JPH08172791A - 電気モ−タの通電制御装置 - Google Patents

電気モ−タの通電制御装置

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JPH08172791A
JPH08172791A JP6313639A JP31363994A JPH08172791A JP H08172791 A JPH08172791 A JP H08172791A JP 6313639 A JP6313639 A JP 6313639A JP 31363994 A JP31363994 A JP 31363994A JP H08172791 A JPH08172791 A JP H08172791A
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山 昌 典 杉
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橋 尚 良 高
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基準電流波形を保持するメモリの容量を減ら
す。回路構成を簡略化する。制御系の応答性を改善す
る。 【構成】 1相分の波形デ−タをメモリ49に保持し、
メモリ49の読み出しアドレスMA07を回転角度に対
応付け、相毎に異なる補償値CPSをアドレスMA07
に加算して、3種類の位相の異なる波形信号S4を生成
する。カウンタ44の計数値CNTに応じて動作を切換
え、3相の信号を順次に生成する。生成した信号はラッ
チ4D,4Eに保持して同時に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気モ−タの通電制御
に関し、特にスイッチドレラクタンスモ−タを駆動する
用途に適する通電制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチドレラクタンスモ−タ(以下、
SRモ−タと言う)は、一般に極部が外側に突出する形
で構成された回転子と、極部が内側に突出する形で構成
された固定子とを備えており、回転子は単に鉄板を積層
して構成した鉄心であり、固定子は極毎に集中巻された
コイルを備えている(図18参照)。このSRモ−タ
は、固定子の各極が電磁石として動作し、回転子の各極
部を固定子の磁力で吸引することによって回転子が回転
する。従って、回転子の各極の回転位置に応じて、固定
子の各極に巻回されたコイルの通電状態を順次に切換え
ることによって、回転子を希望する方向に回転させるこ
とができる。
【0003】この種のSRモ−タに関する従来技術は、
例えば、特開平1−298940号公報に開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】SRモ−タは、構造が
簡単で、機械的に頑丈であり、高温下での動作も可能で
ある等々の長所を有しているが、ほとんど実用的に利用
されていないのが実情である。その原因の1つは、回転
時に発生する騒音が大きいことである。
【0005】SRモ−タにおいては、回転子の各極が特
定の回転位置にある時に、固定子各極に対する通電のオ
ン/オフを切換えるので、その切換時に、回転子に加わ
る磁気吸引力の大きさが急激に変化する。そのため、回
転子及び固定子には、比較的大きな機械振動が発生す
る。この振動によって騒音が生じる。
【0006】このような振動を抑制するためには、モ−
タの通電制御によって、できる限り滑らかにモ−タを駆
動する必要がある。一般的に用いられる単純なパルス状
の通電のオン/オフだけを実施する場合には、モ−タを
滑らかに駆動することは不可能である。従って、モ−タ
の回転角度毎に、微妙な電流値の調整を実施しなければ
ならない。
【0007】例えば、回転角度にそれぞれ対応付けた多
数の電流値(電流波形)をメモリに保持しておき、モ−
タが微小回転する毎に、その時の角度に対応付けられた
電流値をメモリから読み出して、電流の制御目標値を逐
次変更するように制御すれば、モ−タの回転角度に応じ
た電流値の微妙な調整を実施しうる。しかしながら、こ
の種の制御において、電流の目標値は、モ−タの回転角
度だけに依存するのではなく、モ−タの回転速度や必要
な駆動トルクに対応して変更する必要がある。そして、
モ−タの多数の回転角度,多数の回転速度,多数の駆動
トルクの全ての変化に対応した電流値を全てメモリに保
持するには、膨大なメモリ容量を必要とする。
【0008】そこで、電流値を保持するのに必要なメモ
リの容量を低減するために、メモリに保持するデ−タ
を、1種類の回転速度、および1種類の駆動トルクに対
応する1組の各回転位置の電流値だけに限定し、モ−タ
の回転速度や駆動トルクが変化する度に、計算処理を実
施して、メモリの内容を書き換えるように制御する必要
がある。しかしながら、このような制御を実施する場合
には、計算処理及びメモリの内容の更新に時間がかかる
ため、制御系の応答が非常に遅くなる。例えば、コイル
1相の1波形あたり128ステップ角度の電流値が必要
な場合には、モ−タの回転速度や駆動トルクが変化する
度に、相数×128個のデ−タ全てについて、計算処理
とメモリ内容の更新を実施する必要があるので、これら
の処理をマイクロコンピュ−タなどを用いて実行する
と、処理に長い時間がかかり、制御周期が長くなるた
め、制御系の応答性が悪化する。またこの場合でも、必
要なメモリの容量が依然として大きいし、励磁コイルの
基準電流値を生成するのに、相数分の複数組の回路を用
意する必要があるので、回路構成が複雑になるのは避け
られない。
【0009】従って本発明は、モ−タを円滑に駆動して
騒音の発生を抑制するとともに、電流値を保持するのに
必要なメモリの容量を低減すること,回路構成を従来よ
りも簡単にすること,及び制御系の応答性を改善するこ
とを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、電気モ−タを駆動する複数の励磁コイ
ルに、互いに位相がずれ、互いにほぼ相似な波形の電力
を供給する、電気モ−タの通電制御装置において:前記
電気モ−タの回転子の各回転位置における前記励磁コイ
ルの付勢量を定める複数の情報を、それぞれ、回転位置
に対応付けて保持する付勢量保持手段(49);前記電
気モ−タの回転子の回転位置を検出する回転位置検出手
段(1d);前記励磁コイルの相数に相当する複数種類
の位置補正値を生成する、位置補正値生成手段(4
6);前記回転位置検出手段が検出した回転位置と、前
記位置補正値生成手段が生成した複数種類の位置補正値
に基づいて、複数種類の補正された回転位置情報を生成
する、位置情報生成手段(47);前記付勢量保持手段
が保持する情報と、前記位置情報生成手段が生成する複
数種類の回転位置情報に基づいて、複数相分の励磁コイ
ル付勢情報を生成する、付勢情報生成手段(42,4
3,44,45);および該付勢情報生成手段が生成し
た複数相の励磁コイル付勢情報をそれぞれ保持するラッ
チ手段(4E);を設ける。
【0011】また、請求項2の発明では、前記付勢情報
生成手段は、所定の制御周期の期間を前記励磁コイルの
相数以上に区分した複数の期間のそれぞれを示す信号を
順次に繰り返し出力するカウンタ手段(44)を含み、
前記位置補正値生成手段は、前記カウンタ手段が出力す
る信号の値に対応付けられた位置補正値を生成し、前記
ラッチ手段は、前記カウンタ手段が出力する信号の値に
対応付けられた相の励磁コイル付勢情報として、前記付
勢量保持手段が出力する値を所定のタイミングでラッチ
する、ように構成する。
【0012】また請求項3においては、前記付勢量保持
手段を、各回転位置に対応付けられたアドレスにその回
転位置における単一の励磁コイルの付勢量を定める情報
を保持する読み書きメモリ手段とする。
【0013】また、請求項4においては、前記付勢量保
持手段は、更に、通電開始位置および通電終了位置の情
報を保持し、前記付勢情報生成手段は、前記付勢量保持
手段が出力する通電開始位置および通電終了位置の情報
と位置情報生成手段の出力との大小関係を比較して、励
磁コイルの通電のオン/オフを示す2値信号(S5)を
生成する、2値信号生成手段(4B,4C)を備える。
【0014】なお上記括弧内に示した記号は、後述する
実施例中の対応する要素の符号を参考までに示したもの
であるが、本発明の各構成要素は実施例中の具体的な要
素のみに限定されるものではない。
【0015】
【作用】本発明においては、付勢量保持手段(49)
が、電気モ−タの回転子の各回転位置における前記励磁
コイルの付勢量を定める複数の情報を、それぞれ、回転
位置に対応付けて保持しているので、回転位置検出手段
(1d)が検出した前記電気モ−タの回転子の回転位置
に基づいて付勢量保持手段(49)が保持する情報を読
み出せば、その時の適切な付勢量(例えば電流値)を決
定することができる。従来の装置では、励磁コイルの相
数と同数の複数の付勢量信号を生成するために、励磁コ
イルの相数と同数の複数の回路を備えているが、本発明
では、付勢量保持手段(49)上に保持する情報の量を
減らすために、1組の付勢量の情報(1相分の情報)か
ら、複数組(複数相)の付勢量の情報を生成するように
構成してある。
【0016】例えば励磁コイルの相数が3相のSRモ−
タを駆動する場合には、例えば図20に示すように、各
相の励磁コイルに電流を流す必要がある。しかし、図2
0を参照すると、各相の電流波形は互いに位相がずれて
いるが、互いに相似形であることが分かる。従って、1
つの電流波形に基づいて、互いに位相のずれた3種類の
信号を生成する回路を設ければ、3相のSRモ−タを駆
動するのに必要な3相の電流波形が全て得られることに
なる。即ち、メモリ(付勢量保持手段)に保持すべき電
流波形は1相分だけで足りる。
【0017】本発明においては、位置補正値生成手段
(46)は、前記励磁コイルの相数に相当する複数種類
の位置補正値を生成する。この位相補正値は、付勢量保
持手段(49)上の1組の付勢量波形と、各相の励磁コ
イルの付勢量波形との位相差(角度差)に相当する。位
置情報生成手段(47)は、前記回転位置検出手段が検
出した回転位置と、前記位置補正値生成手段が生成した
複数種類の位置補正値に基づいて、複数種類の補正され
た回転位置情報、即ち、各相の励磁コイルに対する回転
位置情報を生成する。付勢情報生成手段(42,43,
44,45)は、前記付勢量保持手段が保持する情報
と、前記位置情報生成手段が生成する複数種類の回転位
置情報に基づいて、複数相分の励磁コイル付勢情報を生
成する。
【0018】例えば、モ−タの実回転位置の0〜90度
の各微小角度毎に、第1相の励磁コイルに対応付けられ
た電流値を、各々の角度に対応付けたアドレスに保持す
るように、付勢量保持手段(49)を構成する場合、付
勢量保持手段のアドレス値として、前記回転位置検出手
段が検出した回転位置をそのまま(位相補正値を0とし
て)印加すれば、第1相の励磁コイルの電流波形が得ら
れる。また、図5に示すように、回転位置検出手段が検
出した回転位置を30度シフトして(位相補正値を30
度として)付勢量保持手段のアドレス値を生成すれば、
第2相の励磁コイルの電流波形が得られ、回転位置検出
手段が検出した回転位置を60度シフトして(位相補正
値を60度として)付勢量保持手段のアドレス値を生成
すれば、第3相の励磁コイルの電流波形が得られる。
【0019】ラッチ手段(4E)は、付勢情報生成手段
が生成した複数相の励磁コイル付勢情報をそれぞれ保持
するので、互いに異なるタイミングで得られる複数組の
励磁コイル付勢情報を同時に出力することができる。
【0020】請求項2においては、カウンタ手段(4
4)が、所定の制御周期の期間を前記励磁コイルの相数
以上に区分した複数の期間のそれぞれを示す信号を順次
に繰り返し出力する。従って、カウンタ手段(44)が
出力する信号に同期して、互いに異なる期間に互いに異
なる相に関する処理を実施すれば、複数相の信号を時分
割処理で順次に生成することができる。前記位置補正値
生成手段は、前記カウンタ手段が出力する信号の値に対
応付けられた位置補正値を生成し、前記ラッチ手段は、
前記カウンタ手段が出力する信号の値に対応付けられた
相の励磁コイル付勢情報として、前記付勢量保持手段が
出力する値を所定のタイミングでラッチする。
【0021】また、請求項4においては、通電開始位置
および通電終了位置の情報を前記付勢量保持手段が保持
している。そして、前記付勢情報生成手段が備える2値
信号生成手段(4B,4C)は、付勢量保持手段が出力
する通電開始位置および通電終了位置の情報と位置情報
生成手段の出力との大小関係を比較して、励磁コイルの
通電のオン/オフを示す2値信号(S5)を生成する。
この2値信号を制御に利用することによって、励磁コイ
ルの電流値を0にする必要がある時に、確実に通電を遮
断することができる。
【0022】
【実施例】実施例の装置の構成を図1に示す。図1に示
す装置は、電気自動車の駆動ユニットの主要部分を構成
している。この例では、駆動源として1個のSRモ−タ
1が備わっており、このSRモ−タ1はコントロ−ラE
CUによって制御される。コントロ−ラECUは、シフ
トレバ−,ブレ−キスイッチ,アクセルスイッチ,及び
アクセル開度センサから入力される情報に基づいて、S
Rモ−タ1の駆動を制御する。電源はバッテリ−から供
給される。
【0023】SRモ−タ1の基本的な構成とその駆動原
理を図18に示す。図18に示すSRモ−タ1は、固定
子Sとその内空間に回動自在に支持された回転子Rとで
構成されている。回転子Rは、多数枚の薄い鉄板を積層
して構成してあり、外周の互いに90度ずつずれた位置
に、外側に向かって突出した4つの極部Ra,Rb,R
c及びRdが形成されている。固定子Sも多数枚の薄い
鉄板を積層して構成してあり、内周の互いに60度ずつ
ずれた位置に、内側に向かって突出した6つの極部S
a,Sb,Sc,Sd,Se及びSfが形成されてい
る。図18では一部分だけが示されているが、固定子S
の極部Sa,Sb,Sc,Sd,Se及びSfには、電
気コイルCLがそれぞれ巻回されている。
【0024】ここで、固定子Sの極部Sa,Sdに巻回
したコイルCLを第1相、固定子Sの極部Sb,Seに
巻回したコイルCLを第2相、固定子Sの極部Sc,S
fに巻回したコイルを第3相と定義すると、回転子Rの
極の位置に応じて、図18に示すように、第1相−第2
相−第3相のコイルCLに順次に通電することにより、
時計回りに連続的に回転子Rを回転駆動することができ
る。即ち、固定子Sの通電した極部が電磁石を構成する
ので、その電磁石に近い位置にある回転子Rの極部が電
磁石に吸引されて回転移動する。回転を継続するために
は、回転子Rの回転移動に伴なってコイルの通電を切換
える必要がある。実際には、このSRモ−タ1の場合、
回転子Rが30度回転する毎に、通電するコイルを第1
相−第2相−第3相と切換えればよい。
【0025】再び図1を参照して説明を続ける。SRモ
−タ1には、それを駆動するための3相のコイル1a,
1b,1cと、回転子Rの回転位置(角度)を検出する
角度センサ1dが備わっている。3相のコイル1a,1
b及び1cは、それぞれ、コントロ−ラECU内部のド
ライバ18,19及び1Aと接続されており、コイル1
aとドライバ18とを接続する信号線,コイル1bとド
ライバ19とを接続する信号線,及びコイル1cとドラ
イバ1Aとを接続する信号線には、それぞれ、電流セン
サ2,3及び4が設置されている。これらの電流センサ
2,3及び4は、それぞれ、コイル1a,1b及び1c
に実際に流れる電流に比例する電圧を電流信号S6とし
て出力する。この実施例においては、角度センサ1dと
して、多摩川精機製のTS2028N94E21を使用
している。この角度センサ1dは、図7に示すように、
0〜360度の角度の絶対値を示す11ビットの2値信
号を出力する。検出角度の最小分解能は0.35度であ
る。
【0026】コントロ−ラECUの内部には、CPU
(マイクロコンピュ−タ)11,入力インタ−フェ−ス
12,電流マップメモリ13a,PWMマップメモリ1
3b,波形マップメモリ13c,電源回路14,電流波
形生成回路15,加算回路16,方向検出回路5,D/
A変換器6,比較回路7,出力判定回路17,ドライバ
18,19及び1Aが備わっている。このコントロ−ラ
ECUは、シフトレバ−,ブレ−キスイッチ,アクセル
スイッチ,及びアクセル開度センサから入力される情報
に基づいて、SRモ−タ1の駆動速度及び駆動トルクを
逐次計算し、その計算の結果に基づいて、SRモ−タ1
のコイル1a,1b及び1cの各々に流す電流を制御す
る。
【0027】図1の回路の一部分の具体的な構成を図2
に示す。図2は、SRモ−タ1のコイル1aの通電を制
御する回路のみを示しており、実際には他のコイル1b
及び1cの通電を制御する同様の回路がそれぞれ含まれ
ている。
【0028】図2を参照すると、コイル1aの一端は、
スイッチングトランジスタ(IGBT)18aを介して
電源の高電位ライン18eと接続され、コイル1aの他
端は、スイッチングトランジスタ(IGBT)18bを
介して電源の低電位ライン18fと接続されている。ま
た、トランジスタ18aのエミッタと低電位ライン18
fとの間にはダイオ−ド18cが接続され、トランジス
タ18dのエミッタと高電位ライン18eとの間にはダ
イオ−ド18dが接続されている。従って、トランジス
タ18a及び18bの両方をオン(導通状態)にすれ
ば、電源ライン18e,18fとコイル1aとの間に電
流が流れ、いずれか一方、又は両方をオフ(非導通状
態)にすれば、コイル1aの通電を停止することができ
る。
【0029】出力判定回路17には、2つのアンドゲ−
ト17a,17bとタイミング制御回路17cが備わっ
ている。アンドゲ−ト17aの出力端子はトランジスタ
18bのゲ−ト端子と接続されており、アンドゲ−ト1
7bの出力端子は、タイミング制御回路17cの入力に
接続されている。タイミング制御回路17cの出力が、
トランジスタ18aのゲ−ト端子と接続されている。ア
ンドゲ−ト17aの入力端子には信号S10とS5が入
力され、アンドゲ−ト17bの入力端子には、信号S7
1及びS5が入力される。信号S71は、比較回路7の
アナログ比較器7aが出力する2値信号である。また信
号S5は、電流波形生成回路15が出力する2値信号
(オン/オフ信号)である。
【0030】アナログ比較器7aの一方の入力端子に
は、電流波形生成回路15が出力する基準電流値S4に
振動補償値及び速度補償値を加算回路16で加算した結
果を、D/A変換器6で変換したアナログ電圧Vr2が
印加され、他方の入力端子には、電流センサ2が検出し
た電流に対応する信号S6の電圧(Vs6)が印加され
る。アナログ比較器7aは、電圧Vr2とVs6とを比
較した結果を2値信号S71として出力する。
【0031】信号S5が高レベルH(通電オン)の時に
は、アナログ比較器7aが出力する2値信号S71に基
づいて、トランジスタ18aのオン/オフが制御され
る。但し、2値信号S71のオン/オフとトランジスタ
18aのオン/オフとの関係は1対1ではなく、タイミ
ング制御回路17cによってタイミングが調整される。
これについては後で詳細に説明する。また信号S5が高
レベルH(通電オン)の時には、ドライバ18のトラン
ジスタ18bは、アンドゲ−ト17aに入力される2値
信号S10に応じてオン/オフする。この2値信号S1
0は、CPU11の内部で生成される信号であり、信号
の周期は一定(15KHz)、デュ−ティは可変になっ
ている。また、信号S10のデュ−ティは、CPU11
の処理によって必要に応じて変更される。実際には、C
PU11は、その時のモ−タの回転数(rpm)と必要
な駆動トルクに基づいて、オンデュ−ティ値をそれに接
続されたPWMマップメモリ13bに保持されたテ−ブ
ル(図13参照)の参照により得て、この値のデュ−テ
ィを有する信号S10を出力する。
【0032】つまりこの実施例では、トランジスタ18
a及び18bが、それぞれ互いに独立した制御信号S8
1及びS82によって、独立にオン/オフ制御されるの
で、ドライバ18の通電制御状態としては、トランジス
タ18a,18bが共にオンする状態と、共にオフする
状態と、一方がオンして他方がオフする状態との3状態
が存在する。
【0033】例えば通電を開始する時に、トランジスタ
18bがオンであると仮定すると、電流の基準レベルV
r2を0からIrefに切換えると、Vr2>Vs6に
なるため、まずトランジスタ18aがオン状態になり、
負荷に流れる電流は、0から駆動回路及び負荷の特性
(時定数)によって定まる傾きで徐々に上昇する。そし
て、負荷に流れる電流がIrefに達した後、トランジ
スタ18aがオフ→オン→オフ→オン→・・・を繰り返
し、電流の最大値がIrefとほぼ等しくなるように制
御される。また、通電を終了する時に、基準電流値をI
refから0に切換えると、Vr2<Vs6になるた
め、トランジスタ18aがオフ状態になり、負荷に流れ
る電流は、駆動回路及び負荷の特性(時定数)によって
定まる傾きで徐々に下降して0になる。
【0034】しかし実際には、トランジスタ18bに印
加される制御信号S82はパルス信号であるため、通電
開始時の立上り期間中でも、トランジスタ18bがオフ
状態の期間が存在し、これの影響を受けて、負荷電流の
立上りカ−ブは変化する。即ち、トランジスタ18bに
印加される制御信号S82のデュ−ティに応じて、図1
2に示すように、負荷電流の立上りカ−ブが変化する。
また、通電終了時の立下り期間中でも、トランジスタ1
8bがオフ状態の期間とトランジスタ18bがオン状態
の期間とが存在し、それらの比率に応じて、負荷電流の
立下りカ−ブが変化する。
【0035】図16及び図17を参照して説明する。図
16に示すように、スイッチング手段18a,18bを
共にオンして負荷1aに電流が流れている状態から、両
方のスイッチング手段18a,18bをオフに切換える
と、負荷1aに蓄えられたエネルギ−によって流れる電
流は、ダイオ−ドD1,D2を通って、電源の低電位ラ
インから高電位ラインに向かって流れる。この時には、
負荷1aの端子間の電位差が大きいため、エネルギ−の
放出が速く、電流の減衰速度が速い。つまり、過渡電流
カ−ブの立下りの傾きが大きい。
【0036】一方、図17に示すように、スイッチング
手段18a,18bを共にオンして負荷1aに電流が流
れている状態から、一方のスイッチング手段18aだけ
をオフに切換えると、他方のスイッチング手段18bが
オンのままであるため、負荷1aに蓄えられたエネルギ
−によって流れる電流は、ダイオ−ドD1,負荷1a,
スイッチング手段18bの閉ル−プを通る。そしてこの
時には、負荷1aの端子間の電位差が小さくなるため、
エネルギ−の放出は緩やかであり、電流の減衰速度も遅
い。つまり、過渡電流カ−ブの立下りの傾きが小さい。
【0037】即ち、トランジスタ18bに印加される制
御信号S82のデュ−ティの調整によって、負荷電流の
立上り時の波形、ならびに立下り時の波形を制御するこ
とができる。
【0038】また、比較器7aの出力する2値信号S7
1によりチョッピング制御を実施する場合、負荷電流の
立下り速度が比較的速いと、図16に示すように電流の
変動幅(振幅)が大きく、電流の立下り速度が比較的遅
いと、図17に示すように電流の変動幅が小さくなる。
電流の変動幅を小さくすることにより、SRモ−タの場
合、回転時に生じる振動及び騒音を大幅に低減しうる。
【0039】しかしながら、電流の立下り速度が遅い
と、チョッピング制御における目標値(基準レベル)を
変化させた場合に、目標値に対する電流の追従遅れが生
じ易い。モ−タに流す電流のレベルは、駆動トルクの変
更などに伴なって変える必要がある。特にSRモ−タを
駆動する場合には、回転子の極の位置に応じて、各コイ
ルの通電/非通電を切換える必要があり、目標値に対す
る電流の追従遅れが生じると、特に高速回転の場合に回
転トルクの低下が著しくなる。
【0040】この実施例においては、モ−タの回転数
(rpm)と必要な駆動トルクに基づいて、信号S10
のデュ−ティを自動的に調整するので、回転数が高い、
あるいは大きな駆動トルクを必要とする時には、通電の
立上りが速くなり、目標値の変化に対する電流の追従遅
れが防止される。また、回転数が低い、あるいは大きな
駆動トルクを必要としない時には、負荷電流の立上り,
立下り等の変化速度が遅いため、振動及び騒音の発生が
抑制される。電流の基準レベル(Vr2)の波形を短い
期間で細かく調整するのは困難であるが、信号S10の
デュ−ティの調整は容易である。
【0041】ところで、比較器7aの比較結果に従っ
て、トランジスタ18aは通常、短い周期でオン/オフ
を繰り返すが、仮に比較器7aが出力する信号S71を
そのままトランジスタ18aに印加すると、トランジス
タ18aのオン/オフ周期は、その通電回路の特性,モ
−タのコイルのインピ−ダンスなどによって定まり、温
度,湿度等の環境変化の影響も受ける。その場合、トラ
ンジスタ18aのオン/オフ周波数が異常に高くなる場
合もある。しかし、通電をオン/オフする周波数が高く
なると、それに伴なって、トランジスタ18aにおける
損失が増大し、発熱量も増大する。また逆に、通電をオ
ン/オフする周波数が人間の可聴周波数の上限よりも低
い場合、電流のスイッチングによって生じる機械振動
が、ノイズとして人間に聞こえることになる。従って、
トランジスタ18aのオン/オフ周波数を、一般的な人
間の可聴周波数の上限より僅かに高い周波数(例えば1
5KHz)になるように制御するのが望ましい。
【0042】トランジスタ18aのオン/オフ周波数を
制御するために、この実施例の装置を試作する前に、図
11に(a)として示す制御を実施した。この制御につ
いて説明する。即ち、周期が一定の同期信号を用いて、
その周期毎に生じるタイミングt1,t2,t3,・・
・を生成し、トランジスタ18aに印加する信号S81
xを、Vr2<Vs6になる毎にオフレベルに切換え、
タイミングt1,t2,t3,・・・の各々において、
Vr2>Vs6であれば、その時に信号S81xをオン
レベルに切換えるが、Vr2≦Vs6なら信号S81x
をオフレベルに維持する。
【0043】ところが、この制御(図11の(a))で
は、同期信号のタイミング(t4)の直前でVr2<V
s6になると、その直後の同期信号のタイミング(t
4)で、Vr2<Vs6であるため、信号S81xはオ
フレベルに維持される。その結果信号S81xのオン/
オフが切換らない期間が長くなり、トランジスタ18a
のオン/オフ周波数が人間の可聴周波数の上限より低く
なる時があった。
【0044】そこでこの実施例では、更に改良されたタ
イミング制御回路17cを用いて、図11に(b)とし
て示すように制御している。この制御を図11に(b)
を参照して説明する。周期が一定の同期信号を用いて、
その周期毎に生じるタイミングt1,t2,t3,・・
・を生成する。信号FEは、Vs6>Vr2になった時
に高レベルH(オン不可)に切換え、同期信号の各タイ
ミングt1,t2,t3,・・・でそれぞれ低レベルL
(オン可)に切換える。そして、信号S81をオフに切
換える条件は、Vs6>Vr2になった時であり、信号
S81をオンに切換える条件は、信号FEがオン可で、
かつVs6≦Vr2になった時である。この制御によれ
ば、同期信号のタイミング(t4)の直前でVr2<V
s6になり、その直後の同期信号のタイミング(t4)
で、Vr2<Vs6であっても、信号FEがオン可に切
換わった後でVs6>Vr2になれば、その時に信号S
81がオンに切換るため、信号S81のオン/オフ周期
は、同期信号の周期(基準チョッピング周期)とほぼ同
一になり、周波数の変化はあまり生じない。このため、
同期信号の周波数を人間の可聴周波数の上限より僅かに
高く設定することにより、可聴周波数のノイズの発生を
防止し、しかも大きな発熱の発生も防止しうる。
【0045】実際のタイミング制御回路17cの構成を
図3に示し、回路中の各部の信号波形の例を図10に示
す。この実施例では、同期信号CLK15Kとして、周
波数が15KHzのパルス信号を用いている。図3に示
す回路は、ゲ−ト回路171,174,177,178
及び179と、D型のフリップフロップ172,17
3,176及び17Aと、インバ−タ175を備えてい
る。図10に示すように、信号FEは、入力信号S71
がVs6>Vr2の条件になると、「オン不可」に切換
り、15KHzの同期信号CLK15Kの立上りのタイ
ミングで「オン可」に切換る。そして信号S81は、入
力信号S71がVs6>Vr2の条件になると、オフに
切換り、信号FEの「オン不可」が解除された後で、入
力信号S71がVs6<Vr2になると、オンに切換
る。従って、タイミング制御回路17cを用いることに
より、図11に(b)として示す制御が実現する。
【0046】ところで、例えばモ−タ1の回転速度を目
標速度に正確に追従させるために、速度のフィ−ドバッ
ク制御を実施するのが望ましい。この実施例において
は、比較器7aに入力する電流の基準レベルVr2を制
御することにより、モ−タ1の電流値を制御している
が、電流の微妙な波形の制御をも可能にするために、モ
−タ1の微小回転角度(0.7度)毎に、独立した電流
値が基準レベルVr2に割り当てられる。このため、例
えば回転数(rpm)や必要トルクの変更に伴なって、
モ−タ1の付勢量を調整する場合には、各相のコイルの
全角度の電流値をそれぞれ計算して、それらの値をメモ
リに更新登録しなければならない。即ち、制御量の更新
に非常に時間がかかるため、制御系の応答が非常に遅
い。このような多数の電流値を調整する制御系(電流波
形生成回路15)に、速度フィ−ドバック制御を含める
と、速度変化に対する速い応答は期待できない。
【0047】そこでこの実施例においては、電流波形の
生成とは別の独立した制御系として、速度フィ−ドバッ
ク制御を実施している。即ち、図2に示すように、速度
フィ−ドバック制御によって生成される速度補償値は、
加算回路16によって、電流波形生成回路15の出力信
号S4に加算される。従って、この速度フィ−ドバック
制御系には、格別に時間のかかる処理が含まれないた
め、速度制御系の応答速度は速い。
【0048】加算回路16においては、速度補償値の他
に、振動補償値が加算される。この振動補償値は、モ−
タ1の回転方向の微小振動を抑制するための補償値であ
る。本発明者の実験によれば、SRモ−タ1を一定の方
向に回転駆動している間に、その回転子は、一時的に駆
動方向とは逆の方向に回転(振動)することが確かめら
れている。このような逆転による振動を抑制すれば、S
Rモ−タ1がより滑らかに駆動され、騒音も確実に低減
される。
【0049】そこでこの実施例においては、駆動中の回
転方向の逆転を検出し、その逆転を抑制するような振動
補償値を生成し、それを加算回路16に入力して電流値
を補償している。この振動補償制御系においても、電流
波形の生成とは別の独立した制御系であるため、速い変
化(振動)に対して充分に追従しうる。
【0050】実際には、図7に示す方向検出回路5を用
いて、角度センサ1dが出力する信号の下位2ビットに
基づいて、SRモ−タ1の回転子の回転方向CW/CC
W(前進方向/後退方向)を検出している。図7を参照
すると、方向検出回路5は、D型のフリップフロップ5
1,52及び58とゲ−ト回路53,54,55,56
及び57で構成されている。この方向検出回路5の各部
の信号波形の例を図8に示すので参照されたい。角度セ
ンサ1dと方向検出回路5を用いることにより、微妙な
逆転をも検出することができる。
【0051】図1に示すCPU11の動作の概略を図1
4に示す。図14を参照してCPU11の動作を説明す
る。電源がオンすると、ステップ61で初期化を実行す
る。即ち、CPU11の内部メモリの初期化および内部
タイマ,割込等のモ−ドセットを実施した後、システム
の診断を実施し、異常がなければ次の処理に進む。
【0052】ステップ62では、シフトレバ−,ブレ−
キスイッチ,アクセルスイッチ,アクセル開度センサの
それぞれが出力する信号の状態を読取る。ステップ62
で検出した状態に何らかの変化があった場合には、ステ
ップ63からステップ64に進む。変化がない時には、
ステップ63からステップ65に進む。
【0053】ステップ64では、ステップ62で検出し
た各種状態に基づいて、SRモ−タ1の駆動トルクの目
標値を決定する。例えば、アクセル開度センサによって
検出されたアクセル開度が増大した時には、駆動トルク
の目標値も増大する。また、ここで目標トルクの変化を
示すトルク変更フラグをセットする。
【0054】ステップ65では、検出された現在のSR
モ−タ1の回転速度を入力する。なお回転速度は、後述
する割込処理によって検出される。そして、SRモ−タ
1の回転速度に変化がある時には、ステップ66からス
テップ68に進み、回転速度に変化がなければステップ
67に進む。ステップ67では、トルク変更フラグの状
態を調べ、フラグがセットされている時、即ち目標トル
クの変化がある時には、ステップ68に進み、トルクに
変化がない時にはステップ62に戻る。
【0055】ステップ68では、PWMマップメモリ1
3bを参照してデ−タを入力し、CPU11が出力して
いるパルス信号(PWM信号)S10のデュ−ティを変
更する。このパルス信号S10は、モ−タ1の駆動中は
常時出力されており、その周期は15KHzに固定され
ているが、デュ−ティはその時の状態に応じて変更され
る。
【0056】即ち、PWMマップメモリ13bは、予め
様々なデ−タを登録した読み出し専用メモリ(ROM)
で構成してあり、図13に示すように、様々な目標トル
クと様々な回転数(モ−タの回転速度)のそれぞれに対
応付けられた多数のデ−タPnm(n:トルクに対応す
る列の数値,m:回転数に対応する行の数値)が保持さ
れている。例えば、デ−タP34には、オンデュ−ティ
の95%を示す数値が保持されているので、例えば、ト
ルクが20[N・m]で回転数が500[rpm]の時
には、CPU11は、デ−タP34の内容を参照して、
信号S10のオン時間が95%になるようにそのデュ−
ティを更新する。
【0057】次のステップ69では、電流マップメモリ
13a及び波形マップメモリ13cから、それぞれデ−
タを入力する。この実施例では、電流マップメモリ13
a及び波形マップメモリ13cは、予め様々なデ−タを
登録した読み出し専用メモリ(ROM)で構成してあ
り、電流マップメモリ13aには図19に示すようなデ
−タが保持され、波形マップメモリ13cには図21に
示すようなデ−タが保持されている。
【0058】即ち、電流マップメモリ13aには、様々
な目標トルクと様々な回転数(モ−タの回転速度)のそ
れぞれに対応付けられた多数のデ−タCnm(n:トル
クに対応する列の数値,m:回転数に対応する行の数
値)が保持されており、デ−タCnmの1組には、通電
オン角度,通電オフ角度,電流上限値及び波形パタ−ン
番号が含まれている。例えば、トルクが20[N・m]
で回転数が500[rpm]の時のデ−タC34の内容
は、52.5度,82.5度,200[A]及び波形パ
タ−ン番号3である。このデ−タC34は、0〜90度
の回転位置の範囲内における通電情報を示しており、5
2.5〜82.5度の範囲においては、電流の上限値が
200Aの予め定めた3番の波形パタ−ンの電流を流
し、0〜52.5度の範囲及び82.5〜90度の範囲
では電流を遮断することを意味している。ステップ69
では、その時のトルクと回転数に応じて選択した、Cm
nの1組のデ−タを入力する。
【0059】更に、入力したCmnのデ−タに含まれる
波形パタ−ン番号に対応する1組の波形デ−タを、波形
マップメモリ13cから読み込む。例えば、波形パタ−
ン番号が3の場合には、図21に示す0,12,26,
40,・・・・の一連の波形デ−タを入力する。この波
形デ−タによって、実際にコイルに流す電流の基準値の
波形が決定される。即ち、モ−タの回転子の角度ステッ
プ毎に、電流の基準値は細かく調整される。
【0060】次のステップ6Aでは、ステップ69で入
力したデ−タCnm及び波形デ−タに基づいて、通電マ
ップのデ−タを生成する。即ち、モ−タの回転子の各々
の角度ステップに対応付けられた多数の電流基準値とそ
れに付随するデ−タ(詳細は後述する)を生成する。そ
して、この通電マップのデ−タを、電流波形生成回路1
5の内部にあるメモリ(双方向性メモリ)に書込む。後
述するように、電流波形生成回路15は、基準となる1
相のデ−タに基づいて3相全てのデ−タを自動的に生成
するので、ステップ6Aでは、特定の1相分の通電マッ
プだけを作成し、それを電流波形生成回路15のメモリ
に書込む。
【0061】CPU11は、上述のステップ62〜6A
の処理を繰り返し実行する。そして、検出したSRモ−
タの回転速度及びトルクが一定の場合には、ステップ6
6−67−62を通るが、回転速度が変化した場合、又
はトルクが変化した場合には、ステップ68−69−6
A−6Bを実行するので、電流波形生成回路15の通電
マップが更新される。
【0062】また、ステップ61の初期化を終了した
後、4msec 毎にCPU11にタイマ割込みが発生す
る。このタイマ割込みが発生すると、CPU11は図1
5に示す処理を実行する。図15を参照して説明する。
【0063】ステップ71では、カウンタTM24の値
を参照して、24msec 周期で生じる所定のタイミング
か否かを識別する。即ち、24msec に1回の割合い
で、ステップ71からステップ7Cに進み、それ以外の
時にはステップ71からステップ72に進む。
【0064】ステップ72では、カウンタTM8の値を
参照して、8msec 周期で生じる所定のタイミングか否
かを識別する。即ち、8msec に1回の割合いで、ステ
ップ72からステップ7Dに進み、それ以外の時にはス
テップ72からステップ73に進む。
【0065】24msec に1回の割合いで実行されるス
テップ7Cにおいては、まず、速度補償値を生成する。
即ち、モ−タ1の目標駆動速度と、検出したモ−タ回転
速度とに基づいて、所定のPID(比例・積分・微分)
演算を実行し、その結果を速度補償値とする。そして、
この速度補償値を、出力して加算回路16に入力する。
また、カウンタTM24をクリアする。
【0066】8msec に1回の割合いで実行されるステ
ップ7Dにおいては、まず、シフトレバ−,ブレ−キス
イッチ,アクセルスイッチ,アクセル開度センサ等の状
態を、入力インタ−フェ−ス12を介して読取り、その
結果を内部メモリに保持する。また、モ−タの回転速度
を計算する。この実施例では、SRモ−タ1の駆動軸に
連結された角度センサ1dが、駆動軸の回転速度に応じ
て周期が変化するパルス信号を出力するので、CPU1
1は、角度センサ1dが出力する信号のパルス周期を測
定し、この周期に基づいてSRモ−タ1の回転速度を検
出する。検出した回転速度のデ−タは内部メモリに保存
する。ステップ7Dでは、更に、カウンタTM8をクリ
アする。
【0067】ステップ73においては、SRモ−タ1を
駆動中か否かを識別し、駆動中であれば次にステップ7
4に進み、そうでなければステップ7Aに進む。ステッ
プ74では、現在のSRモ−タの駆動方向(駆動しよう
としている方向)が正転/逆転のいずれであるかを識別
する。そして次のステップ75では、現在のSRモ−タ
の実際の回転方向が正転/逆転のいずれであるかを識別
する。SRモ−タの実際の回転方向は、方向検出回路5
によって検出されるので、CPU11は、方向検出回路
5が出力する2値信号CW/CCWを参照して、SRモ
−タ1の実際の回転方向を識別する。
【0068】ステップ76では、ステップ74で識別し
た現在のSRモ−タの駆動方向と、ステップ75で識別
した現在のSRモ−タの実際の回転方向とが一致するか
否かを識別する。一致する場合には、ステップ7Bに進
み、振動補償値に0をセットする。また、駆動方向と実
際の回転方向とが一致しない場合、即ち振動により、駆
動方向に対して回転子が逆転方向に回転している時に
は、ステップ78に進み、予め定めた定数を振動補償値
にセットする。この実施例においては、ステップ78で
振動補償値にセットする定数(電流値)を+30[A]
に定めてある。次のステップ79では、ステップ78又
は7Bで決定した振動補償値を出力し、それを加算回路
16に印加する。なお、この振動補償値は、3相の制御
系で共通に利用される。
【0069】ステップ7Aでは、カウンタTM24の値
およびTM8の値をそれぞれ更新(+1)する。またス
テップ7Eでは、次回の割込みを発生させるために、割
込用のタイマを再セットする。
【0070】電流波形生成回路15が出力する電流指示
値S4と、補正後の電流指示値S4Bの波形例を図9に
示す。図9において、CP1が振動補償値であり、CP
2が速度補償値である。振動補償値CP1と速度補償値
CP2は、それぞれ3相で共通に利用される。また、電
流指示値S4が0の時には、補正後の電流指示値S4B
も0にする。振動補償値CP1を電流指示値S4に加算
することによって、SRモ−タ1の振動が抑制されるた
め騒音が低減され、また速度補償値CP2を電流指示値
S4に加算することによって、SRモ−タ1の速度制御
の応答性が改善される。
【0071】さて、この実施例では3相のSRモ−タ1
を駆動するので、各相のコイルに流す電流の指示値を3
相分生成する必要がある。この実施例では、電流指示値
を回転子の位置(微小角度ステップ)毎にそれぞれ調整
して通電波形を最適化しようとしているので、電流指示
値S4の生成は非常に難しい。しかも、回転子が微小回
転する毎に電流指示値を変える必要があるので、電流指
示値S4の更新は瞬時に実行できなければならない。こ
のような信号を発生するためには、メモリに多数の電流
指示値(通電マップ)を予め登録して、メモリのアドレ
スを回転子の位置(角度ステップ)に対応付け、回転子
の位置が変わる毎に、その位置情報をメモリのアドレス
に印加して、その位置の電流指示値をメモリから読み出
して電流制御系に与えるように制御すればよい。また、
このような回路を3組設置すれば、3相の電流指示値を
生成することが可能である。
【0072】しかしながら、3相のそれぞれに対応し
て、独立した電流波形生成回路を3組設けると、必要な
メモリの容量が大きくなり、回路構成も複雑化するのは
避けられない。また、CPU11は、モ−タの回転数や
必要トルクが変化する度に、メモリの内容(通電マッ
プ)を書き替えなければならないが、メモリの容量が大
きいと、その内容を全て更新するのに長い時間が必要に
なるため、制御系の応答性が悪くなる。
【0073】一方、図9及び図20に示すように、3相
の電流指示値の波形は、互いに相似形であり、互いに波
形の位相(相対角度)だけが異なっている。従って、1
相の電流指示値の波形に基づいて、その位相をずらした
信号を生成すれば、3相の電流指示値を生成することが
可能である。
【0074】例えば、図5に示すように、第1相の0〜
90度の範囲内の各角度ステップに対応付けた多数の波
形デ−タ(ハッチングを施した部分)を、それぞれの角
度ステップに対応付けたメモリアドレスに保持しておく
場合には、メモリアドレスに対する指示角度に+30度
の補正を加えることにより、第2相の波形デ−タを得る
ことができ、また、メモリアドレスに対する指示角度に
+60度の補正を加えることにより、第3相の波形デ−
タを得ることができる。また、第1相の0〜90度の範
囲の波形の繰り返しによって、0〜360度の範囲の波
形デ−タを得ることができる。
【0075】即ち、基準となる1相の波形だけをメモリ
に登録しておき、それに基づいて3相の信号波形を生成
することができる。このようにすれば、メモリの容量が
低減され、回路構成が簡略化され、メモリの内容を更新
する処理の所要時間が短縮される。
【0076】実際の電流波形生成回路15の構成を図4
に示し、各部の信号のタイミングを図6に示す。CPU
11が生成する通電マップは、電流波形生成回路15内
の双方向RAM(読み書きメモリ)49に書込まれる。
この実施例においては、双方向RAM49は、2つのメ
モリバンクを有しており、これら2つのメモリバンクの
うち、一方から波形デ−タの読み出しが実行され、他方
に対してCPU11のデ−タ書込みが実行される。従っ
て、波形デ−タの読み出しとCPU11のデ−タ書込み
とが同時に実行できる。
【0077】双方向RAM49のメモリバンク1はD8
00H〜D886H(H:16進数表記を示す、以下同
様)のメモリアドレスに割当ててあり、メモリバンク2
はDC00H〜DC86Hのメモリアドレスに割当ててあ
る。メモリバンク1の領域内は次のように割当ててあ
る。
【0078】D800H〜D87FH(128バイト):
回転角度の0.7度毎の各電流値(90度:128ステ
ップ) D880H :第1相の角度1(通電開始又は終了角度) D881H :第1相の角度2(通電終了又は開始角度) D882H :第2相の角度1(通電開始又は終了角度) D883H :第2相の角度2(通電終了又は開始角度) D884H :第3相の角度1(通電開始又は終了角度) D885H :第3相の角度2(通電終了又は開始角度) D886H :波形の凸/凹(角度1で通電開始→角度2
で通電終了,角度1で通電終了→角度2で通電開始、の
区分) メモリバンク2のメモリ割当ては、アドレスが400H
ずれる他は、メモリバンク1と同一である。メモリバン
ク1とメモリバンク2の切換えは、双方向RAM49の
アドレスのビット10(A10)の制御により実施され
る。
【0079】図4及び図6を参照して、電流波形生成回
路15を説明する。角度センサ1dが出力する10ビッ
トの角度信号RZ0〜RZ9は、ラッチ41によりラッ
チされ、加算器47の一方の入力に印加される。また、
角度信号RZ0は、タイミングパルス発生回路42に印
加される。タイミングパルス発生回路42は、その内部
で生成する8MHzのクロックパルスCLK8Mと角度
信号RZ0に基づいて、クロックパルスCLK1A,C
LK1B,CLK2A,CLK2B及びラッチ制御信号
LATZを生成する。
【0080】4ビットカウンタ44は、タイミングパル
ス発生回路42が出力するクロックパルスCLK2Bを
計数して、0〜15の範囲の数値を順番に計数値CNT
として繰り返し出力する。電流波形生成回路15の各回
路の動作は、4ビットカウンタ44が出力する計数値C
NTの値に応じて決定される。計数値CNTは、ラッチ
制御回路45,角度補正出力回路46,アドレス制御回
路48,及び駆動信号生成回路4Cに入力される。
【0081】角度補正出力回路46は、エンコ−ダであ
り、入力される計数値CNTの値に応じて、次のような
補正値CPSをそれぞれ出力する。
【0082】 CNT:0〜3, CPS:0 (0度) CNT:4〜7, CPS:84(60度) CNT:8〜11, CPS:42(30度) CNT:12〜15,CPS:42(30度:ダミ−) 従って、加算器47の出力には、計数値CNTが0〜3
の時には、その時の回転子の回転位置(角度:RZ0−
RZ9)がそのまま現われるが、計数値CNTが4〜7
の時には、60度分が加算(シフト)され、計数値CN
Tが8〜11の時には、30度分が加算(シフト)され
る。なお、計数値CNTが12〜15の時の加算器47
の出力は利用されない。
【0083】アドレス制御回路48は、入力される計数
値CNTの値に応じて、次のような8ビット値MA07
をそれぞれ出力する。
【0084】 CNT:0,1,4,5,8,9, MA07:加算器47の出力 CNT:2 MA07:0 CNT:3 MA07:1 CNT:6 MA07:2 CNT:7 MA07:3 CNT:10 MA07:4 CNT:11 MA07:5 CNT:12〜15 MA07:6 また、ラッチ制御回路45は、入力される計数値CNT
の値に応じて、次のように2ビット値MA89をそれぞ
れ出力する。またメモリ読出し信号MRDは、計数値C
NTが0〜12の間、有効になる。
【0085】 CNT:0,1,4,5,8,9 MA89:0 CNT:2,3,6,7,10〜15 MA89:0 アドレス制御回路48が出力する8ビット値MA07
は、双方向RAMのアドレスの下位8ビットに印加さ
れ、ラッチ制御回路45が出力する2ビット値MA89
は、双方向RAMのアドレスの第8ビット及び第9ビッ
トに印加される。従って、双方向RAM49の下位10
ビットの指定アドレスは、入力される計数値CNTの値
に応じて次のようになる。
【0086】 CNT:0,1,4,5,8,9, MA07:加算器47の出力 CNT:2 MA07:0100H CNT:3 MA07:0101H CNT:6 MA07:0102H CNT:7 MA07:0103H CNT:10 MA07:0104H CNT:11 MA07:0105H CNT:12〜15 MA07:0106H つまり、入力される計数値CNTの値に応じて、それぞ
れ次のような情報が、双方向RAM49から読み出され
る。
【0087】 CNT:0,1 DATA:現在の角度の電流値 (第1相の電流値) CNT:2 DATA:第1相の角度1 CNT:3 DATA:第1相の角度2 CNT:4,5 DATA:現在の角度+60度の電流値 (第2相の電流値) CNT:6 DATA:第2相の角度1 CNT:7 DATA:第2相の角度2 CNT:8,9 DATA:現在の角度+30度の電流値 (第3相の電流値) CNT:10 DATA:第3相の角度1 CNT:11 DATA:第3相の角度2 CNT:12〜15 DATA:波形の凸/凹区分 計数値CNTが0,1の時に双方向RAM49から出力
される第1相の電流値(DATA:8ビット)は、ラッ
チ制御回路45が出力する信号PH1Cに同期して、ラ
ッチ4Eにラッチされる。同様に、計数値CNTが4,
5の時に双方向RAM49から出力される第2相の電流
値は、ラッチ制御信号PH2Cに同期して、ラッチ4E
にラッチされ、計数値CNTが8,9の時に双方向RA
M49から出力される第3相の電流値は、ラッチ制御信
号PH3Cに同期して、ラッチ4Eにラッチされる。ラ
ッチ4Eから出力される3組(3相)の信号S4が、図
1に示す加算回路16に印加される。
【0088】一方、コンパレ−タ4Bは、加算器47の
出力と、双方向RAM49の出力とを比較する。ここ
で、実際に利用されるのは、双方向RAM49の出力の
うち、第1相の角度1,第1相の角度2,第2相の角度
1,第2相の角度2,第3相の角度1,第3相の角度2
および波形の凸/凹区分である。即ち、コンパレ−タ4
Bは、現在の回転子の角度(+シフト量)と各相の角度
1,角度2との大小関係を識別する。
【0089】コンパレ−タ4Bの出力は、ラッチ制御回
路45が出力する制御信号LTCH1によって、計数値
CNTが2,3,6,7,10,11,12及び13の
時に、それぞれ駆動信号生成回路4Cの内部でラッチさ
れ利用される。即ち、計数値CNTが2及び3の時のコ
ンパレ−タ4Bの出力を利用して、第1相についての通
電のオン/オフの切換りを示す2値信号を生成し、計数
値CNTが6及び7の時のコンパレ−タ4Bの出力を利
用して、第2相についての通電のオン/オフの切換りを
示す2値信号を生成し、計数値CNTが10及び11の
時のコンパレ−タ4Bの出力を利用して、第3相につい
ての通電のオン/オフの切換りを示す2値信号を生成す
る。また、計数値CNTが12及び13の時のコンパレ
−タ4Bの出力を利用して、波形の凸/凹を識別し、通
電のオン/オフを示す2値信号(S5)を生成する。
【0090】ところで、加算器47が出力する8ビット
デ−タは、0〜127の範囲にあり、最上位ビットは常
に0である。また、双方向RAM49に保持された第1
相の角度1,第1相の角度2,第2相の角度1,第2相
の角度2,第3相の角度1及び第3相の角度2も0〜1
27の範囲にあり、最上位ビットは常に0である。一
方、双方向RAM49に保持された波形の凸/凹区分
は、凹波形に255が割当てられ、凸波形に0が割り当
てられている。そのため、コンパレ−タ4Bが波形の凸
/凹区分と加算器47の出力とを比較する時には、加算
器47の出力とは無関係に、波形の凸/凹区分のみに従
ってコンパレ−タ4Bの出力が定まる。従って駆動信号
生成回路4Cは、計数値CNTが12及び13の時に
は、「波形の凸/凹区分」情報に応じて、出力する3相
の2値信号の波形の凸/凹を決定する。即ち、波形の凸
/凹区分が0の場合: (現在の角度)≦(第1相の角度1)の間はオフ (第1相の角度1)<(現在の角度)≦(第1相の角度
2)の間はオン (第1相の角度2)<(現在の角度)の間はオフ となる2値信号(S5)を生成し、波形の凸/凹区分が
255の場合: (現在の角度)≦(第1相の角度1)の間はオン (第1相の角度1)<(現在の角度)≦(第1相の角度
2)の間はオフ (第1相の角度2)<(現在の角度)の間はオン となる2値信号(S5)を生成する。第2相,第3相の
2値信号(S5)についても同様である。
【0091】駆動信号生成回路4Cが生成する第1相,
第2相および第3相の2値信号(S5)は、それぞれ駆
動信号生成回路4Cから出力されてラッチ4Dに入力さ
れる。そして、全ての2値信号の状態が確定するタイミ
ング(CNT:13)でラッチ制御回路45から出力さ
れるラッチ制御信号LTCH1に同期して現われる制御
信号LAT0によって、駆動信号生成回路4Cが出力す
る3つの2値信号はラッチ4Dにラッチされ、3相の2
値信号S5として、出力判定回路17に印加される。
【0092】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、付勢量
保持手段(49)上の1組の付勢量波形に基づいて、複
数相の励磁コイルの付勢量波形を生成するため、付勢量
保持手段(49)のメモリ容量が小さくなる。また、相
数分の複数組の回路を設ける必要がないため、回路構成
が簡略化される。しかも、回転数や必要トルクの変化に
伴なって付勢量波形を更新する際に、更新すべきデ−タ
の量(付勢量保持手段の内容)が少ないため、その処理
を実行するのに要する時間が短く、制御系の応答性が高
くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のモ−タ駆動装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 図1の一部分の詳細な構成を示すブロック図
である。
【図3】 図2のタイミング制御回路17cを示すブロ
ック図である。
【図4】 図1の電流波形生成回路15の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】 電流波形生成回路15のメモリの内容と生成
する波形との対応を示す模式図である。
【図6】 電流波形生成回路15の動作を示すタイムチ
ャ−トである。
【図7】 図1の方向検出回路5の構成を示すブロック
図である。
【図8】 方向検出回路5の動作を示すタイムチャ−ト
である。
【図9】 電流波形生成回路15の出力と補償後の信号
を示すタイムチャ−トである。
【図10】 図2のタイミング制御回路17cの動作を
示すタイムチャ−トである。
【図11】 図2のタイミング制御回路17cと改良前
の装置の動作を示すタイムチャ−トである。
【図12】 電流の基準レベルVr2と負荷に流れる電
流の波形を示すタイムチャ−トである。
【図13】 PWMマップメモリ13bの内容を示すマ
ップである。
【図14】 CPU11の処理を示すフロ−チャ−トで
ある。
【図15】 CPU11のタイマ割込処理を示すフロ−
チャ−トである。
【図16】 通電回路に流れる電流の経路を示すブロッ
ク図である。
【図17】 通電回路に流れる電流の経路を示すブロッ
ク図である。
【図18】 SRモ−タ内部の基本構造を示す正面図で
ある。
【図19】 電流マップメモリ13aの内容を示すマッ
プである。
【図20】 実施例のSRモ−タ1を駆動する場合の基
本的な電流波形の例を示すタイムチャ−トである。
【図21】 波形マップメモリ13cの内容を示すマッ
プである。
【符号の説明】
1:SRモ−タ 1a,1b,1c,
CL:コイル 2,3,4:電流センサ 5:方向検出回路 6:D/A変換器 7:比較回路 7a:アナログ比較器 11:CPU 12:入力インタ−
フェ−ス 13a:電流マップメモリ 13b:PWMマッ
プメモリ 13c:波形マップメモリ 14:電源回路 15:電流波形生成回路 16:加算回路 16a,16b:加
算器 17:出力判定回路 18,19,1A:
ドライバ 18a,18b:トランジスタ(IGBT) 18c,18d:ダイオ−ド 18e,18f:電
源ライン 41:ラッチ 42:タイミングパ
ルス発生回路 43:カウンタ制御回路 44:4ビットカウ
ンタ 45:ラッチ制御回路 46:角度補正出力
回路 47:加算器 48:アドレス制御
回路 49:双方向RAM 4A:バンク切換回
路 4B:コンパレ−タ 4C:駆動信号生成
回路 4D,4E:ラッチ R:回転子 S:固定子 Ra〜Rd,Sa〜
Sf:極部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気モ−タを駆動する複数の励磁コイル
    に、互いに位相がずれ、互いにほぼ相似な波形の電力を
    供給する、電気モ−タの通電制御装置において:前記電
    気モ−タの回転子の各回転位置における前記励磁コイル
    の付勢量を定める複数の情報を、それぞれ、回転位置に
    対応付けて保持する付勢量保持手段;前記電気モ−タの
    回転子の回転位置を検出する回転位置検出手段;前記励
    磁コイルの相数に相当する複数種類の位置補正値を生成
    する、位置補正値生成手段;前記回転位置検出手段が検
    出した回転位置と、前記位置補正値生成手段が生成した
    複数種類の位置補正値に基づいて、複数種類の補正され
    た回転位置情報を生成する、位置情報生成手段;前記付
    勢量保持手段が保持する情報と、前記位置情報生成手段
    が生成する複数種類の回転位置情報に基づいて、複数相
    分の励磁コイル付勢情報を生成する、付勢情報生成手
    段;および付勢情報生成手段が生成した複数相の励磁コ
    イル付勢情報をそれぞれ保持するラッチ手段;を設けた
    ことを特徴とする電気モ−タの通電制御装置。
  2. 【請求項2】 前記付勢情報生成手段は、所定の制御周
    期の期間を前記励磁コイルの相数以上に区分した複数の
    期間のそれぞれを示す信号を順次に繰り返し出力するカ
    ウンタ手段を含み、前記位置補正値生成手段は、前記カ
    ウンタ手段が出力する信号の値に対応付けられた位置補
    正値を生成し、前記ラッチ手段は、前記カウンタ手段が
    出力する信号の値に対応付けられた相の励磁コイル付勢
    情報として、前記付勢量保持手段が出力する値を所定の
    タイミングでラッチする、前記請求項1記載の電気モ−
    タの通電制御装置。
  3. 【請求項3】 前記付勢量保持手段は、各回転位置に対
    応付けられたアドレスにその回転位置における単一の励
    磁コイルの付勢量を定める情報を保持する読み書きメモ
    リ手段である、前記請求項1記載の電気モ−タの通電制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記付勢量保持手段は、更に、通電開始
    位置および通電終了位置の情報を保持し、前記付勢情報
    生成手段は、前記付勢量保持手段が出力する通電開始位
    置および通電終了位置の情報と位置情報生成手段の出力
    との大小関係を比較して、励磁コイルの通電のオン/オ
    フを示す2値信号を生成する、2値信号生成手段を備え
    る、前記請求項1,請求項2又は請求項3記載の電気モ
    −タの通電制御装置。
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