JPH08172754A - モータの回転子の自動半田付け装置 - Google Patents
モータの回転子の自動半田付け装置Info
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- JPH08172754A JPH08172754A JP33495494A JP33495494A JPH08172754A JP H08172754 A JPH08172754 A JP H08172754A JP 33495494 A JP33495494 A JP 33495494A JP 33495494 A JP33495494 A JP 33495494A JP H08172754 A JPH08172754 A JP H08172754A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 モータの回転子の端子と、リングバリスタの
下面の銀電極との半田付けを容易に且つ正確に最小限の
半田で行え、半田付け時に回転子に損傷を与えず、自動
的に半田付けを行えるモータの回転子の自動半田付け装
置を提供する。 【構成】回転子が掴持され所定の角度ずつ回転されるチ
ャック機構3と、半田ゴテ5の残分半田を吹き飛ばして
自動的に払い落と半田落とし機構7と、回転子の被半田
付け部分に半田を供給する半田供給機構と、リングバリ
スタの銀電極に半田を付ける水平下面を有する先端突出
部と先端突出部の水平下面より下方に延設され、端子に
半田を付ける凹端面とが形成された半田ゴテを有しチャ
ック機構に向けて略水平移動するとともに半田供給機構
から半田ゴテに半田を供給し、これら作業とほぼ同時に
半田付けを行う半田ゴテ機構6とを備えている。
下面の銀電極との半田付けを容易に且つ正確に最小限の
半田で行え、半田付け時に回転子に損傷を与えず、自動
的に半田付けを行えるモータの回転子の自動半田付け装
置を提供する。 【構成】回転子が掴持され所定の角度ずつ回転されるチ
ャック機構3と、半田ゴテ5の残分半田を吹き飛ばして
自動的に払い落と半田落とし機構7と、回転子の被半田
付け部分に半田を供給する半田供給機構と、リングバリ
スタの銀電極に半田を付ける水平下面を有する先端突出
部と先端突出部の水平下面より下方に延設され、端子に
半田を付ける凹端面とが形成された半田ゴテを有しチャ
ック機構に向けて略水平移動するとともに半田供給機構
から半田ゴテに半田を供給し、これら作業とほぼ同時に
半田付けを行う半田ゴテ機構6とを備えている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータの回転子の自動
半田付け装置に関し、特に、モータの回転子に巻設され
た巻線の先端が取り付けられた端子と、回転子における
回転軸の前記端子の上側に配設されるリングバリスタの
下面に形成された銀電極とを半田付けで結線するための
モータの回転子の自動半田付け装置に関する。
半田付け装置に関し、特に、モータの回転子に巻設され
た巻線の先端が取り付けられた端子と、回転子における
回転軸の前記端子の上側に配設されるリングバリスタの
下面に形成された銀電極とを半田付けで結線するための
モータの回転子の自動半田付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、図7,図8に示すモータの回転
子kにおいては、回転子kに巻設された巻線sの先端が
取り付けられた端子tと、回転子kにおける回転軸zに
設けられている整流子の端子tの上側に配設されるリン
グバリスタrの下面に形成された銀電極gとを半田付け
で結線するようになっている。従来、この半田付けを行
う時に使用される半田ゴテhは、図9に示すように、半
田を熔融付着して半田付けを行うための先端部bが、略
円錐台形状に形成されていた。
子kにおいては、回転子kに巻設された巻線sの先端が
取り付けられた端子tと、回転子kにおける回転軸zに
設けられている整流子の端子tの上側に配設されるリン
グバリスタrの下面に形成された銀電極gとを半田付け
で結線するようになっている。従来、この半田付けを行
う時に使用される半田ゴテhは、図9に示すように、半
田を熔融付着して半田付けを行うための先端部bが、略
円錐台形状に形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に、先端部bが略円錐台形状に形成された半田ゴテhを
使って、図8に示すように、上下逆向きにされた回転子
kの端子tと銀電極gとを半田付けすると、この半田ゴ
テhの先端部bの形状が、被半田付け部分の形状に合っ
ていないので、半田ゴテhの先端部bに熔融付着された
半田が、被半田付け部分以外の箇所に付着したり、しか
も半田ゴテhの先端部bで巻線sの被膜を高い熱によっ
て破壊したり、半田ゴテhが巻線sに当たり半田ゴテh
が巻線sを切断したりして回転子kに損傷を与える場合
があるといった問題があつた。しかも、この半田付け作
業が行い難いために、作業時間が長くなり、非能率的で
あるという問題があった。
に、先端部bが略円錐台形状に形成された半田ゴテhを
使って、図8に示すように、上下逆向きにされた回転子
kの端子tと銀電極gとを半田付けすると、この半田ゴ
テhの先端部bの形状が、被半田付け部分の形状に合っ
ていないので、半田ゴテhの先端部bに熔融付着された
半田が、被半田付け部分以外の箇所に付着したり、しか
も半田ゴテhの先端部bで巻線sの被膜を高い熱によっ
て破壊したり、半田ゴテhが巻線sに当たり半田ゴテh
が巻線sを切断したりして回転子kに損傷を与える場合
があるといった問題があつた。しかも、この半田付け作
業が行い難いために、作業時間が長くなり、非能率的で
あるという問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされ
たものであって、モータの回転子における巻設された巻
線の先端が取り付けられた端子と、回転子における回転
軸の前記端子の上側に配設されるリングバリスタの下面
に形成された銀電極との半田付けを容易に且つ正確に最
小限の半田で行うことができ、しかも半田付け時に回転
子に損傷を与えることがなく、自動的且つ能率良く半田
付けを行うことができるモータの回転子の自動半田付け
装置を提供することを目的としている。
たものであって、モータの回転子における巻設された巻
線の先端が取り付けられた端子と、回転子における回転
軸の前記端子の上側に配設されるリングバリスタの下面
に形成された銀電極との半田付けを容易に且つ正確に最
小限の半田で行うことができ、しかも半田付け時に回転
子に損傷を与えることがなく、自動的且つ能率良く半田
付けを行うことができるモータの回転子の自動半田付け
装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであって、請求項1のモータ
の回転子の自動半田付け装置は、モータの回転子に巻設
された巻線の先端が予備半田付けされた端子と、回転子
における回転軸の前記端子の上側に配設されるリングバ
リスタの下面に形成された銀電極とを半田付けで結線す
るための自動半田付け装置であって、前記回転子が掴持
され所定の角度ずつ回転されるチャック機構と、半田ゴ
テに付着している残分半田を吹き飛ばして自動的に払い
落とすための半田落とし機構と、前記チャック機構に掴
持された回転子の被半田付け部分に半田を供給する半田
供給機構と、半田付け時に前記リングバリスタの銀電極
に半田を付ける水平下面を有する先端突出部と、前記先
端突出部の水平下面より下方に延設され、前記巻線の先
端が取り付けられた端子に前記半田を付ける凹端面とが
形成された半田ゴテを有し、前記チャック機構に掴持さ
れた回転子に向けて略水平移動するとともに、前記半田
供給機構から前記半田ゴテに半田を供給し、これら作業
とほぼ同時に半田付けを行う半田ゴテ機構とを備えてい
るものである。請求項2のモータの回転子の自動半田付
け装置は、前記チャック機構の上部側に、半田付け時に
発生する煙を排煙するための排煙機構を設けたものであ
る。
成するためになされたものであって、請求項1のモータ
の回転子の自動半田付け装置は、モータの回転子に巻設
された巻線の先端が予備半田付けされた端子と、回転子
における回転軸の前記端子の上側に配設されるリングバ
リスタの下面に形成された銀電極とを半田付けで結線す
るための自動半田付け装置であって、前記回転子が掴持
され所定の角度ずつ回転されるチャック機構と、半田ゴ
テに付着している残分半田を吹き飛ばして自動的に払い
落とすための半田落とし機構と、前記チャック機構に掴
持された回転子の被半田付け部分に半田を供給する半田
供給機構と、半田付け時に前記リングバリスタの銀電極
に半田を付ける水平下面を有する先端突出部と、前記先
端突出部の水平下面より下方に延設され、前記巻線の先
端が取り付けられた端子に前記半田を付ける凹端面とが
形成された半田ゴテを有し、前記チャック機構に掴持さ
れた回転子に向けて略水平移動するとともに、前記半田
供給機構から前記半田ゴテに半田を供給し、これら作業
とほぼ同時に半田付けを行う半田ゴテ機構とを備えてい
るものである。請求項2のモータの回転子の自動半田付
け装置は、前記チャック機構の上部側に、半田付け時に
発生する煙を排煙するための排煙機構を設けたものであ
る。
【0006】
【作用】請求項1のモータの回転子の自動半田付け装置
によれば、チャック機構でモータの回転子を掴持し、半
田ゴテに付着している残分半田を半田落とし機構で吹き
飛ばして自動的に払い落とし、半田供給機構により供給
される半田を被半田付け部分の近傍位置に配設し、半田
ゴテ機構の半田ゴテを回転子に向けて略水平移動すると
ともに、半田供給機構により供給される半田を半田ゴテ
の先端突出部の水平下面と凹端面とに供給し、これら作
業と同時にこの半田を巻線の先端が取り付けられた端子
とリングバリスタの下面に形成された銀電極とに一体に
付着させて、この端子と銀電極とを結線する。請求項2
のモータの回転子の自動半田付け装置によれば、上記の
半田付け時に発生する煙は、チャック機構の上部側に設
けた排煙機構によって、外部に排出される。
によれば、チャック機構でモータの回転子を掴持し、半
田ゴテに付着している残分半田を半田落とし機構で吹き
飛ばして自動的に払い落とし、半田供給機構により供給
される半田を被半田付け部分の近傍位置に配設し、半田
ゴテ機構の半田ゴテを回転子に向けて略水平移動すると
ともに、半田供給機構により供給される半田を半田ゴテ
の先端突出部の水平下面と凹端面とに供給し、これら作
業と同時にこの半田を巻線の先端が取り付けられた端子
とリングバリスタの下面に形成された銀電極とに一体に
付着させて、この端子と銀電極とを結線する。請求項2
のモータの回転子の自動半田付け装置によれば、上記の
半田付け時に発生する煙は、チャック機構の上部側に設
けた排煙機構によって、外部に排出される。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係るモータの回転子の自動半
田付け装置の一実施例について、図面を参照しつつ説明
する。図1,図2は、本実施例の自動半田付け装置1を
示すものであって、この自動半田付け装置1には、モー
タの回転子2が掴持され所定の角度ずつ回転されるチャ
ック機構3と、半田ゴテ5に付着している残分半田を吹
き飛ばして自動的に払い落とすための半田落とし機構7
と、チャック機構3に掴持される回転子2の被半田付け
部分に半田を供給する半田供給機構4と、チャック機構
3に掴持された回転子2に向けて略水平移動し、半田供
給機構4から半田ゴテ5に半田H(図5,図6参照)を
供給し、これら作業と同時に半田付けを行う半田ゴテ機
構6と、チャック機構3の上部側に設けられた半田付け
時に発生する煙を排煙するための排煙機構8とが備えら
れている。
田付け装置の一実施例について、図面を参照しつつ説明
する。図1,図2は、本実施例の自動半田付け装置1を
示すものであって、この自動半田付け装置1には、モー
タの回転子2が掴持され所定の角度ずつ回転されるチャ
ック機構3と、半田ゴテ5に付着している残分半田を吹
き飛ばして自動的に払い落とすための半田落とし機構7
と、チャック機構3に掴持される回転子2の被半田付け
部分に半田を供給する半田供給機構4と、チャック機構
3に掴持された回転子2に向けて略水平移動し、半田供
給機構4から半田ゴテ5に半田H(図5,図6参照)を
供給し、これら作業と同時に半田付けを行う半田ゴテ機
構6と、チャック機構3の上部側に設けられた半田付け
時に発生する煙を排煙するための排煙機構8とが備えら
れている。
【0008】半田ゴテ5には、図3に示すように、その
内部に銅Dが埋設されており、半田付け時に回転子2
(図5参照)のリングバリスタ2aの銀電極部2bに半
田Hを付ける水平下面5aを有する先端突出部5bと、
先端突出部5bの水平下面5aより下方に延設され、回
転子2の巻線2cの先端が取り付けられた端子2dに半
田Hを付ける凹端面5cとが形成され、図4に示すよう
に、この凹端面5cの下側が斜め円弧状の切断部5dに
形成されている。尚、凹端面5cは、図3に示す垂下端
面に限らず、内側に向けて凹曲形成された凹曲端面であ
ってもよい。そして、半田ゴテ5の基部5eは、先端部
に対してテーパー部5fを介して径大に形成され、その
軸方向に向けて取付用深凹状部5gが形成された筒形状
になっている。
内部に銅Dが埋設されており、半田付け時に回転子2
(図5参照)のリングバリスタ2aの銀電極部2bに半
田Hを付ける水平下面5aを有する先端突出部5bと、
先端突出部5bの水平下面5aより下方に延設され、回
転子2の巻線2cの先端が取り付けられた端子2dに半
田Hを付ける凹端面5cとが形成され、図4に示すよう
に、この凹端面5cの下側が斜め円弧状の切断部5dに
形成されている。尚、凹端面5cは、図3に示す垂下端
面に限らず、内側に向けて凹曲形成された凹曲端面であ
ってもよい。そして、半田ゴテ5の基部5eは、先端部
に対してテーパー部5fを介して径大に形成され、その
軸方向に向けて取付用深凹状部5gが形成された筒形状
になっている。
【0009】図1に示すように、半田ゴテ機構6は、チ
ャック機構3の側方に配設され、シリンダ6aの駆動に
よってガイドロッド6bを介してチャック機構3に対し
て進退移動されるように構成され、先端部が上向き付勢
手段9によって上向きに付勢されている。チャック機構
3は、整流子に過大な熱が負荷されたり、半田ボールや
フラックスが飛散して付着することを防ぐための保護機
能を持つ。この上向き付勢手段9は、装置本体1aの側
端部近傍箇所に配設された支点部材10と、装置本体1
aの側端部の支持用突起1bに一端部が取付けられた引
っ張りバネ11と、支点部材10によって基端部近傍箇
所が載置枢支され、先端部12aの上向き突起部12b
が半田ゴテ機構6の先端側ロッド支持部6cの下面に当
接され、基端部12cに引っ張りバネ11の他端部が取
付けられ、この引っ張りバネ11の付勢力によって、先
端部12aが常時上向きに付勢された付勢用ロッド12
とで構成されている。
ャック機構3の側方に配設され、シリンダ6aの駆動に
よってガイドロッド6bを介してチャック機構3に対し
て進退移動されるように構成され、先端部が上向き付勢
手段9によって上向きに付勢されている。チャック機構
3は、整流子に過大な熱が負荷されたり、半田ボールや
フラックスが飛散して付着することを防ぐための保護機
能を持つ。この上向き付勢手段9は、装置本体1aの側
端部近傍箇所に配設された支点部材10と、装置本体1
aの側端部の支持用突起1bに一端部が取付けられた引
っ張りバネ11と、支点部材10によって基端部近傍箇
所が載置枢支され、先端部12aの上向き突起部12b
が半田ゴテ機構6の先端側ロッド支持部6cの下面に当
接され、基端部12cに引っ張りバネ11の他端部が取
付けられ、この引っ張りバネ11の付勢力によって、先
端部12aが常時上向きに付勢された付勢用ロッド12
とで構成されている。
【0010】従って、半田ゴテ機構6は、チャック機構
3側への移動時に、その先端側の半田ゴテ5の先端突出
部5bが、チャック機構3に掴持された回転子2の被半
田付け部分の上方近傍位置になるように若干斜め上向き
に移動し、半田付け作業時に下方向へ沈んで半田付け作
業をおこなう。チャック機構3は、回転子2を載置する
基台部3aと、この基台部3aの上方に上下移動可能に
配設された棒状の押さえ部3bとで構成され、この押さ
え部3bは水平支持材3cとシリンダロッド3dを介し
て、装置本体1aの下部側に配置されたシリンダ3eに
よって上下移動され、基台部3aは下部に設けられたプ
ーリ3fの回転によって所定角度(本実施例では120
度)ずつ回転されるように構成されている。
3側への移動時に、その先端側の半田ゴテ5の先端突出
部5bが、チャック機構3に掴持された回転子2の被半
田付け部分の上方近傍位置になるように若干斜め上向き
に移動し、半田付け作業時に下方向へ沈んで半田付け作
業をおこなう。チャック機構3は、回転子2を載置する
基台部3aと、この基台部3aの上方に上下移動可能に
配設された棒状の押さえ部3bとで構成され、この押さ
え部3bは水平支持材3cとシリンダロッド3dを介し
て、装置本体1aの下部側に配置されたシリンダ3eに
よって上下移動され、基台部3aは下部に設けられたプ
ーリ3fの回転によって所定角度(本実施例では120
度)ずつ回転されるように構成されている。
【0011】半田落とし機構7は、半田ゴテ5が出る前
の位置でコテ先端部に配置され、半田ゴテ5が前に出て
行く直前に風速の速い空気を供給して半田ゴテ5に付着
している残分半田及びフラックスの炭化物等を吹き飛ば
して落下させ(カバーの中に入る)半田ゴテ5の表面を
平滑、新鮮にするものである。残分半田は、半田ゴテの
表面を酸化劣化を防止する役目も有る。半田供給機構4
は、チャック機構3の押さえ部3bと一体に上下移動す
るように押さえ部3bの側方に水平支持材3cに支持さ
れた状態で配置され、半田付け時に棒状の半田Hを定量
寸法ずつ供給するように構成されている。
の位置でコテ先端部に配置され、半田ゴテ5が前に出て
行く直前に風速の速い空気を供給して半田ゴテ5に付着
している残分半田及びフラックスの炭化物等を吹き飛ば
して落下させ(カバーの中に入る)半田ゴテ5の表面を
平滑、新鮮にするものである。残分半田は、半田ゴテの
表面を酸化劣化を防止する役目も有る。半田供給機構4
は、チャック機構3の押さえ部3bと一体に上下移動す
るように押さえ部3bの側方に水平支持材3cに支持さ
れた状態で配置され、半田付け時に棒状の半田Hを定量
寸法ずつ供給するように構成されている。
【0012】排煙機構8は、図1に示すように、チャッ
ク機構3の上部側に設けられ、本体部が筒状に形成さ
れ、ブロアー等の空気吸引手段(図示略)の駆動によっ
て、チャック機構3周辺の空気を吸い込み、これによっ
て半田付け時の煙が吸引されて排煙されるようになって
いる。尚、図2において、符号13はチャック機構3を
所定角度ずつ回転させるための回転角度検出センサーで
ある。
ク機構3の上部側に設けられ、本体部が筒状に形成さ
れ、ブロアー等の空気吸引手段(図示略)の駆動によっ
て、チャック機構3周辺の空気を吸い込み、これによっ
て半田付け時の煙が吸引されて排煙されるようになって
いる。尚、図2において、符号13はチャック機構3を
所定角度ずつ回転させるための回転角度検出センサーで
ある。
【0013】次に、図5,図6を参照しつつ、本実施例
の自動半田付け装置1によるモータの回転子2の被半田
付け部分(端子2dとリングバリスタ2aの銀電極部2
b)の半田付けについて説明する。先ず、リングバリス
タ2aを銀電極2bが上向くようにセットする。次いで
チャック機構3で上下逆向きとされたモータの回転子2
を掴持するとともに、半田供給機構4の下方への一体移
動によって半田Hを回転子2の側方に位置させるととも
に、半田ゴテ機構6の半田ゴテ5をチャック機構3側へ
移動して、半田ゴテ5の水平下面5aと凹端面5cとに
半田Hを供給し、これらの作業と同時に、図6(c)に
示すように、半田ゴテ5の水平下面5aと凹端面5cと
に付着された半田Hを回転子2における回転軸2eに設
けられた整流子の端子2dとリングバリスタ2aの銀電
極部2bとに一体に付着させて半田付けを行う。尚、図
示されていないが、リングバリスタ2aの銀電極部2b
の位置をセンサーで探し、この銀電極部2bと端子2d
とを自動的に位置合わせしてもよい。
の自動半田付け装置1によるモータの回転子2の被半田
付け部分(端子2dとリングバリスタ2aの銀電極部2
b)の半田付けについて説明する。先ず、リングバリス
タ2aを銀電極2bが上向くようにセットする。次いで
チャック機構3で上下逆向きとされたモータの回転子2
を掴持するとともに、半田供給機構4の下方への一体移
動によって半田Hを回転子2の側方に位置させるととも
に、半田ゴテ機構6の半田ゴテ5をチャック機構3側へ
移動して、半田ゴテ5の水平下面5aと凹端面5cとに
半田Hを供給し、これらの作業と同時に、図6(c)に
示すように、半田ゴテ5の水平下面5aと凹端面5cと
に付着された半田Hを回転子2における回転軸2eに設
けられた整流子の端子2dとリングバリスタ2aの銀電
極部2bとに一体に付着させて半田付けを行う。尚、図
示されていないが、リングバリスタ2aの銀電極部2b
の位置をセンサーで探し、この銀電極部2bと端子2d
とを自動的に位置合わせしてもよい。
【0014】すると、この半田付けによって、回転子2
の端子2dとリングバリスタ2aの銀電極部2bとが導
通状態に結線される。この半田付け時には、排煙機構8
によって、半田付けによって生じる煙が吸い込まれて排
煙される。半田付けが終了した後に、半田ゴテ機構6の
半田ゴテ5を後退移動させる。半田ゴテ機構6による、
半田ゴテ5の後退移動運動としては、半田ゴテ5をその
まま後退移動させ後退後原点まで上昇させる、半田ゴテ
5を上昇させて後退移動させ原点に戻す二とおりの運動
がある。
の端子2dとリングバリスタ2aの銀電極部2bとが導
通状態に結線される。この半田付け時には、排煙機構8
によって、半田付けによって生じる煙が吸い込まれて排
煙される。半田付けが終了した後に、半田ゴテ機構6の
半田ゴテ5を後退移動させる。半田ゴテ機構6による、
半田ゴテ5の後退移動運動としては、半田ゴテ5をその
まま後退移動させ後退後原点まで上昇させる、半田ゴテ
5を上昇させて後退移動させ原点に戻す二とおりの運動
がある。
【0015】半田ゴテ機構6の半田ゴテ5が元の位置に
復帰すると、チャック機構3が所定角度(120度)回
転され、引き続き半田ゴテ機構6の半田ゴテ5がチャッ
ク機構3側へ移動されて、上記と同様の手順によって次
の位置の被半田付け部分(回転子2の端子2dとリング
バリスタ2aの銀電極部2b)が半田付けされる。尚、
本実施例では、回転子2の三方に位置する端子2dとリ
ングバリスタ2aの銀電極部2bの半田付けについて説
明したが、これに限らず、例えば、回転子の四方に端子
2dとリングバリスタ2aの銀電極部2bが位置するも
のでも回転角度を90度に設定して上記と同様にして半
田付けを行うことができる。
復帰すると、チャック機構3が所定角度(120度)回
転され、引き続き半田ゴテ機構6の半田ゴテ5がチャッ
ク機構3側へ移動されて、上記と同様の手順によって次
の位置の被半田付け部分(回転子2の端子2dとリング
バリスタ2aの銀電極部2b)が半田付けされる。尚、
本実施例では、回転子2の三方に位置する端子2dとリ
ングバリスタ2aの銀電極部2bの半田付けについて説
明したが、これに限らず、例えば、回転子の四方に端子
2dとリングバリスタ2aの銀電極部2bが位置するも
のでも回転角度を90度に設定して上記と同様にして半
田付けを行うことができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のモータ
の回転子の自動半田付け装置は、モータの回転子に巻設
された巻線の先端が予備半田付けされた端子と、回転子
における回転軸の前記端子の上側に配設されるリングバ
リスタの下面に形成された銀電極とを半田付けで結線す
るための自動半田付け装置であって、前記回転子が掴持
され所定の角度ずつ回転されるチャック機構と、半田ゴ
テに付着している残分半田を吹き飛ばして自動的に払い
落とすための半田落とし機構と、前記チャック機構に掴
持された回転子の被半田付け部分に半田を供給する半田
供給機構と、半田付け時に前記リングバリスタの銀電極
に半田を付ける水平下面を有する先端突出部と、前記先
端突出部の水平下面より下方に延設され、前記巻線の先
端が取り付けられた端子に前記半田を付ける凹端面とが
形成された半田ゴテを有し、前記チャック機構に掴持さ
れた回転子に向けて略水平移動するとともに、前記半田
供給機構から前記半田ゴテに半田を供給し、これら作業
とほぼ同時に半田付けを行う半田ゴテ機構とを備えてい
るものであるから、以下に述べる効果を奏する。
の回転子の自動半田付け装置は、モータの回転子に巻設
された巻線の先端が予備半田付けされた端子と、回転子
における回転軸の前記端子の上側に配設されるリングバ
リスタの下面に形成された銀電極とを半田付けで結線す
るための自動半田付け装置であって、前記回転子が掴持
され所定の角度ずつ回転されるチャック機構と、半田ゴ
テに付着している残分半田を吹き飛ばして自動的に払い
落とすための半田落とし機構と、前記チャック機構に掴
持された回転子の被半田付け部分に半田を供給する半田
供給機構と、半田付け時に前記リングバリスタの銀電極
に半田を付ける水平下面を有する先端突出部と、前記先
端突出部の水平下面より下方に延設され、前記巻線の先
端が取り付けられた端子に前記半田を付ける凹端面とが
形成された半田ゴテを有し、前記チャック機構に掴持さ
れた回転子に向けて略水平移動するとともに、前記半田
供給機構から前記半田ゴテに半田を供給し、これら作業
とほぼ同時に半田付けを行う半田ゴテ機構とを備えてい
るものであるから、以下に述べる効果を奏する。
【0017】即ち、チャック機構でモータの回転子を掴
持した状態で、半田供給機構により供給される半田を被
半田付け部分の近傍位置に配設し、この状態で半田ゴテ
機構の半田ゴテを回転子に向けて略水平移動するととも
に半田供給機構により供給される半田を半田ゴテの先端
突出部の水平下面と凹端面とに供給し、これら作業とほ
ぼ同時にこの半田を巻線の先端が取り付けられた端子と
リングバリスタの下面に形成された銀電極とに一体に付
着させて、この端子と銀電極とを結線することによっ
て、モータの回転子における巻設された巻線の先端が取
り付けられた端子と、回転子における回転軸の前記端子
の上側に配設されるリングバリスタの上面に形成された
銀電極との半田付けを容易に且つ正確に最小限の半田で
行うことができ、しかも半田付け時に回転子に損傷を与
えることがなく、自動的且つ能率良く半田付けを行うこ
とができる。
持した状態で、半田供給機構により供給される半田を被
半田付け部分の近傍位置に配設し、この状態で半田ゴテ
機構の半田ゴテを回転子に向けて略水平移動するととも
に半田供給機構により供給される半田を半田ゴテの先端
突出部の水平下面と凹端面とに供給し、これら作業とほ
ぼ同時にこの半田を巻線の先端が取り付けられた端子と
リングバリスタの下面に形成された銀電極とに一体に付
着させて、この端子と銀電極とを結線することによっ
て、モータの回転子における巻設された巻線の先端が取
り付けられた端子と、回転子における回転軸の前記端子
の上側に配設されるリングバリスタの上面に形成された
銀電極との半田付けを容易に且つ正確に最小限の半田で
行うことができ、しかも半田付け時に回転子に損傷を与
えることがなく、自動的且つ能率良く半田付けを行うこ
とができる。
【0018】しかも、半田ゴテが出る前の位置で、コテ
先端部に配置され、半田ゴテが前に出て行く直前に風速
の速い空気を供給して半田ゴテに付着している残分半田
及びフラックスの炭化物などを吹き飛ばして落下させ、
半田ゴテを平滑、新鮮にしてから新たな半田付けを行う
ことができて、半田付けを良好に且つ連続して行うこと
ができる。請求項2のモータの回転子の自動半田付け装
置は、チャック機構の上部側に、半田付け時に発生する
煙を排煙するための排煙機構を設けてあるため、半田付
け時に発生する煙をこの排煙機構で排煙することがで
き、半田付け時に発生する煙に害されることが無いとと
もに、半田付け時の悪臭を除去することができる。
先端部に配置され、半田ゴテが前に出て行く直前に風速
の速い空気を供給して半田ゴテに付着している残分半田
及びフラックスの炭化物などを吹き飛ばして落下させ、
半田ゴテを平滑、新鮮にしてから新たな半田付けを行う
ことができて、半田付けを良好に且つ連続して行うこと
ができる。請求項2のモータの回転子の自動半田付け装
置は、チャック機構の上部側に、半田付け時に発生する
煙を排煙するための排煙機構を設けてあるため、半田付
け時に発生する煙をこの排煙機構で排煙することがで
き、半田付け時に発生する煙に害されることが無いとと
もに、半田付け時の悪臭を除去することができる。
【図1】本発明に係るモータの回転子の自動半田付け装
置の一実施例の一部破断した側面図である。
置の一実施例の一部破断した側面図である。
【図2】実施例の自動半田付け装置の一部破断した正面
図である。
図である。
【図3】実施例の自動半田付け装置に使用される半田ゴ
テの一部破断した正面図である。
テの一部破断した正面図である。
【図4】図3の半田ゴテの底面図である。
【図5】実施例の自動半田付け装置で半田付けされるモ
ータの回転子を上下逆向きにした状態の斜視図である。
ータの回転子を上下逆向きにした状態の斜視図である。
【図6】実施例の自動半田付け装置で半田付けされるモ
ータの回転子の半田付けの工程を示すものであって、
(a)は回転子の正面図、(b)は回転子に向けて半田
ゴテを移動している状態を示す正面図、(c)は回転子
の被半田付け部分の半田付けを行っている状態を示す正
面図である。
ータの回転子の半田付けの工程を示すものであって、
(a)は回転子の正面図、(b)は回転子に向けて半田
ゴテを移動している状態を示す正面図、(c)は回転子
の被半田付け部分の半田付けを行っている状態を示す正
面図である。
【図7】従来の半田ゴテで半田付けされるモータの回転
子の斜視図である。
子の斜視図である。
【図8】図7のモータの回転子を上下逆向きにした状態
の正面図である。
の正面図である。
【図9】従来の半田ゴテの一例を示す部分正面図であ
る。
る。
1 自動半田付け装置 2 回転子 2a リングバリスタ 2b 銀電極 2c 巻線 2d 端子 3 チャック機構 4 半田供給機構 5 半田ゴテ 5a 水平下面 5b 先端突出部 5c 凹端面 6 半田ゴテ機構 7 半田落とし機構 8 排煙機構
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月9日
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
Claims (2)
- 【請求項1】 モータの回転子に巻設された巻線の先端
が予備半田付けされた端子と、回転子における回転軸の
前記端子の上側に配設されるリングバリスタの下面に形
成された銀電極とを半田付けで結線するための自動半田
付け装置であって、 前記回転子が掴持され所定の角度ずつ回転されるチャッ
ク機構と、 半田ゴテに付着している残分半田を吹き飛ばして自動的
に払い落とすための半田落とし機構と、 前記チャック機構に掴持された回転子の被半田付け部分
に半田を供給する半田供給機構と、 半田付け時に前記リングバリスタの銀電極に半田を付け
る水平下面を有する先端突出部と、前記先端突出部の水
平下面より下方に延設され、前記巻線の先端が取り付け
られた端子に前記半田を付ける凹端面とが形成された半
田ゴテを有し、前記チャック機構に掴持された回転子に
向けて略水平移動するとともに、前記半田供給機構から
前記半田ゴテに半田を供給し、これら作業とほぼ同時に
半田付けを行う半田ゴテ機構と、を備えていることを特
徴とするモータの回転子の自動半田付け装置。 - 【請求項2】 前記チャック機構の上部側に、半田付け
時に発生する煙を排煙するための排煙機構を設けたこと
を特徴とする請求項1に記載のモータの回転子の自動半
田付け装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33495494A JPH08172754A (ja) | 1994-12-19 | 1994-12-19 | モータの回転子の自動半田付け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33495494A JPH08172754A (ja) | 1994-12-19 | 1994-12-19 | モータの回転子の自動半田付け装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08172754A true JPH08172754A (ja) | 1996-07-02 |
Family
ID=18283096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33495494A Pending JPH08172754A (ja) | 1994-12-19 | 1994-12-19 | モータの回転子の自動半田付け装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08172754A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006281277A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Ricoh Microelectronics Co Ltd | ハンダ付け方法、及びハンダ付け装置 |
CN105364249A (zh) * | 2015-11-16 | 2016-03-02 | 嘉兴市钮斯达电机有限公司 | 一种用于电机转子的自动焊接机 |
CN107138823A (zh) * | 2017-05-23 | 2017-09-08 | 东莞市云方金属制品有限公司 | 一种多工位全自动转子焊锡机 |
CN107363367A (zh) * | 2017-09-12 | 2017-11-21 | 常州铭赛机器人科技股份有限公司 | 铁芯马达转子组件压敏焊锡设备 |
-
1994
- 1994-12-19 JP JP33495494A patent/JPH08172754A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006281277A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Ricoh Microelectronics Co Ltd | ハンダ付け方法、及びハンダ付け装置 |
CN105364249A (zh) * | 2015-11-16 | 2016-03-02 | 嘉兴市钮斯达电机有限公司 | 一种用于电机转子的自动焊接机 |
CN107138823A (zh) * | 2017-05-23 | 2017-09-08 | 东莞市云方金属制品有限公司 | 一种多工位全自动转子焊锡机 |
CN107363367A (zh) * | 2017-09-12 | 2017-11-21 | 常州铭赛机器人科技股份有限公司 | 铁芯马达转子组件压敏焊锡设备 |
CN107363367B (zh) * | 2017-09-12 | 2022-11-25 | 常州铭赛机器人科技股份有限公司 | 铁芯马达转子组件压敏焊锡设备 |
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