JPH08172688A - Isdn交換機及び同isdn交換機における信号チャネル・ビットレート制御方法 - Google Patents

Isdn交換機及び同isdn交換機における信号チャネル・ビットレート制御方法

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JPH08172688A
JPH08172688A JP31533394A JP31533394A JPH08172688A JP H08172688 A JPH08172688 A JP H08172688A JP 31533394 A JP31533394 A JP 31533394A JP 31533394 A JP31533394 A JP 31533394A JP H08172688 A JPH08172688 A JP H08172688A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ISDN交換機及び同ISDN交
換機における信号チャネル・ビットレート制御方法に関
し、ISDN交換機間で設定されているDチャネルビッ
トレートを自動的に再設定することを可能にするととも
に、Bチャネルの伝送容量に生じる未使用の帯域を有効
に活用することを目的とする。 【構成】 ISDN交換機1に、このISDN交換機1
で使用する信号チャネルの第1ビットレート値を設定す
る信号チャネルビットレート値設定手段11と、他のI
SDN交換機が使用する信号チャネルの第2ビットレー
ト値を受信する信号チャネルビットレート値受信手段1
2と、これらの第1,第2ビットレート値を比較するビ
ットレート値比較手段13と、これらの第1,第2ビッ
トレート値が一致した場合に、信号チャネルのビットレ
ート値を第1または第2ビットレート値に設定するビッ
トレート値設定制御手段14とを設けるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図19) 発明が解決しようとする課題(図20) 課題を解決するための手段(図1) 作用(図1) 実施例 (a)第1実施例の説明(図2〜図17) (b)第2実施例の説明(図18) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、ISDN交換機及び同
ISDN交換機における信号チャネル・ビットレート制
御方法に関し、特に、ビットレート(ビット伝送速度)
が64kbpsの情報チャネル(Bチャネル)を、64
kbps以下に圧縮した複数のチャネルに分割して各チ
ャネルを信号チャネル(Dチャネル)および情報チャネ
ル(Bチャネル)として使用するのに用いて好適な、I
SDN交換機及び同ISDN交換機における信号チャネ
ル・ビットレート制御方法に関する。
【0003】
【従来の技術】通常、ISDNネットワークに接続され
た交換機において、対向する交換機で使用するDチャネ
ルのビットレートの設定が、両交換機で不一致である場
合は、このDチャネルビットレートの不一致を補正しな
ければ、両交換機で使用するDチャネルを確立させるこ
とができない。
【0004】そこで、従来は、対向する交換機間で使用
するDチャネルビットレートの制御(Dチャネルビット
レートの設定又は変更など)を、両交換機の各保守者が
相互に確認して人為的に行なうことにより、両交換機間
のDチャネルビットレートを一致させてDチャネルを確
立するようにしている。なお、このとき、図19に示す
ように、例えば、ビットレートが64kbpsのBチャ
ネルが8つのチャネルに分割され、それぞれが8kbp
sの信号チャネル(Dチャネル)と音声データなどを伝
送する情報チャネル(Bチャネル)として使用されるよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の交換機及び同交換機における信号チャネル・
ビットレート制御方法では、対向する両交換機のDチャ
ネルビットレートを人為的に設定する際、Dチャネルビ
ットレートに設定誤りが生じると、交換機間の信号リン
クが確立しないが、通常、このように信号リンクが確立
しない原因は複数存在するので、各交換機の保守者から
は信号リンクの確立しない原因が、Dチャネルビットレ
ートの設定誤りであることを即座に特定できないという
課題がある。
【0006】また、Dチャネルビットレートの設定変更
は人為的に行なわれるが、Bチャネルのビットレート
は、伝送されるデータの種類やそのデータの圧縮率に応
じて自動的に変更されるため、Dチャネルビットレート
と音声データなどのデータの圧縮率の組み合わせによっ
ては、Dチャネルの伝送容量に使用されない帯域が生
じ、伝送路を有効に利用できないという課題がある。
【0007】すなわち、図19にて前述したように、例
えば、ビットレートが64kbpsであるBチャネルに
おいて、Dチャネルビットレートを8kbps、音声デ
ータ圧縮率を8kbpsにてBチャネルを使用した場合
には、全ての帯域(B1〜B7)を使用できるが、図2
0に示すように、Dチャネルビットレートを8kbp
s、音声データ圧縮率を32kbpsでBチャネルを使
用した場合には、Bチャネルに未使用の帯域が生じてし
まうのである。
【0008】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、ISDNネットワーク網に接続された交換機
間で設定されているDチャネルビットレートを、人手に
よらず自動的に再設定することを可能にするとともに、
Bチャネルの伝送容量に生じる未使用の帯域をなくして
Bチャネルの伝送容量を有効に活用できるようにした、
ISDN交換機及び同ISDN交換機における信号チャ
ネル・ビットレート制御方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1において、1はISDNネットワー
クに接続され、情報チャネルを複数のチャネルに分割
し、これら複数のチャネルを信号チャネルおよび情報チ
ャネルとして使用するISDN交換機である。さらに、
この図1に示すISDN交換機において、11は信号チ
ャネルビットレート値設定手段、12は信号チャネルビ
ットレート値受信手段、13はビットレート値比較手
段、14はビットレート値設定制御手段、15はビット
レート値不一致表示手段、16は決定規則記憶手段、1
7は決定規則変更手段、18はビットレート値通知手
段、19は決定規則通知手段、20は信号チャネル切断
通知手段、21は信号チャネル切断制御手段、22は障
害表示手段、23はタイマ、24は障害表示制御手段で
ある。
【0010】ここで、信号チャネルビットレート値設定
手段11は、ISDN交換機1において使用する信号チ
ャネルの第1ビットレート値を設定するものであり、信
号チャネルビットレート値受信手段12は、ISDN交
換機1に接続されうる通信相手としての他のISDN交
換機が使用する信号チャネルの第2ビットレート値を受
信するものである。
【0011】また、ビットレート値比較手段13は、信
号チャネルビットレート値設定手段11からの第1ビッ
トレート値と、信号チャネルビットレート値受信手段1
2からの第2ビットレート値とを比較するものであり、
ビットレート値設定制御手段14は、ビットレート値比
較手段13での比較により、上記の第1ビットレート値
と第2ビットレート値とが一致した場合に、ISDN交
換機1と上述の他のISDN交換機とで使用する信号チ
ャネルのビットレート値を第1ビットレート値または第
2ビットレート値に設定するものである(請求項1,1
0)。
【0012】さらに、ビットレート値不一致表示手段1
5は、ビットレート値比較手段13での比較により、上
記の第1ビットレート値と第2ビットレート値とが一致
しない場合に、その旨を表示するものであり(請求項
2,11)、決定規則記憶手段16は、複数の設定可能
なビットレート値及びこれらのビットレート値の設定の
優先度をISDN交換機1及び他のISDN交換機で使
用されるビットレート値の決定規則として予め記憶して
おくものである。そして、このとき、ビットレート値設
定制御手段14は、この決定規則記憶手段16での決定
規則と、他のISDN交換機から通知された決定規則と
に基づき、信号チャネルのビットレート値を設定するよ
うに構成される(請求項3,12)。
【0013】また、決定規則変更手段19は、他のIS
DN交換機から通知されるべき上述の決定規則に基づき
決定規則記憶手段16での決定規則を変更するものであ
り(請求項4,13)、ビットレート値通知手段18
は、ISDN交換機1において使用する第1ビットレー
ト値を、他のISDN交換機に通知するものであり(請
求項5,14)、決定規則通知手段19は、決定規則記
憶手段16での決定規則を他のISDN交換機に通知す
るものである(請求項6)。
【0014】また、上述のビットレート値設定制御手段
14は、情報チャネルのビットレート値と信号チャネル
のビットレート値の組み合わせによって情報チャネルに
未使用の伝送容量が生じる場合に、信号チャネルのビッ
トレート値を再設定し、この未使用の伝送容量を信号チ
ャネルとして使用するよう構成してもよい(請求項7,
15)。
【0015】さらに、信号チャネル切断通知手段20
は、ISDN交換機1と他のISDN交換機との間の信
号チャネルが確立されている状態からこの信号チャネル
を切断する際に、その旨を他のISDN交換機へ通知す
るものであり、信号チャネル切断制御手段21は、この
チャネル切断通知手段20による信号チャネル切断通知
後に信号チャネルを切断するよう制御するものである
(請求項8,16)。
【0016】また、タイマ23は、信号チャネルの切断
からこの切断された信号チャネルの確立までに必要な所
定の時間を設定しておくものであり、障害表示制御手段
24は、タイマ23で設定された時間内に切断された信
号チャネルが確立しない場合は、この信号チャネルの切
断を障害として障害表示手段22に表示するものである
(請求項9,17)。
【0017】
【作用】図1にて前述した本発明のISDN交換機及び
同ISDN交換機における信号チャネル・ビットレート
制御方法では、信号チャネルビットレート値設定手段1
1により、自局(ISDN交換機1)で使用する第1ビ
ットレート値を設定することができ、この設定された第
1ビットレート値を、ビットレート値通知手段18によ
り、対向するISDN交換機に通知することができる。
【0018】さらに、自局で使用する第1ビットレート
値と、通知された対向するISDN交換機で使用される
べき第2ビットレート値とを、ビットレート値比較手段
13で比較することにより、第1ビットレート値と第2
ビットレート値とが一致した場合に、信号チャネルのビ
ットレート値を一致した第1ビットレート値または第2
ビットレート値に設定することができる(請求項1,1
0)。
【0019】また、このとき、自局で使用する第1ビッ
トレート値と、対向する他のISDN交換機で使用され
るべき第2ビットレート値とを、ビットレート値比較手
段13で比較することにより、第1ビットレート値と第
2ビットレート値とが一致しない場合に、その旨を表示
することができる(請求項2,11)。さらに、通信す
べきISDN交換機同士(ISDN交換機1と他のIS
DN交換機)が、決定規則通知手段19により、決定規
則記憶手段16で記憶されている設定可能な複数のビッ
トレート値およびその設定の優先度をビットレート値の
決定規則として相互に通知することができ、この場合、
自局の決定規則と、対向する他のISDN交換機から通
知されるべき決定規則とに基づき信号チャネルのビット
レート値を設定することができる(請求項3,12)。
【0020】また、図1に示すISDN交換機1では、
決定規則変更手段17により、対向する他のISDN交
換機から通知されるべき決定規則に基づき、決定規則記
憶手段16に記憶されている自局の決定規則を変更する
ことができ(請求項4,13)、ビットレート通知手段
18により、設定されたビットレート値を対向する他の
ISDN交換機に通知することで、対向する他のISD
N交換機で使用するビットレート値も自局で設定された
ビットレート値に設定することができ(請求項5,1
4)、さらに決定規則通知手段19により、決定規則記
憶手段16での決定規則を他のISDN交換機に通知す
ることができる(請求項6)。
【0021】さらに、このとき、情報チャネルのビット
レート値と信号チャネルのビットレート値の組み合わせ
によって情報チャネルに未使用の伝送容量が生じる場合
には、ビットレート値設定制御手段14により、信号チ
ャネルのビットレート値を再設定すれば、この未使用の
伝送容量を信号チャネルとして使用することができる
(請求項7,15)。
【0022】また、ISDN交換機1と他の対向するI
SDN交換機間で信号チャネルが確立されている状態か
ら、信号チャネル切断制御手段21により、信号チャネ
ルを切断する際に、信号チャネル通知手段20により信
号チャネルの切断を対向する他のISDN交換機に通知
した場合は、この信号チャネルの切断を障害の扱いとし
ないようにすることができる(請求項8,16)。
【0023】一方、このとき信号チャネルの切断からこ
の信号チャネルの確立までに必要な所定の時間をタイマ
23に設定しておき、このタイマ23に設定された所定
の時間内に信号チャネルが確立しない場合は、障害表示
制御手段24により、この信号チャネルの切断を障害と
して障害表示手段22に表示することができる(請求項
9,17)。
【0024】また、上述のように、通信すべき対向する
第1のISDN交換機(ISDN交換機1),第2のI
SDN交換機(他のISDN交換機)間で信号チャネル
・ビットレートの制御を行なうに際して、ビットレート
値管理局が存在する場合は、このビットレート値管理局
から第1のISDN交換機で使用する第1ビットレート
値を、対向する第2のISDN交換機に通知すれば、上
記の第1,第2のISDN交換機においても、それぞ
れ、自局で使用する第1ビットレート値と、通知された
対向するISDN交換機で使用されるべき第2ビットレ
ート値とを比較することにより、第1ビットレート値と
第2ビットレート値とが一致した場合に、信号チャネル
のビットレート値を第1ビットレート値または第2ビッ
トレート値に設定することができる(請求項18)。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (a)第1実施例の説明 図2は本発明の第1実施例としての交換機(ISDN交
換機)を有するISDNネットワークの一例を示すブロ
ック図で、この図2において、1A,1Bはそれぞれ交
換機で、ISDNネットワーク網2AにISDNインタ
フェーストランク群60A,60Bを介して相互に接続
されている。さらに、各交換機1A,1Bは、例えば電
話回線などの加入者回線を統合するネットワーク(N
W)50A,50Bと、各ネットワーク50A,50B
を通じて送受信される発着呼やISDNインタフェース
トランク群60A,60Bを制御する中央処理装置(C
PU)とをそれぞれ有して構成されている。
【0026】そして、図3は上述の交換機1A(1B)
の詳細構成を示すブロック図であるが、この図3に示す
ように、ISDNインタフェーストランク群60A(6
0B)は、ISDNインタフェーストランク10A(1
0B),D/Bチャネル多重化装置20A(20B)及
び音声圧縮・伸長装置30A(30B)からなってお
り、さらにISDNインタフェーストランク10A(1
0B)は、ISDNレイヤ1プロトコル制御部11A
(11B),ISDNレイヤ2プロトコル制御部12A
(11B)及び音声データなどの情報の伝送路であるB
チャネル(情報チャネル)13を有して構成されてい
る。
【0027】ここで、ISDNレイヤ1プロトコル制御
部11A(11B)は、交換機11Aと交換機11Bと
の間で電気信号の導通をとることにより、交換機11A
と交換機11Bとのハード的な接続状態の正常性を確認
してレイヤ1プロトコルを確立するよう制御するもので
あり、ISDNレイヤ2プロトコル制御部12A(12
B)は、ISDNレイヤ1プロトコル制御部11A(1
1B)によりレイヤ1プロトコルが確立された後、交換
機11Aと交換機11Bとの間でレイヤ2メッセージ
(“SABME”及び“UA”メッセージ)の送受信を
行なうことによって、レイヤ2プロトコルを確立するよ
う制御するものである。
【0028】また、D/Bチャネル多重化装置20A
(20B)は、交換機1A(1B)で使用するDチャネ
ルとBチャネルとを多重するもので、Dチャネル/Bチ
ャネル多重化部21A(21B),ISDNレイヤ2プ
ロトコル制御部22A(22B)及びDチャネルビット
レート設定部23A(23B)を有して構成されてい
る。
【0029】ここで、Dチャネル/Bチャネル多重化部
21A(21B)は、後述するDチャネルビットレート
設定部23A(23B)でのDチャネルビットレート値
の設定に基づきDチャネルのビットレート値とBチャネ
ルのビットレート値とを多重するものであり、ISDN
レイヤ2プロトコル制御部(信号チャネル切断制御手
段,信号チャネル切断通知手段)22A(22B)は、
交換機1A,1B間のDチャネルが確立されている状態
からこのDチャネルを切断する際に、その旨を他の交換
機1B(1A)へ通知した後、Dチャネルを切断するよ
うに制御するものである。
【0030】また、Dチャネルビットレート設定部(信
号チャネルビットレート値設定手段)23A(23B)
は、後述する中央処理装置40A(40B)におけるD
チャネルビットレート設定要求部43A(43B)から
の要求に応じて、交換機1Aにおいて使用するDチャネ
ルのビットレート(第1ビットレート値)を設定するも
のである。
【0031】また、音声圧縮・伸長装置30A(30
B)は、ネットワーク50A(50B)を構成している
電話機51A(51B)〜53A(53B)で発着信さ
れる音声データに対して圧縮・伸長を施すもので、音声
データを送信する場合はこの音声データに対して圧縮を
施すことにより、効率的かつ高速にデータの送信を行な
い、逆に音声データを受信する場合は圧縮された音声デ
ータに対して伸長を施すことにより、元の音声データに
復元するようになっている。そして、内部の音声圧縮・
伸長部31A(31B)で圧縮・伸長された音声データ
が、上述のDチャネル/Bチャネル多重化部21A(2
1B)との間でBチャネルを使用して伝送されるように
なっている。
【0032】さらに、中央処理装置40A(40B)
は、交換機1Aにおける処理を総合的に制御するもの
で、図4に示すように、ISDNレイヤ3プロトコル制
御部41A(41B),自局D/Bチャネルビットレー
ト管理部42A(42B),Dチャネルビットレート設
定要求部43A(43B),障害表示部44A(44
B),Dチャネルビットレート制御部45A(45
B),Dチャネルビットレート値受付部46A(46
B),他局Dチャネルビットレート値受信部47A(4
7B)及び呼制御部48A(48B)からなっている。
【0033】ここで、ISDNレイヤ3プロトコル制御
部(決定規則通知手段,障害表示制御手段)41A(4
1B)は、各ISDNレイヤ2プロトコル制御部12A
(12B),22A(22B)によりレイヤ2プロトコ
ルが確立された後、自局のDチャネルビットレートを設
定したファシリティ情報要素〔C.S.7(コードセッ
ト7)〕を含むISDNレイヤ3メッセージのインボー
ク(INVOKE)メッセージ又はインボーク応答(I
NVOKE_ACK)メッセージを他局(交換機1B)
との間で送受信して、レイヤ3プロトコルを確立するよ
う制御するものであるとともに、交換機1A,1B間の
Dチャネルビットレートの設定・変更のために切断され
たDチャネルが、ある所定の時間内にDチャネルが確立
しない場合、このDチャネルの切断を障害として障害表
示部44A(44B)に表示するように制御するもので
ある。
【0034】このため、このISDNレイヤ3プロトコ
ル制御部41A(41B)には、Dチャネルの切断から
この切断されたDチャネルが再び確立されるまでに必要
な所定の時間を設定しておくDチャネル確立タイマー
(タイマ)411A(411B)が設けられている。な
お、上述のファシリティ情報要素(C.S.7)は、交
換機1A(1B)で行なうべき処理の指示(制御指標)
と、交換機1A(1B)で使用されるDチャネルビット
レート値とからなっており、交換機1A(1B)で使用
可能なDチャネルビットレート値が複数ある場合は、こ
れら複数の設定可能なビットレート値及びそのビットレ
ート値の設定の優先度を交換機1A(1B)で使用され
るビットレート値の決定規則を表すものである。
【0035】そして、自局D/Bチャネルビットレート
管理部(決定規則記憶手段)42A(42B)は、Dチ
ャネルビットレート設定部23A(23B)により設定
されるDチャネルビットレート値を、ISDNレイヤ3
プロトコル制御部41A(41B),後述するDチャネ
ルビットレート設定要求部43A(43B)及びDチャ
ネルビットレート制御部45によるDチャネルビットレ
ート値の制御・設定要求状態を参照することにより、常
に把握して管理するものであるとともに、交換機1Aで
設定可能な複数のビットレート値及びそのビットレート
値の設定の優先度を、交換機1A(1B)で使用される
ビットレート値のDチャネルビットレート設定情報(決
定規則)として予め記憶しておくものである。
【0036】さらに、Dチャネルビットレート設定要求
部43A(43B)は、後述するDチャネルビットレー
ト制御部45A(45B)からの要求に応じてDチャネ
ルビットレートの設定を、D/Bチャネル多重化装置2
0A(20B)のDチャネルビットレート設定部23A
(23B)に通知するものであり、障害表示部(不一致
表示手段,障害表示手段)44A(44B)は、交換機
1A(1B)に障害が発生した場合(ISDNレイヤ3
プロトコルが確立できない場合など)に、障害の種別に
応じてその旨を表示するものである。
【0037】また、Dチャネルビットレート制御部(ビ
ットレート値比較手段,ビットレート値設定制御手段)
45A(45B)は、自局D/Bチャネルビットレート
管理部42A(42B)で管理されているDチャネルビ
ットレート設定部23A(23B)からの自局のDチャ
ネルビットレートと、後述する他局ビットレート値受信
部47A(47B)からの他局(交換機1B)で設定さ
れているDチャネルビットレートとを比較し、一致した
場合に、Dチャネルビットレート設定要求部43A(4
3B)へDチャネルビットレート値の設定要求を送信す
るよう要求することにより、交換機1B(1A)で使用
するDチャネルのビットレート値を、自局のDチャネル
ビットレート値(他局のDチャネルビットレート値)に
設定し、不一致の場合は、交換機1A,1B間のDチャ
ネルビットレートが不一致である旨を障害表示部44A
(44B)に表示するよう要求するものである。
【0038】さらに、Dチャネルビットレート値受付部
(決定規則変更手段)46A(46B)は、自局で設定
するDチャネルビットレート値を受け付けるものである
とともに、交換機1Bから通知されるファシリティ情報
要素(決定規則)に基づき、自局D/Bチャネルビット
レート管理部42Aでの決定規則を変更するものであ
る。
【0039】また、他局Dチャネルビットレート値受信
部(信号チャネルビットレート値受信手段)47A(4
7B)は、他局(交換機1B)が使用するDチャネルの
ビットレート値(第2ビットレート値)を受信するもの
であり、呼制御部48A(48B)は、電話機51A
(51B)〜53A(53B)からの発着呼を制御する
ものである。
【0040】以下、上述のごとく構成された交換機1
A,1Bでの各処理について詳述する。なお、以下、各
交換機1A,1Bをそれぞれ自局又は他局ということが
ある(例えば、自局が交換機1Aの場合は、他局は交換
機1Bを表す)。 (a1)自局で使用するDチャネルビットレートを互い
に他局へ通知する場合の処理の説明
【0041】まず、図5のシーケンス図に示すように、
両交換機1A,1BのD/Bチャネル多重化部21A及
び21BのDチャネルビットレート値が64kbpsに
て両交換機1A,1B間(以下、局間ということがあ
る)のDチャネルが確立されている状態において(ステ
ップA1)、例えば、交換機1Aの保守者により交換機
1AのDチャネル(Dch)ビットレートが、X(Xは
X≠64の自然数)kbpsに設定されると(ステップ
A2)、交換機1Aで設定されるDチャネルビットレー
ト値が、Dチャネルビットレート値受付部46Aで受け
付けられ、これに基づき局間(交換機1A,1B間)の
Dチャネルビットレートの設定要求処理が行なわれる
(ステップA3)。
【0042】ここで、この設定要求処理は、図6のフロ
ーチャート(ステップK1〜ステップK3)に示すよう
にして行なわれる。すなわち、まず、Dチャネルビット
レート値受付部46Aが、交換機1Aで設定されたDチ
ャネルビットレート値を受け付けると、Dチャネルビッ
トレート値受付部46Aは、Dチャネルビットレート制
御部45Aに対し、自局D/Bチャネルビットレート管
理部42Aを通じて、受け付けたDチャネルビットレー
トを通知し(ステップK1)、Dチャネルビットレート
制御部45は、ISDNレイヤ3プロトコル部41Aに
対し、交換機1BへのDチャネルビットレートの通知を
要求する(ステップK2)。
【0043】そして、ISDNレイヤ3プロトコル制御
部41Aでは、自局D/Bチャネルビットレート管理部
42Aの自局Dチャネルビットレートを設定したファシ
リティ情報要素(コードセット7)を含むISDNレイ
ヤ3メッセージのインボーク(INVOKE)メッセー
ジが交換機1Bに対して送出される(ステップK3)。
なお、ファシリティ情報要素は、制御指標とビットレー
トからなる情報を有しており、この場合、制御指標には
局間のビットレートを設定する指示が、ビットレートに
は交換機1AのDチャネルビットレート値が設定されて
いる。
【0044】その後、図5に示すように、交換機1Bの
ISDNレイヤ3プロトコル制御部41Bが、このファ
シリティ情報要素を含む“INVOKE”メッセージを
受信すると(ステップA4)、交換機1Bでは、交換機
1BのDチャネルビットレート設定/返答処理が行なわ
れる(ステップA5)。そして、このDチャネルビット
レート設定/返答処理は、図7及び図8のフローチャー
トに示すようにして行なわれる。すなわち、まず、受信
したISDNレイヤ3メッセージが“INVOKE”で
あり、且つそのファシリティ情報要素が上述のステップ
B3において設定されている内容を含んでいれば、IS
DNレイヤ3プロトコル制御部41Bにより、自局内
(交換機1B内)の他局Dチャネルビットレート値受信
部47Bに対し、Dチャネルビットレートの返答が要求
され(ステップC1)、この要求を受信した他局Dチャ
ネルビットレート値受信部47Bは、Dチャネルビット
レート制御部45Bに対しDチャネルビットレートの返
答を要求する(ステップC2)。
【0045】そして、Dチャネルビットレート制御部4
5Bが、この返答要求を受けると(ステップC3)、こ
のDチャネルビットレート制御部45Bでは、図8に示
すように、自局D/Bチャネルビットレート管理部42
Bから交換機1BのDチャネルビットレートが抽出され
(ステップC31)、この抽出された交換機1BのDチ
ャネルビットレートと交換機1Aから受信したDチャネ
ルビットレートとが一致するかどうかの判定が行なわれ
る(ステップC32)。
【0046】判定の結果、2つのDチャネルビットレー
トが一致すれば、Dチャネルビットレート制御部45B
は、Dチャネルビットレート設定要求部43Bに対して
交換機1BのDチャネルビットレートを通知するととも
に、Dチャネルビットレート設定準備を要求し(ステッ
プC32のYESルートからステップC33)、Dチャ
ネルビットレート設定要求部43Bが、この要求をDチ
ャネルビットレート設定部23Bに送信する。
【0047】そして、要求を受けたDチャネルビットレ
ート設定部23Bは、受信したDチャネルビットレート
を保持しておき(ステップC34)、その後、Dチャネ
ルビットレート制御部45Bは、ISDNレイヤ3プロ
トコル制御部41Bに対し、Dチャネルビットレートの
返答を要求する(ステップC35)。さらに、この要求
を受けたISDNレイヤ3プロトコル制御部41Bは、
図7に示すように、「制御指標:局間のビットレート設
定確認」及び「ビットレート:交換機1BのDチャネル
ビットレート値」からなるファシリティ情報要素を含む
ISDNレイヤ3メッセージの“INVOKE AC
K”メッセージを、Dチャネルビットレートの返答とし
て交換機1Aへ送出する(ステップC4)。なお、上述
のステップC32において、2つのDチャネルビットレ
ートが一致しない場合は、ステップC32のNOルート
をとってステップC35以降の処理が行なわれる。
【0048】さて、このようにして図5のステップA5
における処理が行なわれることにより、ファシリティ情
報要素(交換機1BのDチャネルビットレート値:Xk
bps,制御指標:局間のビットレート設定確認)を含
むISDNレイヤ3メッセージの“INVOKE AC
K”メッセージが、交換機1Bから交換機1Aに送信さ
れ(ステップA6)、交換機1Aでは、この“INVO
KE ACK”メッセージを、中央処理装置40A内の
ISDNレイヤ3プロトコル制御部41Aで受信するこ
とにより、自局(交換機1A)のDチャネルビットレー
トを64kbpsからXkbpsに設定変更する処理が
行なわれる(ステップA7)。
【0049】ここで、このDチャネルビットレート設定
処理は、図9及び図10のフローチャートに示すように
して行なわれる。すなわち、まず、ISDNレイヤ3プ
ロトコル制御部41Aで受信したISDNレイヤ3メッ
セージが、“INVOKE_ACK”であり、且つ上述
のDチャネルビットレート設定/返答処理におけるステ
ップC4(図7参照)で設定されているファシリティ情
報要素を含んでいれば、ISDNレイヤ3プロトコル制
御部41Aにより、Dチャネルビットレートの返答受付
要求が、このファシリティ情報要素とともに自局(交換
機1A)の他局Dチャネルビットレート値受信部47A
に対し送信される(ステップD1)。
【0050】そして、この要求を受けた他局Dチャネル
ビットレート値受信部47Aは、受信したファシリティ
情報要素から他局(交換機1B)のDチャネルビットレ
ートを抽出するとともに、Dチャネルビットレート制御
部45Aに対し、抽出したDチャネルビットレート、及
びDチャネルビットレートの制御要求を通知する(ステ
ップD2)。
【0051】さらに、Dチャネルビットレート制御部4
5Aが、この制御要求を受けると(ステップD3)、こ
のDチャネルビットレート制御部45Aでは、図10に
示すように、まず、自局D/Bチャネルビットレート管
理部42Aにより、自局(交換機1A)のDチャネルビ
ットレートが抽出され(ステップD31)、この抽出さ
れたDチャネルビットレートと、交換機1Bから受信し
たDチャネルビットレートとが一致するかどうかの判定
が行なわれる(ステップD32)。
【0052】この結果、これら2つのDチャネルビット
レートが一致すれば、Dチャネルビットレート制御部4
5Aは、Dチャネルビットレート設定要求部43Aに対
し、交換機1BのDチャネルビットレートを通知すると
ともに、Dチャネルビットレートの設定準備を要求する
(ステップD32のYESルートからステップD3
3)。一方、2つのDチャネルビットレートが一致しな
ければ、このステップD33における処理は行なわれな
い。
【0053】そして、Dチャネルビットレートの設定準
備を要求されたDチャネルビットレート設定要求部43
Aは、図9に示すように、ISDNレイヤ2プロトコル
制御部22Aに対し、ISDNレイヤ2論理リンクの解
除を要求し(ステップD4)、この解除要求を受けたI
SDNレイヤ2プロトコル制御部22Aは、レイヤ2論
理リンクを解除するともに、Dチャネルビットレート設
定要求部43Aに対し、レイヤ2論理リンクの解除完了
を通知する(ステップD5)。
【0054】さらに、このレイヤ2論理リンクの解除完
了通知を受けたDチャネルビットレート設定要求部43
Aは、Dチャネル/Bチャネル多重化部22AのDチャ
ネルビットレート設定部23Aを通じて、交換機1Aの
Dチャネルビットレートを設定するとともに、ISDN
レイヤ2プロトコル制御部22Aに対し、一旦解除した
レイヤ2論理リンクを、再度確立するよう要求する(ス
テップD6)。
【0055】ここで、レイヤ2論理リンクを確立するに
は、図5に示すように、まず、ISDNレイヤ2メッセ
ージ(ISDN LAPDフレーム)の“SABME”
メッセージを、交換機1Aから交換機1Bへ送信する
(ステップA8)。ところが、この“SABME”メッ
セージを受信した交換機1Bでは、交換機1AのDチャ
ネルビットレート(Xkbps)と、交換機1BのDチ
ャネルビットレート(64kbps)とが一致していな
いため、ISDNレイヤ2プロトコル制御部22Bでフ
レーム同期外れが検出され、これにより交換機1Bは、
交換機1Aのビットレートが変更されたと認識する(ス
テップA9)。
【0056】このため、この間に交換機1Aから送信さ
れている“SABME”メッセージ(ステップA10,
A11)に対する交換機1Bからのレイヤ2メッセージ
(“UA”メッセージ)が交換機1Aに返答されず、レ
イヤ2論理リンクが確立できないので、交換機1Bで
は、自局(交換機1B)のDチャネルビットレート(6
4kbps)を他局(交換機1B)のDチャネルビット
レート(Xkbps)に合わせるようDチャネルビット
レートの設定処理が行なわれる(ステップA12)。
【0057】ここで、この交換機1BでのDチャネルビ
ットレートの設定処理は、図11のフローチャート(ス
テップE1〜E3)に示すようにして行なわれる。すな
わち、まず、ISDNレイヤ2プロトコル制御部22B
でフレーム同期外れが検出されると、このISDNレイ
ヤ2プロトコル制御部22Bは、Dチャネルビットレー
ト設定部23Bに対しDチャネルビットレートをXkb
psに設定するよう要求する(ステップE1)。
【0058】そして、この要求を受けたDチャネルビッ
トレート設定部23Bは、保持していたDチャネルビッ
トレート(図8のステップC34参照)をDチャネル/
Bチャネル多重化部21Bに対し設定するとともに、D
チャネルビットレートの設定完了をISDNレイヤ2プ
ロトコル制御部22Bに返答し(ステップE2)、この
設定完了の返答を受けたISDNレイヤ2プロトコル制
御部22Bは、ISDNレイヤ2プロトコルに従ってレ
イヤ2論理リンクの確立を行なう(ステップE3)。
【0059】そして、このレイヤ2論理リンクの確立
は、図5に示すように、まず、交換機1Bが“SABM
E”メッセージを交換機1Aに対して送信し(ステップ
A13)、交換機1Aがこの“SABME”メッセージ
を受けてISDNレイヤ2プロトコルに従って確認応答
を行なった後(ステップA14)、“UA”メッセージ
を交換機1Bに返信する(ステップA15)ことにより
行なわれ、その後、ISDNレイヤ2プロトコル制御部
22A及びISDNレイヤ3プロトコル制御部41Aに
より、両局間(交換機1A,1B間)のDチャネルビッ
トレートが、XkbpsでDチャネルが確立される(ス
テップA16)。
【0060】以上のように、交換機1A(1B)(自
局)で使用するDチャネルビットレート値を、対向する
交換機1B(1A)(他局)に通知するとともに、自局
で使用するDチャネルビットレート値と、通知された対
向する交換機1Bで使用されるべきDチャネルビットレ
ート値とを、Dチャネルビットレート制御部45Aで比
較することにより、これら2つのDチャネルビットレー
ト値が一致した場合に、Dチャネルビットレート値を、
交換機1A(1B)で使用するDチャネルビットレート
値に設定することができるので、両交換機1A,1B間
のDチャネルビットレート値に設定ミスなどがあった場
合に、極めて容易に、この設定ミスを補正してDチャネ
ルを確立できるようになる。
【0061】また、交換機1A側でDチャネルビットレ
ートを設定するだけで、交換機1B側のDチャネルビッ
トレートも自動的に交換機1A側で設定されたDチャネ
ルビットレートに設定されるので、従来のように、両交
換機1A,1B側の保守者によって人為的にDチャネル
ビットレートの再設定を行なう必要がなくなる。 (a2)Dチャネルビットレート不一致表示処理の説明 さて、ここで上述のステップA4及びステップA6にて
前述したように、ISDNレイヤ3メッセージの“IN
VOKE”及び“INVOKE ACK”メッセージが
送受信が行なわれた結果、局間のDチャネルビットレー
トが不一致であった場合、その旨を両交換機1A,1B
の保守者に認識させることができれば、Dチャネルが確
立できないなどの障害時に、迅速に対処できるようにな
ることは容易に想定できる。
【0062】そこで、以下、この場合の両交換機1A,
1Bにおける処理について、図12に示すシーケンス図
を用いて説明する。すなわち、まずこの場合も、図5に
て前述した処理と同様に、両交換機1A,1BのD/B
チャネル多重化部21A及び21BのDチャネルビット
レート値が64kbpsにて両交換機1A,1B間のD
チャネルが確立されている状態において(ステップA
1)、例えば、交換機1Aの保守者により交換機1Aの
Dチャネル(Dch)ビットレートがXkbpsに設定
されると(ステップA2)、このDチャネルビットレー
ト値(Xkbps)が、Dチャネルビットレート値受付
部46Aで受け付けられる。
【0063】そして、交換機1Aでは、これに基づき局
間(交換機1A,1B間)のDチャネルビットレートの
設定要求処理が行なわれ(ステップA3)、ファシリテ
ィ情報要素(交換機1AのDチャネルビットレート値:
Xkbps,制御指標:局間のビットレート設定)を含
むISDNレイヤ3メッセージの“INVOKE”メッ
セージが交換機1Bに送信される(ステップA4)。な
お、局間のDチャネルビットレートの設定要求処理は、
図6にて前述したステップK1〜K3と同様にして行な
われる。
【0064】そして、この場合は、交換機1Aからの
“INVOKE”メッセージに基づき、交換機1AのD
チャネルビットレートと、交換機1BのDチャネルビッ
トレートとが不一致である旨をDチャネルビットレート
制御部45Bが、障害表示部44Bに通知することによ
り、局間のDチャネルビットレートが不一致である旨が
障害表示部44Bに表示される(ステップA5′)。
【0065】その後、交換機1Bでは、図5にて前述し
たステップA5と同様に、交換機1BのDチャネルビッ
トレート設定/返答処理が行なわれ(図7及び図8のス
テップC1〜C4及びステップC31〜C35参照)、
その後、「交換機1BのDチャネルビットレート値:Y
kbps」,「制御指標:局間ビットレート設定拒否」
からなるファシリティ情報要素を含んだ“INVOKE
ACK”メッセージが交換機1Aに送信される(ステ
ップA6)。
【0066】そして、交換機1Aでも、局間のDチャネ
ルビットレートが不一致であることが、上述のステップ
A5′と同様に、障害表示部44Aに表示され(ステッ
プA7′)、以降、図5にて前述したステップA7〜A
16と同様の処理により、交換機1AのDチャネルビッ
トレートと、交換機1BのDチャネルビットレートとが
一致するまで、局間のDチャネルは確立されない。
【0067】このように、交換機1A(1B)(自局)
で使用するDチャネルビットレート値と、対向する交換
機1B(1A)(他局)で使用されるDチャネルビット
レート値とを、Dチャネルビットレート制御部45A
(45B)で比較することにより、これら2つのDチャ
ネルビットレート値が一致しない場合に、その旨を対向
する交換機1A,1Bに互いに通知して両交換機1A,
1Bの障害表示部44A,44Bに表示させることがで
きるので、Dチャネルが確立できないなどの障害時に、
その障害の原因を、極めて容易に特定することができ、
例えば、両交換機1A,1Bの保守者が、このような障
害に迅速に対処できるようになる。
【0068】(a3)設定可能なDチャネルビットレー
ト値とその設定の優先度を基に、局間のDチャネルビッ
トレートを選択的に設定する場合の処理の説明 次に、以下では、上述のように局間のDチャネルビット
レートを設定変更する際、予め両交換機1A,1Bで、
両交換機1A,1Bで設定可能なDチャネルビットレー
ト値とその設定の優先度(ファシリティ情報要素)が設
定されている場合に、この設定を基に、選択的にDチャ
ネルビットレートを設定してDチャネルを確立する処理
について、図13及び図14を用いて詳述する。
【0069】この場合も、まず図13に示すように、両
交換機1A,1BのD/Bチャネル多重化部21A及び
21Bにより、Dチャネルビットレート値が64kbp
sにて、両交換機1A,1B間のDチャネルが確立され
てる状態において(ステップF1)、例えば、交換機1
Aの保守者により交換機1AのDチャネル(Dch)ビ
ットレートがX(XはX≠64の自然数)kbpsに設
定されると(ステップF2)、このDチャネルビットレ
ート値(Xkbps)が、Dチャネルビットレート値受
付部46Aで受け付けられるとともに、交換機1AのD
チャネルビットレート設定情報(第1優先:Xkbp
s,第2優先:Ykbps,第3優先:Zkbps、た
だし、X,Y,Zはいずれも“64”以外の互いに異な
る自然数である)が参照され、これに基づき局間(交換
機1A,1B間)のDチャネルビットレートの設定要求
処理が行なわれる(ステップF3)。
【0070】なお、このDチャネルビットレート設定情
報は、対向する交換機1Bから交換機1BにおけるDチ
ャネルビットレート設定情報が通知されると、これに基
づき変更することができる。ここで、上述のDチャネル
ビットレートの設定要求処理は、図6にて前述したステ
ップK1〜ステップK3の処理とは異なり、図14のフ
ローチャート(ステップG1〜ステップG3)に示すよ
うにして行なわれる。すなわち、まず、Dチャネルビッ
トレート値受付部46Aにより、受け付けたDチャネル
ビットレートが、Dチャネルビットレート制御部45A
へ通知され(ステップG1)、この通知を受けたDチャ
ネルビットレート制御部45Aは、自局D/Bチャネル
ビットレート管理部42Aから、交換機1AのDチャネ
ルビットレート設定情報(第1優先:Xkbps,第2
優先:Ykbps,第3優先:Zkbps)を抽出し、
このDチャネルビットレート設定情報をISDNレイヤ
3プロトコル制御部41Aに通知するとともに、交換機
1BにDチャネルビットレート設定情報を通知するよう
要求する(ステップG2)。
【0071】そして、ISDNレイヤ3プロトコル制御
部41Aでは、ファシリティ情報要素(制御指標:局間
ビットレート選択設定,ビットレート:交換機1AのD
チャネルビットレート値,第1優先:Xkbps,第2
優先:Ykbps,第3優先:Zkbps)を含むIS
DNレイヤ3メッセージの“INVOKE”メッセージ
が交換機1Bへ送出される(ステップG3)。
【0072】なお、このDチャネルビットレート設定情
報も、対向する交換機1Aから交換機1AにおけるDチ
ャネルビットレート設定情報が通知されると、これに基
づいて変更することができる。さて、このような処理
が、図13のステップF4で行なわれた後、ISDNレ
イヤ3メッセージの“INVOKE”メッセージが交換
機1Bへ送出されると、交換機1Bでは、まず、この
“INVOKE”メッセージがISDNレイヤ3プロト
コル制御部41Aで受信され、このISDNレイヤ3プ
ロトコル制御部41Aにより、Dチャネルビットレート
の返答が、他局Dチャネルビットレート受信部47Bに
対して要求される。
【0073】このとき、他局Dチャネルビットレート受
信部47Bでは、ファシリティ情報要素内にDチャネル
ビットレート設定情報が存在するため、このDチャネル
ビットレート設定情報がDチャネルビットレート制御部
45Bへ通知され、Dチャネルビットレート設定情報受
信に対しての返答が要求される。そして、この要求を受
けたDチャネルビットレート制御部45Bでは、自局
(交換機1B)のDチャネルビットレート設定情報及び
Dチャネルビットレート決定条件(優先度)が、自局D
/Bチャネルビットレート管理部42Bから抽出され、
交換機1AのDチャネルビットレート設定情報と、自局
のDチャネルビットレート設定情報とに基づき、自局
(交換機1B)のDチャネルビットレートが決定される
(ステップF5)。なお、この場合は、両交換機1A,
1BのDチャネルビットレート設定情報のうち第2優先
のDチャネルビットレート(Ykbps)が選択・決定
される。
【0074】その後、交換機1Bでは、図5にて前述し
たステップA5と同様に、交換機1BのDチャネルビッ
トレート設定/返答処理(図7及び図8のステップC1
〜C4及びステップC31〜ステップC35参照)が行
なわれ(ステップF6)、その後、交換機1BのDチャ
ネルビットレート値がYkbps、制御指標が局間ビッ
トレート設定確認であるファシリティ情報要素(コード
セット7)を含む“INVOKE ACK”メッセージ
が、交換機1Bから交換機1Aに送信される(ステップ
F7)。
【0075】その後は、図5にて前述したステップA7
〜ステップA16での処理と同様に、両交換機1A,1
BのDチャネルビットレートが、それぞれYkbpsで
一致すれば、両交換機1A,1B間のDチャネルがYk
bpsにて確立される。以上のように、通信すべき交換
機1A,1B同士が、設定可能な複数のビットレート値
及びその設定の優先度の情報を含むファシリティ情報要
素(C.S.7)をビットレート値の決定規則として相
互に通知し、交換機1A(1B)でのファシリティ情報
要素(C.S.7)と、対向する交換機1B(1A)か
ら通知されるファシリティ情報要素(C.S.7)とに
基づき、交換機1A,1B間のDチャネルビットレート
値を設定するので、選択的にDチャネルビットレートを
設定してDチャネルを確立することができ、これにより
必要に応じて両交換機1A,1Bにとって都合のよいD
チャネルビットレートにて局間のDチャネルを確立する
ことができるようになる。
【0076】(a4)Dチャネルの伝送容量に未使用の
部分が生じた場合に、局間のDチャネルビットレートを
再設定する場合の処理の説明 次に、図20にて前述したように、音声データの圧縮率
によってDチャネルの伝送容量に未使用の部分ができた
場合に、局間のDチャネルビットレートを設定しなおし
て、Dチャネルを有効に利用できるようにする場合の処
理について、図15に示すシーケンス図(ステップH1
〜ステップH10)を用いて詳述する。
【0077】まず、(a1)〜(a3)にて前述した処
理と同様にしてDチャネルが確立された後(ステップH
1)、交換機1Aが、この確立されたDチャネルを使用
して交換機1Bに発信する場合、中央処理装置40A内
の呼制御部48A(図4参照)により、Dチャネルビッ
トレート制御部45Aに対し、Dチャネルの伝送容量に
未使用部分があるかどうかのチェックが要求される。
【0078】そして、この要求を受けたDチャネルビッ
トレート制御部45Aは、自局D/Bチャネルビットレ
ート管理部42Aから、DチャネルおよびBチャネルの
ビットレートを抽出し、Dチャネルの伝送容量に未使用
部分が検出されると(ステップH2)、呼制御部48A
に対し処理中呼の待ち合わせを要求するとともに、IS
DNレイヤ3プロトコル制御部41Aに対し、Dチャネ
ルビットレートの変更を要求する。
【0079】以降は、図13にて前述したステップF3
からの処理と同様にして、各交換機1A,1BでのDチ
ャネルビットレート設定情報(確立するDチャネルビッ
トレート値の優先度)に基づき、局間のDチャネルビッ
トレート値が、Ykbpsに再設定され、Dチャネルが
Ykbpsにて確立される(ステップH3)。そして、
交換機1AのISDNレイヤ3プロトコル制御部41A
で、このDチャネルの確立が検出されると、ISDNレ
イヤ3プロトコル制御部41Aは、ISDNレイヤ3初
期設定手順によりインタフェース初期設定を行ない(ス
テップH4)、ISDNレイヤ3メッセージの“RES
TART”メッセージを交換機1Bに送信する(ステッ
プH5)。
【0080】交換機1Bでは、この“RESTART”
メッセージを受信すると、交換機1Aと同様に、ISD
Nレイヤ3プロトコル制御部41Bにより、ISDNレ
イヤ3初期設定手順に従ってインタフェース初期設定が
行なわれ(ステップH6)、この完了通知としてISD
Nレイヤ3メッセージの“RESTART ACK”メ
ッセージが交換機1Aに対して送信され(ステップH
7)、交換機1Aと交換機1Bとの通信が可能な状態に
なる(ステップH8)。
【0081】さらに、交換機1Bからの“RESTAR
T ACK”メッセージを受信した交換機1Aでは、呼
制御部48Aに対し、Dチャネルを使用しての待ち合わ
せ呼の待ち合わせ解除が要求され、呼設定の待ち合わせ
が解除されるとともに(ステップH9)、レイヤ3メッ
セージの“SETUP”メッセージが交換機1Bに送信
される(ステップH10)。
【0082】その後は、確立されたDチャネルを使用し
て呼制御部48Aにより呼の制御が行なわれる。このよ
うに、BチャネルとDチャネルのビットレートの組み合
わせによってBチャネルの伝送容量に未使用部分が生じ
た場合は、Dチャネルのビットレート値を再設定し、こ
の未使用の伝送容量をBチャネルとして使用することが
できるので、Bチャネルの未使用の伝送容量を大幅に削
減することができ、これによりBチャネルを複数のチャ
ネルに分割して、これら複数のチャネルをDチャネル及
びBチャネルとして使用する場合のデータの伝送をより
効率的に行なうことができるようになる。
【0083】(a5)局間のDチャネルビットレートを
再設定するために局間で確立されているDチャネルを切
断する場合に、Dチャネルの切断を障害として扱う場合
と障害とは扱わない場合の処理の説明 次に、これまで述べてきたようにして交換機1A,1B
間のDチャネルビットレートを再設定する場合には、必
然的にISDNレイヤ2論理リンクを切断しなければな
らない(このとき、Dチャネルも切断される)が、以下
では、Dチャネルビットレートの再設定を行なう場合の
チャネルの切断は、障害として扱わないようにする処理
について、図16及び図17を用いて詳述する。
【0084】まず、図16に示すように、図5のステッ
プA1〜ステップA3又は図13のステップF1〜ステ
ップF3と同様にして、交換機1Aにおいて、Dチャネ
ルビットレート制御部45Aが、Dチャネルビットレー
トの設定要求をDチャネルビットレート設定要求部43
Aへ送出する際、ISDNレイヤ3プロトコル制御部4
1Aに、Dチャネルビットレートの設定要求がなされた
ことを通知すると(ステップJ1)、Dチャネルビット
レート制御部45は、障害表示部44Aに対し、Dチャ
ネル障害の表示停止を要求し、ビットレートの設定を行
なうDチャネルの障害監視を停止し(ステップJ2)、
ISDNレイヤ2論理リンクの切断を行なう。
【0085】そして、ISDNレイヤ3プロトコル制御
部41Aでは、Dチャネルが確立された時点で停止され
る、内部のDチャネル確立タイマー411A(図4参
照)が起動されるとともに(ステップJ3)、この場合
もファシリティ情報要素(C.S.7)を含むレイヤ3
メッセージの“INVOKE”メッセージが、交換機1
Bに送信される(ステップJ4)。
【0086】その後、この“INVOKE”メッセージ
を受信した交換機1Bでは、図5のステップA5にて前
述した処理(図7及び図8のステップC1〜C4及びス
テップC31〜C35参照)と同様に、自局のDチャネ
ルビットレートの設定/返答処理が行なわれるとともに
(ステップJ5)、この交換機1B側でも、障害表示部
44Aに対し、Dチャネル障害の表示停止が要求され、
ビットレートの設定を行なうDチャネルの障害監視が停
止され(ステップJ6)、さらにDチャネル確立時に停
止されるISDNレイヤ3プロトコル制御部41B内の
Dチャネル確立タイマー411Bが起動される(ステッ
プJ7)。
【0087】そして、これら一連の処理の確認通知とし
てISDNレイヤ3メッセージの“INVOKE AC
K”メッセージが交換機1Bから交換機1Aに送信され
る(ステップJ8)。さらに、この“INVOKE A
CK”メッセージをISDNレイヤ3プロトコル制御部
41Aで受信した交換機1Aでは、図17に示すよう
に、図5のステップA7にて前述した処理と同様の、D
チャネルビットレート設定処理(図9及び図10のステ
ップD1〜D6及びステップD31〜D33参照)が行
なわれるとともに(ステップJ9)、ISDNレイヤ2
メッセージの“SABME”メッセージが、交換機1B
へ送信される(ステップJ10)。
【0088】そして、この“SABME”メッセージを
受信した交換機1Bでは、ISDNレイヤ2プロトコル
制御部22Bにより、ISDNレイヤ2論理リンクの設
定が行なわれるとともに(ステップJ11)、“SAB
ME”メッセージが、交換機1Aへこの交換機1Bから
も送出される(ステップJ12)。さらに、この“SA
BME”メッセージを受信した交換機1Aでは、ISD
Nレイヤ2プロトコルに従って確認応答、すなわち“U
A”メッセージの交換機1Bへの送信が行なわれ(ステ
ップJ13,J14)、その後、局間のDチャネルビッ
トレートがYkbpsにてDチャネルが確立される(ス
テップJ15)。
【0089】そして、このようにしてDチャネルが確立
された後、交換機1Aでは、図15のステップH5にて
前述したのと同様に、ISDNレイヤ3初期設定手順に
よりインタフェースの初期設定が行なわれるとともに
(ステップJ16)、ISDNレイヤ3メッセージの
“RESTART”メッセージが、交換機1Bへ送信さ
れる(ステップJ17)。
【0090】さらに、この“RESTART”メッセー
ジを受信した交換機1Bでは、交換機1A側と同様に、
ISDNレイヤ3初期設定手順によりインタフェースの
初期設定が行なわれ(ステップJ18)、Ykbpsに
て設定・確立されたDチャネルの障害監視が再開される
とともに(ステップJ19)、図16のステップJ7に
おいて起動されていたDチャネル確立タイマ411Bが
停止される(ステップJ20)。
【0091】その後、この交換機1Bからは、上述の一
連の処理の完了通知(確認応答)として、ISDNレイ
ヤ3メッセージの“RESTART ACK”メッセー
ジが交換機1Aへ送信され(ステップJ21)、交換機
1Aがこの“RESTARTACK”メッセージを正常
に受信すれば、交換機1A,1B間のDチャネルによる
通信が可能な状態となる(ステップJ22)。
【0092】このとき、交換機1A側でも、Ykbps
にて設定・確立されたDチャネルの障害監視が再開され
るとともに(ステップJ23)、図16のステップJ3
において起動されていたDチャネル確立タイマ411A
が停止される(ステップJ24)。ところで、上述のス
テップJ3及びステップJ7で起動される各交換機1
A,1BにおけるDチャネル確立タイマ411A,41
1Bが、タイミングアウト(時間切れ)となった場合
は、各交換機1A,1BのISDNレイヤ3プロトコル
制御部41A,41Bによってこのタイミングアウトが
検出され、それぞれ障害表示部44A,44Bに対して
その旨が通知され、Dチャネルが確立できない旨の障害
表示が各障害表示部44A,44Bに表示される。
【0093】このように、交換機1A,1B間でDチャ
ネルが確立されている状態からこのDチャネルを切断し
て局間のDチャネルビットレートを意図的に再設定する
ために、ISDNレイヤ2プロトコル制御部22A(2
2B)によりレイヤ2論理リンクを切断してDチャネル
を切断する際、ISDNレイヤ3プロトコル制御部41
A(41B)により、この切断の旨を交換機1A(1
B)に通知した場合は、両交換機1A,1BでのDチャ
ネルの障害監視を停止するとともにDチャネル確立タイ
マ411A,411Bを起動するので、ISDNレイヤ
3プロトコル制御部41A(41B)のDチャネル確立
タイマ411A(411B)が時間切れとなるまでは、
ISDNレイヤ2論理リンクが切断(解除)されても、
これをDチャネルの障害として扱わず、例えば、両交換
機1A,1Bの保守者同士によってISDNレイヤ2論
理リンクを切断してDチャネルを切断する旨を通知する
ような人為的な確認作業を行なわなくても、自動的に局
間のDチャネルビットレートを再設定してDチャネルを
確立することができるようになる。
【0094】また、Dチャネルの切断からこのDチャネ
ルの確立までに必要な所定の時間が設定されたDチャネ
ル確立タイマ411A(411B)が時間切れとなった
場合は、このDチャネルの切断が障害として障害表示部
44A(44B)に表示されるので、障害の原因を極め
て容易に特定できるようになる。 (b)第2実施例の説明 図18は本発明の第2実施例としての交換機(ISDN
交換機)を有するISDNネットワークの一例を示すブ
ロック図であるが、この図18に示すネットワークにお
いては、図2にて前述したものと同様の交換機1A,1
B(第1,第2交換機)と、これらの各交換機1A,1
Bと同様の構成を有するビットレート管理用交換機(ビ
ットレート値管理局)1Cとが、ISDNネットワーク
網2A及びISDNインタフェーストランク群60A,
60B,60Cを介して相互に接続されている。
【0095】そして、この図18に示すネットワークで
は、第1実施例にて前述したようにして、通信すべき対
向する交換機1A,1BでDチャネルビットレートの制
御を行なうに際して、交換機1Aからではなく、ビット
レート管理用交換機1Cから交換機1Aで使用するDチ
ャネルビットレート値(例えば、Xkbps)を設定
し、このDチャネルビットレート値を、第1実施例と同
様にして対向する交換機1Bに通知するようになってい
る。
【0096】すなわち、局間(交換機1A,1B間)の
Dチャネルが、例えば64kbpsにて確立されている
状態において、ビットレート管理用交換機1Cから交換
機1AのDチャネルビットレートが、第1実施例と同様
に、例えば、64kbpsからXkbpsに設定変更さ
れると、交換機1Aでは、Dチャネルビットレートの設
定要求処理が行なわれ(図6のステップK1〜ステップ
K3参照)、その後、交換機1Bでは、交換機1BのD
チャネルビットレート設定/返答が処理が行なわれる
(図7及び図8のステップC1〜C4及びステップC3
1〜C35参照)。
【0097】すなわち、交換機1Aで使用するDチャネ
ルビットレート(第1ビットレート値)と、対向する交
換機1Bで使用されるDチャネルビットレート値(第2
ビットレート値)とを比較することにより、2つのDチ
ャネルビットレートが一致すれば、自局(交換機1A)
のDチャネルビットレートをXkbpsに設定変更する
処理が行なわれる。
【0098】ところが、このとき、交換機1Bでは、交
換機1AのDチャネルビットレート(Xkbps)と、
交換機1BのDチャネルビットレート(64kbps)
とが一致していないため、交換機1Bは、交換機1Aの
ビットレートが変更されたと認識する。このため、交換
機1Bでは、自局(交換機1B)のDチャネルビットレ
ート(64kbps)を他局(交換機1A)のDチャネ
ルビットレート(Xkbps)に合わせるようDチャネ
ルビットレートの設定処理が行なわれ、その後は、IS
DNレイヤ2プロトコルに従ってレイヤ2論理リンクの
確立が行なわれ、両局間(交換機1A,1B間)のDチ
ャネルビットレートが、XkbpsでDチャネルが確立
される。
【0099】このように、通信すべき対向する交換機1
A,1BでDチャネルビットレートの制御を行なうに際
して、交換機1Aからではなく、ビットレート管理用交
換機1Cから交換機1Aで使用するDチャネルビットレ
ート値(例えば、Xkbps)を設定し、このDチャネ
ルビットレート値を、交換機1Bに通知して、第1実施
例と同様に、交換機1A,1Bで使用するDチャネルビ
ットレート値を設定することができるので、複数の交換
機がISDNネットワーク網2A(図18参照)に接続
されている場合でも、1つのビットレート管理用交換機
1Cのみから、極めて容易に、両交換機1A,1B間の
Dチャネルビットレート値の設定ミスなどを補正してD
チャネルを確立できるようになる。
【0100】また、1つのビットレート管理用交換機1
CのみでDチャネルビットレートを設定するだけで、他
の交換機のDチャネルビットレートも自動的にビットレ
ート管理用交換機1Cで設定されたDチャネルビットレ
ートに設定することができるので、従来のように、複数
の交換機の各保守者によって人為的にDチャネルビット
レートの再設定を行なう必要がなくなる。
【0101】なお、本実施例においても、上述のように
ビットレート管理用交換機1CからDチャネルのビット
レートを設定すれば、その後は、第1実施例の(a2)
〜(a5)にて前述した処理と同様の処理(Dチャネル
ビットレートの不一致表示処理,ファシリティ情報要素
の優先度によるDチャネルビットレートの設定処理な
ど)を行なうことができる。
【0102】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のISDN
交換機及び同ISDN交換機における信号チャネル・ビ
ットレート制御方法によれば、自局で使用する第1ビッ
トレート値を対向するISDN交換機に通知するととも
に、自局で使用する第1ビットレート値と、対向するI
SDN交換機で使用されるべき第2ビットレート値とを
比較することにより、第1ビットレート値と第2ビット
レート値とが一致した場合に、信号チャネルのビットレ
ート値を一致した第1ビットレート値または第2ビット
レート値に設定することができるので、対向するISD
N交換機間で使用する信号チャネルのビットレート値に
設定ミスなどがあった場合に、極めて容易に、この設定
ミスを補正して信号チャネルを確立できるようになる利
点がある。また、あるISDN交換機でビットレート値
を設定するだけで、他のISDN交換機のビットレート
値も自動的にあるISDN交換機で設定されたビットレ
ート値に設定されるので、従来のように、対向するIS
DN交換機の各保守者によって人為的にDチャネルビッ
トレートの再設定を行なう必要がなくなる利点もある
(請求項1,5,10,14)。
【0103】また、このとき、自局で使用する第1ビッ
トレート値と、対向する他のISDN交換機で使用され
るべき第2ビットレート値とを比較することにより、第
1ビットレート値と第2ビットレート値とが一致しない
場合に、その旨を表示させることができるので、信号チ
ャネルが確立できないなどの障害時に、その障害の原因
を、極めて容易に特定することができ、例えば、ISD
N交換機の保守者が、このような障害に迅速に対処でき
るようになる利点がある(請求項2,11)。
【0104】さらに、通信すべきISDN交換機同士
が、設定可能な複数のビットレート値およびその設定の
優先度をビットレート値の決定規則として相互に通知
し、自局の決定規則と、対向する他のISDN交換機か
ら通知されるべき決定規則とに基づき信号チャネルのビ
ットレート値を設定することができるので、選択的に信
号チャネルのビットレート値を設定して信号チャネルを
確立することができ、これにより必要に応じて両ISD
N交換機にとって都合のよいDチャネルビットレートに
てISDN交換機間の信号チャネルを確立することがで
きるようになる利点がある(請求項3,12)。
【0105】また、上述の決定規則については、対向す
る他のISDN交換機から通知されるべき決定規則に基
づき、自局の決定規則を変更することができ、また、こ
の決定規則を他のISDN交換機に通知することもでき
るので、対向するISDN交換機間で設定可能なビット
レート値の選択の幅が広がり、これにより、本発明のI
SDN交換機を有するISDNネットワーク構築の柔軟
性が大いに向上する(請求項4,6,13)。
【0106】さらに、情報チャネルのビットレート値と
信号チャネルのビットレート値の組み合わせによって情
報チャネルに未使用の伝送容量が生じる場合には、信号
チャネルのビットレート値を再設定し、この未使用の伝
送容量を信号チャネルとして使用することができるの
で、情報チャネルに生じる未使用の伝送容量を大幅に削
減することができ、これにより情報チャネルを複数のチ
ャネルに分割して、これら複数のチャネルを信号チャネ
ル及び情報チャネルとして使用する場合のデータの伝送
をより効率的に行なうことができるようになる利点があ
る(請求項7,15)。
【0107】また、ISDN交換機と他の対向するIS
DN交換機間で信号チャネルが確立されている状態か
ら、この信号チャネルを切断する際に、信号チャネルの
切断を対向する他のISDN交換機に通知した場合は、
この信号チャネルの切断を障害の扱いとしないようにす
ることができるので、例えば、各ISDN交換機の保守
者同士によって信号チャネルを切断する旨を通知すると
いった人為的な確認作業を行なわなくても、自動的にI
SDN交換機間の信号チャネルのビットレート値を再設
定してDチャネルを確立することができるようになる利
点がある(請求項8,16)。
【0108】一方、このとき信号チャネルの切断からこ
の信号チャネルの再確立までに必要な所定の時間をタイ
マに設定しておき、このタイマに設定された所定の時間
内に信号チャネルが確立しない場合は、この信号チャネ
ルの切断を障害として障害表示手段に表示することがで
きるので、障害の原因を極めて容易に特定できるように
なるという利点がある(請求項9,17)。
【0109】また、通信すべき対向する第1,第2のI
SDN交換機間で信号チャネル・ビットレートの制御を
行なうに際して、ビットレート値管理局により、上記の
第1,第2のISDN交換機においても、それぞれ、自
局で使用する第1ビットレート値と、通知された対向す
るISDN交換機で使用されるべき第2ビットレート値
とが一致するように、信号チャネルのビットレート値を
再設定することができるので、複数の交換機がISDN
ネットワークに接続されている場合でも、1つのビット
レート値管理局のみから、極めて容易に、第1,第2の
ISDN交換機間の信号チャネルのビットレート値の設
定ミスなどを補正して信号チャネルを確立できるように
なる利点がある。また、1つのビットレート値管理局の
みで信号チャネルのビットレート値を設定するだけで、
他のISDN交換機の信号チャネルのビットレート値も
自動的にビットレート値管理局で設定された信号チャネ
ルのビットレート値に設定することができるので、従来
のように、複数の交換機の各保守者によって人為的に信
号チャネルのビットレート値の再設定を行なう必要がな
くなる利点もある(請求項18)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例としての交換機(ISDN
交換機)を有するISDNネットワークシステムの一例
を示すブロック図である。
【図3】第1実施例の交換機の詳細構成を示すブロック
図である。
【図4】第1実施例の交換機における中央処理装置の詳
細構成を示すブロック図である。
【図5】第1実施例の交換機におけるDチャネルビット
レートの通知処理を説明するためのシーケンス図であ
る。
【図6】第1実施例の交換機におけるDチャネルビット
レートの設定要求処理を説明するためのフローチャート
である。
【図7】第1実施例の対向する交換機におけるDチャネ
ルビットレートの設定/返答処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図8】第1実施例の対向する交換機におけるDチャネ
ルビットレートの設定/返答処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図9】第1実施例の交換機におけるDチャネルビット
レートの設定処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図10】第1実施例の交換機におけるDチャネルビッ
トレートの設定処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【図11】第1実施例の対向する交換機におけるDチャ
ネルビットレートの設定処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図12】第1実施例の交換機間のDチャネルビットレ
ートの不一致表示処理を説明するためのシーケンス図で
ある。
【図13】第1実施例の交換機におけるDチャネルビッ
トレート設定情報に基づくDチャネルビットレートの設
定処理を説明するためのシーケンス図である。
【図14】第1実施例の交換機間におけるDチャネルビ
ットレート設定情報に基づくDチャネルビットレートの
設定要求処理を説明するためのフローチャートである。
【図15】第1実施例の交換機におけるBチャネルの伝
送容量の未使用部分に基づくDチャネルビットレートの
設定処理を説明するためのシーケンス図である。
【図16】第1実施例の交換機におけるDチャネルビッ
トレートの設定処理のためのレイヤ2論理リンクの切断
を障害扱いにしない場合の処理を説明するためのシーケ
ンス図である。
【図17】第1実施例の交換機におけるDチャネルビッ
トレートの設定処理のためのレイヤ2論理リンクの切断
を障害扱いにしない場合の処理を説明するためのシーケ
ンス図である。
【図18】本発明の第2実施例としての交換機(ISD
N交換機)を有するISDNネットワークの一例を示す
図である。
【図19】Bチャネルを複数のチャネルに分割しこれら
複数のチャネルをDチャネル及びBチャネルとして使用
する場合の概念を説明するための図である。
【図20】DチャネルとBチャネルの組み合わせにより
Bチャネルに未使用の伝送容量が生じる場合の概念を説
明するための図である。
【符号の説明】
1 ISDN交換機 11 信号チャネルビットレート値設定手段 12 信号チャネルビットレート値受信手段 13 ビットレート値比較手段 14 ビットレート値設定制御手段 15 ビットレート値不一致表示手段 16 決定規則記憶手段 17 決定規則変更手段 18 ビットレート値通知手段 19 決定規則通知手段 20 信号チャネル切断通知手段 21 信号チャネル切断制御手段 22 障害表示手段 23 タイマ 24 障害表示制御手段 1A,1B,1C 交換機(ISDN交換機) 2A ISDNネットワーク網 11A,11B ISDNレイヤ1プロトコル制御部 12A,12B ISDNレイヤ2プロトコル制御部 13A,13B Bチャネル 20A,20B D/Bチャネル多重化装置 21A,21B Dチャネル/Bチャネル多重化部 22A,22B ISDNレイヤ2プロトコル制御部
(信号チャネル切断制御手段,信号チャネル切断通知手
段) 23A,23B Dチャネルビットレート設定部(信号
チャネルビットレート値設定手段) 30A,30B 音声圧縮・伸長装置 31A,31B 音声圧縮・伸長部 40A,40B,40C 中央処理装置(CPU) 41A,41B ISDNレイヤ3プロトコル制御部
(決定規則通知手段,障害表示制御手段) 411A,411B Dチャネル確立タイマー 42A,42B 自局B/Dチャネルビットレート管理
部(決定規則記憶手段) 43A,43B Dチャネルビットレート設定要求部 44A,44B 障害表示部(不一致表示手段,障害表
示手段) 45A,45B Dチャネルビットレート制御部(ビッ
トレート値比較手段, ビットレート値設定制御手段) 46A,46B Dチャネルビットレート値受付部(決
定規則変更手段) 47A,47B 他局Dチャネルビットレート値受信部
(信号チャネルビットレート値受信手段) 48A,48B 呼制御部 50A,50B,50C ネットワーク回線(NW) 51A,51B,52A,52B,53A,53B 電
話機 60A,60B,60C ISDNインタフェーストラ
ンク群

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ISDNネットワークに接続され、情報
    チャネルを複数のチャネルに分割し、該複数のチャネル
    を信号チャネルおよび情報チャネルとして使用するIS
    DN交換機において、 当該ISDN交換機において使用する信号チャネルの第
    1ビットレート値を設定する信号チャネルビットレート
    値設定手段と、 該ISDNネットワークに接続されうる通信相手として
    の他のISDN交換機が使用する信号チャネルの第2ビ
    ットレート値を受信する信号チャネルビットレート値受
    信手段と、 該信号チャネルビットレート値設定手段からの該第1ビ
    ットレート値と、該信号チャネルビットレート値受信手
    段からの該第2ビットレート値とを比較するビットレー
    ト値比較手段と、 該ビットレート値比較手段での比較により、該第1ビッ
    トレート値と該第2ビットレート値とが一致した場合
    に、該ISDN交換機と該他のISDN交換機とで使用
    する該信号チャネルのビットレート値を該第1ビットレ
    ート値または該第2ビットレート値に設定するビットレ
    ート値設定制御手段とが設けられたことを特徴とするI
    SDN交換機。
  2. 【請求項2】 該ビットレート値比較手段での比較によ
    り、該第1ビットレート値と該第2ビットレート値とが
    一致しない場合に、その旨を表示するビットレート値不
    一致表示手段が設けられたことを特徴とする請求項1記
    載のISDN交換機。
  3. 【請求項3】 複数の設定可能なビットレート値及び該
    ビットレート値の設定の優先度を該ISDN交換機及び
    該他のISDN交換機で使用されるビットレート値の決
    定規則として予め記憶しておく決定規則記憶手段と、 該決定規則記憶手段での決定規則を該他の交換機に通知
    する決定規則通知手段とを設け、 該ビットレート値設定制御手段が、該決定規則記憶手段
    での決定規則と、該他のISDN交換機から通知された
    決定規則とに基づき、該信号チャネルのビットレート値
    を設定するように構成されたことを特徴とする、請求項
    1記載のISDN交換機。
  4. 【請求項4】 該他のISDN交換機から通知されるべ
    き決定規則に基づき該決定規則記憶手段での決定規則を
    変更する決定規則変更手段が設けられたことを特徴とす
    る、請求項3記載のISDN交換機。
  5. 【請求項5】 該ISDN交換機において使用する該第
    1ビットレート値を、該他のISDN交換機に通知する
    ビットレート値通知手段が設けられたことを特徴とす
    る、請求項1記載のISDN交換機。
  6. 【請求項6】 該決定規則記憶手段での決定規則を該他
    のISDN交換機に通知する決定規則通知手段が設けら
    れたことを特徴とする、請求項3記載のISDN交換
    機。
  7. 【請求項7】 該ビットレート値設定制御手段が、該情
    報チャネルのビットレート値と該信号チャネルのビット
    レート値の組み合わせによって該情報チャネルに未使用
    の伝送容量が生じる場合に、該信号チャネルのビットレ
    ート値を再設定し、該未使用の伝送容量を信号チャネル
    として使用するよう構成されたことを特徴とする、請求
    項3記載のISDN交換機。
  8. 【請求項8】 該ISDN交換機と該他のISDN交換
    機との間の信号チャネルが確立されている状態から該信
    号チャネルを切断する際にその旨を該他のISDN交換
    機へ通知する信号チャネル切断通知手段と、 該チャネル切断通知手段による信号チャネル切断通知後
    に該信号チャネルを切断するよう制御する信号チャネル
    切断制御手段とが設けられたことを特徴とする、請求項
    1記載のISDN交換機。
  9. 【請求項9】 障害表示手段と、 該信号チャネルの切断から該信号チャネルの確立までに
    必要な所定の時間設定しておくタイマと、 該タイマで設定された時間内に該信号チャネルが確立し
    ない場合は、該信号チャネルの切断を障害として該障害
    表示手段に表示する障害表示制御手段とが設けられたこ
    とを特徴とする、請求項1記載のISDN交換機。
  10. 【請求項10】 情報チャネルを複数のチャネルに分割
    し、該複数のチャネルを信号チャネルおよび情報チャネ
    ルとして使用する複数のISDN交換機を有するISD
    Nネットワークにおいて、 通信すべき対向する第1,第2のISDN交換機におい
    ては、それぞれ自局で使用する第1ビットレート値を、
    対向するISDN交換機に通知するとともに、 自局で使用する該第1ビットレート値と、通知された対
    向するISDN交換機で使用されるべき第2ビットレー
    ト値とを比較することにより、該第1ビットレート値と
    該第2ビットレート値とが一致した場合に、該信号チャ
    ネルのビットレート値を該第1ビットレート値または該
    第2ビットレート値に設定することを特徴とする、IS
    DN交換機における信号チャネル・ビットレート制御方
    法。
  11. 【請求項11】 自局で使用する該第1ビットレート値
    と、対向するISDN交換機で使用されるべき該第2ビ
    ットレート値とを比較することにより、該第1ビットレ
    ート値と該第2ビットレート値とが一致しない場合に、
    その旨を表示することを特徴とする、請求項10記載の
    ISDN交換機における信号チャネル・ビットレート制
    御方法。
  12. 【請求項12】 通信すべきISDN交換機どおしが、
    設定可能な複数のビットレート値およびその設定の優先
    度をビットレート値の決定規則として相互に通知し、 自局での該決定規則と、対向するISDN交換機から通
    知されるべき該決定規則とに基づき信号チャネルのビッ
    トレート値を設定することを特徴とする請求項10記載
    のISDN交換機における信号チャネル・ビットレート
    制御方法。
  13. 【請求項13】 対向するISDN交換機から通知され
    るべき該決定規則に基づき自局の該決定規則を変更する
    ことを特徴とする、請求項12記載のISDN交換機に
    おける信号チャネル・ビットレート制御方法。
  14. 【請求項14】 設定されたビットレート値を対向する
    ISDN交換機に通知することにより、該対向するIS
    DN交換機で使用するビットレート値も自局で設定され
    たビットレート値に設定することを特徴とする、請求項
    10記載のISDN交換機における信号チャネル・ビッ
    トレート制御方法。
  15. 【請求項15】 該情報チャネルのビットレート値と該
    信号チャネルのビットレート値の組み合わせによって該
    情報チャネルに未使用の伝送容量が生じる場合に、該信
    号チャネルのビットレート値を再設定し、該未使用の伝
    送容量を信号チャネルとして使用することを特徴とす
    る、請求項12記載のISDN交換機における信号チャ
    ネル・ビットレート制御方法。
  16. 【請求項16】 該ISDN交換機間で信号チャネルが
    確立されている状態から該信号チャネルを切断する際
    に、該信号チャネルの切断を通知した場合は、該信号チ
    ャネルの切断を障害の扱いとしないことを特徴とする、
    請求項10記載のISDN交換機における信号チャネル
    ・ビットレート制御方法。
  17. 【請求項17】 該信号チャネルの切断から該信号チャ
    ネルの確立までに必要な所定の時間を設定しておき、該
    所定の時間内に該信号チャネルが確立しない場合は、該
    信号チャネルの切断を障害として表示することを特徴と
    する、請求項16記載のISDN交換機における信号チ
    ャネル・ビットレート制御方法。
  18. 【請求項18】 情報チャネルを複数のチャネルに分割
    し、該複数のチャネルを信号チャネルおよび情報チャネ
    ルとして使用する複数のISDN交換機を有するネット
    ワークにおいて、 通信すべき対向する第1,第2のISDN交換機間で信
    号チャネル・ビットレートの制御を行なうに際して、 ビットレート値管理局から第1のISDN交換機で使用
    する第1ビットレート値を、対向する第2のISDN交
    換機に通知するとともに、 上記の第1,第2のISDN交換機においては、それぞ
    れ、 自局で使用する該第1ビットレート値と、通知された対
    向する該第2のISDN交換機で使用されるべき該第2
    ビットレート値とを比較することにより、該第1ビット
    レート値と該第2ビットレート値とが一致した場合に、
    該信号チャネルのビットレート値を該第1ビットレート
    値または該第2ビットレート値に設定することを特徴と
    する、ISDN交換機における信号チャネル・ビットレ
    ート制御方法。
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