JPH08172571A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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Publication number
JPH08172571A
JPH08172571A JP6333786A JP33378694A JPH08172571A JP H08172571 A JPH08172571 A JP H08172571A JP 6333786 A JP6333786 A JP 6333786A JP 33378694 A JP33378694 A JP 33378694A JP H08172571 A JPH08172571 A JP H08172571A
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JP
Japan
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signal
lens
circuit
control signal
diaphragm
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Application number
JP6333786A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kurosawa
宏司 黒沢
Fumihiko Sudo
文彦 須藤
Hiroshi Kihara
拓 木原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】絞りに対して、レンズ絞り位置信号及びレンズ
絞り位置制御信号の関係が正しい関係に保持されていな
い場合でも、規定の特性で絞りを制御することができる
撮像装置を提案する。 【構成】絞りの位置を表す位置検出信号IPを参照して
絞りを制御する際に、実際の絞りの位置と位置検出信号
IPで表される絞りの位置との誤差分、制御信号ICを
補正して絞りを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮像装置に関し、テレ
ビジョンカメラ等において、オートアイリス回路の制御
特性を向上する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の撮像装置においては、信
号処理回路の一部をディジタル信号処理回路で形成する
ことにより、調整作業等を簡略化するようになされてい
る。すなわち図7において、1は全体としてカメラ一体
型ビデオテープレコーダのテレビジョンカメラを示し、
所望の被写体を撮像してビデオ信号SVを得、同一筐体
に収納されたビデオテープレコーダにおいてこのビデオ
信号SVを記録する。
【0003】ここでこのテレビジョンカメラ1は、交換
可能に保持されたレンズ2を介して被写体を撮像し、こ
のレンズ2に続いて配置されたダイクロイックプリズム
(図示せず)によりレンズ2の射出光を赤色、緑色、青
色の光LR、LG、LBに分解する。さらにテレビジョ
ンカメラ1は、これら赤色、緑色、青色の光LR、L
G、LBをそれぞれCCD(Charge Coupled Device )
固体撮像素子(CCD)3R、3G、3Bの撮像面に集
光する。
【0004】各CCD固体撮像素子3R、3G、3B
は、図示しないタイミングジェネレータの駆動パルスに
より動作し、撮像結果にこの駆動パルス成分が混入して
なる撮像信号SR、SG、SBを出力する。
【0005】図8に示すように、前処理回路4R、4
G、4Bは、ほぼ同一の回路で形成され、撮像信号S
R、SG、SBを相関二重サンプリング回路(CDS)
5R、5G、5Bに入力する。ここで各相関二重サンプ
リング回路5R、5G、5Bは、相関二重サンプリング
の手法によりそれぞれ撮像信号SR、SG、SBを順次
サンプリングして減算し、各撮像信号SR、SG、SB
をそれぞれ赤色、緑色、青色の色信号R、G、Bに変換
する。
【0006】さらに前処理回路4R、4G、4Bは、続
くトラップ回路6R、6G、6Bにおいて、赤色、緑
色、青色の色信号R、G、Bについて、規定の周波数帯
域をトラップし、これにより各色信号R、G、Bに混入
してなるCCD固体撮像素子3R、3G、3Bの駆動パ
ルス成分を除去する。
【0007】さらに前処理回路4R、4G、4Bは、続
く増幅回路7R、7G、7Bにおいて、赤色、緑色、青
色の色信号R、G、Bをそれぞれ所定利得で増幅する。
このとき増幅回路7R、7G、7Bは、システム制御回
路8(図7)で制御されて利得を可変し、これによりテ
レビジョンカメラ1では、色信号R、G、Bの信号レベ
ルを規定値に補正して続くアナログ信号処理回路9R、
9G、9Bに出力する。
【0008】各アナログ信号処理回路9R、9G、9B
は、それぞれ水平同期信号及び垂直同期信号に同期した
補正信号等により色信号R、G、Bの信号レベルを補正
し、これにより各色信号R、G、Bにシェーディング補
正等の処理を実行し、規定の利得で増幅して出力する。
この色信号R、G、Bを出力する際、各アナログ信号処
理回路9R、9G、9Bは、内蔵のクランプ回路10
R、10G、10Bにより色信号R、G、Bをクランプ
し、これにより各色信号R、G、Bの黒レベルを規定の
信号レベルに設定する。
【0009】続くローパスフィルタ回路(LPF)11
R、11G、11Bは、それぞれ色信号R、G、Bを帯
域制限してアナログディジタル変換回路(A/D)12
R、12G、12Bに出力し、これらアナログディジタ
ル変換回路12R、12G、12Bは、アナログディジ
タル変換処理により各色信号R、G、Bをディジタル色
信号DR、DG、DBに変換して出力する。
【0010】これによりテレビジョンカメラ1では、相
関二重サンプリング回路5R、5G、5Bからアナログ
ディジタル変換回路12R、12G、12Bまでの前処
理回路4R、4G、4Bにおいて、撮像結果を色信号
R、G、Bに変換して予め規定の処理を実行し、この色
信号R、G、Bをディジタル信号に変換するようになさ
れている。
【0011】ディテクター13(図7)は、ディジタル
色信号DR、DG、DBの信号レベルを検出し、検出結
果S1をシステム制御回路8に出力する。システム制御
回路8は、このカメラ一体型ビデオテープレコーダ全体
の動作を制御するマイクロコンピュータで形成され、こ
のディテクター13から出力される検出結果S1より被
写体の明るさを検出する。さらにシステム制御回路8
は、この明るさの検出結果よりレンズ絞り位置制御信号
ICを出力し、被写体の明るさを一定値に保持するよう
にレンズ2の絞りを制御する。
【0012】この絞り制御の際、システム制御回路8
は、レンズ2から出力されるレンズ絞り位置信号IPを
参考にしてレンズ絞り位置制御信号ICを出力する。こ
れによりテレビジョンカメラ1では、レンズ2の絞りを
制御するオートアイリス回路をこのシステム制御回路8
及びディテクター13により形成する。
【0013】ディジタル信号処理回路14R、14G、
14Bは、それぞれ前処理回路4R、4G、4Bから出
力されるディジタル色信号DR、DG、DBに対して、
リニアマトリックス処理、ディテール信号の付加処理、
ペデスタルの付加処理、ガンマ補正処理、ニー処理、ホ
ワイトクリップ処理等を実行する。これによりテレビジ
ョンカメラ1は、各ディジタル信号処理回路14R、1
4G、14Bにおいて、ビデオ信号SVを合成する際
に、色信号R、G、Bに対して必要とされる種々の処理
をそれぞれ実行するようになされている。
【0014】エンコーダ16は、ディジタル色信号D
R、DG、DBを重み付けして加減算する演算回路で形
成され、ディジタル信号でなる輝度信号及び色差信号を
ディジタル色信号DR、DG、DBより生成する。ディ
ジタルアナログ変換回路(D/A)17は、このエンコ
ーダ16から出力されるディジタル信号をアナログ信号
に変換し、ローパスフィルタ18は、このアナログ信号
を帯域制限することにより、ノイズ成分を除去して出力
する。これによりテレビジョンカメラ1では、例えばN
TSC方式のビデオ信号SVを輝度信号及び色差信号の
形式で出力するようになされている。
【0015】このようにしてビデオ信号SVを出力する
につき、各CCD固体撮像素子3R、3G、3Bの入射
光量が変化した場合、この種のテレビジョンカメラで
は、この光量の変化が被写体の明るさの変化として検出
されるまでに時間的な遅れが発生する。
【0016】すなわちテレビジョンカメラ1において
は、レンズ2の絞りを経た光がCCD固体撮像素子3
R、3G、3Bの撮像面に集光されて光電変換された
後、CCD固体撮像素子3R、3G、3Bで蓄積、転送
されて撮像信号SR、SG、SBに変換される。さらに
テレビジョンカメラ1では、この撮像信号SR、SG、
SBが前処理回路4R、4G、4Bにて信号処理を受
け、ディテクター13にてフィールド単位で信号レベル
が検出された後、この信号レベルがシステム制御回路8
で演算処理されて被写体の明るさが検出される。従って
この一連の処理に要する時間の分だけ、被写体の明るさ
検出結果に時間遅れが発生する。
【0017】従ってこの種の撮像装置では、絞りが最適
値に収束しているにも係わらず、時間遅れした明るさ検
出結果に従って続けて絞りを可変し、これにより絞り制
御に振動が発生する恐れがあった。このため従来のテレ
ビジョンカメラ1では、システム制御回路8において、
レンズ2から出力されるレンズ絞り位置信号IPに基づ
いて、この時間遅れ分を補正して絞りを制御するように
なされていた。
【0018】すなわちテレビジョンカメラ1では、ディ
テクター13において、ディジタル色信号DR、DG、
DBを輝度信号に変換した後、この輝度信号をカメラマ
ン等が設定した領域で積分することにより信号レベル検
出結果S1を得、この信号レベル検出結果S1をこの領
域の面積と共にシステム制御回路8に入力する。
【0019】システム制御回路8は、一定周期で規定の
処理手順を実行することにより、この信号レベル検出結
果S1及び面積に基づいて時間遅れ分の補正を含めた絞
り制御の処理を実行し、この絞り制御に関する処理手順
は、図9に示す機能ブロックによって表される。
【0020】すなわちシステム制御回路8は、平均値計
算処理回路8Aにおいて、信号レベル検出結果S1を面
積で割り算し、これによりカメラマン等が設定した領域
について、輝度信号の平均値レベルを被写体の明るさS
2として検出する。続いてシステム制御回路8は、減算
回路8Bにおいて、制御目標を規定する基準レベルRE
F1と被写体の明るさS2との間で減算結果を得、これ
により制御目標に対する被写体の明るさの偏差を検出す
る。システム制御回路8は、減算回路8Cを介してこの
検出した偏差を乗算回路8Dに出力し、この乗算回路8
Dにおいて、この偏差を利得A1で増幅する。
【0021】さらにシステム制御回路8は、加算回路8
Eにおいて、レンズ2から出力されるレンズ絞り位置信
号IPに乗算回路8Dの出力を加算し、この加算結果よ
りレンズ絞り位置制御信号ICを出力する。これにより
システム制御回路8は、レンズ絞り位置信号IPで表さ
れる絞りの位置から、制御目標に対する被写体の明るさ
の偏差分だけレンズ2の絞りを可変し、ディジタル色信
号DR、DG、DBで規定される被写体の明るさが基準
レベルREF1で決まる明るさになるように、絞りを制
御する。
【0022】さらにシステム制御回路8は、変化量検出
回路8Fにおいて、レンズ絞り位置信号IPの変化を検
出し、この検出結果を減算回路8Cに出力する。これに
よりシステム制御回路8では、減算回路8Bから出力さ
れる制御目標に対する被写体の明るさの偏差に対応し
て、変化量検出回路8Fにおいて、実際の絞りの変化量
を検出し、この変化量を減算回路8Cにて明るさの偏差
から減算する。
【0023】従ってシステム制御回路8は、減算回路8
Cにおいて、ディジタル色信号DR、DG、DBにより
検出される時間遅れを含んでなる偏差、すなわち被写体
の明るさを基準レベルREF1で規定される明るさに設
定するためにこれから可変しようとする偏差に対して、
レンズ絞り位置信号IPにより検出される既に可変され
た絞りの変化量を減算する。
【0024】これによりシステム制御回路8は、この種
の時間的遅れによる定常偏差の発生を有効に回避する。
特にこのようにしてレンズ絞り位置制御信号ICを生成
する処理は、位相余有を大きな値に設定することができ
ることにより、定常偏差の増大を有効に回避して減衰性
を増大させることができる。また位相遅れを補償する処
理でなることにより、速応性を損なうことなく、絞りを
高速度で可動することができる。
【0025】これによりテレビジョンカメラ1では、被
写体の明るさの変化に対して絞りを速やかに追従変化さ
せ、ビデオ信号SVの輝度レベルの変動を有効に回避す
るようになされていた。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種のレン
ズ2においては、絞りの位置に対して、レンズ絞り位置
信号IP及びレンズ絞り位置制御信号ICの関係が正規
の関係に保持されていない場合がある。
【0027】すなわちこの種のレンズ2は、絞りの可変
量をポテンショメータで検出し、検出結果をレンズ絞り
位置信号IPとして出力する。このときレンズ2は、内
蔵回路において、レンズ絞り位置信号IPとレンズ絞り
位置制御信号ICとの比較結果に基づいて絞りを可変
し、これによりこの内蔵回路でフィードバックループを
形成して絞りを制御する。
【0028】レンズ2は、このフィードバックループの
利得をシステム制御回路8から出力される利得切り換え
信号GSにより設定できるように形成され(図7)、テ
レビジョンカメラ1では、例えば絞り優先の状態で撮像
する場合には、この利得を最大に設定すると共に必要な
レンズ絞り位置制御信号ICを出力し、オートアイリス
回路の動作を停止制御するようになされている。またオ
ートアイリス回路を動作させる場合、テレビジョンカメ
ラ1では、例えばテレビジョンカメラ1に取り付けられ
た操作子を操作してカメラマンが調整した値にこの利得
を設定し、レンズ2を交換する毎にこの利得を調整する
ようになされている。
【0029】従ってこの内蔵回路が正しく調整されてい
ない場合、実際の絞りの位置とレンズ絞り位置信号IP
の信号レベルとが異なるようになり、正しいレンズ絞り
位置信号IPがシステム制御回路8に入力されなくな
る。またこの内蔵回路の特性が経時変化等により変化す
る場合もあり、この場合も同様にして正しいレンズ絞り
位置信号IPがシステム制御回路8に入力されなくな
る。
【0030】このようにシステム制御回路8に正しいレ
ンズ絞り位置信号IPが入力されないと、テレビジョン
カメラ1では、その分減算回路8Cにおいて減算する減
算値に誤差が含まれることになり、予定した制御特性で
絞りを制御することが困難になる問題がある。具体的に
は、このように正しいレンズ絞り位置信号IPが入力さ
れなくなると、テレビジョンカメラ1では、絞りの制御
に定常偏差が発生したり、また応答特性が劣化するよう
になる。
【0031】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、絞りに対して、レンズ絞り位置信号及びレンズ絞り
位置制御信号の関係が正しい関係に保持されていない場
合でも、規定の特性で絞りを制御することができる撮像
装置を提案しようとするものである。
【0032】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、撮像手段から出力される撮像結果
の信号レベルを検出し、信号レベル検出結果を出力する
信号レベル検出手段と、この信号レベル検出結果と基準
レベルとの比較結果を出力する比較手段と、先の撮像手
段に光を導くレンズから、このレンズの絞りの位置を表
す位置検出信号を得、この位置検出信号により先の比較
結果を補正し、この補正した比較結果に基づいて先の絞
りを制御する制御信号を出力する制御信号出力手段と、
位置検出信号で表す絞りの位置と実際の絞りの位置との
誤差分、先の制御信号を補正する制御信号補正手段とを
備えるようにする。
【0033】特に、先の制御信号補正手段は、位置検出
信号の信号レベルを補正することにより、位置検出信号
で表される絞りの位置と実際の絞りの位置との誤差分、
先の制御信号を補正する。
【0034】また、先の制御信号補正手段及び制御信号
出力手段は、予め規定値で制御信号を出力し、対応する
位置検出信号を検出することにより、制御信号を補正す
る補正量を検出する。
【0035】さらに制御信号補正手段及び制御信号出力
手段は、予め規定の周波数で制御信号を可変し、この可
変に応答する位置検出信号を検出し、該検出結果に基づ
いて、絞り制御信号を生成する際の利得を設定する。
【0036】
【作用】撮像手段から出力される撮像結果の信号レベル
を検出し、信号レベル検出結果を出力する信号レベル検
出手段と、この信号レベル検出結果と基準レベルとの比
較結果を出力する比較手段とを備えるようにすれば、こ
の基準レベルを基準にして入射光量の変化を検出するこ
とができる。従ってレンズの絞りの位置を表す位置検出
信号により先の比較結果を補正し、この補正した比較結
果に基づいて先のレンズの絞りを制御すれば、信号レベ
ル検出結果により時間遅れして検出される入射光量の変
化に対して、位置検出信号により既に可変された変化量
を補正して絞りを制御することができる。このとき実際
の絞りの位置と位置検出信号で表される絞りの位置との
誤差分、先の制御信号を補正すれば、正しく絞りを制御
することができる。
【0037】特に先の制御信号補正手段が、この制御信
号出力手段に入力される位置検出信号の信号レベルを補
正することにより、位置検出信号で表される絞りの位置
と実際の絞りの位置との誤差分、制御信号を補正すれ
ば、簡易かつ正確に絞りを制御することができる。
【0038】さらに先の制御信号補正手段及び制御信号
出力手段が、予め規定値で制御信号を出力し、対応する
位置検出信号を検出することにより、制御信号を補正す
る補正量を検出すれば、レンズ交換、レンズの経時変化
等に対応して最適な特性で絞りを制御することができ
る。
【0039】また制御信号補正手段及び制御信号出力手
段が、予め規定の周波数で制御信号を可変し、この可変
に応答する位置検出信号を検出し、該検出結果に基づい
て、絞り制御信号を生成する際の利得を設定すれば、絞
りを制御する利得を全体として最適な値に設定すること
ができる。
【0040】
【実施例】以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施
例を詳述する。
【0041】図2において、30は全体として本発明の
実施例に係るテレビジョンカメラを示し、このテレビジ
ョンカメラ30から出力されるビデオ信号SVを同一筐
体に収納したビデオテープレコーダで記録する。ここで
この実施例において、上述した従来のテレビジョンカメ
ラ1と同一の構成は、共通する符号を付して示し、重複
した説明を省略する。
【0042】この実施例において、テレビジョンカメラ
30は、システム制御回路8(図7)に代えてシステム
制御回路31にて全体の動作を制御する。ここでシステ
ム制御回路31は、このカメラ一体型ビデオテープレコ
ーダ全体の動作を制御するマイクロコンピュータで形成
され、一定周期で規定の処理手順を実行することによ
り、図1に示す機能ブロックによって表されるオートア
イリス回路の一部を形成する。
【0043】ここでシステム制御回路31は、この機能
ブロックの校正回路31Gにおいて、レンズ絞り位置信
号IPを校正して加算回路31E及び変化量検出回路3
1Fに出力する。すなわちシステム制御回路31は、平
均値計算処理回路31Aにおいて、ディテクター13か
ら出力される信号レベル検出結果S1より、被写体の明
るさS2を検出する。さらにシステム制御回路31は、
減算回路31Bにおいて、基準レベルREF1と被写体
の明るさS2との間の偏差を検出し、この検出した偏差
を減算回路31Cを介して乗算回路31Dに出力する。
【0044】システム制御回路31は、乗算回路31D
において、利得A2(以下カメラシステム利得と呼ぶ)
で偏差を増幅する。さらにシステム制御回路31は、続
く加算回路31Eにおいて、校正回路31Gから出力さ
れるレンズ絞り位置信号IP1に乗算回路31Dの出力
を加算し、この加算結果をレンズ絞り位置制御信号IC
として出力する。
【0045】これによりシステム制御回路31は、校正
回路31Gにより校正されたレンズ絞り位置信号IP1
の絞り位置から、制御目標に対する被写体の明るさの偏
差分だけレンズ2の絞りを可変し、ディジタル色信号D
R、DG、DBで規定される被写体の明るさが基準レベ
ルREF1で決まる明るさに保持されるように、レンズ
2の絞りを制御する。
【0046】さらにシステム制御回路31は、変化量検
出回路31Fにおいて、レンズ絞り位置信号IP1に基
づいて絞りの変化を検出し、この検出結果を減算回路3
1Cに出力する。これによりシステム制御回路31で
は、時間遅れを含んでなるこれから可動しようとする絞
りの可変量から、校正回路31Gで校正された既に制御
された変化分を減算してレンズ絞り位置制御信号ICを
生成する。
【0047】これによりシステム制御回路31は、従来
のレンズ絞り位置信号IPに代えて、校正回路31Gに
おいて校正されたレンズ絞り位置信号IP1を用いて、
レンズ絞り位置制御信号ICを出力する。
【0048】ここでシステム制御回路31における校正
回路31Gの校正は、予め検出したレンズ2の特性に従
ってリードオンリメモリ回路に記録されたテーブルを参
照することにより、校正されたレンズ絞り位置信号IP
1が絞りの位置を正しく表すように、レンズ絞り位置信
号IPをレンズ絞り位置信号IP1に変換して実行され
る。
【0049】これによりシステム制御回路31は、絞り
に対してレンズ絞り位置信号IPの関係が正規の関係に
保持されていない場合でも、正しい絞りの位置を基準に
してレンズ絞り位置制御信号ICを出力することがで
き、定常偏差の発生や、また応答特性の劣化を有効に回
避することができる。
【0050】このようにしてレンズ絞り位置信号IPを
校正するにつき、システム制御回路31は、カメラマン
が所定の操作子を操作すると全体の動作モードをレンズ
調整モードに切り換え、このレンズ調整モードにおい
て、テレビジョンカメラ1に接続されたレンズ2の特性
を検出する。
【0051】ここでこの種のレンズ2は、内蔵回路によ
りフィードバックループを形成してレンズ絞り位置制御
信号ICの信号レベルに追従するように絞りを制御し、
この絞りの位置がレンズ絞り位置信号IPにより検出さ
れる。従ってレンズ絞り位置制御信号ICに追従して絞
りが正しく変化し、かつこの位置が正しくレンズ絞り位
置信号IPにより表されている場合、レンズ絞り位置制
御信号ICとレンズ絞り位置信号IPとは、規定の比例
関係を呈することになる。
【0052】これに対して絞りに対するレンズ絞り位置
信号IP及びレンズ絞り位置制御信号ICの関係が正規
の関係に保持されていない場合、レンズ絞り位置制御信
号ICとレンズ絞り位置信号IPとの比例関係が正規の
比例関係からずれることになる。
【0053】すなわち図3に示すように、レンズ絞り位
置制御信号ICとレンズ絞り位置信号IPとの関係は、
一次関数で近似して次式
【数1】 の関係式で表すことができ、絞りに対して、レンズ絞り
位置信号IP及びレンズ絞り位置制御信号ICが正しい
関係に保持されている場合、係数a及びbをそれぞれ値
1及び0とおいて表すことができる。これに対してこの
関係が乱れると、その分係数a及びbを可変して表すこ
とができる。なお図3においては、レンズ絞り位置制御
信号IC及びレンズ絞り位置信号IPを表す符号に括弧
を付して示したFナンバーにより絞りの開口量を表す。
【0054】システム制御回路31では、このレンズ調
整モードにおいて、図4に示す処理手順を実行すること
により、規定のレンズ絞り位置制御信号ICを出力する
と共に、このレンズ絞り位置制御信号ICに対応するレ
ンズ絞り位置信号IPを検出して係数aを検出し、この
係数aによってレンズ2の特性を判断する。
【0055】すなわちシステム制御回路31は、このレ
ンズ調整モードにおいて、ステップSP1からステップ
SP2に移ってレンズ利得切り換え信号GSを出力し、
レンズ2に内蔵された内蔵回路のフィードバックループ
について、この内蔵回路の利得を最大利得に切り換え
る。これによりシステム制御回路31は、レンズ絞り位
置制御信号IC及びレンズ絞り位置信号IP間の偏差を
有効に回避し、この状態でレンズ2の特性を検出する。
【0056】続いてシステム制御回路31は、ステップ
SP3において、レンズ2をFナンバーでF16に設定
するレンズ絞り位置制御信号ICを出力した後、ステッ
プSP4に移り、レンズ絞り位置信号IPが収束して充
分に安定するまで、規定時間待機する。
【0057】続いてシステム制御回路31は、ステップ
SP5に移ってレンズ絞り位置信号IPの信号レベルを
検出し、検出した信号レベルをワークエリアに記憶す
る。続いてシステム制御回路31は、ステップSP6に
おいて、レンズ2をFナンバーでF2.8に設定するレ
ンズ絞り位置制御信号ICを出力した後、ステップSP
7に移り、レンズ絞り位置信号IPが収束して充分に安
定するまで、規定時間待機する。
【0058】さらにシステム制御回路31は、続くステ
ップSP8において、レンズ絞り位置信号IPの信号レ
ベルを検出し、検出した信号レベルをワークエリアに記
憶する。続いてシステム制御回路31は、ステップSP
9に移り、このF16及びF2.8のレンズ絞り位置制
御信号ICに対応するレンズ絞り位置信号IPの検出が
16回以下か否か判断する。ここでこの場合肯定結果が
得られることにより、システム制御回路31は、ステッ
プSP3に戻り、再びこの一連のレンズ絞り位置信号I
Pの検出を繰り返す。
【0059】これによりシステム制御回路31は、それ
ぞれF16及びF2.8のレンズ絞り位置制御信号IC
に対応するレンズ絞り位置信号IPを、16回繰り返し
て検出し、この検出が完了すると、ステップSP9にお
いて否定結果が得られることにより、ステップSP10
に移り、F16のレンズ絞り位置制御信号ICに対応す
るレンズ絞り位置信号IPの検出結果を平均する。
【0060】さらにシステム制御回路31は、続くステ
ップSP11において、F2.8のレンズ絞り位置制御
信号ICに対応するレンズ絞り位置信号IPの検出結果
を平均した後、ステップSP12において、これらの平
均値から次式
【数2】 の演算処理を実行し、係数aを算出する。これによりシ
ステム制御回路31では、レンズ絞り位置制御信号IC
とレンズ絞り位置信号IPとの関係を実際に測定して一
次関数で近似し、この一次関数の比例係数aによってレ
ンズ2の特性を検出した後、ステップSP13に移って
この処理手順を終了する。
【0061】これによりシステム制御回路31は、この
実測により検出した係数aに対して、レンズ絞り位置信
号IPと校正したレンズ絞り位置信号IP1とが、次式
【数3】 の関係式で表されるように、テーブルを参照してレンズ
絞り位置信号IPを校正する。
【0062】従ってこのテレビジョンカメラ30では、
絞りに対して、レンズ絞り位置信号IP及びレンズ絞り
位置制御信号ICの関係が正しい関係に保持されていな
い場合でも、この実測結果によってレンズ絞り位置信号
IPを正しく校正することができ、これにより規定の特
性で、すなわち定常偏差が小さく、かつ過渡応答特性の
良い特性で絞り制御することができる。
【0063】さらにこの実測の際、レンズ絞り位置信号
IPの測定を16回繰り返し、その平均値により係数a
を検出したことにより、レンズ絞り位置信号IP等のば
らつきを有効に回避して係数aを検出することができ、
レンズ絞り位置信号IPの校正の精度を向上することが
できる。従ってその分、一段と高い精度で絞りを制御す
ることができる。
【0064】また(3)式に示すように、係数aとF1
6のレンズ絞り位置信号IPの検出結果IP(F16) によ
ってテーブルを参照してレンズ絞り位置信号IPを校正
することにより、システム制御回路31では、わざわざ
係数bを算出しなくても簡易にレンズ絞り位置信号IP
を校正でき、その分テレビジョンカメラ30では、全体
構成を簡略化することができる。
【0065】このようにしてレンズ2の特性を検出する
と、システム制御回路31は、乗算回路31Dの利得A
2を設定する。
【0066】すなわち従来のテレビジョンカメラ1(図
7)では、レンズ2に内蔵された内蔵回路の利得がシス
テム制御回路8から出力される利得切り換え信号GSに
よって設定されるようになされており、この設定値をカ
メラマン等が調整することにより、オートアイリス回路
全体の総合利得を規定値に設定するようになされてい
た。従ってカメラマンの誤調整により、この利得切り換
え信号GSによって設定される利得が必ずしも最適な値
に設定されない場合があった。またレンズ交換時に、こ
の調整作業が実行されない場合もあり、この場合も利得
切り換え信号GSによって設定される利得が最適値と異
なる値になる。
【0067】このような場合において、例えば乗算回路
31Dの利得A2に対してレンズ2側の利得が小さい場
合、全体の総合利得が小さくなることにより、レンズ絞
り位置制御信号ICに対応して絞りを完全に可動できな
くなる恐れがある。また絞りの動きも遅くなり、応答特
性が劣化するようになる。これとは逆に乗算回路31D
の利得A2に対してレンズ2側の利得が大きい場合、全
体の総合利得が大きくなることにより、振動が発生し、
甚だしい場合は絞りが連続的に開閉するいわゆる発振の
現象が発生する。
【0068】このためシステム制御回路31は、係数a
を検出すると、続いてレンズ2の内蔵回路の利得(すな
わちレンズ利得でなる)をカメラマンが設定した利得に
設定する。続いてシステム制御回路31は、レンズ絞り
位置制御信号IC及びレンズ絞り位置信号IPについ
て、それぞれ図5及び図6に示す処理手順を実行し、こ
れにより利得A2を最適値に設定する。
【0069】すなわちレンズ絞り位置制御信号ICにつ
いて、システム制御回路31は、ステップSP21から
ステップSP22に移り、レンズ2をFナンバーでF8
に設定するレンズ絞り位置制御信号ICを出力した後、
ステップSP23に移り、所定時間待機する。ここでこ
の待機時間は、レンズ絞り位置信号IPが収束、安定す
る時間より短い時間に設定され、システム制御回路31
は、続いてステップSP24に移り、レンズ2をFナン
バーでF4に設定するレンズ絞り位置制御信号ICを出
力する。
【0070】続いてシステム制御回路31は、ステップ
SP25に移り、ここでステップSP23の待機時間と
同じ待機時間だけ待機した後、ステップSP26に移
り、レンズ絞り位置信号IPについての処理手順(図
6)が終了したか否か判断する。ここでレンズ絞り位置
信号IPについての処理手順が終了していない場合、シ
ステム制御回路31は、ステップSP22に移り、上述
した処理手順を繰り返すのに対し、ステップSP26に
おいて肯定結果が得られると、ステップSP27に移
り、この処理手順を終了する。
【0071】これによりシステム制御回路31は、図6
に示すレンズ絞り位置信号IPについての処理手順を実
行している期間の間、ステップSP22−SP23−S
P24−SP25−SP26−SP22の処理時間で決
まる周波数で、かつテレビジョンカメラ30として最も
使用頻度の高いF4〜F8の範囲で、絞りを連続的に開
閉する。
【0072】これに対してレンズ絞り位置信号IPにつ
いて、システム制御回路31は、ステップSP31から
ステップSP32に移り(図6)、レンズ絞り位置信号
IPの最大値と最小値とを検出する。ここでこの検出処
理は、一定時間、短い周期でレンズ絞り位置信号IPの
信号レベルを連続して測定し、これら測定結果の中から
最大値及び最小値を検出することにより実行される。ま
たこの測定期間は、レンズ絞り位置制御信号ICを切り
換えて絞りを可変する1周期より充分に長い期間に設定
されるようになされている。
【0073】これによりシステム制御回路31は、上述
した一定の周期でレンズ絞り位置制御信号ICを可変し
た際に、このレンズ絞り位置制御信号ICの変化に対応
して変化するレンズ絞り位置信号IPの最大値及び最小
値を検出する。
【0074】続いてシステム制御回路31は、ステップ
SP33において、この最大値及び最小値の間でレベル
差を検出し、この検出したレベル差をワークエリアに記
憶する。続いてシステム制御回路31は、ステップSP
34に移り、この最大値及び最小値の検出回数が16回
以下か否か判断する。ここで肯定結果が得られると、シ
ステム制御回路31は、ステップSP32に戻り、再び
レンズ絞り位置信号IPの最大値及び最小値を検出する
のに対し、17回検出すると、ステップSP34におい
て肯定結果が得られることにより、ステップSP35に
移る。
【0075】ここでシステム制御回路31は、ワークエ
リアに記録したレベル差の平均値を算出し、続くステッ
プSP36で、この平均値を基準にしてレンズ利得を算
出する。ここでこのテレビジョンカメラ30では、予め
このレベル差とレンズ利得との関係が記録されてテーブ
ルが形成されるようになされており、システム制御回路
31は、このテーブルを参照してレンズ利得を算出す
る。
【0076】続いてシステム制御回路31は、ステップ
SP37に移り、ここで次式
【数4】 の演算処理を実行し、これにより乗算回路31Dの利得
でなるカメラシステム利得A2を検出する。ここでこの
総合利得は、このテレビジョンカメラ30について予め
設定された調整基準の利得であり、この利得に設定した
とき、オートアイリス回路として最も制御特性が向上す
るようになされている。
【0077】これによりシステム制御回路31は、続く
ステップSP38において、この検出したカメラシステ
ム利得A2を乗算回路31Dの利得に設定した後、ステ
ップSP39においてこの処理手順を終了すると共に、
上述したレンズ絞り位置制御信号ICについての処理を
停止する。
【0078】これによりシステム制御回路31は、実際
に設定されているレンズ利得に対して、総合利得が最適
値になるように、乗算回路31D側の利得A2を切り換
え、これによりオートアイリス回路として最適な特性で
絞りを制御する。
【0079】従ってカメラマンが誤調整した場合等にお
いても、最適な条件で、すなわち定常偏差を充分に抑圧
し、かつ短い応答時間で絞りを制御することができる。
またレンズ交換時の煩雑な利得調整作業を省略しても、
最適な特性で絞りを制御できることにより、利得調整作
業自体をも省略することができ、その分テレビジョンカ
メラ30の使い勝手を向上することができる。
【0080】またこのレンズ利得の測定の際、テレビジ
ョンカメラ30として最も使用頻度の高いF4〜F8の
範囲でレンズ絞り位置信号IPの応答特性を検出したこ
とにより、実用上優先すべき範囲で総合利得が規定値に
なるように、利得A2を設定することができ、その分テ
レビジョンカメラ30の使い勝手を向上することができ
る。
【0081】以上の構成において、レンズ2の入射光
は、レンズ2の絞りにより光量が制限された後、CCD
固体撮像素子3R、3G、3Bの撮像面に集光され、こ
こで光電変換されて撮像信号SR、SG、SBが生成さ
れる。この撮像信号SR、SG、SBは、前処理回路4
R、4G、4Bにおいて、赤色、緑色、青色の色信号
R、G、Bに変換された後、クランプ等の処理を受け、
ディジタル色信号DR、DG、DBに変換される。
【0082】このディジタル色信号DR、DG、DB
は、ディジタル信号処理回路14R、14G、14Bに
おいて、リニアマトリックス処理等のディジタル信号処
理を受けた後、エンコーダ16で輝度信号及び色差信号
に変換され、この輝度信号及び色差信号がディジタルア
ナログ変換されてビデオ信号SVに変換される。
【0083】さらにこのディジタル色信号DR、DG、
DBは、ディテクター13において、輝度信号に変換さ
れた後、カメラマンが設定した領域で信号レベルが積分
され、その積分結果が信号レベル検出結果S1としてこ
の領域の面積と共にシステム制御回路31に出力され
る。
【0084】このシステム制御回路31において、この
信号レベル検出結果S1は、この面積で割り算され、こ
れによりカメラマンが設定した領域でなる被写体につい
て、明るさS2が検出される。この明るさS2は、シス
テム制御回路31において、基準レベルREF1が減算
され、これによりこの基準レベルREF1で決まる明る
さからの偏差が検出される。
【0085】これに対してレンズ2からは、絞りの位置
を表すレンズ絞り位置信号IPが出力され、このレンズ
絞り位置信号IPがシステム制御回路31により補正さ
れて正しい値に校正される。この校正されたレンズ絞り
位置信号IP1は、システム制御回路31において、変
化量が検出され、基準レベルREF1で決まる明るさか
らの偏差より、この変化量が減算され、これにより時間
遅れを含んでなる必要な絞りの可変量から、既に変化し
た絞りの変化量が減算される。
【0086】これにより時間遅れを補正し、かつ校正の
処理により正しい絞りの可変量が検出される。この検出
された絞りの可変量は、利得A2で乗算された後、校正
されたレンズ絞り位置信号IP1に加算され、レンズ絞
り位置制御信号ICが生成される。これにより正しい絞
りの位置から、時間遅れを補正し、かつ正しい絞りの可
変量により絞りが制御され、定常偏差を低減し、かつ応
答速度の速い絞りの制御が実現される。
【0087】これに対してレンズ調整モードに設定され
ると、始めにF16及びF2.8の状態に絞りが交互に
繰り返し設定され、この状態でそれぞれレンズ絞り位置
信号IPの信号レベルが検出される。さらにこの検出し
た信号レベルより、F16及びF2.8の状態につい
て、それぞれレンズ絞り位置信号IPの平均値が検出さ
れる。さらにこの平均値間の信号レベル差とF16及び
F2.8の状態に絞りをセットするレンズ絞り位置制御
信号ICの信号レベル差とにより、レンズ絞り位置信号
IPとレンズ絞り位置制御信号ICとの関係を表す比例
係数aが、レンズ2の特性として検出される。
【0088】これにより絞りの制御において、このレン
ズ2の特性に従ってテーブルが参照され、レンズ絞り位
置信号IPが校正される。
【0089】さらにレンズ調整モードにおいて、規定の
周波数で、絞りが交互にF8及びF4の状態に繰り返し
設定され、このレンズ絞り位置制御信号ICに対するレ
ンズ絞り位置信号IPの応答特性が検出される。さらに
この応答からレンズ利得が検出され、このレンズ利得か
ら全体としての総合利得が規定の値になるように、乗算
回路31Dの利得A2が設定され、これにより絞り制御
の特性が最も良い特性になるように、テレビジョンカメ
ラ30側の利得A2が設定される。
【0090】以上の構成によれば、レンズ調整モードで
レンズの特性を実測し、その実測結果によりレンズ絞り
位置信号を校正して絞りを制御することにより、レンズ
の内蔵回路が正しく調整されていない場合等、絞りに対
してレンズ絞り位置信号及びレンズ絞り位置制御信号の
関係が正しい関係に保持されていない場合でも、定常偏
差を低減し、かつ応答速度の速い絞りの制御を実行する
ことができる。
【0091】さらにレンズ調整モードにおいて、併せて
実測によりレンズ側の利得を検出し、この検出結果から
テレビジョンカメラ側の利得を設定したことにより、レ
ンズ側の利得が正しく調整されていない場合、さらには
レンズ交換時に利得を調整しない場合でも、定常偏差を
低減し、かつ応答速度の速い絞り制御を実行することが
できる。
【0092】なお上述の実施例においては、レンズ絞り
位置信号を校正すると共に、併せて実測結果により利得
をセットする場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、必要に応じて単にレンズ絞り位置信号を校正する
場合に広く適用することができる。
【0093】また上述の実施例においては、総合利得が
規定値になるようにカメラシステム利得を設定する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じ
てレンズ利得を単独で、又は併せて切り換えるようにし
てもよい。
【0094】さらに上述の実施例においては、レンズ絞
り位置信号を校正することにより、実際の絞りの位置と
レンズ絞り位置信号で表され絞りの位置との誤差分を補
正してレンズ絞り位置制御信号を出力する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、この誤差分で直接レ
ンズ絞り位置制御信号を補正する場合等に広く適用する
ことができる。なお直接レンズ絞り位置制御信号を補正
する場合、この誤差分を利得(A2−1)で乗算した
後、従来のようにして得られるレンズ絞り位置制御信号
から減算することになる。
【0095】さらに上述の実施例においては、システム
制御回路により一連の処理手順を実行して絞りを制御す
る場合について述べたが、本発明はこれに限らず、専用
のアナログ回路でオートアイリス回路を形成する場合等
にも広く適用することができる。
【0096】また上述の実施例においては、カメラマン
が設定した領域で輝度信号の平均値レベルを検出するこ
とにより、被写体の明るさを検出する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、撮像画面の全面について
輝度信号レベルを検出する場合等、撮像結果よりレンズ
の入射光量を検出して絞りを制御する場合に広く適用す
ることができる。
【0097】さらに上述の実施例においては、信号処理
回路をディジタル信号処理回路で形成したテレビジョン
カメラに、本発明を適用した場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、信号処理回路をアナログ回路で構
成する場合にも広く適用することができる。
【0098】また上述の実施例においては、本発明をカ
メラ一体型ビデオテープレコーダのテレビジョンカメラ
に適用した場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、ビデオ信号を出力する一般のテレビジョンカメラ
等、種々の撮像装置に広く適用することができる。
【0099】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、絞りの位
置を表す位置検出信号を参照して絞りを制御する際に、
実際の絞りの位置と位置検出信号で表される絞りの位置
との誤差分、制御信号を補正して絞りを制御することに
より、この絞りに対して、位置検出信号及び制御信号の
関係が正しい関係に保持されていない場合でも、規定の
特性で絞りを制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるテレビジョンカメラの
システム制御回路を示す機能ブロック図である。
【図2】図1のテレビジョンカメラの全体構成を示すブ
ロック図である。
【図3】レンズ絞り位置制御信号とレンズ絞り位置信号
との関係を示す特性曲線図である。
【図4】レンズ調整モードにおけるシステム制御回路の
動作の説明に供するフローチャートである。
【図5】レンズ絞り位置制御信号について、利得設定時
のシステム制御回路の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図6】レンズ絞り位置信号について、利得設定時のシ
ステム制御回路の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図7】従来のテレビジョンカメラを示すブロック図で
ある。
【図8】図7の前処理回路を示すブロック図である。
【図9】図7のテレビジョンカメラについて、絞り制御
の説明に供する機能ブロック図である。
【符号の説明】 1、30 テレビジョンカメラ 2 レンズ 3R、3G、3B CCD固体撮像素子 4R、4G、4B 前処理回路 8、31 システム制御回路 8A、31A 平均値計算処理回路 8F、31F 変化量検出回路 9R、9G、9B アナログ信号処理回路 12R、12G、12B アナログディジタル変換
回路 13 ディテクター 14R、14G、14B ディジタル信号処理回路 31G 校正回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像手段から出力される撮像結果の信号レ
    ベルを検出し、信号レベル検出結果を出力する信号レベ
    ル検出手段と、 前記信号レベル検出結果と基準レベルとの比較結果を出
    力する比較手段と、 前記撮像手段に光を導くレンズから、前記レンズの絞り
    の位置を表す位置検出信号を得、前記位置検出信号によ
    り前記比較結果を補正し、前記補正した比較結果に基づ
    いて前記絞りを制御する制御信号を出力する制御信号出
    力手段と、 前記位置検出信号で表される絞りの位置と実際の前記絞
    りの位置との誤差分、前記制御信号を補正する制御信号
    補正手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】前記制御信号補正手段は、 前記位置検出信号の信号レベルを補正することにより、
    前記位置検出信号で表される絞りの位置と実際の前記絞
    りの位置との誤差分、前記制御信号を補正することを特
    徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】前記制御信号補正手段及び前記制御信号出
    力手段は、 予め規定値で前記制御信号を出力し、対応する前記位置
    検出信号を検出することにより、前記制御信号を補正す
    る補正量を検出することを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】前記制御信号補正手段及び前記制御信号出
    力手段は、 予め規定の周波数で前記制御信号を可変し、この可変に
    応答する前記位置検出信号を検出し、 該検出結果に基づいて、前記絞り制御信号を生成する際
    の利得を設定することを特徴とする請求項1、請求項2
    又は請求項3に記載の撮像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11239295A (ja) * 1998-02-24 1999-08-31 Sony Corp ビデオカメラの露出補正装置
JP2006162990A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Fuji Photo Film Co Ltd 立体画像撮影装置

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