JP2544964B2 - カメラにおけるシャッタ速度決定方法 - Google Patents
カメラにおけるシャッタ速度決定方法Info
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Description
ように開放付近ではレンズの周辺光量低下の影響を受け
やすくなるため,設定F値に対して実効F値が大きくな
る。そしてこの度合いがズーム倍率に応じて変化する現
象がある。そこで,ズーム倍率に応じて補正することに
より,適正な露光量が得られるようにする。
学系と,この撮像光学系からビーム・スプリッタにより
分離されかつ被写体輝度を測定する測光素子を含む測光
光学系とを備えたカメラにおいて,シャッタ速度(シャ
ッタによる有効露光時間)を決定する方法に関する。
絞りの開口面積と透過光量の比例関係が成立しない。こ
の傾向は小絞りのときには無視できる程度だが,開放絞
りに近づくにつれて顕著となる。またズーム・レンズを
使用する場合にもこの傾向は現われており,このときに
はズーム・レンズの位置によって周辺光量低下の影響が
変化する。たとえば第6図は横軸に絞りで設定したF値
をとり,縦軸にそのときの実効Av値と絞りF値に対応す
るAv値との差をとったものである。この図で実線で示す
グラフがズーム・レンズにおけるTele端のときを,破線
で示すグラフがWide端のときをそれぞれ示している。こ
のようにF値が2.8のときに補正の必要性が生じている
が,ズーム・レンズの位置によりその補正値が異なる。
た電子スチル・カメラにおいて無視し得ないものとなっ
ている。
て,ズーム倍率に依存する誤差を補正して,適正な露光
量が得られるようにシャッタ速度を決定する方法を提供
するものである。
びズーム・レンズを含む撮像光学系と,この撮像光学系
からビーム・スプリッタにより分けられかつ被写体の輝
度を測定する測光素子を含む測光光学系とを備えたカメ
ラにおいて,上記測光素子の測定輝度をズーム倍率に応
じて補正し,この補正された輝度値を用いて露光量を算
出し,この算出された露光量からシャッタ速度と絞り値
を求め,この絞り値が周辺光量の低下による影響を補正
すべきである場合に,絞り値をズーム倍率に応じて実効
絞り値に補正し,この実効絞り値と算出した露光量とに
基づいて最終的なシャッタ速度を決定することを特徴と
する。
倍率に応じて補正されることにより測光光学系において
生じる誤差が補正され,開放付近の絞り値で露光を行な
う場合,絞り値がズーム倍率に応じて補正されることに
より撮像光学系において生じる誤差が補正され,このよ
うにして補正された輝度,絞り値を用いてシャッタ速度
が決定されるので,いかなる絞り値,いかなるズーム倍
率においても常に適正な露光量が得られ,適正な撮影が
可能となる。
・カメラ)に適用した実施例について説明する。
分のみを取出して示すものである。撮影制御装置30は,C
PU(たとえばマイクロプロセッサ),そのプログラムお
よび必要なデータを記憶するメモリ(RAM,ROM等),な
らびに必要なインターフェイス回路から構成され,ファ
ーカシング,絞り,シャッタ速度,ズーム等の撮影に関
する制御を行なう。この撮影制御装置30のCPUはサブCPU
であり,電子スチル・カメラの全体的な動作を統括する
メインCPU(図示略)と交信し,メインCPUからの指令に
応じて動作する。
させるための撮像レンズ系32,絞り33,赤外線遮断フィル
タ35およびシャッタ36から構成されている。測光光学系
は測光素子51および入射光の一部を測光素子51に入射さ
せるために偏向するビーム・スプリッタ34を含んでい
る。測光素子51から出力される被写体の輝度を表わす信
号は対数増幅器52を経て撮影制御装置30に入力する。撮
影制御装置30によって,後述するように測光素子51によ
って検出された被写体輝度に基づいて絞り値およびシャ
ッタ速度を算出する処理,決定された絞り値に基づく絞
り33の制御,同じく決定されたシャッタ速度に基づくシ
ャッタ36の開閉制御が行なわれる。
ータ48によって行なわれる。絞り33の開,閉の限界位置
を検出するためのスイッチ49も設けられている。シャッ
タ36の先幕,後幕のラッチ解除はソレノイド56,57によ
って,シャッタの巻上げはドライバ53によって駆動され
るシャッタ・モータ54によってそれぞれ実行される。モ
ータ54の回転角度はロータリィ・エンコーダ55で検出さ
れ,装置30にフィードバックされる。
・スイッチ38,39からの信号に応答して制御装置30によ
ってドライバ41を介してズーム・モータ42が駆動され,
ズーム・レンズ31が動かされて所定のズーム倍率が設定
される。モータ42の回転角は,ロータリィ・エンコーダ
43によって検出され,装置30にフィードバックされる。
ズーム・レンズ31の位置(ズーム倍率)は位置検出装置
44によって検出される。この実施例では位置検出装置44
は6個の位置センサを含み,これによってズーム・レン
ズ31の位置が6点においてディスクリートに検出され
る。6個の位置センサによる検出位置をP1(Tele),P2,
P3,P4,P5,P6(Wide)とする。これらの検出位置は制御
装置30に入力する。
処理回路62において所定の処理が加えられたのち装置30
に入力する。このホワイト・バランス・データは信号処
理回路(図示略)においてR,G,B信号の増幅利得制御の
ために用いられる。
オード63とのその反射光を受光する受光素子64が設けら
れ,受光素子64の出力信号に基づいてフォーカシング処
理回路65で被写体までの距離を表わすデータが得られ
る。このデータを用いて装置30の制御の下にドライバ45
を介してオート・フォーカス・モータ46が駆動され,フ
ォーカシング制御が行なわれる。
撮像セル・アレイからなる3原色用の固体電子撮像ディ
バイス37が配置されている。シャッタ36が開かれたとき
に撮像ディバイス37に蓄積された画像データは,信号処
理回路から与えられる垂直,水平同期信号に同期してシ
リアルなスチル・ビデオ信号(R,G,B)として読出さ
れ,信号処理回路に入力する。このスチル・ビデオ信号
は信号処理回路において,FM変調を含む所定の処理が加
えられたのち,よく知られているようにビデオ・ディス
クに磁気記録される。
しくはシャッタ速度T)は,よく知られているように,
次式にしたがって決定される。
またはCCD(撮像ディバイス37)の感度を表わす。
量低下の影響によって測光素子による測定輝度Bvに誤差
が生じる。また,ズーム倍率を変えたときには測定輝度
Bvに誤差が生じるとともに絞り値Avと実効絞り値との間
に誤差が生じる。この発明ではズーム倍率の変化に基づ
く上記の誤差を次のようにして補正する。
F値が2.8の場合についてのみ補正を行なうものとす
る。というのは,この実施例においては絞り値が2.8,4,
…のようにディスクリートに設定されており,かつ絞り
F値が2.8よりも大きい場合,たとえばF=4において
は用いられるレンズの周辺光量の影響があまり問題とな
らないためである。もちろん,F=2.8以外の場合にも同
じように補正処理を行なってもよい。
は制御装置30のCPUによって行なわれる。まず絞り開放
の状態で測光素子51による測定輝度Bvoが読込まれる
(ステップ11)。次にステップ12以下の補正処理に進
む。
基づいてそのときのズーム倍率が検出される(ステップ
12)。ズーム倍率は上述したズーム・レンズ31の位置P1
〜P6によって表わされる。第3図に示すように,ズーム
倍率に応じて輝度値の補正値があらかじめ測定され,制
御装置30のメモリにテーブルとして格納されている。こ
のBv値補正テーブルはたとえば次のようにして設定され
る。標準光源を用い,まず位置P1(Tele)においてBv=
3に対応する所定の出力電圧となるように対数増幅器52
のレベルを調節し,ズーム・レンズ31を次に位置P2,…,
P6に変えながら測光素子51の出力値に基づいて測定輝度
に加算すべき(または減算すべき)補正値ΔBv2,…,Δ
Bv6が求められる。対数増幅器52は,標準光源を用いて
所定の輝度変化に対して所定の出力電圧の変化を生じる
ようにあらかじめゲイン調整されている。
度Bv0に,そのときの検出した位置Pn(n=1〜6)に
対応するBv補正値ΔBvnを第3図のテーブルから読出し
て加算することにより補正された輝度Bvが得られる。続
いてこの輝度Bvと既知の感度Svを用いて上式によって露
光量Evが算出される。(Ev=Bv+Sv,ステップ14)。
びAv値が仮に決定される(ステップ15)。このTv値およ
びAv値の求め方は次の通りである。第5図において破線
は単写モードにおける設定された線図を,実線は連写モ
ードにおける設定された線図をそれぞれ示している。す
なわち,このプログラム線図と算出された露光値Evとの
交点(たとえばEv=8の場合にはAv=3,Tv=5)に対応
する時間値Tvが求められるのである。
正を必要としないので,仮に決定したAv値およびTv値
で,そのまま露光が行なわれる。一方,Av値が3となっ
た場合には,ズーム位置に応じたAv補正値によって補正
を行なうことになる(ステップ17)。
=3+ΔAvnとなる。ここで,ΔAvnの求め方は次の通り
である。すなわち,第4図に示すように絞りAv値につい
てもズーム・レンズ31の位置(ズーム倍率)に対応して
その補正値ΔAv1,…,ΔAv6があらかじめ設定され,上
記メモリにAv補正テーブルとして格納されている。そこ
でステップ17では,そのときの検出された位置Pnに応じ
て補正値ΔAvnが読出される。したがって,先に仮に決
定したTvをTvoとすると,上記した第(1)式より, Ev=Av+Tv Tv=Ev−Av=Ev−(3+ΔAvn)=Ev−3−ΔAvn よって,ステップ17に示すようにTv=Tvo−ΔAvnとな
る。
ずれを補正した適正な露光を実現することができる。
で表わしているが,エンコーダ43等の出力に基づいて連
続的にズーム倍率を得るようにしてもよい。また本発明
は絞りもディスクリートな絞りを用いたものに限られ
ず,連続的な絞りを用いた場合にも適用可能である。Bv
補正値,Av補正値もテーブルに限らずF値とズーム倍率
を変数とする近似式等を用いて表わしてもよいのはいう
までもない。第5図のプログラム線図もまた演算式で表
わすことが可能なのはいうまでもない。
定処理の一例を示すフロー・チャートである。 第2図は電子スチル・カメラの撮影動作を行なう部分を
示すブロック図である。 第3図はBv補正値テーブルの一例を,第4図はAv補正値
テーブルの一例を,第5図はプログラム線図の一例をそ
れぞれ示している。 第6図はズーム・レンズ位置により周辺光量低下の影響
が変化する様子を示すグラフである。 30……撮影制御装置, 31……ズーム・レンズ, 34……ズーム・スプリッタ, 44……位置検出装置, 51……測光素子。
Claims (1)
- 【請求項1】絞りおよびズーム・レンズを含む撮像光学
系と,この撮像光学系からビーム・スプリッタにより分
けられかつ被写体の輝度を測定する測光素子を含む測光
光学系とを備えたカメラにおいて, 上記測定素子の測定輝度をズーム倍率に応じて補正し, この補正された輝度値を用いて露光量を算出し, この算出された露光量からシャッタ速度と絞り値を求
め, この絞り値が周辺光量の低下による撮影を補正すべきで
ある場合に,絞り値をズーム倍率に応じて実効絞り値に
補正し, この実効絞り値と算出した露光量とに基づいて最終的な
シャッタ速度を決定する, カメラにおけるシャッタ速度決定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63226453A JP2544964B2 (ja) | 1988-09-12 | 1988-09-12 | カメラにおけるシャッタ速度決定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP63226453A JP2544964B2 (ja) | 1988-09-12 | 1988-09-12 | カメラにおけるシャッタ速度決定方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0275285A JPH0275285A (ja) | 1990-03-14 |
JP2544964B2 true JP2544964B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=16845337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63226453A Expired - Fee Related JP2544964B2 (ja) | 1988-09-12 | 1988-09-12 | カメラにおけるシャッタ速度決定方法 |
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US7639935B2 (en) * | 2007-03-28 | 2009-12-29 | Sony Ericsson Mobile Communications Ab | Zoom control |
JP4861234B2 (ja) | 2007-04-13 | 2012-01-25 | 株式会社エルモ社 | 露出制御方法及び撮像装置 |
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1988
- 1988-09-12 JP JP63226453A patent/JP2544964B2/ja not_active Expired - Fee Related
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