JPH08169820A - ストリップス固定ベースシート - Google Patents

ストリップス固定ベースシート

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JPH08169820A
JPH08169820A JP33434794A JP33434794A JPH08169820A JP H08169820 A JPH08169820 A JP H08169820A JP 33434794 A JP33434794 A JP 33434794A JP 33434794 A JP33434794 A JP 33434794A JP H08169820 A JPH08169820 A JP H08169820A
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strips
sheet
people
width
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JP33434794A
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Masaru Yoshikawa
勝 吉川
Fujio Ono
富士夫 小野
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ベースシート11上に形成された粘着力20
〜200gf/cmの粘着層にストリップス15の一端
を仮固定してストリップス15を並設するとともに、ベ
ースシート11の両端部またはその近傍に、この両端部
またはその近傍同士を互いに結合させてベースシート1
1の全体形状をループ状とする面状ファスナー等の結合
部材17,19を設けたストリップス固定ベースシー
ト。 【効果】 う蝕等の口腔内疾患に対する検査用、診断
用、治療用などに使用されるストリップスをずれること
なく確実にベースシートに固定でき、一方、ストリップ
スを取り出す時は、容易に粘着層から外れる特性を有
し、しかも、ベースシートを台座にはめる必要がなく、
何本もストリップスを取り出す時にも両手が自由に使え
使用性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯周病またはう触等の
口腔内疾患に対する検査用、診断用及び治療用等に使用
されるストリップスを仮固定してベースシートに取り付
け、ピンセット等の道具によりストリップスの取り出し
性を改良したストリップス固定ベースシートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラス瓶等の容器に入った形状の
小さなストリップスをピンセット等の道具で挟み取る場
合、ストリップスの方向性が一定していないためストリ
ップスを容器から容易に取り出し難かった。
【0003】この欠点を改善したものとして、ベースシ
ート上に貼付した両面テープの上にストリップスの一部
を仮固定し、ストリップスの方向性を一定にした上、ベ
ースシートを湾曲させ、ベースシートの両端の切込み部
を台座に固定することによってストリップスの先端を浮
かせ、ピンセットによる掴み易さを改良した台紙仕様の
ストリップス固定セット(商標名:PERIOPAPE
R)がある。
【0004】このストリップス固定セットは、図5に示
すように、湾曲しているベースシート31に両面粘着テ
ープ33を貼着し、この両面粘着テープ33にストリッ
プス35を仮固定し、ベースシート31を台座37内に
撓まして押し込み、ベースシート31の切込み部31a
を台座37の係合突起37aに係合せしめ、台座37に
ベースシート31を取り付けるものであり、ベースシー
ト31は幅約22mm、長さ約6.3cmである。
【0005】しかしながら、このストリップス固定セッ
トは、ストリップス35をベースシートに固定する目的
で約300fg/cmを超える粘着力の高い両面粘着テ
ープ33が使用されているため、ろ紙で作成された折れ
易いまたは切れ易いストリップス35をこの両面粘着テ
ープ33で直接固定すると、ピンセットでストリップス
35を取り出そうとする時に折れたり、切れたりする問
題が発生し、また、両面粘着テープ33からストリップ
ス35が外れない場合もあった。
【0006】そこで、これを防止するために、従来のス
トリップス固定セットでは、両面粘着テープ33で固定
されるストリップス35の部位を高分子膜でコーティン
グし、強度を高める処置が施されている。
【0007】さらに、従来のストリップス固定セットの
欠点として、使う時はベースシート31を台座37に固
定する手間があり、また、ストリップス35を何本も連
続的に取り出すには、台座37ごと片手で持つ必要があ
り、両手が自由にならないという不便があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、折れ易いま
たは切れ易いストリップスでもコーティングを必要とす
ることなくベースシートに直接固定でき、しかも、ピン
セットでストリップスを取り出す時は粘着層から容易に
外れるストリップス固定ベースシートを提案するもので
あり、また、ベースシートを台座にはめる必要がなく、
何本もストリップスを取り出す時にも両手が自由に使え
るストリップス固定ベースシートを提案するものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のストリップス固
定ベースシートは、ベースシート上に形成された粘着力
20〜200gf/cmの粘着層にストリップスの一端
を仮固定してストリップスを並設するとともに、ベース
シートの両端部またはその近傍に、この両端部またはそ
の近傍同士を互いに結合させてベースシートの全体形状
をループ状とする面状ファスナー等の結合部材を設けた
ことを特徴とする。
【0010】このストリップス固定ベースシートでは、
軽くベースシートを湾曲させるだけで容易に結合部材同
士を結合でき、ベースシートをループ状にすることがで
きる。そして、このループにストリップスを取り出す手
でない側の手の指を入れ、ベースシートを指で固定して
扱うことにより両手が自由になる。また、ストリップス
の一端をベースシートに仮固定しているため、ベースシ
ート表面から充分浮き上がったストリップスの他端をピ
ンセット等で掴み、ストリップスを容易に何本もベース
シートから取り出すことができる。
【0011】さらに、折れ易いまたは切れ易いストリッ
プスでも20〜200gf/cmの粘着力を有する粘着
層を用いたベースシートに固定すれば、ストリップスを
ベースシートに確実に固定でき、しかもストリップスを
取り出す時は、折ったり、切ったりすることなく容易に
粘力層から外すことができることを見いだしたものであ
る。
【0012】
【発明の実施態様】図1は本発明のストリップ固定ベー
スシートの構成を示す斜視図であり、図2はこのベース
シートをループ状に形作った状態を示す斜視図である。
細長いベースシート11の表面の中央部に粘着層13,
13がベースシート11の短手方向にストライプ状に設
けられており、この粘着層13,13のそれぞれにスト
リップス15,15の一端部が仮固定されている。スト
リップス15,15は多数並設され、粘着層13,13
に仮固定されていないストリップス15,15の他端側
が対向している。
【0013】ベースシート11の裏面の両端部近傍に
は、結合部材としての面状ファスナー17,19が固定
されている。面状ファスナーは、フック部が密生した1
7と、ループ部が密生した19とからなり、一般にマジ
ックテープ(商品名)と呼ばれている。
【0014】図1に示したストリップス固定ベースシー
トを指で軽く湾曲させて、面状ファスナー17,19を
結合させると、ベースシート11がループを形成し、曲
率の大きなベースシート11の中央部に位置するストリ
ップス15,15の他端側がベースシート11から離れ
穂立ちするように立ち上がるので、ストリップス15,
15の他端をピンセットなどで掴みやすくなり、ベース
シート11からのストリップス15の取り外しが容易と
なる。
【0015】ベースシート11の材質は、容易に湾曲ま
たは折り曲げられるもの(折り目等、ベースシート加工
上の工夫が加わってもよい)であれば、特に制限はない
が、プラスチックシート、紙、金属シート(アルミニウ
ム箔等)またはそれらの積層材が使用できる。
【0016】プラスチックとしては、天然、半合成また
は合成のものが使用でき、可塑剤、酸化防止剤、着色
剤、不透明化剤、半透明化剤、安定化剤等が必要に応じ
て配合できる。また、シリコン、ふっ素等の表面加工、
コロナ放電等の表面改善したプラスチックシートも使用
できる。
【0017】プラスチックシートの素材としては、例え
ば、エチルセルロース、酢酸セルロース、硝酸セルロー
ス、ポリふっ化ビニル、ポリふっ化ビニリデン、三ふっ
化エチレン樹脂、四ふっ化エチレン樹脂、ふっ素ゴム、
ウレタン系熱可塑性エラストマー、芳香族ポリエステ
ル、ポリエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリエ
ーテルスルホン、ポリスルホン、アイオノマー樹脂、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリアミドイ
ミド、ポリアミド(ナイロン6,10,12,6/6,
6/10,6/11)、ABS樹脂、AS樹脂、ポリス
チレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルブチラール、
ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニ
ル、アクリロニトリル樹脂、ポリメタクリル酸メチル、
ポリ−4−メチルペナテン−1、ポリプロピレン、ポリ
エチレン(軟質、硬質)、ポリウレタン、ポリイミド樹
脂、けい素樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ジアリ
ルフタレート樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アニリン
樹脂、メラニン樹脂、ユリア樹脂、フェノール樹脂、ヒ
ドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピ
ロリドン、プルラン等が挙げられる。
【0018】ベースシート11の形状は、面状ファスナ
ー17,19を結合させた時に、ベースシート11がル
ープを形成でき、そのループに指が入れば形状には特に
制限はないが、通常、以下の幅、長さ、厚みを設定でき
る。また、両端をラウンドカットまたはTカットする等
細部の形状はデザイン性及び機能性の良さ等の判断で自
由に決めることができる。
【0019】ベースシート11の幅は、ベースシート表
面に貼付または固定するストリップス15の大きさと本
数によって決まるものであるが、ベースシートの幅が
0.3cm以下だと、面状ファスナーを取り付けること
が難しく、また、多数のストリップス15をベースシー
ト表面に貼付することができない。さらに、ベースシー
トの幅が狭いため、ベースシートの強度が低く、ねじれ
易い欠点がある。一方、5cmを超えるとベースシート
11を指に巻き付け難い、ベースシート表面に貼付でき
るストリップス15の本数が多すぎて使い難いと言う欠
点があるため、実用的には0.4〜5cmが良く、面状
ファスナーの取り付け易さ、指へのベースシートの巻き
易さ、貼付するストリップス15の本数から考えて、好
ましくは0.8〜3cmのものが好適に使用できる。
【0020】ベースシート11の長さは、指への巻き易
さから、通常8〜11cmが好適に使用できる。8cm
未満では、ベースシート11がやや短すぎて指に巻きず
らく、11cmを超えると長すぎて指に巻いた時、ぶら
ぶらして使用性が悪くなる。
【0021】ベースシートの厚みは、ベースシートが容
易に曲げられれば特に制限はないが、厚みが0.01m
m未満ではベースシートに腰がなく使用性が悪い。ま
た、1mmを超えるとベースシートが曲げ難い欠点が生
じるため、通常0.01〜1mm、ベースシートに腰が
有り、曲げ易いと言う観点から好ましくは0.05〜
0.3mm、さらにベースシートに適度な腰が有り、容
易に曲げ易いと言う観点から0.1〜0.2mmのもの
が好適に使用できる。
【0022】面状ファスナー17,19は、貼付等によ
りベースシート11に固定できるものであれば特に制限
はなく、面状ファスナー17,19の裏面とベースシー
ト11を接着剤で固定すればよい。
【0023】また、面状ファスナー17,19の裏面に
粘着剤が塗工されているものあるいは両面粘着テープが
貼付されているものは、容易にベースシート11に貼る
ことができるので、通常、好適に使用される。また、ベ
ースシート11と面状ファスナー17,19裏面を熱ま
たは溶剤により溶着して使うこともできる。
【0024】面状ファスナー17,19の大きさや形状
は、ベースシート11を曲げてループ状にした時、ベー
スシート11に両端に貼付あるいは固定された面状ファ
スナー17,19のフックとループが容易に結合できれ
ば特に制限はなく、デザインの良さ、経済性及び製造性
の面から決めることができる。例えば、円形、楕円形、
長円形、短円形、三角形、四角形、五角形、六以上の多
角形、菱形、星形等の形状があり、ベースシート11の
幅の4/10〜1、好ましくは5/10〜1の大きさの
ものが使用される。面状ファスナー17,19の大きさ
がベースシート幅の4/10未満では、充分な結合が得
られ難い。また、1を超えると面状ファスナー17,1
9とベースシート11の大きさのバランスが悪くなるこ
とから、面状ファスナー17,19の大きさはベースシ
ート幅の4/10〜1の大きさのものが好適に使用でき
る。
【0025】本発明では、ベースシート11をループ状
に結合するための結合手段として、面状ファスナー以外
の結合部材を用いることもでき、例えば以下の方式があ
る。 (1)ベースシートの両端に粘着剤の塗布、両面粘着テ
ープの貼着により粘着層を形成し、これを結合部材とす
る。 (2)ベースシートの両端に切れ込みを入れて、これを
結合部材とする切れ込みを合わせることによりベースシ
ートをループ状に結合する。 (3)ベースシートの両端に突起と穴とを形成し、これ
を結合部材とする。
【0026】粘着層13の粘着力は20〜200gf/
cm、好ましくは80〜150gf/cmである。粘着
力が20gf/cm未満ではストリップス15のベース
シート11への固定力が弱く、外部から小さな力が加わ
った時にずれたり、ベースシート11から外れたりする
ことがある。一方、200gf/cmを超えると、固定
力が強すぎて、ストリップス15が粘着層13から外れ
ないとか、無理に外そうとするとストリップス15が折
れたり、切れたりすることがある。従って、ストリップ
ス15をベースシート11に確実に固定でき、しかも、
ストリップス15を取り出す時には容易に粘着層13か
ら外れるためには、粘着力が20〜200gf/cmの
粘着層13が好適に使用できる。ここで、粘着力は、
「JIS粘着力試験法Z0237,90度引きはがし
法」に準拠した。
【0027】また、ストリップス15の長さ方向におけ
る粘着層13の幅は、1〜4mmが好適であり。1mm
未満ではストリップス15の固定力が弱く、実用に耐え
ない。逆に、4mmを超えると固定力が強すぎて、スト
リップス15を折ったり、切ったりする恐れがある。
【0028】粘着層13は、粘着剤の塗布、両面粘着テ
ープの貼着などにより形成できる。ストリップス15
は、主として医療関係で用いられる細長い小片であり、
唾液または歯周ポケット内浸出液を採取するろ紙、歯周
ポケットに挿入する歯周病治療用高分子フィルム剤(歯
周病治療に供される薬剤を含有したもの。例えば、塩化
セチルピリジニウム等の殺菌剤、塩酸ミノサイクリン等
の抗生物質、酢酸ヒドロコーチゾン等の抗炎症剤等が挙
げられる。)、特定の細菌や物質を検出するための検査
用フィルム剤(反応基剤、酵素、抗体等を含有したも
の。)などがある。
【0029】
【発明の効果】本発明のストリップス固定ベースシート
によれば、ストリップスをずれることなく確実にベース
シートに固定でき、一方、ストリップスを取り出す時
は、容易に粘着層から外れる特性を有し、しかも、ベー
スシートを台座にはめる必要がなく、何本もストリップ
スを取り出す時にも両手が自由に使え使用性に優れてい
る。
【0030】
【実施例】
実験例1 実施例1 図1に示すように、長さ約100mm、幅約22mm、
厚さ約0.15mmのポリエチレンテレフタレート製シ
ート(以下、PETシートと略す)に粘着力100gf
/cmで幅約22mm、長さ約3mmの両面粘着テープ
を貼り、その上に長さ約14mm、幅約2.5mmの歯
周ポケット内浸出液採取用ストリップスの一端を仮固定
する。次に、PETシートの裏面の両端に各々直径約1
5mmの円形の粘着剤付き面状ファスナー17(フック
面)および19(ループ面)を貼付してストリップス固
定用ベースシートを作成した。(実施例1)
【0031】このベースシートからストリップスをピン
セットで取り出す時は、図2のように、面状ファスナー
17,19(フック面、ループ面)を結合しループを形
成させ、そのループにピンセットを持つ手と反対側の手
の指を入れてベースシートを指に固定し、ベースシート
から浮き上がったストリップスの一端をピンセットで摘
みとる、使用法となる。
【0032】専用パネル10名を使って、このストリッ
プス固定用ベースシートの使用性を5段階評価した。比
較例1として、従来のストリップス固定セット(PER
IOPAPER)を用いた。
【0033】
【表1】 表1:評価結果 実施例1 比較例1 使い易い 8名 2名 やや使い易い 2名 5名 どちらとも言えない 0名 2名 やや使い難い 0名 1名 使い難い 0名 0名 フリーアンサー ・面状ファスナーがある ・台座にベースシートを ので、すんなりと指に 固定するのが、面倒 巻け、使い易く、スト リップスの取り出し性 が良い。 ・ベースシートを巻き付 ・台座ごと手に持つと けた手が自由で使い易 片手が自由にならず い。 やや使い難い。
【0034】表1の結果に示すように、本発明の実施例
1は、比較例1のストリップス固定セットに比べ、ピン
セットによるストリップスの取り出し性が良く、使用性
が高く評価された。
【0035】実験例2 実施例2〜6 図3及び図4に示すように、長さ約100mm、幅約1
0mm、厚さ約0.15mmのPETシート(ベースシ
ート11)に長さ約3mm、幅約10mmの種々の粘着
力を有する両面粘着テープ(粘着層13)を貼り、その
上に長さ約10mm、幅約1mmの水溶性高分子から成
る歯周病治療用ストリップス15の一端を仮固定し、さ
らに、PETシート11の裏面の両面に各々粘着剤付き
面状ファスナー17(フック面)、19(ループ面)を
貼付して、本発明のストリップ固定ベースシートを作成
した。(実施例2〜6)これらベースシートの使用性を
実験例1と同様に3段階評価を実施した。
【0036】
【表2】 表2:評価結果 評 価 基 準 粘着力 使い易い どちらとも (gf/cm) 言えない 使い難い フリーアンサー 比較例2 10 0名 0名 10名 ベースシートの固定個所か らストリップスがずれて使 い難い。 実施例2 20 7名 3名 0名 ずれることなくピンセット で容易にスリップスをベー スシートからとり出すこと ができ、使い易い。 実施例3 80 9名 1名 0名 同 上 実施例4 100 10名 0名 0名 同 上 実施例5 150 9名 1名 0名 同 上 実施例6 200 7名 3名 0名 同 上 比較例3 300 0名 0名 10名 ストリップスが粘着剤か ら、はずれ難い。 比較例4 400 0名 0名 10名 同上。また、ストリップス が折れることがある。
【0037】表2の結果から、ストリップスを固定する
両面粘着テープの粘着力が20gf/cm未満では、固
定力が弱く実用性に劣り、逆に200gf/cmを超え
ると、粘着力が強すぎて両面粘着テープに固定されたス
トリップスが外れ難い、ストリップスが折れると言う問
題が発生した。
【0038】従って、ストリップスをベースシート上に
保持でき、しかも、ピンセットで折ることなしに、スト
リップスを容易に取り出すためには20〜200gf/
cm、好ましくは80〜150gf/cmの粘着力を有
する両面粘着テープを用いることが必要であることが判
った。
【0039】実験例3 実施例7〜9 長さ約100mm、幅約10mm、厚さ約0.15mm
のPETシートに粘着力100gf/cmで長さ約3m
m、幅約10mmの両面粘着テープを貼り、その上に長
さ10mm、幅約1mmの水溶性高分子から成る歯周病
治療用ストリップスの一端を仮固定し、さらに、PET
シートの裏面の両端に各々粘着剤付き面状ファスナーの
フック面およびループ面を貼付して、ストリップ固定ベ
ースシートを作成した。(実施例7)
【0040】さらに、結合部材として、面状ファスナー
の代りに、ストリップス固定ベースの両端に切れ込みを
入れたもの(実施例8ベースシートの両端の切れ込みを
噛み合せてベースシートをループ状に固定して指に巻き
付ける使用法)また、ストリップス固定ベースシートの
両端に穴と突起を設けたもの(実施例9:穴に突起をは
め込んでベースシートをループ状に固定して指に巻き付
ける使用法)を作成した。また、比較例5としてを貼付
けしないものを作成した。以上のストリップス固定ベー
スシートにつき、実験例1と同様に3段階を実施評価
し、その結果を表3に示した。
【0041】
【表3】 表3:評価結果 評価基準 実施例7 実施例8 実施例9 比較例5 使い易い 10名 9名 8名 0名 どちらともいえない 0名 1名 2名 0名 使い難い 0名 0名 0名 10名
【0042】ベースシートの両端に結合部材として面状
ファスナー、切れ込み、または突起と穴を設け、ベース
シートの両端を固定した実施例7,8,9は、ベースシ
ートを容易にループ状にできるので、使用性が高く評価
された。
【0043】実験例4 実施例10〜18 表4の実施例10〜18に示すように、長さ約100m
m、幅約10mm、厚さ約0.15mmの各種材質のシ
ートに、粘着力100gf/cmで長さ約3mm、幅約
10mmの両面粘着テープを貼り、その上に長さ約10
mm、幅約1mmの歯周病治療用ストリップスの一端を
仮固定し、さらに、各種材質のシートの裏面の両端に各
々粘着剤付き面状ファスナーのループ面およびフック面
を貼付してストリップス固定ベースシートを作成した。
【0044】
【表4】 表4:シート材質 シート材質 実施例10 ポリエチレン 実施例11 ポリプロピレン 実施例12 ABS樹脂 実施例13 AS樹脂 実施例14 ポリスチレン 実施例15 ポリ塩化ビニル 実施例16 ポリブチレンテレフタレート 実施例17 紙 実施例18 PET
【0045】専用パネルを使って、本発明の実施例10
〜18を評価した結果、ピンセットによるストリップス
の取り出し性が良く、使用性が高く評価され、シートの
材質は特に選ばないことが判った。
【0046】実験例5 実施例19〜35 表5の実施例19〜35に示すように、種々の幅、長さ
および厚さのPETシートに、長さ約3mm、幅は各P
ETシートの幅の粘着力100gf/cmの両面テープ
を貼り、その上に長さ約10mm、幅約1mmの歯周病
治療用ストリップスの一端を仮固定し、さらに、PET
シートの裏面の両端に各々粘着剤付き面状ファスナーの
フック面とループ面を貼付してストリップス固定ベース
シートを作成した。
【0047】
【表5】 表5:シート形状および評価結果 PETシート 使 用 性 幅 長さ 厚み 評価結果 比較例6 0.3cm 10cm 0.15mm × 実施例19 0.4 10 0.15 ○ 実施例20 0.8 10 0.15 ◎ 実施例21 1.0 10 0.15 ◎ 実施例22 2.0 10 0.15 ◎ 実施例23 3.0 10 0.15 ◎ 実施例24 5.0 10 0.15 ○ 比較例7 6.0 10 0.15 × 比較例8 2.0 7 0.15 × 実施例25 2.0 8 0.15 ◎ 実施例26 2.0 10 0.15 ◎ 実施例27 2.0 11 0.15 ◎ 比較例9 2.0 12 0.15 × 比較例10 2.0 10 0.005 × 実施例28 2.0 10 0.01 △ 実施例29 2.0 10 0.02 △ 実施例30 2.0 10 0.05 ○ 実施例31 2.0 10 0.1 ◎ 実施例32 2.0 10 0.2 ◎ 実施例33 2.0 10 0.3 ○ 実施例34 2.0 10 0.5 △ 実施例35 2.0 10 1.0 △ 比較例11 2.0 10 2.0 × 〈評価点〉 ◎:使い易い ○:やや使い易い △:どちらとも言えない ×:使い難い
【0048】専用パネルを使って、本発明の実施例及び
比較例を4段階評価し、各評価点の中で評価した人数が
最も多いところの評価点を今回の評価結果として、表5
に付記した。
【0049】ベースシートの幅が0.3cm以下である
と、ベースシートに仮り止めできるストリップス本数が
少なく、使い難い。また、ベースシートの幅が狭いた
め、ベースシートの強度が低く、ねじれ易い欠点があ
り、さらに、十分に結合できる面状ファスナーのフック
面とループ面の面積を確保できなという問題も発生し
た。しかし、ベースシートの幅が0.4cm以上である
と、そういう問題が改善され、使用性は良くなった。特
に、ベースシートの幅が0.8〜3cmのものは指に巻
き易い大きさであり、好適に使用できる。一方、ベース
シートの幅が6cm以上のものは、指に巻き易い難い大
きさとなるため、使い難いという評価結果であった。
【0050】次に、ベースシートの長さに関する評価で
は、長さが8cm未満ではベースシートがやや短く指に
巻きずらく、逆に12cm以上では長すぎて、使い難い
という結果であった。従って、指に巻き易いベースシー
トの長さは、8〜11cmであった。
【0051】ベースシートの厚みは、0.01mm未満
のものは、ベースシートに腰がなく、使い難いという結
果を得た。厚みが0.01mm以上のものから腰が出始
め使用性が良くなったという結果であった。さらに、厚
みが0.5mm以上になると、ベースシートがやや硬く
なり始め、やや指に巻きずらくなったが、依然と使用で
きる状態であった。しかし、厚みが2mm以上になる
と、ベースシートが硬すぎて、指に巻ける状態ではなか
った。通常、ベースシートの厚みは0.01〜1mmの
ものが使用でき、ベースシートに腰が有り、曲げ易いと
言う観点から、好ましくは0.05〜0.3mm、さら
に、容易に指に巻けて使いやすいと言うことから、0.
1〜0.2mmのものが好適に使用できることが判っ
た。
【0052】実験例6 実施例36〜47 表6の実施例36〜47に示すように、幅約10mm、
長さ約10cm、厚み約0.15mmのPETベースシ
ートに粘着力が50gf/cmで、幅約10mm、長さ
約2mmの両面粘着テープを貼り、その上に幅約1m
m、長さ約5mm及び約10mm、厚み約0.3mmの
歯周病治療用ストリップスの一端を仮固定し、さらに、
PETシートの裏面の両端に種々の大きさの粘着剤付き
面状ファスナーのフック面およびループ面を貼付してス
トリップス固定ベースシートを作成し、その使用性評価
を実験例5と同様に行った。
【0053】
【表6】 表6: 面状ファスナー 面状ファスナー 使 用 性 の形状 の大きさ 評価結果 比較例12 円形 直径3mm × 実施例36 円形 4 ○ 実施例37 円形 5 ◎ 実施例38 円形 6 ◎ 実施例39 円形 7 ◎ 実施例40 円形 8 ◎ 実施例41 円形 9 ◎ 実施例42 円形 10 ○ 比較例13 円形 11 × 実施例43 楕円形 短径 8 ◎ 長径12 実施例44 三角形 一辺 8 ◎ 実施例45 四角形 一辺 7 ◎ 実施例46 六角形 一辺 6 ◎ 実施例47 不定形 7 ◎ (注)ベースシートの幅は、約10mm。 〈評価点〉 ◎:使い易い ○:やや使い易い △:どちらとも言えない ×:使い難い
【0054】専用パネルを使って、本発明の実施例及び
比較例を評価した結果を表6に示す。面状ファスナーの
大きさは、ベースシートの幅に対して3/10以下で
は、面状ファスナーのフック面とループ面の結合力が弱
く、使い難いことがわかった。面状ファスナーの大きさ
が4/10以上であれば、面状ファスナーのフック面と
ループ面の結合で一定の力が得られ、実用に耐えうるも
のであった。しかし、面状ファスナーの大きさが1を超
えると、面状ファスナーがベースシートからはみ出し、
見栄えが悪い欠点が生じた。従って、面状ファスナーの
大きさは、通常、ベースシートの幅に対して4/10〜
1、好ましくは充分な結合力が得られ、デザイン性の良
さから5/10〜9/10のものが好適に使用できるこ
とが認められた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のストリップス固定ベースシートの構成
例を示す斜視図である。
【図2】本発明の面状ファスナーを結合させ、ストリッ
プスの固定されていない側の一端がベースシートから浮
き上がった状態を示す斜視図である。
【図3】本発明のストリップス固定ベースシートの構成
を示す上面図である。
【図4】図3の長手方向の断面図である。
【図5】従来のストリップス固定セットのベースシート
を、台座に装着する前の状態で示す斜視図である。
【符号の説明】
11 ベースシート 13 粘着層 15 ストリップス 17,19 面状ファスナー 31 ベースシート 31a 切込み部 33 両面粘着テープ 35 ストリップス 37 台座 37a 係合突起

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースシート上に形成された粘着力20
    〜200gf/cmの粘着層にストリップスの一端を仮
    固定してストリップスを並設するとともに、ベースシー
    トの両端部またはその近傍に、この両端部またはその近
    傍同士を互いに結合させてベースシートの全体形状をル
    ープ状とする結合部材を設けたことを特徴とするストリ
    ップス固定ベースシート。
JP33434794A 1994-12-16 1994-12-16 ストリップス固定ベースシート Pending JPH08169820A (ja)

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