JPH08169811A - 歯磨組成物 - Google Patents
歯磨組成物Info
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- JPH08169811A JPH08169811A JP16326395A JP16326395A JPH08169811A JP H08169811 A JPH08169811 A JP H08169811A JP 16326395 A JP16326395 A JP 16326395A JP 16326395 A JP16326395 A JP 16326395A JP H08169811 A JPH08169811 A JP H08169811A
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Abstract
均粒径が0.3〜3mmであるカプセル剤を含有する歯磨
組成物。 【効果】 使用時において容易に破壊され、また口腔内
において違和感・異物感を与えることが少ない。また、
製品外観も良い。
Description
壊性が容易なカプセル剤を含有し、使用感が良好でかつ
製品外観も良い歯磨組成物に関する。
分、香味剤、色素等の有用成分を内包したカプセル剤を
配合したものが多数知られている。このような歯磨組成
物においては、カプセル剤の被膜形成物質として、ゼラ
チン、ワックス様物質、寒天を用いたもの等があるが、
主としてゼラチンが用いられている。
としては、付香材料をカプセル充填した歯磨剤(特開昭
49−453号公報)、ゼラチンカプセル内に封入され
た練り歯磨(特開昭61−100516号公報)、水溶
性薬剤を芯剤とし、これを親油性物質(ワックス様物
質)で被覆し、更に親水性物質(ゼラチン)で被覆した
二重カプセル及びそれを含有する口腔用組成物(特開昭
61−225115号公報)、口臭防止成分をゼラチン
等の水溶性フィルムに混合させた口腔粘膜付着型口臭防
止剤(特公平5−41602号公報)を挙げることがで
きる。
を用いたものとしては、粒状化した発泡剤又は消泡剤を
被覆剤(合成樹脂又はパラフィン等)でコーティングし
た歯磨(特公昭58−20928号公報)、水溶性薬効
剤固体粉末を芯形成用熱可塑性樹脂又は高融点ワックス
様物質で第1のコートをし、第1のコート層よりも低融
点の高融点ワックス様物質でコートした二重コート細粒
状カプセルを配合した歯磨(特公昭50−25011号
公報)、セラック、グリセリン脂肪酸エステル及び賦形
剤からなるコーティング物質で被覆した香料包接シクロ
デキストリン顆粒と、顆粒状歯磨ベースを混合してなる
香味の変化する顆粒状歯磨組成物(特公平5−5840
4号公報)、疎水性薬効成分とCn H2n+2で表される鎖
式飽和炭化水素とを、疎水性薬効成分/前記鎖式飽和炭
化水素≦2なる重量比で内包するマイクロカプセルを1
種以上配合した歯磨組成物(特開平1−275520号
公報)を挙げることができる。
る可能性を示す文献としては、シリコーンオイルを芯物
質としたマイクロカプセルが配合された、ブラッシング
によりカプセル剤の被膜が破壊され、シリコーンの消泡
作用を発現させる歯磨組成物(特開昭55−10030
9号公報)、カプセル膜中に少なくとも一部が埋没した
状態でこのカプセル膜を覆うがごとく不溶性塩が析出し
てなる不透明マイクロカプセル(特公昭63−4858
0号公報)、コアが粒状形態のフレーバーであり、それ
をカプセル化するマトリックスが強力甘味料を含有する
親水性重合体の外側コーティングを含有する可食組成物
に、増強されたフレーバー及び甘味を付与するための自
動流動粒状デリバリーシステム(特開平4−22255
8号公報)等を挙げることができる。
は、使用時においてカプセル剤の被膜が破壊され、内容
物が放出されることが要求される。しかし、上記の被膜
形成物質としてゼラチンを用いたカプセルの場合、使用
時において被膜は破壊され易いが、その反面、製造時に
おいても壊れ易く、内容物が漏出するという問題があ
る。一方、被膜形成物質としてワックス様物質を用いた
場合、製造時における外力には充分耐え得るが、その反
面、歯ブラシによるブラッシングではカプセル剤の被膜
が破壊されにくいという問題がある。
は、ゼラチン及びワックス様物質を用いた場合のような
問題点は改善できる。しかし、例えば上記した特開昭5
5−100309号公報におけるマイクロカプセルは平
均粒径が5〜50μ、特公昭63−48580号公報に
おける不透明マイクロカプセルは平均粒径が5〜100
μと、非常に小さなもので、このようにカプセルの粒径
が小さい場合には、ブラッシングの際に歯ブラシの毛先
から逃げ易いため破壊されにくいという問題がある。そ
の場合には、破壊されずに残存するカプセルにより使用
感が低下するという問題も合わせて生じる。一方、カプ
セル剤をあまり大きくし過ぎると使用時における違和感
・異物感が大きくなり、使用感が低下する。
成物に配合するカプセル剤には、使用時における破壊容
易性とともに、その粒径も問題となる。したがって、本
発明は上記問題点を解決し、使用時における破壊容易性
が優れており、口腔内でその存在が認知でき、かつ違和
感又は異物感を与えることのない適度な粒径を有するカ
プセル剤を含有する歯磨組成物を提供することを目的と
する。
達成するため鋭意研究の結果、被膜形成物質の主成分と
して寒天を用いてカプセル剤を製造し、それを歯磨組成
物に配合する場合の適正な粒径範囲を見出し、本発明を
完成したものである。
天を含み、平均粒径が0.3〜3mmであるカプセル剤を
含有することを特徴とする歯磨組成物を提供するもので
ある。
て「カプセル剤」とは、薬効成分、色素及び香味剤等の
内容物が被膜により被覆されてなるものである。
は寒天を用いるが、この寒天としては水に対する溶解度
の大きなものが好ましく、特に常圧下において95℃の
水に対する溶解度が3以上、特に5以上のものが被膜の
形成操作が容易であるため好ましい。
00g/cm2 以上のものが、充分なゲル強度を有してお
り、歯磨組成物の製造時にカプセルが壊れることがない
ため好ましい。なお、このゼリー強度は、1.5%濃度
の寒天ゲルに上から荷重をかけ、1cm2 当たり20秒間
耐えられる時の荷重量で示されるものであり、一般に食
品用として用いられている糸寒天の場合は400g/cm
2 程度、角寒天の場合は280g/cm2 程度である。
的で、寒天とともに親水性高分子物質又は親油性高分子
物質を配合することができる。この親水性高分子物質と
しては、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、カラギーナ
ン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アラビ
アガム、グアーガム、キサンタンガム、カゼイン、ペク
チン、アルブミン、ポリビニルアルコール等を挙げるこ
とができ、親油性高分子物質としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
アクリル酸、ポリメタクリル酸、セチルアルコール、ス
テアリルアルコール、エチレングリコールジステアレー
ト、ソルビタントリステアレート、セレシン、パラフィ
ンワックス、ポリオレフィンワックス、ミツロウ、カル
ナウバロウ等のワックス様高分子物質を挙げることがで
きる。これらは1種又は2種以上を適宜組み合わせて用
いることもできる。
分子物質又は親油性高分子物質を配合する場合には、寒
天重量に対して親水性高分子物質又は親油性高分子物質
を1〜100重量%配合することが好ましく、特に1〜
20重量%配合することが、内容物の安定性及び口腔内
における放出性を損なわずに使用感を向上できるために
好ましい。
等の口腔用組成物に用いられる薬効成分、香味剤、色素
類等であれば特に制限されるものではなく、本発明にお
いては特にそれらのなかでも親油性であるものが好まし
い。この内容物は、歯磨組成物の形態及び製造方法等に
応じて、液状、粉末状、ゲル状等の所望の形態にするこ
とができる。
剤、ビタミン、酵素、抗炎症剤等を挙げることができ、
より具体的には、フッ化ナトリウム、フッ化錫、モノフ
ルオロリン酸ナトリウム、ビタミンE、ビタミンC、デ
キストラナーゼ、ムタナーゼ、塩化ナトリウム、グリチ
ルリチン酸塩、グリチルレチン酸、アズレン、ジヒドロ
コレステロール、クロルヘキシジン、エピジヒドロコレ
ステロール、イソプロピルメチルフェノール、トリクロ
ロカルバニリド、トリクロサン、ハロカルバン、ヒノキ
チオール、アラントイン、トラネキサム酸、プロポリ
ス、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩
化ベンザルコニウム、銅クロロフィリンナトリウム、塩
化リゾチーム等を挙げることができる。香味剤として
は、付香性アルデヒド、エステル、アルコール等を挙げ
ることができ、より具体的には、スペアミント油、ぺパ
ーミント油、チョウジ油、セージ油、ユーカリ油、ロー
レル油、シナモン油、ケイヒ油、レモンライム油、グレ
ープフルーツ油、メントール、カルボン、サリチル酸メ
チル、サリチル酸エチル、オイゲノール、カンファー、
ジンジャー、エチルアセテート、ジエチルケトン、ユー
カリプトール、ペッパー、ローズ、イソプロピルメチル
フェノール、マルトール、アネトール等を挙げることが
できる。色素類としては無機又は有機色素を挙げること
ができ、より具体的には、コバルトブルー、コバルトグ
リーン、黄色酸化鉄、酸化チタン、雲母、亜鉛末、アル
ミニウム粉末等の無機顔料、青色1号、赤色2号等のタ
ール系色素のようなレーキ顔料、銅クロロフィル、β−
カロチン、ヒノキチオール鉄錯塩等を挙げることができ
る。
剤として、更に油脂類、ロウ類、炭化水素類、高級脂肪
酸類、高級アルコール類、エステル類、精油類、シリコ
ーン油類等を配合することができる。
油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ
脂、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク
油、牛脂、豚脂等の天然油脂又はこれらの天然油脂を水
素添加して得られる硬化油及びミリスチン酸グリセリ
ド、2−エチルへキサン酸グリセリド、トリカプリル酸
グリセリド、トリカプリン酸グリセリド等の合成トリグ
リセリド等を挙げることができる。ロウ類としては、カ
ルナウバロウ、鯨ロウ、ミツロウ、ラノリン等を挙げる
ことができる。炭化水素類としては、流動パラフィン、
ワセリン、パラフィン、マイクロクリスタリンワック
ス、セレシン、スクワラン、プリスタン等を挙げること
ができる。高級脂肪酸類としては、ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレ
イン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソス
テアリン酸等を挙げることができる。高級アルコール類
としては、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ス
テアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンア
ルコール、コレステロール、2−ヘキシルデカノール等
を挙げることができる。エステル類としては、オクタン
酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸
イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸
イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸
ブチル、オレイン酸デシル等を挙げることができる。精
油類としては、ハッカ油、ジャスミン油、ショウノウ
油、ヒノキ油、トウヒ油、リュウ油、テレピン油、ケイ
ヒ油、ヘルガモット油、ミカン油、ショウブ油、パイン
油、ラベンダー油、ベイ油、グローブ油、ヒバ油、バラ
油、ユーカリ油、レモン油、ペパーミント油、ローズ
油、セージ油等を挙げることができる。シリコーン類と
しては、ジメチルポリシロキサン等を挙げることができ
る。
のではなく、公知の製造方法、例えば、界面重合法、液
中硬化被覆法等の化学的方法、コアセルべート法等の物
理化学的方法、流動床法等の物理的方法を適用すること
ができるが、特に2重ノズル滴下法が好ましい。
0.3〜3mmであり、特に0.5〜3mm、更に0.6〜
2mmであることが好ましい。この平均粒径が0.3mm未
満の場合、ブラッシングにより破壊されにくく、使用感
が低下し、外観も損なわれる。また、平均粒径が3mmを
超える場合、使用感の低下が著しく、外観も損なわれ
る。なお、このカプセル剤はその被膜形成物質が寒天で
あるため、カプセル調製後歯磨基剤を配合すると若干膨
潤するが、当該膨潤後の平均粒径が上記の範囲にあるこ
とが必要である。
が0.1〜20gであることが好ましく、特に1〜20
g、更に1〜10gであることが、歯磨組成物の製造時
及び保存時においては内容物の漏出を防止し、使用時に
おいては容易に破壊され内容物を放出できるため好まし
い。なお、この破壊強度は、歯磨組成物から取り出した
カプセル剤1個に対し上方より荷重をかけ続け、カプセ
ル剤(被膜)が破壊された時の荷重量で示されるもので
ある。本発明における破壊強度は、圧縮試験機KES−
F3(加藤鉄工所社製)において速度を50秒/mmにし
て測定した。
1〜30重量%であることが好ましく、特に1〜15重
量%、更に5〜15重量%であることが、使用時におい
て適度な破壊性を付与し、内容物を容易に放出できるの
で好ましい。なお、被膜率は、カプセル剤全重量に対す
る寒天の重量百分率で示されるものである。
の配合量は、0.1〜10重量%が好ましく、特に0.
5〜5重量%であることが、薬効成分等の効果を適度に
発現でき、使用感も良好で外観も美しいため好ましい。
も一般に歯磨等の口腔用製剤に用いられる口腔用ベヒク
ル、例えば、研磨剤、粘結剤、界面活性剤、湿潤剤、香
料、甘味料、防腐剤、水等を配合することができる。
カルシウム、第三リン酸カルシウム、不溶性メタリン酸
ナトリウム、シリカ、水酸化アルミニウム、リン酸マグ
ネシウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、ゼ
オライト、複合アルミノケイ酸塩、炭酸マグネシウム、
ベンガラ、硫酸カルシウム等を挙げることができる。ま
た、粘結剤としては、カルボキシメチルセルロースナト
リウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ヒドロキシエチル
セルロース、増粘性シリカ、モンモリロナイト、カラギ
ーナン、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、キサンタ
ンガム、ペクチン等を挙げることができる。更に、界面
活性剤としては、一般に歯磨組成物に用いられているも
のであれば特に制限されず、アシルグルタミン酸ナトリ
ウムやアシルサルコシン酸ナトリウム等のアシルアミノ
酸塩類、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エス
テル塩類等のイオン性界面活性剤、ショ糖脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン・
ポリオキシプロピレンブロック共重合体等の非イオン性
界面活性剤等を挙げることができる。
ば、研磨剤は1〜75重量%、粘結剤は5重量%以下、
特に0.1〜5重量%、更に0.5〜5重量%配合する
のが好ましく、界面活性剤は1〜40重量%、湿潤剤及
び水は合計では10〜85重量%を配合することができ
る。
磨、液状歯磨等の所望の形態にすることができるが、カ
プセル剤の被膜を形成する寒天が透明(配合する色素に
より有色又は無色透明)であることを利用して、カプセ
ル剤を除く歯磨組成物自体も透明とすることにより、カ
プセル剤の透明感とそれを含む組成物全体の透明感との
相乗作用によって、一層美観を高めることができる。こ
のように歯磨組成物を透明にする場合には、その透明度
が3mm以上、特に5mm以上であることが好ましい。な
お、この透明度の測定方法は、実施例に記載の方法によ
る。
しての寒天を主成分として含み、平均粒径が0.3〜3
mmであるカプセル剤を含有している。このため、使用時
においてはカプセル剤がブラッシングにより容易に破壊
され、薬効成分等の内容物を口腔内局所に放出・浸透さ
せることができる。また、カプセル剤がこのように破壊
され易いことと適度な粒径であるため、使用時における
口腔内での違和感・異物感が小さく、使用感が優れてい
る。更に、カプセル剤がその存在を目視で確認すること
ができる程度の大きさであるので、使用者に安心感及び
薬効等の発現による期待感を与えことができ、その一方
で、使用をためらわせるような異物感(不快感)を与え
ることもない。また、本発明の歯磨組成物は、製造時及
び保存時においては内容物が漏出することが非常に少な
く、成分安定性が高い。
するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
は、商品名UP−37(溶解度10,ゼリー強度700
g/cm2 ;伊那食品工業社製)を用いた。
りカプセル剤を製造した。ただし、内容物液のノズル径
は0.8mm、被膜液のノズル径は1.0mmであり、被膜
タンク及び被膜ラインの温度は75℃に、冷却液の温度
は25℃に設定した。
均粒径は1mm、被膜率は10.2重量%であった。な
お、粒径はノギスにより測定し、被膜率は1個のカプセ
ルの全重量を測定し、次にそのカプセルを破壊し、被膜
部分のみの重量を測定して求めた。値はいずれも20個
の平均値である。後記の製造例においても同様に測定し
た。また、このカプセル剤の一つを破壊して、内部のβ
−グリチルレチン酸を0.0025Mリン酸酸性メタノ
ール水溶液(75v/v %)で抽出し、その量を高速液体
クロマトグラフィー(日立製作所製;L−6000)を
用いて定量したところ、44.9重量%であった。
した。
均粒径は1mm、被膜率は36.2%であった。また、こ
のカプセル剤の一つを破壊して内部のβ−グリチルレチ
ン酸量を製造例1と同様にして定量したところ、31.
9重量%であった。
セル剤を製造した。ただし、内容物液のノズル径は0.
25mm、被膜液のノズル径は0.35mmとした。このよ
うにして得られたカプセル剤は、平均粒径は0.35m
m、被膜率は10.8%であった。また、このカプセル
剤についてβ−グリチルレチン酸量を製造例1と同様に
して定量したところ、44.6重量%であった。
のものをふるいにより選別した。このようにして得られ
たカプセル剤は、平均粒径は0.24mm、被膜率は製造
例3と同様に10.8%であった。また、このカプセル
剤についてβ−グリチルレチン酸量を製造例1と同様に
定量したところ、43.6重量%であった。
セル剤を製造した。ただし、内容物液のノズル径は2.
80mm、被膜液のノズル径は3.50mmとした。このよ
うにして得られたカプセル剤は、平均粒径は3.50m
m、被膜率は9.8%であった。また、このカプセル剤
についてβ−グリチルレチン酸量を製造例1と同様にし
て定量したところ、45.1重量%であった。
造した。これらの歯磨剤について、表1に示す各項目の
試験を下記方法により行った。なお、粒径の測定値が上
記製造例と異なるのは、寒天が水を吸収して膨潤したた
めである。結果を表1に示す。
し、その平均値で表示した。
部に図1に示すようなマークを付したメスシリンダー1
0の中に歯磨剤を入れた。次に、メスシリンダー10の
内部に、底部を無色透明で平らなガラス板で塞いだガラ
ス管14を沈めていきながらガラス管14の上方開口部
から目視で観察し、前記マークの二重線がはっきりと識
別できる厚さa(mm)を透明度とした(以上、図2参
照)。なお、試験時には、光源としてスリガラスを介し
て40W×2本の蛍光灯を用いた。
壊容易性) まず、図3に示すように、エポキシ樹脂製の台座(歯
茎)上に直径7mm、長さ80mmのガラス管(歯)を接着
・固定し、歯のモデルを作製した。次に、各歯磨剤1g
を歯ブラシに精密に量り取り、歯のモデル上でスクラビ
ング法を用いて一定荷重(ブラシ部面積当り300g)
でブラッシング(1秒間に3〜4ストローク)した。1
分間又は3分間ブラッシングしたのち、放出されたβ−
グリチルレチン酸量を製造例1と同様にして測定した。
放出量は、カプセル配合時のβ−グリチルレチン酸量に
対するこの測定量の割合(重量%表示)により表示し
た。
30名(各15名)に実際に使用してもらい、その場合
の使用感(口腔内におけるカプセル剤の違和感・異物
感)及び歯磨剤の外観を下記基準で官能評価した。評価
は各人のスコアを集計し、各歯磨剤ごとの平均値で行っ
た。 (使用感) 1=違和感・異物感を感じない。 2=違和感・異物感をほとんど感じない。 3=違和感・異物感をやや感じる。 4=違和感・異物感を感じる。 5=違和感・異物感を強く感じる。 (外観) 1=好ましい。 2=やや好ましい。 3=どちらともいえない。 4=あまり好ましくない。 5=好ましくない。
剤の平均粒径が0.3mmよりも小さい場合(比較例1)
は、ブラッシングによっては破壊されにくいため、内容
物の放出量が少なかった。更に、破壊されずに残存した
カプセル剤が口腔内における違和感・異物感を増加させ
た。また、カプセル剤の平均粒径が3mmよりも大きい場
合(比較例2)は、ブラッシングにより破壊され易いた
め、内容物の放出量は多かった。しかし、すべてのカプ
セル剤が破壊されるまでの違和感・異物感により、更に
破壊後においても残存する多量の寒天による違和感・異
物感により使用感が低下したほか、製品外観も損なわれ
ていた。これらの結果から、平均粒径が0.3〜3mmの
範囲外の場合には、いずれも製品としては不良であるこ
とが確認された。なお、被膜率が30重量%を超える場
合(実施例2)はやや破壊されにくくなり、実施例1及
び3と比べると内容物の放出量が少なかった。また、透
明度が3mm以上の場合(実施例3)は、使用者に特に好
ましい感じを与えることが分かった。
明図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 被膜形成物質の主成分として寒天を含
み、平均粒径が0.3〜3mmであるカプセル剤を含有す
ることを特徴とする歯磨組成物。 - 【請求項2】 カプセル剤の平均粒径が0.5〜3mmで
ある請求項1記載の歯磨組成物。 - 【請求項3】 寒天のゼリー強度が500g/cm2 以上
である請求項1記載の歯磨組成物。 - 【請求項4】 カプセル剤における寒天の被膜率が1〜
30重量%である請求項1記載の歯磨組成物。 - 【請求項5】 カプセル剤の破壊強度が0.1〜20g
/個である請求項1記載の歯磨組成物。 - 【請求項6】 カプセル剤が、2重ノズル滴下法で製造
されたものである請求項1記載の歯磨組成物。 - 【請求項7】 歯磨組成物の透明度が3mm以上である請
求項1記載の歯磨組成物。
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JP25203294 | 1994-10-18 | ||
JP16326395A JP3331092B2 (ja) | 1994-10-18 | 1995-06-29 | 歯磨組成物 |
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