JPH08168375A - ピルベートオルトホスフェートジキナーゼ及びその製造方法 - Google Patents

ピルベートオルトホスフェートジキナーゼ及びその製造方法

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JPH08168375A
JPH08168375A JP33382794A JP33382794A JPH08168375A JP H08168375 A JPH08168375 A JP H08168375A JP 33382794 A JP33382794 A JP 33382794A JP 33382794 A JP33382794 A JP 33382794A JP H08168375 A JPH08168375 A JP H08168375A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 低温域における保存に安定で、かつ、凍結・
融解などにも極めて安定な性質を有する新規ピルベート
オルトホスフェートジキナーゼであり、またミクロビス
ポーラ属に属し、ピルベートオルトホスフェートジキナ
ーゼ生産能を有する菌株を用いるピルベートオルトホス
フェートジキナーゼの製造方法である。 【効果】本酵素は、従来のピルベートオルトホスフェー
トジキナーゼに比べて、低温域での保存及び凍結・融解
に対して極めて安定であるので、保存した本酵素を、A
MP、ピロリン酸、カルシウム、マグネシウム、アンモ
ニウムなどの測定などに用いれば、これらを精度よく測
定することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低温域における保存安
定性及び凍結・融解操作に対する安定性に優れた、新規
なピルベートオルトホスフェートジキナーゼ及びピルベ
ートオルトホスフェートジキナーゼの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ピルベートオルトホスフェートジキナー
ゼは、アデノシン5’−一リン酸(以下、AMPという
ことがある)とホスホエノールピルビン酸及びピロリン
酸から、アデノシン5’−三リン酸(以下、ATPとい
うことがある)とピルビン酸及びリン酸を生成する反応
を触媒する酵素である。そして、該酵素は、例えばピロ
リン酸の定量などに用いられている(特開昭61−12
300号公報)。ピルベートオルトホスフェートジキナ
ーゼは、動物、植物、微生物界に広く分布し、例えばプ
ロピオニバクテリウム・シェルマニ(Propioni
bacterium shermanii)由来のもの
として、〔Biochemistry 10,721−
729 (1971)、(以下、文献1という)〕、バ
クテロイデス・シンビオサス(Bacteroides
symbiosus)由来のものとして、〔Meth
ods in Enzymology 42,199−
212(1975)、(以下、文献2という)〕及び
〔The Biochemical Journal
125,531−539 (1971)、(以下、文献
3という)〕、トウモロコシ葉由来のものとして、〔B
iochemistry 12,2862−2867
(1973)、(以下、文献4という)〕、フラベリア
(Flaveria)由来のものとして、〔Plant
andCell Physiology 31,29
5−297 (1990)、(以下、文献5とい
う)〕、アセトバクター・キシリナム(Acetoba
cter xylinum)由来のものとして、〔Jo
urnal of Bacteriology 10
4,211−218 (1970)、(以下、文献6と
いう)〕及びサトウキビ葉由来のものとして、〔The
BiochemicalJournal 114,1
17−125 (1969)、(以下、文献7とい
う)〕などが挙げられる。一般に、酵素を、前記のごと
くある物質の定量に用いたり、他の種々の目的に使用す
る場合、その酵素を採取後、使用時までに一旦低温ある
いは凍結などの状態で保存されることが多い。このた
め、使用酵素には低温域での安定性、凍結・融解に対す
る安定性が要求されている。
【0003】しかしながら、これまで知られているピル
ベートオルトホスフェートジキナーゼは、通常の他の酵
素の有する性質とは異なり、いずれも低温域で失活する
か、凍結・融解時に失活するか、あるいは低温域及び凍
結・融解時のいずれにおいても失活するなどこれら安定
性に欠けている(詳細については後述する)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来のピルベートオルトホスフェートジキナーゼが有す
る欠点がない、低温域における保存に安定で、かつ、凍
結・融解などにも耐え得る安定性の高い性質を有する新
規なピルベートオルトホスフェートジキナーゼを得るこ
と、及びピルベートオルトホスフェートジキナーゼの効
率的な製造方法を提供することを目的としてなされたも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、ある微生物が
低温域及び凍結・融解などにも極めて安定な新規なピル
ベートオルトホスフェートジキナーゼを生産すること、
及びミクロビスポーラ属に属する菌株が、ピルベートオ
ルトホスフェートジキナーゼを効率よく生産することを
見出し、これらの知見に基づいて本発明を完成するに至
った。
【0006】すなわち、本発明は、下記の理化学的性質
を有するピルベートオルトホスフェートジキナーゼであ
る。 (1)作用:マグネシウムイオン存在下で、アデノシン
5’−一リン酸、ホスホエノールピルビン酸及びピロリ
ン酸に作用して、アデノシン5’−三リン酸、ピルビン
酸及びリン酸を生ずる反応を触媒し、その逆の反応も触
媒する。
【0007】(2)基質特異性:アデノシン5’−一リ
ン酸に特異的に作用し、イノシン5’−一リン酸、シチ
ジン5’−一リン酸、グアノシン5’−一リン酸、チミ
ジン5’−一リン酸又はウリジン5’−一リン酸に作用
しない。また、アデノシン5’−三リン酸に特異的に作
用し、イノシン5’−三リン酸、シチジン5’−三リン
酸、グアノシン5’−三リン酸、チミジン5’−三リン
酸又はウリジン5’−三リン酸に作用しない。
【0008】(3)至適pH及び安定pH範囲:至適p
Hは、6.5〜7.0であり、安定pH範囲は、37
℃、60分間処理で、pH6.0〜11.0である。
【0009】(4)作用適温の範囲:作用適温の範囲
は、50〜60℃である。
【0010】(5)pH、温度などによる失活の条件:
pH5.5以下及びpH12以上では65%以下に失活
し、pH7.5で30分処理したときの熱安定性は、0
〜60℃で安定であるが70℃以上では完全に失活し、
また、氷中(0℃)で少なくとも24時間の保存におい
ても安定であり、かつ、凍結及び融解による失活がみら
れない。
【0011】(6)阻害、活性化及び安定化:Hg++
Ag+、Zn++ によって強く阻害され、またFe++、C
++、Ca++、Mn++及びピルビン酸によっても阻害さ
れ、NH4 +によって強く活性化される。
【0012】(7)分子量 約230,000(ゲルろ過法)。また、本発明は、ミ
クロビスポーラ属に属し、ピルベートオルトホスフェー
トジキナーゼ生産能を有する菌株を培地に培養し、その
培養物からピルベートオルトホスフェートジキナーゼを
採取することを特徴とするピルベートオルトホスフェー
トジキナーゼの製造方法である。
【0013】以下、本発明について具体的に説明する。
まず、本発明の新規なピルベートオルトホスフェートジ
キナーゼ(以下、本酵素ということもある)の理化学的
性質は下記のとおりである。 (1)作用:3mM 硫酸マグネシウム、25mM 硫
酸アンモニウム、2mM 2メルカプトエタノール、2
mM ピロリン酸、2mM ホスホエノールピルビン酸
及びAMP 0.1mMを含む50mM BIS−TR
IS PROPANE緩衝液(pH6.8)180μl
をマイクロチューブに採って反応系として用い、温度平
衡を37℃に到達させた後、本酵素0.0029単位
(U)を加え、90分間反応させ、沸騰水中で3分間煮
沸して反応を止め、この反応液中に生成したATPを、
後記の力価の測定法に従い測定したところ、1.8×1
-8molであった。また、生成したピルビン酸及びリ
ン酸を公知の方法で定量したところ、それぞれ2.0×
10-8mol、1.8×10-8molであった。このこ
とから、
【0014】
【化1】
【0015】で示されるごとく、本酵素は、マグネシウ
ムイオン存在下で、AMP、ホスホエノールピルビン酸
及びピロリン酸に作用して、ATP、ピルビン酸及びリ
ン酸を生ずる反応を触媒することが認められた。なお、
生成したピルビン酸の定量は、乳酸脱水素酵素を用い
て、NADHの減少量を吸光度変化量によって、そして
リン酸は、プリンヌクレオシドホスホリラーゼ、キサン
チンオキシダーゼにより、無機リン酸から生じた過酸化
水素をパーオキシダーゼ及び色素を用いて比色定量して
求めた。
【0016】(2)基質特異性:ヌクレオチド一リン酸
を基質としたとき、反応によって生ずるヌクレオチド三
リン酸を高速液体クロマトグラフィーによって検出し、
定量して基質特異性を調べた結果、本酵素は、AMPに
特異的に作用し、他のヌクレオチド一リン酸、例えばイ
ノシン5’−一リン酸(以下、IMPという)、シチジ
ン5’−一リン酸(以下、CMPという)、グアノシン
5’−一リン酸(以下、GMPという)、チミジン5’
−一リン酸(以下、TMPという)又はウリジン5’−
一リン酸(以下、UMPという)に作用しない。また、
本酵素は、逆反応において、ATPに特異的に作用し、
他のヌクレオチド三リン酸、例えばイノシン5’−三リ
ン酸(以下、ITPという)、シチジン5’−三リン酸
(以下、CTPという)、グアノシン5’−三リン酸
(以下、GTPという)、チミジン5’−三リン酸(以
下、TTPという)又はウリジン5’−三リン酸(以
下、UTPという)に作用しない。本酵素の各種基質に
対する相対活性を調べた一例を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】(3)至適pH及び安定pH範囲:本酵素
の至適pHは、50mM MES緩衝液(pH5.3〜
5.8)及び50mM BIS−TRIS PROPA
NE緩衝液(pH6.1〜8.5)を用い、生成するA
TPの量を後記の力価の測定法に従って各pHにおける
本酵素の活性測定を行なって求めた。その結果は図1に
示すとおりであり、本酵素の至適pHはpH6.5〜
7.0である。なお、図1中に示すマークで、○印は、
50mM MES緩衝液(pH5.3〜5.8)を、△
印は50mM BIS−TRIS PROPANE緩衝
液(pH6.1〜8.5)を用いたときの結果を示して
いる。
【0019】また、安定pH範囲は、本酵素0.12U
を含有する各種緩衝液、すなわち100mM MES緩
衝液(pH5.5〜6.5)、100mM HEPES
緩衝液(pH7.0〜8.0)、100mM Tric
ine緩衝液(pH8.5〜9.0)、100mM 炭
酸ナトリウム−炭酸水素ナトリウム緩衝液(pH9.1
〜11.0)及び100mM 炭酸水素ナトリウム−水
酸化ナトリウム緩衝液(pH11.3〜11.9)の各
100μlを用い、pH5.5〜11.9において、3
7℃で60分間それぞれ処理した後、本酵素の残存活性
を調べた。その結果は図2に示すとおりであり、本酵素
の安定pH範囲は、pH6.0〜11.0である。な
お、図2中に示すマークで、○印は100mM MES
緩衝液(pH5.5〜6.5)を、▲印は100mM
HEPES緩衝液(pH7.0〜8.0)を、×印は1
00mM Tricine緩衝液(pH8.5〜9.
0)を、□印は100mM 炭酸ナトリウム−炭酸水素
ナトリウム緩衝液(pH9.1〜11.0)を、また●
印は100mM 炭酸水素ナトリウム−水酸化ナトリウ
ム緩衝液(pH11.3〜11.9)をそれぞれ用いた
ときの結果を示している。
【0020】(4)力価の測定法: 生成するATPを発光法で定量する方法 3mM 硫酸マグネシウム、25mM 硫酸アンモニウ
ム、2mM 2メルカプトエタノール、2mM ピロリ
ン酸、2mM ホスホエノールピルビン酸及び0.1m
M AMPを含む50mM BIS−TRIS PRO
PANE緩衝液(pH6.8)180μlをマイクロチ
ューブにとり、温度平衡を37℃に到達させた後、適当
な活性を有する酵素溶液20μlを加え、15分間反応
させ、沸騰水中で3分間煮沸し反応を止める。この反応
液を適当に希釈したもの50μlを試験管にとり、そこ
に「ルシフェールLU」(キッコーマン社製)溶液を5
0μl滴下し、発光量を測定する。別にあらかじめ既知
濃度のATPの標準溶液を用いて、その発光量との関係
を調べたグラフを用意する。このグラフを用いて、37
℃で1分間あたりに生成されるATPのμmolを計算
し、この数字を使用酵素液中の活性単位とする。なお、
37℃で1分間あたりに1μmolのATPを生成する
酵素量を1単位(U)とする。
【0021】(5)作用適温の範囲:各種の温度(25
〜70℃)にて酵素反応させて生成したATPの量を前
記力価の測定法に従って本酵素の活性を測定した。その
結果は図3に示すとおりであり、本酵素の作用適温の範
囲は、50〜60℃である。
【0022】(6)pH、温度などによる失活の条件:
本酵素は、37℃で60分間の処理では、前記のごとく
pH6.0〜11.0で安定であり、図2からわかるよ
うに、それより酸性側及びアルカリ性側では急速に失活
し、pH5.5以下及びpH12以上では65%以下に
失活する。また、20mM HEPES緩衝液(pH
7.5)を用いて、本酵素を各温度(0〜70℃)で3
0分処理したときの熱安定性を前記の力価の測定法に従
って調べた。その結果は図4に示すとおりであり、0〜
60℃で安定であるが70℃以上では完全に失活する。
【0023】さらにまた、本酵素は、氷中(0℃)で少
なくとも24時間の保存においても安定であり、かつ、
凍結及び融解による失活がみられない。例えば本精製酵
素0.06U(0.06mg/mlの酵素液0.1m
l)を含有する50mM カリウム−リン酸緩衝液(p
H6.8)を用いて氷中(0℃)で24、48及び72
時間保存した後の各残存酵素活性を、また、本精製酵素
1.2U(1.2mg/mlの酵素液0.1ml)を含
有する20mM HEPES緩衝液(pH7.5)を用
いて氷中(0℃)で1か月間、3か月間及び6か月間保
存した後の各残存酵素活性を、そしてまた凍結(−18
〜−20℃)させた本酵素液を20℃で融解する操作を
繰り返したときの残存酵素活性をそれぞれ調べた。その
結果は表2に示すとおりであり、氷中(0℃)で保存し
た後の残存酵素活性は、いずれも100%であり、ま
た、10回凍結・融解を繰り返しても残存酵素活性は1
00%であり失活がみられず、上記のいずれの条件にお
いても極めて安定である。
【0024】
【表2】
【0025】(7)阻害、活性化及び安定化:50mM
BIS−TRIS PROPANE緩衝液(pH6.
8)に、本酵素及び種々の添加剤(金属塩)を各3mM
の濃度になるように溶解し、37℃で15分間反応を行
なった後、前記の力価の測定法に従って測定した。その
結果は、表3に示すとおりであり、本酵素はHg++、A
+、Zn++によって強く阻害され、またFe++、Cu
++、Ca++、Mn++によっても阻害される。このほか
に、本酵素はピルビン酸によっても阻害され、例えば2
mMのピルビン酸によって残存活性は53%となる。一
方、本酵素はNH4 +によって強く活性化され、例えば
6.25mM 硫酸アンモニウムを添加した場合の相対
活性は、無添加区を100としたとき、990となる。
なお、本酵素はバッファー中でも安定であるが、グリセ
ロール、牛血清アルブミンによってさらに安定化され
る。
【0026】
【表3】
【0027】(8)精製方法:本酵素の単離、精製は常
法に従って行うことができ、例えば硫安塩析法、有機溶
媒沈殿法、イオン交換体などによる吸着処理法、イオン
交換クロマトグラフィー、疎水クロマトグラフィー、ゲ
ルろ過クロマトグラフィー、吸着クロマトグラフィー、
アフィニティークロマトグラフィー、電気泳動法などが
単独又は適宜組み合わせて用いられる。
【0028】(9)分子量 TSKゲル G3000SWXLカラム(東ソー社製)を
用いたゲルろ過法で、0.3M 硫安含有20mM H
EPES緩衝液(pH7.5)中で測定した結果、本酵
素の分子量は、約230,000であった。なお、SD
S−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法による分子量は
約91,000であるため、本酵素は、2量体と考えら
れる。
【0029】本酵素の主要な理化学的性質は前記のとお
りであるが、この酵素が新規なピルベートオルトホスフ
ェートジキナーゼである根拠を次に示す。本酵素及び前
記した公知のピルベートオルトホスフェートジキナーゼ
の氷中(0℃)保存時の残存活性及び凍結・融解安定性
について前記の表2にまとめて示す。なお、表2中、本
酵素の氷中(0℃)及び凍結・融解の操作をした際の各
残存酵素活性の測定は、前記〔(6)pH、温度などに
よる失活の条件〕に記載したとおりであるが、本酵素以
外のデータは、前記の各文献に記載された事項を引用し
た。また、同表中の「凍結・融解安定性」の欄におい
て、各文献の記載に基づき、凍結融解の操作に耐えるも
のを+、ほとんど失活するものを−で示した。
【0030】表2から、前記した公知のピルベートオル
トホスフェートジキナーゼは、氷中(0℃)で保存した
とき及び/又は凍結・融解の操作によって失活を受ける
のに対して、本酵素は、氷中(0℃)で保存したときの
残存酵素活性が極めて高く、かつ、凍結・融解の操作に
対しても失活がみられないことなどから、前記の公知ピ
ルベートオルトホスフェートジキナーゼとは全く異なる
新規なピルベートオルトホスフェートジキナーゼである
ことがわかる。
【0031】次に本発明におけるピルベートオルトホス
フェートジキナーゼの製造法について述べる。まず、本
発明の製造方法で使用される微生物は、ミクロビスポー
ラ属に属し、前記のピルベートオルトホスフェートジキ
ナーゼ生産能を有する菌株であって、その具体例として
は、ミクロビスポーラ・サーモローザ(Microbi
spora thermorosea)IFO 140
47〔International Journal
of Systematic Bacteriolog
y,Jan.178−179 (1991)及びJou
rnal of General Microbiol
ogy(1990),136,1905−1913によ
れば、ミクロビスポーラ・ローザ・サブスピーシーズ・
アエラタ(Microbispora rosea s
ubsp.aerata)に分類が変更されている〕な
どが挙げられ、該菌株の変種又は変異株も用いられる。
なお、本発明の製造方法におけるピルベートオルトホス
フェートジキナーゼとしては、前記した本発明の新規な
ピルベートオルトホスフェートジキナーゼに限定される
ことなく、ピルベートオルトホスフェートジキナーゼで
あればどのようなものでもよい。そして前記の微生物
は、このようなピルベートオルトホスフェートジキナー
ゼを得るための一例であって、本発明においては、ミク
ロビスポーラ属に属し、ピルベートオルトホスフェート
ジキナーゼ生産能を有する菌株であれば全て使用でき
る。
【0032】次に、ピルベートオルトホスフェートジキ
ナーゼ生産能を有する微生物を用いて、ピルベートオル
トホスフェートジキナーゼを製造するには、通常の固体
培地でも良いが、液体培養法が好適である。そして本発
明で使用される培地としては、炭素源、窒素源、無機
物、その他の栄養素を適宜含有しているものであれば、
合成培地又は天然培地のいずれでも使用できる。炭素源
としては、資化可能な炭素化合物であればよく、例えば
グルコース、マルトース、デンプン加水分解物、グリセ
リン、フラクトース、糖蜜などを使用できるが、本発明
においては、炭素源として乳酸を含有する培地で培養し
たときに、本酵素を最も収量良く得ることができる。ま
た、窒素源としては、利用可能な窒素化合物であればよ
く、例えば酵母エキス、ペプトン、肉エキス、コーンス
チープリカー、大豆粉、アミノ酸、カザミノ酸、硫安、
硝酸アンモニウムなどを使用することができる。その他
必要により、食塩、硫酸第一鉄、塩化カリウム、リン酸
一カリウム、リン酸二カリウム、硫酸マグネシウム、塩
化マンガン、炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウムなどの種
々の塩類、ビタミン類、消泡剤などが使用される。これ
らの栄養源は、それぞれ単独で用いることもでき、また
適宜組み合わせて用いることもできる。
【0033】このようにして調製した液体培地を用い
て、ピルベートオルトホスフェートジキナーゼを製造す
るには、無通気で攪拌深部培養してもよいが、通気攪拌
深部培養又は振盪培養などにより好気的に培養するのが
好ましい。その際、培養開始pHを6〜8程度、好まし
くはpH7付近に調製し、30〜50℃、好ましくは4
5℃付近の温度で12〜72時間培養する。このように
することによって、培養物中にピルベートオルトホスフ
ェートジキナーゼが生産、蓄積する。この培養物からピ
ルベートオルトホスフェートジキナーゼを採取するに
は、通常の酵素採取手段を用いることができる。
【0034】ピルベートオルトホスフェートジキナーゼ
は、主として菌体中に存在するため、培養物から、例え
ばろ過、遠心分離などの操作により菌体分離し、菌体を
集め、この菌体から該酵素を採取するのが好ましい。そ
して、常法、例えば超音波破砕機、フレンチプレス、ダ
イナミル、などの種々の破壊手段を用いて菌体を破壊す
る方法、リゾチームなどの細胞壁溶解酵素を用いて菌体
細胞壁を溶解する方法、トリトンX−100などの界面
活性剤を用いて菌体から酵素を抽出する方法などを単独
又は組合せて採用することができる。次いで、ろ過、遠
心分離などにより細胞壁断片などの不溶物及び核酸など
を除去し、ピルベートオルトホスフェートジキナーゼの
粗酵素液を得る。このようにして得られた粗酵素液から
ピルベートオルトホスフェートジキナーゼを必要により
単離するには、前記の精製方法が適用できる。
【0035】
【発明の効果】本酵素は、低温域及び凍結・融解などに
も極めて安定な新規なピルベートオルトホスフェートジ
キナーゼであるので、従来できなかった低温域での保存
及び凍結による保存が可能なものである。そして前記の
条件で保存した本酵素を、AMP、ピロリン酸、カルシ
ウム、マグネシウム、アンモニウムなどの測定に用いれ
ば、これらを精度よく測定することが可能であり、また
本酵素を用いれば、無細胞蛋白質合成系で用いられるア
ミノアシル転移RNAを効率よく供給することも可能で
ある。また、本発明の製造方法によれば、ピルベートオ
ルトホスフェートジキナーゼを効率よく製造することが
できる。
【0036】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0037】実施例1(本酵素の製造) 酵母エキス 0.2%、カザミノ酸 0.2%、硫酸第
一鉄 0.001%、塩化カリウム 0.05%、リン
酸二カリウム 0.1%、硫酸マグネシウム0.05
%、乳酸 0.3%からなる培地(pH7.0)50m
lを坂口フラスコ(500ml容量)に入れて、121
℃で15分間殺菌した。この培地に、ミクロビスポーラ
・サーモローザ(Microbisporatherm
orosea)IFO 14047を接種し、これを4
5℃で一晩振盪培養して培養物を得た。この培養物50
mlを、前記と同一組成の培地1lを入れた5l容坂口
フラスコ中に植えて一晩振盪培養して培養物を得た。こ
の培養物を、前記と同一組成の培地20lを入れた30
lのジャーファーメンター2基に500mlずつ植え、
通気量20l/分、攪拌速度300r.p.mの条件で
45℃で24時間通気攪拌培養を行なった。培養終了
後、この培養物40lからマイクローザ(旭化成工業社
製)を用いて菌体を集めた。この菌体の一部(200
g)に、5mM EDTA、1mM MgSO4、1m
M DTTを含有する20mM HEPES緩衝液(p
H7.5)(以下、緩衝液Aという)を加え、菌体を十
分に懸濁して700mlとした。本酵素の精製は、この
菌体懸濁液700mlに対して、以下に示す操作により
行なった。
【0038】ステップ 1(粗酵素液の調製) 前記の菌体懸濁液700mlに、リゾチーム(ナガセ生
化学工業社製)8.75gを加え、室温でゆるく攪拌し
ながら2時間放置した後、リン酸二アンモニウム23.
1gを加え、さらに2時間室温で攪拌して菌体を破砕し
た。この破砕液を7000r.p.m、15分間、遠心
分離して上清部分を集め、620mlの液を得た。 ステップ 2(第一回目QAE−セファデックス・クロ
マトグラフィー) 前記620mlの液に、2g/100mlの割合で硫安
を溶解させ、これをあらかじめ0.15Mの硫安含有し
た前記緩衝液A(pH7.5)で平衡化したQAE−セ
ファデックス樹脂約700mlに酵素を吸着させた。こ
れを0.15M硫安を含んだ前記緩衝液A(pH7.
5)で洗浄して不要な蛋白を除いた後、0.6M 硫安
を含んだ前記緩衝液A(pH7.5)で溶出した。 ステップ 3(第二回目QAE−セファデックス・クロ
マトグラフィー) 前記溶出液をホロファイバー限外濾過装置(PAN13
−DX、旭メディカル株式会社製)によって濃縮した
後、あらかじめ前記緩衝液A(pH7.5)で平衡化し
たQAE−セファデックスを充填したカラム(直径6c
m×15cm)にかけて酵素を吸着させた。次に0.1
5M 硫安を含んだ前記緩衝液A(pH7.5)で洗浄
して不要な蛋白を除いた後、0.15M 硫安を含んだ
前記緩衝液A(pH7.5)と0.8M 硫安を含んだ
緩衝液(pH7.5)をつなぐことによってつくった濃
度勾配をもった緩衝液3lで溶出した。 ステップ 4(ブチルトヨパール・クロマトグラフィ
ー) 前記の活性部分を回収し、硫安を加え硫安濃度を1Mに
調整した後、あらかじめ1M硫安を含む前記緩衝液A
(pH7.5)で平衡化したブチルトヨパール(東ソー
社製)を充填したカラム(直径4.5cm×15cm)
にかけて酵素を吸着させた。これを前記緩衝液A(pH
7.5)中の硫安濃度勾配(1.0Mから0M)をもっ
た緩衝液(pH7.5)1.2lによって溶出した。 ステップ 5(ゲルろ過クロマトグラフィー) 前記の活性部をアミコン社製限外濾過膜装置(分画10
000)で2mlにまで濃縮し、このうち100μlを
あらかじめ0.3M硫安を含んだ20mM HEPES
緩衝液(pH7.5)で平衡化したTSKゲルG300
0SWXLカラム(直径0.76cm×30cm×2本)
にかけてゲルろ過をおこなった。すべての酵素をゲルろ
過し、活性部を濃縮した。活性部を再び前記と同様のカ
ラムにかけてゲルろ過を行った。すべての酵素をゲルろ
過して溶出された活性画分5.4mlを採取した。該画
分は、SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(図
5)により、均一と判断された本酵素の標品であり、全
タンパク量が6.65mg、全活性が66.0U、比活
性が9.92U/mgのものであった。この酵素を、氷
中(0℃)で6か月間保存したもの及び−18〜−20
℃で凍結し、20℃の水浴で融解する操作を10回繰り
返したものの活性は、いずれも全く低下していなかっ
た。
【0039】実施例2(アンモニウムイオンの測定) 3mM 硫酸マグネシウム、2mM 2メルカプトエタ
ノール、2mM ピロリン酸、2mM ホスホエノール
ピルビン酸、0.1mM AMP及び図6に示した0〜
2.5mM 硫酸アンモニウム、を含む50mM BI
S−TRISPROPANE緩衝液(pH6.8)18
0μlをマイクロチューブに採り、これに実施例1で得
た本酵素の凍結・融解したもの5.4×10-5Uを含む
緩衝液20μlを加え、37℃で15分間反応させた
後、沸騰水中で3分間煮沸し反応を止めた。この反応液
を蒸留水で1万培に希釈したもの50μlを試験管に採
り、これに「ルシフェールLU」(キッコーマン社製)
溶液を50μl滴下し、生成したATP量を発光量から
求めた。その結果、図6に示すごとく、硫酸アンモニウ
ムが0〜2.5mMの範囲では、加えた硫酸アンモニウ
ム量(x)と生成したATP量(y)との間には、極め
て高い相関(r2=0.979)があり、y=0.73
7+1.476xで示される比例関係が認められた。こ
のことから、本酵素の凍結・融解したものを用いても、
アンモニウムイオンを精度よく測定できることがわか
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本酵素の至適pHを示すグラフ。
【図2】本酵素の安定pH範囲を示すグラフ。
【図3】本酵素の作用適温の範囲を示すグラフ。
【図4】本酵素の熱安定性を示すグラフ。
【図5】本酵素の電気泳動によるバンドを示す図。
【図6】実施例2におけるATP量と硫酸アンモニウム
量の関係(検量線)を示すグラフ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の理化学的性質を有するピルベートオ
    ルトホスフェートジキナーゼ。 (1)作用:マグネシウムイオン存在下で、アデノシン
    5’−一リン酸、ホスホエノールピルビン酸及びピロリ
    ン酸に作用して、アデノシン5’−三リン酸、ピルビン
    酸及びリン酸を生ずる反応を触媒し、その逆の反応も触
    媒する。 (2)基質特異性:アデノシン5’−一リン酸に特異的
    に作用し、イノシン5’−一リン酸、シチジン5’−一
    リン酸、グアノシン5’−一リン酸、チミジン5’−一
    リン酸又はウリジン5’−一リン酸に作用しない。ま
    た、アデノシン5’−三リン酸に特異的に作用し、イノ
    シン5’−三リン酸、シチジン5’−三リン酸、グアノ
    シン5’−三リン酸、チミジン5’−三リン酸又はウリ
    ジン5’−三リン酸に作用しない。 (3)至適pH及び安定pH範囲:至適pHは、6.5
    〜7.0であり、安定pH範囲は、37℃、60分間処
    理で、pH6.0〜11.0である。 (4)作用適温の範囲:作用適温の範囲は、50〜60
    ℃である。 (5)pH、温度などによる失活の条件:pH5.5以
    下及びpH12以上では65%以下に失活し、pH7.
    5で30分処理したときの熱安定性は、0〜60℃で安
    定であるが70℃以上では完全に失活し、また、氷中
    (0℃)で少なくとも24時間の保存においても安定で
    あり、かつ、凍結及び融解による失活がみられない。 (6)阻害、活性化及び安定化:Hg++、Ag+、Zn
    ++ によって強く阻害され、またFe++、Cu++、Ca
    ++、Mn++及びピルビン酸によっても阻害され、NH4 +
    によって強く活性化される。 (7)分子量 約230,000(ゲルろ過法)。
  2. 【請求項2】ミクロビスポーラ属に属し、ピルベートオ
    ルトホスフェートジキナーゼ生産能を有する菌株を培地
    に培養し、その培養物からピルベートオルトホスフェー
    トジキナーゼを採取することを特徴とするピルベートオ
    ルトホスフェートジキナーゼの製造方法。
  3. 【請求項3】ピルベートオルトホスフェートジキナーゼ
    が、請求項1記載のピルベートオルトホスフェートジキ
    ナーゼである請求項2記載のピルベートオルトホスフェ
    ートジキナーゼの製造方法。
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