JPH0816758A - アニメーション画像の線画処理方法 - Google Patents

アニメーション画像の線画処理方法

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JPH0816758A
JPH0816758A JP15345794A JP15345794A JPH0816758A JP H0816758 A JPH0816758 A JP H0816758A JP 15345794 A JP15345794 A JP 15345794A JP 15345794 A JP15345794 A JP 15345794A JP H0816758 A JPH0816758 A JP H0816758A
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JP15345794A
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Shigenosuke Okuyama
重之助 奥山
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IEROO SHIYAAKU KK
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IEROO SHIYAAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インターレース方式のテレビジョンで表示し
たときにもジャギーが発生することのない線画の処理方
法を提供する。 【構成】 シート状媒体に描かれた線画を撮像装置で撮
像して階調化された線画を表わす階調化線画データを形
成し、上記階調化線画データに基づき、1画素幅の線で
構成された線画を表わす線画画像データを形成し、上記
1画素幅の線を色領域相互間の境界線として彩色処理を
行なって、彩色された彩色画像を表わす彩色画像データ
を得て、上記彩色画像に上記階調化線画を重ね合せるこ
とにより、上記彩色画像の色領域のうちの上記階調化線
画に重なる部分にグラデーションを付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アニメーション画像
処理に関し、特にその線画処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アニメーションの制作の一部にコンピュ
ータを用いることが種々試みられている。その一つの方
法においては、紙に描いた一連の動画をテレビカメラで
撮像し、電子的画像データとする。このようにして得ら
れた画像データは記憶装置に取込まれ、他の画像データ
と組合せられ、目的とするアニメーションが形成され
る。
【0003】アニメーション制作においては、完成作品
の画像の各構成要素をそれぞれ各フレームないしコマに
ついて、別個の層(レイヤー)として描き、それらを重
ねて合成し、各フレームの完成画を形成し、これを連続
させることにより、完成したアニメーションを形成す
る。従って、動画もそれぞれ、各構成要素を表わすもの
である。各構成要素とは例えば図1に示す完成画におけ
る一人の人物P、小道具(トランク)T、大道具(自動
車)M、背景Gであり、これらを別個に描いた層は例え
ば、それぞれ図2、図3、図4、図5に示す如きもので
ある。なお、図5に示す例では、背景Gを示す画像はよ
り大きな画像Hの一部である。これについては後述す
る。
【0004】仮に1つのカット(一連のコマであり、完
成したアニメーションの中で、例えば数秒間続く)にお
いてこれらがそれぞれ動くとすれば、各瞬時(フレーム
期間)におけるこれらの状態を各フレームの画像データ
とする必要がある。そして、先にも述べたように、これ
らのうちの各構成要素について、図2〜図4に示すよう
な各フレームの動画および図5に示すような背景画を作
成し、その後、各フレームに関し、各構成要素の画像を
合成する。
【0005】各フレームの動画の作成には、線画の処理
と彩色が含まれる。このうち、線画の処理においては、
紙等のシート状媒体に描かれた線画をテレビカメラで撮
像して線画を表わす画像データを得る。次に、このよう
にして得られた線画画像を表示装置に表示して線画の線
を境界として彩色を行なう。そして、彩色により得られ
た画像とを合成してマット画を得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに従来の方法で
形成されたマット画は、インターレース方式のテレビジ
ョンで表示されると、線の部分にジャギーが発生すると
いう問題があった。
【0007】本発明の目的は、インターレース方式のテ
レビジョンで表示したときにもジャギーが発生すること
のない線画の処理方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の線画処理方法
は、シート状媒体に描かれた線画を撮像装置で撮像して
階調化された線画を表わす階調化線画データを形成する
ことと、上記階調化線画データに基づき、1画素幅の線
で構成された線画を表わす細線画データを形成すること
と、上記1画素幅の線を色領域相互間の境界線として彩
色処理を行なって、彩色された彩色画像を表わす彩色画
像データを得ることと、上記彩色画像に上記階調化線画
を重ね合せることにより、上記彩色画像の色領域のうち
の上記階調化線画に重なる部分にグラデーションを付け
たことを特徴とする。
【0009】請求項2の方法は、請求項1の方法におい
て、複数の層の彩色画像を合成し、複数の層の階調化線
画データを合成し、合成された彩色画像と合成された階
調化線画データとを重ね合せることを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1の線画処理方法を用いれば、彩色画像
の色領域のうち階調化された線画に重なるにグラデーシ
ョンが施され、各色領域と線画の線の部分の輝度が段階
的に変化するので、ジャギーの発生を回避することがで
きる。
【0011】請求項2によれば、回路構成が用意とな
る。即ち、彩色画像と線画データとではデータの形式が
異なり、またデータ圧縮の方法も異なるので、彩色画像
同士をディジタル信号で行ない、また線画データ同士の
合成もディジタル信号で行ない、しかる後彩色画像と線
画データとをアナログ回路で重ね合わせる回路構成を採
用することができ、全体として、回路構成が簡単とな
る。
【0012】
【実施例】図6は、本発明に係るアニメーション合成装
置の一実施例を備えたアニメーション画像処理装置の一
例を示す図である。
【0013】図示のようにこの画像処理装置は、テレビ
カメラ1と、A/D変換器2、画像入力ユニット3と、
線画処理ユニット4と、彩色ユニット5と、合成ユニッ
ト6と、サーバ7とを備えている。
【0014】テレビカメラ1は紙等のシート状媒体10
に描かれた線画を撮像するために用いられる。この線画
は動画である。ここで動画とは、各フレームまたはコマ
の各層を構成する絵を意味する。
【0015】A/D変換器2はテレビカメラ1からの映
像信号を受け、各画素の輝度を表わすディジタル信号に
変換する。このディジタル信号は各画素の輝度を例えば
8ビット(256値)に階調化したものである。画像入
力ユニット3は、A/D変換器2からのディジタル信号
を受け、他の画像と合成表示しながらテレビカメラ1の
フレーミングを調整し、フレーミングを適切にした上で
取込む、即ちサーバ7の記憶装置7a(例えばハードデ
ィスク装置で構成される)に記憶させるために用いられ
ている。
【0016】線画処理ユニット4は記憶装置7aに記憶
された階調化された線画データを元に、細線画像を形成
する。彩色ユニット5は、細線画像を彩色する、即ち細
線画像の各色領域に色を指定するために使用されてい
る。合成ユニット6は、各層の彩色画像を互いに合成し
て、完成された各フレームの画像を形成する。画像入力
ユニット3、線画処理ユニット4、彩色ユニット5、合
成ユニット6およびサーバ7はハブ8を介して互いに接
続されてLAN(ローカルエリアネットワーク)を構成
している。
【0017】画像入力ユニット3、線画処理ユニット
4、彩色ユニット5、合成ユニット6およびサーバ7は
それぞれ表示装置およびキーボードを備えたコンピュー
タを中心として構成されたものである。
【0018】上記のうち、彩色ユニット5は実際のシス
テムでは複数台設けられているが、図示の簡単のため一
つのみを示す。また、画像入力ユニット3と彩色ユニッ
ト5とは兼ねることもできる(即ち同一のハードウエア
に異なるプログラムを走らせることにより、画像入力ユ
ニットとして用いたり、彩色ユニットとして用いたりす
ることもできる)が、役割の違いを明示するため別のユ
ニットとして図示した。
【0019】先にも述べたように、テレビカメラ1は、
動画を撮像して得られる画像データを入力するために用
いられるが、この動画は、完成した画像における各構成
要素を表わすものである。各構成要素は、後に合成する
に当たり、各層(レイヤー)を構成するものとして扱わ
れる。本システムでは、5層までの処理が可能である。
従って、動画も5層以内のものとして制作される。な
お、動画とは別に背景画も併せて合成し得る。
【0020】背景画については、その取込み方法は種々
のものがある。例えばシート状媒体に描いた絵をテレビ
カメラで撮像することにより形成することもでき、また
CG(コンピュータグラフィクス)により作成すること
もできる。背景画が他の動画と異なる点は、人物等の動
きを表わすために上下、左右にスライドしたりすること
があり、このため連続した大きな映像(例えば図5にH
で示すもの)が用意され、各瞬時にはその一部(図5に
破線の枠Gfで示す部分)のみを抽出して合成画面の背
景として利用し、フレームの進展とともに利用する部分
をずらしていく等の手法が用いられることである。背景
画も記憶装置7aに記憶される。
【0021】サーバの記憶装置7aは、一つのアニメー
ション作品で必要とされるすべての画像を記憶するもの
であり、上記のようにテレビカメラ1により入力され階
調化された線画のみならず、線画処理ユニット4におけ
る線画処理の結果および彩色ユニット5において彩色し
た後の画像(マット画)のデータをも記憶する。さらに
上述のように背景画をも記憶する。なお、画像はデータ
圧縮(例えばランレングス符号化によるデータ圧縮)さ
れた形で記憶される場合もある。符号化のための回路は
図示を省略する。
【0022】階調化線画の一例は図7に示す如くであ
る。同図で格子状の桝目は各画素を表わす。同図では簡
単のため(2ビットで)4段階に階調化したものと仮定
しており、輝度の値はそれぞれ3、2、1、0で表わさ
れる。輝度が0(濃度が最大)の部分はクロスハッチン
グで示されている。輝度が1の部分は単純なハッチング
で示されている。輝度が2の部分は班点模様で示されて
いる。輝度が3(輝度が最低)の部分は白紙のままであ
る。
【0023】線画処理ユニット4は上記のような階調化
された線画データに基づいて細線化処理を行なう。この
処理は、連続した1画素幅の線からなる画像を得るもの
である。ここで、連続とは垂直方向に延びた線に関して
は、隣接する水平線上の画素の水平線上の位置の差が1
画素以下であることを言い、水平方向に延びた線に関し
ては、隣接する垂直線上の画素の垂直線上の位置の差が
1画素以下であることを言う。細線化処理の結果を図8
に示す。
【0024】図8に示される1画素幅の線で構成される
画像を本願では、細線画像と称する。
【0025】以上のようにして得られた細線画像は、彩
色の際に利用される。即ち、この細線を境界線としてそ
れぞれの色領域を決める。
【0026】仮に画像の中に図9(a)に示すように細
線を境界にして赤と青とに塗り分けるべき領域R、Bが
あるとすると、それぞれの領域(色領域)R、Bを指定
して、それぞれ塗る色(赤、青)を指定する。このよう
な指定は、細線画像を彩色ユニットのコンピュータの表
示装置に表示して、キーボード、制御ボックス、マウス
等を操作することにより行なう。このように各色領域に
色を指定する結果、画像のうち各色領域のうち細線以外
に部分には、すべて色が与えられる。
【0027】次に、上記の処理により彩色された画像と
階調化線画画像と重ね合わせる。この結果、各色領域の
うち、階調化線画の線の部分と重なる部分は、階調化線
画各画素の輝度に比例した輝度となる。例えば線画にお
ける最も明るい部分を1とし、最も暗い部分を0とする
正規化を行ない、その値をβとするとき、色領域の各部
分(各画素)の輝度は、色領域の本来の輝度(その領域
に与えられた色の輝度)にβを掛けたものとなる。
【0028】即ち、図9(a)の符号Kで示す部分を拡
大し、水平線上に並ぶ数画素の階調化線画のおける輝度
が図9(b)の如くであり、また、色領域R、Bの本来
の輝度(指定された色の輝度)が図9(c)のLr、L
bの如くであるとすれば、階調化線画の線の部分(図9
(a)の幅Wの部分)に重なる部分は色領域の色の輝度
が図9(c)の符号Wの範囲に示す如く、階調化線画の
輝度に応じて下げられる。その結果、色にグラデーショ
ンが付けられる。
【0029】上記の処理により彩色され、エッジ部分に
グラデーションが付けられたマット画が完成する。記憶
装置7aに記憶されたマット画は後に合成ユニット6で
合成され、合成結果はVTR28に送られ記録される。
【0030】なお、上記の実施例では、彩色された画像
と階調化線画画像との重ね合わせをディジタル的に行な
い、その重ね合せの結果を記憶装置7aに記憶させ、後
に複数の層間での合成を行なっているが、このようにす
る代りに、彩色された画像の複数の層間での合成を行な
い、アナログ信号への変換をした後に、階調化線画と重
ね合せることとしてもよい。
【0031】以下合成ユニットの具体例を示しながら、
そのような重ね合せの一例を説明する。
【0032】合成ユニットの概略は図10に示されてい
る。この合成ユニットは、記憶装置7aに記憶された複
数の層のマット画および線画(階調化された線画)を合
成するものである。合成ユニット6は、図示のように、
合成回路12と、各層に対応して設けられ、各層のマッ
ト画データおよび線画のデータを記憶するフレームメモ
リ14a〜14eと、背景画データを記憶するフレーム
バッファ18と、コンピュータ(例えばパーソナルコン
ピュータ)20と、コンピュータ20の表示装置22
と、コンピュータ20の入力手段としてのキーボード2
4とを備え、この合成ユニット6に、合成回路12の出
力をモニターするためのNTSC方式のテレビモニター
26および合成回路12の出力を記録するためのVTR
28とが接続されている。なお、合成回路12とモニタ
26およびVTR28の間には必要に応じてD/A変換
器等が設けられているがこれらの図示は省略する。ま
た、フレームメモリ14a〜14eに記憶される画像デ
ータが圧縮されたものである場合には、フレームメモリ
14a〜14eの出力側に復号器を設け、これによりフ
レームメモリの出力を復号してから、合成回路12に供
給する。
【0033】フレームメモリ14a〜14eは各々V
(ビデオ)RAMで構成され、マット画データおよび線
画データを複数フレーム分(例えば数百フレーム分)記
憶する容量を持つ。以下、フレームメモリ14a〜14
eが記憶するデータはそれぞれ層A〜層Eのものである
とする。フレームメモリ14a〜14eへの書込は、サ
ーバの記憶装置7aに記憶されたマット画および線画の
うちの所望のものを転送することにより行なわれる。こ
の転送は、各カットの画像の合成に先立って行なわれ
る。フレームメモリ14a〜14eは相互間の優先順位
が定められている。図示の例では、優先順位の高いもの
から順にフレームメモリメモリ14e、14d、14
c、14b、14aとなっている。
【0034】フレームバッファ18は背景画像を記憶す
る。フレームバッファへ18の書込みは、サーバの記憶
装置7aに記憶された画像のうちの所望のものを転送す
ることにより行なわれる。この転送も、各カットの画像
の合成に先立って行なわれる。
【0035】コンピュータ20は、フレームメモリ14
a〜14eおよびフレームバッファ18への書込みを制
御する。コンピュータ20はまたフレームメモリ14a
〜14eおよびフレームバッファ18からの画像の読み
出しおよびその合成を制御する。この制御には、タイミ
ングシートデータが用いられる。タイミングシートデー
タは、各カット(一連のフレーム)における各フレーム
における各層の画像の内容を示したものであり、その一
例を図11に示す。図示の例では、左端に分、秒、フレ
ーム番号が示されている。また、層A〜層Eの欄には、
各分、秒、フレーム番号においてどのマット画を出力し
て合成に供すべきかを示してある。即ち、当該カットの
開始時を基準として、00分00秒00フレームから
(図示の例では)00分01秒03フレームまで、各フ
レームごとにそれぞれの層についてどのマット画を出力
すべきかが指定してある。図にはその一部のみを示す
が、例えば00分00秒03フレームにおいては、層A
のマット画No.1が、層BのマットがNo.5が、層
Dのマット画No.1が出力され、層Cおよび層Eのマ
ット画は出力されない。層A、層Dの如く、同じマット
画の画像を繰返し数フレームにわたって利用することを
指示している場合には、同じマット画の画像が繰返し出
力される。このように、タイミングシートデータは、い
つ、どのようなシーケンスで各フレームの画像を出力す
べきかを示す。
【0036】タイミングシートデータはまた、背景画に
ついても出力を制御する。図示の例では、背景画はカッ
トの開始時から終了時まで略一定の速度でスライドして
おり、「背景」の欄に記載された数値は基準位置に対す
るスライド量を表わす。
【0037】タイミングシートに従ってフレームメモリ
14a〜14eから出力された画像データは、NTSC
アナログ信号に対応したディジタル信号である。
【0038】合成回路12は、フレームメモリ14a〜
14eからの画像信号およびフレームバッファ18から
の背景画像信号を合成する。この合成に当たっては、異
なる層の画像が互に重なったら、優先順位の高い方はそ
のままとし、低い方を抑圧する。優先順位は、先に述べ
たように画像がどのフレームメモリから出力されたかに
よって決まる。また、フレームバッファ18からの背景
画像は優先順位が最も低い。
【0039】合成回路12から出力される合成画像を示
す信号は、モニター26に送られ表示される。また映像
記録器28に送られ記録される。
【0040】タイミングシートデータはコンピュータ2
0により作成および修正が可能である。タイミングシー
トデータには管理データとして図12に示す内容のもの
が付加されている。図示のようにこの管理データは、あ
る特定の番号のカットにおいて、各層の使用するマット
画の番号のリストを含む。コンピュータ20で作成され
たタイミングシートデータはサーバの記憶装置7aに記
憶される。
【0041】合成の際サーバの記憶装置からタイミング
シートデータをコンピュータ20に読み込み、これに従
って、サーバの記憶装置7aからフレームメモリ14a
〜14eおよびフレームバッファ18に画像を転送す
る。次にプレビュー(事前観察)のため合成を行なう。
この合成はリアルタイムで実行される。合成されたアニ
メーションをモニター26で観察し、満足できるもので
あれば、再度合成を実行し、VTR28に記録する。不
満であれば、タイミングシートデータを修正し、再度リ
アルタイムで合成を行なってプレビューし、満足であれ
ば再び合成して記録を行なう。
【0042】図13は合成回路の一例の詳細を示す。図
示のようにこの合成回路12は、マット画合成回路32
と、領域信号抽出回路34と、線画合成回路36と、色
符号変換回路38と、混合回路40と、減衰回路42と
を有する。
【0043】マット画合成回路32は、フレームメモリ
14a〜14eから出力されるマット画データを受け、
これらをその優先順位に従って合成する。即ち、優先順
位の低い層の画像は、優先順位の高い画像と重なったと
きには、抑圧される。マット画データには、画像の内側
を示す領域信号が付随しており、上記のような画像が重
なっているかどうかの判断をするに当たってはこの領域
信号が参照される。各層のマット画データに付随した領
域信号は領域信号抽出回路34にも供給され、ここでも
異なる層間で画像が重なりあうかどうかの判定が行なわ
れる。また、5つの層のいずれかが存在する領域と、い
ずれもが存在しない領域とを区別信号が発生され、これ
も出力される。後者は後に述べる背景画との合成に利用
される。
【0044】線画合成回路36は、フレームメモリ14
a〜14eから各層の(階調化)線画データを受け、こ
れを合成する。この場合も画像が重なる場合には、優先
順位の低いものが抑圧される。但し、線画自体には画像
の内側かどうかを示す情報が含まれていないので、画像
が重なるかどうかについては、領域信号抽出回路34に
おける判断に依存する。即ち、領域信号抽出回路34に
おける、対応するマット画が重なると判断されたとき
は、優先順位の低い方の線画を抑圧する。
【0045】マット画合成回路32の出力は、色符号変
換回路38に送られ、色を指定する信号に変換される。
即ち、彩色ユニット5におけるマット画の作成において
は、色を表わす符号は8ビット程度であり、これは25
6色程度しか表現できないので、特定のカット、または
特定のアニメーション作品毎にそこで使われる色の各々
に各符号を割り合てて、そのような割当てにより表現さ
れる色を記憶装置7aなどに記憶させている。一方モニ
タで表示し得る色はR、G、Bの各々につき8ビットと
して、これの組合せは224即ち約1600万通りある。
そこで、個々のカット又は作品に対し、約1600万色
のうちの必要なものに8ビットの符号を割当てて彩色を
行ない、即ち各領域に対しその8ビットの符号で表わさ
れる色のいずれかを指定し、一方この符号の割当てに対
応した色変換テーブルを用意し、個々のカットまたは作
品の画像合成の間そのテーブルにより、8ビットの符号
を24ビットの符号に変換する。処理するカットまたは
作品が変れば変換テーブルを切換えまたは書換える。
【0046】混合回路40の出力は図示しないD/A変
換器によりアナログ信号に変換された後混合回路40に
供給される。一方、フレームバッファ18の出力も図示
しないD/A変換器によりアナログ信号に変換された
後、混合回路40に供給される。混合回路40は領域信
号抽出回路34の出力に応じて、フレームバッファ18
の出力または色変換回路38の出力を選択する。即ち、
層A〜層Eのいずれかの画像の内側であれば、色変換回
路38の出力を選択し、そうでなければフレームバッフ
ァ18の出力、即ち背景画を選択する。
【0047】減衰回路42は混合回路40の出力と線画
合成回路36の出力を受け、混合回路40の出力を、線
画合成回路36の出力で表わされる線画の輝度に応じて
混合回路の出力を減衰させる。この結果、階調化された
線画の濃度(暗さ)に応じて、混合回路の出力にグラデ
ーションが付けられる。
【0048】減衰回路42の出力は、この混合回路12
の出力として、外部に、例えば図6のモニター26およ
びVTR28に、出力される。
【0049】なお、上記の説明で、サーバの記憶装置7
aとしては、ハードディスク装置を用いたが、代りに光
磁気ディスク装置を用いても良い。また、背景画をVT
R等で連続的に供給するようにしても良い。さらに、上
記の説明では、完成したアニメーションの記録にVTR
を用いたが、光磁気ディスク装置を用いても良い。
【0050】
【発明の効果】請求項1の線画処理方法を用いれば、彩
色画像の色領域のうち階調化された線画に重なるにグラ
デーションが施され、各色領域と線画の線の部分の輝度
が段階的に変化するので、ジャギーの発生を回避するこ
とができる。
【0051】請求項2によれば、回路構成が用意とな
る。即ち、彩色画像と線画データとではデータの形式が
異なり、またデータ圧縮の方法も異なるので、彩色画像
同士をディジタル信号で行ない、また線画データ同士の
合成もディジタル信号で行ない、しかる後彩色画像と線
画データとをアナログ回路で重ね合わせる回路構成を採
用することができ、全体として、回路構成が簡単とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 アニメーション作品の1コマ分の合成画像の
一例を示す図である。
【図2】 図1の合成画像の一つの構成要素のみを描い
た動画を示す図である。
【図3】 図1の合成画像の他の一つの構成要素のみを
描いた動画を示す図である。
【図4】 図1の合成画像の更に他の一つの構成要素の
みを描いた動画を示す図である。
【図5】 図1の合成画像の更に他の一つの構成要素の
みを描いた動画を示す図である。
【図6】 本発明に係る線画処理方法の実施に用いられ
るアニメーション画像処理装置の一例を示す図である。
【図7】 階調化線画データの一例を示す図である。
【図8】 図7のデータに対し、細線化処理を行なった
結果得られる細線画像データを示す図である。
【図9】 境界線におけるマット画のグラデーションを
示す図である。
【図10】 合成ユニットの一例を示す図である。
【図11】 タイミングシートデータの一例を示す図で
ある。
【図12】 タイミングシートデータに付加された管理
データを示す図である。
【図13】 図10の合成回路の一例の詳細を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 テレビカメラ、2 A/D変換器、3 画像入力ユ
ニット、4 線画処理ユニット、5 彩色ユニット、6
合成ユニット、7a 記憶装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 15/62 380 15/66 405

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状媒体に描かれた線画を撮像装置
    で撮像して階調化された線画を表わす階調化線画データ
    を形成することと、 上記階調化線画データに基づき、1画素幅の線で構成さ
    れた線画を表わす細線画データを形成することと、 上記1画素幅の線を色領域相互間の境界線として彩色処
    理を行なって、彩色された彩色画像を表わす彩色画像デ
    ータを得ることと、 上記彩色画像に上記階調化線画を重ね合せることによ
    り、上記彩色画像の色領域のうちの上記階調化線画に重
    なる部分にグラデーションを付けたことを特徴とする線
    画処理方法。
  2. 【請求項2】 複数の層の彩色画像を合成し、複数の層
    の階調化線画データを合成し、合成された彩色画像と合
    成された階調化線画データとを重ね合せることを特徴と
    する請求項1に記載の方法。
JP15345794A 1994-07-05 1994-07-05 アニメーション画像の線画処理方法 Withdrawn JPH0816758A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6522329B1 (en) * 1997-08-04 2003-02-18 Sony Corporation Image processing device and method for producing animated image data
CN112115679A (zh) * 2020-08-14 2020-12-22 深圳市飞图视讯有限公司 绘制线条的方法、装置、终端设备和存储介质

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