JPH08167157A - 二軸アクチュエータ - Google Patents

二軸アクチュエータ

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Publication number
JPH08167157A
JPH08167157A JP33249394A JP33249394A JPH08167157A JP H08167157 A JPH08167157 A JP H08167157A JP 33249394 A JP33249394 A JP 33249394A JP 33249394 A JP33249394 A JP 33249394A JP H08167157 A JPH08167157 A JP H08167157A
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JP
Japan
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yoke
coil
lens holder
tracking
coil bobbin
Prior art date
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Pending
Application number
JP33249394A
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English (en)
Inventor
Hideo Okuma
英生 大熊
Koji Mimori
幸治 三森
Takamichi Tomiyama
孝道 冨山
Keiichi Shibata
圭一 柴田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラッキング方向の耐衝撃性を向上させるよ
うにした、二軸アクチュエータを提供すること。 【構成】 コイルボビン12とレンズホルダー11から
成る可動部アッセンブリの重心Wをフォーカシング方向
及びトラッキング方向に垂直な方向に挟むように内ヨー
ク31a及び対向ヨーク31bの両側面とレンズホルダ
ー11との間に設けられた二対のトラッキング方向のス
トッパ31c,31d,31e,31fが備えられてい
るように、二軸アクチュエータ10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CD,MD等やデータ
ストレージ用の情報記録媒体の信号を記録再生するため
に使用される光学ピックアップ用の二軸アクチュエータ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク等の情報記録媒体、例
えばいわゆるコンパクトディスク(CD)や光磁気ディ
スクに対する情報信号の再生もしくは記録は、光学ピッ
クアップを使用して行なわれる。この光学ピックアップ
は、光源としての半導体レーザ,対物レンズ,光学系及
び光検出器を含んでいる。
【0003】光学ピックアップにおいて、半導体レーザ
から出射された光ビームは、光学系を介して対物レンズ
によって光ディスクの記録面上に集光される。光ディス
クからの戻り光ビームは、光学系により半導体レーザか
ら出射された光ビームと分離されて、光検出器に導かれ
る。半導体レーザから出射された光ビームは、光ディス
クの反り等に起因して発生する光ディスクの面方向と直
交する方向の光ディスクの変位に追従して、光ディスク
の記録面上で合焦されるように、対物レンズの光軸方向
の位置が調整される。同時に、半導体レーザから出射さ
れた光ビームの光ディスク上のスポットの位置が光ディ
スクの偏心や光ディスク上に形成されたトラックの蛇行
に追従するように、対物レンズの光軸と直交する方向の
位置が調整される。
【0004】この半導体レーザから出射された光ビーム
の合焦位置及び光ディスクの記録面上のスポット位置の
調整は、対物レンズを対物レンズの光軸方向の位置及び
光軸と直交する方向の位置を調整することによって行な
われる。対物レンズの位置調整には、電磁駆動型のアク
チュエータが使用される。このアクチュエータは、対物
レンズアクチュエータまたは二軸アクチュエータとい
い、対物レンズが取り付けられたボビンと、複数の弾性
支持部材と、駆動力を発生する駆動部とを含んでいる。
ボビンは、固定部に対して複数の弾性支持部材によっ
て、対物レンズの光軸方向の位置、すなわちフォーカス
位置と、対物レンズの光軸と直交する方向の位置、すな
わちトラッキング位置が調整可能に支持されている。以
下、この二軸アクチュエータの一例を図6にて説明す
る。
【0005】このような二軸アクチュエータは、例えば
図6に示すように構成されている。図5において、二軸
アクチュエータ1は、対物レンズ2aが先端に取り付け
られたレンズホルダー2と、このレンズホルダー2に対
して、接着等により取り付けられたコイルボビン3とを
有している。
【0006】上記レンズホルダー2は、一端がこのレン
ズホルダー2の両側に、また他端が固定部4に対して固
定された二対の弾性支持部材5によって、固定部4に対
して垂直な二方向、即ち符号Trkで示すトラッキング
方向及び、符号Fcsで示すフォーカシング方向に移動
可能に支持されている。
【0007】また、上記コイルボビン3は、図7に示す
ように、構成されている。コイルボビン3は、上下方向
に貫通する開口部3aを備えていると共に、この開口部
3aを包囲するように巻回されたフォーカシング用コイ
ル3bと、このコイルボビン3の前側にて、左右二ヶ所
に設けられたトラッキング用コイル3cを備えている。
そして、フォーカシング用コイル3b及びトラッキング
用コイル3cには、その巻線端末が、それぞれコイルボ
ビン3の後側に植設された接続ピン(図示せず)に接続
されている。
【0008】そして、上記接続ピンを介して、フォーカ
シング用コイル3b及びトラッキング用コイル3cに通
電することにより、各コイル3b,3cに発生する磁束
が、固定部4に一体的に取り付けられたヨーク6及びそ
れに取り付けられたマグネット7による磁束と相互に作
用するようになっている。この場合、各コイル3b,3
cは、それぞれヨーク6の内ヨーク6a及び対向ヨーク
6bの間の有効磁界中に位置するコイル部分に発生する
磁束が、フォーカシング方向またはトラッキング方向に
関する駆動力を発生させるようになっている。
【0009】即ち、フォーカシング用コイル3bは、ト
ラッキング用コイル3cに対向する部分を流れる電流
が、フレミングの左手の法則に基づいて、レンズホルダ
ー3をフォーカシング方向Fcsに移動させる力F1
(図7にて紙面に垂直な方向の力)を発生させる。ま
た、トラッキング用コイル3cは、それぞれ内側の垂直
に延びる部分を流れる電流が、フレミングの左手の法則
に基づいて、レンズホルダー3をトラッキング方向Tr
kに移動させる力F2(図7参照)を発生させることに
なる。
【0010】さらに、上記弾性支持部材5は、弾性体に
より形成され、レンズホルダー2と固定部4との間に互
いに平行になるように固定されている。
【0011】このように構成された二軸アクチュエータ
1によれば、外部から、各コイルに駆動電圧が供給され
ることにより、各コイルに発生する磁束が、ヨーク6及
びマグネット7による磁束と相互に作用して、このコイ
ルボビン3が、トラッキング方向Trk及びフォーカシ
ング方向Fcsに対して移動される。かくして、レンズ
ホルダー2に取り付けられた対物レンズ2aが、フォー
カシング方向及びトラッキング方向に対して適宜に移動
されるようになっている。
【0012】ところで、このような構成の二軸アクチュ
エータ1においては、レンズホルダー2,対物レンズ2
a,各コイル3b,3cが巻回されたコイルボビン3と
から成る所謂可動部アッセンブリは、フォーカシング時
及びトラッキング時に上記駆動力F1及びF2による移
動に関して位相遅れが生じないように、その重心Wが、
図8に示すように、上記駆動力F1及びF2が加えられ
る位置にほぼ一致するように、構成されている。この場
合、上記可動部アッセンブリのトラッキング方向への移
動は、レンズホルダー2またはコイルボビン3の内側面
が、ヨーク6の内ヨーク6aの両側面に当接することに
より、規制されるようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の二軸アクチュエータ1においては、例えば図
8に示すように、二軸アクチュエータ1に対して、トラ
ッキング方向の衝撃力が加えられた場合、上記可動部ア
ッセンブリは、この衝撃力に従ってトラッキング方向に
移動し、ストッパとして作用する内ヨーク6aによっ
て、その移動が規制されることになる。このとき、ヨー
ク6のトラッキング方向のギャップ、即ち内ヨーク6a
とレンズホルダー2の内側面とのギャップと、対向ヨー
ク6bとコイルボビン3の内側面とのギャップが、互い
に異なることから、可動部アッセンブリの移動に伴っ
て、コイルボビン3の内側面が内ヨーク6aの側面に当
接する。ここで、可動部アッセンブリの重心Wは、内ヨ
ーク6aの側面への当接点より前側に位置している。
【0014】従って、上記衝撃力が強い場合には、可動
部アッセンブリがさらにトラッキング方向に移動しよう
とする。このため、可動部アッセンブリには、コイルボ
ビン3の内側面の内ヨーク6aの側面への当接点を中心
として、重心Wが図8においてさらに下方に移動するよ
うに、モーメントMが発生することになる。これによ
り、図8に示すように、一側の弾性支持部材5には、上
述のトラッキング方向の衝撃力によって、過大な引張り
応力F3が発生し、また他側の弾性支持部材5には、過
大な圧縮応力F4が発生することになり、その許容応力
を越える応力が加えられると、この弾性支持部材5が塑
性変形することがあった。このため、二軸アクチュエー
タ1にスキューが発生することになり、その光学特性が
劣化してしまうという問題があった。
【0015】本発明は、以上の点に鑑み、トラッキング
方向の耐衝撃性を向上させるようにした、二軸アクチュ
エータを提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、対物レンズを支持するレンズホルダーと、このレ
ンズホルダーを固定部に対して弾性的に支持するための
弾性支持部材と、前記レンズホルダーに備えられたコイ
ルボビンと、このコイルボビンに対して巻回されたフォ
ーカシング用コイルと、このコイルボビンに対して巻回
されたトラッキング用コイルと、これらのコイルをフォ
ーカシング方向及びトラッキング方向に垂直な方向に挟
むように、それぞれコイルボビンの内側及び外側にて固
定部に対して固定配置された内ヨーク及び対向ヨークか
ら成るヨークと、この内ヨーク及び対向ヨークの少なく
とも一方の内側面に取り付けられたマグネットと、を備
え、且つ、前記コイルボビンとレンズホルダーから成る
可動部アッセンブリの重心を、フォーカシング方向及び
トラッキング方向に垂直な方向に沿って挟むように、前
記内ヨーク及び対向ヨークの両側面と、レンズホルダー
との間に設けられた複数のトラッキング方向のストッパ
を有する、二軸アクチュエータにより、達成される。
【0017】本発明による二軸アクチュエータは、好ま
しくは、前記ストッパが二対設けられ、それぞれ内ヨー
ク及び対向ヨークの側面により形成されている。
【0018】本発明による二軸アクチュエータは、好ま
しくは、前記各ストッパの可動部アッセンブリに対する
ギャップが、互いに等しく選定されている。
【0019】本発明による二軸アクチュエータは、好ま
しくは、トラッキング方向の衝撃を受けたとき、前記二
つのストッパが、可動部アッセンブリに対して同時に当
接するようになっている。
【0020】
【作用】上記構成によれば、対物レンズを保持するレン
ズホルダーが、弾性支持部材によって支持されているこ
とにより、フォーカシング用コイルまたはトラッキング
用コイルに通電することにより、弾性支持部材の張力に
抗して、レンズホルダーがフォーカシング方向またはト
ラッキング方向に沿って移動され、対物レンズのフォー
カシングまたはトラッキングが行われる。
【0021】ここで、二軸アクチュエータにトラッキン
グ方向の衝撃力が加えられると、対物レンズ,コイルボ
ビン及びレンズホルダーから成る可動部アッセンブリの
重心を前後方向に挟むように、内ヨーク及び対向ヨーク
の両側面に設けられた、複数のトラッキング方向のスト
ッパが、可動部アッセンブリのレンズホルダーまたはコ
イルボビンの内側面に対して当接する。このとき、一部
のストッパは重心の前方で、また他のストッパは重心の
後方で、それぞれ可動部アッセンブリに対して当接する
ことになるので、上記可動部アッセンブリは、双方のス
トッパによって、トラッキング方向の移動が阻止され
る。従って、上記可動部アッセンブリはトラッキング方
向の衝撃を受けても、モーメントが発生するようなこと
はない。
【0022】上記各ストッパが、それぞれ内ヨーク及び
対向ヨークの側面により形成されている場合には、ヨー
クの形成時にストッパが同時に形成されるので、コスト
が高くなるようなことはない。
【0023】上記各ストッパの可動部アッセンブリに対
するギャップが、互いに等しく選定されている場合に
は、トラッキング方向の衝撃力によって、可動部アッセ
ンブリがトラッキング方向に平行移動した場合に、重心
の前後に設けられたストッパが同時に可動部アッセンブ
リに当接することになる。従って、ストッパが可動部ア
ッセンブリに同時に当接することにより、可動部アッセ
ンブリに瞬間的にもモーメントが発生するようなことは
ない。
【0024】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1乃至図
5を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる
実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に
好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載
がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0025】図1乃至図3は、本発明による二軸アクチ
ュエータの一実施例を示している。図1乃至図3におい
て、二軸アクチュエータ10は、レンズホルダー11,
コイルボビン12,複数の弾性支持部材13a,13
b,13c,13d,固定部14,ヨーク31を含んで
いる。
【0026】上記レンズホルダー11は、図3に示すよ
うに、水平な分割ラインによって、上部11U及び下部
11Lに分割されており、接着剤によって互いに接着さ
れている。さらに、上記レンズホルダー11には、図3
に示すように、コイルボビンが取り付けられる開口部1
1aが形成されていると共に、対物レンズが取り付けら
れる凹部11bが形成されている。この凹部11bの底
面には、半導体レーザから出射された光ビームまたは光
ディスクの記録面からの戻り光ビームが通過する穴が形
成されている。レンズホルダー11の凹部11bには、
対物レンズ11cが接着等により取り付けられる。
【0027】さらに、上記レンズホルダー11は、弾性
支持部材13a,13b,13c,13dによって、フ
ォーカシング方向Fcs及びトラッキング方向Trk方
向に移動可能に支持されている。
【0028】コイルボビン12には、ベースと一体のヨ
ーク31及びその内ヨーク31aの内側面に取り付けら
れたマグネット32から成る磁気回路が挿入される開口
部12aが形成されていると共に、フォーカシング用コ
イル12b及びトラッキング用コイル12cが備えられ
ている。フォーカシング用コイル12bは、コイルボビ
ン12に対して対物レンズ11cの光軸と平行な軸に沿
って巻回されている。また、トラッキング用コイル12
cは、楕円状または矩形状にコイルを巻回することによ
って形成され、コイルボビン12の対物レンズ側に二つ
並んで設けられている。コイルボビン12の上面は、ヨ
ークブリッジ36によって覆われている。このヨークブ
リッジ36は、前記磁気回路のヨーク部と共に、閉磁路
を構成するものであってもよい。コイルボビン12は、
フォーカシング用コイル12b及びトラッキング用コイ
ル12cが取り付けられた状態で、レンズホルダー11
に形成された開口部に取り付けられる。
【0029】上記弾性支持部材13a,13b,13
c,13dは、導通性があり、しかもバネ性があるもの
が好ましく、例えばリン青銅やベリリウム銅,チタン
銅,スズ−ニッケル合金,ステンレス鋼等の材質のもの
が使用される。これらにより、本実施例では、薄い板金
によって、例えば板バネサスペンションはして形成さ
れ、レンズホルダー11と固定部14との間に互いに平
行になるように固定されている。これにより、上記弾性
支持部材13a,13b,13c,13dは、図示しな
い外部の電流供給手段からの駆動電流を、コイルボビン
12に巻回されたフォーカシング用コイル12b及びト
ラッキング用コイル12cに対して供給するように構成
してもよい。さらに、弾性支持部材13a,13b,1
3c,13dの端部領域15には、ダンパーとして作用
する粘性体16が塗布され、且つ硬化されている。
【0030】レンズホルダー11と固定部14が4本の
弾性支持部材13a,13b,13c,13dにより連
結された状態で、調整プレート30に対して、上記固定
部14が取り付けられる。この調整プレート30は、二
軸アクチュエータ10の組立時に固定部14の固定位置
を調整するためのものである。そして、調整プレート3
0は、ヨークと一体に形成されたベース31に対して、
ハンダ付け等により固定される。この調整プレート30
のベース31への取付は、この調整プレート30の後端
付近にて両側から上方に延びる立上り部30aが、ベー
ス31の後端の両側から上方に延びる立上り部に対して
ハンダ付けされることにより、行なわれる。
【0031】ここで、ベース31には、前記磁気回路を
構成する一対のヨーク31a,31bがベース31の対
物レンズ側の端部をそれぞれ上方に曲折することにより
設けられており、内ヨーク31aの対向ヨーク31bに
対向する内側面に取り付けられた永久磁石32が備えら
れている。これにより、一対のヨーク31a,31bと
永久磁石32により、磁気回路が構成されている。そし
て、上述のように、固定部14がベース31に取り付け
られると、対向ヨーク31bと永久磁石32との間のギ
ャップ内に、コイルボビン12に取り付けられたフォー
カシング用コイル12b及びトラッキング用コイル12
cが挿入される。同時に、内ヨーク31a及び永久磁石
32が、コイルボビン12の開口部12a内に挿入され
ることになる。
【0032】上記ヨーク31a,31bは、図4に示す
ように形成されている。図4において、ヨーク31a,
31bのうち、内ヨーク31aの両側面(図において上
下側の面)は、コイルボビン12の開口部12aの内側
面に対して、ギャップG1を有している。また、対向ヨ
ーク31bの両側面(図において上下側の面)は、レン
ズホルダー11の開口部11aの内側面に対して、ギャ
ップG2を有している。ここで、内ヨーク31a及び対
向ヨーク31bは、上記二つのギャップG1及びG2が
互いに等しくなるように、その両側面の幅が選定されて
いる。これによって、本実施例では、内ヨーク31aと
対向ヨーク31bの各側面がそれぞれトラッキング方向
のストッパとして形成されており、ストッパ31c,3
1dと、ストッパ31e,31fの二対のスッパが設け
られている。尚、このストッパは、ヨークの側面に一体
に形成しなくても、別体に設けてもよく、二対に限ら
ず、両側(図4において上下側)で、且つ重心Wを挟ん
で複数もうければよい。
【0033】ここで、フォーカシング用コイル12b,
トラッキング用コイル12cが巻回されたコイルボビン
12と対物レンズ11c及びレンズホルダー11から成
る可動部アッセンブリは、その重心Wが、図5に示すよ
うに、前側のフォーカシング用コイル12bとトラッキ
ング用コイル12cとの間に位置するようになってい
る。これにより、上記内ヨーク31aは、重心Wより後
方に、そして対向ヨーク31bは、重心Wより前方に位
置することになる。
【0034】本実施例による二軸アクチュエータ10
は、以上のように構成されており、コイルボビン12に
巻回されたフォーカシング用コイル12b及びトラッキ
ング用コイル12cに対して、フォーカスサーボ信号及
びトラッキングサーボ信号に基づく電流が、それぞれ供
給される。これにより、磁気回路の直流磁界とフォーカ
シング用コイル12b及びトラッキング用コイル12c
から生ずる交番磁界とによって、レンズホルダー11即
ち対物レンズ11cがフォーカス方向Fcs及びトラッ
キング方向Trkに駆動される。
【0035】また、ダンパーとして、弾性支持部材13
a,13b,13c,13dの固定部14側の端部領域
15に粘性体16が塗布され、硬化されているので、所
望のダンピング特性が得られることになる。これによ
り、フォーカス時またはトラッキング時に、弾性支持部
材13a,13b,13c,13dの振動が減衰され
る。
【0036】ここで、図5に示すように、二軸アクチュ
エータ10に対してトラッキング方向の衝撃Aが加えら
れた場合、フォーカシング用コイル12b,トラッキン
グ用コイル12cが巻回されたコイルボビン12と対物
レンズ11c及びレンズホルダー11から成る可動部ア
ッセンブリは、重心Wが図面にて下方に向かってトラッ
キング方向に平行移動する。そして、内ヨーク31aの
側面がコイルボビン12の開口部12aの内側面に対し
て当接すると共に、対向ヨーク31bの側面がレンズホ
ルダー11の開口部11aの内側面に対して当接する。
このとき、ギャップG1,G2が互いに等しいことか
ら、内ヨーク31a,対向ヨーク31bの可動部アッセ
ンブリへの当接は、同時に行なわれる。
【0037】これにより、可動部アッセンブリのトラッ
キング方向への移動が阻止される。この際、内ヨーク3
1a,対向ヨーク31bの可動部アッセンブリへの当接
位置は、衝撃Aの方向であるトラッキング方向と垂直な
X方向に関して、上記可動部アッセンブリの重心Wの後
方と前方とにそれぞれ位置している。従って、内ヨーク
31a,対向ヨーク31bがそれぞれコイルボビン12
の開口部12aの内側面,レンズホルダー11の開口部
11aの内側面に当接した後は、可動部アッセンブリに
モーメントが発生するようなことはなく、この可動部ア
ッセンブリのトラッキング方向への移動が阻止されるこ
とになる。ここで、内ヨーク31a,対向ヨーク31b
の可動部アッセンブリ即ちコイルボビン12及びレンズ
ホルダー11の開口部の内側面へのギャップG1,G2
が互いに等しいことから、内ヨーク31a及び対向ヨー
ク31bは、可動部アッセンブリに対して同時に当接す
る。従って、可動部アッセンブリの移動が確実に阻止さ
れ、モーメントの発生が確実に排除されることになる。
【0038】かくして、二軸アクチュエータにトラッキ
ング方向の衝撃が加えられた場合に、可動部アッセンブ
リにモーメントが発生して、弾性支持部材が塑性変形す
るようなことはなく、従って二軸アクチュエータの光学
特性が劣化するようなことがない。
【0039】このように、上述の実施例では、二軸アク
チュエータにトラッキング方向の衝撃力が加えられる
と、ヨークの側面に設けられた二対のトラッキング方向
のストッパが、可動部アッセンブリのレンズホルダーま
たはコイルボビンの内側面に対して当接する。このと
き、一方のストッパは重心の前方で、また他方のストッ
パは重心の後方で、それぞれ可動部アッセンブリに対し
て当接するので、トラッキング方向の衝撃を受けても、
モーメントが発生するようなことはない。従って、トラ
ッキング方向の耐衝撃性が向上されることになる。
【0040】尚、上述した実施例においては、内ヨーク
31a,対向ヨーク31bの両側面が、可動部アッセン
ブリに対するストッパとして作用し、そのギャップG
1,G2は、内ヨーク31a,31bの両側面の幅を適
宜に選定することにより、互いに等しくなっている。し
かし、これに限らず、内ヨーク31aの両側面に当接す
るコイルボビン12の開口部12aの内側面の幅と、対
向ヨーク31bの両側面に当接するレンズホルダー11
の開口部11aの内側面の幅を適宜に選定することによ
り、レンズホルダー側にストッパを設け、上記ギャップ
G1,G2を等しくするようにしてもよいことは明らか
である。
【0041】また、弾性支持部材13a,13b,13
c,13dは、それぞれレンズホルダー11及び固定部
14に対して、単に固定されていると説明したが、レン
ズホルダー11及び固定部14に対してインサート形成
等により一体形成されていてもよいことは明らかであ
る。また、レンズホルダー11は、上部11U及び下部
11Lに分割されているが、一体に成形されていてもよ
いことは明らかである。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ト
ラッキング方向の耐衝撃性を向上させるようにした、二
軸アクチュエータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学ピックアップ用二軸アクチュ
エータの一実施例の全体構成を前方から見た示す概略斜
視図である。
【図2】図1の二軸アクチュエータを後方から見た示す
概略斜視図である。
【図3】図1の二軸アクチュエータの分解斜視図であ
る。
【図4】図1の二軸アクチュエータの概略平面図であ
る。
【図5】図4の二軸アクチュエータにおけるトラッキン
グ方向の衝撃力が作用した状態を示す概略平面図であ
る。
【図6】従来の光学ピックアップ用二軸アクチュエータ
の一例の全体構成を示す概略斜視図である。
【図7】図6の二軸アクチュエータの概略平面図であ
る。
【図8】図7の二軸アクチュエータにおけるトラッキン
グ方向の衝撃力が作用した状態を示す概略平面図であ
る。
【符号の説明】
10 二軸アクチュエータ 11 レンズホルダー 11a 開口部 11b 凹部 11c 対物レンズ 12 コイルボビン 12a 開口部 12b フォーカシング用コイル 12c トラッキング用コイル 13a,13b,13c,13d 弾性支持部材 14 固定部 15 端部領域 16 粘性体 30 調整プレート 31 ベース 31a 内ヨーク 31b 対向ヨーク 32 永久磁石 36 ヨークブリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 圭一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを支持するレンズホルダー
    と、 このレンズホルダーを固定部に対して弾性的に支持する
    ための弾性支持部材と、 前記レンズホルダーに備えられたコイルボビンと、 このコイルボビンに対して巻回されたフォーカシング用
    コイルと、 このコイルボビンに対して巻回されたトラッキング用コ
    イルと、 これらのコイルをフォーカシング方向及びトラッキング
    方向に垂直な方向に挟むように、それぞれコイルボビン
    の内側及び外側にて固定部に対して固定配置された内ヨ
    ーク及び対向ヨークから成るヨークと、 この内ヨーク及び対向ヨークの少なくとも一方の内側面
    に取り付けられたマグネットと、を備え、 且つ、前記コイルボビンとレンズホルダーから成る可動
    部アッセンブリの重心を、フォーカシング方向及びトラ
    ッキング方向に垂直な方向に沿って挟むように、前記内
    ヨーク及び対向ヨークの両側面と、レンズホルダーとの
    間に設けられた複数のトラッキング方向のストッパを有
    することを特徴とする二軸アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記ストッパが二対設けられ、それぞれ
    内ヨーク及び対向ヨークの側面により形成されているこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の二軸アクチュエー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記各ストッパの可動部アッセンブリに
    対するギャップが、互いに等しく選定されていることを
    特徴とする、請求項2に記載の二軸アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 トラッキング方向の衝撃を受けたとき、
    前記二つのストッパが、可動部アッセンブリに対して同
    時に当接することを特徴とする、請求項2または3の何
    れかに記載の二軸アクチュエータ。
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