JPH08166704A - コロナ帯電装置 - Google Patents
コロナ帯電装置Info
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- JPH08166704A JPH08166704A JP31076494A JP31076494A JPH08166704A JP H08166704 A JPH08166704 A JP H08166704A JP 31076494 A JP31076494 A JP 31076494A JP 31076494 A JP31076494 A JP 31076494A JP H08166704 A JPH08166704 A JP H08166704A
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G2215/00—Apparatus for electrophotographic processes
- G03G2215/02—Arrangements for laying down a uniform charge
- G03G2215/026—Arrangements for laying down a uniform charge by coronas
- G03G2215/028—Arrangements for laying down a uniform charge by coronas using pointed electrodes
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- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電極に鋸歯電極を使用し、小型で、均一帯電
が可能であり、更に、オゾン発生量が少ないコロナ帯電
装置を提供することを目的とする。 【構成】 少なくとも２枚の鋸歯電極板を、板面を相対
させるように平行に配設し、一方の鋸歯電極板に設けら
れた複数の鋸歯電極が、他方の鋸歯電極板に設けられた
複数の鋸歯電極の間に対応する位置にあることを特徴と
するコロナ帯電装置。
が可能であり、更に、オゾン発生量が少ないコロナ帯電
装置を提供することを目的とする。 【構成】 少なくとも２枚の鋸歯電極板を、板面を相対
させるように平行に配設し、一方の鋸歯電極板に設けら
れた複数の鋸歯電極が、他方の鋸歯電極板に設けられた
複数の鋸歯電極の間に対応する位置にあることを特徴と
するコロナ帯電装置。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式の画像形
成装置において、感光体の帯電等の目的に使用されるコ
ロナ放電式の帯電装置に係わり、特に、非接触型の鋸歯
電極を用いたコロナ放電式の帯電装置に関する。
成装置において、感光体の帯電等の目的に使用されるコ
ロナ放電式の帯電装置に係わり、特に、非接触型の鋸歯
電極を用いたコロナ放電式の帯電装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来この種のコロナ放電式の帯電装置と
しては、ワイヤ放電方式（コロトロン、スコロトロン、
ジコロトロン等）とピン放電方式（ピン電極型、鋸歯状
電極型等）に大別される。後者は低オゾン発生のため、
また、画像形成装置の小型化に伴なう、小型化のコロナ
帯電装置として近年電子写真複写機、プリンタ等でも使
用されるようになってきた。特に、一枚の薄い板状部材
に複数の鋸歯状の電極部を設けた電極板を用いた構造の
コロナ帯電装置が特開昭63-15272号公報や特開平5-4599
9号公報等によって開示されている。
しては、ワイヤ放電方式（コロトロン、スコロトロン、
ジコロトロン等）とピン放電方式（ピン電極型、鋸歯状
電極型等）に大別される。後者は低オゾン発生のため、
また、画像形成装置の小型化に伴なう、小型化のコロナ
帯電装置として近年電子写真複写機、プリンタ等でも使
用されるようになってきた。特に、一枚の薄い板状部材
に複数の鋸歯状の電極部を設けた電極板を用いた構造の
コロナ帯電装置が特開昭63-15272号公報や特開平5-4599
9号公報等によって開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとく画像形成
装置の小型化、複雑化に伴い、コロナ帯電装置も小型
で、且つ、コロナ放電の安定したものが要求されてきて
いる。コロナ帯電装置は、一般に、感光体方向に開口部
を有したシールド部材で放電電極を覆っているが、従来
のワイヤ放電方式によるコロナ帯電装置の場合、これを
小型化すると開口角が減少し、感光体に到達するイオン
が減少したり、シールドとコロナ電極の距離が近付き、
イオンのシールドへ流れる量が多くなり、制御グリッド
を通して感光体への帯電電荷量が低下すると共に、帯電
電位も不均一になる。更に、改良されたものとして、図
５に示すように放電電極を鋸歯電極板401に置き換えた
ものが、近年、使われて来ているが、本願発明の研究者
らが実験した結果、鋸歯電極の場合、ワイヤ放電方式に
比べ放電能力は高いが、個々の鋸歯電極からの放電の不
均一性が助長されるという現象が起こった。
装置の小型化、複雑化に伴い、コロナ帯電装置も小型
で、且つ、コロナ放電の安定したものが要求されてきて
いる。コロナ帯電装置は、一般に、感光体方向に開口部
を有したシールド部材で放電電極を覆っているが、従来
のワイヤ放電方式によるコロナ帯電装置の場合、これを
小型化すると開口角が減少し、感光体に到達するイオン
が減少したり、シールドとコロナ電極の距離が近付き、
イオンのシールドへ流れる量が多くなり、制御グリッド
を通して感光体への帯電電荷量が低下すると共に、帯電
電位も不均一になる。更に、改良されたものとして、図
５に示すように放電電極を鋸歯電極板401に置き換えた
ものが、近年、使われて来ているが、本願発明の研究者
らが実験した結果、鋸歯電極の場合、ワイヤ放電方式に
比べ放電能力は高いが、個々の鋸歯電極からの放電の不
均一性が助長されるという現象が起こった。
【０００４】即ち、図６は、鋸歯電極板を用いたコロナ
帯電装置の放電状態を示す図であり、鋸歯電極板を用い
て作られたコロナ帯電装置の放電電極である鋸歯電極板
401、及び、制御グリッド405に電圧を印加すると、電極
と感光体ドラム間でコロナ放電が発生し、鋸歯電極401
ａの頂点401ｂからの放電によるイオンは殆ど制御グリ
ッドの方向に向かう。このため、開口角による影響を受
けずシールド403を用いても帯電性能を低下させること
がなく放電が行われる。
帯電装置の放電状態を示す図であり、鋸歯電極板を用い
て作られたコロナ帯電装置の放電電極である鋸歯電極板
401、及び、制御グリッド405に電圧を印加すると、電極
と感光体ドラム間でコロナ放電が発生し、鋸歯電極401
ａの頂点401ｂからの放電によるイオンは殆ど制御グリ
ッドの方向に向かう。このため、開口角による影響を受
けずシールド403を用いても帯電性能を低下させること
がなく放電が行われる。
【０００５】しかし、鋸歯電極よりのコロナ放電は、ワ
イヤ放電方式に比べ放電能力は高いが、個々の鋸歯電極
からの放電の不均一性が助長されるという現象が認めら
れ、特に、鋸歯電極401ａの頂点401ｂの間隔Ｌを一定間
隔Ｌｃ（Ｌｃ＝１mm）以下にすると、放電が隣接する鋸
歯電極間で干渉し均一性が損なわれ、また、Ｌの値を大
きくすれば、鋸歯電極よりの放電は互いに干渉せず安定
するが、鋸歯電極に近い所の像形成体はより帯電し、鋸
歯電極から離れた所の像形成体はあまり帯電せず、均一
帯電が困難となり、汚れによりその傾向が著しくなるこ
とが解明された。
イヤ放電方式に比べ放電能力は高いが、個々の鋸歯電極
からの放電の不均一性が助長されるという現象が認めら
れ、特に、鋸歯電極401ａの頂点401ｂの間隔Ｌを一定間
隔Ｌｃ（Ｌｃ＝１mm）以下にすると、放電が隣接する鋸
歯電極間で干渉し均一性が損なわれ、また、Ｌの値を大
きくすれば、鋸歯電極よりの放電は互いに干渉せず安定
するが、鋸歯電極に近い所の像形成体はより帯電し、鋸
歯電極から離れた所の像形成体はあまり帯電せず、均一
帯電が困難となり、汚れによりその傾向が著しくなるこ
とが解明された。
【０００６】本発明は、上記の問題点を解決して電極に
鋸歯電極を使用し、小型で、均一帯電が可能であるコロ
ナ帯電装置であり、更に、オゾン発生量が少ないコロナ
帯電装置を提供することを目的とする。また、本発明
は、容易に、かつ精度良く、複数の電極板を設けること
の出来るコロナ帯電装置を提供することを目的とする。
鋸歯電極を使用し、小型で、均一帯電が可能であるコロ
ナ帯電装置であり、更に、オゾン発生量が少ないコロナ
帯電装置を提供することを目的とする。また、本発明
は、容易に、かつ精度良く、複数の電極板を設けること
の出来るコロナ帯電装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的は、複数の等長
の鋸歯電極を一定ピッチで設けたコロナ放電用の鋸歯電
極板を有し、前記鋸歯電極板が、潜像を形成するための
像形成体の移動方向に対して直交して配置されたコロナ
帯電装置において、少なくとも２枚の鋸歯電極板を、板
面を相対させるように平行に配設し、一方の鋸歯電極板
に設けられた複数の鋸歯電極が、他方の鋸歯電極板に設
けられた複数の鋸歯電極の間に対応する位置にあること
を特徴とするコロナ帯電装置によって達成される（第一
の発明）。
の鋸歯電極を一定ピッチで設けたコロナ放電用の鋸歯電
極板を有し、前記鋸歯電極板が、潜像を形成するための
像形成体の移動方向に対して直交して配置されたコロナ
帯電装置において、少なくとも２枚の鋸歯電極板を、板
面を相対させるように平行に配設し、一方の鋸歯電極板
に設けられた複数の鋸歯電極が、他方の鋸歯電極板に設
けられた複数の鋸歯電極の間に対応する位置にあること
を特徴とするコロナ帯電装置によって達成される（第一
の発明）。
【０００８】また、２枚の鋸歯電極板を、板面を相対さ
せるように平行に配設し、一方の鋸歯電極板に一定ピッ
チＬで設けられた複数の鋸歯電極と、他方の鋸歯電極板
に一定ピッチＬで設けられた複数の鋸歯電極とを、互い
に1/2ピッチずつずらしたことを特徴とするコロナ帯電
装置は第一の発明の好ましい実施態様である。
せるように平行に配設し、一方の鋸歯電極板に一定ピッ
チＬで設けられた複数の鋸歯電極と、他方の鋸歯電極板
に一定ピッチＬで設けられた複数の鋸歯電極とを、互い
に1/2ピッチずつずらしたことを特徴とするコロナ帯電
装置は第一の発明の好ましい実施態様である。
【０００９】また、複数の等長の鋸歯電極を一定ピッチ
で設けたコロナ放電用の鋸歯電極板を有し、前記鋸歯電
極板が、潜像を形成するための像形成体の移動方向に対
して直交して配置されたコロナ帯電装置において、２枚
の鋸歯電極板を、板面を相対させるように平行に配設
し、一方の鋸歯電極板に一定ピッチＬで設けられた鋸歯
電極の頂点と、他方の鋸歯電極板に一定ピッチＬで設け
られた鋸歯電極の頂点との最近接間隔Ｄとを、Ｄ≧Ｌな
る関係に設けられたことを特徴とするコロナ帯電装置に
よって達成される（第二の発明）。
で設けたコロナ放電用の鋸歯電極板を有し、前記鋸歯電
極板が、潜像を形成するための像形成体の移動方向に対
して直交して配置されたコロナ帯電装置において、２枚
の鋸歯電極板を、板面を相対させるように平行に配設
し、一方の鋸歯電極板に一定ピッチＬで設けられた鋸歯
電極の頂点と、他方の鋸歯電極板に一定ピッチＬで設け
られた鋸歯電極の頂点との最近接間隔Ｄとを、Ｄ≧Ｌな
る関係に設けられたことを特徴とするコロナ帯電装置に
よって達成される（第二の発明）。
【００１０】そして、複数の等長の鋸歯電極を一定ピッ
チで設けたコロナ放電用の鋸歯電極板を有し、前記鋸歯
電極板が、潜像を形成するための像形成体の移動方向に
対して直交して配置されたコロナ帯電装置において、少
なくとも２枚の鋸歯電極板を、板面を相対させるように
平行に配設し、前記２枚の鋸歯電極板は、１枚の板を折
り曲げて形成されたことを特徴とするコロナ帯電装置に
よって達成される（第三の発明）。
チで設けたコロナ放電用の鋸歯電極板を有し、前記鋸歯
電極板が、潜像を形成するための像形成体の移動方向に
対して直交して配置されたコロナ帯電装置において、少
なくとも２枚の鋸歯電極板を、板面を相対させるように
平行に配設し、前記２枚の鋸歯電極板は、１枚の板を折
り曲げて形成されたことを特徴とするコロナ帯電装置に
よって達成される（第三の発明）。
【００１１】
【実施例】本発明のコロナ帯電装置の一実施例であるス
コロトロン帯電器について図１〜図３を用いて説明す
る。図１は、コロナ帯電装置の一実施例を示すスコロト
ロン帯電器の構造を示す概要図であり、図２は、図１の
スコロトロン帯電器の断面図であり、図３は、本発明の
コロナ帯電装置の２枚の鋸歯電極板の配置を示す図であ
る。
コロトロン帯電器について図１〜図３を用いて説明す
る。図１は、コロナ帯電装置の一実施例を示すスコロト
ロン帯電器の構造を示す概要図であり、図２は、図１の
スコロトロン帯電器の断面図であり、図３は、本発明の
コロナ帯電装置の２枚の鋸歯電極板の配置を示す図であ
る。
【００１２】鋸歯電極板111は、複数の等長の電極部で
ある鋸歯電極111ａの頂点111ｂを、一定ピッチＬで設け
た鋸歯電極111ａを有し、像形成体である感光体ドラム1
0の移動方向に対して直交に配置されたコロナ放電用の
電極板であり、鋸歯電極板112は、同じく複数の等長の
電極部である鋸歯電極112ａの頂点112ｂを、一定ピッチ
Ｌで設けた鋸歯電極112ａを有し、像形成体である感光
体ドラム10の移動方向に対して直交に配置されたコロナ
放電用の電極板である。鋸歯電極板111と112とは、板面
を相対して平行に配置されている。鋸歯電極板111，112
は、例えば、板厚0.1mmのステンレス板をエッチング加
工して作られたものであり、鋸歯電極111ａ，112ａの頂
点111ｂ，112ｂの曲率はＲ＝40μm以下である。
ある鋸歯電極111ａの頂点111ｂを、一定ピッチＬで設け
た鋸歯電極111ａを有し、像形成体である感光体ドラム1
0の移動方向に対して直交に配置されたコロナ放電用の
電極板であり、鋸歯電極板112は、同じく複数の等長の
電極部である鋸歯電極112ａの頂点112ｂを、一定ピッチ
Ｌで設けた鋸歯電極112ａを有し、像形成体である感光
体ドラム10の移動方向に対して直交に配置されたコロナ
放電用の電極板である。鋸歯電極板111と112とは、板面
を相対して平行に配置されている。鋸歯電極板111，112
は、例えば、板厚0.1mmのステンレス板をエッチング加
工して作られたものであり、鋸歯電極111ａ，112ａの頂
点111ｂ，112ｂの曲率はＲ＝40μm以下である。
【００１３】シールド113は、例えばステンレス製であ
り、コの字状の断面形状の開口を有する。前述の鋸歯電
極板111，112を絶縁性樹脂、例えばＡＢＳ樹脂で作られ
た支持部材120に平行に取り付け、同じく絶縁性樹脂で
作られた押さえ部材121で押さえ込んだ後、両端を絶縁
性樹脂、例えばＡＢＳ樹脂で作られた前後の側部部材11
4ａ，114ｂ（不図示）にて挟み込んで、シールド113に
落とし込み、樹脂ネジ117にてシールド113を側部部材11
4ａ，114ｂにネジ止めして、鋸歯電極板111，112を有す
る支持部材120、押さえ部材121及び側部部材114ａ，114
ｂを一体的に、シールド113に固定する。シールド113の
開口部側に、例えば、板厚0.1mmのステンレス板をエッ
チング加工して作られた制御グリッド115を、制御グリ
ッド取り付け用の樹脂ネジ118にて側部部材114ａ，114
ｂに取り付け、コロナ帯電装置であるスコロトロン帯電
器110が形成される。
り、コの字状の断面形状の開口を有する。前述の鋸歯電
極板111，112を絶縁性樹脂、例えばＡＢＳ樹脂で作られ
た支持部材120に平行に取り付け、同じく絶縁性樹脂で
作られた押さえ部材121で押さえ込んだ後、両端を絶縁
性樹脂、例えばＡＢＳ樹脂で作られた前後の側部部材11
4ａ，114ｂ（不図示）にて挟み込んで、シールド113に
落とし込み、樹脂ネジ117にてシールド113を側部部材11
4ａ，114ｂにネジ止めして、鋸歯電極板111，112を有す
る支持部材120、押さえ部材121及び側部部材114ａ，114
ｂを一体的に、シールド113に固定する。シールド113の
開口部側に、例えば、板厚0.1mmのステンレス板をエッ
チング加工して作られた制御グリッド115を、制御グリ
ッド取り付け用の樹脂ネジ118にて側部部材114ａ，114
ｂに取り付け、コロナ帯電装置であるスコロトロン帯電
器110が形成される。
【００１４】図３は、本発明のコロナ帯電装置の２枚の
鋸歯電極板の配置を示すものであり、感光体ドラム10の
移動方向に対して直交に配置された複数の等長の鋸歯電
極111ａ，112ａの頂点111ｂ，112ｂを、それぞれＬｃ
（Ｌｃ＝２mm）以上の一定ピッチＬで設けた鋸歯電極11
1ａ，112ａを有するコロナ放電用の２枚の鋸歯電極板11
1，112が、板面を相対して平行に配置され、更に、鋸歯
電極板111に設けた鋸歯電極111ａの頂点111ｂと、鋸歯
電極板112に設けた鋸歯電極112ａの頂点112ｂとが、コ
ロナ帯電装置110の側面より見て、互いに1/2ピッチ（Ｌ
／２）ずつずらして千鳥状に配置されている。上記の如
く、鋸歯電極111ａ，112ａを千鳥状に配列することによ
り、それぞれの鋸歯電極111ａ，112ａからのコロナ放電
が、互いに干渉すること無く、均一な帯電が行われる。
コロナ放電が、互いに干渉すること無く、均一な帯電が
行われるためのピッチＬの値は、２mm以上、10mm以下が
好ましい。上記発明において、鋸歯電極板の枚数は必ず
しも２枚に限らず、またピッチＬも一定には限らず、少
なくとも２枚の鋸歯電極板を、板面を相対させるように
平行に配設し、一方の鋸歯電極板に設けられた複数の鋸
歯電極が、他方の鋸歯電極板に設けられた複数の鋸歯電
極との間に対応する位置にあるコロナ帯電装置も本発明
に含まれる（第一の発明）。
鋸歯電極板の配置を示すものであり、感光体ドラム10の
移動方向に対して直交に配置された複数の等長の鋸歯電
極111ａ，112ａの頂点111ｂ，112ｂを、それぞれＬｃ
（Ｌｃ＝２mm）以上の一定ピッチＬで設けた鋸歯電極11
1ａ，112ａを有するコロナ放電用の２枚の鋸歯電極板11
1，112が、板面を相対して平行に配置され、更に、鋸歯
電極板111に設けた鋸歯電極111ａの頂点111ｂと、鋸歯
電極板112に設けた鋸歯電極112ａの頂点112ｂとが、コ
ロナ帯電装置110の側面より見て、互いに1/2ピッチ（Ｌ
／２）ずつずらして千鳥状に配置されている。上記の如
く、鋸歯電極111ａ，112ａを千鳥状に配列することによ
り、それぞれの鋸歯電極111ａ，112ａからのコロナ放電
が、互いに干渉すること無く、均一な帯電が行われる。
コロナ放電が、互いに干渉すること無く、均一な帯電が
行われるためのピッチＬの値は、２mm以上、10mm以下が
好ましい。上記発明において、鋸歯電極板の枚数は必ず
しも２枚に限らず、またピッチＬも一定には限らず、少
なくとも２枚の鋸歯電極板を、板面を相対させるように
平行に配設し、一方の鋸歯電極板に設けられた複数の鋸
歯電極が、他方の鋸歯電極板に設けられた複数の鋸歯電
極との間に対応する位置にあるコロナ帯電装置も本発明
に含まれる（第一の発明）。
【００１５】また、コロナ帯電装置110の製作時や、ク
リーニング時に、鋸歯電極板111，112の鋸歯電極111
ａ，112ａは、鋸歯電極板111，112の板面と平行する図
３の矢印ｂの方向には曲がりにくいが、鋸歯電極板11
1，112の板面に直交する図３の矢印ａの方向には曲がり
易いので、曲がりによるコロナ放電の干渉が起こり易
い、そのため、図３に示す２枚の鋸歯電極板111，112
の、一方の鋸歯電極板111にＬｃ（Ｌｃ＝２mm）以上の
一定ピッチＬで設けられた鋸歯電極111ａの頂点111ｂ
と、他方の鋸歯電極板112にＬｃ以上の一定ピッチＬで
設けられた鋸歯電極112ａの頂点112ｂとの最近接間隔の
値Ｄを、鋸歯電極111ａ，112ａの頂点111ｂ，112ｂのピ
ッチＬ以上（Ｄ≧Ｌ≧Ｌｃ）の値とすることにより、そ
れぞれの鋸歯電極111ａ，112ａ間のコロナ放電が、干渉
すること無く、更に鋸歯電極板111，112間の放電の干渉
を無くし、より均一な帯電が行われる。最近接間隔の値
Ｄを1.2Ｌ以上とすることが、より好ましい、また、コ
ロナ放電が互いに干渉すること無く、均一な帯電が行わ
れように、ピッチＬの値は、２mm以上、10mm以下が好ま
しい（第二の発明）。
リーニング時に、鋸歯電極板111，112の鋸歯電極111
ａ，112ａは、鋸歯電極板111，112の板面と平行する図
３の矢印ｂの方向には曲がりにくいが、鋸歯電極板11
1，112の板面に直交する図３の矢印ａの方向には曲がり
易いので、曲がりによるコロナ放電の干渉が起こり易
い、そのため、図３に示す２枚の鋸歯電極板111，112
の、一方の鋸歯電極板111にＬｃ（Ｌｃ＝２mm）以上の
一定ピッチＬで設けられた鋸歯電極111ａの頂点111ｂ
と、他方の鋸歯電極板112にＬｃ以上の一定ピッチＬで
設けられた鋸歯電極112ａの頂点112ｂとの最近接間隔の
値Ｄを、鋸歯電極111ａ，112ａの頂点111ｂ，112ｂのピ
ッチＬ以上（Ｄ≧Ｌ≧Ｌｃ）の値とすることにより、そ
れぞれの鋸歯電極111ａ，112ａ間のコロナ放電が、干渉
すること無く、更に鋸歯電極板111，112間の放電の干渉
を無くし、より均一な帯電が行われる。最近接間隔の値
Ｄを1.2Ｌ以上とすることが、より好ましい、また、コ
ロナ放電が互いに干渉すること無く、均一な帯電が行わ
れように、ピッチＬの値は、２mm以上、10mm以下が好ま
しい（第二の発明）。
【００１６】図４は、鋸歯電極板の作り方の実施例を示
す図である。
す図である。
【００１７】図４（Ａ）に示す鋸歯電極板121は、１枚
の導電性薄板から作られたもので、例えば、１枚の板厚
0.1mmのステンレス板をエッチング加工して作られたも
のであり、１枚の導電性薄板の中央部に鋸歯電極121ａ
の無い曲げ部123を設け、また、両端部に電圧印加端子1
24，125を設け、曲げ部123と電圧印加端子124との間に
鋸歯電極121ａを設け、また電圧印加端子125との間に鋸
歯電極122ａを設けたものであり、前記実施例と同様に
一定ピッチＬで設けられた複数の鋸歯電極121ａ，122ａ
の頂点121ｂ，122ｂが1/2ピッチずつずれ、また最近接
間隔がＤとなるようにして複数の鋸歯電極121ａ，122ａ
が相対するように、曲げ部123を中心として折り曲げら
れたものである。図４（Ｂ）に示す鋸歯電極板131は、
１枚の導電性薄板から作られたもので、例えば、１枚の
板厚0.1mmのステンレス板をエッチング加工して作られ
たものであり、１枚の導電性薄板の両端部に鋸歯電極13
1ａ，132ａを、鋸歯電極131ａ，132ａの間の中央部に曲
げ部133を、また、１枚の導電性薄板の両端部の一端部
に電圧印加端子134を設けたものであり、上記実施例と
同様に一定ピッチＬで設けられた複数の鋸歯電極131
ａ，132ａの頂点131ｂ，132ｂが1/2ピッチずつずれ、ま
た最近接間隔がＤとなるようにして複数の鋸歯電極131
ａ，132ａが相対するように、曲げ部133を中心として折
り曲げられたものである（第三の発明）。コロナ放電の
均一化を図るために、上記図４（Ａ）、図４（Ｂ）にし
めす鋸歯電極及び頂点の寸法関係は、第一、第二の発明
における実施例と同様に作られる。また、上記図説にお
いて曲げ部123，133をＵ字形にて示してあるが、いかな
る形状の曲げをも含むことは勿論である。
の導電性薄板から作られたもので、例えば、１枚の板厚
0.1mmのステンレス板をエッチング加工して作られたも
のであり、１枚の導電性薄板の中央部に鋸歯電極121ａ
の無い曲げ部123を設け、また、両端部に電圧印加端子1
24，125を設け、曲げ部123と電圧印加端子124との間に
鋸歯電極121ａを設け、また電圧印加端子125との間に鋸
歯電極122ａを設けたものであり、前記実施例と同様に
一定ピッチＬで設けられた複数の鋸歯電極121ａ，122ａ
の頂点121ｂ，122ｂが1/2ピッチずつずれ、また最近接
間隔がＤとなるようにして複数の鋸歯電極121ａ，122ａ
が相対するように、曲げ部123を中心として折り曲げら
れたものである。図４（Ｂ）に示す鋸歯電極板131は、
１枚の導電性薄板から作られたもので、例えば、１枚の
板厚0.1mmのステンレス板をエッチング加工して作られ
たものであり、１枚の導電性薄板の両端部に鋸歯電極13
1ａ，132ａを、鋸歯電極131ａ，132ａの間の中央部に曲
げ部133を、また、１枚の導電性薄板の両端部の一端部
に電圧印加端子134を設けたものであり、上記実施例と
同様に一定ピッチＬで設けられた複数の鋸歯電極131
ａ，132ａの頂点131ｂ，132ｂが1/2ピッチずつずれ、ま
た最近接間隔がＤとなるようにして複数の鋸歯電極131
ａ，132ａが相対するように、曲げ部133を中心として折
り曲げられたものである（第三の発明）。コロナ放電の
均一化を図るために、上記図４（Ａ）、図４（Ｂ）にし
めす鋸歯電極及び頂点の寸法関係は、第一、第二の発明
における実施例と同様に作られる。また、上記図説にお
いて曲げ部123，133をＵ字形にて示してあるが、いかな
る形状の曲げをも含むことは勿論である。
【００１８】
【発明の効果】請求項１又は２によれば、少なくとも２
枚の鋸歯電極板を、板面を相対させるように平行に配設
し、一方の鋸歯電極板に設けられた複数の鋸歯電極が、
他方の鋸歯電極板に設けられた複数の鋸歯電極の間に対
応する位置に配置されたことで、また、特に感光体ドラ
ムの移動方向に対して直交に配置された複数の等長の鋸
歯電極の頂点を、それぞれＬｃ（Ｌｃ＝２mm）以上の一
定ピッチＬで設けた鋸歯電極を有するコロナ放電用の２
枚の鋸歯電極板が、板面を相対して平行に配置され、更
に、一方の鋸歯電極板に設けた鋸歯電極の頂点と、他方
の鋸歯電極板に設けた鋸歯電極の頂点とが、互いに1/2
ピッチ（Ｌ／２）ずつ摺らして千鳥状に配置されている
ので、それぞれの鋸歯電極からのコロナ放電が、互いに
干渉すること無く、小型で、均一な帯電が行われ、良好
な画像を得ることが出来るコロナ帯電装置の提供が可能
となった（第一の発明）。
枚の鋸歯電極板を、板面を相対させるように平行に配設
し、一方の鋸歯電極板に設けられた複数の鋸歯電極が、
他方の鋸歯電極板に設けられた複数の鋸歯電極の間に対
応する位置に配置されたことで、また、特に感光体ドラ
ムの移動方向に対して直交に配置された複数の等長の鋸
歯電極の頂点を、それぞれＬｃ（Ｌｃ＝２mm）以上の一
定ピッチＬで設けた鋸歯電極を有するコロナ放電用の２
枚の鋸歯電極板が、板面を相対して平行に配置され、更
に、一方の鋸歯電極板に設けた鋸歯電極の頂点と、他方
の鋸歯電極板に設けた鋸歯電極の頂点とが、互いに1/2
ピッチ（Ｌ／２）ずつ摺らして千鳥状に配置されている
ので、それぞれの鋸歯電極からのコロナ放電が、互いに
干渉すること無く、小型で、均一な帯電が行われ、良好
な画像を得ることが出来るコロナ帯電装置の提供が可能
となった（第一の発明）。
【００１９】請求項３によれば、コロナ帯電装置の製作
時や、クリーニング時に生じ易い、曲がりによるコロナ
放電の干渉を防止するため、２枚の鋸歯電極板の、一方
の鋸歯電極板にＬｃ以上の一定ピッチＬで設けられた鋸
歯電極の頂点と、他方の鋸歯電極板にＬｃ以上の一定ピ
ッチＬで設けられた鋸歯電極の頂点との最近接間隔の値
Ｄを、鋸歯電極の頂点のピッチＬ以上（Ｄ≧Ｌ≧Ｌｃ）
の値、好ましくは、鋸歯電極の頂点の最近接間隔の値Ｄ
を鋸歯電極の頂点のピッチＬの1.2倍以上とすることに
より、それぞれの鋸歯電極間のコロナ放電が、干渉する
こと無く、更に鋸歯電極板間の放電の干渉を無くし、よ
り均一な帯電が行われ、小型で、均一帯電が可能で、か
つ、オゾン発生量が少ないコロナ帯電装置の提供が可能
となった（第二の発明）。
時や、クリーニング時に生じ易い、曲がりによるコロナ
放電の干渉を防止するため、２枚の鋸歯電極板の、一方
の鋸歯電極板にＬｃ以上の一定ピッチＬで設けられた鋸
歯電極の頂点と、他方の鋸歯電極板にＬｃ以上の一定ピ
ッチＬで設けられた鋸歯電極の頂点との最近接間隔の値
Ｄを、鋸歯電極の頂点のピッチＬ以上（Ｄ≧Ｌ≧Ｌｃ）
の値、好ましくは、鋸歯電極の頂点の最近接間隔の値Ｄ
を鋸歯電極の頂点のピッチＬの1.2倍以上とすることに
より、それぞれの鋸歯電極間のコロナ放電が、干渉する
こと無く、更に鋸歯電極板間の放電の干渉を無くし、よ
り均一な帯電が行われ、小型で、均一帯電が可能で、か
つ、オゾン発生量が少ないコロナ帯電装置の提供が可能
となった（第二の発明）。
【００２０】請求項４によれば、上記第一、及び第二の
発明における鋸歯電極板を、一枚の導電性薄板から製作
することにより、並列する互いの鋸歯電極のピッチＬの
関係や、並列する互いの鋸歯電極のピッチＬと千鳥状に
設けられた鋸歯電極の頂点の最近接間隔の値Ｄを精度良
く作ることが可能となった（第三の発明）。
発明における鋸歯電極板を、一枚の導電性薄板から製作
することにより、並列する互いの鋸歯電極のピッチＬの
関係や、並列する互いの鋸歯電極のピッチＬと千鳥状に
設けられた鋸歯電極の頂点の最近接間隔の値Ｄを精度良
く作ることが可能となった（第三の発明）。
【図１】コロナ帯電装置の一実施例を示すスコロトロン
帯電器の構造を示す概要図である。
帯電器の構造を示す概要図である。
【図２】図１のスコロトロン帯電器の断面図である。
【図３】本発明のコロナ帯電装置の２枚の鋸歯電極板の
配置を示す図である。
配置を示す図である。
【図４】鋸歯電極板の作り方の実施例を示す図である。
【図５】鋸歯電極板を用いたコロナ帯電装置を示す概要
断面図である。
断面図である。
【図６】図５のコロナ帯電装置の放電状態を示す図であ
る。
る。
10 感光体ドラム 110 スコロトロン帯電器 111，112，121，131 鋸歯電極板 111ａ，112ａ，121ａ，122ａ，131ａ，132ａ 鋸歯電極 111ｂ，112ｂ，121ｂ，122ｂ，131ｂ，132ｂ 頂点 113 シールド 114ａ，114ｂ 側部部材 115 制御グリッド 120 支持部材 121 押さえ部材 123，133 曲げ部 124，125，134 電圧印加端子
Claims (4)
- 【請求項１】 複数の等長の鋸歯電極を一定ピッチで設
けたコロナ放電用の鋸歯電極板を有し、前記鋸歯電極板
が、潜像を形成するための像形成体の移動方向に対して
直交して配置されたコロナ帯電装置において、少なくと
も２枚の鋸歯電極板を、板面を相対させるように平行に
配設し、一方の鋸歯電極板に設けられた複数の鋸歯電極
が、他方の鋸歯電極板に設けられた複数の鋸歯電極の間
に対応する位置にあることを特徴とするコロナ帯電装
置。 - 【請求項２】 ２枚の鋸歯電極板を、板面を相対させる
ように平行に配設し、一方の鋸歯電極板に一定ピッチＬ
で設けられた複数の鋸歯電極と、他方の鋸歯電極板に一
定ピッチＬで設けられた複数の鋸歯電極とを、互いに1/
2ピッチずつずらしたことを特徴とする請求項１に記載
のコロナ帯電装置。 - 【請求項３】 複数の等長の鋸歯電極を一定ピッチで設
けたコロナ放電用の鋸歯電極板を有し、前記鋸歯電極板
が、潜像を形成するための像形成体の移動方向に対して
直交して配置されたコロナ帯電装置において、２枚の鋸
歯電極板を、板面を相対させるように平行に配設し、一
方の鋸歯電極板に一定ピッチＬで設けられた鋸歯電極の
頂点と、他方の鋸歯電極板に一定ピッチＬで設けられた
鋸歯電極の頂点との最近接間隔Ｄとを、Ｄ≧Ｌなる関係
に設けられたことを特徴とするコロナ帯電装置。 - 【請求項４】 複数の等長の鋸歯電極を一定ピッチで設
けたコロナ放電用の鋸歯電極板を有し、前記鋸歯電極板
が、潜像を形成するための像形成体の移動方向に対して
直交して配置されたコロナ帯電装置において、少なくと
も２枚の鋸歯電極板を、板面を相対させるように平行に
配設し、前記２枚の鋸歯電極板は、１枚の板を折り曲げ
て形成されたことを特徴とするコロナ帯電装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31076494A JPH08166704A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | コロナ帯電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31076494A JPH08166704A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | コロナ帯電装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08166704A true JPH08166704A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=18009198
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31076494A Pending JPH08166704A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | コロナ帯電装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08166704A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011095508A (ja) * | 2009-10-29 | 2011-05-12 | Sharp Corp | 帯電装置、帯電装置を備える画像形成装置、および放電電極形成方法 |
-
1994
- 1994-12-14 JP JP31076494A patent/JPH08166704A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011095508A (ja) * | 2009-10-29 | 2011-05-12 | Sharp Corp | 帯電装置、帯電装置を備える画像形成装置、および放電電極形成方法 |
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