JPH081666A - 高寸法精度熱可塑性樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

高寸法精度熱可塑性樹脂組成物の製造方法

Info

Publication number
JPH081666A
JPH081666A JP6144310A JP14431094A JPH081666A JP H081666 A JPH081666 A JP H081666A JP 6144310 A JP6144310 A JP 6144310A JP 14431094 A JP14431094 A JP 14431094A JP H081666 A JPH081666 A JP H081666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
supply port
material supply
resin
thermoplastic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6144310A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Okada
研一 岡田
Toshiaki Ozeki
寿朗 大関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP6144310A priority Critical patent/JPH081666A/ja
Publication of JPH081666A publication Critical patent/JPH081666A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 押出機を用いて強化熱可塑性樹脂を製造する
方法において前記押出機が原料の流れ方向に対して上流
側に向けられた第一原料供給口、下流側に設けられた第
二原料供給口を有しており、前記第一原料供給口から樹
脂成分を、第二原料供給口から鱗片状フィラーを供給す
ることを特徴とする。 【効果】 本発明は、優れた耐熱性、耐衝撃性、成形加
工性、剛性、寸法精度をもつ熱可塑性樹脂組成物を製造
する方法に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた耐熱性、耐衝撃
性、成形加工性、剛性、寸法精度をもつ熱可塑性樹脂組
成物を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車、事務機器、電気製品等の
分野においてその部品、特に板金類の一部を軽量化、省
エネルギー化、低価格化の目的から、エンジニアリング
樹脂製品で代替することが試みられており、その結果、
エンジニアリング樹脂、特に強化材で強化されたエンジ
ニアリング樹脂の需要が増加している。例えば、結晶性
樹脂であるポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリア
セタール樹脂にガラス繊維を配合して耐熱性、剛性を向
上させた樹脂組成物や、非晶性樹脂であるポリカーボネ
ート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ABS樹脂に
ガラス繊維を配合して耐熱性、剛性を向上させた樹脂組
成物が提案されている。
【0003】しかしながら、樹脂組成物に対する要求性
能は益々多様化の傾向にある。例えば、これまでは板金
やアルミダイキャストが用いられていたOA機器のシャ
ーシなどに用いるため、従来の樹脂組成物では到達し得
ない高い剛性や寸法精度が要求されている。樹脂類に剛
性及び寸法精度を賦与する技術として、ガラス繊維等の
無機質充填剤を配合する技術が良く知られている。しか
しながら、樹脂組成物を溶融押出機等で溶融混練する際
に熱可塑性樹脂自体の劣化や、ガラス繊維などの無機質
充填剤の破砕がおこり、衝撃強度、機械的強度の十分な
効果が得られなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明の課
題は、上記した手段で問題となっている衝撃強度、機械
的強度等の物性の低下がなく、かつ成形加工性と剛性、
寸法精度がさらに改良された強化熱可塑性樹脂組成物を
得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意検討した結果、本発明にいたった。すな
わち、本発明は、押出機を用いて強化熱可塑性樹脂を製
造する方法において、前記押出機が原料の流れ方向に対
して上流側に向けられた第一原料供給口、下流側に設け
られた第二原料供給口を有しており、前記第一原料供給
口から樹脂成分を、第二原料供給口から鱗片状フィラー
を供給することを特徴とする。
【0006】本発明で使用する押出機には、原料の流れ
方向に対して第一原料供給口、第二原料供給口が設けら
れており、熱可塑性樹脂、安定剤、着色剤等を第一原料
供給口から導入し、第二原料供給口から鱗片状フィラ
ー、例えばガラスフレーク、マイカなどを供給する。こ
の際、第一原料供給口から第二原料供給口までの温度は
熱可塑性樹脂が十分に溶融する温度であれば極力低い温
度が好ましい。また、第二原料供給口からダイまでの温
度も同様である。また、第二原料供給口については、通
常の押出機のバレルにフィード口を作り、例えば、スク
リューフィーダーで添加しても良いし、バレルにフィー
ド口がない場合ベントから容量式振動フィーダーで添加
しても良い。鱗片状フィラーの均一な分散を容易にする
ために、剪断速度が10sec-1以上で押出機内の樹脂
組成物の溶融粘度が102 〜104Pa・sの範囲にす
るのが好ましい。
【0007】本発明に用いられる熱可塑性樹脂としては
まず、非晶性熱可塑性樹脂として、例えば、ポリフェニ
レンエーテル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、スチレン
系樹脂、及びこれらのポリブレンド物が挙げられ、結晶
性熱可塑性樹脂樹脂として、ポリアミド樹脂、ポリアセ
タール樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂及
びこれらのブレンド物が挙げられる。また、非晶性熱可
塑性樹脂と結晶性熱可塑性樹脂のブレンド物例えば、ポ
リフェニレンエーテル系樹脂とポリアミド樹脂の組み合
わせも含まれる。特に好ましいのは、ポリフェニレンエ
ーテル樹脂とスチレン系樹脂のブレンド物である。
【0008】本発明で用いるポリフェニレンエーテル系
樹脂とは、次に示す一般式(1)、
【0009】
【化1】
【0010】(式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5
6 は、炭素1〜4のアルキル基、アリール基、ハロゲ
ン、水素等の一価の残基であり、R5 ,R6 は、同時に
水素ではない)を繰り返し単位とし、構成単位が一般式
(1)の〔a〕及び〔b〕からなる単独重合体、あるい
は共重合体が使用できる。ポリフェニレンエーテル系樹
脂の単独重合体の代表例としては、ポリ(2,6−ジメ
チル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチ
ル−6−エチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ
(2,6−ジエチル−1,4−フェニレン)エーテル、
ポリ(2−エチル−6−n−プロピル−1,4−フェニ
レン)エーテル、ポリ(2,6−ジ−n−プロピル−
1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6
−n−ブチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ
(2−エチル−6−イソプロピル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−クロロエチル−
1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6
−ヒドロキシエチル−1,4−フェニレン)エーテル、
ポリ(2−メチル−6−クロロエチル−1,4−フェニ
レン)エーテル等のホモポリマーが挙げられる。
【0011】ポリフェニレンエーテル共重合体は、2,
6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメチルフェ
ノールとの共重合体あるいはo−クレゾールとの共重合
体あるいは2,3,6−トリメチルフェノール及びo−
クレゾールとの共重合体等、ポリフェニレンエーテル構
造を主体としてなるポリフェニレンエーテル共重合体を
包含する。
【0012】また、本発明のポリフェニレンエーテル系
樹脂中には、本発明の主旨に反しない限り、従来ポリフ
ェニレンエーテル樹脂中に存在させてもよいことが提案
されている他の種々のフェニレンエーテルユニットを部
分構造として含んでいても構わない。少量共存させるこ
とが提案されているものの例としては、特願昭63−1
2698号及び特開昭63−301222号公報に記載
されている、2−(ジアルキルアミノメチル)−6−メ
チルフェニレンエーテルユニットや、2−(N−アルキ
ル−N−フェニルアミノメチル)−6−メチルフェニレ
ンエーテルユニット等が挙げられる。
【0013】また、ポリフェニレンエーテル樹脂の主鎖
中にジフェノキノン等が少量結合したものも含まれる。
さらに、例えば特開平2−276823号公報、特開昭
63−108059号公報、特開昭59−59724号
公報等に記載されている、炭素−炭素二重結合を持つ化
合物により変性されたポリフェニレンエーテルも含む。
さらに、炭素−炭素二重結合を持つ化合物を第一原料供
給口からポリフェニレンエーテルと同時にフィードし、
押出機内で変性することも含まれる。また、本発明組成
物中のポリフェニレンエーテル系樹脂の固有粘度はま
ず、ペレットの一部10gを200gのクロロホルムに
溶解し、濾過によりフィラーを除去した後、濾液を乾燥
した後、150mlの冷塩化メチレンに溶解した後、−
5℃で24時間放置し、析出物をろ過した。次いで冷塩
化メチレンで洗浄した後140℃で1時間減圧乾燥し、
ポリマーを得た。そして、クロロホルム溶液にして25
℃でウベローデ型粘度計で固有粘度を測定した。
【0014】本発明のポリフェニレンエーテル系樹脂の
重量平均分子量は40000〜100000である。4
0000未満の場合は耐薬品性等の物性が低下してしま
い100000を超えると流動性が低下してしまう。本
発明に用いるポリフェニレンエーテル系樹脂の製造方法
は、重合方法等が特に限定されるものではないが例え
ば、米国特許4,788,277号明細書(特願昭62
−77570号)に記載されている方法に従って、ジブ
チルアミンの存在下に、2,6−キシレノールを酸化カ
ップリング重合して製造することもできる。
【0015】さらに本発明で用いられるスチレン系樹脂
とは、スチレン系化合物、スチレン系化合物と共重合可
能な化合物をゴム質重合体存在または非存在下に重合し
て得られる重合体である。スチレン系化合物とは、一般
式(2)
【0016】
【化2】
【0017】(式中、Rは水素、低級アルキルまたはハ
ロゲンを示し、Zはビニル、水素、ハロゲン及び低級ア
ルキルよりなる群から選択され、pは0〜5の整数であ
る。)で表される化合物を意味する。これらの具体例と
しては、スチレン、α−メチルスチレン、2,4−ジメ
チルスチレン、モノクロロスチレン、p−メチルスチレ
ン、p−tert−ブチルスチレン、エチルスチレン等
が挙げられる。また、スチレン系化合物と共重合可能な
化合物としては、”メチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート等のメタクリル酸エステル類”、”アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル等の不飽和ニトリル化合
物類”、無水マレイン酸等の酸無水物等が挙げられ、ス
チレン系化合物とともに使用される。また、重合時に共
存させ得るゴム質重合体としては共役ジエン系ゴムある
いは共役ジエンと芳香族ビニル化合物のコポリマーある
いはこれらを一部水素添加したものあるいはエチレン−
プロピレン共重合体系ゴム等が挙げられる。
【0018】本発明のスチレン系樹脂の製造方法は、限
定されるものではなく、当業者に良く知られている塊状
重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合のいずれを用いて
も良い。また本発明において第一原料供給口から必要に
応じて他のゴム質重合体例えばスチレンーブタジエンブ
ロック共重合体またはその水添物等を添加することも可
能である。
【0019】スチレンーブタジエンブロック共重合体の
水添物とは、少なくとも1個のスチレン系ポリマーブロ
ックと少なくとも1個のオレフィン系エラストマーブロ
ックとより成るブロック共重合体である。本発明に言う
スチレン系ポリマーブロックとは具体的には一般式
(2)
【0020】
【化3】
【0021】(式中、Rは水素、低級アルキルまたはハ
ロゲンを示し、Zはビニル、水素、ハロゲン及び低級ア
ルキルよりなる群から選択され、pは0〜5の整数であ
る)で表される化合物から誘導されるポリマーまたは共
重合体ブロックである。本発明に言うオレフィン系エラ
ストマーブロックとは、エチレン、プロピレン、1−ブ
テン、イソブチレン等のモノオレフィンあるいはブタジ
エン、イソプレン、1,3−ペンタジエン等の共役ジオ
レフィン、1,4−ヘキサジエン、ノルボルネン誘導体
等の非共役ジオレフィンのうちから選ばれた1種以上の
オレフィン化合物が重合あるいは共重合した形態を有す
る重合体ブロックであり、しかも該ブロックの不飽和度
は20%以下である。したがって、オレフィン系エラス
トマーブロックの構成モノマーとして上記のジオレフィ
ン類を用いた場合には、該ブロック部分の不飽和度が2
0%を超えない程度まで水添等により不飽和度を減らす
処置が施されていなければならない。又、オレフィン系
エラストマーブロックにはスチレン系化合物がランダム
に共重合されてもよい。
【0022】本発明に用いる鱗片状フィラーは、樹脂配
合後の長径が1000μm以下、好ましくは1〜500
μmの範囲であり、かつ、アスペクト比(長径と厚みの
比)が5以上、好ましくは10以上、更に好ましくは3
0以上のものがよい。該鱗片状フィラーとしてはガラス
フレークやマイカが挙げられ、また、両者の併用も含ま
れるが、特に好ましいのはガラスフレークである。該鱗
片状フィラーは市販されているものをそのまま用いるこ
とができるが、また樹脂に配合する際に必要に応じ適宜
粉砕して用いても良い。前記鱗片状フィラーが長径10
00μmを超えるものは、配合時に分級が生じて、樹脂
との均一混合が困難となり、また、成形品の物性にバラ
ツキを生じる場合がある。一方、アスペクト比が5未満
のものでは成形品の熱変形温度の向上が不十分で、アイ
ゾット衝撃強さも低下する傾向があるので好ましくな
い。本発明においては、該鱗片状フィラーの効果を効果
を発揮する範囲で他のフィラーの1種又はそれ以上を併
用しても良い。その強化フィラーとしては、例えばガラ
ス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、金属繊維などの短
繊維系強化充填剤や、ガラスビーズ、ガラスバルーン、
タルク、ウォラストナイト、炭酸カルシュームなどの無
機質充填剤が挙げられる。
【0023】本発明において鱗片状フィラーの使用量
は、組成物中に5〜60重量%、好ましくは10〜50
重量%の範囲で選ばれる。この量が5重量%未満では特
に線膨張係数の改良が不十分になるし、60重量%を超
えると均一混合が難しく、また、組成物の成形性や外観
の低下が生じる。また、前記強化用フィラーは、樹脂と
の親和性を改良する目的で、例えばシラン系やチタネー
ト系などの種々のカップリング剤で表面処理したものを
使用することができる。また、フィラーの供給を容易に
するために鱗片状フィラーを顆粒化しても良い。本発明
の組成物には他の添加剤、例えば、可塑剤、安定剤、紫
外線吸収剤、難燃剤、着色剤、離型剤を添加することが
できる。安定剤としては、亜リン酸エステル類、ヒンダ
ードフェノール類、アルカノールアミン類、酸アミド
類、ジチオカルバミン酸金属塩類、無機硫化物、金属酸
化物類の中から単独でまたは組み合わせて使用すること
ができる。紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール
類、サリシレート類、ベンゾフェノン類等が挙げられ
る。
【0024】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
なお、樹脂組成物の特性は、東芝機械(株)製IS80
EPN射出成形機を使用し、シリンダー温度300℃、
金型温度80℃において試験片を作製し、継ぎの試験法
に従って評価した。 (1)加熱変形温度:ASTM−D648 (2)曲げ弾性率:ASTM−D790 (3)アイゾット衝撃強さ:ASTM−D256、1/
4インチ厚ノッチ付き (4)成形収縮率:ASTM−D955、150×15
0×3mm平板、収縮率は0.4%以下が好ましい。 (5)難燃性:UL−94、1/8インチ成形片使用。 (6)反り:150×150×3mm平板を用い、隙間
ゲージを使用して最高の反り(mm)を測定する。数値
が少ない程、寸法精度が良好であることを示す。 (7)線膨張係数:アニーリングによって歪みを除去
し、ASTM−D618の方法で前処理した試験片を使
用して、樹脂の流動方向と流動方向に対して直角方向の
それぞれの線膨張係数を、抵抗線歪み計を用い、AST
M−D696の方法に準じて−35〜65℃の間で測定
した。
【0025】本発明で用いる線膨張係数の異方性とは、
直角方向の線膨張係数を流れ方向の線膨張係数で除した
値である。この数値が1に近い樹脂組成物ほど異方性が
少ないといえる。板金代替用エンジニアリング樹脂とし
てはこの異方性が2以下であることが必要である。
【0026】
【実施例1】第一原料供給口から固有粘度0.50(2
5℃クロロホルム中)のポリ(2,6−ジメチル−1,
4フェニレン)エーテル40重量部、GPポリスチレン
685(旭化成工業社製)7重量部、安定剤アデカAO
−30(旭電化社製)0.25重量部、ゴム変性スチレ
ン系樹脂494(旭化成工業社製)15重量部及びトリ
フェニルホスフェート8重量部を、ベントから振動式容
量フィーダーでガラスフレークCEF150A(日本板
硝子製)30重量部を供給した。尚、ここで用いた押出
機及び押出条件は、シリンダーの最上流に第一原料供給
口を設け、ほぼ上流からダイまでの2/3の位置にベン
トを有した池貝製作所製PCM30を用い、前記第一原
料供給口からベント迄の温度を320℃、ベントからダ
イ迄の温度を280℃に保持し、回転数300rpmで
あった。こうして得られたペレットを射出成形機(東芝
機械(株)製IS−80EPN)で300℃で成形し、
試験片を作製した。この試験片を用いて物性を評価し、
結果を表1に示した。
【0027】
【実施例2】第一原料供給口から市販のPC/ABS
(帝人化成マルチロンK−1300)70重量部、安定
剤アデカAO−30(旭電化社製)0.25重量部を、
ベントからガラスフレークCEF150A(日本板硝子
製)30重量部を供給した。なお、ここで用いた押出機
及び押出条件は、シリンダーの最上流に第一原料供給口
を設け、ほぼ上流からダイまでの2/3の位置にベント
を有した池貝製作所製PCM30を用い、前記第一原料
供給口からベントまでの温度を280℃、ベントからダ
イまでの温度を260℃に保持し、回転数300rpm
であった。こうして得られたペレットを射出成形機(東
芝機械(株)製IS−80EPN)で300℃で成形
し、試験片を作製した。この試験片を用いて物性を評価
し、結果を表1に示した。
【0028】
【比較例1】全ての原料を第一原料供給口から供給した
以外は実施例1と同様に行った。
【0029】
【比較例2】全ての原料を第一原料供給口から供給した
以外は実施例2と同様に行った。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】原料の流れ方向に対して、上流側に向け
られた第一原料供給口、下流側に設けられた第二原料供
給口を有している押出機を用いて前記第一原料供給口か
ら樹脂成分を、第二原料供給口から鱗片状フィラーを供
給することにより、優れた耐熱性、耐衝撃性、成形加工
性、剛性、寸法精度を持つ熱可塑性樹脂組成物を製造す
ることが可能になった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出機が、原料の流れ方向に対して上流
    側に向けられた第一原料供給口及び下流側に設けられた
    第二原料供給口を有しており、前記第一原料供給口から
    樹脂成分を、第二原料供給口から鱗片状のフィラーを供
    給することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物の製造方
    法。
JP6144310A 1994-06-27 1994-06-27 高寸法精度熱可塑性樹脂組成物の製造方法 Withdrawn JPH081666A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6144310A JPH081666A (ja) 1994-06-27 1994-06-27 高寸法精度熱可塑性樹脂組成物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6144310A JPH081666A (ja) 1994-06-27 1994-06-27 高寸法精度熱可塑性樹脂組成物の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH081666A true JPH081666A (ja) 1996-01-09

Family

ID=15359118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6144310A Withdrawn JPH081666A (ja) 1994-06-27 1994-06-27 高寸法精度熱可塑性樹脂組成物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH081666A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001106894A (ja) * 1999-10-06 2001-04-17 Asahi Kasei Corp 帯電防止ポリフェニレンエーテル樹脂組成物
JP2004137447A (ja) * 2002-08-22 2004-05-13 Asahi Kasei Chemicals Corp 製造方法及びその難燃樹脂組成物
KR20210119266A (ko) 2020-03-24 2021-10-05 글로브라이드 가부시키가이샤 낚시용 릴

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001106894A (ja) * 1999-10-06 2001-04-17 Asahi Kasei Corp 帯電防止ポリフェニレンエーテル樹脂組成物
JP4502227B2 (ja) * 1999-10-06 2010-07-14 旭化成ケミカルズ株式会社 帯電防止ポリフェニレンエーテル樹脂組成物
JP2004137447A (ja) * 2002-08-22 2004-05-13 Asahi Kasei Chemicals Corp 製造方法及びその難燃樹脂組成物
KR20210119266A (ko) 2020-03-24 2021-10-05 글로브라이드 가부시키가이샤 낚시용 릴

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1404761B1 (en) Poly(arylene ether)-polyolefin composition, method for the preparation thereof, and articles derived therefrom
EP2433988B1 (en) Automobile lamp accessory
US6815491B2 (en) Reinforced thermoplastic composition and articles derived therefrom
US5026764A (en) Resin composition based on modified polyphenylene ether and polyphenylene sulfide, and molded articles therefrom
EP0587100A1 (en) Polystyrene composition
JPH05179135A (ja) 樹脂組成物
EP1352028A2 (en) Reinforced thermoplastic composition and articles derived therefrom
JPH08217972A (ja) 樹脂組成物
JPH081665A (ja) 高強度ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物の製造方法
JPH081666A (ja) 高寸法精度熱可塑性樹脂組成物の製造方法
JPH05306365A (ja) リサイクル性が改良された樹脂組成物
JP2008280532A (ja) ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物
JP2797015B2 (ja) 樹脂成形体
JP3264468B2 (ja) 耐衝撃性ポリスチレン系樹脂組成物
JP2001064503A (ja) 熱可塑性樹脂組成物、その製造方法及びポンプ部品
JPH073083A (ja) ポリフェニレンエーテル樹脂組成物の製造法
EP0432641A2 (en) Reinforced polyphenylene ether resin compositions having improved melt flow
JP3121156B2 (ja) 樹脂組成物
JPH083436A (ja) 加工流動性の優れた高寸法精度樹脂組成物
JPH1160836A (ja) 樹脂組成物
JP2005097477A (ja) 熱可塑性樹脂組成物および自動車外板成形品
JP3660035B2 (ja) ポリフェニレンオキシド樹脂組成物
JP3110089B2 (ja) 樹脂組成物
JPH0812873A (ja) 強化ポリフェニレンエーテル樹脂組成物
JP3237297B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010904