JPH08166570A - 投写型画像表示装置 - Google Patents

投写型画像表示装置

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Publication number
JPH08166570A
JPH08166570A JP6310395A JP31039594A JPH08166570A JP H08166570 A JPH08166570 A JP H08166570A JP 6310395 A JP6310395 A JP 6310395A JP 31039594 A JP31039594 A JP 31039594A JP H08166570 A JPH08166570 A JP H08166570A
Authority
JP
Japan
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wedge
light
display device
image display
projection
Prior art date
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Pending
Application number
JP6310395A
Other languages
English (en)
Inventor
Narumasa Yamagishi
成多 山岸
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6310395A priority Critical patent/JPH08166570A/ja
Publication of JPH08166570A publication Critical patent/JPH08166570A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の表示デバイス上の画像をダイクロイッ
クミラーにより合成し投写画像を得る投写型画像表示装
置において、投写画像上の非点隔差の発生を抑えて高画
質化を実現できる。 【構成】 青、緑、赤の光を出射する光源10と、それ
ぞれ変調する手段と、変調された光を合成する手段であ
るダイクロイックミラー7、8と合成された光を投写す
る手段10を備えた投写型画像表示装置において、平行
平面板であるダイクロイックミラー3、4、7、8で生
じる非点隔差を軽減または排除する事が出来る楔状のプ
リズム13を変調手段と投写手段10の間に配置してな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像表示デバイス上の画
像をダイクロイックミラーにより合成し投写レンズによ
り拡大投写する投写型画像表示装置の構成に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より青、緑、赤の画像を表示するC
RT前面にそれぞれ備えられた投写レンズにより大型映
像を得る投写型画像表示装置が提供されてきたが、小型
軽量の上に投写レンズを1レンズとすることで設置し直
す毎にコンバージェンス調整を行う必要がないことから
透過型液晶パネルを3枚用いてなる投写型画像表示装置
が普及しつつある。
【0003】この構成を図12に示す。1の光源で射出
された光は2の反射傘により反射され、3、4の色分解
ダイクロイックミラーと5の全反射ミラーにより青、
緑、赤に分光された光は6a,6b,6cの透過型液晶
パネルの開口部に導かれる。前記液晶パネルにより変調
された光は7、8の色合成ダイクロイックミラーと9の
全反射ミラーにより合成され、10の投写レンズにより
画像を拡大投写する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】先に記述したように、
このような構成をとることで装置内で画像合成を行える
ことから設置の毎にコンバージェンス調整を行う必要が
ないという簡便性を備えることが出来る。
【0005】しかし液晶パネルが高精細化されるにつれ
て平行平面板である色合成ダイクロイックミラーを透過
することにより生じる非点隔差による画質劣化が著しく
なり無視できなくなってきている。
【0006】この非点隔差は光軸に対して平行平面板を
斜めに配置されることで生じる。図3において11は光
軸、12は平行平面板を示している。12の平行平面板
の板厚をt1 、屈折率をn1 とし、12の平行平面板へ
の光の入射角をi1 、入射した光の平行平面板中の進入
角をi1´ 、とすれば非点隔差kl1は以下のようにな
る。
【0007】
【数1】
【0008】この式から明らかなように平行平面板の板
厚が薄ければ非点隔差の値も小さくできるが、平行平面
板である色合成ダイクロイックミラーは画像を透過と同
時に反射することにより合成する。この際反射面である
色合成ダイクロイックミラーの表面には反射した画像が
歪まないように高精度の平面度が要求される。従って色
合成ダイクロイックミラーは前記平面度がダイクロイッ
クコートを蒸着した後の経時変化、ミラーを支持機構部
品にとりつける際に生じる応力による形状変化がないよ
うに一定の板厚が必要となり、板厚が薄くできないこと
から非点隔差も小さくすることが出来なかった。
【0009】この非点隔差の発生により投写画像の縦方
向と横方向での結像位置がことなることから縦線と横線
を同時に結像させることが出来ずぼけた画像しか得るこ
とが出来無いだけでなく、図12において6a,6b,
6cの透過型液晶パネルのうち6cの液晶パネルにより
変調された画像は反射だけで導かれることから非点隔差
の発生はなく、6bの液晶パネルにより変調された画像
は8の色合成ダイクロイックミラーにより生じる非点隔
差、6aの液晶パネルにより変調された画像は7と8の
色合成ダイクロイックミラーにより生じる非点隔差があ
り、これらの画像を投写して画像を合成しコンバージェ
ンス調整する際に非点隔差があると縦方向と横方向で倍
率が異なることから投写画像の縦横比が非点隔差の値で
変わることから前記3つの画像を合わせきれずに端部に
色にじみが生じてしまう。
【0010】この課題解決に鑑み特開平5−31311
9号公報が提案されている。これは色合成ダイクロイッ
クミラーを楔形状にすることで非点隔差を抑えて課題解
決を図っている。しかしこの構成によれば面精度と同時
に分光特性も要求される色合成ダイクロイックミラーを
楔状に加工するため、加工時の歩留まりを含めて考える
と非常に高価なものになってしまう。また色合成ダイク
ロイックコートを施す際に高温にさらされる、高精度な
平面度を要求されることから樹脂材料成形部品化により
コスト低減を図る等の取り組みも非常に困難である。
【0011】
【課題を解決するための手段】以下に示す本発明の4つ
の手段で前記課題を解決できる。
【0012】(第1の手段)青、緑、赤の光を出射する
光源と、前記青、緑、赤の光をそれぞれ変調する手段
と、変調された光を合成する手段である2枚のダイクロ
イックミラーと、合成された光を投写する手段である投
写レンズとを備えた投写型画像表示装置において、前記
2枚のダイクロイックミラーの間に楔状のプリズムが少
なくとも1枚配置されており、この楔状のプリズムは前
記ダイクロイックミラー1枚分で発生する非点隔差以
上、2枚分で発生する非点隔差以下の大きさの非点隔差
を補正するよう設けられていることを特徴とする構成。
【0013】(第2の手段)青、緑、赤の光を出射する
光源と、前記青、緑、赤の光をそれぞれ変調する手段
と、変調された光を合成する手段である2枚のダイクロ
イックミラーと、合成された光を投写する手段である投
写レンズとを備えた投写型画像表示装置において、 前
記変調手段と投写レンズの間に楔状のプリズムが2枚備
えられており、前記楔状のプリズムのうち1枚は前記ダ
イクロイックミラー1枚で生じる非点隔差を補正し、他
方の楔状のプリズム1枚は他方のダイクロイックミラー
1枚で生じる非点隔差を補正するよう設けられている。
しかも1枚の楔状のプリズムは前記2枚のダイクロイッ
クミラーの間に配置されていることを特徴とする構成。
【0014】(第3の手段)青、緑、赤の光を出射する
光源と、前記青、緑、赤の光をそれぞれ変調する手段
と、変調された光を合成する手段である2枚のダイクロ
イックミラーと、合成された光を投写する手段である投
写レンズとを備えた投写型画像表示装置において、前記
変調手段と投写レンズの間に楔状のプリズムが2枚備え
られており、前記楔状のプリズムのうち1枚は前記ダイ
クロイックミラー1枚で生じる非点隔差を補正し、他方
の楔状のプリズム1枚は前記ダイクロイックミラー2枚
で生じる非点隔差を補正するよう設けられている。しか
も前記楔状のプリズムは変調手段側のダイクロイックミ
ラーと変調手段の間に配置されていることを特徴とする
構成。
【0015】(第4の手段)青、緑、赤の光を出射する
光源と、前記青、緑、赤の光をそれぞれ変調する手段
と、変調された光を合成する手段である1枚のダイクロ
イックミラーと、合成された光を投写する手段である投
写レンズとを備えた投写型画像表示装置において、前記
ダイクロイックミラーと前記変調手段の間に楔状のプリ
ズムが1枚配置されており、この楔状のプリズムは前記
ダイクロイックミラーで発生する非点隔差を補正するよ
う設けられていることを特徴とする構成。
【0016】
【作用】図4に楔状のプリズムの作用を示す。プリズム
入射面側への入射角をi2 、入射面透過後の出射角をi
2’、プリズム出射面への入射角をi3 、出射面透過後
の出射角をi3’とし、入射位置Pと出射位置Qの間隔
をd、図にあるように板厚をt2 、プリズムの屈折率を
2 、入射位置Pと結像位置との間隔をp、入射面と出
射面の成す角をαとしてこれにより生じる非点隔差をk
l2とすれば、文献(久保田広著『光学』)にあるプリ
ズムを用いた例において逆に追跡することで以下の関係
式を導くことが出来る。
【0017】
【数2】
【0018】したがって先に示した平行平面板により生
じる非点隔差kl1と前記kl2が以下の関係を満たす
ようにプリズムの形状を決めることで非点隔差の発生を
抑えて良好な投写画像が得られる。
【0019】
【数3】
【0020】
【実施例】以下に実施例をもって本発明について説明す
る。
【0021】(実施例1)図1は実施例1の構成図であ
る。1は光源であり、ここから射出された光は反射傘2
により一方向に制御されている。色分解ダイクロイック
ミラー3に入射した光のうち青の光だけが反射せしめら
れ、緑、赤の光はこれを透過して色分解ダイクロイック
ミラー4に入射して緑光は透過し赤は反射される。
【0022】この光は液晶パネル6a,6b,6cの入
射面側基盤ガラスに貼り付けられた入射側偏光板11
a,11b,11cに入射する。入射側偏光板11a,
11b,11cにより振動方向の限定された光は液晶パ
ネル6a,6b,6cに入射する。この液晶パネル6
a,6b,6cは図にはないが数多くの独立して外部信
号により制御可能な部分からなっており、ここで黒表示
されるべき部分に入射してきた光は振動方向は変えられ
ることなく液晶パネル6a,6b,6cを透過した後に
出射側基盤ガラスに貼り付けられ前記入射側偏光板11
a,11b,11cと進相軸を90度ねじった方向に持
つ出射側偏光板12a,12b,12cによって吸収さ
れる。
【0023】一方、表示されるべき部分に入射した光は
液晶パネルを透過することで90度その振動方向はねじ
られることで出射側偏光板12a,12b,12cを透
過する。こうして液晶パネル6aから射出された青の光
は色合成ダイクロイックミラー7に入射しこれを透過す
る。
【0024】また、液晶パネル6bから射出された赤の
光は色合成ダイクロイックミラー7に入射し、反射され
ることで液晶パネル6a,6bで変調された青と赤の光
は合成される。この後楔型プリズム13を青と赤の光が
透過して、色合成ダイクロイックミラー8に入射する。
【0025】また、液晶パネル6cから射出された緑の
光は全反射ミラー9、色合成ダイクロイックミラー8で
反射されて投写レンズ10に導かれる。この時色合成ダ
イクロイックミラー8を青と赤の光が透過してくること
から投写レンズ10に入射する光は青、赤、緑の合成さ
れた物となる。このようにして投写レンズ10により液
晶パネル上の画像が拡大されて提供される。
【0026】前記色合成ダイクロイックミラー7,8は
投写画像が歪まないように面精度が確保されている。
【0027】ここで楔型プリズム13が無い場合を考え
る。この際緑の光路上の画像には非点隔差は発生しない
が、赤の光路上の画像には色合成ダイクロイックミラー
8の板厚に比例した非点隔差が発生し、青の光路上の画
像には色合成ダイクロイックミラー7と色合成ダイクロ
イックミラー8の板厚の和に比例した非点隔差が発生す
ることで、赤および青の投写像は縦方向と横方向でピン
ト位置が異なることからぼけた画像しか得られない。ま
た同じ理由から投写像の縦横で倍率が異なることで縦横
比が3色で異なり、コンバージェンス調整で3つの画像
を重ね合わせきれなくなり著しく画質を損なってしま
う。この際の非点隔差量は先に述べた平行平面板により
発生する計算式に色合成ダイクロイックミラー7、8の
板厚をそれぞれ2mm、屈折率を1.52としたとき赤
の光路上の画像には0.538mm、青の光路上の画像
には1.076mmの非点隔差が発生する。
【0028】そこで本実施例により楔型プリズム13を
色合成ダイクロイックミラー間に配置するとこの非点隔
差を改善することが出来る。ちなみに光軸に対して片面
(投写レンズ10側)は30度の角度を成し、この光軸
と先に述べた面との交点における板厚を3mm、液晶パ
ネル6a,6bから前記交点までの距離を130mm、
屈折率を1.49のときに先に述べたの面と他方の面と
が成す角(楔形状の開き角)を0.433度とすれば
0.807mmの非点隔差が補正できることから赤の光
路上の画像には−0.269mm、青の光路上の画像に
は0.269mmの非点隔差とする事が出来る。これに
より本実施例によれば1部品を増やすことで大幅に画質
改善を図ることが出来る。
【0029】(実施例2)図5は実施例2の構成図であ
る。基本構成は実施例1と同様であるが液晶パネル6a
と色合成ダイクロイックミラー7の間に楔型プリズム1
4、色合成ダイクロイックミラー7、8の間に楔型プリ
ズム15が備えられている。
【0030】本実施例においても楔型プリズム14、1
5を考慮しなければ非点隔差量は先に述べた平行平面板
により発生する計算式により赤の光路上の画像には0.
538mm、青の光路上の画像には1.076mmの非
点隔差が発生する。
【0031】そこで本実施例では楔型プリズム14、1
5とも光軸に対して片面(投写レンズ10側)は30度
の角度を成し、この光軸と先に述べた面との交点におけ
る板厚を4mm、楔型プリズム14について液晶パネル
6aから前記交点までの距離を40mm、楔型プリズム
15について液晶パネル6a、6bから前記交点までの
距離を130mm、屈折率を1.49のときに先に述べ
たの面と他方の面とが成す角(楔形状の開き角)を楔型
プリズム14について1.240度、楔型プリズム15
について0.375度とすることでそれぞれ0.538
mmの非点隔差が補正できることから赤の光路上の画像
に生じる非点隔差は0mm、青の光路上の画像に生じる
非点隔差は0mmとする事が出来る。
【0032】これにより本実施例によれば非点隔差を除
去でき、高画質化に対応することが出来る。
【0033】更にここで図6に示したように本実施例で
は楔型プリズム14と光軸に対して片面(投写レンズ1
0側)は31.6度の角度を成し、この光軸と先に述べ
た面との交点における板厚を4mm、楔型プリズム14
について液晶パネル6aから前記交点までの距離を15
mm、楔型プリズム15と光軸に対して片面(投写レン
ズ10側)は0度とし、この光軸と先に述べた面との交
点における板厚を4mm、楔型プリズム15について液
晶パネル6a、6bから前記交点までの距離を130m
m、屈折率をともに1.49のときに先に述べたの面と
他方の面とが成す角(楔形状の開き角)を楔型プリズム
14、15がどちらも3.368度とすることでそれぞ
れ0.538mmの非点隔差が補正できることから赤の
光路上の画像に生じる非点隔差は0mm、青の光路上の
画像に生じる非点隔差は0mmとする事が出来る。
【0034】これによっても本実施例によれば非点隔差
を除去できることは言うまでもない。これに加えて楔型
プリズム14、15は配置は異なるが形状が同じに出来
ることから部品を共通に出来ることから装置のコストア
ップを最小限に抑えることが出来る。
【0035】(実施例3)図7は実施例3の構成図であ
る。基本構成は実施例1、2と同様であるが液晶パネル
6aと色合成ダイクロイックミラー7の間に楔型プリズ
ム16、液晶パネル6bと色合成ダイクロイックミラー
7の間に楔型プリズム17が備えられている。
【0036】本実施例においても楔型プリズム16、1
7を考慮しなければ非点隔差量は先に述べた平行平面板
により発生する計算式により赤の光路上の画像には0.
538mm、青の光路上の画像には1.076mmの非
点隔差が発生する。
【0037】そこで本実施例では楔型プリズム16、1
7とも光軸に対して片面(投写レンズ10側)は0度の
角度を成し、この光軸と先に述べた面との交点における
板厚を4mm、楔型プリズム16、17共に前記交点ま
での距離を10mm、屈折率を1.49のときに先に述
べたの面と他方の面とが成す角(楔形状の開き角)を楔
型プリズム16について19.147度、楔型プリズム
17について13.793度とすることで楔型プリズム
16により色合成ダイクロイックミラー7、8により発
生する非点隔差1.076mmが補正できる。また楔型
プリズム17により色合成ダイクロイックミラー8によ
り発生する非点隔差0.538mmが補正できることか
ら赤の光路上の画像に生じる非点隔差は0mm、青の光
路上の画像に生じる非点隔差は0mmとする事が出来
る。
【0038】このように構成することで、非点隔差を0
に出来るだけでなく、本実施例によれば液晶パネルに近
いところに配置できるため支持部材を新たに設けず、パ
ネルユニットに取り付けることができ、部品点数を抑え
ることが出来る。
【0039】(実施例4)図8は実施例4の構成図であ
る。1は光源であり、ここから射出された光は反射傘2
により一方向に制御されている。色分解ダイクロイック
ミラー3に入射した光のうち青の光だけが反射せしめら
れ、緑、赤の光は全反射ミラー9に入射する。この光は
液晶パネル6a,6dの入射面側基盤ガラスに貼り付け
られた入射側偏光板11a,11dに入射する。入射側
偏光板11a,11dにより振動方向の限定された光は
液晶パネル6a,6dに入射する。この液晶パネル6
a,6dは図にはないが数多くの独立して外部信号によ
り制御可能な部分からなっており、ここで黒表示される
べき部分に入射してきた光は振動方向は変えられること
なく液晶パネル6a,6dを透過した後に出射側基盤ガ
ラスに貼り付けられ前記入射側偏光板11a,11dと
進相軸を90度ねじった方向に持つ出射側偏光板12
a,12dによって吸収される。
【0040】一方、表示されるべき部分に入射した光は
液晶パネル6a、6dを透過することで90度その振動
方向はねじられることで出射側偏光板12a,12dを
透過する。ここで液晶パネル6dには前述の制御可能な
部分の1つ1つに対応して赤または緑の光だけを透過す
るフィルターを備えている。
【0041】こうして液晶パネル6aから射出された青
の光は楔型プリズム18を透過した後に色合成ダイクロ
イックミラー19に入射し透過する。一方液晶パネル6
dから射出された赤と緑の光は色合成ダイクロイックミ
ラー19に入射し反射されることで液晶パネル6a,6
dで変調された光は合成される。このようにして投写レ
ンズ10により液晶パネル上の画像が拡大されて提供さ
れる。
【0042】前記色合成ダイクロイックミラー19は投
写画像が歪まないように面精度が確保されている。
【0043】ここで楔型プリズム18が無い場合を考え
る。この際赤と緑の光路上の画像には非点隔差は発生し
ないが、青の光路上の画像には色合成ダイクロイックミ
ラー19の板厚に比例した非点隔差が発生し投写像は縦
方向と横方向でピント位置が異なることからぼけた画像
しか得られない。また同じ理由から投写像の縦横で倍率
が異なることで縦横比が青の投写像と異なり、コンバー
ジェンス調整で2つの画像を重ね合わせきれなくなり著
しく画質を損なってしまう。この際の非点隔差量は先に
述べた平行平面板により発生する計算式に色合成ダイク
ロイックミラー19の板厚をそれぞれ2mm、屈折率を
1.52としたとき青の光路上の画像には0.538m
mの非点隔差が発生する。
【0044】そこで本実施例により楔型プリズム19を
配置するとこの非点隔差を改善することが出来る。ちな
みに光軸に対して片面(投写レンズ10側)は45度の
角度を成し、この光軸と先に述べた面との交点における
板厚を3mm、液晶パネル6aから前記交点までの距離
を40mm、屈折率を1.49のときに先に述べたの面
と他方の面とが成す角(楔形状の開き角)を0.749
度とすれば色合成ダイクロイックミラー19により生じ
る非点隔差を0mmとすることが出来る。
【0045】(実施例5)前記実施例においては変調手
段を透過型液晶パネルと偏光板からなる構成を採ってき
たが、以下のように反射型液晶パネルと偏光ビームスプ
リッターを変調手段としても同じ効果を実現できる。
【0046】図9は本発明の第5の実施例である投写型
画像表示装置の構成図である。1は光源であり、ここか
ら射出された光は反射傘2により一方向に制御されてい
る。色分解ダイクロイックミラー20に入射した光のう
ち青、赤の光だけが反射せしめられ色分解ダイクロイッ
クミラー21に入射して青の光は透過し赤は反射され
る。
【0047】この光は反射型液晶パネル22a,22
b,22cの前方に近接して配置された偏光ビームスプ
リッター23a,23b,23cに入射する。偏光ビー
ムスプリッター23a,23b,23cにより振動方向
の限定された光は反射され反射型液晶パネル22a,2
2b,22cに入射する。この反射型液晶パネル22
a,22b,22cは図にはないが数多くの独立して外
部信号により制御可能な部分からなっており、ここで黒
表示されるべき部分に入射してきた光は振動方向は変え
られることなく反射型液晶パネル22a,22b,22
cで反射された後に再び偏光ビームスプリッター23
a,23b,23cに入射された際に反射され、光源側
に戻されることから黒表示となる。
【0048】一方、表示されるべき部分に入射した光は
液晶パネルで反射されることで90度その振動方向はね
じられることで偏光ビームスプリッター23a,23
b,23cを透過する。こうして反射型液晶パネル22
aから射出された青の光は色合成ダイクロイックミラー
7に入射しこれを透過する。一方反射型液晶パネル22
bから射出された赤の光は色合成ダイクロイックミラー
7に入射し反射されることで反射型液晶パネル22a,
22bで変調された青と赤の光は合成される。この後楔
型プリズム13を青と赤の光が透過して、色合成ダイク
ロイックミラー8に入射する。また、反射型液晶パネル
22cから射出された緑の光は色合成ダイクロイックミ
ラー8で反射されて投写レンズ10に導かれる。この時
色合成ダイクロイックミラー8を青と赤の光が透過して
くることから投写レンズ10に入射する光は青、赤、緑
の合成された画像となる。
【0049】このようにして投写レンズ10により液晶
パネル上の画像が拡大されて提供される。色合成ダイク
ロイックミラー7,8は投写画像が歪まないように面精
度が確保されている。
【0050】このようにして反射型液晶パネルでも本発
明は応用可能である。また本実施例では実施例1の構成
において反射型液晶パネルを用いた例を示したが実施例
2、3、4においても応用可能であることは言うまでも
ない。
【0051】本実施例の偏光ビームスプリッターはガラ
ス接合を想定したが平行平面板に光学薄膜を施しこれを
液体を満たしたきょう体に入れて構成される偏光ビーム
スプリッターでも同様の構成を採れるがここで非点隔差
が生じたときに色合成ダイクロイックミラーにより生じ
る非点隔差と併せて楔型プリズムにより補正できる。
【0052】このように偏向ビームスプリッタを偏向板
にかえて設けていることで、耐熱性が大幅に向上させる
ことができ、装置の高輝度化を図ることが出来る。
【0053】(実施例6)本実施例においては変調手段
を複数の微小ミラーからなるマイクロミラーアレイとし
て構成する。
【0054】図10は本実施例における投写型画像表示
装置の上面からの構成図、図11は本実施例6の側面か
らの構成図である。1は光源であり、ここから射出され
た光は反射傘2により一方向に制御されている。色分解
ダイクロイックミラー3に入射した光のうち緑、赤の光
だけが反射せしめられ色分解ダイクロイックミラー4に
入射して緑の光は透過し赤は反射される。青の光は全反
射ミラー5によりライトバルブに導かれる。
【0055】この光はライトバルブであるマイクロミラ
ーアレイ24a,24b,24cの前上方に全反射ミラ
ー25a,25b,25cに入射する。これによりマイ
クロミラーアレイ24a,24b,24cに斜めに入射
することになる。このマイクロミラーアレイ24a,2
4b,24cは図にはないが数多くの独立して外部信号
により傾きの制御可能な微小ミラーからなっており、こ
こで黒表示されるべき部分に入射してきた光は入射角と
同じ出射角を持って反射し、光路外に導かれることから
黒表示となる。
【0056】一方、表示されるべき部分に入射した光は
傾けられた微小ミラーにより色合成光学系の光路上に導
かれる。こうしてマイクロミラーアレイ24aから射出
された青の光は色合成ダイクロイックミラー7に入射し
これを透過する。
【0057】一方、マイクロミラーアレイ24bから射
出された赤の光は色合成ダイクロイックミラー7に入射
し反射されることでマイクロミラーアレイ24a,24
bで変調された青と赤の光は合成される。この後楔型プ
リズム13を青と赤の光が透過して、色合成ダイクロイ
ックミラー8に入射する。またマイクロミラーアレイ2
4cから射出された緑の光は全反射ミラー9、色合成ダ
イクロイックミラー8で反射されて投写レンズ10に導
かれる。この時色合成ダイクロイックミラー8を青と赤
の光が透過してくることから投写レンズ10に入射する
光は青、赤、緑の合成された画像となる。このようにし
て投写レンズ10により液晶パネル上の画像が拡大され
て提供される。色合成ダイクロイックミラー7,8は投
写画像が歪まないように面精度が確保されている。
【0058】本実施例のマイクロミラーアレイは半導体
プロセスにより他の表示デバイスに比べて、さらに高精
細に作成可能であることから、本実施例に於て画像合成
時の画質劣化を防ぐことが可能である。
【0059】このようにして複数の微小ミラーからなる
マイクロミラーアレイでも本発明は応用可能であること
が明かである。また本実施例では実施例1の構成におい
て複数の微小ミラーからなるマイクロミラーアレイを用
いた例を示したが実施例2、3、4においても応用可能
であることは言うまでもない。
【0060】
【発明の効果】以上のように本実施例によれば青、緑、
赤の光を出射する光源と、青、緑、赤の光をそれぞれ変
調する手段と、変調された光を合成する手段であるダイ
クロイックミラーと合成された光を投写する手段を備え
た投写型画像表示装置において、楔状のプリズムを変調
手段と投写手段の間に配置することで平行平面板である
ダイクロイックミラーで生じる非点隔差を軽減または排
除する事が出来ることからピントの合った、縦横比の等
しい投写画像が得られ、高画質化に対応することが出来
る。またこの楔状のプリズムを樹脂等の成形品とするこ
とでコストアップを最小限に抑えて実現を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による投写型画像表示装置の構成
【図2】平行平面板による非点隔差説明図。
【図3】楔型プリズムによる非点隔差説明図。
【図4】平行平面板と楔型プリズムによる非点隔差説明
図。
【図5】第2の実施例(1)による投写型画像表示装置
の構成図
【図6】第2の実施例(2)による投写型画像表示装置
の構成図
【図7】第3の実施例による投写型画像表示装置の構成
【図8】第4の実施例による投写型画像表示装置の構成
【図9】第5の実施例による投写型画像表示装置の構成
【図10】第6の実施例による投写型画像表示装置の上
面からの構成図
【図11】第6の実施例による投写型画像表示装置の側
面からの構成図
【図12】従来の投写型画像表示装置の構成図
【符号の説明】
1 光源 2 反射傘 3、4、20、21 色分解ダイクロイックミラー 5、9、24a、24b、24c 全反射ミラー 6a、6b、6c、6d 液晶パネル 7、8、19 色合成ダイクロイックミラー 10 投写レンズ 11a,11b,11c 入射側偏光板 12a,12b,12c 出射側偏光板 13、14、15、16、17、18 楔型プリズム 22a、22b、22c 偏光ビームスプリッター 23a、23b、23c 反射型液晶パネル 25a、25b、25c 微小ミラーからなるマイクロ
ミラーアレイ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 青、緑、赤の光を出射する光源と、前記
    青、緑、赤の光をそれぞれ変調する手段と、変調された
    光を合成する手段である2枚のダイクロイックミラー
    と、合成された光を投写する手段である投写レンズとを
    備えた投写型画像表示装置において、前記2枚のダイク
    ロイックミラーの間に楔状のプリズムが少なくとも1枚
    配置されており、この楔状のプリズムは前記ダイクロイ
    ックミラー1枚分で発生する非点隔差以上、2枚分で発
    生する非点隔差以下の大きさの非点隔差を補正するよう
    設けられていることを特徴とする投写型画像表示装置。
  2. 【請求項2】 青、緑、赤の光を出射する光源と、前記
    青、緑、赤の光をそれぞれ変調する手段と、変調された
    光を合成する手段である2枚のダイクロイックミラー
    と、合成された光を投写する手段である投写レンズとを
    備えた投写型画像表示装置において、前記変調手段と投
    写レンズの間に楔状のプリズムが2枚備えられており、
    前記楔状のプリズムのうち1枚は前記ダイクロイックミ
    ラー1枚で生じる非点隔差を補正し、他方の楔状のプリ
    ズム1枚は他方のダイクロイックミラー1枚で生じる非
    点隔差を補正するよう設けられ、1枚の楔状のプリズム
    は前記2枚のダイクロイックミラーの間に配置されてい
    ることを特徴とする投写型画像表示装置。
  3. 【請求項3】 青、緑、赤の光を出射する光源と、前記
    青、緑、赤の光をそれぞれ変調する手段と、変調された
    光を合成する手段である2枚のダイクロイックミラー
    と、合成された光を投写する手段である投写レンズとを
    備えた投写型画像表示装置において、 前記変調手段と
    投写レンズの間に楔状のプリズムが2枚備えられてお
    り、前記楔状のプリズムのうち1枚は前記ダイクロイッ
    クミラー1枚で生じる非点隔差を補正し、他方の楔状の
    プリズム1枚は前記ダイクロイックミラー2枚で生じる
    非点隔差を補正するよう設けられ、さらに前記楔状のプ
    リズムは変調手段側のダイクロイックミラーと変調手段
    の間に配置されていることを特徴とする投写型画像表示
    装置。
  4. 【請求項4】 楔状のプリズムは同形状であり、入射す
    る光の入射角が異なるように配置されていることを特徴
    とする請求項2または請求項3記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 青、緑、赤の光を出射する光源と、前記
    青、緑、赤の光をそれぞれ変調する手段と、変調された
    光を合成する手段である1枚のダイクロイックミラー
    と、合成された光を投写する手段である投写レンズとを
    備えた投写型画像表示装置において 前記ダイクロイッ
    クミラーと前記変調手段の間に楔状のプリズムが1枚配
    置されており、この楔状のプリズムは前記ダイクロイッ
    クミラーで発生する非点隔差を補正するよう設けられて
    いることを特徴とする投写型画像表示装置。
  6. 【請求項6】 光源からの光はダイクロイックミラーに
    より色分解されていることを特徴とする請求項1、請求
    項2、請求項3または請求項5記載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】 変調手段は少なくとも外部信号により制
    御せしめられる透過型液晶パネルと偏光板とからなるこ
    とを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請
    求項5記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】 変調手段は少なくとも外部信号により制
    御せしめられる反射型液晶パネルと偏光ビームスプリッ
    ターとからなることを特徴とする請求項1、請求項2、
    請求項3または請求項5項記載の画像表示装置。
  9. 【請求項9】 変調手段は少なくとも外部信号により制
    御せしめられる複数の微小ミラーからなるマイクロミラ
    ーアレイからなることを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3または請求項5記載の画像表示装置。
  10. 【請求項10】 楔状のプリズムには反射防止処理を施
    されていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求
    項3または請求項5記載の画像表示装置。
  11. 【請求項11】 楔状のプリズムは樹脂材からなること
    を特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求
    項5記載の画像表示装置。
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