JPH08166538A - レトロフォーカス型レンズ - Google Patents

レトロフォーカス型レンズ

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JPH08166538A
JPH08166538A JP6310766A JP31076694A JPH08166538A JP H08166538 A JPH08166538 A JP H08166538A JP 6310766 A JP6310766 A JP 6310766A JP 31076694 A JP31076694 A JP 31076694A JP H08166538 A JPH08166538 A JP H08166538A
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JP
Japan
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lens
lens group
negative
positive
group
Prior art date
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Pending
Application number
JP6310766A
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English (en)
Inventor
Masae Sato
正江 佐藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バックフォーカスが長く、半画角が20°程度
の結像性能が優れたレトロフォーカス型の写真引伸機用
レンズを提供する。 【構成】 拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レ
ンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、絞り
と、正の屈折力を有する第3レンズ群とからなり、第1
レンズ群は拡大側から順に負のレンズ1枚、若しくは正
レンズ、負レンズの2枚から構成され、第2レンズ群は
拡大側から順に両凸レンズと負レンズの貼合わせレンズ
から構成され、第3レンズ群は拡大側から順に負レン
ズ、正レンズ及び正レンズの3枚から構成され、以下の
条件式を満足する。 0.75<|f1|/f<1.25 f1<0 0.19<D2-3/f<0.37 0.12<N2P−N2n<0.18

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は写真引伸機等に用いる
レトロフォーカス型レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ネガフィルムの像を印画紙上にプ
リントする写真引伸機において、ネガフィルムの像を目
視で確認しながらプリント作業ができる写真引伸機が登
場し、作業性の向上が図られている。このような写真引
伸機はレンズとネガフィルムとの間に測光ミラーや光路
分割プリズムを配置し、ネガフィルムの像をモニタ装置
に映し出して確認する構成になっている。そのため、従
来の写真引伸機のレンズに比べ、レンズとネガフィルム
の間隔を大きくする必要があるので、バックフォーカス
の長いレンズが要求される。
【0003】従来より、写真引伸機の固定焦点距離レン
ズとして、ガウス型レンズが知られている。ガウス型レ
ンズは絞りを挟んで対称的な構成となっているので、歪
曲収差や色収差等の収差補正は比較的容易であるが、バ
ックフォーカスを長くすることは難しい。
【0004】このように長いバックフォーカスを確保す
るためには、レトロフォーカス型レンズが有利である。
【0005】例えば、特開平2-51115号公報、特開昭54-
44519号公報、及び特開昭54-3528号公報に開示されたレ
ンズは、バックフォーカスが長く、半画角は30°を越え
る広角写真レンズである。しかし、歪曲収差や色収差の
補正が写真引伸機用レンズとしては不十分であり、写真
レンズに比べると遙に短い物像間距離で使用されるた
め、球面収差や像面湾曲の劣化が著しく、実用に耐えら
れない。
【0006】特開平5-113534号公報に開示されたレンズ
は、液晶用プロジェクターレンズで、2.7m程度を基準
設計距離としているため、1m以下の短い物像間距離で
使用すると、十分な性能が得られない。また、歪曲収差
や色収差の補正は写真引伸機用レンズとしては不十分で
あり、実用上問題がある。
【0007】特開平6-18781号公報に開示されたレンズ
は、バックフォーカスの長い写真引伸機用レンズである
ので、収差補正は十分になされているが、半画角が7°
程度と狭いので、引伸しできるネガフィルムのサイズが
小さく、改良の余地がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は上記問題に
鑑み、バックフォーカスが長く、半画角が20°程度の結
像性能が優れたレトロフォーカス型の写真引伸機用レン
ズを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は本願発明にお
ける、拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ
群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、絞りと、正
の屈折力を有する第3レンズ群とからなり、前記第1レ
ンズ群は拡大側から順に負のレンズ1枚、若しくは正レ
ンズ、負レンズの2枚から構成され、前記第2レンズ群
は拡大側から順に両凸レンズと負レンズの貼合わせレン
ズから構成され、前記第3レンズ群は拡大側から順に負
レンズ、正レンズ及び正レンズの3枚から構成され、以
下の条件式を満足するレトロフォーカス型レンズによ
り、達成される。
【0010】0.75<|f1|/f<1.25 f1<0 0.19<D2-3/f<0.37 0.12<N2P−N2n<0.18 但し、f :全系の焦点距離 f1 :第1レンズ群の焦点距離 D2-3 :第2レンズ群と第3レンズ群との間隔 N2P :第2レンズ群の正レンズの屈折率 N2n :第2レンズ群の負レンズの屈折率
【0011】
【作用】本願発明のレトロフォーカス型レンズは、第1
レンズ群の屈折力を比較的強く設定し、レンズ全長を長
くすることなく必要なバックフォーカスを確保してい
る。また、第2レンズ群を両凸レンズと負レンズとの貼
合わせレンズにすると共に、第2レンズ群と第3レンズ
群との間隔を大きくとることにより、歪曲収差やコマ収
差等の収差を良好に補正している。更に、第3レンズ群
は正レンズのアッベ数を大きくすると共に、負レンズと
のアッベ数との差が小さくならないような硝材を使用す
ることで、色収差の発生を抑え、結像性能の優れたバッ
クフォーカスの長い写真引伸機用レンズを実現してい
る。
【0012】 0.75<|f1|/f<1.25 f1<0 (1) 但し、f :全系の焦点距離 f1:第1レンズ群の焦点距離 上記の条件式(1)は、必要なバックフォーカスを確保し
ながらバランスの良い収差補正を行うための条件であ
る。下限を越えると負の歪曲収差が増大すると共にコマ
収差の補正が難しくなる。上限を越えると収差補正は容
易になるが、バックフォーカスを長くすることが難しく
なり、測光ミラーや光路分割プリズム等の配置ができな
くなる。
【0013】条件式(2)は、条件式(1)より更に望ましい
条件式である。
【0014】 0.84<|f1|/f<1.14 f1<0 (2) 条件式(3)は、条件式(2)より一層望ましい条件式であ
る。
【0015】 0.86<|f1|/f<0.97 f1<0 (3) 0.19<D2-3/f<0.37 (4) 但し、D2-3:第2レンズ群と第3レンズ群との間隔 上記の条件式(4)の下限を越えると、負の歪曲収差が大
きく発生し、好ましくない。上限を越えると、コマフレ
アーの増大を招くと共に、メリディオナル像面湾曲が大
きくなり、画面全体にわたり、良好な性能を維持できな
くなる。
【0016】条件式(5)は、条件式(4)より更に望ましい
条件式である。
【0017】 0.20<D2-3/f<0.33 (5) 条件式(6)は、条件式(5)より一層望ましい条件式であ
る。
【0018】 0.22<D2-3/f<0.26 (6) 0.12<N2P−N2n<0.18 (7) 但し、N2P:第2レンズ群の正レンズの屈折率 N2n:第2レンズ群の負レンズの屈折率 上記の条件式(7)は、前述の条件式(1)を満たすとき、第
1レンズ群で発生する諸収差を有効に補正するため、第
2レンズ群の屈折率差を規定するものである。下限を越
えると、歪曲収差やコマ収差等の補正が難しくなるた
め、好ましくない。上限を越えると、適切なペッバール
和の値を維持できなくなるばかりか、色収差の補正が難
しくなり、好ましくない。
【0019】条件式(8)は、条件式(7)より更に望ましい
条件式である。
【0020】 0.14<N2P−N2n<0.175 (8) 条件式(9)は、条件式(8)より一層望ましい条件式であ
る。
【0021】 0.145<N2P−N2n<0.17 (9) ν3P>56 (10) ν3P−ν3n>26 (11) 但し、ν3P:第3レンズ群の正レンズのアッベ数の平均
値 ν3n:第3レンズ群の負レンズのアッベ数 上記の条件式(10) 及び(11) は、色収差の補正に関する
条件で、条件を外れると色収差の発生が大きくなり、実
用上問題となる。
【0022】条件式(12)は、条件式(10)より更に望まし
い条件式である。
【0023】 ν3P>57.5 (12)
【0024】
【実施例】本願発明の実施例を図1乃至図10に基づき、
詳細に説明する。
【0025】なお、以下の実施例における記号は下記の
通りである。
【0026】M :倍率 f :焦点距離 Bf:レンズ最終面と縮小側の共役面との距離 F :Fナンバー ω :半画角 r :各屈折率の曲率半径 d :屈折面間隔 n :d線に対するレンズ材料の屈折率 νd:レンズ材料のアッベ数 〔実施例1〕M =1/4.14 f =92.4 Bf=133.3 F =5.6 ω =18° にて、レンズデータを表1の如く設定し、
【0027】
【表1】
【0028】レンズ構成図を図1に示す。
【0029】すると、前述の条件式は下記の如くなる。
【0030】f1/f =−0.87 D2-3/f = 0.24 N2P−N2n= 0.16256 ν3P = 61.2 ν3P−ν3n= 31.7 以上の実施例における収差図を図2に示す。
【0031】〔実施例2〕M =1/4.14 f =92.5 Bf=133.4 F =5.6 ω =18° にて、レンズデータを表2の如く設定し、
【0032】
【表2】
【0033】レンズ構成図を図3に示す。
【0034】すると、前述の条件式は下記の如くなる。
【0035】f1/f =−0.85 D2-3/f = 0.21 N2P−N2n= 0.16256 ν3P = 62.7 ν3P−ν3n= 33.2 以上の実施例における収差図を図4に示す。
【0036】〔実施例3〕M =1/5.03 f =79.8 Bf=120.2 F =5.6 ω =21° にて、レンズデータを表3の如く設定し、
【0037】
【表3】
【0038】レンズ構成図を図5に示す。
【0039】すると、前述の条件式は下記の如くなる。
【0040】f1/f =−0.96 D2-3/f = 0.24 N2P−N2n= 0.15268 ν3P = 58.2 ν3P−ν3n= 27.1 以上の実施例における収差図を図6に示す。
【0041】〔実施例4〕M =1/5.23 f =79.9 Bf=114.8 F =5.6 ω =21° にて、レンズデータを表4の如く設定し、
【0042】
【表4】
【0043】レンズ構成図を図7に示す。
【0044】すると、前述の条件式は下記の如くなる。
【0045】f1/f =−0.90 D2-3/f = 0.21 N2P−N2n= 0.16256 ν3P = 70.2 ν3P−ν3n= 36.4 以上の実施例における収差図を図8に示す。
【0046】〔実施例5〕M =1/5.23 f =78.1 Bf=116.3 F =5.6 ω =21° にて、レンズデータを表5の如く設定し、
【0047】
【表5】
【0048】レンズ構成図を図9に示す。
【0049】すると、前述の条件式は下記の如くなる。
【0050】f1/f =−1.13 D2-3/f = 0.32 N2P−N2n= 0.13856 ν3P = 56.9 ν3P−ν3n= 26.8 以上の実施例における収差図を図10に示す。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本願発明の
レトロフォーカス型レンズによれば、高い結像性能を維
持しつつ、長いバックフォーカスを実現できる。
【0052】従って、本願発明のレトロフォーカス型レ
ンズを写真引伸機に用いることにより、プリント作業性
の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のレンズ構成図である。
【図2】実施例1の収差図である。
【図3】実施例2のレンズ構成図である。
【図4】実施例2の収差図である。
【図5】実施例3のレンズ構成図である。
【図6】実施例3の収差図である。
【図7】実施例4のレンズ構成図である。
【図8】実施例4の収差図である。
【図9】実施例5のレンズ構成図である。
【図10】実施例5の収差図である。
【符号の説明】
L1 第1レンズ群 L2 第2レンズ群 L3 第3レンズ群

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡大側から順に、負の屈折力を有する第
    1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、絞
    りと、正の屈折力を有する第3レンズ群とからなり、前
    記第1レンズ群は拡大側から順に負のレンズ1枚、若し
    くは正レンズ、負レンズの2枚から構成され、前記第2
    レンズ群は拡大側から順に両凸レンズと負レンズの貼合
    わせレンズから構成され、前記第3レンズ群は拡大側か
    ら順に負レンズ、正レンズ及び正レンズの3枚から構成
    され、以下の条件式を満足することを特徴とするレトロ
    フォーカス型レンズ。 0.75<|f1|/f<1.25 f1<0 0.19<D2-3/f<0.37 0.12<N2P−N2n<0.18 但し、f :全系の焦点距離 f1 :第1レンズ群の焦点距離 D2-3 :第2レンズ群と第3レンズ群との間隔 N2P :第2レンズ群の正レンズの屈折率 N2n :第2レンズ群の負レンズの屈折率
  2. 【請求項2】 以下の条件式を満足することを特徴とす
    る請求項1に記載のレトロフォーカス型レンズ。 ν3P>56 ν3P−ν3n>26 但し、ν3P:第3レンズ群の正レンズのアッベ数の平均
    値 ν3n:第3レンズ群の負レンズのアッベ数
JP6310766A 1994-12-14 1994-12-14 レトロフォーカス型レンズ Pending JPH08166538A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011030743A1 (ja) * 2009-09-09 2011-03-17 株式会社ニコン レンズ系、広角レンズ、このレンズ系を有する光学機器、及びレンズ系の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011030743A1 (ja) * 2009-09-09 2011-03-17 株式会社ニコン レンズ系、広角レンズ、このレンズ系を有する光学機器、及びレンズ系の製造方法
CN102483514A (zh) * 2009-09-09 2012-05-30 株式会社尼康 镜头系统、广角镜头、配备有镜头系统的光学设备,和用于制造镜头系统的方法
US8503110B2 (en) 2009-09-09 2013-08-06 Nikon Corporation Lens system, wide-angle lens, optical apparatus equipped with lens system, and method for manufacturing lens system

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