JPH08166405A - 加速度センサ - Google Patents
加速度センサInfo
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- JPH08166405A JPH08166405A JP6333445A JP33344594A JPH08166405A JP H08166405 A JPH08166405 A JP H08166405A JP 6333445 A JP6333445 A JP 6333445A JP 33344594 A JP33344594 A JP 33344594A JP H08166405 A JPH08166405 A JP H08166405A
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- movable electrode
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- G01—MEASURING; TESTING
- G01P—MEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
- G01P15/00—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
- G01P15/02—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
- G01P15/08—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
- G01P2015/0805—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
- G01P2015/0808—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate
- G01P2015/0811—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass
- G01P2015/0817—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass for pivoting movement of the mass, e.g. in-plane pendulum
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- Pressure Sensors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 固定電極と可動電極のうち、一方の面積を小
さくし、垂直方向の変位による有効面積の変化をなく
し、加速度の高精度検出を行なう。 【構成】 ガラス基板2上に低抵抗なシリコンからなる
各固定部3,可動部12を設け、各固定部3に固定電極
3Aを一体形成すると共に、可動部12を支持部13,
梁14,質量部15および可動電極15A,15Aから
大略構成する。また、可動電極15Aの高さ寸法H1 を
固定電極3Aの高さ寸法H0 よりも小さく形成する。こ
れにより、質量部15に垂直方向の加速度が加わって
も、可動電極15Aと固定電極3Aとの有効面積は変化
せず、電極15A,3A間の微小隙間のみを静電容量と
して検出し、矢示A方向の加速度を検出できる。
さくし、垂直方向の変位による有効面積の変化をなく
し、加速度の高精度検出を行なう。 【構成】 ガラス基板2上に低抵抗なシリコンからなる
各固定部3,可動部12を設け、各固定部3に固定電極
3Aを一体形成すると共に、可動部12を支持部13,
梁14,質量部15および可動電極15A,15Aから
大略構成する。また、可動電極15Aの高さ寸法H1 を
固定電極3Aの高さ寸法H0 よりも小さく形成する。こ
れにより、質量部15に垂直方向の加速度が加わって
も、可動電極15Aと固定電極3Aとの有効面積は変化
せず、電極15A,3A間の微小隙間のみを静電容量と
して検出し、矢示A方向の加速度を検出できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車等の運動
体の加速度を検出するのに用いて好適な加速度センサに
関する。
体の加速度を検出するのに用いて好適な加速度センサに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両等の加速度や回転方向を検
出するのに用いられる加速度センサは、絶縁基板上に固
定電極と、該固定電極に対向するように配設された可動
電極とを有し、加速度が加えられたときにこの可動電極
と固定電極との微小隙間が加速度に応じて変化するのを
静電容量の変化として検出するもので、図19ないし図
22に示すような加速度センサが知られている(例え
ば、特開昭62−232171号公報)。
出するのに用いられる加速度センサは、絶縁基板上に固
定電極と、該固定電極に対向するように配設された可動
電極とを有し、加速度が加えられたときにこの可動電極
と固定電極との微小隙間が加速度に応じて変化するのを
静電容量の変化として検出するもので、図19ないし図
22に示すような加速度センサが知られている(例え
ば、特開昭62−232171号公報)。
【0003】図中、1は従来技術による加速度センサを
示し、該加速度センサ1は凹部2Aが形成された絶縁基
板としてのガラス基板2と、該ガラス基板2上で凹部2
Aを挟むように設けられた一対の固定部3,3と、該各
固定部3間に設けられた可動部4とから大略構成されて
いる。
示し、該加速度センサ1は凹部2Aが形成された絶縁基
板としてのガラス基板2と、該ガラス基板2上で凹部2
Aを挟むように設けられた一対の固定部3,3と、該各
固定部3間に設けられた可動部4とから大略構成されて
いる。
【0004】ここで、前記各固定部3,可動部4は、後
述する単結晶の低抵抗(抵抗率ρ:0.01〜0.02
〔Ωcm〕)のシリコンウェハ(図示せず)をエッチング
加工することにより分離形成しているため、それぞれが
導電性を有している。そして、凹部2Aを挟んだ一対の
各固定部3が対向する端面は固定電極3Aとして、該各
固定部3に一体形成され、該固定電極3Aはガラス基板
2の水平方向に延びる長さ寸法がL0 となり、垂直方向
に延びる高さ寸法がH0 となっている。
述する単結晶の低抵抗(抵抗率ρ:0.01〜0.02
〔Ωcm〕)のシリコンウェハ(図示せず)をエッチング
加工することにより分離形成しているため、それぞれが
導電性を有している。そして、凹部2Aを挟んだ一対の
各固定部3が対向する端面は固定電極3Aとして、該各
固定部3に一体形成され、該固定電極3Aはガラス基板
2の水平方向に延びる長さ寸法がL0 となり、垂直方向
に延びる高さ寸法がH0 となっている。
【0005】また、前記可動部4は基端側にガラス基板
2上に固着されて固定端となる支持部5が形成され、該
支持部5の先端側には梁6と、該梁6を介して矢示A方
向に変位可能な自由端となる質量部7とが形成されてい
る。ここで、前記可動部4も固定部3と同一のシリコン
ウェハから形成されるために導電性を有しており、質量
部7は各固定電極3A側の対向端面が可動電極7A,7
Aとして質量部7と一体に形成され、該可動電極7Aは
固定電極3Aと同様に、長さ寸法L0 、高さ寸法H0 と
なっている。
2上に固着されて固定端となる支持部5が形成され、該
支持部5の先端側には梁6と、該梁6を介して矢示A方
向に変位可能な自由端となる質量部7とが形成されてい
る。ここで、前記可動部4も固定部3と同一のシリコン
ウェハから形成されるために導電性を有しており、質量
部7は各固定電極3A側の対向端面が可動電極7A,7
Aとして質量部7と一体に形成され、該可動電極7Aは
固定電極3Aと同様に、長さ寸法L0 、高さ寸法H0 と
なっている。
【0006】また、前記梁6はその幅寸法に対する深さ
の比(アスペクト比)が高くなるように形成しているか
ら、前記ガラス基板2の凹部2Aの上側に位置する質量
部7は、該固定部3間で矢示A方向に変位可能な状態で
支持されている。
の比(アスペクト比)が高くなるように形成しているか
ら、前記ガラス基板2の凹部2Aの上側に位置する質量
部7は、該固定部3間で矢示A方向に変位可能な状態で
支持されている。
【0007】さらに、固定電極3Aと可動電極7Aとは
ガラス基板2の平面方向(長さ寸法L0 )と垂直方向
(高さ寸法H0 )とが同一の寸法となり、重なり合う面
積(以下、「有効面積」という)は対向する固定電極3
Aと可動電極7Aとは等しい面積となっている。
ガラス基板2の平面方向(長さ寸法L0 )と垂直方向
(高さ寸法H0 )とが同一の寸法となり、重なり合う面
積(以下、「有効面積」という)は対向する固定電極3
Aと可動電極7Aとは等しい面積となっている。
【0008】このように構成される加速度センサ1は、
矢示A方向に外部から加速度が加わると、質量部7が梁
6を介して変位し、該質量部7が左,右の固定部3,3
に対して接近または離間するので、固定電極3A,可動
電極7A間の微小隙間の変位を静電容量の変化として外
部の図示しない信号処理回路に出力し、該信号処理回路
ではこの静電容量の変化に基づいて加速度に応じた信号
を出力するようになっている。
矢示A方向に外部から加速度が加わると、質量部7が梁
6を介して変位し、該質量部7が左,右の固定部3,3
に対して接近または離間するので、固定電極3A,可動
電極7A間の微小隙間の変位を静電容量の変化として外
部の図示しない信号処理回路に出力し、該信号処理回路
ではこの静電容量の変化に基づいて加速度に応じた信号
を出力するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による加速度センサ1においては、図22に示す
如く、矢示A方向の加速度だけでなく、垂直方向の成
分、例えば矢示Vで示す下側に向かう加速度が加わると
質量部7の可動電極7Aは一点鎖線で示す可動電極7
A′のようにガラス基板2側の垂直方向にも微妙に変位
する。
来技術による加速度センサ1においては、図22に示す
如く、矢示A方向の加速度だけでなく、垂直方向の成
分、例えば矢示Vで示す下側に向かう加速度が加わると
質量部7の可動電極7Aは一点鎖線で示す可動電極7
A′のようにガラス基板2側の垂直方向にも微妙に変位
する。
【0010】この変位によって可動電極7Aと固定電極
3Aとの重なり合う面積(有効面積)が減少し、可動電
極7A,固定電極3A間の静電容量が変化する。
3Aとの重なり合う面積(有効面積)が減少し、可動電
極7A,固定電極3A間の静電容量が変化する。
【0011】この結果、有効面積の変化による誤差とな
る静電容量変化と、矢示A方向の加速度検出方向となる
可動電極7A,固定電極3A間の微小隙間の変化による
真値となる静電容量変化とは区別することができず、矢
示A方向に加わる加速度の正確な検出を行うことができ
ないという問題がある。
る静電容量変化と、矢示A方向の加速度検出方向となる
可動電極7A,固定電極3A間の微小隙間の変化による
真値となる静電容量変化とは区別することができず、矢
示A方向に加わる加速度の正確な検出を行うことができ
ないという問題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術による問題に鑑
みなされたもので、本発明は高精度な加速度検出を行な
い得る加速度センサを提供することを目的としている。
みなされたもので、本発明は高精度な加速度検出を行な
い得る加速度センサを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による加速度セン
サは、絶縁基板と、該絶縁基板上に設けられ、シリコン
板をエッチング処理することにより互いに分離して形成
された固定部と可動部を備え、前記固定部には固定電極
を一体に形成し、前記可動部は、絶縁基板上に固着され
た支持部と、梁を介して該支持部と連結され、加速度が
作用したときに該加速度に応じて固定部との間で近接,
離間するように変位する質量部と、該質量部に前記固定
電極との間で隙間を介して対向するように設けられた可
動電極とから一体形成してなり、前記質量部の変位に対
応する前記固定電極と可動電極との間の静電容量を加速
度として検出するように構成している。
サは、絶縁基板と、該絶縁基板上に設けられ、シリコン
板をエッチング処理することにより互いに分離して形成
された固定部と可動部を備え、前記固定部には固定電極
を一体に形成し、前記可動部は、絶縁基板上に固着され
た支持部と、梁を介して該支持部と連結され、加速度が
作用したときに該加速度に応じて固定部との間で近接,
離間するように変位する質量部と、該質量部に前記固定
電極との間で隙間を介して対向するように設けられた可
動電極とから一体形成してなり、前記質量部の変位に対
応する前記固定電極と可動電極との間の静電容量を加速
度として検出するように構成している。
【0014】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記固定電極
と可動電極とのうちいずれか一方の面積が他方の面積よ
りも小さくなるように形成したことにある。
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記固定電極
と可動電極とのうちいずれか一方の面積が他方の面積よ
りも小さくなるように形成したことにある。
【0015】請求項2の発明では、前記固定電極と可動
電極を絶縁基板の水平方向に延びる長さ方向と垂直方向
の延びる高さ方向とによって広がる平面としたときに、
該固定電極と可動電極のうちいずれか一方の高さ寸法が
他方の高さ寸法よりも小さくなるように形成したことに
ある。
電極を絶縁基板の水平方向に延びる長さ方向と垂直方向
の延びる高さ方向とによって広がる平面としたときに、
該固定電極と可動電極のうちいずれか一方の高さ寸法が
他方の高さ寸法よりも小さくなるように形成したことに
ある。
【0016】請求項3の発明では、前記固定電極と可動
電極を絶縁基板の水平方向に延びる長さ方向と垂直方向
の延びる高さ方向とによって広がる平面としたときに、
該固定電極と可動電極のうちいずれか一方の高さ寸法が
他方の高さ寸法よりも小さくなるように形成し、かつ一
方の長さ方向寸法が他方の長さ方向寸法よりも小さくな
るように形成したことにある。
電極を絶縁基板の水平方向に延びる長さ方向と垂直方向
の延びる高さ方向とによって広がる平面としたときに、
該固定電極と可動電極のうちいずれか一方の高さ寸法が
他方の高さ寸法よりも小さくなるように形成し、かつ一
方の長さ方向寸法が他方の長さ方向寸法よりも小さくな
るように形成したことにある。
【0017】
【作用】請求項1の発明によれば、例えば可動電極の面
積を固定電極の面積よりも小さく形成した場合には、固
定電極と可動電極とが重なり合う有効面積は、面積の小
さい可動電極側となり、可動部の質量部が垂直方向に変
位した場合でも、可動電極は固定電極の上下または、上
下および左右からはみ出すことなく有効面積の変化を小
さく、またはなくすことができ、質量部が垂直方向に変
位することによる静電容量変化を小さく、またはなくす
ことができる。
積を固定電極の面積よりも小さく形成した場合には、固
定電極と可動電極とが重なり合う有効面積は、面積の小
さい可動電極側となり、可動部の質量部が垂直方向に変
位した場合でも、可動電極は固定電極の上下または、上
下および左右からはみ出すことなく有効面積の変化を小
さく、またはなくすことができ、質量部が垂直方向に変
位することによる静電容量変化を小さく、またはなくす
ことができる。
【0018】請求項2の発明によれば、可動電極と固定
電極のうち、一方の高さ寸法を他方の高さ寸法よりも小
さくすることにより、一方の上下に許容寸法が存在する
ことになり、一方の面積が他方の面積よりも小さくな
る。そして、例えば一方を可動電極、他方を固定電極と
した場合には、可動電極の上下の許容寸法によって質量
部が垂直方向に変位しても可動電極は対向する固定電極
の上下からはみ出すことはなく、有効面積の変化による
静電容量の変化を小さくできる。
電極のうち、一方の高さ寸法を他方の高さ寸法よりも小
さくすることにより、一方の上下に許容寸法が存在する
ことになり、一方の面積が他方の面積よりも小さくな
る。そして、例えば一方を可動電極、他方を固定電極と
した場合には、可動電極の上下の許容寸法によって質量
部が垂直方向に変位しても可動電極は対向する固定電極
の上下からはみ出すことはなく、有効面積の変化による
静電容量の変化を小さくできる。
【0019】請求項3の発明によれば、可動電極と固定
電極のうち、一方の高さ寸法を他方の高さ寸法よりも小
さくし、かつ一方の長さ寸法を他方の長さ寸法よりも小
さくすることにより、一方の上下および左右に許容寸法
が存在することになり、一方の面積が他方の面積よりも
小さくなり、有効面積は一方の面積と等しくなる。そし
て、例えば一方を可動電極、他方を固定電極とした場合
には、可動電極の上下および左右の許容寸法によって質
量部が垂直方向に変位しても可動電極は対向する固定電
極の上下および左右からはみ出すことなく、有効面積の
変化による静電容量の変化をなくすことができ、静電容
量を変化は固定電極,可動電極間の微小隙間の変化のみ
を検出する。
電極のうち、一方の高さ寸法を他方の高さ寸法よりも小
さくし、かつ一方の長さ寸法を他方の長さ寸法よりも小
さくすることにより、一方の上下および左右に許容寸法
が存在することになり、一方の面積が他方の面積よりも
小さくなり、有効面積は一方の面積と等しくなる。そし
て、例えば一方を可動電極、他方を固定電極とした場合
には、可動電極の上下および左右の許容寸法によって質
量部が垂直方向に変位しても可動電極は対向する固定電
極の上下および左右からはみ出すことなく、有効面積の
変化による静電容量の変化をなくすことができ、静電容
量を変化は固定電極,可動電極間の微小隙間の変化のみ
を検出する。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例による加速度センサに
ついて、図1ないし図18に基づいて説明する。
ついて、図1ないし図18に基づいて説明する。
【0021】まず、本発明の第1の実施例を図1ないし
図4に基づいて説明する。
図4に基づいて説明する。
【0022】図において、11は本実施例による加速度
センサを示し、該加速度センサ11は従来技術による加
速度センサ1とほぼ同様に、凹部2Aを有する絶縁基板
としてのガラス基板2と、該ガラス基板2上に設けら
れ、固定電極3Aを有する一対の固定部3,3と、該各
固定部3間に位置して前記ガラス基板2上に設けられた
後述する可動部12とから大略構成されているものの、
本実施例による加速度センサ11では可動部12を固定
部3に比べて高さ寸法が小さくなるように形成されてい
る。
センサを示し、該加速度センサ11は従来技術による加
速度センサ1とほぼ同様に、凹部2Aを有する絶縁基板
としてのガラス基板2と、該ガラス基板2上に設けら
れ、固定電極3Aを有する一対の固定部3,3と、該各
固定部3間に位置して前記ガラス基板2上に設けられた
後述する可動部12とから大略構成されているものの、
本実施例による加速度センサ11では可動部12を固定
部3に比べて高さ寸法が小さくなるように形成されてい
る。
【0023】12は本実施例による可動部を示し、該可
動部12は、支持部13,梁14および可動電極15
A,15Aを有する質量部15から一体形成されてい
る。これらの構成については従来技術で述べた可動部4
と同様であるが、本発明による可動部12においては、
ガラス基板2の垂直方向の高さ寸法H1 は、固定部3の
高さ寸法H0 よりも小さくなり、可動電極15Aの上,
下には固定電極3Aと比較して(H0 −H1 )/2とな
る許容寸法ΔH1 ,ΔH1 が存在している。これによ
り、静電容量として加速度を検出するための要素となる
固定電極3Aと可動電極15Aとが重なり合う有効面積
は、可動電極15Aの面積となる。
動部12は、支持部13,梁14および可動電極15
A,15Aを有する質量部15から一体形成されてい
る。これらの構成については従来技術で述べた可動部4
と同様であるが、本発明による可動部12においては、
ガラス基板2の垂直方向の高さ寸法H1 は、固定部3の
高さ寸法H0 よりも小さくなり、可動電極15Aの上,
下には固定電極3Aと比較して(H0 −H1 )/2とな
る許容寸法ΔH1 ,ΔH1 が存在している。これによ
り、静電容量として加速度を検出するための要素となる
固定電極3Aと可動電極15Aとが重なり合う有効面積
は、可動電極15Aの面積となる。
【0024】なお、固定部3と質量部15とのガラス基
板2に水平方向の長さ寸法は等しいL0 となっている。
板2に水平方向の長さ寸法は等しいL0 となっている。
【0025】本実施例による加速度センサ11は上述の
ような構成を有するもので、その検出動作については、
従来技術の加速度センサ1とほぼ同様に、外部から加速
度が作用すると、慣性力によって質量部15が左,右の
固定部3,3に対して近接または離間するように、図1
中の矢示A方向に変位する。このとき、該質量部15の
可動電極15Aと各固定部3の固定電極3Aとの間の微
小隙間に伴って、固定電極3Aと可動電極15Aとの間
の静電容量が変化する。そして、この静電容量の変化を
外部の信号処理回路に出力し、該信号処理回路ではこの
静電容量の変化に基づき加速度を検出する。
ような構成を有するもので、その検出動作については、
従来技術の加速度センサ1とほぼ同様に、外部から加速
度が作用すると、慣性力によって質量部15が左,右の
固定部3,3に対して近接または離間するように、図1
中の矢示A方向に変位する。このとき、該質量部15の
可動電極15Aと各固定部3の固定電極3Aとの間の微
小隙間に伴って、固定電極3Aと可動電極15Aとの間
の静電容量が変化する。そして、この静電容量の変化を
外部の信号処理回路に出力し、該信号処理回路ではこの
静電容量の変化に基づき加速度を検出する。
【0026】また、加速度センサ11に加わる加速度が
矢示A方向のみでなく、図4に示すように、矢示Vで示
す垂直方向の加速度が加わった場合には、質量部15の
可動電極15Aは一点鎖線で示す可動電極15A′のよ
うに垂直方向に若干変位する。しかし、本実施例による
加速度センサ11は、可動電極15Aの高さ寸法H1は
固定電極3Aの高さ寸法H0 よりも小さくなり、該可動
電極15Aの上,下には固定電極3Aと比較して許容寸
法ΔH1 ,ΔH1 が存在しているから、可動電極15A
が下側に変位しても固定電極3Aの下側からはみ出すこ
となく、固定電極3Aと可動電極15Aとが重なり合う
有効面積の変化を小さくすることができる。
矢示A方向のみでなく、図4に示すように、矢示Vで示
す垂直方向の加速度が加わった場合には、質量部15の
可動電極15Aは一点鎖線で示す可動電極15A′のよ
うに垂直方向に若干変位する。しかし、本実施例による
加速度センサ11は、可動電極15Aの高さ寸法H1は
固定電極3Aの高さ寸法H0 よりも小さくなり、該可動
電極15Aの上,下には固定電極3Aと比較して許容寸
法ΔH1 ,ΔH1 が存在しているから、可動電極15A
が下側に変位しても固定電極3Aの下側からはみ出すこ
となく、固定電極3Aと可動電極15Aとが重なり合う
有効面積の変化を小さくすることができる。
【0027】従って、本実施例の加速度センサ11にお
いては、可動電極15Aを固定電極3Aの高さ寸法H0
よりも小さい高さ寸法H1 として、該可動電極15Aの
上,下に許容寸法ΔH1 ,ΔH1 を形成することによ
り、若干垂直方向の加速度が加わった場合でも、固定電
極3Aの上下から可動電極15Aがはみ出すのを防止
し、可動電極15Aは固定電極3A内に重なった状態を
維持することができる。
いては、可動電極15Aを固定電極3Aの高さ寸法H0
よりも小さい高さ寸法H1 として、該可動電極15Aの
上,下に許容寸法ΔH1 ,ΔH1 を形成することによ
り、若干垂直方向の加速度が加わった場合でも、固定電
極3Aの上下から可動電極15Aがはみ出すのを防止
し、可動電極15Aは固定電極3A内に重なった状態を
維持することができる。
【0028】この結果、固定電極3Aと可動電極15A
による有効面積と離間隙間から発生する静電容量に加わ
る垂直方向の加速度による静電容量を小さくでき、矢示
A方向のみの加速度を高精度に検出することができる。
による有効面積と離間隙間から発生する静電容量に加わ
る垂直方向の加速度による静電容量を小さくでき、矢示
A方向のみの加速度を高精度に検出することができる。
【0029】次に、図5ないし図8は本発明による第2
の実施例を示すに、本実施例による加速度センサ21の
特徴は、可動部22を支持部23,梁24および可動電
極25A,25Aを有する質量部25から一体形成し、
前記各可動電極25Aの高さを固定電極3Aの高さ寸法
H0 よりも大きい高さ寸法H2 としたことにある。そし
て、固定電極3Aの上,下には可動電極25Aと比較し
て(H2 −H0 )/2となる許容寸法ΔH2 ,ΔH2 が
存在している。なお、本実施例では、前述した第1の実
施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を
省略するものとする。
の実施例を示すに、本実施例による加速度センサ21の
特徴は、可動部22を支持部23,梁24および可動電
極25A,25Aを有する質量部25から一体形成し、
前記各可動電極25Aの高さを固定電極3Aの高さ寸法
H0 よりも大きい高さ寸法H2 としたことにある。そし
て、固定電極3Aの上,下には可動電極25Aと比較し
て(H2 −H0 )/2となる許容寸法ΔH2 ,ΔH2 が
存在している。なお、本実施例では、前述した第1の実
施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を
省略するものとする。
【0030】このように、本実施例では第1の実施例と
は逆に、固定電極3Aと可動電極25Aとが重なり合う
有効面積は固定電極3Aの面積分となり、図8中に矢示
Vで示す垂直方向の加速度が加わった場合には、可動電
極25Aは一点鎖線で示す可動電極25A′のように変
位するが、固定電極3Aの上,下に存在する許容寸法Δ
H2 ,ΔH2 によって、固定電極3Aが可動電極25A
の上下からはみ出すのを防止し、可動電極25Aと固定
電極3Aとは重なった状態を維持する。これにより、本
実施例の加速度センサ21においても、矢示A方向の加
速度を高精度に検出することができる。
は逆に、固定電極3Aと可動電極25Aとが重なり合う
有効面積は固定電極3Aの面積分となり、図8中に矢示
Vで示す垂直方向の加速度が加わった場合には、可動電
極25Aは一点鎖線で示す可動電極25A′のように変
位するが、固定電極3Aの上,下に存在する許容寸法Δ
H2 ,ΔH2 によって、固定電極3Aが可動電極25A
の上下からはみ出すのを防止し、可動電極25Aと固定
電極3Aとは重なった状態を維持する。これにより、本
実施例の加速度センサ21においても、矢示A方向の加
速度を高精度に検出することができる。
【0031】次に、図9ないし図11は本発明による第
3の実施例を示すに、本実施例による加速度センサ31
の特徴は、可動部32を支持部33,梁34および可動
電極35A,35Aを有する質量部35から一体形成
し、前記可動電極35Aの高さを固定電極3Aの高さ寸
法H0 よりも小さい高さ寸法H1 とすると共に、可動電
極35Aの長さを固定電極3Aの長さ寸法L0 よりも小
さい長さ寸法L1 としたことにある。そして、可動電極
35Aと固定電極3Aとを比較すると、該可動電極35
Aの上,下には(H1 −H0 )/2となる許容寸法ΔH
1 ,ΔH1 と、質量部35の長さ方向前,後には(L1
−L0 )/2となる許容寸法ΔL1 ,ΔL1 とが存在し
ている。なお、本実施例では、前述した第1の実施例と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
3の実施例を示すに、本実施例による加速度センサ31
の特徴は、可動部32を支持部33,梁34および可動
電極35A,35Aを有する質量部35から一体形成
し、前記可動電極35Aの高さを固定電極3Aの高さ寸
法H0 よりも小さい高さ寸法H1 とすると共に、可動電
極35Aの長さを固定電極3Aの長さ寸法L0 よりも小
さい長さ寸法L1 としたことにある。そして、可動電極
35Aと固定電極3Aとを比較すると、該可動電極35
Aの上,下には(H1 −H0 )/2となる許容寸法ΔH
1 ,ΔH1 と、質量部35の長さ方向前,後には(L1
−L0 )/2となる許容寸法ΔL1 ,ΔL1 とが存在し
ている。なお、本実施例では、前述した第1の実施例と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0032】このように、本実施例による可動電極35
Aは、固定電極3Aに比べてH0 >H1 となる高さ寸法
H1 と、L0 >L1 となる長さ寸法L1 となり、図11
中に矢示Vで示す垂直方向の加速度が加わった場合に
は、一点鎖線で示す可動電極35Aのように下側に変位
するが、可動電極35Aの上,下にある許容寸法ΔH
1,ΔH1 と前,後にある許容寸法ΔL1 ,ΔL1 によ
って、可動電極35Aが固定電極3Aの上下および左右
からはみ出すのを第1の実施例よりも確実に防止し、可
動電極35Aと固定電極3Aとは重なった状態を維持す
る。
Aは、固定電極3Aに比べてH0 >H1 となる高さ寸法
H1 と、L0 >L1 となる長さ寸法L1 となり、図11
中に矢示Vで示す垂直方向の加速度が加わった場合に
は、一点鎖線で示す可動電極35Aのように下側に変位
するが、可動電極35Aの上,下にある許容寸法ΔH
1,ΔH1 と前,後にある許容寸法ΔL1 ,ΔL1 によ
って、可動電極35Aが固定電極3Aの上下および左右
からはみ出すのを第1の実施例よりも確実に防止し、可
動電極35Aと固定電極3Aとは重なった状態を維持す
る。
【0033】さらに、本実施例では可動電極35Aの
前,後に許容寸法ΔL1 ,ΔL1 が存在しているから、
図4に示すように、第1の実施例では垂直方向の加速度
が加わったときの前,後位置での可動電極15A′の固
定電極3Aからのはみ出していた部分を、図11に示す
ように可動電極35A′が固定電極3Aからはみ出すの
を防止でき、第1の実施例よりも垂直方向に加速度が加
わったときの有効面積の変化を殆どなくすことができ
る。この結果、本実施例の加速度センサ31では、矢示
A方向のみの加速度をより正確に検出することができ
る。
前,後に許容寸法ΔL1 ,ΔL1 が存在しているから、
図4に示すように、第1の実施例では垂直方向の加速度
が加わったときの前,後位置での可動電極15A′の固
定電極3Aからのはみ出していた部分を、図11に示す
ように可動電極35A′が固定電極3Aからはみ出すの
を防止でき、第1の実施例よりも垂直方向に加速度が加
わったときの有効面積の変化を殆どなくすことができ
る。この結果、本実施例の加速度センサ31では、矢示
A方向のみの加速度をより正確に検出することができ
る。
【0034】さらに、図12ないし図14は本発明によ
る第4の実施例を示すに、本実施例による加速度センサ
41の特徴は、可動部42を支持部43,梁44および
可動電極45A,45Aを有する質量部45から一体形
成し、前記可動電極45Aを固定電極3Aと比較してH
0 <H2 となる高さ寸法H2 と、L0 <L2 となる長さ
寸法L2 となるように形成している。また、固定電極3
Aと可動電極45Aを比較することにより、該固定電極
3Aの上,下には(H2 −H0 )/2となる許容寸法Δ
H2 ,ΔH2 が、長さ方向前,後には(L2 −L0 )/
2となる許容寸法ΔL2 ,ΔL2 が存在している。な
お、本実施例では、前述した第1の実施例と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
る第4の実施例を示すに、本実施例による加速度センサ
41の特徴は、可動部42を支持部43,梁44および
可動電極45A,45Aを有する質量部45から一体形
成し、前記可動電極45Aを固定電極3Aと比較してH
0 <H2 となる高さ寸法H2 と、L0 <L2 となる長さ
寸法L2 となるように形成している。また、固定電極3
Aと可動電極45Aを比較することにより、該固定電極
3Aの上,下には(H2 −H0 )/2となる許容寸法Δ
H2 ,ΔH2 が、長さ方向前,後には(L2 −L0 )/
2となる許容寸法ΔL2 ,ΔL2 が存在している。な
お、本実施例では、前述した第1の実施例と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0035】このように、本実施例による加速度センサ
41では、可動電極45Aは固定電極3Aと比べて、H
0 <H1 となる高さ寸法H2 と、L0 <L2 となる長さ
寸法L2 となるように形成しているから、図14中に矢
示Vで示す垂直方向の加速度が加わった場合には、一点
鎖線で示す可動電極45A′のように変位し、可動電極
45Aの上,下にある許容寸法ΔL2 ,ΔL2 と前,後
にある許容寸法ΔL2,ΔL2 によって、固定電極3A
が可動電極45Aの上下および左右からはみ出すのを防
止し、可動電極45Aと固定電極3Aとは重なった状態
を維持でき、このときの有効面積は固定電極3Aの面積
となる。
41では、可動電極45Aは固定電極3Aと比べて、H
0 <H1 となる高さ寸法H2 と、L0 <L2 となる長さ
寸法L2 となるように形成しているから、図14中に矢
示Vで示す垂直方向の加速度が加わった場合には、一点
鎖線で示す可動電極45A′のように変位し、可動電極
45Aの上,下にある許容寸法ΔL2 ,ΔL2 と前,後
にある許容寸法ΔL2,ΔL2 によって、固定電極3A
が可動電極45Aの上下および左右からはみ出すのを防
止し、可動電極45Aと固定電極3Aとは重なった状態
を維持でき、このときの有効面積は固定電極3Aの面積
となる。
【0036】さらに、本実施例においては可動電極45
Aの前,後に許容寸法ΔL2 が存在しているから、図8
に示すように、第2の実施例では垂直方向の加速度が加
わったときの前,後位置での可動電極25A′の固定電
極3Aからのはみ出していた部分を、図14に示すよう
に可動電極45A′が固定電極3Aからはみ出すのを防
止でき、第2の実施例よりも有効面積の変化をなくすこ
とができる。この結果、本実施例の加速度センサ41で
は、矢示A方向のみの加速度をより正確に検出すること
ができる。
Aの前,後に許容寸法ΔL2 が存在しているから、図8
に示すように、第2の実施例では垂直方向の加速度が加
わったときの前,後位置での可動電極25A′の固定電
極3Aからのはみ出していた部分を、図14に示すよう
に可動電極45A′が固定電極3Aからはみ出すのを防
止でき、第2の実施例よりも有効面積の変化をなくすこ
とができる。この結果、本実施例の加速度センサ41で
は、矢示A方向のみの加速度をより正確に検出すること
ができる。
【0037】次に、本発明の第5の実施例を図15およ
び図16に基づいて説明するに、本実施例の特徴は、固
定電極と可動電極をそれぞれくし状電極で一体形成した
ことにある。なお、本実施例では、前述した第1の実施
例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
び図16に基づいて説明するに、本実施例の特徴は、固
定電極と可動電極をそれぞれくし状電極で一体形成した
ことにある。なお、本実施例では、前述した第1の実施
例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0038】図15において、51は本実施例による加
速度センサを示し、該加速度センサ51は、凹部52A
を有する絶縁基板としてのガラス基板52と、該ガラス
基板52上に設けられた一対の固定部53と、該各固定
部53間に設けられた後述する可動部55とから大略構
成され、前記各固定部53の内側には複数の電極板54
A,54Aを有する固定電極としての固定側くし状電極
54が一体形成され、該固定側くし状電極54の各電極
板54Aの高さ寸法はh0 となっている。
速度センサを示し、該加速度センサ51は、凹部52A
を有する絶縁基板としてのガラス基板52と、該ガラス
基板52上に設けられた一対の固定部53と、該各固定
部53間に設けられた後述する可動部55とから大略構
成され、前記各固定部53の内側には複数の電極板54
A,54Aを有する固定電極としての固定側くし状電極
54が一体形成され、該固定側くし状電極54の各電極
板54Aの高さ寸法はh0 となっている。
【0039】55は本実施例による可動部を示し、該可
動部55は、前記ガラス基板52上に固着された支持部
56,56と、該各支持部56に梁57,57,…を介
して支持された質量部58と、該質量部58から左,右
方向にそれぞれ形成された電極板59A,59A,…を
有する可動電極としての可動側くし状電極59,59と
から構成され、該可動側くし状電極59の各電極板59
Aの高さは固定側くし状電極54の電極板54Aの高さ
寸法h0 よりも小さい高さ寸法h1 となる。
動部55は、前記ガラス基板52上に固着された支持部
56,56と、該各支持部56に梁57,57,…を介
して支持された質量部58と、該質量部58から左,右
方向にそれぞれ形成された電極板59A,59A,…を
有する可動電極としての可動側くし状電極59,59と
から構成され、該可動側くし状電極59の各電極板59
Aの高さは固定側くし状電極54の電極板54Aの高さ
寸法h0 よりも小さい高さ寸法h1 となる。
【0040】そして、本実施例による加速度センサ51
においても、固定側の電極板54Aと可動側の電極板5
9Aとを比較すると、可動側の電極板59Aの上,下に
は(h1 −h0 )/2となる許容寸法Δh1 ,Δh1 が
存在している。
においても、固定側の電極板54Aと可動側の電極板5
9Aとを比較すると、可動側の電極板59Aの上,下に
は(h1 −h0 )/2となる許容寸法Δh1 ,Δh1 が
存在している。
【0041】このように構成される本実施例の加速度セ
ンサ51によれば、加速度センサ51に矢示B方向の加
速度が加わったときには、質量部58が大幅に変位し、
このときの可動側くし状電極59の電極板59Aと固定
側くし状電極54の電極板54Aとの微小隙間による静
電容量によって、矢示B方向の加速度を検出するように
なり、本実施例では複数の電極板54A,59Aによっ
て検出部を構成しているから、有効面積を大きくでき、
高精度検出を行なうことができる。
ンサ51によれば、加速度センサ51に矢示B方向の加
速度が加わったときには、質量部58が大幅に変位し、
このときの可動側くし状電極59の電極板59Aと固定
側くし状電極54の電極板54Aとの微小隙間による静
電容量によって、矢示B方向の加速度を検出するように
なり、本実施例では複数の電極板54A,59Aによっ
て検出部を構成しているから、有効面積を大きくでき、
高精度検出を行なうことができる。
【0042】また、図16の矢示Vで示すように、垂直
方向に加速度が加わると、可動電極59Aは一点鎖線で
示す可動電極59A′のようにガラス基板52側に変位
するが、可動電極59Aの上,下には許容寸法Δh1 ,
Δh1 が存在しているから、その有効面積は変わること
はなく、矢示B方向のみの加速度を高精度に検出するこ
とができる。
方向に加速度が加わると、可動電極59Aは一点鎖線で
示す可動電極59A′のようにガラス基板52側に変位
するが、可動電極59Aの上,下には許容寸法Δh1 ,
Δh1 が存在しているから、その有効面積は変わること
はなく、矢示B方向のみの加速度を高精度に検出するこ
とができる。
【0043】さらに、図17および図18は本発明によ
る第6の実施例を示すに、本実施例による加速度センサ
61の特徴は、ガラス基板52上に設けれた可動部62
を、一対の支持部63,63、梁64,64および可動
側くし状電極66,66を有する質量部65から一体形
成し、前記各可動側くし状電極66をなす複数の電極板
66Aの高さを固定側の電極板54Aの高さ寸法h0 よ
りも大きい高さ寸法h2 としたことにある。そして、固
定側の電極板54Aの上,下には可動側の電極板66A
と比較して(h2 −h0 )/2となる許容寸法Δh2 ,
Δh2 が存在している。なお、本実施例では、前述した
第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、そ
の説明を省略するものとする。
る第6の実施例を示すに、本実施例による加速度センサ
61の特徴は、ガラス基板52上に設けれた可動部62
を、一対の支持部63,63、梁64,64および可動
側くし状電極66,66を有する質量部65から一体形
成し、前記各可動側くし状電極66をなす複数の電極板
66Aの高さを固定側の電極板54Aの高さ寸法h0 よ
りも大きい高さ寸法h2 としたことにある。そして、固
定側の電極板54Aの上,下には可動側の電極板66A
と比較して(h2 −h0 )/2となる許容寸法Δh2 ,
Δh2 が存在している。なお、本実施例では、前述した
第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、そ
の説明を省略するものとする。
【0044】このように構成される本実施例の加速度セ
ンサ61においても、図18中に矢示Vで示す垂直方向
の加速度が加わった場合でも、質量部65は一点鎖線で
示す電極板66A′のように変位するが、固定側の電極
板54Aの上,下に存在する許容寸法Δh2 によって、
固定側の電極板54Aが可動側の電極板66Aからはみ
出すのを防止でき、固定側くし状電極54の電極板54
Aと可動側くし状電極66の電極板66Aとは重なった
状態を維持できる。これにより、本実施例の加速度セン
サ21においても、矢示B方向のみの加速度を正確に検
出することができる。
ンサ61においても、図18中に矢示Vで示す垂直方向
の加速度が加わった場合でも、質量部65は一点鎖線で
示す電極板66A′のように変位するが、固定側の電極
板54Aの上,下に存在する許容寸法Δh2 によって、
固定側の電極板54Aが可動側の電極板66Aからはみ
出すのを防止でき、固定側くし状電極54の電極板54
Aと可動側くし状電極66の電極板66Aとは重なった
状態を維持できる。これにより、本実施例の加速度セン
サ21においても、矢示B方向のみの加速度を正確に検
出することができる。
【0045】なお、前記第1〜第4の実施例では、可動
部と固定部を低抵抗のシリコン材料によって形成するこ
とにより、固定電極を固定部に一体形成し、可動電極を
可動部に一体形成するものとして述べたが、本発明はこ
れに限らず、例えば固定部および質量部は高抵抗のシリ
コン材料から形成し、固定部および質量部の対向端面に
導電性を付与する薄膜等を別途に設け、固定電極および
可動電極を形成してもよい。
部と固定部を低抵抗のシリコン材料によって形成するこ
とにより、固定電極を固定部に一体形成し、可動電極を
可動部に一体形成するものとして述べたが、本発明はこ
れに限らず、例えば固定部および質量部は高抵抗のシリ
コン材料から形成し、固定部および質量部の対向端面に
導電性を付与する薄膜等を別途に設け、固定電極および
可動電極を形成してもよい。
【0046】
【発明の効果】以上上述した如く、請求項1の構成によ
れば、例えば可動電極の面積を固定電極の面積よりも小
さく形成した場合には、固定電極と可動電極とが重なり
合う有効面積は、面積の小さい可動電極側となり、可動
部の質量部が垂直方向に変位した場合でも、可動電極は
固定電極の上下、または上下および左右からはみ出すこ
となく有効面積の変化を小さく、またはなくすことがで
き、質量部が垂直方向に変位することによる静電容量変
化を小さくまたはなくし、加速度の高精度検出を行なう
ことができる。そして、加速度センサの信頼性を大幅に
向上することができる。
れば、例えば可動電極の面積を固定電極の面積よりも小
さく形成した場合には、固定電極と可動電極とが重なり
合う有効面積は、面積の小さい可動電極側となり、可動
部の質量部が垂直方向に変位した場合でも、可動電極は
固定電極の上下、または上下および左右からはみ出すこ
となく有効面積の変化を小さく、またはなくすことがで
き、質量部が垂直方向に変位することによる静電容量変
化を小さくまたはなくし、加速度の高精度検出を行なう
ことができる。そして、加速度センサの信頼性を大幅に
向上することができる。
【0047】請求項2の構成では、可動電極と固定電極
のうち、一方の高さ寸法を他方の高さ寸法よりも小さく
することにより、一方の上下に許容寸法が存在すること
になり、一方の面積が他方の面積よりも小さくなる。そ
して、例えば一方を可動電極、他方を固定電極とした場
合には、可動電極の上下の許容寸法によって質量部が垂
直方向に変位しても可動電極は対向する固定電極の上下
からはみ出すことはなく、有効面積の変化による静電容
量の変化を小さくでき、加速度による固定電極,可動電
極間の微小隙間の変化によってのみ静電容量を変化させ
ることができ、加速度の高精度検出を行い得る。
のうち、一方の高さ寸法を他方の高さ寸法よりも小さく
することにより、一方の上下に許容寸法が存在すること
になり、一方の面積が他方の面積よりも小さくなる。そ
して、例えば一方を可動電極、他方を固定電極とした場
合には、可動電極の上下の許容寸法によって質量部が垂
直方向に変位しても可動電極は対向する固定電極の上下
からはみ出すことはなく、有効面積の変化による静電容
量の変化を小さくでき、加速度による固定電極,可動電
極間の微小隙間の変化によってのみ静電容量を変化させ
ることができ、加速度の高精度検出を行い得る。
【0048】請求項3の構成では、可動電極と固定電極
のうち、一方の高さ寸法が他方の高さ寸法よりも小さく
し、かつ一方の長さ寸法を他方の長さ寸法よりも小さく
することにより、一方の上下および左右に許容寸法が存
在すると共に、一方の面積が他方の面積よりも小さくな
り、有効面積は一方の面積と等しくなる。そして、例え
ば一方を可動電極、他方を固定電極とした場合には、質
量部が垂直方向に変位しても可動電極は対向する固定電
極の上下および左右からはみ出すことなく、有効面積の
変化による静電容量の変化をなくすことができ、加速度
による固定電極,可動電極間の微小隙間の変化によって
のみ静電容量を変化させることができ、加速度の高精度
検出を行なうことができる。
のうち、一方の高さ寸法が他方の高さ寸法よりも小さく
し、かつ一方の長さ寸法を他方の長さ寸法よりも小さく
することにより、一方の上下および左右に許容寸法が存
在すると共に、一方の面積が他方の面積よりも小さくな
り、有効面積は一方の面積と等しくなる。そして、例え
ば一方を可動電極、他方を固定電極とした場合には、質
量部が垂直方向に変位しても可動電極は対向する固定電
極の上下および左右からはみ出すことなく、有効面積の
変化による静電容量の変化をなくすことができ、加速度
による固定電極,可動電極間の微小隙間の変化によって
のみ静電容量を変化させることができ、加速度の高精度
検出を行なうことができる。
【図1】第1の実施例による加速度センサを示す斜視図
である。
である。
【図2】図1に示す加速度センサの平面図である。
【図3】図2中の矢示III −III 方向からみた断面図で
ある。
ある。
【図4】図2中の矢示IV−IV方向からみた拡大断面図で
ある。
ある。
【図5】第2の実施例による加速度センサを示す斜視図
である。
である。
【図6】図5に示す加速度センサの平面図である。
【図7】図6中のVII −VII 方向からみた断面図であ
る。
る。
【図8】図6中のVIII−VIII方向からみた拡大断面図で
ある。
ある。
【図9】第3の実施例による加速度センサを示す平面図
である。
である。
【図10】図9中のX−X方向からみた断面図である。
【図11】図9中のXI−XI方向からみた拡大断面図であ
る。
る。
【図12】第4の実施例による加速度センサを示す平面
図である。
図である。
【図13】図12中のXIII−XIII方向からみた断面図で
ある。
ある。
【図14】図12中のXIV −XIV 方向からみた拡大断面
図である。
図である。
【図15】第5の実施例による加速度センサを示す平面
図である。
図である。
【図16】図15中の矢示XVI −XVI 方向からみた拡大
断面図である。
断面図である。
【図17】第6の実施例による加速度センサを示す平面
図である。
図である。
【図18】図17中の矢示XVIII −XVIII 方向からみた
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図19】従来技術による加速度センサを示す斜視図で
ある。
ある。
【図20】図19に示す加速度センサの平面図である。
【図21】図19中の矢示XXI −XXI 方向からみた断面
図である。
図である。
【図22】図19中の矢示XXII−XXII方向からみた拡大
断面図である。
断面図である。
11,21,31,41,51,61 加速度センサ 2,52 ガラス基板(絶縁基板) 3,53 固定部 3A 固定電極 12,22,32,42,55,62 可動部 13,23,33,43,56,63 支持部 14,24,34,44,57,64 梁 15,25,35,45,58,65 質量部 15A,25A,35A,45A 可動電極 54 固定側くし状電極(固定電極) 54A,59A,66A 電極板 59,66 可動側くし状電極(可動電極)
Claims (3)
- 【請求項1】 絶縁基板と、該絶縁基板上に設けられ、
シリコン板をエッチング処理することにより互いに分離
して形成された固定部と可動部を備え、前記固定部には
固定電極を一体に形成し、前記可動部は、絶縁基板上に
固着された支持部と、梁を介して該支持部と連結され、
加速度が作用したときに該加速度に応じて固定部との間
で近接,離間するように変位する質量部と、該質量部に
前記固定電極との間で隙間を介して対向するように設け
られた可動電極とから一体形成してなり、前記質量部の
変位に対応する前記固定電極と可動電極との間の静電容
量を加速度として検出する加速度センサにおいて、前記
固定電極と可動電極のうちいずれか一方の面積が他方の
面積よりも小さくなるように形成したことを特徴とする
加速度センサ。 - 【請求項2】 前記固定電極と可動電極を絶縁基板の水
平方向に延びる長さ方向と垂直方向の延びる高さ方向と
によって広がる平面としたときに、該固定電極と可動電
極のうちいずれか一方の高さ寸法が他方の高さ寸法より
も小さくなるように形成してなる請求項1記載の加速度
センサ。 - 【請求項3】 前記固定電極と可動電極を絶縁基板の水
平方向に延びる長さ方向と垂直方向の延びる高さ方向と
によって広がる平面としたときに、該固定電極と可動電
極のうちいずれか一方の高さ寸法が他方の高さ寸法より
も小さくなるように形成し、かつ一方の長さ方向寸法が
他方の長さ方向寸法よりも小さくなるように形成したこ
とを特徴とする加速度センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6333445A JPH08166405A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 加速度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6333445A JPH08166405A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 加速度センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08166405A true JPH08166405A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=18266185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6333445A Pending JPH08166405A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 加速度センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08166405A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7258010B2 (en) * | 2005-03-09 | 2007-08-21 | Honeywell International Inc. | MEMS device with thinned comb fingers |
JP2007248466A (ja) * | 2006-03-14 | 2007-09-27 | Commissariat A L'energie Atomique | 三軸薄膜加速度計 |
EP1857821A2 (en) * | 2006-05-16 | 2007-11-21 | Honeywell International, Inc. | Mems vertical comb drive with improved vibration performance |
US7690254B2 (en) | 2007-07-26 | 2010-04-06 | Honeywell International Inc. | Sensor with position-independent drive electrodes in multi-layer silicon on insulator substrate |
-
1994
- 1994-12-15 JP JP6333445A patent/JPH08166405A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7258010B2 (en) * | 2005-03-09 | 2007-08-21 | Honeywell International Inc. | MEMS device with thinned comb fingers |
JP2007248466A (ja) * | 2006-03-14 | 2007-09-27 | Commissariat A L'energie Atomique | 三軸薄膜加速度計 |
EP1857821A2 (en) * | 2006-05-16 | 2007-11-21 | Honeywell International, Inc. | Mems vertical comb drive with improved vibration performance |
EP1857821A3 (en) * | 2006-05-16 | 2008-11-12 | Honeywell International Inc. | Mems vertical comb drive with improved vibration performance |
US7469588B2 (en) | 2006-05-16 | 2008-12-30 | Honeywell International Inc. | MEMS vertical comb drive with improved vibration performance |
US7690254B2 (en) | 2007-07-26 | 2010-04-06 | Honeywell International Inc. | Sensor with position-independent drive electrodes in multi-layer silicon on insulator substrate |
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