JPH08166084A - リリーフ弁の作動状態検出装置 - Google Patents

リリーフ弁の作動状態検出装置

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JPH08166084A
JPH08166084A JP30859694A JP30859694A JPH08166084A JP H08166084 A JPH08166084 A JP H08166084A JP 30859694 A JP30859694 A JP 30859694A JP 30859694 A JP30859694 A JP 30859694A JP H08166084 A JPH08166084 A JP H08166084A
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JP
Japan
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relief valve
lever
housing
relief
detecting device
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Application number
JP30859694A
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English (en)
Inventor
Keitaro Yonezawa
慶多朗 米澤
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Kosmek KK
Original Assignee
Kosmek KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リリーフ作動状態を確実に検出できるように
する。 【構成】 ハウジング20のリリーフ弁室26にリリー
フ弁体29を左右方向へ開閉移動自在に挿入し、そのリ
リーフ弁体29の右端部の突起55に操作具51を連結
する。上記ハウジング20に固定したブラケット53に
レバー52の下端部52aを左右方向へ揺動可能に支持
する。上記レバー52の途中高さ部を、バネ60によっ
て右側の開弁方向へ付勢するとともに調節ボルト58に
よって左側の閉弁方向へ押圧可能に構成する。上記レバ
ー52の上端部に設けた被検出部65に近接スイッチ1
4の検出部68を上側から対面させる。上記のリリーフ
弁体29が左右方向へ開閉移動されると、上記レバー5
2の上端の被検出部65が同上の左右方向へ大きく揺動
されるので、それを上記の近接スイッチ14によって検
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、機械プレスの油圧式
過負荷安全装置などに使用するリリーフ弁に関し、より
詳しくいえば、そのリリーフ弁の作動状態を検出する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のリリーフ弁の作動状態検出装置
には、従来では、特公昭42-14430号公報に記載されたも
のがある。この従来技術は、軸心方向へリリーフ作動さ
れるリリーフ弁体に操作カムを固定して、ローラ・レバ
ー形のリミットスイッチのローラに上記の操作カムを直
接に接触させたものである。上記リリーフ弁体がリリー
フ作動すると、上記カムが軸心方向へ移動して上記リミ
ットスイッチの揺動レバーを所定の角度だけ揺動させ、
これにより、上記のリリーフ作動状態が検出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近時におい
ては、機械プレス等の加工機械について飛躍的な高速度
化とダウンサイジングとが同時に進行しているため、そ
の加工機械に使用するリリーフ弁についても作動精度の
向上とコンパクト化とが強く要望されてきた。
【0004】リリーフ弁の作動精度を向上するには、リ
リーフ弁体の開弁リフトを小さくする必要がある。即
ち、開弁リフトが小さくなることによって、弁体が閉止
位置から全開位置へ移動する時間が短かくなるので、そ
の分だけリリーフ開始時の圧力と全量リリーフ時の圧力
との差が小さくなる。従って、いわゆるクラッキング圧
力を正確に設定できるのである。また、リリーフ弁をコ
ンパクトに造るためにも、上記と同様に、リリーフ弁体
の開弁リフトを小さくする必要がある。即ち、そのリリ
ーフ弁体の移動距離が短くなるので、その分だけハウジ
ング等を小形に造れるのである。なお、バネ閉弁式のリ
リーフ弁の場合には、開弁リフトを小さくすることによ
ってバネリフトも小さくなるので、そのバネの寿命が長
くなる。
【0005】上述のように、リリーフ弁の作動精度の向
上などを図るためには、リリーフ弁体の開弁リフトをで
きるだけ小さくする必要がある。しかしながら、このよ
うにすると、前記の従来技術のようにリリーフ弁体に固
定した操作カムによってリミットスイッチの揺動レバー
を操作する構造では次の問題が生じてくる。即ち、リリ
ーフ弁体の開弁リフトを小さくするにつれて上記の操作
カムの移動距離も小さくなっていくので、揺動レバーを
必要な角度だけ揺動できなくなる。その結果、リリーフ
弁のリリーフ作動状態を検出できなくなる。
【0006】上記の従来技術の問題点を解消するため、
本発明者は、図7に示す装置を本発明に先立って考え
た。この先発明例は、次のように構成される。ハウジン
グ120内にリリーフ弁体129を左右方向へ移動自在に挿入
し、そのリリーフ弁体129の右端部に支持具150をネジ止
め固定し、その支持具150に薄リング状の被検出部165を
設けて、その被検出部165の外周面に近接スイッチ114の
検出部168を対面させたものである。図示の状態は、上
記リリーフ弁体129がリリーフ作動してない正常状態を
示し、リリーフ作動時には、上記リリーフ弁体129と前
記の被検出部165とが、まず、右側のリリーフ位置へ最
大で距離eだけ移動し、その後、図示の正常位置を経て
左側のリリーフ終了位置へ距離fだけ移動するようにな
っている。
【0007】ちなみに、この先発明例においては、リリ
ーフ弁体129の開弁リフトをできるだけ小さな値に設定
したことにより、上記の被検出部165の左右方向の移動
距離は、e=4.5mmでf=2.5mmと非常に小さな値になっ
ている。
【0008】このような被検出部165の左右方向の僅か
な動きを近接スイッチ114で検出するには、その被検出
部165の幅寸法wを薄くするとともに(ここでは、w=1.2
mm)、同上の被検出部165と検出部168との間の隙間hを
所定の値に維持する必要がある(ここでは、h=0.8mm)。
【0009】しかしながら、上記の隙間hの値を正確に
管理するには、ハウジング120・近接スイッチ114の支持
用ブラケット153・支持具150・被検出部165などを特に
精密に加工するとともに、これら部品間の嵌合隙間の存
在を考慮したうえで入念に組み立てる必要がある。その
結果、リリーフ弁の製作コストが大幅に上昇する。本発
明の目的は、リリーフ作動状態を確実に検出するととも
に、リリーフ弁の加工や組み立てを能率良くできるよう
にすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、リリーフ弁の作動状態検出装置を次の
ように構成した。
【0011】(請求項1の発明)例えば、図1から図4、
又は、図5と図6に示すように、ハウジング20内のリ
リーフ弁室26にリリーフ弁体29を軸心方向へ移動自
在に挿入し、そのリリーフ弁体29に操作具51を同上
の軸心方向へ移動可能に連結し、上記ハウジング20に
レバー52の基端部52aを上記の軸心方向へ揺動可能
に支持し、上記の操作具51に連動して移動される被操
作部64を上記レバー52の途中長さ部に設け、同上レ
バー52の先端部に被検出部65を設け、上記の被検出
部65に対して検出手段14の検出部68を同上レバー
52の先端側から対面させて構成したものである。な
お、上記の検出手段14としては、近接スイッチ・光電
スイッチ・リードスイッチ・リミットスイッチなどが考
えられる。
【0012】(請求項2の発明)例えば、図1から図4に
示すように、上記の請求項1の構成において、次の構成
を加えたものである。前記ハウジング20と前記レバー
52の前記の被操作部64との間に、そのレバー52を
前記リリーフ弁体29の開弁方向へ付勢する弾性手段6
0を設けるとともに、上記の被操作部64を上記リリー
フ弁体29の閉弁方向へ押圧する操作部分58を前記の
操作具51に設けた。
【0013】(請求項3の発明)例えば、図5と図6に示
すように、同上の請求項1の構成において、次の構成を
加えたものである。前記ハウジング20に前記レバー5
2の基端部52aをそのレバー長手方向へ遊動可能な状
態で支持し、前記の操作具51に対して上記レバー52
の前記の被操作部64を揺動可能に連結して構成した。
【0014】(請求項4の発明)例えば、図1から図4、
又は、図5と図6に示すように、上記の請求項1から3
のいずれかの構成において、次の構成を加えたものであ
る。機械プレス1のスライド2に過負荷吸収用シリンダ
室5と油タンク6とを設けて、そのスライド2に前記ハ
ウジング20を固定し、上記シリンダ室5内の圧油が設
定圧力以上になったときに上記ハウジング20内の前記
リリーフ弁体29が開かれて上記の圧油が上記の油タン
ク6へ流出可能に構成し、上記ハウジング20の端壁2
0aの外側に前記の操作具51を配置して、その操作具
51の軸心Gとほぼ直交する方向に前記レバー52と前
記の検出手段14とを配置した。
【0015】(請求項5の発明)例えば、図1から図4、
又は、図5と図6に示すように、上記の請求項1から4
のいずれかの構成において、前記の検出手段14を近接
スイッチによって構成したものである。
【0016】
【作用】請求項1の発明は、例えば、主として図4(又
は図6)に示すように次のように作用する。リリーフ弁
体29がリリーフ作動してない正常状態では、図中の実
線図に示すように、レバー52が中立姿勢Aに保持され
ており、そのレバー52の先端に設けた被検出部65が
検出手段14の検出部68へ接近している。その被検出
部65の接近状態を検出手段14の検出部68によって
検出することにより、その出力信号によってリリーフ弁
体29の正常状態が判別される。
【0017】上記リリーフ弁体29が右側へリリーフ作
動すると、これに同行して、上記の操作具51も右側へ
移動され、その操作具51の移動に連動して、上記レバ
ー52が二点鎖線図の進出姿勢Bへ揺動されるので、前
記の被検出部65が前記の検出部68から右下の方向へ
大きく離間される。その被検出部65の離間状態を上記
の検出部68によって検出することにより、その出力信
号によってリリーフ弁体29のリリーフ状態が判別され
る。
【0018】なお、請求項2から5の各発明は、基本的
には上記の請求項1の発明と同様に作用するが、さらに
次のように作用する。
【0019】請求項2の発明は、例えば図4に示すよう
に、次のように作用する。リリーフ作動時にリリーフ弁
体29と操作具51とが右側へ超高速度で移動したとき
であっても、レバー52は、弾性手段60によって、上
記の超高速のリリーフ移動と比べると緩やかな速度で中
立姿勢Aから進出姿勢Bへ揺動される。このため、上記
レバー52に異常な外力が作用しない。また、上記リリ
ーフ弁体29がリリーフ作動しない正常状態において
は、上記の弾性手段60の付勢力によって上記レバー5
2を操作具51の操作部分58へ押圧しておくことが可
能なので、リリーフ弁11に振動が作用しても被検出部
65がガタつくことを抑制でき、検出手段14の誤動作
を防止できる。
【0020】請求項3の発明は、例えば図6に示すよう
に、次のように作用する。リリーフ作動時にリリーフ弁
体29が右方向へ開弁移動すると、操作具51によって
レバー52の被操作部64が右方向へ真っすぐに押圧さ
れていく。これに伴って、上記レバー52の上下の支点
間(ここでは、ピン77とピン54との間)の距離が変化
するが、上記レバー52の基端部52aがレバー長手方
向へ遊動することによって、上記の距離ズレを自動的に
吸収できる。このため、上記レバー52が中立姿勢Aか
ら進出姿勢Bへ円滑に切換えられる。
【0021】請求項4の発明によれば、上記の操作具5
1とレバー52と検出手段14をリリーフ弁11のハウ
ジング20の外端壁20aの外側に設けたので、上記ハ
ウジング20の内端壁20bを機械プレス1のスライド
2内へ突入させることが可能となる。請求項5の発明に
よれば、検出手段14を近接スイッチで構成したので、
その検出手段14の検出部68とレバー52の被検出部
65とを非接触状態で使用できる。
【0022】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成され作用す
ることから次の効果を奏する。 (請求項1の発明)揺動可能に支持したレバーの先端部に
被検出部を設けたので、リリーフ弁体の開弁リフトおよ
び操作具の移動距離を小さくした場合であっても、その
僅かな動きをレバー比に応じて拡大でき、その拡大され
た被検出部の動きを検出することによってリリーフ作動
状態を確実に判別できる。
【0023】上述のように、検出手段が被検出部の動き
を確実に検出できるので、その検出手段の検出部と被検
出部との距離関係を正確に管理する必要がなくなる。こ
のため、リリーフ弁のハウジング・操作具・検出手段の
支持用ブラケットなどの加工精度およびこれらの組立て
精度に特別の注意を払う必要がなくなる。その結果、リ
リーフ弁は、加工や組立を能率よく行え、製作コストを
低減できる。
【0024】(請求項2の発明)リリーフ作動時には弾性
手段の付勢力によってレバーを揺動させることが可能な
ので、上記レバーに異常な外力が作用しない。このた
め、検出装置を長期間にわたって良好に使用できる。ま
た、リリーフ弁体がリリーフ作動しない正常状態におい
ては、上記の弾性手段の付勢力によって上記レバーを操
作具へ押圧しておくことが可能なので、被検出部がガタ
つくことを抑制して検出手段の誤動作を防止できる。
【0025】(請求項3の発明)リリーフ作動時における
レバーの支点間のズレを上記レバーの遊動によって吸収
できるので、そのレバーを揺動操作するための専用部材
を付加する必要がなくなる。このため、検出装置全体を
簡素に造れる。
【0026】(請求項4の発明)機械プレスの油圧式過負
荷安全装置に本発明のリリーフ弁を適用した場合におい
て、操作具とレバーと検出手段をリリーフ弁のハウジン
グの外端壁の外側に設けたので、上記ハウジングの内端
壁を機械プレスのスライド内へ突入させることが可能と
なる。このため、上記リリーフ弁は、スライドからの突
出長さが短くなる。その結果、リリーフ状態の検出手段
を設けた場合であっても過負荷安全装置の全体をコンパ
クトに造れる。
【0027】(請求項5の発明)検出手段を近接スイッチ
によって構成したので、その検出手段の検出部とレバー
の被検出部とを非接触状態に保てる。このため、リリー
フ弁体が上記レバーを急速に作動させても上記の検出部
に衝撃が加わらなくなり、検出手段の寿命が長い。しか
も、近接スイッチは、リミットスイッチ等とは異なり、
その接点を機械的に開閉させなくてすむので、耐久性に
優れ、弁体が急速に作動して衝撃を発生しやすいリリー
フ弁の用途に好適である。
【0028】
【実施例】図1から図4は、本発明の第1実施例を示
し、リリーフ弁を油圧式過負荷安全装置に適用したもの
を例示してある。まず、図2と図1とによって上記の過
負荷安全装置の全体の構成を説明する。図2は系統図で
ある。図1は、上記の図2中の矢印I部分の詳細図であ
る。
【0029】機械プレス1のスライド2にシリンダ3が
装着され、そのシリンダ3に挿入したピストン4と上記
シリンダ3の底壁3aとの間に過負荷吸収用シリンダ室
5が形成され、上記の底壁3aの下側に油タンク6が形
成される。その油タンク6内のオイルが空油圧式ブース
タ7によって上記シリンダ室5内へ設定圧力で圧入され
る。機械プレス1のプレス作業中には、クランク軸8と
連結棒9から上記ピストン4に伝達されたプレス力が上
記シリンダ室5内の圧油を介して加工材料に伝えられ
る。
【0030】上記プレス作業中に、誤って複数の材料が
供給されたり上下金型間に異物がかみ込んだりしてスラ
イド2に過負荷が作用したときには、上記シリンダ室5
内の圧油の圧力が異常に高まる。すると、その高圧の圧
油は、リリーフ弁11を急速に押し開いて油タンク6へ
排出される。これにより、上記ピストン4の下降力がス
ライド2に伝わらなくなり、ピストン4のストロークS
の範囲内で安全作動がなされる。
【0031】上記のリリーフ弁11と並列に圧力補償弁
12が設けられる。この圧力補償弁12は、プレス作業
中の温度上昇によって上記シリンダ室5内の圧油が微速
度で圧力上昇したときに、その圧力上昇分の圧油のみを
油タンク6へ排出するものである。これにより、上記リ
リーフ弁11が誤って過負荷作動するのを防止するとと
もに、上記シリンダ室5内の圧力が設定範囲内に保たれ
る。
【0032】また、前記ストロークSの範囲を超える過
負荷が作用した場合に、上記シリンダ3の底壁3aにピ
ストン4が衝突するのを防止する手段が設けられる。即
ち、上記リリーフ弁11の過負荷作動を検出手段14で
検出して、その検出信号によって制御器15を介して主
電動機Mを停止するとともにクラッチNを切断し、若し
くは、これと同時にクランク軸8等にブレーキを作動さ
せるものである。
【0033】上記リリーフ弁11の具体的な構造を、前
記の図1と図3及び図4によって説明する。図3は、図
1中のIII−III線矢視の拡大図である。図4は、図1中
の要部拡大図である。上記リリーフ弁11のハウジング
20が複数のボルト21によって前記スライド2に油密
状に固定され、そのハウジング20の左端のボス部分2
2が前記シリンダ3の底壁3aの連通孔23に油密状に
嵌入される。これにより、前記の過負荷吸収用シリンダ
室5が、上記ボス部分22内の入口孔25とリリーフ弁
室26と排出孔27とを順に経て前記の油タンク6へ連
通可能とされる。
【0034】上記リリーフ弁室26にリリーフ弁体29
の大径部29aが軸心方向へ油密移動自在に挿入され、
同上リリーフ弁体29の小径部29bが前記ハウジング
20の右端壁20aのガイド孔30に挿入される。前記
の入口孔25に挿入した弁座筒31が閉弁バネ32によ
って右方向へ付勢され、その弁座筒31の所定以上の右
向き移動がストッパー壁33によって阻止される。上記
リリーフ弁体29はリリーフバネ34によって左向きに
付勢されており、その弁体29の弁面29cが上記の弁
座筒31のリリーフ弁座31aに閉止接当される。
【0035】上記リリーフ弁室26内には、上記リリー
フ弁座31aの径方向の外側に開弁用加圧室36が形成
されるともにその加圧室36の径方向の外側に出口室3
7が形成され、これら加圧室36と出口室37との間に
絞り通路38が形成される。その絞り通路38は、前記
ストッパー壁33とリリーフ弁体29との間の環状の嵌
合隙間によって構成されている。そして、上記リリーフ
弁体29が全開した状態では上記の加圧室36と出口室
37とが直接連通するのに対し、そのリリーフ弁体29
の閉弁途中では上記の両室36・37が上記の絞り通路
38を介して連通される。
【0036】前記の圧力補償弁12は次のように構成さ
れる。上記リリーフ弁体29の中央部に、絞り弁室40
と圧力補償弁室41と出口孔42とが順に形成される。
上記の絞り弁室40に絞り部材43が一定範囲内で摺動
自在に挿入され、その摺動隙間によって絞り弁が構成さ
れる。上記の圧力補償弁室41に挿入した圧力補償弁体
45が圧力補償バネ46によって圧力補償弁座47に閉
止接当される。そして、前記シリンダ室5の圧力が微速度
で異常上昇したときには、上記の圧力補償弁体45の受
圧面にかかる油圧力が上記バネ46に抗して同上の弁体
45を弁座47から離間させる。これにより、シリンダ
室5内の圧油が出口孔42から少量ずつ排出されるので
ある。
【0037】前記リリーフ弁11は次のように作動す
る。プレス作業中には、図1に示すように、前記リリー
フ弁体29がリリーフバネ34によってリリーフ弁座3
1aに閉止接当されているため、前記シリンダ室5の圧
力は設定範囲に保たれている。前記スライド2に過負荷
が作用して上記シリンダ室5の油圧力が急速に上昇した
場合には、まず、その油圧力によってリリーフ弁体29
の弁面29cがリリーフ弁座31aから僅かに離間し、
次いで、加圧室36へ油圧力が作用し始める。これによ
り、上記リリーフ弁体29が右方向へ急速に開弁移動さ
れ、シリンダ室5内の圧油が、入口孔25・加圧室36
・出口室37・排出孔27を順に通って油タンク6へ多
量に排出される。
【0038】上記のリリーフ作動によって上記の入口孔
25の圧力が低下していくと、リリーフバネ34がリリ
ーフ弁体29を左方向へ移動させ始める。すると、その
閉弁作動の途中で、加圧室36と出口室37との間が絞
り通路38によって絞られ始めるので、上記の圧油の排
出量が規制されて、リリーフ弁体29が左方向へ緩やか
に閉弁移動していく。これにより、上記リリーフ弁体2
9は、まず、リリーフ弁座31aに閉止接当し、引き続
いて、弁座筒31を左方向へ押圧しながら左方向へ移動
していき、その後、ハウジング20によって受け止めら
れる。
【0039】上記リリーフ弁11の作動状態を検出する
装置が設けられる。同上の図1と図3及び図4に示すよ
うに、上記の検出装置は、前記ハウジング20の右端壁
20aの右側に配置した操作具51と、その操作具51
内に挿入されて上下方向へ延びるレバー52と、前記の
検出手段14とを備える。その検出手段14は、近接ス
イッチによって構成され、ブラケット53を介して前記
ハウジング20に固定される。
【0040】より詳しくいえば、前記リリーフ弁体29
の軸心とほぼ同軸上で同上リリーフ弁体29の小径部2
9bから突起55が右向きに突設され、その突起55に
上記の操作具51が止め輪56(図3参照)によって抜け
止めされる。また、上記レバー52の基端部52aはピ
ン54によって左右方向へ揺動自在に支持される。
【0041】上記レバー52の途中長さ部分に被操作部
64が設けられる。その被操作部64と前記ブラケット
53との間に、そのレバー52を右方向へ付勢するバネ
60が設けられる。また、同上の被操作部64を左方向
へ押圧する調整ボルト58が操作具51の右壁に螺合さ
れる。符号59はロックナットである。さらに、上記レ
バー52の先端部に被検出部65が設けられる。
【0042】前記の近接スイッチ14は、ホルダー67
に螺合されるとともに接着剤によって上記ホルダー67
と一体化されている。そのホルダー67が前記ブラケッ
ト53に螺合される。これにより、上記の近接スイッチ
14の下部に設けた検出部68がレバー52の被検出部
65に高さ調節可能に対面される。なお、図3におい
て、符号70は回り止め用ピース、符号71はセットボ
ルトで、符号72はロックナットである。また、上記の
近接スイッチ14の電気ケーブル73は、ガードスプリ
ング(図示せず)によって折れ曲りが防止されている。
【0043】上記構成の検出装置は、主として図4に示
すように、次のように作動する。リリーフ弁体29がリ
リーフ作動してない正常状態では、図4中の実線図に示
すように、レバー52は、バネ60の付勢力によって調
節ボルト58へ押圧接当されて中立姿勢Aに保持されて
おり、そのレバー52の上端に設けた被検出部65が近
接スイッチ14の検出部68へ接近している。その被検
出部65の接近状態を上記の近接スイッチ14の検出部
68によって検出することにより、その出力信号によっ
てリリーフ弁体29の正常状態が判別される。
【0044】機械プレスに過負荷が作用して上記リリー
フ弁体29が右側へリリーフ作動すると、これに同行し
て、上記の操作具51および調節ボルト58も右側へ移
動されるので、上記バネ60によって上記レバー52が
二点鎖線図の進出姿勢Bへ揺動され、前記の被検出部6
5が前記の検出部68から右下の方向へ大きく離間され
る。その被検出部65の離間状態を上記の検出部68に
よって検出することにより、近接スイッチ14が異状状
態の検出信号を出力し、その出力信号に基づいて、前記
の図2中の制御器15の制御回路が異状検出状態に自己
保持される。なお、上記レバー52の必要以上の揺動を
ストッパーピン61によって阻止してある。
【0045】上記リリーフ弁体29は、上記のリリーフ
作動の後、前述したように左向きに移動されていく。こ
れに伴って、操作具51も左方向へ移動されていくの
で、前記の調節ボルト58がレバー52をバネ60に抗
して左方向へ揺動させ、そのレバー52を一点鎖線図の
後退姿勢Cへ切換える。これにより、前記の被検出部6
5が前記の検出部68から左下の方向へ大きく離間され
る。
【0046】上記の第1実施例は次のように変更可能で
ある。前記レバー52を付勢する弾性手段は、圧縮バネ
60に代えて、引っ張りバネであってもよく、ゴム等に
よって構成することも可能である。また、操作具51に
設けた操作部分は、調節ボルト58に限定されるもので
はなく、固定式のシム等であってもよい。
【0047】図5および図6は、本発明の第2実施例を
示し、それぞれ、前記の図3および図4に相当する図で
ある。この第2実施例においては、上記の第1実施例と
同じ構成の部材には原則として同一の符号を付けて説明
する。
【0048】前記ブラケット53の下部に設けたピン5
4にレバー52の基端部52aの長孔78が外嵌され
て、そのレバー52が左右方向へ揺動自在かつレバー長
手方向へ遊動可能とされる。また、上記レバー52の途
中高さ部に設けた被操作部64が別のピン77によって
前記の操作具51に回転可能に支持される。
【0049】リリーフ弁体29が右方向へリリーフ移動
すると、操作具51のピン77によってレバー52の被
操作部64が右方向へ真っすぐに押圧されていく。これ
に伴って、上記ピン77・54同士の支点間距離が変化
するが、上記レバー52が長手方向へ遊動することによ
って上記の支点間距離のズレを自動的に吸収できる。こ
れにより、上記レバー52が実線図の中立姿勢Aから二
点鎖線図の進出姿勢Bへ円滑に切換えられる。引き続い
て、上記リリーフ弁体29が左方向へ移動することによ
り、上記の進出姿勢Bのレバー52は、前記の中立姿勢
Aを経て一点鎖線図の後退姿勢Cへ円滑に切換えられ
る。
【0050】上記の各実施例は、さらに次のように変更
可能である。前記の被検出部65の検出手段は、近接ス
イッチ14に代えて、光電スイッチ・リードスイッチ・リ
ミットスイッチなどで構成することも可能である。前記
の操作具51とリリーフ弁体29との連結構造は、止め
輪による連結構造に限定されるものではなく、ネジ止め
やピン等によって連結する構造であってもよい。また、
その操作具51は、上記リリーフ弁体29から径方向の
外側へ突設したアームに連結したものであってもよい。
リリーフ弁は、バネ閉弁式のものに代えて、エアー等の
気体の圧力によって閉弁させる形式のものであってもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示し、図2中の矢印I部
分の詳細図である。
【図2】本発明のリリーフ弁を利用した機械プレス用過
負荷安全装置の系統図である。
【図3】上記の図1中のIII−III線の部分断面図を拡大
した図である。
【図4】上記の図1中の要部拡大図であって、検出装置
の作動説明図である。
【図5】本発明の第2実施例を示し、前記の図3に相当
する図である。
【図6】同上の第2実施例を示し、前記の図4に相当す
る図である。
【図7】上記の検出装置の先発明例を示し、同上の図4
に相当する図である。
【符号の説明】 1…機械プレス、2…スライド、5…シリンダ室、6…
油タンク、14…検出手段(近接スイッチ)、20…ハウ
ジング、20a…端壁(右端壁)、26…リリーフ弁室、
29…リリーフ弁体、51…操作具、52…レバー、5
2a…基端部、58…操作部分(調節ボルト)、60…弾
性手段(バネ)、64…被操作部、65…被検出部、68
…検出部、G…操作具51の軸心。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング(20)内のリリーフ弁室(2
    6)にリリーフ弁体(29)を軸心方向へ移動自在に挿入
    し、そのリリーフ弁体(29)に操作具(51)を同上の軸
    心方向へ移動可能に連結し、上記ハウジング(20)にレ
    バー(52)の基端部(52a)を上記の軸心方向へ揺動可
    能に支持し、上記の操作具(51)に連動して移動される
    被操作部(64)を上記レバー(52)の途中長さ部に設
    け、同上レバー(52)の先端部に被検出部(65)を設
    け、上記の被検出部(65)に対して検出手段(14)の検
    出部(68)を同上レバー(52)の先端側から対面させて
    構成した、ことを特徴とするリリーフ弁の作動状態検出
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のリリーフ弁の作動状態
    検出装置において、前記ハウジング(20)と前記レバー
    (52)の前記の被操作部(64)との間に、そのレバー
    (52)を前記リリーフ弁体(29)の開弁方向へ付勢する
    弾性手段(60)を設けるとともに、上記の被操作部(6
    4)を上記リリーフ弁体(29)の閉弁方向へ押圧する操
    作部分(58)を前記の操作具(51)に設けた、ことを特
    徴とするリリーフ弁の作動状態検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のリリーフ弁の作動状態
    検出装置において、前記ハウジング(20)に前記レバー
    (52)の基端部(52a)をそのレバー長手方向へ遊動可
    能な状態で支持し、前記の操作具(51)に対して上記レ
    バー(52)の前記の被操作部(64)を揺動可能に連結し
    て構成した、ことを特徴とするリリーフ弁の作動状態検
    出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載したリ
    リーフ弁の作動状態検出装置において、 機械プレス(1)のスライド(2)に過負荷吸収用シリンダ
    室(5)と油タンク(6)とを設けて、そのスライド(2)に
    前記ハウジング(20)を固定し、上記シリンダ室(5)内
    の圧油が設定圧力以上になったときに上記ハウジング
    (20)内の前記リリーフ弁体(29)が開かれて上記の圧
    油が上記の油タンク(6)へ流出可能に構成し、上記ハウ
    ジング(20)の端壁(20a)の外側に前記の操作具(5
    1)を配置して、その操作具(51)の軸心(G)とほぼ直
    交する方向に前記レバー(52)と前記の検出手段(14)
    とを配置した、ことを特徴とするリリーフ弁の作動状態
    検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のリリ
    ーフ弁の作動状態検出装置において、前記の検出手段
    (14)を近接スイッチによって構成したもの。
JP30859694A 1994-12-13 1994-12-13 リリーフ弁の作動状態検出装置 Pending JPH08166084A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101982681A (zh) * 2010-11-17 2011-03-02 福建锦江科技有限公司 一种波纹管截止阀
WO2016081408A1 (en) * 2014-11-17 2016-05-26 Regulator Technologies Tulsa, Llc Pressure vacuum relief valve providing monitoring capabilities

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US9777855B2 (en) 2014-11-17 2017-10-03 Regulator Technologies Tulsa, Llc Pressure vacuum relief valve providing monitoring capabilities

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