JPH08166064A - オイルシール - Google Patents
オイルシールInfo
- Publication number
- JPH08166064A JPH08166064A JP6332953A JP33295394A JPH08166064A JP H08166064 A JPH08166064 A JP H08166064A JP 6332953 A JP6332953 A JP 6332953A JP 33295394 A JP33295394 A JP 33295394A JP H08166064 A JPH08166064 A JP H08166064A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil seal
- shaft
- coil spring
- spring
- tightening force
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 異常時には、オイルシールの軸への締付力を
自動的に調整し、軸に対する焼き付き等による損傷を軽
減・防止する安全性及び信頼性の高い長寿命のオイルシ
ールを提供する。 【構成】 補強用金属環５とゴム製リップとを同時に加
硫接着し形成されたコイルスプリング入りオイルシール
において、内装されているコイルスプリング６に、形状
記憶合金を使用し、同コイルスプリング６が設定温度に
達したとき伸びてその締付力を弱めるようにしたこと。
自動的に調整し、軸に対する焼き付き等による損傷を軽
減・防止する安全性及び信頼性の高い長寿命のオイルシ
ールを提供する。 【構成】 補強用金属環５とゴム製リップとを同時に加
硫接着し形成されたコイルスプリング入りオイルシール
において、内装されているコイルスプリング６に、形状
記憶合金を使用し、同コイルスプリング６が設定温度に
達したとき伸びてその締付力を弱めるようにしたこと。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高性能のオイルシール
に関する。
に関する。
【０００２】
【従来の技術】回転機械の回転軸のオイルシールには、
従来、図２斜視断面図に示すような構造のものが広く採
用されている。すなわち、オイルーシール本体０１の内
周内端にシールリップ部０２が同軸的に周設されるとと
もに、内周外端にダストリップ部０３が同軸的に周設さ
れ、シールリップ部０２は外面に周設された凹溝に挿入
された環状コイルスプリング０６により、弾性的に内向
き半径方向に付勢されている。ここで、オイルシール本
体０１の外面部にはハウジングへの装着時にはめ合い部
０４の変形を防止し、ハウジングへ密着するよう金属環
０５が埋め込まれている。
従来、図２斜視断面図に示すような構造のものが広く採
用されている。すなわち、オイルーシール本体０１の内
周内端にシールリップ部０２が同軸的に周設されるとと
もに、内周外端にダストリップ部０３が同軸的に周設さ
れ、シールリップ部０２は外面に周設された凹溝に挿入
された環状コイルスプリング０６により、弾性的に内向
き半径方向に付勢されている。ここで、オイルシール本
体０１の外面部にはハウジングへの装着時にはめ合い部
０４の変形を防止し、ハウジングへ密着するよう金属環
０５が埋め込まれている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この種のオイルシール
は、オイルシール本体外周にコイルスプリング０６を嵌
着することで軸０７への押し付け力を高め、密着性を向
上させている。しかしながら、軸０７を高速回転をす
る、又は軸０７を長時間回転させるなどを行った際、リ
ップ先端部が発熱し、軸０７に焼き付く可能性がある。
は、オイルシール本体外周にコイルスプリング０６を嵌
着することで軸０７への押し付け力を高め、密着性を向
上させている。しかしながら、軸０７を高速回転をす
る、又は軸０７を長時間回転させるなどを行った際、リ
ップ先端部が発熱し、軸０７に焼き付く可能性がある。
【０００４】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たもので、異常時には、オイルシールの軸への締付力を
自動的に調整し、軸への焼き付き等による損傷を軽減・
防止する安全性及び信頼性の高い長寿命のオイルシール
を提供することを目的とする。
たもので、異常時には、オイルシールの軸への締付力を
自動的に調整し、軸への焼き付き等による損傷を軽減・
防止する安全性及び信頼性の高い長寿命のオイルシール
を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、補
強用金属環とゴム製リップとを同時に加硫接着し形成さ
れたばね入りオイルシールにおいて、内蔵されている環
状ばねに、形状記憶合金を使用し、同ばねが設定温度に
達したとき伸びてその締付力を弱めるようにしたことを
特徴とする。
強用金属環とゴム製リップとを同時に加硫接着し形成さ
れたばね入りオイルシールにおいて、内蔵されている環
状ばねに、形状記憶合金を使用し、同ばねが設定温度に
達したとき伸びてその締付力を弱めるようにしたことを
特徴とする。
【０００６】
【作用】本発明によれば、コイルスプリングに形状記憶
合金を使用することにより、リップ先端部が設定温度に
達すると、スプリングが変形し、自由長が増す。したが
って、オイルシールの軸締付力が弱まり、軸への焼き付
きが防止される。
合金を使用することにより、リップ先端部が設定温度に
達すると、スプリングが変形し、自由長が増す。したが
って、オイルシールの軸締付力が弱まり、軸への焼き付
きが防止される。
【０００７】
【実施例】本発明の一実施例を図面について説明する
と、図１はその内部の構造を示す斜視断面図であり、外
見的には図２に示した構造と同一構造である。
と、図１はその内部の構造を示す斜視断面図であり、外
見的には図２に示した構造と同一構造である。
【０００８】しかしながら、本発明構造ではコイルスプ
リング６は形状記憶合金にて作り、設定温度に上昇した
ときにその全長が適長に伸びる特性を与えておく。
リング６は形状記憶合金にて作り、設定温度に上昇した
ときにその全長が適長に伸びる特性を与えておく。
【０００９】このような構造において、コイルスプリン
グ６の力でリップ内端部を軸表面に押し付けることで、
従前どおり流体を密封するシールリップ部２はリップ先
端部の軸表面との接触を安定した状態に保ち、ダストリ
ップ部３はダストの侵入を防ぐ。はめ合い部４はオイル
シールをハウジング穴に固定するとともに、オイルシー
ル外周面とハウジング内面との接触面間からの流体漏
れ、又は侵入を防ぐ。金属環５は、オイルシールをハウ
ジングに固定し、はめ合い力を増す。
グ６の力でリップ内端部を軸表面に押し付けることで、
従前どおり流体を密封するシールリップ部２はリップ先
端部の軸表面との接触を安定した状態に保ち、ダストリ
ップ部３はダストの侵入を防ぐ。はめ合い部４はオイル
シールをハウジング穴に固定するとともに、オイルシー
ル外周面とハウジング内面との接触面間からの流体漏
れ、又は侵入を防ぐ。金属環５は、オイルシールをハウ
ジングに固定し、はめ合い力を増す。
【００１０】このような形状記憶合金製コイルスプリン
グ６によれば、温度に応じてシールリップ部２の軸７へ
の押し付け力を調整する。リップ先端部が発熱し、軸７
との焼付を起こしそうになるとき、形状記憶合金製コイ
ルスプリング６が設定温度にてその全長が一様に伸び、
これにより締付力が弱まり、焼付を防止する。
グ６によれば、温度に応じてシールリップ部２の軸７へ
の押し付け力を調整する。リップ先端部が発熱し、軸７
との焼付を起こしそうになるとき、形状記憶合金製コイ
ルスプリング６が設定温度にてその全長が一様に伸び、
これにより締付力が弱まり、焼付を防止する。
【００１１】
【発明の効果】このような構造によれば、コイルスプリ
ングに形状記憶合金を使用したことで、異常時にリップ
先端部の温度が上昇した際、ばねの自由長を増すことに
より、その締結力を弱め、軸との焼付を防止することが
できる。したがって、オイルシールの安全性及び信頼性
を高めるとともに、その寿命を長くすることができる。
ングに形状記憶合金を使用したことで、異常時にリップ
先端部の温度が上昇した際、ばねの自由長を増すことに
より、その締結力を弱め、軸との焼付を防止することが
できる。したがって、オイルシールの安全性及び信頼性
を高めるとともに、その寿命を長くすることができる。
【００１２】要するに本発明によれば、補強用金属環と
ゴム製リップとを同時に加硫接着し形成されたばね入り
オイルシールにおいて、内蔵されている環状ばねに、形
状記憶合金を使用し、同ばねが設定温度に達したとき伸
びてその締付力を弱めるようにしたことにより、異常時
には、オイルシールの軸への締付力を自動的に調整し、
軸への焼き付き等による損傷を軽減する安全性及び信頼
性の高い長寿命のオイルシールを得るから、本発明は産
業上極めて有益なものである。
ゴム製リップとを同時に加硫接着し形成されたばね入り
オイルシールにおいて、内蔵されている環状ばねに、形
状記憶合金を使用し、同ばねが設定温度に達したとき伸
びてその締付力を弱めるようにしたことにより、異常時
には、オイルシールの軸への締付力を自動的に調整し、
軸への焼き付き等による損傷を軽減する安全性及び信頼
性の高い長寿命のオイルシールを得るから、本発明は産
業上極めて有益なものである。
【図１】本発明の一実施例を示すオイルシールの斜視断
面図である。
面図である。
【図２】従来のオイルシールの構造を示す斜視断面図で
ある。
ある。
１ オイルシール本体 ２ シールリップ部 ３ ダストリップ部 ４ はめ合い部 ５ 金属環 ６ 形状記憶合金製コイルスプリング ７ 回転軸
Claims (1)
- 【請求項１】 補強用金属環とゴム製リップとを同時に
加硫接着し形成されたばね入りオイルシールにおいて、
内蔵されている環状ばねに、形状記憶合金を使用し、同
ばねが設定温度に達したとき伸びてその締付力を弱める
ようにしたことを特徴とする高性能のオイルシール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6332953A JPH08166064A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | オイルシール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6332953A JPH08166064A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | オイルシール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08166064A true JPH08166064A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=18260664
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6332953A Withdrawn JPH08166064A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | オイルシール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08166064A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8505925B2 (en) | 2006-09-28 | 2013-08-13 | GM Global Technology Operations LLC | Temperature adaptive dynamic shaft seal assembly |
| US8602419B2 (en) | 2006-09-28 | 2013-12-10 | GM Global Technology Operations LLC | Temperature adaptive radial shaft seal assemblies using shape memory alloy elements |
-
1994
- 1994-12-14 JP JP6332953A patent/JPH08166064A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8505925B2 (en) | 2006-09-28 | 2013-08-13 | GM Global Technology Operations LLC | Temperature adaptive dynamic shaft seal assembly |
| US8602419B2 (en) | 2006-09-28 | 2013-12-10 | GM Global Technology Operations LLC | Temperature adaptive radial shaft seal assemblies using shape memory alloy elements |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6357757B1 (en) | Integral seal protector/labyrinth | |
| US4026563A (en) | Oil seal with locking bead and O. D. sealing rib | |
| JP4928681B2 (ja) | メタルパッキン | |
| US6273428B1 (en) | Annular seal assembly, in particular for the drive shaft of a vehicle | |
| US5613691A (en) | Sealing device for universal joint with integral sealing lips and cover portion | |
| WO2016047352A1 (ja) | メカニカルシール | |
| EP3298291B1 (en) | Movable joint assembly with flexible dust boot | |
| JPH07224946A (ja) | 密封装置 | |
| JPH08166064A (ja) | オイルシール | |
| US5713579A (en) | Dynamic seal | |
| US5678828A (en) | Sealing device | |
| JP2006300204A (ja) | ボールジョイント | |
| JP2003239891A (ja) | ウォータポンプ軸受 | |
| JP3293075B2 (ja) | リップ型シール | |
| JP2018048660A (ja) | 密封装置 | |
| WO1990011463A1 (en) | Low friction radial lip seal | |
| KR20090091238A (ko) | 형성된 그리스 커버 유지 형상 | |
| JPH0632527Y2 (ja) | メカニカルシール | |
| US4232872A (en) | Oil seal | |
| JPH0648211Y2 (ja) | オイルシール | |
| JPH0121250Y2 (ja) | ||
| JP2017166497A (ja) | 密封部材 | |
| JP3859801B2 (ja) | 耐圧オイルシール | |
| JP4788906B2 (ja) | バルブステムシール | |
| JPS6224870Y2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020305 |