JPH08166017A - 転がり軸受用回転試験装置 - Google Patents

転がり軸受用回転試験装置

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JPH08166017A
JPH08166017A JP31058794A JP31058794A JPH08166017A JP H08166017 A JPH08166017 A JP H08166017A JP 31058794 A JP31058794 A JP 31058794A JP 31058794 A JP31058794 A JP 31058794A JP H08166017 A JPH08166017 A JP H08166017A
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rolling
tubular member
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Masayuki Hosoya
眞幸 細谷
Kazuo Sekino
和雄 関野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転がり軸受13を通過する異物2、2の量を
安定させ、この転がり軸受13にの所定数の圧痕を形成
可能にする。 【構成】 ポンプ翼22等により構成される軸流ポンプ
により、筒部材18内に入れた異物2、2を潤滑油1と
共に、転がり軸受13に送り込む。従って、筒部材18
内に入れた異物2、2は、総て転がり軸受13を通過し
て、試験槽3に送り出される。一度転がり軸受13を通
過した異物2、2は、試験槽3の底部に沈殿して、二度
と転がり軸受13を通過しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る転がり軸受用回転
試験装置は、転がり軸受の内部に入り込んだごみがこの
転がり軸受の性能に及ぼす影響を知る為に行う試験に使
用する。
【0002】
【従来の技術】玉軸受、ころ軸受、テーパころ軸受等の
転がり軸受の内部にごみが入り込み、このごみによって
転動体の転動面やこの転動面が当接する軌道面に圧痕が
形成されると、これら転動面や軌道面の剥離寿命等に悪
影響を及ぼす。そこで、転がり軸受の性能、特に耐久性
能を知る為には、潤滑油中に混入したごみが上記転動面
や軌道面に圧痕を形成する程度を正確に知る必要があ
る。この為従来から、図5に示す様な転がり軸受用回転
試験装置を使用して、潤滑油1中に混入したごみ等の小
さな異物2、2により、上記転動面や軌道面に圧痕を形
成していた。
【0003】この従来の転がり軸受用回転試験装置は、
上記潤滑油1を貯溜自在な試験槽3を有する。この試験
槽3は、横円筒状の胴部4と、この胴部4の一端(図5
の左端)開口部に固定された第一の端板5と、上記胴部
4の他端(図5の右端)開口部に着脱自在とされた第二
の端板6とから成る。これら第一、第二の端板5、6
は、それぞれ円輪状に形成されている。そして、このう
ちの第一の端板5の中心部には、ガラス、アクリル等の
透明板7を固定して、上記試験槽3内を目視自在として
いる。
【0004】一方、上記第二の端板6の外側面(図5の
右側面)には、軸受ハウジング8を固定している。そし
て、この軸受ハウジング8の内側に軸部材9を、1対の
転がり軸受10、10により回転自在に支持している。
又、この軸部材9の中間部外周面と上記第二の端板6の
内周縁との間にはシールリング11を設けて、上記潤滑
油1の漏洩防止を図っている。
【0005】又、上記胴部4の内側で、上記軸部材9の
先端部周囲部分には、環状の軸受ホルダ12を配置して
いる。そして、この軸受ホルダ12の内周面と上記軸部
材9の先端部外周面との間に、供試体である転がり軸受
13を設けている。即ち、この転がり軸受13を構成す
る内輪14を上記軸部材9の先端部に外嵌固定すると共
に、外輪15を上記軸受ホルダ12に内嵌固定してい
る。更に、上記軸受ホルダ12の上端面に形成したねじ
孔16にはスタッド32の下端部を螺合し、このスタッ
ド32により上記軸受ホルダ12に、上昇方向の力(ラ
ジアル荷重)を付与自在としている。
【0006】試験時には、上記スタッド32により上記
転がり軸受13に、上記軸受ホルダ12を介してラジア
ル荷重を付与しつつ、上記軸部材9を回転させる。軸部
材9の回転に伴って、上記転がり軸受13を構成する転
動体17、17が自転しつつ公転する。そして、この様
な転動体17、17の動きに伴って前記異物2、2を含
む潤滑油1が、上記内輪14の外周面と外輪15の内周
面との間を通過しつつ流れる。この際に一部の異物2、
2が、上記各転動体17、17の転動面とこの転動面が
当接する軌道面との間に噛み込まれ、これら転動面及び
軌道面に圧痕を形成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
構成され作用する従来の転がり軸受用回転試験装置は、
次の〜の様な解決すべき問題点を有する。
【0008】 潤滑油1内に混入した異物2、2が転
がり軸受13を通過しにくい。即ち、異物2、2の比重
は一般的に潤滑油1よりも重い為、試験槽3の底部に沈
殿し易く、一度底部に沈殿した異物2、2を舞い上がら
せて、上記転がり軸受13の内側(内輪14の外周面と
外輪15の内周面との間)を通過させる事が難しい。
【0009】 転がり軸受13を通過する異物2、2
の量にばらつきを生じ、転動面及び軌道面に形成される
圧痕の数がばらつく。即ち、例えば試験槽3の底部に撹
拌翼を設けて上記異物2、2を舞い上がらせ、上記転が
り軸受13を通過させる様にしても、舞い上がった異物
2、2のうちの極く一部だけが転がり軸受13の内側を
通過し、大部分はこの転がり軸受13の周囲を通過する
だけとなる。そして、通過する割合は上記撹拌翼の設置
位置や攪拌の勢い等による影響を大きく受ける。この
為、上記圧痕の数がばらつく。
【0010】 上記圧痕の数を一定にする試験条件を
実現できない。即ち、潤滑油1内に混入された異物2、
2は、軸部材9の回転を継続する限り、繰り返し転がり
軸受13の内部を通過する。従って、転動面及び軌道面
に形成される圧痕の数は、確率上は上記軸部材9の回転
継続時間に比例する。ところが、一定時間内に形成され
る圧痕の数が、上記の理由でばらつく為、圧痕の数を
一定にする条件を求める事が難しい。
【0011】本発明の転がり軸受用回転試験装置は、上
述した〜の不都合を何れも解消すべく発明したもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の転がり軸受用回
転試験装置は、外周面に内輪軌道を有する内輪と内周面
に外輪軌道を有する外輪と上記内輪軌道と外輪軌道との
間に転動自在に設けられた複数の転動体とから成る転が
り軸受の内側に、油及びこの油に混入された異物を通過
させるものである。この様な本発明の転がり軸受用回転
試験装置は、上記油を貯溜自在な試験槽と、この試験槽
内に挿入され、中間部外周面に上記内輪を外嵌支持する
軸部材と、この軸部材の一部の周囲に配置され、この軸
部材に対して相対回転する筒部材と、この筒部材の内周
面と上記軸部材の外周面との何れかの周面の一部に設け
られ、上記軸部材と筒部材との相対回転に伴って上記転
がり軸受に向かう油の流れを惹起する軸流ポンプとを備
える。そして、上記外輪を上記筒部材若しくはこの筒部
材に結合された別の部材の内周面に内嵌している。
【0013】
【作用】上述の様に構成される本発明の転がり軸受用試
験装置による、転がり軸受に圧痕を形成する試験は、次
の様にして行う。外輪を筒部材若しくはこの筒部材に結
合された別の部材の内周面に内嵌すると共に内輪を軸部
材に外嵌し、上記筒部材の内側に異物を入れた状態で、
これら軸部材と筒部材とを相対回転させる。この相対回
転に伴って軸流ポンプが、筒部材から転がり軸受に向か
う油の流れを惹起する。この結果上記異物が、油の流れ
に乗って上記転がり軸受の内側を通過しつつ流れる。上
記筒部材の内側に入れられた異物は、総て転がり軸受の
内側を通過する。そして、通過後は筒部材外に排出され
て試験槽の底部に沈殿する。この為、試験時に転がり軸
受内部を通過する異物の量を一定に規制できて、転動面
及び軌道面(内輪軌道及び外輪軌道)に形成される圧痕
の数を定量的に規制できる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の第一実施例を示している。試
験槽3は、横円筒状の胴部4と、この胴部4の一端(図
1の左端)開口部に固定された第一の端板5と、上記胴
部4の他端(図1の右端)開口部に着脱自在とされた第
二の端板6とから成る。これら第一、第二の端板5、6
は、それぞれ円輪状に形成されている。そして、第一の
端板5の中心部には、ガラス、アクリル等の透明板7a
を固定して、上記試験槽3内を目視自在としている。
【0015】一方、上記第二の端板6の外側面(図1の
右側面)には、軸受ハウジング8を固定している。そし
て、この軸受ハウジング8の内側に軸部材9を、1対の
転がり軸受10、10により回転自在に支持している。
又、この軸部材9の中間部外周面と上記第二の端板6の
内周縁との間にはシールリング11を設けて、上記潤滑
油1の漏洩防止を図っている。
【0016】又、上記胴部4の内側で、上記軸部材9の
先端部周囲部分には、環状の軸受ホルダ12を配置して
いる。そして、この軸受ホルダ12の内周面と上記軸部
材9の先端部外周面との間に、供試体である転がり軸受
13を設けている。即ち、この転がり軸受13を構成す
る内輪14を上記軸部材9の先端部に外嵌固定すると共
に、外輪15を上記軸受ホルダ12に内嵌固定してい
る。更に、上記軸受ホルダ12の上端面に形成したねじ
孔16にはスタッド32の下端部を螺合し、このスタッ
ド32により上記軸受ホルダ12に、上昇方向の力を付
与自在としている。試験時には、上記スタッド32によ
り上記転がり軸受13に、上記軸受ホルダ12を介して
上向きのラジアル荷重を付与しつつ、上記軸部材9を回
転させる。
【0017】上述の構成に就いては、前述した従来装置
と同様である。特に、本発明の転がり軸受用回転試験装
置に於いては、上記軸部材9の先端部周囲に円筒状の筒
部材18を配置している。この筒部材18の基端部(図
1の右端部)外周面に形成した取付フランジ19は、円
環状のスペーサ20を介して、上記軸受ホルダ12の片
側面(図1の左側面)に突き当てている。そして、これ
ら取付フランジ19及びスペーサ20を、図示しないボ
ルトにより、上記軸受ホルダ12に結合固定している。
従って上記筒部材18は、上記軸部材9の回転に拘らず
回転しない。又、この筒部材18の先端(図1の左端)
開口部は、アクリル、ガラス等の透明板21により塞い
でいる。この透明板21及び前記透明板7aを設けるの
は、試験中に上記筒部材18の内部を目視可能にする為
である。
【0018】更に、上記軸部材9の先端には、ポンプ翼
22の基端部(内周端部)を固定し、このポンプ翼22
の先端(外周端)を上記筒部材18の内周面に近接させ
ている。このポンプ翼22が、上記軸部材9の回転に伴
って上記筒部材18の内側に前記転がり軸受13に向か
う(図1で右方向の)潤滑油1の流れを惹起する、軸流
ポンプを構成している。尚、このポンプ翼22は、別体
に形成したものを上記軸部材9に外嵌固定する他、この
軸部材9と一体に形成する事もできる。
【0019】上述の様に構成される本発明の転がり軸受
用試験装置により、転がり軸受13を構成する転動体1
7、17の転動面、内輪14外周面の内輪軌道、外輪1
5内周面に外輪軌道に圧痕を形成する試験を行うには、
図1に示す様に、上記外輪15を前記軸受ホルダ12の
内周面に内嵌すると共に、上記内輪14を上記軸部材9
に外嵌する。そして、転がり軸受13の装着後に前記筒
部材18を上記軸受ホルダ12の片側面に、前記スペー
サ20を介して結合する。この結合作業に先立ってこの
筒部材18の内側先端部(図1の左端部)には、所望量
の異物2、2を入れておく。この異物2、2としては、
例えば粒径が0.01〜0.5mm程度の金属粉末、セラ
ミック粉末等を使用する。これらの比重は、何れも潤滑
油の比重よりも十分に大きい。
【0020】この様にして内部に異物2、2を入れた筒
部材18を装着した後、前記試験槽3内に潤滑油1を、
図1に鎖線aで示した上記軸部材9の中心よりも少し上
方位置にまで入れた状態で、上記軸部材9を回転させ
る。この回転に伴って、上記ポンプ翼22により構成さ
れる軸流ポンプが、上記筒部材18から上記転がり軸受
13に向かう、図1で左から右方向の潤滑油1の流れを
惹起する。この結果上記異物2、2が、潤滑油1の流れ
に乗って上記転がり軸受13の内側を通過しつつ流れ
る。そして、通過後は筒部材18外に排出されて、上記
試験槽3の底部に沈殿し、そのまま底部に滞留する。
【0021】筒部材18内の潤滑油1が、異物2、2と
共に転がり軸受13の一部を通過して外部(試験槽3)
に流出するのに伴って、上記試験槽3内の異物2、2を
含まない潤滑油が、上記転がり軸受13の残部を通過し
て上記筒部材18内に吸引される。そして、この様に筒
部材18内に吸引された潤滑油1は、残りの異物2、2
と共に、再び上記転がり軸受13の一部を通過して試験
槽3に流出する。この様に、転がり軸受13の一部を通
じて異物2、2を含んだ潤滑油1を送り出し、転がり軸
受13の残部を通じて異物2、2を含まない潤滑油を筒
部材18内に吸引する結果、上記筒部材18の内側に入
れられた殆ど総ての異物2、2が、それぞれ1回ずつ転
がり軸受13の内側を通過する。この為、試験時に転が
り軸受13の内部を通過する異物2、2の量を一定(初
めに筒部材18の先端部に入れただけの量)に規制でき
る。この結果、前記各転動体17、17の転動面及び内
輪14外周面の内輪軌道並びに外輪15内周面の外輪軌
道に形成される圧痕の数を定量的に規制できる。
【0022】この様にして、上記転動面、内輪軌道、外
輪軌道に所定数の圧痕を形成したならば、必要に応じて
所定時間だけ上記軸部材9の回転を継続させて、圧痕を
形成された転がり軸受13の耐久寿命測定等を行う。こ
の際に転がり軸受13には、異物2、2を含まない潤滑
油1が流通する。
【0023】次に、図2は本発明の第二実施例を示して
いる。本実施例の場合には、筒部材18の先端開口部に
円輪状の透明板21aを被着し、この透明板21aの内
側に軸部材9の先端部を緩く挿通している。そして、こ
の軸部材9の先端部外周面と上記透明板21aの内周縁
との間に、潤滑油1が流通自在な環状の隙間23を形成
している。従って本実施例の場合には、軸部材9の回転
に伴うポンプ翼22の動きにより上記筒部材18の内側
に、上記隙間23から転がり軸受13に向かう、一方向
の潤滑油1の流れが惹起される。
【0024】この様に本実施例の場合には、筒部材18
から出入りする潤滑油1の入口と出口とが別になってい
るので、筒部材18内での潤滑油1の流れが安定する。
この結果、本実施例の場合には、上記転がり軸受13の
潤滑状態が、上述した第一実施例の場合に比べて安定す
る。又、本実施例の場合には、転がり軸受13を通過す
る潤滑油の量を、上記隙間23の幅寸法を変える事で調
節できる。更に、上記筒部材18の先端部に、透明板2
1aに代えて別の転がり軸受を設け、上記軸部材9の先
端部を、この別の転がり軸受と上記転がり軸受13とで
両持ち支持する事もできる。その他の構成及び作用は、
上述した第一実施例と同様であるから、同等部分には同
一符号を付して重複する説明を省略する。
【0025】次に、図3は本発明の第三実施例を示して
いる。本実施例の場合には、筒部材18の先端部に、内
向フランジ状で厚肉の鍔部24を形成し、この鍔部24
の内側に軸部材9の先端部を緩く挿通している。そし
て、この軸部材9の先端部外周面と上記鍔部24の内周
面との間に、潤滑油1が流通自在な環状の隙間23aを
形成している。又、第一、第二実施例に使用したポンプ
翼22を省略し、代わりに上記軸部材9の先端部外周面
で上記鍔部24の内周面に対向する部分に、螺旋溝25
を形成している。そして、この螺旋溝25により、転が
り軸受13に向かう潤滑油1の流れを惹起する軸流ポン
プを構成している。即ち、本実施例の場合には、軸部材
9の回転に伴って上記筒部材18の内側に、上記隙間2
3aから転がり軸受13に向かう、一方向の潤滑油1の
流れが惹起される。
【0026】本実施例の場合には、ポンプ翼22を省略
する事で、試験装置全体の小型軽量化を図れる。尚、上
記螺旋溝25を、上記軸部材9の先端部外周面に形成す
るのに代えて、或はこの先端部外周面に形成すると共
に、上記鍔部24の内周面に形成する事もできる。更
に、上記軸部材9の先端部外周面と上記鍔部24の内周
面との一方又は双方に、螺旋溝に代えて螺旋状の突条を
形成する事により、軸流ポンプを構成する事もできる。
その他の構成及び作用は、上述した第二実施例と同様で
あるから、同等部分には同一符号を付して重複する説明
を省略する。
【0027】次に、図4は本発明の第四実施例を示して
いる。上述した第一〜第三実施例が何れも、外輪15を
固定し、内輪14を回転させる状態で転がり軸受13の
回転試験を行う構造であったのに対して、本実施例の場
合には、内輪14を固定し、外輪15を回転させる状態
で転がり軸受13の回転試験を行わせる様に構成してい
る。
【0028】この為に本実施例の場合には、第二の端板
6に、軸部材9aの基端部(図4の右端部)に設けられ
た取付フランジ26を結合固定している。従って、この
軸部材9aは回転する事なく、固定のままである。この
軸部材9aの先半部(図4の左半部)周囲には筒部材1
8aを配置し、この筒部材18aの先端部(図4の右端
部)内周面と上記軸部材9aの中間部外周面との間に、
供試体である転がり軸受13を設けている。即ち、この
転がり軸受13の内輪14を上記軸部材9aの中間部に
外嵌固定し、同じく外輪15を上記筒部材18aの先端
部に内嵌固定している。
【0029】更に、上記筒部材18aの基端部(図4の
左端部)には、回転筒27の端部を結合している。この
回転筒27は、筒部材18aと同心に配置されており、
図示しない駆動装置により回転駆動される。この回転筒
27の外周面と第一の端板5の内周縁との間には、上記
回転筒27の外周面の側から順に、シールリング28と
保持環29とベローズ30と固定環31とを設けて、上
記回転筒27の回転を許容しつつ、これら外周面と内周
縁との間の油密保持を図っている。上記ベローズ30と
しては、ステンレス鋼等により造られた、捩り剛性の大
きなものを使用する。又、この回転筒27と上記筒部材
18aとの結合部には透明板21を設けて、上記筒部材
18a内を目視自在としている。更に、上記筒部材18
aの中間部内周面には、ポンプ翼22aを形成して、転
がり軸受13に向かう潤滑油1の流れを惹起する軸流ポ
ンプを構成している。
【0030】本実施例の場合に上記転がり軸受13の回
転試験を行う際には、上記筒部材18aの基端部内側に
異物2、2を入れた状態で、この筒部材18aを回転さ
せる。転がり軸受13にラジアル荷重を付与する為に
は、試験槽3全体をラジアル方向(一般的には下方)に
押圧する。この結果、軸部材9aが内輪14をラジアル
方向に押圧し、上記転がり軸受13にラジアル荷重が付
与される、試験槽3と回転筒27との相対変位は、前記
ベローズ30の弾性変位により吸収される。その他の構
成及び作用は、上述した第一実施例とほぼ同様であるか
ら、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略
する。
【0031】
【発明の効果】本発明の転がり軸受用回転試験装置は、
以上に述べた通り構成され作用するので、次の〜に
示す様な優れた作用効果を奏する。 潤滑油内に混入した異物が転がり軸受を通過し易
い。従って、圧痕の形成作業を確実に行える。 筒部材内に入れた異物の総てが、一度だけ転がり軸
受を通過する為、転がり軸受を通過する異物の量が安定
し、転動面及び軌道面に形成される圧痕の数が安定す
る。 圧痕の数は筒部材に入れる異物の量により規制され
るので、この圧痕の数を一定にする試験条件を実現でき
る。 そして、これら〜により、信頼性の高い転がり軸受
の回転試験を行えて、耐久性等、各種性能の優れた転が
り軸受及び転がり軸受を組み込んだ各種機械装置の設計
に役立てる事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す縦断側面図。
【図2】同第二実施例を示す縦断側面図。
【図3】同第三実施例を示す縦断側面図。
【図4】同第四実施例を示す縦断側面図。
【図5】従来構造を示す縦断側面図。
【符号の説明】
1 潤滑油 2 異物 3 試験槽 4 胴部 5 第一の端板 6 第二の端板 7、7a 透明板 8 軸受ハウジング 9、9a 軸部材 10 転がり軸受 11 シールリング 12 軸受ホルダ 13 転がり軸受 14 内輪 15 外輪 16 ねじ孔 17 転動体 18、18a 筒部材 19 取付フランジ 20 スぺーサ 21、21a 透明板 22、22a ポンプ翼 23、23a 隙間 24 鍔部 25 螺旋溝 26 取付フランジ 27 回転筒 28 シールリング 29 保持環 30 ベローズ 31 固定環 32 スタッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に内輪軌道を有する内輪と内周面
    に外輪軌道を有する外輪と上記内輪軌道と外輪軌道との
    間に転動自在に設けられた複数の転動体とから成る転が
    り軸受の内側に、油及びこの油に混入された異物を通過
    させる転がり軸受用回転試験装置であって、上記油を貯
    溜自在な試験槽と、この試験槽内に挿入され、中間部外
    周面に上記内輪を外嵌支持する軸部材と、この軸部材の
    一部の周囲に配置され、この軸部材に対して相対回転す
    る筒部材と、この筒部材の内周面と上記軸部材の外周面
    との何れかの周面の一部に設けられ、上記軸部材と筒部
    材との相対回転に伴って上記転がり軸受に向かう油の流
    れを惹起する軸流ポンプとを備え、上記外輪を上記筒部
    材若しくはこの筒部材に結合された別の部材の内周面に
    内嵌した転がり軸受用回転試験装置。
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