JPH08165959A - 内燃機関の排気還流制御装置 - Google Patents

内燃機関の排気還流制御装置

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JPH08165959A
JPH08165959A JP6309288A JP30928894A JPH08165959A JP H08165959 A JPH08165959 A JP H08165959A JP 6309288 A JP6309288 A JP 6309288A JP 30928894 A JP30928894 A JP 30928894A JP H08165959 A JPH08165959 A JP H08165959A
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JP
Japan
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step motor
exhaust gas
egr
gas recirculation
time
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JP6309288A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Kakizaki
成章 柿崎
Tadaki Ota
忠樹 太田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/52Systems for actuating EGR valves
    • F02M26/53Systems for actuating EGR valves using electric actuators, e.g. solenoids
    • F02M26/54Rotary actuators, e.g. step motors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】内燃機関の排気還流制御装置において、排気還
流量調整弁を駆動してその開度を制御するステップモー
タの逆転駆動時に次回の駆動の禁止時間を固定せずに可
変制御することにより、ステップモータに与える逆転禁
止時間を適正に制御して、エンジンの過渡運転移行時や
定常運転時でのEGR制御の応答性を良好にし、排気性
能や運転性の向上を図ることを目的とする。 【構成】EGR駆動出力処理ルーチンにおいて、EGR
目標開度演算処理ルーチンによって求められた目標開度
に従い、ステップモータ駆動状態の判別を行い、EGR
バルブへの駆動出力制御又はホールド出力を行う。この
ときの状態判別でホールディング移行時又はステップモ
ータ駆動方向反転時である場合、EGR目標開度演算処
理ルーチンで求められた駆動ディレイ時間に応じて出力
を停止する制御を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排気還流
(以下、EGRと言う)制御装置に関し、特に、排気還
流量調整弁を駆動してその開度を制御するステップモー
タの駆動制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関(以下、エンジン)にお
いて、NOxの発生量を低減する技術の一つとして、排
気の一部を吸気系に還流させる排気還流(以下、EG
R)制御装置が知られている。従来のEGR制御装置と
しては、次のようなものがある。
【0003】即ち、コントロールユニットにより、水温
センサ及びスロットルセンサの出力から、EGR条件で
あることを判定し、EGR条件を満たしていれば、エア
フローセンサとクランク角センサからの出力信号に基づ
いてEGR量を演算決定し、排気系から排気の一部を吸
気系に導入するEGR通路に介装されたEGR量調整弁
(EGRバルブ)を駆動してその開度を制御するステッ
プモータにパルス信号を出力すると共に、点火時期に補
正を加える。
【0004】このときのEGRバルブ開度の目標値は、
エンジン回転数と負荷を表す燃料噴射パルス幅により目
標EGRバルブ開度マップを検索した結果を用いる手法
が一般的に知られている。又、EGRバルブの目標開度
が定常運転等で変わらない場合には、EGRバルブのリ
ターンスプリングによる閉弁力に抗してEGRバルブ開
度を保持するために、最後に励磁された相の通電を継続
する。
【0005】このとき、アクチュエータであるステップ
モータは、その構造上、永久磁石で構成されるロータの
イナーシャと、ロータとコイル間で発生する磁気バネ力
により固有振動を持ち、特に連続的に開駆動或いは閉駆
動を行った直後に停止を行った場合には、実位置は減衰
振動となり、極めて不安定な状態となる。この状態で、
開駆動から閉駆動へ、閉駆動から開駆動へとステップモ
ータを逆転駆動すると、ステップモータの脱調を引き起
こし、EGRバルブの目標開度と実開度に差が生じてし
まう。
【0006】このような問題点を解消するため、従来、
特開平4−301170号公報に開示されたEGR制御
装置のように、ステップモータの駆動状態の移行時に固
定さた所定のディレイ時間を設け、前述した減衰振動が
十分に行われて、ステップモータの状態が安定するまで
逆転駆動を行わないようにした技術が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、EGR制御
装置にあっては、燃費改善や排気規制の対応等を目的に
エンジンの燃焼改善を施し、広い領域で高EGR率を導
入しようとした場合には、目標EGR開度マップはEG
R領域の周辺では極端な傾斜を持つこととなり、又、コ
ントロールユニット内部のエンジン回転数と負荷を表す
パラメータは定常運転状態においても、ある程度の発振
を伴うことは周知の事実である。
【0008】これにより、前記目標EGR開度マップの
傾斜領域では今までに増して単位時間当たりの逆転回数
は増加するため、より確実なステップモータ駆動方法が
望まれる。一方、高EGR領域におけるEGRガスから
の受熱が増加すると、ステップモータの磁気バネ力は弱
くなるため、前記減衰振動の収束時間は常に一定ではな
く、又、この収束時間はEGRバルブの個体差や経時劣
化並びにエンジン振動等の外乱を受ける。
【0009】従って、従来技術のように逆転禁止時間を
固定したのでは、ステップモータが高温の状態では必要
以上の逆転禁止時間を与えていることとなり、エンジン
の過渡運転移行時や定常運転時でのEGR制御の応答性
を悪化させるため、排気性能や運転性が悪化するという
問題点があった。本発明は以上のような従来の問題点に
鑑み、内燃機関の排気還流制御装置において、排気還流
量調整弁を駆動してその開度を制御するステップモータ
の逆転駆動時に次回の駆動の禁止時間を固定せずに可変
制御することにより、ステップモータに与える逆転禁止
時間を適正に制御して、エンジンの過渡運転移行時や定
常運転時でのEGR制御の応答性を良好にし、排気性能
や運転性の向上を図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、図1に示すように、排気系から排気の一部を
吸気系に導入する排気還流通路と、前記排気還流通路に
介装された排気還流量調整弁と、前記排気還流量調整弁
を駆動してその開度を制御するステップモータと、前記
ステップモータの逆転駆動時に次回の駆動を所定時間禁
止するステップモータ駆動制御手段と、前記ステップモ
ータの発生トルクを検出するステップモータ発生トルク
検出手段と、前記ステップモータ発生トルク検出手段か
ら出力される検出信号に基づいて、発生トルクに応じて
前記ステップモータの逆転駆動時における次回の駆動を
禁止する時間を可変制御するステップモータ駆動禁止時
間制御手段と、を含んで構成した。
【0011】請求項2記載の発明は、図1に示すよう
に、前記ステップモータ発生トルク検出手段を、ステッ
プモータ駆動時における逆起電力検出手段と、検出され
た逆起電力の大きさに応じて発生トルクを推定する発生
トルク推定手段と、から構成した。請求項3記載の発明
は、図1に示すように、前記排気還流量調整弁の実開度
を検出する弁開度検出手段と、前記弁開度検出手段によ
り検出された排気還流量調整弁の実開度に基づいてステ
ップモータの脱調の有無を判定する脱調判定手段と、前
記脱調判定手段の判定結果に基づいて前記ステップモー
タ駆動禁止時間制御手段により可変制御された禁止時間
を修正するステップモータ駆動禁止時間修正手段と、を
設けた。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明においては、検出されたス
テップモータの発生トルクに応じて、ステップモータの
逆転駆動時の駆動禁止時間が変更されることによりステ
ップモータ駆動毎にそのトルクに応じた適切な駆動禁止
時間が付与される。請求項2記載の発明においては、ス
テップモータ駆動時における逆起電力の大きさからステ
ップモータの発生トルクが推定される。
【0013】請求項3記載の発明においては、検出され
たEGRバルブの実開度からステップモータの脱調の有
無が判定され、脱調時には前記の駆動禁止時間が修正さ
れるから、ステップモータの応答性を犠牲にすることな
く、ステップモータの晒されている環境状態やバラ付き
に対して充分な精度で脱調を防止することができ、修正
応答が早く、かつ脱調頻度も減少すると言う効果が得ら
れる。
【0014】
【実施例】以下、添付された図面を参照して本発明を詳
述する。請求項1〜3記載の発明の一実施例の共通のシ
ステム構成を示す図2において、排気マニホールド1か
ら分岐して吸気マニホールド2が集合されるコレクタ2
Aに連通されるEGR管3が設けられ、該EGR管3に
はEGR量を調整するEGR量調整装置4を構成するE
GR量調整弁(以下、EGRバルブ)5が介装され、該
EGRバルブ5と共にEGR量調整装置4を構成するE
GRバルブ駆動用のアクチュエータとしてのステップモ
ータ6が設けられている。
【0015】吸気管2aには、図示しないエアクリーナ
を介して導入される吸入空気流量を検出するエアフロメ
ータ7及びアクセルペダルと連動して吸入空気流量を制
御するスロットルバルブ8が設けられ、該スロットルバ
ルブ8をバイパスするバイパス通路9にはアイドル制御
バルブ10が介装されている。吸気マニホールド2には
気筒毎に電磁式の燃料噴射弁11が設けられている。前
記スロットルバルブ8には、該バルブ8の開度を検出す
るポテンショメータ式のスロットルセンサ8Aが設けら
れている。
【0016】前記燃料噴射弁11は、マイクロコンピュ
ータを内蔵したコントロールユニット12からの噴射パ
ルス信号によって開弁駆動し、燃料を噴射供給する。排
気マニホールド1の集合部には、排気中酸素濃度を検出
することによって吸入混合気の空燃比を検出する手段と
しての空燃比センサ(以下、O2 センサ)13が設けら
れている。
【0017】前記O2 センサ13下流側の排気管1aに
は、排気中のHCとCO2 とNOxとを理論空燃比雰囲
気下で浄化処理する三元触媒14が介装される。図示し
ないディストリビュータには、クランク角センサ15が
内蔵されており、該クランク角センサ15からエンジン
回転と同期して出力されるクランク角単位角信号を一定
時間カウントして、又は、クランク基準角信号の周期を
計測してエンジン回転速度を検出する。更に、冷却水温
度を検出する水温センサ16が設けられている。
【0018】尚、17は点火プラグである。コントロー
ルユニット12に内蔵されたエンジン制御コンピュータ
(ECU)は、エアフロメータ7、スロットルセンサ8
A及びクランク角センサ15からの出力信号に基づい
て、燃料噴射量と点火時期とを演算決定し、燃料噴射弁
11と点火プラグ17に夫々パルス信号を出力する。
【0019】このとき、ECUは、水温センサ16やO
2 センサ13からの出力により燃料噴射量と点火時期に
補正を加える。一方、ECUは、エアフロメータ7、ク
ランク角センサ15,水温センサ16からの出力に基づ
いてEGR量を演算決定し、EGRバルブ5の駆動用ス
テップモータ6にパルスを出力する。
【0020】ここで、ECUによる請求項1〜3記載の
発明の一実施例のEGR制御は図3及び図4のフローチ
ャートに示す如く実行される。即ち、EGR制御ルーチ
ンは、基本周期を10msecとする図3のEGR目標
開度演算処理ルーチンと、基本周期を4msecとする
図4のEGR駆動出力処理ルーチンとの2つのルーチン
から成っている。
【0021】これら2つのルーチンの概略を説明する
と、EGR目標開度演算処理ルーチンでは、EGR実行
条件の判断、EGR目標開度の演算、逆起電力による駆
動ディレイ時間マップの検索及び検索値の退避を行う。
又、EGR駆動出力処理ルーチンでは、前記EGR目標
開度演算処理ルーチンによって求められた目標開度に従
い、ステップモータ駆動状態の判別を行い、EGRバル
ブへの駆動出力制御又はホールド出力を行う。このとき
の状態判別でホールディング移行時又はステップモータ
駆動方向反転時である場合、前記EGR目標開度演算処
理ルーチンで求められた駆動ディレイ時間に応じて出力
を停止する制御を行う。又、出力を切り換えた際のステ
ップモータ逆起電力を検出してメモリに退避すると共
に、現在のステップモータ位置結果に対する変数の更新
を行う。その結果であるステップモータ位置を検出して
制御上の現在開度と比較を行い、駆動ディレイ時間と現
在のステップモータ位置の修正を行い、修正値の大きさ
にてステップモータ故障判定を行う。
【0022】かかる2つのルーチンを詳述する。図3に
示したEGR目標開度演算処理ルーチンにおいては、先
ず、エンジン冷却水温やアイドルスイッチ等のエンジン
運転状態を検出し、EGR制御を実行するか否かを判断
する。即ち、ステップ1(図においては、S1と略記す
る。以下同様)では、エンジン冷却水温Twやアイドル
スイッチ(SW)状態(ON,OFF)を読み込み、ス
テップ2では、エンジン冷却水温TwがEGR許可水温
を越えたか否かが判定される。TwがEGR許可水温を
越え(Tw>EGR許可水温)であれば、ステップ3に
進み、Tw≦EGR許可水温であれば、ステップ4に進
む。
【0023】ステップ3では、アイドルスイッチがON
であるかOFFであるかを判定し、アイドルスイッチが
OFFであれば、ステップ5に進み、ONであれば、ス
テップ4に進む。上記のようにステップ5まで進んで、
EGR制御を実行する場合は、ステップ5にて、エンジ
ン回転数Neと吸入空気量Tpを読み込み、ステップ6
にて、読み込んだエンジン回転数Neと吸入空気量Tp
に基づいてEGRバルブ5の目標開度STAマップ(図
5参照)を検索し、スイッチ7にてこの検索値をバルブ
目標開度STAとしてストアする。EGR制御を実行し
ない場合は、ステップ4にて、EGRカット時目標値を
EGRバルブ目標開度STAとしてストアする。
【0024】尚、図5の目標開度STAマップは、前述
したように、燃費改善や排気規制の対応等を目的にエン
ジンの燃焼改善を施し、広い領域で高EGR率を導入し
ようとした場合に、EGR領域の周辺では極端な傾斜
(A部)を持つものである。又、前記EGRカット時目
標開度はバルブ着座時の目標開度(所定値)である(初
期化時にEGRバルブ位置を一定にするため、EGRバ
ルブ5の構造は原点より不感帯を持たせている)。
【0025】次に、ステップモータ6のモータコイル起
電力MTrをメモリからロードする。このモータコイル
起電力MTrは、図4の駆動出力処理ルーチンにて、駆
動出力毎にステップモータ6の非通電端子に発生する電
圧をA/D入力して退避したものである。図6はこのモ
ータコイル起電力の検出回路であり、18はモータコイ
ル、19はパワー素子、20はA/Dコンバータであ
る。
【0026】かかるモータコイル起電力MTrを使って
駆動ディレイ時間テーブル(図7参照)からディレイ時
間を検索する。このとき、ステップモータ6の減衰振動
の収束時間はモータトルクにおよそ反比例するため、駆
動ディレイ時間テーブルは、図7から明らかなように、
起電力により推定されるモータトルクが小さくなる程、
ディレイ時間が大きくなるような概形となる。
【0027】このことは、通常での運転状態では、従来
例で設定されるような動作保証のためのステップモータ
限界条件でのディレイ時間より小さくなるため、過渡運
転時はより高速にEGRバルブ5を駆動することが可能
であることを意味している。従って、ステップ8では、
MTrによる駆動ディレイ時間テーブルの検索を行い、
ステップ9では、この検索値に学習補正値MDaを乗算
しSTDとして退避してサブルーチンから還る。
【0028】次に、図4に示したEGR駆動出力処理ル
ーチンにおいては、先ず始めに、ステップ10において
現在の分周タイマを読み込み、ステップ11にてタイマ
が0となったか否かをテストする。タイマが0となった
場合には、ステップ12にて駆動周期の初期値をセット
する。
【0029】タイマが0とならない場合は、ステップ1
3及び14にて、分周タイマをディクリメントしてスト
アし、サブルーチンから還る。ステップ12後は、目標
開度STAと現時点でのEGRバルブ開度SMON(E
GRバルブ開度メモリ値:EGRバルブへの出力切換タ
イミング〔4msec毎〕で開閉に応じてインクリメン
ト、デクリメントされる)を読み込み比較し、この比較
結果において、両者が等しい場合は、ホールディング出
力処理に、等しくない場合は、駆動出力処理に分岐して
進む。
【0030】即ち、ステップ15において目標開度ST
Aを読み込み、ステップ16にて目標開度STAと現在
開度SMONを比較し、両者が等しい場合はステップ1
7に進み、等しくない場合はステップ18に進む。ステ
ップ18においては、直前の駆動周期において開又は閉
方向に駆動が行われたか否かを記憶するフラグFDRV
を1にセットする。次に、ステップ19にて現在開度S
MONと目標開度STAとを比較し、SMON<STA
で、目標開度STAが現在開度SMONより大きい場合
には、EGR開駆動出力処理に進むべく、ステップ20
に進み、SMON≧STAで、目標開度STAが現在開
度SMONより大きくない場合には、EGR閉駆動出力
処理に進むべく、ステップ21に進む。
【0031】EGR開駆動出力処理に進むステップ20
においては、直前のEGRバルブ駆動方向を記憶するフ
ラグFOPCLをテストして直前の駆動方向を判別す
る。フラグFOPCLが1であった場合には、前回の駆
動方向が開方向であったと判断して、ステップモータ6
の駆動出力を開方向に切り換える。このとき、非通電側
のステップモータ出力端子に発生するモータ逆起電力を
検出し、MTrとして退避しておくと共に、出力後のS
MONを更新する。
【0032】即ち、ステップ22において、EGR開駆
動出力処理を行うと共に、モータ逆起電力MTrを検出
し、ステップ23において出力後のSMONを更新す
る。ステップ20の判定にてフラグFOPCLが0であ
った場合には、前回の駆動方向が閉方向であったと判断
して、ステップ24にてFOPCLを1にセットし、そ
の後ステップ26において、分周タイマの初期値をST
Dに書き換え、ステップ27でフラグFDRVを0にク
リアする。
【0033】一方、EGR閉駆動出力処理に進むステッ
プ21においては、直前のEGRバルブ駆動方向を記憶
するフラグFOPCLをテストして直前の駆動方向を判
別する。フラグFOPCLが0であった場合には、前回
の駆動方向が閉方向であったと判断して、ステップモー
タ6の駆動出力を閉方向に切り換える。このとき、同様
に非通電側のステップモータ出力端子に発生するモータ
逆起電力を検出し、MTrとして退避しておくと共に、
同様に出力後のSMONを更新する。
【0034】即ち、ステップ28において、EGR閉駆
動出力処理を行うと共に、モータ逆起電力MTrを検出
し、ステップ23において出力後のSMONを更新す
る。ステップ21の判定にてフラグFOPCLが1であ
った場合には、前回の駆動方向が開方向であったと判断
して、ステップ29にてFOPCLを0にクリアし、そ
の後ステップ26において、同様に分周タイマの初期値
をSTDに書き換え、ステップ27で同様にフラグFD
RVを0にクリアする。
【0035】ホールディング処理に進んだステップ17
においては、フラグFDRVをテストすることにより、
直前の状態を判定する。フラグFDRVが1であれば、
直前の制御周期では駆動を行ったと判定し、ステップ2
6に進んで、分周タイマの初期値をSTDに書き換える
と共に、ステップ27に進んでフラグFDRVを0にク
リアしてサブルーチンから還る。
【0036】ステップ17にてフラグFDRVが0であ
れば、直前の状態もホールドであると判定し、ステップ
30にてEGRホールディング出力処理を実行する。ス
テップ23,27,30の後のステップ31において
は、ステップモータ位置MposをEGRバルブに内蔵
されているリフトセンサを使って検出する。ステップ3
2では、検出されたステップモータ位置Mposと現在
開度SMONとを比較し、両者が等しい場合は、脱調な
しと判定してそのままサブルーチンから還る。
【0037】ステップモータ位置Mposと現在開度S
MONとが等しくない場合は、脱調ありと判定して、ス
テップ33以降の脱調修正処理に進む。この脱調修正処
理においては、ステップ33にて、前述したSTD修正
値MDaをインクリメントし、駆動ディレイ時間を大き
くする。ステップ34では、この結果のMDaを更に所
定値と比較し、MDa<所定値であれば、修正可能範囲
としてステップ35に進んでSMONをMposに書き
換え、MDa≧所定値であれば、修正不能としてステッ
プ36に進んで故障警報を出力し、サブルーチンから還
る。上記MDa<所定値のときのSMONのMposへ
の書き換えについては、EGRカット条件においてステ
ップモータ位置を最初期化する方法を行っても効果は同
等である。
【0038】次に、請求項1〜3の発明の他の実施例を
説明する。この実施例は、図4のフローチャートにおけ
るリフトセンサによるステップモータ位置の検出を、ブ
ーストセンサによるコレクタ負圧で推定して行うもので
ある。図9のフローチャートにおいて、図4のフローチ
ャートと相違する点のみ説明すると、ステップ41にお
いて、ブーストセンサの電圧をA/D入力し、相当する
コレクタ絶対圧Pcを検出する。ステップ42において
は、エンジン回転数Neと吸入空気量Tpを用いて、目
標ブーストマップ(図8参照)から現在の目標ブースト
Tpcを検索し、Tpcと前記コレクタ絶対圧Pcとの
差の絶対値を演算する。ステップ43においては、前記
絶対値を修正実行判定しきい値SHt(一定値)と比較
し、前記絶対値が修正実行判定しきい値SHtより大き
ければ、図4のフローチャートと同様に、ステップ44
〜46の脱調修正処理に進み、前記絶対値が修正実行判
定しきい値SHtより小さければ、サブルーチンから還
る。
【0039】以上の実施例の構成によれば、ステップモ
ータ駆動時における逆起電力の大きさからステップモー
タ6の発生トルクを推定し、推定されたトルクに応じ
て、ステップモータ6の逆転駆動時の駆動禁止時間を変
更することによりステップモータ駆動毎にそのトルクに
応じた適切な駆動禁止時間を付与することができる。こ
の結果、エンジンの過渡運転移行時や定常運転時でのE
GR制御の応答性を悪化させることがなくなり、排気性
能や運転性を向上することができる。
【0040】又、特に、本実施例においては、検出され
たEGRバルブの実開度からステップモータ6の脱調の
有無を判定し、脱調時には前記の駆動禁止時間を初期設
定の値からシステムの劣化や部品公差に適応して所定値
ずつ修正するようにしたから、ステップモータ6の応答
性を犠牲にすることなく、ステップモータ6の晒されて
いる環境状態やバラ付きに対して充分な精度で脱調を防
止することができ、リフトセンサ等の値を直ちにステッ
プモータ開度の修正に用いるよりも修正応答が早く、か
つ脱調頻度も減少すると言う効果が得られる。
【0041】上記の作用によって得られる具体的な効果
については、図10に示す。この図から明らかなよう
に、従来技術では、駆動ディレイ時間が固定されている
ことにより、エンジンの過渡運転移行時や定常運転時で
のEGR制御の応答性を悪化させるため、NOx排出量
が多い等排気性能が悪化すると共に、脱調の発生を抑え
られないが、本発明のように駆動ディレイ時間を変更す
ると共に、EGRバルブ開度を修正することにより、N
Ox排出量を低減できると共に、脱調の発生を防止する
ことができる。
【0042】尚、上述の各実施例によれば、上述した効
果に加えて次のような効果がある。即ち、ステップモー
タ位置を常に監視しながらステップモータ開度の修正を
行っているため、図4のフローチャートにおいて、ステ
ップ36に進んだ場合のように、修正値が極端に大きく
なった場合は、ステップモータ6の故障であることが容
易に検出できる。
【0043】このため、ステップモータ6の故障診断へ
の対応が容易に可能となる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、検出されたステップモータの発生トルクに
応じて、ステップモータの逆転駆動時の駆動禁止時間が
変更されることによりステップモータ駆動毎にそのトル
クに応じた適切な駆動禁止時間が付与される結果、エン
ジンの過渡運転移行時や定常運転時でのEGR制御の応
答性を悪化させることがなくなり、排気性能や運転性を
向上することができる。
【0045】請求項2記載の発明によれば、ステップモ
ータ駆動時における逆起電力の大きさからステップモー
タの発生トルクを推定できる。請求項3記載の発明によ
れば、検出されたEGRバルブの実開度からステップモ
ータの脱調の有無が判定され、脱調時には前記の駆動禁
止時間が修正されるから、ステップモータの応答性を犠
牲にすることなく、ステップモータの晒されている環境
状態やバラ付きに対して充分な精度で脱調を防止するこ
とができ、修正応答が早く、かつ脱調頻度も減少すると
言う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1〜3記載の発明の共通の構成図
【図2】 請求項1〜3の発明の一実施例の共通のシス
テム図
【図3】 請求項1〜3記載の発明の一実施例の制御内
容を示すフローチャート(EGR目標開度演算処理ルー
チン)
【図4】 請求項1〜3記載の発明の一実施例の制御内
容を示すフローチャート(EGR駆動出力処理ルーチ
ン)
【図5】 EGRバルブの目標開度マップ
【図6】 モータコイル起電力の検出回路図
【図7】 駆動ディレイ時間テーブルを示す図
【図8】 目標ブーストマップ
【図9】 請求項1〜3記載の発明の他の実施例の制御
内容を示すフローチャート(EGR駆動出力処理ルーチ
ン)
【図10】 本発明の効果を説明するタイムチャート
【符号の説明】
1 排気マニホールド 2 吸気マニホールド 3 EGR管 5 EGRバルブ 6 ステップモータ 12 コントロールユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気系から排気の一部を吸気系に導入する
    排気還流通路と、 前記排気還流通路に介装された排気還流量調整弁と、 前記排気還流量調整弁を駆動してその開度を制御するス
    テップモータと、 前記ステップモータの逆転駆動時に次回の駆動を所定時
    間禁止するステップモータ駆動制御手段と、 前記ステップモータの発生トルクを検出するステップモ
    ータ発生トルク検出手段と、 前記ステップモータ発生トルク検出手段から出力される
    検出信号に基づいて、発生トルクに応じて前記ステップ
    モータの逆転駆動時における次回の駆動を禁止する時間
    を可変制御するステップモータ駆動禁止時間制御手段
    と、 を含んで構成されたことを特徴とする内燃機関の排気還
    流制御装置。
  2. 【請求項2】前記ステップモータ発生トルク検出手段
    は、ステップモータ駆動時における逆起電力検出手段
    と、検出された逆起電力の大きさに応じて発生トルクを
    推定する発生トルク推定手段と、から構成されることを
    特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気還流制御装
    置。
  3. 【請求項3】前記排気還流量調整弁の実開度を検出する
    弁開度検出手段と、 前記弁開度検出手段により検出された排気還流量調整弁
    の実開度に基づいてステップモータの脱調の有無を判定
    する脱調判定手段と、 前記脱調判定手段の判定結果に基づいて前記ステップモ
    ータ駆動禁止時間制御手段により可変制御された禁止時
    間を修正するステップモータ駆動禁止時間修正手段と、 を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の内燃機
    関の排気還流制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018110010A1 (ja) * 2016-12-12 2018-06-21 株式会社Ihiアグリテック ディーゼル機関、車両およびディーゼル機関の制御方法

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