JPH0816560B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH0816560B2
JPH0816560B2 JP1015977A JP1597789A JPH0816560B2 JP H0816560 B2 JPH0816560 B2 JP H0816560B2 JP 1015977 A JP1015977 A JP 1015977A JP 1597789 A JP1597789 A JP 1597789A JP H0816560 B2 JPH0816560 B2 JP H0816560B2
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隆 松崎
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、インバータにより運転周波数可変に駆動さ
れる圧縮機を備えた空気調和装置の改良に係り、特にイ
ンバータ周波数制御の信頼性の向上対策に関する。
(従来の技術) 従来より、例えば実開昭58−69764号公報に開示され
るごとく、室内熱交換器と四路切換弁の間で例えば冷房
運転時、吸入ガスの温度あるいは圧力を検出し、吸入ガ
ス温度が一定の目標値となるようにインバータの周波数
を制御することにより、室内ユニットから室外ユニット
への複雑な信号線や複雑な回路を省略しながら、冷媒回
路内の適正な冷媒流量を確保しようとするものは知られ
ている。
また、例えば特開昭63−6350号公報に開示される如
く、室外ユニット側で吸入圧力相当飽和温度を検出し、
その値に応じて圧縮機の運転容量を制御するとともに、
室外ユニットと室内ユニットとの間の圧力損失に起因す
る吸入圧力相当飽和温度の実際の蒸発圧力相当飽和温度
からのずれに対応すべく、連絡配管の長さに応じて補正
係数を手動で切換えて、吸入圧力相当飽和温度の制御目
標値をインバータ周波数に応じて補正するようにしたも
のも知られている。
(発明が解決しようとする課題) 本来、圧縮機の容量制御つまりインバータ周波数の制
御は、冷媒の蒸発圧力相当飽和温度を一定に制御するこ
とにより、空調負荷に応じた適正な冷媒循環量を確保し
ようとするものであるため、蒸発器における蒸発圧力相
当飽和温度を指標として制御すべきものである。すなわ
ち、第7図に示すように、室内ユニットと室外ユニット
間の連絡配管における圧力損失があるため、室外ユニッ
トで検出される冷媒の吸入圧力相当飽和温度Teは、室内
ユニットにおける実際の蒸発圧力相当飽和温度Tとは一
致しない。
したがって、上記従来のもののうち前者のものでは、
特に室内ユニットの負荷が大きくインバータ周波数が高
いときには、吸入圧力相当飽和温度と室内ユニットにお
ける蒸発圧力相当飽和温度との差が大きく、ずれた制御
目標値で制御することになる。また、例えばその圧力損
失を見込んだ制御目標値の補正を行ったとしても、装置
取り付け場所の状況等により連絡配管長さが異なると、
結局ずれた制御目標値で制御することになるため、制御
精度が悪化するという問題があった。
それに対し、後者のものでは、連絡配管の長さに応じ
て、吸入圧力相当飽和温度の制御目標値を実際の蒸発圧
力相当飽和温度に対応した値に補正することができるた
め、正確な制御目標値を指標としてインバータ周波数の
制御を行うことができる。
しかるに、その場合、装置の取り付け時、配管長に応
じて圧力損失を補正するための補正係数の切換えを手動
で行うため、その切換えの誤りや切換え忘れが生じる虞
れがあった。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その
目的は、圧力損失を補正するための補正係数を連絡配管
の長さに応じて自動的に算出しうる手段を講ずることに
より、誤った補正係数による装置の誤制御を防止し、装
置の信頼性の向上を図ることにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、第1の解決手段は、インバ
ータを一定周波数で運転したときの圧力損失から補正係
数を求め、その補正係数に基づき制御目標値を補正する
ことにある。
具体的には、第1図(破線部分を含まず)に示すよう
に、インバータ(11)により運転容量可変に駆動される
圧縮機(1)及び熱源側熱交換器(3)を有する室外ユ
ニット(A)に対して、利用側熱交換器(5)を有する
複数台の室内ユニット(B,C,…)を並列に接続してなる
空気調和装置を前提としている。
そして、冷房運転時の室外ユニット(A)の圧縮機
(1)の吸込側における冷媒の吸入圧力相当飽和温度を
検出する吸入圧力検出手段(Pe)と、該吸入圧力検出手
段(Pe)の出力を受け、冷房運転時における吸入圧力相
当飽和温度が所定の制御目標値に一致するよう上記イン
バータ(11)の出力周波数を制御する制御手段(53)と
が設けられている。
さらに、上記室外ユニット(A)と室内ユニット(B,
C…)との間の連絡配管(8c)の長さに応じて変化する
インバータ(11)の運転周波数と吸入ガスの圧力損失と
の関係を記憶する記憶手段(22)と、上記利用側熱交換
器(5)における冷媒の蒸発圧力を検出する蒸発圧力検
出手段(7)と、上記制御手段(53)による制御を強制
的に停止して、インバータ(11)を所定の一定周波数値
に設定する設定手段(50)とが設けられている。
その上、該設定手段(50)によりインバータ(11)を
一定周波数値に設定して行う冷房運転状態において、上
記蒸発圧力検出手段(7)及び吸入圧力検出手段(Pe)
の出力を受け、吸入圧力と蒸発圧力との偏差である圧力
損失に応じて、上記記憶手段(22)の記憶内容に基づき
上記連絡配管(8c)の長さに対応する上記制御目標値の
補正係数を演算する演算手段(51)が設けられている。
加えて、該演算手段(51)で演算された補正係数に基づ
き、上記制御手段(53)による周波数制御のための制御
目標値をインバータ(11)の周波数に応じて補正する補
正手段(52)が設けられている。
第2の解決手段は、上記第1の解決手段において、演
算手段(51)を、試運転開始後、冷媒の物理状態量が安
定したときに補正係数を演算するようにしたものであ
る。
第3の解決手段は、上記第1の解決手段において、演
算手段(51)に、冷媒の物理状態が安定しているか否か
を判別する判別手段(54)を設け、冷媒の物理状態量が
安定したときに補正係数を演算するようにしたものであ
る。
第4の解決手段は、上記第1,第2又は第3の解決手段
において、設定手段(50)による設定されるインバータ
(11)の一定周波数値を高周波数値としたものである。
(作用) 以上の構成により、請求項(1)の発明では、装置の
冷媒運転時、演算手段(51)により、記憶手段(22)の
記憶内容に基づき、蒸発圧力検出手段(7)で検出され
る冷媒の蒸発圧力と上記吸入圧力検出手段(Pe)で検出
される吸入圧力との偏差である圧力損失に応じて、連絡
配管(8c)の長さに対応する補正係数が演算された後、
補正手段(52)により、その補正係数に基づき、インバ
ータ(11)の周波数に応じて、インバータ周波数の制御
目標値としての目標蒸発圧力相当飽和温度値が圧力損失
を見込んだ目標吸入圧力相当飽和温度値に換算補正され
る。
そして、制御手段(53)により、吸入圧力検出手段
(Pe)により検出される吸入圧力相当飽和温度が制御目
標値に一致するようインバータ(11)の出力周波数が制
御されるので、運転中、インバータ(11)の出力周波数
が変化しても、その出力周波数に応じて、圧力損失分だ
け制御目標値が補正される。すなわち、室外ユニット
(A)では圧力損失を見込んだ制御目標値に応じてフィ
ードバック制御を行うことになり、制御目標値のずれが
解消される。
その場合、演算手段(51)により、自動的に補正係数
が演算されるので、連絡配管(8c)の長さに応じて補正
係数を手動で切換える場合における誤切換えや切換え忘
れ等の作業ミスによる制御機能の悪化が防止され、信頼
性が向上することになる。
請求項(2)の発明では、上記請求項(1)の発明に
おいて、装置の試運転開始後、冷媒の物理状態量が安定
する所定時間経過時に、演算手段(51)により補正係数
が演算され、装置の取付け時点で配管長さに対応する制
御目標値の補正係数が演算されることになり、以後の運
転における制御機能が確保されることになる。
請求項(3)の発明では、上記請求項(1)の発明に
おいて、判別手段(54)により、冷媒の物理状態が安定
しているか否かが判別され、物理状態が安定したときに
補正係数が演算されるので、正確な圧力損失に基づいて
制御目標値の補正が行われることになる。
請求項(4)の発明では、設定手段(50)により、イ
ンバータ(11)の出力周波数が高周波数値に設定され、
高周波数値のときつまり圧力損失が大きい条件で、演算
手段(51)により補正係数が演算されるので、補正係数
の算出精度が向上することになる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を第2図以下に図面に基づいて
説明する。
第2図は、本発明を適用したマルチ型空気調和装置の
冷媒配管系統を示し、(A)は室外ユニット、(B)〜
(E)は該室外ユニット(A)に配列に接続された室内
ユニットである。上記室外ユニット(A)の内部には、
電源周波数を可変にするインバータ(11)により能力制
御される圧縮機(1)と、冷房運転時に図中実線の如く
切換わり暖房運転時に図中破線の如く切換る四路切換弁
(2)と、室外熱交換器(3)と、室外電動膨張弁
(4)とが主要機器として内蔵されていて、各機器
(1)〜(4)は各々冷媒の連絡配管(8)で冷媒の流
通可能に接続されている。
また上記室内ユニット(B)〜(E)は同一構成であ
り、各々室内熱交換器(5)を備え、かつ該各室内熱交
換器(5)の液冷媒配管(8a)には、冷媒流量を調節し
減圧を行う室内電動膨張弁(6)がそれぞれ介設されて
いる。そして、上記室外ユニット(A)と各室内ユニッ
ト(B)〜(E)の間は連絡配管(8c)によって接続さ
れ、室外熱交換器(3)で室外空気との熱交換により付
与された冷熱(冷房運転時)又は暖熱(暖房運転時)を
室内空気に付与するヒートポンプ作用を有する冷媒回路
(12)が構成されている。
また、(7)は上記各室内ユニット(B)〜(E)の
室内熱交換器(5)入口に配置され、冷媒運転時に冷媒
の蒸発圧力相当飽和温度にほぼ一致する熱交入口温度T1
を検出する蒸発圧力検出手段としての入口温センサ、
(Pe)は圧縮機(1)の吸入管(8b)に配置され吸入圧
力に対応する吸入ガス温度Te、つまり吸入圧力相当飽和
温度を検出する吸入圧力検出手段としての圧力センサ、
(9)は上記室外ユニット(A)の運転を制御する室外
制御ユニット、(10)は該室外制御ユニット(9)に信
号線にて並列に接続され、各室内ユニット(B)〜
(E)の個別運転を制御する室内制御ユニットであっ
て、該室内制御ユニット(10)には、入口温センサ
(7)が信号の入力可能に接続されている。
また、上記室外制御ユニット(9)の内部には、上記
インバータ(11)の周波数fを制御する制御回路(20)
と、該制御回路(20)の制御目標値Tsを設定する設定回
路(21)と、室外ユニット(A)と室内ユニット(B)
との間の連絡配管(8c)の長さに応じて変化するインバ
ータ(11)の運転周波数と吸入ガスの圧力損失との関係
を記憶する記憶手段としての記憶回路(22)と、上記圧
力センサ(Pe)からの吸入ガス温度Teについての出力信
号、各室内制御ユニット(10),…を介した各入口温セ
ンサ(7),…からの熱交入口温度T1についての出力信
号、及びインバータ(11)からの周波数値fについての
出力信号を受け、上記記憶回路(22)の記憶内容に基づ
いて制御目標値Tsの補正量を算出する変換回路(23)と
が備えられている。
ここで、上記記憶回路(22)には、第3図に示すよう
に、インバータ(11)の周波数の所定の一定値foに対し
て、冷媒の圧力損失に相当する吸入ガス温度Teと入口温
センサ(7)で検知される入口温度T1との差温ΔT(=
T1−te)と連絡配管(8c)の長さ(各室内ユニット
(B)〜(E)についての平均値)に対応する補正係数
Kとの関係が記憶されていて、インバータ(11)が一定
値foで運転されているときの差温ΔTから補正係数Kが
γ12,…と求まるようになされている。
さらに、記憶回路(22)には、第4図に示すように、
一定の目標蒸発圧力相当飽和温度値につき、運転中のイ
ンバータ(11)の出力周波数fに対して、各補正係数K
(γ〜γ)をパラメータとする吸入ガス温度Teの補
正後の制御目標値Tsが記憶されていて、装置の取付けに
より変化する補正係数Kが定まり、インバータ周波数f
が検出されると、それに応じて補正された目標吸入ガス
温度である制御目標値Tsが求まるようになされている。
第2図において、冷房運転時、四路切換弁(2)が図
中実線に示すごとく切換わり、圧縮機(1)から吐出さ
れる冷媒の流れは実線矢印の方向となって、冷媒は室外
熱交換器(3)で凝縮され、各室内ユニット(B)の室
内電動膨張弁(6)で減圧されて、室内熱交換器(5)
で蒸発した後吸入管(8b)を経て圧縮機(1)に戻る。
そのとき、室外制御ユニット(9)により行われる装
置の試運転時の制御内容について、第5図のフローチャ
ートに基づき説明するに、ステップS1で、各室内ユニッ
ト(B)〜(E)を強制サーモ運転し、ステップS2で室
外ユニット(A)側のインバータ(11)の周波数fを最
高周波数値f maxに設定する。そして、ステップS3で、
装置の運転開始後10分間経過するのを持って、ステップ
S4で、上記入口温センサ(7)及び圧力センサ(Pe)の
検出信号である熱交入口温度T1、吸入ガス温度Teを入力
し、それぞれ初期値T1o,Teoと設定する。
次に、ステップS5で、現在の熱交入口温度T1、吸入ガ
ス温度Teについての信号値を入力して、ステップS6,S8
で、熱交入口温度及び吸入ガス温度の現在値T1,Teとそ
の初期値T1o,Teoとの偏差の絶対値が冷媒の物理状態の
安定性を評価するための所定の定数αよりも小さいか否
かを判別し、定数α以上のNOであれば、それぞれステッ
プS7,S9で熱交入口温度及び吸入ガス温度の現在値T1,Te
を初期値T1o,Teoに再設定した後、ステップS10で試運転
開始後30分間経過するまではステップS5に戻って、上記
フローS5〜S9を繰返す一方、ステップS6,S8の判別がい
ずれもYESのときには、冷媒の物理状態が十分安定した
と判断して、ステップS11に進む。
上記の制御で冷媒の物理状態が十分安定した後、又は
十分安定したとはいえなくても30分間経過した後は、ス
テップS11,S13,S15で熱交入口温度T1と吸入ガス温度Te
との差温ΔT(=T1−Te)と、補正係数Kの決定のため
の定数β12(β<β<β)との大小関係
を判別し、T1−Te≦βのときにはステップS12で補正
係数K=γに、β<T1−Te≦βのときにはステッ
プS14でK=γに、β<T1−Te≦βのときにはス
テップS16でK=γに、T1−Te>βのときにはステ
ップS17でK=γにそれぞれ設定して試運転の制御を
終了する。
そして、上記のように試運転で補正係数Kの値が決定
された後の通常の冷房運転時における制御内容につい
て、第6図に基づき説明するに、ステップS21で熱交入
口温度T1、吸入ガス温度Teを入力し、ステップS22で吸
入ガス温度の制御目標値の補正量ΔTeを式ΔTe=K×f
に基づき演算し、ステップS23で吸入ガス温度の制御目
標値Tsを式Ts=Tso−ΔTe(ただし、Tsoは、圧力損失が
ないとしたときの制御目標値で、目標蒸発圧力相当飽和
温度値に相当するものである)に基づき補正した後、ス
テップS24で、上記で補正した制御目標値Tsに応じて、
吸入ガス温度Teがこの補正された制御目標値Tsに収束す
るようにインバータ(11)の出力周波数fをPI制御す
る。
上記制御のフローにおいて、請求項(1)〜(4)の
発明では、ステップS2により、インバータ(11)の所定
の周波数値に設定する設定手段(50)が構成され、ステ
ップS6〜S17により、入口温センサ(蒸発圧力検出手
段)(7)及び吸入温センサ(吸入圧力検出手段)(P
e)の出力を受け、圧力損失に対応する吸入ガス温度
(吸入圧力)Teと入口温度(蒸発圧力)T1との差温ΔT
に応じて、記憶回路(記憶手段)(22)の記憶内容に基
づき連絡配管(8c)の長さに対応する補正係数Kを演算
する演算手段(51)が構成されている。
また、ステップS22及びS23により、上記演算手段(5
1)で演算された補正係数Kに基づき、インバータ(1
1)の周波数制御のための制御目標値Tsをインバータ(1
1)の周波数fに応じて補正する補正手段(52)が構成
され、ステップS24により、上記吸入温センサ(Pe)の
出力を受け、吸入ガス温度Teが所定の制御目標値Tsに一
致するよう上記インバータ(11)の出力周波数fを制御
する制御手段(53)が構成されている。
また、特に請求項(3)の発明では、ステップS6及び
S8により、冷媒の物理状態量(上記実施例では吸入ガス
温度Te及び入口温度T1)の変化に基づき冷媒の物理状態
が安定しているか否かを判別する判別手段(54)が構成
されている。
したがって、請求項(1)の発明では、装置の冷房運
転時、演算手段(51)により、記憶回路(記憶手段)
(22)の記憶内容に基づき、入口温センサ(蒸発圧力検
出手段)(7)及び吸入温センサ(吸入圧力検出手段)
(Pe)の出力を受け、圧力損失に相当する熱交入口温度
(蒸発圧力)T1と吸入ガス温度(吸入圧力)Teとの偏差
(T1−Te)に応じて、連絡配管(8c)の長さに対応する
補正係数Kが演算され、補正手段(52)により、その補
正係数Kに基づき、インバータ(11)の出力周波数fの
制御目標値Tsがインバータ周波数fに応じて補正され
る。
そして、制御手段(53)により、吸入温センサ(Pe)
で検出される吸入ガス温度Teが上記で補正された制御目
標値Tsに一致するようインバータ(11)の出力周波数f
が制御される。
したがって、運転中、インバータ(11)の出力周波数
が変化しても、その出力周波数fに応じて、圧力損失分
だけ制御目標値Tsが補正されるので、室外ユニット
(A)では圧力損失を見込んだ目標吸入圧力相当飽和温
度である値Tsを制御目標値としてフィードバック制御を
行うことになり、連絡配管(8c)の長さに応じて制御目
標値Tsのずれが解消されることになる。
そして、この連絡配管(8c)の長さに対応する補正係
数Kを手動で切換える場合には、誤切換えや切換え忘れ
等の作業ミスにより制御機能が損なわれる虞れが生じる
が、本発明では、演算手段(51)及び補正手段(52)に
より、自動的に連絡配管(8c)の長さに対応する補正係
数Kが算出されるので、そのような虞れを有効に防止す
ることができ、よって、信頼性の向上を図ることができ
る。
請求項(2)の発明では、上記請求項(1)の発明に
おいて、装置の試運転開始後、冷媒の物理状態量が安定
する所定時間経過時、つまり、上記実施例ではステップ
S10の判別で30分経過したときに、演算手段(51)によ
り補正係数Kが演算される。すなわち、装置の取り付け
時点で連絡配管(8c)の長さに対応する制御目標値の補
正が行われることになり、以後の運転における制御機能
を確保することができる。
請求項(3)の発明では、上記請求項(1)の発明に
おいて、判別手段(54)により、冷媒の物理状態が安定
しているか否かが判別され、物理状態が安定したとき
に、補正係数Kが演算されるので、正確な圧力損失に基
づいて補正量が演算され、よって、制御機能が可及的に
向上することになる。
請求項(4)の発明では、上記実施例のステップS2に
示すように、設定手段(50)により、インバータ(11)
の出力周波数が高周波数値f maxに設定され、高周波数
値f maxのときに演算手段(51)により補正係数Kが演
算されるので、圧力損失が大きい条件で補正係数Kが演
算されることになり、よって、補正手段(52)による補
正精度の向上を図ることができる利点がある。
なお、上記実施例では、複数の室内ユニット(B)〜
(E)を一台の室外ユニット(A)に並列に接続したマ
ルチ形空気調和装置について説明したが、本発明は単一
の室内ユニットを備えたもの等についても適用しうるの
はいうまでもない。ただし、特に、マルチ形空気調和装
置では、空調負荷が大きく、したがって、インバータ
(11)の周波数fが高い値で制御され、圧力損失が大き
くなるので、本発明のように制御目標値Tsを補正する効
果が大きい。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項(1)の発明によれば、
冷房運転時、室外ユニットにおいて、冷媒の吸入圧力相
当飽和温度が制御目標値に収束するようにインバータ周
波数を制御する際、予め連絡配管長さに応じて変化する
インバータの出力周波数及び圧力損失の関係を記憶して
おき、インバータを一定周波数値で運転して、圧力損失
に相当する吸入圧力と蒸発圧力との偏差に基づいて連絡
配管長さに対応する補正係数を自動的に演算して、その
補正係数に基づいて制御目標値を補正するようにしたの
で、手動切換えによる誤切換えや切換え忘れを有効に防
止しながら、インバータ出力周波数に応じた圧力損失分
だけ補正した制御目標値に基づき、インバータ周波数を
制御することができ、よって、信頼性の向上を図ること
ができる。
請求項(2)の発明によれば、上記請求項(1)の発
明において、装置の試運転開始後、冷媒の物理状態が安
定する所定時間経過時に、補正係数を演算するようにし
たので、正確な補正係数を演算することができ、よっ
て、以後の運転中の制御機能を確保することができる。
請求項(3)の発明によれば、上記請求項(1)の発
明において、冷媒の物理状態量の変化に基づき、冷媒の
物理状態が安定しているか否かを判別し、冷媒の物理状
態が安定してから補正係数を演算するようにしたので、
補正係数の演算精度の向上を図ることができる。
請求項(4)の発明によれば、上記請求項(1)、
(2)又は(3)の発明において、補正係数演算時のイ
ンバータ周波数を高周波数値に設定するようにしたの
で、高い圧力損失が生じる条件で補正係数を演算するこ
とができ、よって、補正係数の演算精度の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の構成を示すブロック図である。第2図
〜第6図は本発明の実施例を示し、第2図はその冷媒配
管系統および制御信号配線を示す図、第3図はインバー
タ周波数の所定値における圧力損失と連絡配管の長さと
の関係を示す特性図、第4図は補正係数をパラメータと
するインバータ周波数と制御目標値との関係を示す特性
図、第5図は補正係数演算時の制御内容を示すフローチ
ャート図、第6図は冷房運転中のインバータ周波数制御
の内容を示すフローチャート図である。第7図は連絡配
管中の圧力損失に起因する蒸発圧力相当飽和温度のずれ
を説明するためのモリエル線図である。 1……圧縮機 3……室外熱交換器(熱源側熱交換器) 5……室内熱交換器(利用側熱交換器) 7……入口温センサ(蒸発圧力検出手段) 8c……連絡配管 11……インバータ 22……記憶回路(記憶手段) 50……設定手段 51……演算手段 52……補正手段 53……制御手段 54……判別手段 A……室外ユニット B〜E……室内ユニット Pe……圧力センサ(吸入圧力検出手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−6350(JP,A) 特開 昭63−143461(JP,A) 特開 昭63−285282(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インバータ(11)により運転容量可変に駆
    動される圧縮機(1)及び熱源側熱交換器(3)を有す
    る室外ユニット(A)に対して、利用側熱交換器(5)
    を有する複数台の室内ユニット(B,C,…)を並列に接続
    してなる空気調和装置において、 冷房運転時の室外ユニット(A)の圧縮機(1)の吸込
    側における冷媒の吸入圧力相当飽和温度を検出する吸入
    圧力検出手段(Pe)と、 該吸入圧力検出手段(Pe)の出力を受け、冷房運転時に
    おける吸入圧力相当飽和温度が所定の制御目標値に一致
    するよう上記インバータ(11)の出力周波数を制御する
    制御手段(53)と、 上記室外ユニット(A)と室内ユニット(B,C…)との
    間の連絡配管(8c)の長さに応じて変化するインバータ
    (11)の運転周波数と吸入ガスの圧力損失との関係を記
    憶する記憶手段(22)と、 上記利用側熱交換器(5)における冷媒の蒸発圧力を検
    出する蒸発圧力検出手段(7)と、 上記制御手段(53)による制御を強制的に停止して、イ
    ンバータ(11)を所定の一定周波数値に設定する設定手
    段(50)と、 該設定手段(50)によりインバータ(11)を一定周波数
    値に設定して行う冷房運転状態において、上記蒸発圧力
    検出手段(7)及び吸入圧力検出手段(Pe)の出力を受
    け、吸入圧力と蒸発圧力との偏差である圧力損失に応じ
    て、上記記憶手段(22)の記憶内容に基づき上記連絡配
    管(8c)の長さに対応する上記制御目標値の補正係数を
    演算する演算手段(51)と、 該演算手段(51)で演算された補正係数に基づき、上記
    制御手段(53)による周波数制御のための制御目標値を
    インバータ(11)の周波数に応じて補正する補正手段
    (52)と を備えたことを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】演算手段(51)は、試運転開始後、冷媒の
    物理状態量が安定したときに補正係数を演算するもので
    あることを特徴とする請求項(1)記載の空気調和装
    置。
  3. 【請求項3】演算手段(51)は、冷媒の物理状態が安定
    しているか否かを判別する判別手段(54)を備え、冷媒
    の物理状態量が安定したときに補正係数を演算するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項(1)記載の
    空気調和装置。
  4. 【請求項4】設定手段(50)により設定されるインバー
    タ(11)の一定周波数値は高周波数値であることを特徴
    とする請求項(1),(2)又は(3)記載の空気調和
    装置。
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