JPH08164566A - 鏡筒部品の射出成形方法 - Google Patents

鏡筒部品の射出成形方法

Info

Publication number
JPH08164566A
JPH08164566A JP31316394A JP31316394A JPH08164566A JP H08164566 A JPH08164566 A JP H08164566A JP 31316394 A JP31316394 A JP 31316394A JP 31316394 A JP31316394 A JP 31316394A JP H08164566 A JPH08164566 A JP H08164566A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
temperature
lens barrel
glass transition
injection molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31316394A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Hirose
量哉 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP31316394A priority Critical patent/JPH08164566A/ja
Publication of JPH08164566A publication Critical patent/JPH08164566A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑な形状の鏡筒部品を精度良く射出成形す
る。 【構成】 金型に溶融状態の樹脂を射出した後、金型温
度を樹脂のガラス転移点以上の温度に加熱し、その後、
樹脂のガラス転移点以下に冷却して、成形品を取り出
す。小さな射出圧力で射出でき、樹脂に残留応力が生じ
なく、その後に、ガラス転移点以上に加熱するため、残
留応力が解消し、精度良く成形できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレンズ、プリズム、ミラ
ー等の光学機器の光学素子を保持する鏡筒部品をプラス
チックの射出成形により成形する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学機器の光学素子を保持する鏡筒部品
をプラスチックで射出成形する技術としては実開平1−
106221号公報の方法が知られている。図10はこ
の公報に記載されたヘリコイド鏡筒103を示す。ヘリ
コイド鏡筒はヘリコイドねじを有しており、このヘリコ
イド鏡筒の内側面には雌ねじ102が3分割位置に設け
られている。雌ねじ102は雄ねじ部品(図示省略)の
外側面の雄ねじと螺合するものである。このヘリコイド
鏡筒103ではゲート101が雌ねじ102の配置部分
から最も遠い位置に設けられている。このように配置す
ることで、変形が発生する場合、図11の様な形状とな
って、分割された雌ねじが内側に位置するため、ねじと
しての機能を確保することができる。
【0003】この他の従来技術として、鏡筒部品を成形
する金型を若干大きめに作成し、成形された鏡筒部品の
変形を真円度測定機や三次元測定機で測定し、変形した
分だけ金型を削って形状を修正することも行われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら実開平1
−106221号の技術では、ヘリコイド鏡筒103は
ねじとしての機能を満足することはできるが、雌ねじ1
02以外の部分では組み合わされる雄ねじ部品(図示省
略)との間に隙間が生じてしまう。これにより、その隙
間から光が漏れるため、光学機器としての性能を満足で
きないという問題がある。また、成形に用いるプラスチ
ック材料がガラスファイバーやカーボンファイバーが充
填された複合材である場合、これらのファイバーが射出
成形時に配向するため、成形品の変形は図11とは逆の
形状となることがある。すなわち、雌ねじ102付近が
突出し、ゲート101付近が窪んだ形状となる。
【0005】さらに図12に示すカム鏡筒104のよう
に内周面にカム溝106a、106bを有する場合、カ
ム面が連続的でなければならないため、上述した技術が
適用できない。そのうえ、端面に切り欠き107を有し
たカム鏡筒では、成形品は図13及び図14に示すよう
に複雑に変形し易く、ゲートの位置で変形を調整するこ
とはほとんど不可能ともなる。
【0006】一方、変形した分だけ金型を削って形状を
修正する方法の場合には、成形品の変形具合を測定して
金型を修正する工程を何度も繰り返さなければ十分な高
精度を得ることができない。このため、精度を満足する
成形品を得るまでに多大な労力と時間を要する欠点があ
る。
【0007】本発明はこのような問題を考慮してなされ
たもので、レンズ等の光学素子を保持する鏡筒部品が複
雑な形状であったり、成形するプラスチック材料がガラ
スやカーボンファイバー等との複合材であっても、高精
度な射出成形品を比較的短期間で得ることができる方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】請求項1に記載
の方法は光学機器の鏡筒部品を成形する金型内に溶融状
態の熱可塑性樹脂材料を射出充填した後、金型温度を樹
脂材料のガラス転移点以上の温度に加熱し、その後、金
型温度が樹脂材料のガラス転移以下の温度となるまで冷
却して成形品を取り出すことを特徴とする。
【0009】この方法では、金型内を樹脂材料のガラス
転移点よりも高い温度に加熱するため、射出時に生じた
残留応力がほとんど解消される。また金型温度がガラス
転移点より低い状態でキャビティから成形品を突き出す
ため、突き出しによる変形が生じにくく、高精度の円筒
形状の射出成形品を成形することが。
【0010】請求項2に記載の方法は、光学機器の鏡筒
部品を成形する金型の温度を熱可塑性樹脂材料のガラス
転移点温度以上の温度に保持した状態で溶融状態の樹脂
材料を金型内に射出充填し、金型温度が樹脂材料のガラ
ス転移点温度以下の温度となるまで冷却した後、成形品
を取り出すことを特徴とする。
【0011】この方法では、金型内を樹脂材料のガラス
転移点よりも高い温度に加熱してから樹脂材料を射出す
るため、射出時に内部応力が生じにくい。また金型温度
がガラス転移点より低い状態で成形品をキャビティから
突き出すため、突き出しによる変形が生じにくく、高精
度の筒形状の射出成形品を成形できる。
【0012】
【実施例1】図1〜図4は本発明の実施例1を示し、図
1は本実施例の金型1で成形されるカメラの鏡筒2であ
る。この鏡筒2の外周部にはヘリコイド3が形成されて
いる。鏡筒2は段付き状の筒体形状となっており、いず
れの筒部の内面もレンズ挿入部4及び5となっている。
6はゲートである。この鏡筒2においてはヘリコイド
3、レンズ挿入部4及び5のいずれもが真円であること
が望まれる。
【0013】図2は本実施例に用いられる射出成形機7
を示す。この射出成形機7は成形用の金型1を備えてい
る。金型1には低温用温調機9と高温用温調機10がホ
ース8を介して接続されて油等の温調媒体が供給され
る。各ホース8にはバルブ14が設けられている。この
バルブ14の開閉は制御装置12による制御信号13に
より制御されるものである。また金型1には温度センサ
ー11が取り付けられ、このセンサー11によって検出
された金型1の温度が制御装置12に送られる。15は
信号ケーブルであり、射出成形機7の型開き・型締め・
射出等の信号のアクセスが制御装置12との間でおこな
われる。
【0014】なお、本実施例では、金型温度が145℃
以下の状態で型開きから型締めされた場合に高温用温調
機10の温調媒体が金型1に循環する一方、金型温度が
145℃に昇温した時点で低温用温調機9の温調媒体が
金型1に循環するようにバルブ14の開閉が制御装置に
より制御されている。この場合、低温用温調機9から送
り出される温調媒体の温度は115℃、高温用温調機1
0から送り出される温調媒体の温度は180℃である。
【0015】図3は金型1の内部構造を示す。可動側取
り付け板24と、固定側取り付け板27とが対向配置さ
れている。可動側取り付け板24にはスペーサブロック
32を介して可動側受け板31が取り付けられ、この可
動側受け板31に可動型板30が取り付けられている。
一方、固定側取り付け板27にはストリッパープレート
28を介して固定側受け板19が取り付けられ、この固
定側受け板19に固定側型板29が取り付けられてい
る。この固定側にはスプルブッシュ40及びロケートリ
ング41が取り付けられるものである。
【0016】16は固定側型板29の内部に取り付けら
れた固定入子であり、仕切り板17により仕切られた穴
16aが背面側の中央部分に形成されている。この穴1
6aは温調路18aに接続されている。この場合、温調
媒体が漏れないように、固定入子16と固定側受け板1
9との間にはOリング20aが設けられている。また、
温調路18aは口金21を介してホース8に接続され
る。35は固定入子16の周囲に位置するように可動側
型板30に摺動自在に取り付けられたスライド入子であ
り、固定入子16とスライド入子35との間にキャビテ
ィ39を形成する。このスライド入子35は、型締め時
には固定側型板29に取り付けられたアンギュラピン3
3を介して固定入子16側に摺動し、バックアップ34
と係合することにより、型締め方向と直交する方向にス
ライドする。
【0017】これに対して可動側型板30には第1の可
動入子22が取り付けられている。この第1の可動入子
22の外周には温調路18bに接続されて温調媒体が通
る溝22aが形成されている。この第1の可動入子22
の外周にはOリング20bが取り付けられて、温調媒体
の漏れを防いでいる。
【0018】23は第2の可動入子である。この第2の
可動入子23は可動側取り付け板24、スペーサブロッ
ク32、可動側受け板31及び可動側型板30を貫通し
ている。この入子23は基端部が可動側取り付け板24
と入子押さえ25に挟まれて固定される。第2の可動入
子23の内部にはサーモパイプ26が軸方向に挿入され
ている。サーモパイプ26としては密閉された金属パイ
プの中に熱媒体が減圧封入されたものを使用することが
できる。サーモパイプ26の後端は可動側取り付け板2
4及び入子押さえ25に設けられた温調路18cを通る
温調媒体に触れるようになっている。なお、可動側取り
付け板24と入子押さえ25の間にはOリング20c,
20dが設けられて、温調媒体の漏れを防止している。
温度センサー11の先端は第2の可動入子22に設けた
穴に埋め込まれて、キャビティ付近の実温度を測定する
ようになっている。第2の可動入子22には、基端部が
突き出し板上36と突き出し板下37に挟まれたスリー
ブ38が外嵌されるとともに、スリーブ38の先端部が
キャビティ39の一部を兼ねている。
【0019】図4は成形工程の特性図を示す。金型1に
対して高温用温調機10で180℃に加熱された温調媒
体を循環させる。そしてキャビティ温度が130℃に達
した時点で、制御装置12から信号ケーブル15を通じ
て射出許可信号が射出成形機7に送られる。これにより
射出成形機7は300℃に加熱溶融されたガラスファイ
バー20wt%充填ポリカーボネートを金型1に射出す
る。この射出の後、キャビティ温度がポリカーボネート
のガラス転移点(140℃)以上の145℃に達するま
で加熱する。
【0020】キャビティ温度が145℃に達した時点
で、制御装置12がバルブ14へ制御信号13を送出
し、温調媒体の循環を高温用温調機10から低温用温調
機9へ切り替える。この低温の温調媒体によってキャビ
ティ(金型)が冷却され、その温度が120℃に達した
とき、制御装置12から信号ケーブル15を通じて型開
き信号が射出成形機7に送られる。これにより金型1が
開き、キャビティ39内で成形された成形品である鏡筒
2が取り出される。
【0021】以上のようにして得られた鏡筒2の真円度
は、レンズ挿入部4部分が0.052mm、レンズ挿入
部5部分が0.0230mmであった。これに対して、
金型温度をガラス転移点以下で一定(例えば110℃)
にする一般の成形法で成形した場合、真円度はそれぞれ
0.112mm、0.0424mmであり、この一般の
成形法で成形した場合に比べて真円度が大幅に向上し
た。
【0022】このような本実施例では、ある程度キャビ
ティが高温になった時点で溶融樹脂を射出するため、一
般の成形法では射出圧力が1310kgf/cm2 必要
であるのに対して、これが904kgf/cm2 という
比較的低い射出圧力で樹脂をキャビティ内に充填するこ
とができる。これにより、残留応力が樹脂に生じにくく
なる。またその後、キャビティ内でポリカーボネートの
ガラス転移点よりも高い温度に加熱するため、射出時に
生じた残留応力をほとんど解消できる。そして、キャビ
ティ温度が十分低いため、成形された鏡筒2の温度がそ
の熱変形温度よりも十分低くなり、これによりキャビテ
ィから突き出されるとき、変形を生じにくくなる。以上
により、高精度の円筒形状の射出成形品を得ることがで
きる。
【0023】
【実施例2】図5は本発明の実施例2で用いる金型50
を示し、実施例1と同一の部材には同一の符号を付して
ある。固定入子16の背面側の中央部分にはヒーター5
1が挿入されている。また、第1の可動入子22の外周
付近にもヒーター52が複数挿入されて、第2の可動入
子23の中央部分にもヒーター53が挿入されている。
これらのヒーター51、52、53は金型50の外部に
設けられた制御装置(図示省略)により制御される。固
定側受け板19、固定側型板29、可動側型板30、可
動側受け板31のそれぞれの内部には温調路54が設け
られ、この温調路54の内部に油等の温調媒体が供給さ
れる。本実施例において、温調媒体の温度は115℃で
ある。
【0024】図6は本実施例における成形加工の特性図
を示す。型締めが完了した後、金型50へ溶融したガラ
スファイバー20wt%充填のポリカーボネートを射出
する。そして、ヒータ51、52、53によって金型を
加熱し、キャビティ温度が140℃に達した時点で制御
装置12により、ヒータ51、52、53への通電をス
トップする。これにより、温調路54を通る温調媒体に
よって金型50が冷却される。これにより金型の温度が
120℃に達したとき、制御装置からの信号によって金
型50が開き、成形品である鏡筒2を取り出す。
【0025】このような本実施例では、実施例1と同様
な作用を有するが、これに加え、金型の加熱に際してヒ
ーターを使うため、金型の昇温速度が速くなり、成形の
サイクルタイムを短くすることが可能となる。
【0026】なお、本実施例においては、ヒーターによ
って金型を加熱し、キャビティ内の温度が上昇して14
0℃に達した時点で溶融樹脂を射出しても良い。この場
合には射出圧力が低くなるため、射出時に内部応力が生
じにくく、より高精度の成形品を得ることができる。ま
た、キャビティ内に射出された溶融樹脂が固化しにくい
ため、薄肉成形品の成形も可能となる。
【0027】
【実施例3】図7〜図9は本発明の実施例3に用いる装
置を示し、実施例1及び2と同一の部材は同一の符号を
付し、その説明を省略する。この実施例においては、図
7に示すように、金型55がホース63を介して送風機
68に連結されている。この送風機68は内部にヒータ
ー66と、ファン65とが取り付けられており、金型5
5に熱風を送り出すようになっている。また、この送風
機68は制御装置12からの制御信号13により、その
作動が制御される。
【0028】金型55においては図8に示すように、固
定入子16と固定側受け板29の間に断熱材56が配置
されており、スライド入子58とスライド60の間に
も、断熱材59が配置されている。また、第1の可動入
子22と可動側型板30との間にも、断熱材57が配置
されている。
【0029】可動側受け板31、第1の可動入子22及
び断熱材57の内部には、熱風が通ることができる通風
路61が設けられている。この通風路61には送風機6
8からのホース63が連結されている。さらに、第1の
可動入子22とスリーブ38との間には、空気は通るが
溶融樹脂が通らない様に0.02mm程度の隙間62が
設けられており、可動側受け板31とスリーブ38との
間から熱風が逃げないようにOリング64が設けられて
いる。固定側受け板19には、空気は通るが溶融樹脂が
通らない様に0.02mm程度の隙間を付けたエアベン
ト67が設けられている。
【0030】射出成形機7のノズル(図示省略)は、金
型55のスプルブシュ40から離れている。すなわちノ
ズルタッチしていない。この状態で、送風機68からホ
ース63を通じて熱風を金型55に送る。金型55内に
送り込まれた熱風は、通風路61、隙間62を通って、
キャビティ39内に入り、エアベント67及びスプルブ
シュ40から外部へ排出される。そしてキャビティ温度
が155℃に達した時点で、制御装置12からの射出許
可信号が信号ケーブル15を通じて射出成形機7に送ら
れる。これにより、射出成形機7のノズルがスプルブシ
ュ40に接し(ノズルタッチし)、射出成形機7から金
型1へ溶融状態のガラスファイバー20wt%充填ポリ
カーボネートが射出される。
【0031】キャビティ温度が120℃に達したとき、
制御装置からの信号によって金型55が開き、成形され
た鏡筒2を取り出す。以上のようにして、高精度の円筒
形状の射出成形品を得ることができる。
【0032】このような本実施例では、キャビティが成
形材料のガラス転移点以上の高温になった時点で溶融樹
脂を射出するため、比較的低い射出圧力で樹脂をキャビ
ティ内に充填することができ、樹脂に残留応力が生じに
くい。また、固定入子16、第1の可動入子22、スラ
イド入子58の各入子が断熱材56、57、59で囲ま
れているため、キャビティ内に射出された樹脂が徐冷さ
れる。このためキャビティ内に射出された樹脂が徐冷さ
れて、残留応力が更に生じにくい。また、熱風でキャビ
ティ内を加熱するため、外スライドや内スライドを用い
て成形する部品、例えば図12に示すカム鏡筒104の
様な複雑な形状の部品でも成形が可能である。
【0033】上記実施例1、2及び3は成形樹脂材料が
ガラスファイバー20wt%充填ポリカーボネートであ
ったが、本発明はこれに限定するものではなく、カーボ
ンファイバー充填ポリカーボネート、無充填ポリカーボ
ネート、ガラスファイバー充填ABS、ポリカーボネー
ト・ABSアロイ、等の種々の熱可塑性樹脂を使用でき
る。また、温調媒体の温度、金型(キャビティ)の温度
や隙間62等の各数値は、実施例に示した値に限定され
ない。成形する鏡筒部品も、図1に示す鏡筒2のような
形状に限定するものではなく、例えば図12のカム鏡筒
104のように内周にカムを有する形状等の様々な形状
に対応することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明では光学機器のレンズを保持する
鏡筒が複雑な形状であったり、成形するプラスチック材
料がガラスやカーボンファイバー等との複合材であって
も、高精度な射出成形品を比較的短期間で成形すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鏡筒部品の一例を示す図。
【図2】実施例1に使用される射出成形機の正面図。
【図3】実施例1に使用される金型の断面図。
【図4】実施例1の成形を示す特性図。
【図5】実施例2に使用される金型の断面図。
【図6】実施例2の成形を示す特性図。
【図7】実施例3に使用される射出成形機の正面図。
【図8】実施例3に使用される金型の断面図。
【図9】図8におけるA部の拡大図。
【図10】従来方法で成形される鏡筒の断面図。
【図11】鏡筒の変形を示す断面図。
【図12】別の鏡筒の斜視図。
【図13】鏡筒の断面図。
【図14】鏡筒の別の部分の断面図。
【符号の説明】
1 金型 2 鏡筒 9 低温用温調機 10 高温用温調機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】以上のようにして得られた鏡筒2の真円度
は、レンズ挿入部4部分が0.052mm、レンズ挿入
部5部分が0.023mmであった。これに対して、金
型温度をガラス転移点以下で一定(例えば110℃)に
する一般の成形法で成形した場合、真円度はそれぞれ
0.112mm、0.042mmであり、この一般の成
形法で成形した場合に比べて真円度が大幅に向上した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 11:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学機器の鏡筒部品を成形する金型内に
    溶融状態の熱可塑性樹脂材料を射出充填した後、金型温
    度を樹脂材料のガラス転移点以上の温度に加熱し、その
    後、金型温度が樹脂材料のガラス転移以下の温度となる
    まで冷却して成形品を取り出すことを特徴とする鏡筒部
    品の射出成形方法。
  2. 【請求項2】 光学機器の鏡筒部品を成形する金型の温
    度を熱可塑性樹脂材料のガラス転移点温度以上の温度に
    保持した状態で溶融状態の樹脂材料を金型内に射出充填
    し、金型温度が樹脂材料のガラス転移点温度以下の温度
    となるまで冷却した後、成形品を取り出すことを特徴と
    する鏡筒部品の射出成形方法。
  3. 【請求項3】 前記熱可塑性樹脂材料はポリカーボネー
    トを50重量%以上有する複合材であることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の鏡筒部品の射出成形方法。
  4. 【請求項4】 前記熱可塑性樹脂材料はポリカーボネー
    トを50重量%以上有する複合材であり、そのガラス転
    移点以上の温度は140℃以上であることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の鏡筒部品の射出成形方法。
JP31316394A 1994-12-16 1994-12-16 鏡筒部品の射出成形方法 Pending JPH08164566A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31316394A JPH08164566A (ja) 1994-12-16 1994-12-16 鏡筒部品の射出成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31316394A JPH08164566A (ja) 1994-12-16 1994-12-16 鏡筒部品の射出成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08164566A true JPH08164566A (ja) 1996-06-25

Family

ID=18037866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31316394A Pending JPH08164566A (ja) 1994-12-16 1994-12-16 鏡筒部品の射出成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08164566A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6710945B1 (en) 2002-06-03 2004-03-23 Amkor Technology, Inc. Injection molded lens-barrel assembly and method for fabricating lens-barrel and mount assemblies
JP2006159643A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Shisuko:Kk 熱プレス用の金型の加熱冷却システム及び加熱冷却方法
CN1318874C (zh) * 2003-07-08 2007-05-30 佳能株式会社 透镜镜筒
US7554756B2 (en) 2007-08-03 2009-06-30 Panasonic Corporation Cylindrical molded article, lens barrel, camera, and injection mold
JP2012045871A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Stanley Electric Co Ltd 2面コーナーリフレクタアレイ光学素子およびその製造方法並びに2面コーナーリフレクタアレイ光学素子を用いた表示装置
JP2017181767A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 富士フイルム株式会社 レンズユニット

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6710945B1 (en) 2002-06-03 2004-03-23 Amkor Technology, Inc. Injection molded lens-barrel assembly and method for fabricating lens-barrel and mount assemblies
CN1318874C (zh) * 2003-07-08 2007-05-30 佳能株式会社 透镜镜筒
JP2006159643A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Shisuko:Kk 熱プレス用の金型の加熱冷却システム及び加熱冷却方法
US7554756B2 (en) 2007-08-03 2009-06-30 Panasonic Corporation Cylindrical molded article, lens barrel, camera, and injection mold
US7800837B2 (en) 2007-08-03 2010-09-21 Panasonic Corporation Cylindrical molded article, lens barrel, camera, and injection mold
JP2012045871A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Stanley Electric Co Ltd 2面コーナーリフレクタアレイ光学素子およびその製造方法並びに2面コーナーリフレクタアレイ光学素子を用いた表示装置
JP2017181767A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 富士フイルム株式会社 レンズユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4010903A (en) Nozzle for injection molding of thermoplastics
EP0921930B1 (en) Vestige nozzle assembly for injection molding
US5591385A (en) Method for cooling injection molding molds
TWI400154B (zh) 注射模製機
CA2151327A1 (en) Molding arrangement to achieve short mold cycle time
JPH08164566A (ja) 鏡筒部品の射出成形方法
US6695607B2 (en) Mold half-block for injection molding an optical article out of thermoplastic material, and a mold including such a half-block
JP3867966B2 (ja) 光学素子、成形用金型、及び光学素子の製造方法
US10022926B2 (en) Injection molding method and injection molding die
JP2537231B2 (ja) プラスチツクレンズの成形方法
JPH06238711A (ja) プラスチックの射出成形方法および装置
JPH1177842A (ja) プラスチック光学素子及びその製造方法
JPS63296912A (ja) 射出成形装置
JP2008238687A (ja) 金型装置と射出成形方法、及び光学素子
JPH09309156A (ja) 光学部品の成形方法及び成形型及び光学部品
JPS6260623A (ja) 射出圧縮成形方法および装置
JP3395031B2 (ja) レンズ部品
JP2844579B2 (ja) 金型装置
JPH09239797A (ja) 射出成形方法及び金型
JP3162884B2 (ja) ディスク成形用金型装置
JPH05253975A (ja) 射出成形によるレンズの製造方法
JP2001096584A (ja) プラスチック成形装置
JP2003200474A (ja) 射出成形機のチップノズルおよびアダプタ
KR19990041963A (ko) 몰드 베이스의 예비 가열 장치
JP2023183105A (ja) 射出又はトランスファー成形機、及び、射出又はトランスファー成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010911