JP2844579B2 - 金型装置 - Google Patents

金型装置

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    • B29C2045/5635Mould integrated compression drive means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成樹脂からなる部品の
製造に使用される成形用の金型装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりプラスチック部品の製造方法と
しては射出成形、射出圧縮成形、圧縮成形などが知られ
ているが、高い転写性や高い形状精度が要求される部品
には、射出圧縮成形や圧縮成形など、成形中に圧縮動作
を行なう製造法が適用されている。高い転写性や高い形
状精度が要求される部品としては、例えばレンズ、プリ
ズム、ピント板等の光学部品があり、一般にレンズ・プ
リズムは射出圧縮成形で、ピント板は圧縮成形で製造さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、従来のレンズ
の射出圧縮成形に用いる金型装置の例を、図1に示す本
発明の一実施例に係わる金型装置の図を参考にして説明
する。なお、この説明においては、一実施例と同様の機
能を有する部分は、同一の参照番号で表し、且つ一実施
例の構成部材と区別するために参照番号に′を付して説
明する。
【0004】従来の金型装置では、プラスチック材料を
圧縮成形するための型駒11′と、型駒11′が摺動自
在に保持されているところの抱き駒12′との間での型
駒11′の圧縮動作における摺動時のカジリを防止する
ため、型駒11′の断面形状は通常円形状とされてい
る。従って、図6に示す様なレンズ面が円形状の部品を
成形する場合には特に問題がなかったが、図7に示す様
なプリズム31などを成形する場合には、特開昭59−
78305号公報に記載されている様に、本来四辺形、
三角形等の多角形状をしている光学面(鏡面)の部分
に、断面が円形状の摺動部分32を設け、その部分を圧
縮していた。そのため、成形品の形状の制約を受け、光
学面が円形状に略近い多角形状をしていれば、型駒の外
径が光学面の有効部をカバーするのでまだ良いが、図2
に示す様な長尺のレンズでは光学面の有効部が細長い
為、型駒の外径が光学面全体をカバーすることができな
いという問題点があった。そのため、この様な長尺のレ
ンズを成形する場合には、摺動させたい型駒の断面形状
を円形状にすることができず、カジリのおきない射出圧
縮成形を行なうことが不可能で、圧縮を行なわない射出
成形で製造することを余儀なくされていた。
【0005】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、例えば長
尺のレンズ等を成形する場合でも、型駒のかじりが生じ
ない圧縮成形が可能な金型装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の金型装置は、金型本体
と、該金型本体に摺動自在に装着され、成形面を有する
型駒であって、その断面形状が多角形状の型駒と、前記
成形面と他の成形面との間で合成樹脂材料を圧縮成形す
るべく、前記型駒を前記金型本体に対して摺動させる圧
縮ロッドであって、前記金型本体に摺動自在に装着さ
れ、その断面が円形状の圧縮ロッドとを具備し、成形時
の金型温度において、前記金型本体と前記圧縮ロッドと
の嵌合隙間が0.001mm〜0.015mmの範囲に設
定され、前記金型本体と前記型駒との嵌合隙間が0.0
02mm〜0.030mmの範囲に設定されていること
を特徴としている。
【0007】また、この発明に係わる金型装置におい
て、前記型駒の摺動面と前記金型本体の摺動面のうちの
少なくとも一方に、表面処理が施されていることを特徴
としている。
【0008】また、この発明に係わる金型装置におい
て、前記金型本体の、前記圧縮ロッドが摺動される部分
には、オイルレスメタルが装着されていることを特徴と
している。
【0009】また、この発明に係わる金型装置におい
て、前記多角形状の型駒のコーナー部にはアールが付け
られていることを特徴としている。また、本発明の金型
装置は、金型本体と、該金型本体に摺動自在に装着さ
れ、成形面を有する型駒であって、その断面形状が一方
向に細長い形状の型駒と、前記成形面と他の成形面との
間で合成樹脂材料を圧縮成形するべく、前記型駒を前記
金型本体に対して摺動させる圧縮ロッドであって、前記
金型本体に摺動自在に装着され、その断面が円形状の圧
縮ロッドとを具備し、成形時の金型温度において、前記
金型本体と前記圧縮ロッドとの嵌合隙間が0.001m
m〜0.015mmの範囲に設定され、前記金型本体と
前記型駒との嵌合隙間が0.002mm〜0.030mm
の範囲に設定されていることを特徴としている。また、
この発明に係わる金型装置において、前記型駒の摺動面
と前記型駒が摺動する前記金型本体の摺動面のうちの少
なくとも一方に、表面処理が施されていることを特徴と
している。また、この発明に係わる金型装置において、
前記金型本体の、前記圧縮ロッドが摺動される部分に
は、オイルレスメタルが装着されていることを特徴とし
ている。
【0010】
【作用】以上の様に、この発明に係わる金型装置は構成
されているので、型駒の圧縮方向の摺動を、主として圧
縮ロッドと金型本体との嵌合によりガイドし、型駒と金
型本体との間の嵌合隙間を圧縮ロッドと金型本体との嵌
合隙間より若干大きくしておくことにより、型駒の断面
形状が円形状でない場合でも型駒と金型本体との間でか
じりが発生せず、成形品の形状に近い形状の型駒を使用
することが可能となり、長尺状のレンズ等でも圧縮成形
を行うことが可能となる。
【0011】また、型駒と金型本体の摺動面の少なくと
も一方に表面処理を施す、あるいは圧縮ロッドが嵌合さ
れている金型部分にオイルレスメタルを使用する、ある
いは型駒のコーナー部にRを付ける等の方法をとること
により、断面形状が円形状でない型駒のかじり防止効果
を更に向上させることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例について、添
付図面を参照して詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例である圧縮を伴う
成形に使用する金型装置のうちの1つである射出圧縮成
形用金型装置を示すもので、これは図2に示すレーザー
走査光学系に使用されるfθレンズと呼ばれる長尺レン
ズの成形に使用される金型装置100である。
【0014】図1において参照番号1は固定側取付板、
2は可動側取付板、3は固定側型板、4は可動側型板、
5は受板、6はスペーサブロック、7及び8はエジェク
タープレートを夫々示している。参照番号9は固定側型
駒、11は可動側型駒を示しており、それぞれ13及び
14で示した成形面が鏡面となっており、成形品である
所のfθレンズの光学面を成形する様になされている。
【0015】可動側型駒11は、金型本体である所の抱
き駒12に収納されている。ここで固定側型駒9、可動
側型駒11、抱き駒12は熱処理により硬化されてい
る。fθレンズの光学面でない部分である所のツバ部1
5は、抱き駒12で形成される。抱き駒12と固定側型
駒9の成形面13と可動側型駒11の成形面14で囲ま
れる空間がキャビティ10であり、このキャビティ10
に充填された樹脂材料が成形されてfθレンズとなる。
【0016】可動側型駒11のキャビティ側と反対型に
は圧縮装置である所の油圧シリンダ17のピストン29
の先に設けられた圧縮ロッド16が当接連結されてい
る。圧縮ロッド16は断面が円形状であり、これに嵌合
するオイルレスメタルブッシュ18により、受板5に対
して摺動自在にガイドされている。油圧シリンダ17の
ピストン29の前進により、圧縮ロッド16を介して可
動側型駒11が前進し、キャビティ10が圧縮されるこ
とになる。
【0017】以上の様な金型装置における成形の実施例
を以下に示す。
【0018】図1に示した金型装置100を射出成形機
のプラテン間(図示せず)に取り付け、型締め状態に
し、射出シリンダ(図示せず)内で樹脂を加熱溶融し
て、図1に示した金型装置100内に射出する。なお、
金型装置100は、予め金型温調するための水管穴24
に金型温調器(図示せず)より温調媒体を流し、金型を
所望の温度(本実施例では95℃)に温調しておく。
【0019】本実施例においては、アクリル(PMM
A)樹脂を使用し、射出シリンダの設定温度は250℃
とした。射出シリンダより射出された樹脂はスプルー2
0、ランナー21、ゲ−ト22を通り、キャビティ10
へ流れて行く。キャビティ10内へ樹脂が充填され、射
出圧力(本実施例では600kg/cm2)がかかった後、油
圧制御装置19に信号が送られ、油圧シリンダ17の後
側油圧室25に油が注入されて、油圧シリンダ17のピ
ストン29が前進される。これにより、圧縮ロッド16
が前進され、可動側型駒11を前進されることとなり、
キャビティ10が圧縮される。
【0020】本実施例では、圧縮圧力は500kg/cm2
ある。所定時間(本実施例では3分間)圧縮力が付加さ
れた後、油圧制御装置19に信号が送られ、油圧が解除
され、更に所定時間経過後パーティングライン27の所
で金型装置100が固定側と可動側とに分離される。そ
して、射出成形機のエジェクターロッド(図示せず)が
前進し、エジェクタープレート7及び8がそれに伴って
前進し、エジェクターピン23の前進により成形品が型
から離型される。その後、再び型締めされ、次の新しい
溶融樹脂が金型内に射出されるわけである。本実施例で
は以上の1サイクルの工程に約8分間を要する。
【0021】なお、型締め動作と共に、油圧制御装置1
9に信号が送られ、油圧シリンダ17の前側油圧室26
に油が注入され、油圧シリンダ17のピストン29が後
退される。これにより、圧縮ロッド16及び可動側型駒
11が図1に示す所定の位置まで後退され、次の溶融樹
脂がキャビティ10内に射出される以前に、キャビティ
10の容積を図1に示す様に大きくされる。
【0022】なお、従来の金型装置においては、可動側
型駒11′(図1の可動側型駒11に対応)と抱き駒1
2′(図1の抱き駒12に対応)との間のクリアランス
が狭く設定され、他の場所においてはクリアランスが広
く設定されていた。すなわち、可動側型駒11′と抱き
駒12′との摺動面以外の部分では両者が接しない様に
逃がしていたわけである。しかしながら、型駒11′の
断面形状が円形状でない為、「かじり」の問題が生じて
いた。その理由としては、抱き駒12′の可動側型駒1
1′の入る穴が円形状でない為、加工精度を上げるのが
難しいことと、油圧シリンダ17′のピストン29′の
摺動中心と、抱き駒12′の穴の中心とを一致させるこ
とが難しいことが挙げられる。可動側型駒11′と抱き
駒12′の中心が一致していないと、スライド方向に垂
直な分力が生じ、可動側型駒11′が片側に押し付けら
れながら摺動されることとなり「かじり」が発生し易
い。
【0023】本実施例においては、断面形状が円形状で
はない可動側型駒11のキャビティ面とは反対側に、油
圧シリンダ17のピストン29より延伸せしめた断面が
円形状の圧縮ロッド16を当接、連結し、その圧縮ロッ
ド16と圧縮ロッド16が嵌合されている金型部分との
クリアランスを狭くし、逆に可動側型駒11と抱き駒1
2との間のクリアランスは、圧縮ロッド16とこれが嵌
合する金型部分とのクリアランスよりも広く設定してい
る。これにより、可動側型駒11が抱き駒12にかじる
のを防ぐようにしている。
【0024】ここで当発明者らは詳細な検討を行い、圧
縮ロッド16と金型部分とのクリアランス、及び可動側
型駒11と抱き駒12との間のクリアランスの最適値を
見い出したのである。
【0025】圧縮ロッド16と金型部分とのクリアラン
スは、圧縮ロッド16がガタつくことなく、スムーズに
動くことができることが必要で、また、可動側型駒11
と当接連結されている為、光学面となる鏡面に仕上げら
れた成形面14と、固定側型駒9の光学面となる鏡面に
仕上げられた成形面13との間に偏心がない様に設定し
なければならない。この必要条件を満足する最適なクリ
アランスは0.001mm〜0.015mm(望ましくは
0.001mm〜0.008mm)であることを見い出し
た。また、可動側型駒11と、抱き駒12の間28のク
リアランスは、かじりの点からは広ければ広い程良い
が、あまり広いと可動側型駒11と抱き駒12の間28
に溶融樹脂が入り込み、バリとなる。この点より可動側
型駒11と抱き駒12とのクリアランスは0.002mm
〜0.030mm(望ましくは0.006mm〜0.020
mm)であることを当発明者らは詳細な検討により見い出
したのである。
【0026】なお、ここで、上記のクリアランスは、金
型を構成する部材の熱膨張を考慮して決定しなければな
らないのは言うまでもない。
【0027】具体的に、例えば、圧縮ロッド16と圧縮
ロッド16が嵌合されている金型部分との間のクリアラ
ンスを例にとって述べる。各部材の材質と熱膨張係数の
関係は以下の通りである。
【0028】 各部材の名称 各部材の材質 各部材の熱膨張係数 圧縮ロッド16 SKD11 12.0×10-6 ブッシュ18 SUJ2 10.6×10-6 圧縮ロッド16及び圧縮ロッド16が嵌合されている金
型部分付近の金型温度は前述の通り95°Cであり、上
記の金型部分の95°Cにおける穴径をφ50+0.0
01〜φ50+0.009とすれば、圧縮ロッド16の
95°Cにおける軸径はφ50−0.006〜φ50+
0とし、クリアランスは、最小0.001mm〜最大
0.015mmとしなければならない。従って、室温2
5°Cにおける圧縮ロッド16の軸径は、最大で、50
−(95−25)×12.0×10 -6×50=49.9
58mm、最小で50−0.006−(95−25)×
12.0×10-6×(50−0.006)=49.95
2mmとなり、49.960−0.008〜49.96
0−0.002となる。これに対し、圧縮ロッド16が
嵌合する金型部分の室温25°Cにおける穴径は、最大
で50.009−(95−25)×10.6×10-6×
50.009=49.969mm、最小で50.001
−(95−25)×10.6×10-6×50.001=
49.964mmとなり、49.960+0.004〜
49.960+0.009となる。
【0029】また、可動側型駒11と抱き駒12とのク
リアランスも前述した様に設定すれば、かじりの問題は
なくなるが、更にかじりの問題を解決するために当発明
者らは、可動側型駒11と抱き駒12との摺動面28の
少なくともどちらか一方、すなわち、可動側型駒11で
言えば外周面、抱き駒12で言えば可動側型駒11が入
る穴の内面に表面処理を施すことにより、表面硬度をあ
げる(Hv(ビッカース硬度)で550以上、望ましく
はHvで600以上)ことが重要であることを見い出し
た。表面処理としては無電解ニッケルメッキ(たとえば
リン含有のニッケルメッキ、ボロン含有のニッケルメッ
キ、ボロンとタングステン含有のニッケルメッキな
ど)、無電解コバルトメッキ(たとえばリン含有のコバ
ルトメッキ、ボロン含有のコバルトメッキ、ニッケルと
ボロン含有のコバルトメッキ、ニッケルとリン含有のコ
バルトメッキ、ボロンとタングステン含有のコバルトメ
ッキ、リンとタングステン含有のコバルトメッキ等)
や、クロムメッキや、TiN,TiCN,TiC,W2
C等のコーティングがあり、それぞれ母材の材質等を考
慮して選択すれば良い。
【0030】更に、圧縮ロッド16と圧縮ロッド16が
嵌合する金型部分との間の摺動性を上げる為に、通常の
摺動面であれば、グリス等の潤滑剤を塗布するところで
あるが、キャビティ内にグリス等がにじみ出ると、成形
品の中に混入し、光学部品であれば透過率等の問題が生
じ、また、他の部品であっても強度等の物性の問題や、
成形品表面にグリス等の付着の問題が生じるということ
がある。
【0031】そこで、当発明者らは、上記の金型部分に
オイルレスメタルで作ったブッシュ18をうちこみ、グ
リス等を使わずに摺動性をあげることを見い出した。
尚、オイルレスメタルブッシュ18と、圧縮ロッド16
との嵌合長は、圧縮ロッド16の直径以上あることが望
ましい。更に、摺動する可動側型駒11の断面形状のコ
ーナー部にはRが付けられていることがかじりの点で望
ましい。本実施例で使用した可動側型駒11は、図3に
示す様な形状で、その断面形状は図4に示す通りで、四
隅にはR3程度のRが付けられている。また、断面形状
は、図5に示す様に、両端面が半円形状であってももち
ろん良い。
【0032】以上述べた金型装置を用いて射出圧縮成形
を行なう事により、図2に示したレーザー走査光学系の
fθレンズの形状精度は、成形誤差1μm以内(ニュー
トンリング本数3本以内)という高精度のものが得ら
れ、かつバリの発生もなく、型駒のかじりも長期の成形
において1度も生じなかった。これに対し、従来の様に
圧縮を用いない射出成形を行った場合には、成形誤差5
μm(ニュートン本数15本)以下にすることが不可能
であった。また、従来の可動側型駒と抱き駒との間のク
リアランスを0.010mm以下と小さく設定した金型
で、射出圧縮成形を行なった所、成形開始から20ショ
ット目位でカジリが生じ、30ショット目ともなると、
所望の圧縮動作を行なうことが不可能であった。 (他の実施例)上記の一実施例においては、金型の中に
圧縮装置として油圧シリンダを組み込んだ例を示した
が、成形機に型締装置とは別に設けてある圧縮装置を利
用しても良い。また、圧縮装置は油圧に限らず、空圧あ
るいはモータ等で駆動してもよい。また、一実施例にお
いては金型温度を一定にさせて成形する例を述べたが、
金型温度も変動(溶融樹脂の射出時には、金型温度を樹
脂のガラス転移点以上に設定し、樹脂を射出後冷却して
成形品を取り出すなど)させることにより、より高精度
な形状精度をもったプラスチック部品を製造することが
できる。
【0033】更に、一実施例においては射出圧縮成形に
ついて述べたが、圧縮を伴う成形法であれば、同じ技術
として応用できるので、圧縮成形法についても適用でき
る。
【0034】また、一実施例においては、長尺レンズと
いう光学部品の成形について述べたが、圧縮を伴う成形
法であれば、長尺レンズ以外のプリズム等の光学部品で
あっても良いし、また更に光学部品に限定されなくても
良いことは言うまでもない。
【0035】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても1つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明は、システム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の金型装置に
よれば、型駒の圧縮方向の摺動を、主として圧縮ロッド
と金型本体との嵌合によりガイドし、型駒と金型本体と
の間の嵌合隙間を圧縮ロッドと金型本体との嵌合隙間よ
り若干大きくしておくことにより、型駒の断面形状が円
形状でない場合でも型駒と金型本体との間でかじりが発
生せず、成形品の形状に近い形状の型駒を使用すること
が可能となり、長尺状のレンズ等でも圧縮成形を行うこ
とが可能となる。
【0037】また、型駒と金型本体の摺動面の少なくと
も一方に表面処理を施す、あるいは圧縮ロッドが嵌合さ
れている金型部分にオイルレスメタルを使用する、ある
いは型駒のコーナー部にRを付ける等の方法をとること
により、断面形状が円形状でない型駒のかじり防止効果
を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である圧縮を伴う成形に使用
する金型装置の構造を示した図である。
【図2】レーザー走査光学系に使用される長尺レンズを
示した図である。
【図3】可動側の型駒の斜視図である。
【図4】可動側の型駒の断面図である。
【図5】可動側の型駒の構造の他の例を示す断面図であ
る。
【図6】円形状のレンズを示す図である。
【図7】ペンタプリズムを示す図である。
【符号の説明】
10 キャビティ 11 可動側型駒 12 抱き駒 16 圧縮ロッド 17 油圧シリンダー(圧縮装置) 18 オイルレスメタルブッシュ 19 油圧制御装置 29 ピストン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/56,45/64 - 45/70,45/26 B29C 33/20 - 33/24,33/76

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型本体と、 該金型本体に摺動自在に装着され、成形面を有する型駒
    であって、その断面形状が多角形状の型駒と、 前記成形面と他の成形面との間で合成樹脂材料を圧縮成
    形するべく、前記型駒を前記金型本体に対して摺動させ
    る圧縮ロッドであって、前記金型本体に摺動自在に装着
    され、その断面が円形状の圧縮ロッドとを具備し、 成形時の金型温度において、前記金型本体と前記圧縮ロ
    ッドとの嵌合隙間が0.001mm〜0.015mmの範
    囲に設定され、前記金型本体と前記型駒との嵌合隙間が
    0.002mm〜0.030mmの範囲に設定されている
    ことを特徴とする金型装置。
  2. 【請求項2】 前記型駒の摺動面と前記型駒が摺動する
    前記金型本体の摺動面のうちの少なくとも一方に、表面
    処理が施されていることを特徴とする請求項1に記載の
    金型装置。
  3. 【請求項3】 前記金型本体の、前記圧縮ロッドが摺動
    される部分には、オイルレスメタルが装着されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の金型装置。
  4. 【請求項4】 前記多角形状の型駒のコーナー部にはア
    ールが付けられていることを特徴とする請求項1に記載
    の金型装置。
  5. 【請求項5】 金型本体と、 該金型本体に摺動自在に装着され、成形面を有する型駒
    であって、その断面形状が一方向に細長い形状の型駒
    と、 前記成形面と他の成形面との間で合成樹脂材料を圧縮成
    形するべく、前記型駒を前記金型本体に対して摺動させ
    る圧縮ロッドであって、前記金型本体に摺動自在に装着
    され、その断面が円形状の圧縮ロッドとを具備し、 成形時の金型温度において、前記金型本体と前記圧縮ロ
    ッドとの嵌合隙間が0.001mm〜0.015mmの範
    囲に設定され、前記金型本体と前記型駒との嵌合隙間が
    0.002mm〜0.030mmの範囲に設定されている
    ことを特徴とする金型装置。
  6. 【請求項6】 前記型駒の摺動面と前記型駒が摺動する
    前記金型本体の摺動面のうちの少なくとも一方に、表面
    処理が施されていることを特徴とする請求項5に記載の
    金型装置。
  7. 【請求項7】 前記金型本体の、前記圧縮ロッドが摺動
    される部分には、オイルレスメタルが装着されているこ
    とを特徴とする請求項5に記載の金型装置。
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