JPH08164482A - 溶接装置 - Google Patents
溶接装置Info
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- JPH08164482A JPH08164482A JP30923594A JP30923594A JPH08164482A JP H08164482 A JPH08164482 A JP H08164482A JP 30923594 A JP30923594 A JP 30923594A JP 30923594 A JP30923594 A JP 30923594A JP H08164482 A JPH08164482 A JP H08164482A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶接部分の温度や溶接電流値を容易に認識で
きる溶接装置を提供する。 【構成】 溶接部から発せられる赤外線を赤外線用CC
D撮像センサからなる赤外線センサ37によって検出す
ると共に、赤外線センサ37の各セル毎の赤外線量から
隠せるに対応した検出対象部分の温度を検出し、これに
基づいて溶接部の温度分布を減光グラスの内側に取り付
けられたカラー液晶表示器からなるHUD表示器39に
色分けして表示する。さらに、HUD表示器39に溶接
部の最高温度及び溶接電流値を数字表示する。 【効果】 溶接部の温度分布及び最高温度並びに溶接電
流値を溶接部分から目を離すことなく容易に認識できる
ので、溶接部分の状態を目視しながら的確な溶接を行う
ことができ、従来のような溶接状態の悪化及び作業効率
の低下を招くことがない。
きる溶接装置を提供する。 【構成】 溶接部から発せられる赤外線を赤外線用CC
D撮像センサからなる赤外線センサ37によって検出す
ると共に、赤外線センサ37の各セル毎の赤外線量から
隠せるに対応した検出対象部分の温度を検出し、これに
基づいて溶接部の温度分布を減光グラスの内側に取り付
けられたカラー液晶表示器からなるHUD表示器39に
色分けして表示する。さらに、HUD表示器39に溶接
部の最高温度及び溶接電流値を数字表示する。 【効果】 溶接部の温度分布及び最高温度並びに溶接電
流値を溶接部分から目を離すことなく容易に認識できる
ので、溶接部分の状態を目視しながら的確な溶接を行う
ことができ、従来のような溶接状態の悪化及び作業効率
の低下を招くことがない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接対象物体の温度や
溶接電流値を表示する表示器を設けた減光グラスを備え
た溶接装置に関するものである。
溶接電流値を表示する表示器を設けた減光グラスを備え
た溶接装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属母材等に対するアルゴン溶接
作業を行う際、溶接部分の最適状態(最適温度)を保持
するために、フート・スイッチによって溶接電流の値を
制御している。即ち、溶接作業を開始して時間が経過す
ると溶接部分の温度が上昇し、最適な溶接状態を得られ
なくなるので、溶接電流値を徐々に低下させながら最適
の温度状態を保つことにより溶接作業を行っている。ま
た、この溶接部分の温度は通常、溶接電流の値によって
把握しており、溶接電流の値は溶接装置に備わる表示器
に表示され、作業者はこの表示によって溶接電流値を確
認できるようになっている。
作業を行う際、溶接部分の最適状態(最適温度)を保持
するために、フート・スイッチによって溶接電流の値を
制御している。即ち、溶接作業を開始して時間が経過す
ると溶接部分の温度が上昇し、最適な溶接状態を得られ
なくなるので、溶接電流値を徐々に低下させながら最適
の温度状態を保つことにより溶接作業を行っている。ま
た、この溶接部分の温度は通常、溶接電流の値によって
把握しており、溶接電流の値は溶接装置に備わる表示器
に表示され、作業者はこの表示によって溶接電流値を確
認できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の溶接装置においては、溶接電流値が表示器に表
示されてはいるが、作業者は溶接部分より発生するアー
クから目を保護するため、減光グラス付きのヘルメット
をかぶっている。このため、作業者は表示器に表示され
ている溶接電流値を視認することができず、溶接部分の
状態を目視しながら、個人的経験に基づいて溶接電流を
変化させて作業を行っているため、溶接状態の悪化及び
作業効率の低下を招くことが多々あった。
た従来の溶接装置においては、溶接電流値が表示器に表
示されてはいるが、作業者は溶接部分より発生するアー
クから目を保護するため、減光グラス付きのヘルメット
をかぶっている。このため、作業者は表示器に表示され
ている溶接電流値を視認することができず、溶接部分の
状態を目視しながら、個人的経験に基づいて溶接電流を
変化させて作業を行っているため、溶接状態の悪化及び
作業効率の低下を招くことが多々あった。
【0004】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、溶接
部分の温度や溶接電流値を容易に認識できる溶接装置を
提供することにある。
部分の温度や溶接電流値を容易に認識できる溶接装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、溶接電流の値を検出する電
流値検出手段と、作業者が顔面に装着する減光グラスの
内側に取り付けられた表示器と、前記電流値検出手段に
よって検出された溶接電流値を前記表示器に表示する溶
接電流値表示手段とを備えた溶接装置を提案する。
成するために請求項1では、溶接電流の値を検出する電
流値検出手段と、作業者が顔面に装着する減光グラスの
内側に取り付けられた表示器と、前記電流値検出手段に
よって検出された溶接電流値を前記表示器に表示する溶
接電流値表示手段とを備えた溶接装置を提案する。
【0006】また、請求項2では、溶接対象となる物体
から放射される赤外線を検出する赤外線検出手段と、前
記赤外線検出手段によって検出された赤外線量から前記
溶接対象物体の温度値を算出する演算手段と、作業者が
顔面に装着する減光グラスの内側に取り付けられた表示
器と、前記演算手段によって算出された温度値を前記表
示器に表示する温度値表示手段とを備えた溶接装置を提
案する。
から放射される赤外線を検出する赤外線検出手段と、前
記赤外線検出手段によって検出された赤外線量から前記
溶接対象物体の温度値を算出する演算手段と、作業者が
顔面に装着する減光グラスの内側に取り付けられた表示
器と、前記演算手段によって算出された温度値を前記表
示器に表示する温度値表示手段とを備えた溶接装置を提
案する。
【0007】また、請求項3では、複数のセルからな
り、該複数のセル上に溶接対象となる物体を結像し、該
物体の各部分から放射される赤外線を前記セル毎に検出
する赤外線検出手段と、前記赤外線検出手段によって検
出された各セル毎の赤外線量から、前記各セル毎に前記
溶接対象物体の各部分の温度値を算出する演算手段と、
作業者が顔面に装着する減光グラスの内側に取り付けら
れたカラー表示器と、前記演算手段によって算出された
各セル毎の温度値に基づいて、前記溶接対象物体の温度
分布を前記カラー表示器に色分けして表示する温度分布
表示手段とを備えた溶接装置を提案する。
り、該複数のセル上に溶接対象となる物体を結像し、該
物体の各部分から放射される赤外線を前記セル毎に検出
する赤外線検出手段と、前記赤外線検出手段によって検
出された各セル毎の赤外線量から、前記各セル毎に前記
溶接対象物体の各部分の温度値を算出する演算手段と、
作業者が顔面に装着する減光グラスの内側に取り付けら
れたカラー表示器と、前記演算手段によって算出された
各セル毎の温度値に基づいて、前記溶接対象物体の温度
分布を前記カラー表示器に色分けして表示する温度分布
表示手段とを備えた溶接装置を提案する。
【0008】また、請求項4では、請求項2又は3記載
の溶接装置において、前記赤外線検出手段は前記減光グ
ラスの前面に設けられている溶接装置を提案する。
の溶接装置において、前記赤外線検出手段は前記減光グ
ラスの前面に設けられている溶接装置を提案する。
【0009】
【作用】本発明の請求項1によれば、電流値検出手段に
よって負荷に流れる電流値が検出され、溶接電流値表示
手段により前記負荷に流れる電流値が表示器に表示され
る。また、前記表示器は、作業者が顔面に装着する減光
グラスの内側に取り付けられているので、作業者は溶接
部分から目を離すことなく前記表示器の表示を視認する
ことができる。
よって負荷に流れる電流値が検出され、溶接電流値表示
手段により前記負荷に流れる電流値が表示器に表示され
る。また、前記表示器は、作業者が顔面に装着する減光
グラスの内側に取り付けられているので、作業者は溶接
部分から目を離すことなく前記表示器の表示を視認する
ことができる。
【0010】また、請求項2によれば、赤外線検出手段
によって溶接対象物から発せられる赤外線が検出され、
該赤外線検出手段によって検出された赤外線量から演算
手段によって前記溶接対象物の温度値が算出される。さ
らに、温度値表示手段によって、前記温度値が表示器に
表示される。また、前記表示器は、作業者が顔面に装着
する減光グラスの内側に取り付けられているので、作業
者は溶接部分から目を離すことなく前記表示器の表示を
視認することができる。
によって溶接対象物から発せられる赤外線が検出され、
該赤外線検出手段によって検出された赤外線量から演算
手段によって前記溶接対象物の温度値が算出される。さ
らに、温度値表示手段によって、前記温度値が表示器に
表示される。また、前記表示器は、作業者が顔面に装着
する減光グラスの内側に取り付けられているので、作業
者は溶接部分から目を離すことなく前記表示器の表示を
視認することができる。
【0011】また、請求項3によれば、赤外線検出手段
により、複数のセル上に溶接対象となる物体が結像さ
れ、該物体の各部分から放射される赤外線が前記セル毎
に検出される。さらに、前記赤外線検出手段によって検
出された各セル毎の赤外線量から、演算手段によって前
記各セル毎に前記溶接対象物体の各部分の温度値が算出
され、前記演算手段によって算出された各セル毎の温度
値に基づいて、温度分布表示手段により前記溶接対象物
体の温度分布が、作業者が顔面に装着する減光グラスの
内側に取り付けられたカラー表示器に色分けして表示さ
れる。また、前記カラー表示器は、作業者が顔面に装着
する減光グラスの内側に取り付けられているので、作業
者は溶接部分から目を離すことなく前記表示器の表示を
視認することができる。
により、複数のセル上に溶接対象となる物体が結像さ
れ、該物体の各部分から放射される赤外線が前記セル毎
に検出される。さらに、前記赤外線検出手段によって検
出された各セル毎の赤外線量から、演算手段によって前
記各セル毎に前記溶接対象物体の各部分の温度値が算出
され、前記演算手段によって算出された各セル毎の温度
値に基づいて、温度分布表示手段により前記溶接対象物
体の温度分布が、作業者が顔面に装着する減光グラスの
内側に取り付けられたカラー表示器に色分けして表示さ
れる。また、前記カラー表示器は、作業者が顔面に装着
する減光グラスの内側に取り付けられているので、作業
者は溶接部分から目を離すことなく前記表示器の表示を
視認することができる。
【0012】また、請求項4によれば、前記赤外線検出
手段は前記減光グラスの前面に設けられているため、溶
接部から発せられる赤外線が確実に検出される。
手段は前記減光グラスの前面に設けられているため、溶
接部から発せられる赤外線が確実に検出される。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図1は本発明の一実施例を示す構成図である。
図において、1は溶接装置で、溶接回路部2、報知部3
から構成されている。
明する。図1は本発明の一実施例を示す構成図である。
図において、1は溶接装置で、溶接回路部2、報知部3
から構成されている。
【0014】溶接回路部2は、電源回路21、電流制御
回路22、フート・スイッチ23、ガスボンベ24、溶
接トーチ25及び溶加棒26から構成され、ガスボンベ
24にはアルゴンガスからなるシールドガスが貯蔵され
ている。
回路22、フート・スイッチ23、ガスボンベ24、溶
接トーチ25及び溶加棒26から構成され、ガスボンベ
24にはアルゴンガスからなるシールドガスが貯蔵され
ている。
【0015】電源回路21は、商用電源から電力供給を
受け、所定の高電圧を出力する。この電源回路21の一
方の出力端子は溶加棒26に接続され、他方の出力端子
は電流制御回路22の入力端子に接続されている。
受け、所定の高電圧を出力する。この電源回路21の一
方の出力端子は溶加棒26に接続され、他方の出力端子
は電流制御回路22の入力端子に接続されている。
【0016】電流制御回路22は、フート・スイッチ2
3の設定値に基づく電流を電流値報知部3を介して溶接
トーチ25に通電する。また、ガスボンベ24内部のシ
ールドガスは、供給管27を介して溶接トーチ25に供
給される。
3の設定値に基づく電流を電流値報知部3を介して溶接
トーチ25に通電する。また、ガスボンベ24内部のシ
ールドガスは、供給管27を介して溶接トーチ25に供
給される。
【0017】報知部3は、電流検出回路31、表示回路
32、スイッチ回路33、音声データメモリ34、演算
制御回路35、音声出力回路36、赤外線センサ37、
A/D変換器38、及びヘッド・アップ・ディスプレイ
(以下、HUDと称する)表示器39から構成されてい
る。
32、スイッチ回路33、音声データメモリ34、演算
制御回路35、音声出力回路36、赤外線センサ37、
A/D変換器38、及びヘッド・アップ・ディスプレイ
(以下、HUDと称する)表示器39から構成されてい
る。
【0018】電流検出回路31は、変圧器311 、チョー
クコイル312 、コンデンサ313 、抵抗器314 、ダイオー
ドブリッジ回路315 及びアナログ/ディジタル(以下、
A/Dと称する)変換器316 から構成され、変圧器311
の一次巻線は電流制御回路22の出力端子と溶接トーチ
25との間に接続され、電流制御回路22から溶接トー
チ25に通電される溶接電流値Iに対応した電流を二次
巻線に誘導出力する。また、変圧器311 の二次巻線の一
端はチョークコイル312 を介してダイオードブリッジ回
路315 の一方の入力端子に接続され、他端はダイオード
ブリッジ回路315 の他方の入力端子に接続されている。
さらに、ダイオードブリッジ回路315 の2つの入力端子
間にはコンデンサ313 が接続され、ダイオードブリッジ
回路315の出力端子は並列接続された抵抗器314 とA/
D変換器316 の入力端子に接続されている。
クコイル312 、コンデンサ313 、抵抗器314 、ダイオー
ドブリッジ回路315 及びアナログ/ディジタル(以下、
A/Dと称する)変換器316 から構成され、変圧器311
の一次巻線は電流制御回路22の出力端子と溶接トーチ
25との間に接続され、電流制御回路22から溶接トー
チ25に通電される溶接電流値Iに対応した電流を二次
巻線に誘導出力する。また、変圧器311 の二次巻線の一
端はチョークコイル312 を介してダイオードブリッジ回
路315 の一方の入力端子に接続され、他端はダイオード
ブリッジ回路315 の他方の入力端子に接続されている。
さらに、ダイオードブリッジ回路315 の2つの入力端子
間にはコンデンサ313 が接続され、ダイオードブリッジ
回路315の出力端子は並列接続された抵抗器314 とA/
D変換器316 の入力端子に接続されている。
【0019】これにより、変圧器311 の二次巻線から出
力された電流はチョークコイル312及びコンデンサ313
によって平滑され、さらにダイオードブリッジ回路315
によって整流された後、抵抗器314 によって電圧に変換
され、抵抗器314 の両端間の電圧値がA/D変換器316
からディジタルデータDA1で出力される。
力された電流はチョークコイル312及びコンデンサ313
によって平滑され、さらにダイオードブリッジ回路315
によって整流された後、抵抗器314 によって電圧に変換
され、抵抗器314 の両端間の電圧値がA/D変換器316
からディジタルデータDA1で出力される。
【0020】表示回路32は、BCDデコーダ321 、及
び7セグメントLED等からなる表示器322 から構成さ
れ、A/D変換器316 から出力されたデータDA1を1
0進数表示する。
び7セグメントLED等からなる表示器322 から構成さ
れ、A/D変換器316 から出力されたデータDA1を1
0進数表示する。
【0021】スイッチ回路33は、ディジタルスイッチ
からなる電流許容値設定スイッチ331 、温度許容値設定
スイッチ332 、報知間隔時間設定スイッチ333 、情報切
替スイッチ334 、リセットスイッチ335 から構成されて
いる。
からなる電流許容値設定スイッチ331 、温度許容値設定
スイッチ332 、報知間隔時間設定スイッチ333 、情報切
替スイッチ334 、リセットスイッチ335 から構成されて
いる。
【0022】電流許容値設定スイッチ331 には、溶接電
流値Iを中心とした上下の許容値ΔIが設定され、変動
後の溶接電流値がこの許容値内にあるときは後述する音
声報知が行われない。温度許容値設定スイッチ332 に
は、溶接温度値Tを中心とした上下の許容値ΔTが設定
され、変動後の溶接温度値がこの許容値内にあるときは
後述する音声報知が行われない。さらに、報知間隔時間
設定スイッチ333 には溶接電流値Iの変動が許容値ΔI
にあるとき、又は溶接温度Tの変動が許容値ΔTにある
ときに溶接電流値I又は溶接温度Tを音声報知する間隔
時間ts が設定される。情報切替スイッチ334 は、音声
による報知情報を電流値にするか温度値にするかを切替
える。
流値Iを中心とした上下の許容値ΔIが設定され、変動
後の溶接電流値がこの許容値内にあるときは後述する音
声報知が行われない。温度許容値設定スイッチ332 に
は、溶接温度値Tを中心とした上下の許容値ΔTが設定
され、変動後の溶接温度値がこの許容値内にあるときは
後述する音声報知が行われない。さらに、報知間隔時間
設定スイッチ333 には溶接電流値Iの変動が許容値ΔI
にあるとき、又は溶接温度Tの変動が許容値ΔTにある
ときに溶接電流値I又は溶接温度Tを音声報知する間隔
時間ts が設定される。情報切替スイッチ334 は、音声
による報知情報を電流値にするか温度値にするかを切替
える。
【0023】音声データメモリ34は、ROM或いはバ
ックアップされたRAM等からなり、予め溶接電流値に
対応してこの溶接電流値を表す音声データと、溶接温度
に対応してこの溶接温度値を表す音声データがそれぞれ
記憶され、例えば0.1アンペア単位、0.5℃単位で
女性の声による音声データが記憶されている。
ックアップされたRAM等からなり、予め溶接電流値に
対応してこの溶接電流値を表す音声データと、溶接温度
に対応してこの溶接温度値を表す音声データがそれぞれ
記憶され、例えば0.1アンペア単位、0.5℃単位で
女性の声による音声データが記憶されている。
【0024】演算制御回路35は、スイッチ回路33の
各スイッチ331 〜336 の設定値を読み取ると共に、A/
D変換器316 並びに後述するA/D変換器38の出力デ
ータを入力し、これらのデータの表す電流値又は最大温
度値に対応した音声データを音声データメモリ34から
読出して音声出力回路36に出力する。さらに、演算制
御回路35は、A/D変換器38の出力データに基づい
て、検出対象物体、即ち溶接部の温度分布を色によって
表す表示データ並びに溶接部の最高温度値を表す数字表
示データ、及び溶接電流値を表す数字表示データを作成
し、これらの表示データをHUD表示器39に出力す
る。
各スイッチ331 〜336 の設定値を読み取ると共に、A/
D変換器316 並びに後述するA/D変換器38の出力デ
ータを入力し、これらのデータの表す電流値又は最大温
度値に対応した音声データを音声データメモリ34から
読出して音声出力回路36に出力する。さらに、演算制
御回路35は、A/D変換器38の出力データに基づい
て、検出対象物体、即ち溶接部の温度分布を色によって
表す表示データ並びに溶接部の最高温度値を表す数字表
示データ、及び溶接電流値を表す数字表示データを作成
し、これらの表示データをHUD表示器39に出力す
る。
【0025】音声出力回路36は、ディジタル/アナロ
グ(以下、D/Aと称する)変換器361 、増幅器362 、
切替えスイッチ363 、スピーカー364 及びイヤホーン36
5 から構成され、演算制御回路35から入力した音声デ
ータ(ディジタルデータ)DA2をアナログ信号に変換
すると共に増幅し、スピーカー364 或いはイヤホーン36
5 に出力する。これにより、溶接電流値Iがスピーカー
364 或いはイヤホーン365 から女性の声による音声で報
知される。
グ(以下、D/Aと称する)変換器361 、増幅器362 、
切替えスイッチ363 、スピーカー364 及びイヤホーン36
5 から構成され、演算制御回路35から入力した音声デ
ータ(ディジタルデータ)DA2をアナログ信号に変換
すると共に増幅し、スピーカー364 或いはイヤホーン36
5 に出力する。これにより、溶接電流値Iがスピーカー
364 或いはイヤホーン365 から女性の声による音声で報
知される。
【0026】赤外線センサ37は、例えば周知の赤外線
カメラ等の赤外線CCD(Charge-Coupled Device )撮
像センサからなり、溶接対象物から発せられる赤外線を
各セル毎に検出し、各セル毎に検出した赤外線量に対応
した電圧を出力するもので、例えば図2に示すように、
溶接作業時に用いる減光グラス4の中央部に取り付けら
れ、溶接対象物の各部分から発せられる赤外線をセル単
位で検出できるようになっている。
カメラ等の赤外線CCD(Charge-Coupled Device )撮
像センサからなり、溶接対象物から発せられる赤外線を
各セル毎に検出し、各セル毎に検出した赤外線量に対応
した電圧を出力するもので、例えば図2に示すように、
溶接作業時に用いる減光グラス4の中央部に取り付けら
れ、溶接対象物の各部分から発せられる赤外線をセル単
位で検出できるようになっている。
【0027】A/D変換器38は、赤外線センサ37か
ら出力された電圧を入力し、該電圧レベルをディジタル
値に変換して演算制御回路35に出力する。
ら出力された電圧を入力し、該電圧レベルをディジタル
値に変換して演算制御回路35に出力する。
【0028】HUD表示器39は、例えば、カラー液晶
表示器からなり、図2に示すように減光グラス4の内側
に取り付けられ、演算制御回路35から出力される表示
データを入力して、赤外線センサ37によって撮像され
た物体の温度分布を色分けして表示すると共に、溶接部
の最高温度値及び溶接電流値を数字表示する。
表示器からなり、図2に示すように減光グラス4の内側
に取り付けられ、演算制御回路35から出力される表示
データを入力して、赤外線センサ37によって撮像され
た物体の温度分布を色分けして表示すると共に、溶接部
の最高温度値及び溶接電流値を数字表示する。
【0029】次に、前述の構成よりなる本実施例の動作
を説明する。作業者は、溶接作業を行う前に各スイッチ
の設定を行う。即ち、電流許容値設定スイッチ331 、温
度許容値設定スイッチ332 及び報知間隔時間設定スイッ
チ333 の設定を行う。さらに、作業者は減光グラス4及
びイヤホーン365 を装着して、切替えスイッチ363 をイ
ヤホーン365 側に接続し、イヤホーン365 から音声が出
力されるように設定する。また、作業者の好みにより音
声報知情報を電流値にするか温度値にするかを情報切替
スイッチ334 によって設定する。
を説明する。作業者は、溶接作業を行う前に各スイッチ
の設定を行う。即ち、電流許容値設定スイッチ331 、温
度許容値設定スイッチ332 及び報知間隔時間設定スイッ
チ333 の設定を行う。さらに、作業者は減光グラス4及
びイヤホーン365 を装着して、切替えスイッチ363 をイ
ヤホーン365 側に接続し、イヤホーン365 から音声が出
力されるように設定する。また、作業者の好みにより音
声報知情報を電流値にするか温度値にするかを情報切替
スイッチ334 によって設定する。
【0030】この後、商用電源から電源回路21に電力
を供給すると、電流供給回路22及び電流検出回路31
を介して溶接トーチ25に通電可能となる。この状態
で、作業者はガスボンベ24から溶接トーチ25にシー
ルドガスを供給すると共に、溶接トーチ25及び溶加棒
26を母材の溶接部に当て、フート・スイッチ23の設
定を変えて溶接トーチ25への通電電流値を増加する。
これにより溶接が開始される。
を供給すると、電流供給回路22及び電流検出回路31
を介して溶接トーチ25に通電可能となる。この状態
で、作業者はガスボンベ24から溶接トーチ25にシー
ルドガスを供給すると共に、溶接トーチ25及び溶加棒
26を母材の溶接部に当て、フート・スイッチ23の設
定を変えて溶接トーチ25への通電電流値を増加する。
これにより溶接が開始される。
【0031】溶接作業の際、溶接電流は作業者によって
図3に示すように変化される。即ち、作業者がフート・
スイッチ23を操作しない状態では、所定の初期電流が
溶接トーチ25に通電される。この状態から作業者はフ
ート・スイッチ23を操作し、溶接電流を徐々に増加さ
せて母材に対応した本溶接開始時の溶接電流値Is まで
上昇させる。この溶接電流値で溶接を行っていくと溶接
部分の温度Tが上昇するので、作業者は徐々に溶接電流
値Iを低下させながら溶接作業を続行する。本溶接が完
了した後、作業者はさらに溶接電流値Iを徐々に低下さ
せてクレータ処理を行い、溶接電流Iがクレータ電流値
Ik (初期電流値とほぼ同じ)に至ったときに溶接作業
を終了する。
図3に示すように変化される。即ち、作業者がフート・
スイッチ23を操作しない状態では、所定の初期電流が
溶接トーチ25に通電される。この状態から作業者はフ
ート・スイッチ23を操作し、溶接電流を徐々に増加さ
せて母材に対応した本溶接開始時の溶接電流値Is まで
上昇させる。この溶接電流値で溶接を行っていくと溶接
部分の温度Tが上昇するので、作業者は徐々に溶接電流
値Iを低下させながら溶接作業を続行する。本溶接が完
了した後、作業者はさらに溶接電流値Iを徐々に低下さ
せてクレータ処理を行い、溶接電流Iがクレータ電流値
Ik (初期電流値とほぼ同じ)に至ったときに溶接作業
を終了する。
【0032】この一連の溶接作業の間、作業者の耳には
イヤホーン365 を介して溶接電流値I又は溶接部の温度
値Tが女性の声による音声で報知されると共に、HUD
表示器39には、図4に示すように、赤外線センサ37
によって撮像された物体の温度分布が色分けして表示さ
れると共に、溶接部の最高温度値及び溶接電流値が数字
表示される。
イヤホーン365 を介して溶接電流値I又は溶接部の温度
値Tが女性の声による音声で報知されると共に、HUD
表示器39には、図4に示すように、赤外線センサ37
によって撮像された物体の温度分布が色分けして表示さ
れると共に、溶接部の最高温度値及び溶接電流値が数字
表示される。
【0033】従って、作業者がフート・スイッチ23を
操作して溶接電流値Iを増減した際の溶接電流値又は溶
接部の温度変化を音声で確認することができると共に、
溶接電流値及び溶接部の温度値並びに温度分布をHUD
表示器39により視認することができるので、溶接部分
の状態を目視しながら的確な溶接電流値I、溶接温度T
(溶接電流値I)で溶接を行うことができ、従来のよう
な溶接状態の悪化及び作業効率の低下を招くことがなく
なる。
操作して溶接電流値Iを増減した際の溶接電流値又は溶
接部の温度変化を音声で確認することができると共に、
溶接電流値及び溶接部の温度値並びに温度分布をHUD
表示器39により視認することができるので、溶接部分
の状態を目視しながら的確な溶接電流値I、溶接温度T
(溶接電流値I)で溶接を行うことができ、従来のよう
な溶接状態の悪化及び作業効率の低下を招くことがなく
なる。
【0034】次に、演算制御回路45における溶接電流
値及び溶接温度値の報知処理、並びに温度分布の表示処
理を、図5乃至図7のフローチャート並びに図8及び図
9の動作説明図に基づいて詳細に説明する。演算制御回
路45は、動作を開始すると、スイッチ回路43の各ス
イッチ431〜434 の設定値、即ち本溶接開始時の溶接電
流値Is 、電流許容値ΔI、温度許容値ΔT、報知間隔
時間ts 、及び情報切替スイッチ334 の各設定値を読み
込む(S1〜S4)。次いで、A/D変換器42の出力
データ(溶接温度データ)を読み込み(S5)、赤外線
センサ37の各セル毎の温度データのうちの最大温度値
Tを検出する(S6)。さらに、A/D変換器316 出力
データ(溶接電流値I)を読み込み(S7)、これら読
み込んだデータからHUD表示器の表示データを作成し
て、該表示データをHUD表示器39に出力する(S
8)。
値及び溶接温度値の報知処理、並びに温度分布の表示処
理を、図5乃至図7のフローチャート並びに図8及び図
9の動作説明図に基づいて詳細に説明する。演算制御回
路45は、動作を開始すると、スイッチ回路43の各ス
イッチ431〜434 の設定値、即ち本溶接開始時の溶接電
流値Is 、電流許容値ΔI、温度許容値ΔT、報知間隔
時間ts 、及び情報切替スイッチ334 の各設定値を読み
込む(S1〜S4)。次いで、A/D変換器42の出力
データ(溶接温度データ)を読み込み(S5)、赤外線
センサ37の各セル毎の温度データのうちの最大温度値
Tを検出する(S6)。さらに、A/D変換器316 出力
データ(溶接電流値I)を読み込み(S7)、これら読
み込んだデータからHUD表示器の表示データを作成し
て、該表示データをHUD表示器39に出力する(S
8)。
【0035】次に、演算制御回路35は、リセットスイ
ッチ435 がオンされたか否かを判定し(S9)、オンさ
れたときは前記S1の処理に移行し、オンされないとき
は情報切替スイッチ334 の設定状態が電流報知であるか
否かを判定する(S10)。
ッチ435 がオンされたか否かを判定し(S9)、オンさ
れたときは前記S1の処理に移行し、オンされないとき
は情報切替スイッチ334 の設定状態が電流報知であるか
否かを判定する(S10)。
【0036】この判定の結果、情報切替スイッチ334 の
設定状態が電流報知でないときは、温度報知であるとし
て後述するS29の処理に移行し、電流報知のときは、
演算制御回路35は、タイマー(図示せず)をセットし
た後(S11)、前記S7の処理で読み込んだ溶接電流
値Iを音声にて報知する(S12)。この際、演算制御
回路35は、溶接電流値Iに対応した音声データを音声
データメモリ34から読出し、これを音声出力部36に
出力する。これにより、前述したようにスピーカー364
或いはイヤホーン365 から溶接電流値Iが女性の声で音
声報知される。
設定状態が電流報知でないときは、温度報知であるとし
て後述するS29の処理に移行し、電流報知のときは、
演算制御回路35は、タイマー(図示せず)をセットし
た後(S11)、前記S7の処理で読み込んだ溶接電流
値Iを音声にて報知する(S12)。この際、演算制御
回路35は、溶接電流値Iに対応した音声データを音声
データメモリ34から読出し、これを音声出力部36に
出力する。これにより、前述したようにスピーカー364
或いはイヤホーン365 から溶接電流値Iが女性の声で音
声報知される。
【0037】次いで、演算制御回路35は、溶接電流値
Iに許容値ΔIを加算した上限値Iu 、及び溶接電流値
Iから許容値ΔIを減算した下限値Id をそれぞれ算出
し(S13,S14)、再度、A/D変換器42の出力
データ(溶接温度データ)を読み込み(S15)、赤外
線センサ37の各セル毎の温度データのうちの最大温度
値Tを検出する(S16)。さらに、A/D変換器316
出力データ(溶接電流値I)を読み込み(S17)、こ
れら読み込んだデータからHUD表示器の表示データを
作成して、該表示データをHUD表示器39に出力する
(S18)。
Iに許容値ΔIを加算した上限値Iu 、及び溶接電流値
Iから許容値ΔIを減算した下限値Id をそれぞれ算出
し(S13,S14)、再度、A/D変換器42の出力
データ(溶接温度データ)を読み込み(S15)、赤外
線センサ37の各セル毎の温度データのうちの最大温度
値Tを検出する(S16)。さらに、A/D変換器316
出力データ(溶接電流値I)を読み込み(S17)、こ
れら読み込んだデータからHUD表示器の表示データを
作成して、該表示データをHUD表示器39に出力する
(S18)。
【0038】この後、演算制御回路35は、溶接電流値
Iが上限値Iu 以上であるか否かを判定し(S19)、
溶接電流値Iが上限値Iu 以上であるときは後述するS
21の処理に移行する。また、溶接電流値Iが上限値I
u 以上でないときは、溶接電流値Iが下限値Id 以下で
あるか否かを判定する(S20)。
Iが上限値Iu 以上であるか否かを判定し(S19)、
溶接電流値Iが上限値Iu 以上であるときは後述するS
21の処理に移行する。また、溶接電流値Iが上限値I
u 以上でないときは、溶接電流値Iが下限値Id 以下で
あるか否かを判定する(S20)。
【0039】この判定の結果、溶接電流値Iが下限値I
d 以下であるときは、前記S12の処理と同様にして溶
接電流値Iを音声報知する(S21)。さらに、演算制
御回路35は、前記S13,S14の処理と同様にし
て、溶接電流値Iに許容値ΔIを加算した上限値Iu 、
及び溶接電流値Iから許容値ΔIを減算した下限値Id
をそれぞれ算出する(S22,S23)と共に、タイマ
ーをセットした後(S24)、リセットスイッチ435 が
オンされたか否かを判定し(S25)、オンされたとき
は前記S1の処理に移行し、オンされないときは前記S
15の処理に移行する。
d 以下であるときは、前記S12の処理と同様にして溶
接電流値Iを音声報知する(S21)。さらに、演算制
御回路35は、前記S13,S14の処理と同様にし
て、溶接電流値Iに許容値ΔIを加算した上限値Iu 、
及び溶接電流値Iから許容値ΔIを減算した下限値Id
をそれぞれ算出する(S22,S23)と共に、タイマ
ーをセットした後(S24)、リセットスイッチ435 が
オンされたか否かを判定し(S25)、オンされたとき
は前記S1の処理に移行し、オンされないときは前記S
15の処理に移行する。
【0040】前記S20の判定の結果、溶接電流値Iが
下限値Id 以下でないときは、演算制御回路35は、タ
イマーの計時時間tが報知間隔時間ts 以上であるか否
かを判定する(S26)。この判定の結果、タイマーの
計時時間tが報知間隔時間ts 以上であるときは、溶接
電流値Iを音声報知する(S27)と共に、タイマーを
セットし(S28)、前記S25の処理に移行する。
下限値Id 以下でないときは、演算制御回路35は、タ
イマーの計時時間tが報知間隔時間ts 以上であるか否
かを判定する(S26)。この判定の結果、タイマーの
計時時間tが報知間隔時間ts 以上であるときは、溶接
電流値Iを音声報知する(S27)と共に、タイマーを
セットし(S28)、前記S25の処理に移行する。
【0041】また、タイマーの計時時間tが報知間隔時
間ts に満たないときは、前記S25の処理に移行す
る。
間ts に満たないときは、前記S25の処理に移行す
る。
【0042】前記S10の判定の結果、情報切替スイッ
チ334 の設定状態が電流報知でないときは、温度報知で
あるとして演算制御回路35は、タイマー(図示せず)
をセットした後(S29)、前記S6の処理で検出した
溶接温度値Tを音声にて報知する(S30)。この際、
演算制御回路35は、溶接温度値Tに対応した音声デー
タを音声データメモリ34から読出し、これを音声出力
部36に出力する。これにより、前述したようにスピー
カー364 或いはイヤホーン365 から溶接温度値Tが女性
の声で音声報知される。
チ334 の設定状態が電流報知でないときは、温度報知で
あるとして演算制御回路35は、タイマー(図示せず)
をセットした後(S29)、前記S6の処理で検出した
溶接温度値Tを音声にて報知する(S30)。この際、
演算制御回路35は、溶接温度値Tに対応した音声デー
タを音声データメモリ34から読出し、これを音声出力
部36に出力する。これにより、前述したようにスピー
カー364 或いはイヤホーン365 から溶接温度値Tが女性
の声で音声報知される。
【0043】次いで、演算制御回路35は、溶接温度値
Tに許容値ΔTを加算した上限値Tu 、及び溶接温度値
Tから許容値ΔTを減算した下限値Td をそれぞれ算出
し(S31,S32)、再度、A/D変換器42の出力
データ(溶接温度データ)を読み込み(S33)、赤外
線センサ37の各セル毎の温度データのうちの最大温度
値Tを検出する(S34)。さらに、A/D変換器316
出力データ(溶接電流値I)を読み込み(S35)、こ
れら読み込んだデータからHUD表示器39の表示デー
タを作成して、該表示データをHUD表示器39に出力
する(S36)。
Tに許容値ΔTを加算した上限値Tu 、及び溶接温度値
Tから許容値ΔTを減算した下限値Td をそれぞれ算出
し(S31,S32)、再度、A/D変換器42の出力
データ(溶接温度データ)を読み込み(S33)、赤外
線センサ37の各セル毎の温度データのうちの最大温度
値Tを検出する(S34)。さらに、A/D変換器316
出力データ(溶接電流値I)を読み込み(S35)、こ
れら読み込んだデータからHUD表示器39の表示デー
タを作成して、該表示データをHUD表示器39に出力
する(S36)。
【0044】この後、演算制御回路35は、溶接温度値
Tが上限値Tu 以上であるか否かを判定し(S37)、
溶接温度値Tが上限値Tu 以上であるときは後述するS
39の処理に移行する。また、溶接温度値Tが上限値T
u 以上でないときは、溶接温度値Tが下限値Td 以下で
あるか否かを判定する(S38)。
Tが上限値Tu 以上であるか否かを判定し(S37)、
溶接温度値Tが上限値Tu 以上であるときは後述するS
39の処理に移行する。また、溶接温度値Tが上限値T
u 以上でないときは、溶接温度値Tが下限値Td 以下で
あるか否かを判定する(S38)。
【0045】この判定の結果、溶接温度値Tが下限値T
d 以下であるときは、前記S30の処理と同様にして溶
接温度値Tを音声報知する(S39)。さらに、演算制
御回路35は、前記S31,S32の処理と同様にし
て、溶接温度値Tに許容値ΔTを加算した上限値Tu 、
及び溶接温度値Tから許容値ΔTを減算した下限値Td
をそれぞれ算出する(S40,S41)と共に、タイマ
ーをセットした後(S42)、リセットスイッチ435 が
オンされたか否かを判定し(S43)、オンされたとき
は前記S1の処理に移行し、オンされないときは前記S
33の処理に移行する。
d 以下であるときは、前記S30の処理と同様にして溶
接温度値Tを音声報知する(S39)。さらに、演算制
御回路35は、前記S31,S32の処理と同様にし
て、溶接温度値Tに許容値ΔTを加算した上限値Tu 、
及び溶接温度値Tから許容値ΔTを減算した下限値Td
をそれぞれ算出する(S40,S41)と共に、タイマ
ーをセットした後(S42)、リセットスイッチ435 が
オンされたか否かを判定し(S43)、オンされたとき
は前記S1の処理に移行し、オンされないときは前記S
33の処理に移行する。
【0046】前記S38の判定の結果、溶接温度値Tが
下限値Td 以下でないときは、演算制御回路35は、タ
イマーの計時時間tが報知間隔時間ts 以上であるか否
かを判定する(S44)。この判定の結果、タイマーの
計時時間tが報知間隔時間ts 以上であるときは、溶接
温度値Tを音声報知する(S45)と共に、タイマーを
セットし(S46)、前記S43の処理に移行する。
下限値Td 以下でないときは、演算制御回路35は、タ
イマーの計時時間tが報知間隔時間ts 以上であるか否
かを判定する(S44)。この判定の結果、タイマーの
計時時間tが報知間隔時間ts 以上であるときは、溶接
温度値Tを音声報知する(S45)と共に、タイマーを
セットし(S46)、前記S43の処理に移行する。
【0047】また、タイマーの計時時間tが報知間隔時
間ts に満たないときは、前記S43の処理に移行す
る。
間ts に満たないときは、前記S43の処理に移行す
る。
【0048】前述した処理により、減光グラス4に取り
付けられたHUD表示器39に溶接部分の温度分布が色
分けして表示されると共に最高温度値T及び溶接電流値
Iが数字表示されるので、作業者は溶接部分から目を離
すことなくこれらをリアルタイムで認識することができ
る。
付けられたHUD表示器39に溶接部分の温度分布が色
分けして表示されると共に最高温度値T及び溶接電流値
Iが数字表示されるので、作業者は溶接部分から目を離
すことなくこれらをリアルタイムで認識することができ
る。
【0049】さらに、情報切替設定スイッチ334 の設定
状態に基づいて、電流値報知状態に設定されているとき
には、溶接電流値Iが許容値ΔI以上に変化したとき、
即ち上限値Iu 以上となったとき或いは下限値Id 以下
となったときに、溶接電流値Iが音声報知されると共
に、溶接温度値Iが許容値ΔI以内であるときにも報知
間隔時間ts 毎に溶接電流値Iが音声報知され、また温
度値報知状態に設定されているときには、溶接温度値T
が許容値ΔT以上に変化したとき、即ち上限値Tu 以上
となったとき或いは下限値Td 以下となったときに、溶
接温度値Tが音声報知されると共に、溶接温度値Tが許
容値ΔT以内であるときにも報知間隔時間ts 毎に溶接
温度値Tが音声報知されるので、作業者は適度な間隔で
溶接電流値I又は溶接温度値Tを音声で確認することが
できる。
状態に基づいて、電流値報知状態に設定されているとき
には、溶接電流値Iが許容値ΔI以上に変化したとき、
即ち上限値Iu 以上となったとき或いは下限値Id 以下
となったときに、溶接電流値Iが音声報知されると共
に、溶接温度値Iが許容値ΔI以内であるときにも報知
間隔時間ts 毎に溶接電流値Iが音声報知され、また温
度値報知状態に設定されているときには、溶接温度値T
が許容値ΔT以上に変化したとき、即ち上限値Tu 以上
となったとき或いは下限値Td 以下となったときに、溶
接温度値Tが音声報知されると共に、溶接温度値Tが許
容値ΔT以内であるときにも報知間隔時間ts 毎に溶接
温度値Tが音声報知されるので、作業者は適度な間隔で
溶接電流値I又は溶接温度値Tを音声で確認することが
できる。
【0050】従って、本実施例の溶接装置を用いること
により、作業者は減光グラス4を介して溶接部分の状態
を目視しながら、減光グラス4に取り付けられたHUD
表示器39に表示されている溶接部の温度分布、最高温
度並びに溶接電流値を容易に視認することができるの
で、従来のように経験に頼った作業を行う必要がなくな
ると共に、良好な溶接状態を得ることができ、さらに作
業効率を向上させることができる。
により、作業者は減光グラス4を介して溶接部分の状態
を目視しながら、減光グラス4に取り付けられたHUD
表示器39に表示されている溶接部の温度分布、最高温
度並びに溶接電流値を容易に視認することができるの
で、従来のように経験に頼った作業を行う必要がなくな
ると共に、良好な溶接状態を得ることができ、さらに作
業効率を向上させることができる。
【0051】尚、本実施例の構成及び制御処理は一例で
ありこれに限定されることはない。例えば、音声報知処
理を除いた構成であっても同様の効果を得ることができ
る。
ありこれに限定されることはない。例えば、音声報知処
理を除いた構成であっても同様の効果を得ることができ
る。
【0052】また、本実施例では赤外線センサとして赤
外線CCD撮像センサを用いたが、これに限定されるこ
とはなく、例えば周知の熱型赤外線センサ、量子型赤外
線センサ等の単体の赤外線センサを複数用い、これにレ
ンズを組み合わせて、検出対象物表面を複数の領域に分
割した各領域毎から発せられる赤外線を検出し、前記検
出対象物表面の温度分を検出するようにしてもよい。
外線CCD撮像センサを用いたが、これに限定されるこ
とはなく、例えば周知の熱型赤外線センサ、量子型赤外
線センサ等の単体の赤外線センサを複数用い、これにレ
ンズを組み合わせて、検出対象物表面を複数の領域に分
割した各領域毎から発せられる赤外線を検出し、前記検
出対象物表面の温度分を検出するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
よれば、電流値検出手段によって検出された負荷に流れ
る電流値が、減光グラスの内側に取り付けられた表示器
に表示されるので、作業者は溶接部分から目を離すこと
なく前記表示器の表示を視認することができる。これに
より、作業者は従来のように経験に頼った作業を行う必
要がなくなると共に、良好な溶接状態を得ることがで
き、さらに作業効率を向上させることができる。
よれば、電流値検出手段によって検出された負荷に流れ
る電流値が、減光グラスの内側に取り付けられた表示器
に表示されるので、作業者は溶接部分から目を離すこと
なく前記表示器の表示を視認することができる。これに
より、作業者は従来のように経験に頼った作業を行う必
要がなくなると共に、良好な溶接状態を得ることがで
き、さらに作業効率を向上させることができる。
【0054】また、請求項2によれば、赤外線検出手段
によって検出された溶接部から発せられる赤外線量から
演算手段によって前記溶接対象物の温度値が算出され、
該温度値が減光グラスに取り付けられた表示器に表示さ
れるので、作業者は溶接部分から目を離すことなく前記
表示器の表示を視認することができる。これにより、作
業者は従来のように経験に頼った作業を行う必要がなく
なると共に、良好な溶接状態を得ることができ、さらに
作業効率を向上させることができる。
によって検出された溶接部から発せられる赤外線量から
演算手段によって前記溶接対象物の温度値が算出され、
該温度値が減光グラスに取り付けられた表示器に表示さ
れるので、作業者は溶接部分から目を離すことなく前記
表示器の表示を視認することができる。これにより、作
業者は従来のように経験に頼った作業を行う必要がなく
なると共に、良好な溶接状態を得ることができ、さらに
作業効率を向上させることができる。
【0055】また、請求項3によれば、溶接対象物体の
温度分布が、作業者が顔面に装着する減光グラスの内側
に取り付けられたカラー表示器に色分けして表示される
ので、作業者は溶接部分から目を離すことなく前記表示
器の表示を視認することができる。これにより、作業者
は従来のように経験に頼った作業を行う必要がなくなる
と共に、良好な溶接状態を得ることができ、さらに作業
効率を向上させることができる。
温度分布が、作業者が顔面に装着する減光グラスの内側
に取り付けられたカラー表示器に色分けして表示される
ので、作業者は溶接部分から目を離すことなく前記表示
器の表示を視認することができる。これにより、作業者
は従来のように経験に頼った作業を行う必要がなくなる
と共に、良好な溶接状態を得ることができ、さらに作業
効率を向上させることができる。
【0056】また、請求項4によれば、上記の効果に加
えて、前記赤外線検出手段が前記減光グラスの前面に設
けられているため、作業者が目視している溶接部から発
せられる赤外線を確実に検出することができる。
えて、前記赤外線検出手段が前記減光グラスの前面に設
けられているため、作業者が目視している溶接部から発
せられる赤外線を確実に検出することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す構成図
【図2】一実施例における赤外線センサの取付例を示す
図
図
【図3】一実施例における溶接作業中の溶接電流及び溶
接温度の変化を示す図
接温度の変化を示す図
【図4】一実施例におけるHUD表示器の表示例を示す
図
図
【図5】一実施例における制御フローチャート
【図6】一実施例における制御フローチャート
【図7】一実施例における制御フローチャート
【図8】一実施例の動作を説明する図
【図9】一実施例の動作を説明する図
1…溶接装置、2…溶接回路部、21…電源回路、22
…電流制御回路、23…フート・スイッチ、24…ガス
ボンベ、25…溶接トーチ、26…溶加棒、27…供給
管、3…電流値報知部、31…電流検出回路、311 …変
圧器、312 …チョークコイル、313 …コンデンサ、314
…抵抗器、315 …ダイオードブリッジ回路、316 …A/
D変換器、32…表示回路、321 …BCDデコーダ、32
2 …表示器、33…スイッチ回路、331 …電流許容値設
定スイッチ、332 …温度許容値設定スイッチ、333 …報
知間隔時間設定スイッチ、334 …情報切替スイッチ、33
5…リセットスイッチ、34…音声データメモリ、35
…演算制御回路、36…音声出力回路、361 …D/A変
換器、362 …増幅器、363 …切替えスイッチ、364…ス
ピーカー、365 …イヤホーン、37…赤外線センサ、3
8…A/D変換器、39…HUD表示器、4…減光グラ
ス。
…電流制御回路、23…フート・スイッチ、24…ガス
ボンベ、25…溶接トーチ、26…溶加棒、27…供給
管、3…電流値報知部、31…電流検出回路、311 …変
圧器、312 …チョークコイル、313 …コンデンサ、314
…抵抗器、315 …ダイオードブリッジ回路、316 …A/
D変換器、32…表示回路、321 …BCDデコーダ、32
2 …表示器、33…スイッチ回路、331 …電流許容値設
定スイッチ、332 …温度許容値設定スイッチ、333 …報
知間隔時間設定スイッチ、334 …情報切替スイッチ、33
5…リセットスイッチ、34…音声データメモリ、35
…演算制御回路、36…音声出力回路、361 …D/A変
換器、362 …増幅器、363 …切替えスイッチ、364…ス
ピーカー、365 …イヤホーン、37…赤外線センサ、3
8…A/D変換器、39…HUD表示器、4…減光グラ
ス。
Claims (4)
- 【請求項1】 溶接電流の値を検出する電流値検出手段
と、 作業者が顔面に装着する減光グラスの内側に取り付けら
れた表示器と、 前記電流値検出手段によって検出された溶接電流値を前
記表示器に表示する溶接電流値表示手段とを備えたこと
を特徴とする溶接装置。 - 【請求項2】 溶接対象となる物体から放射される赤外
線を検出する赤外線検出手段と、 前記赤外線検出手段によって検出された赤外線量から前
記溶接対象物体の温度値を算出する演算手段と、 作業者が顔面に装着する減光グラスの内側に取り付けら
れた表示器と、 前記演算手段によって算出された温度値を前記表示器に
表示する温度値表示手段とを備えたことを特徴とする溶
接装置。 - 【請求項3】 複数のセルからなり、該複数のセル上に
溶接対象となる物体を結像し、該物体の各部分から放射
される赤外線を前記セル毎に検出する赤外線検出手段
と、 前記赤外線検出手段によって検出された各セル毎の赤外
線量から、前記各セル毎に前記溶接対象物体の各部分の
温度値を算出する演算手段と、 作業者が顔面に装着する減光グラスの内側に取り付けら
れたカラー表示器と、 前記演算手段によって算出された各セル毎の温度値に基
づいて、前記溶接対象物体の温度分布を前記カラー表示
器に色分けして表示する温度分布表示手段とを備えたこ
とを特徴とする溶接装置。 - 【請求項4】 前記赤外線検出手段は前記減光グラスの
前面に設けられていることを特徴とする請求項2又は3
記載の溶接装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30923594A JPH08164482A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30923594A JPH08164482A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 溶接装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08164482A true JPH08164482A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=17990561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30923594A Pending JPH08164482A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 溶接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08164482A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013504437A (ja) * | 2009-10-13 | 2013-02-07 | リンカーン グローバル,インコーポレイテッド | 一体的ユーザインタフェースを持つ溶接用ヘルメット |
JP2014524840A (ja) * | 2011-07-08 | 2014-09-25 | エイナヴ,オメル | 溶接中の手動シーム追跡システム及び方法並びに溶接支援システム |
CN106038057A (zh) * | 2015-04-09 | 2016-10-26 | 林肯环球股份有限公司 | 具有平视显示器的焊工帽罩 |
-
1994
- 1994-12-13 JP JP30923594A patent/JPH08164482A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013504437A (ja) * | 2009-10-13 | 2013-02-07 | リンカーン グローバル,インコーポレイテッド | 一体的ユーザインタフェースを持つ溶接用ヘルメット |
CN104759735A (zh) * | 2009-10-13 | 2015-07-08 | 林肯环球股份有限公司 | 具有一体的用户界面的焊接头盔 |
JP2014524840A (ja) * | 2011-07-08 | 2014-09-25 | エイナヴ,オメル | 溶接中の手動シーム追跡システム及び方法並びに溶接支援システム |
CN106038057A (zh) * | 2015-04-09 | 2016-10-26 | 林肯环球股份有限公司 | 具有平视显示器的焊工帽罩 |
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