JPH06242151A - 電流値音声報知装置及び溶接装置 - Google Patents
電流値音声報知装置及び溶接装置Info
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- JPH06242151A JPH06242151A JP2871493A JP2871493A JPH06242151A JP H06242151 A JPH06242151 A JP H06242151A JP 2871493 A JP2871493 A JP 2871493A JP 2871493 A JP2871493 A JP 2871493A JP H06242151 A JPH06242151 A JP H06242151A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 負荷に流れる電流値を音声によって報知する
電流値音声報知装置及びこれを備えた溶接装置を提供す
ること。 【構成】 予め溶接電流値Iに対応する音声データを音
声データメモリ34に格納しておき、溶接トーチ25に
通電される溶接電流Iを、電流検出回路31によって検
出してディジタルデータDA1に変化する。このディジ
タルデータの表す溶接電流値Iに対応した音声データ
を、演算制御回路35によって音声データメモリ34か
ら読出し、この音声データを音声出力回路36によって
アナログ信号に変換してスピーカー364 或いはイヤホー
ン365 に供給する。 【効果】 溶接電流値Iを音声で確認することができる
ので、溶接部分の状態を目視しながら的確な溶接電流値
Iで溶接を行うことができ、従来のような溶接状態の悪
化及び作業効率の低下を招くことがない。
電流値音声報知装置及びこれを備えた溶接装置を提供す
ること。 【構成】 予め溶接電流値Iに対応する音声データを音
声データメモリ34に格納しておき、溶接トーチ25に
通電される溶接電流Iを、電流検出回路31によって検
出してディジタルデータDA1に変化する。このディジ
タルデータの表す溶接電流値Iに対応した音声データ
を、演算制御回路35によって音声データメモリ34か
ら読出し、この音声データを音声出力回路36によって
アナログ信号に変換してスピーカー364 或いはイヤホー
ン365 に供給する。 【効果】 溶接電流値Iを音声で確認することができる
ので、溶接部分の状態を目視しながら的確な溶接電流値
Iで溶接を行うことができ、従来のような溶接状態の悪
化及び作業効率の低下を招くことがない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、負荷に流れる電流値を
音声にて報知する電流値音声報知装置及びこれを備えた
溶接装置に関するものである。
音声にて報知する電流値音声報知装置及びこれを備えた
溶接装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属母材等に対するアルゴン溶接
作業を行う際、溶接部分の最適状態を保持するために、
フート・スイッチによって溶接電流の値を制御してい
る。即ち、溶接作業を開始して時間が経過すると溶接部
分の温度が上昇し、最適な溶接状態を得られなくなるの
で、溶接電流値を徐々に低下させながら溶接作業を行っ
ている。また、この溶接電流の値は溶接装置に備わる表
示器に表示され、作業者はこの表示によって溶接電流値
を確認できるようになっている。
作業を行う際、溶接部分の最適状態を保持するために、
フート・スイッチによって溶接電流の値を制御してい
る。即ち、溶接作業を開始して時間が経過すると溶接部
分の温度が上昇し、最適な溶接状態を得られなくなるの
で、溶接電流値を徐々に低下させながら溶接作業を行っ
ている。また、この溶接電流の値は溶接装置に備わる表
示器に表示され、作業者はこの表示によって溶接電流値
を確認できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の溶接装置においては、溶接電流値が表示器に表
示されてはいるが、作業者は溶接部分より発生するアー
クから目を保護するため、減光グラス付きのヘルメット
をかぶっている。このため、作業者は表示器に表示され
ている溶接電流値を視認することができず、溶接部分の
状態を目視しながら、個人的経験に基づいて溶接電流を
変化させながら作業を行っているため、溶接状態の悪化
及び作業効率の低下を招くことが多々あった。
た従来の溶接装置においては、溶接電流値が表示器に表
示されてはいるが、作業者は溶接部分より発生するアー
クから目を保護するため、減光グラス付きのヘルメット
をかぶっている。このため、作業者は表示器に表示され
ている溶接電流値を視認することができず、溶接部分の
状態を目視しながら、個人的経験に基づいて溶接電流を
変化させながら作業を行っているため、溶接状態の悪化
及び作業効率の低下を招くことが多々あった。
【0004】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、負荷
に流れる電流値を音声によって報知する電流値音声報知
装置及びこれを備えた溶接装置を提供することにある。
に流れる電流値を音声によって報知する電流値音声報知
装置及びこれを備えた溶接装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、負荷に流れる電流値を音声
にて報知する電流値音声報知装置であって、前記電流の
値を検出する電流値検出手段と、少なくとも前記電流値
に対応して電流値を表す言語情報を記憶している言語情
報記憶手段と、前記電流検出手段によって検出された電
流値及び前記言語情報記憶手段の記憶内容に基づいて、
前記電流値を音声にて報知する電流値報知手段とを備え
た電流値音声報知装置を提案する。
成するために請求項1では、負荷に流れる電流値を音声
にて報知する電流値音声報知装置であって、前記電流の
値を検出する電流値検出手段と、少なくとも前記電流値
に対応して電流値を表す言語情報を記憶している言語情
報記憶手段と、前記電流検出手段によって検出された電
流値及び前記言語情報記憶手段の記憶内容に基づいて、
前記電流値を音声にて報知する電流値報知手段とを備え
た電流値音声報知装置を提案する。
【0006】また、請求項2では、溶接電流の値を任意
に可変できる溶接装置において、前記溶接電流の値を検
出する電流値検出手段と、少なくとも溶接電流値に対応
して該溶接電流値を表す言語情報を記憶している言語情
報記憶手段と、前記電流検出手段によって検出された溶
接電流値及び前記言語情報記憶手段の記憶内容に基づい
て、前記溶接電流値を音声にて報知する電流値報知手段
とを設けた溶接装置を提案する。
に可変できる溶接装置において、前記溶接電流の値を検
出する電流値検出手段と、少なくとも溶接電流値に対応
して該溶接電流値を表す言語情報を記憶している言語情
報記憶手段と、前記電流検出手段によって検出された溶
接電流値及び前記言語情報記憶手段の記憶内容に基づい
て、前記溶接電流値を音声にて報知する電流値報知手段
とを設けた溶接装置を提案する。
【0007】
【作用】本発明の請求項1によれば、少なくとも負荷に
流れる電流値に対応して該電流値を表す言語情報が言語
情報記憶手段に記憶される。また、電流検出手段によっ
て負荷に流れる電流値が検出され、該電流値及び前記言
語情報記憶手段の記憶内容に基づいて、電流値報知手段
により前記負荷に流れる電流値が音声にて報知される。
流れる電流値に対応して該電流値を表す言語情報が言語
情報記憶手段に記憶される。また、電流検出手段によっ
て負荷に流れる電流値が検出され、該電流値及び前記言
語情報記憶手段の記憶内容に基づいて、電流値報知手段
により前記負荷に流れる電流値が音声にて報知される。
【0008】また、請求項2によれば、少なくとも溶接
電流値に対応して該溶接電流値を表す言語情報が言語情
報記憶手段に記憶される。また、電流検出手段によって
溶接電流値が検出され、該溶接電流値及び前記言語情報
記憶手段の記憶内容に基づいて、電流値報知手段により
前記溶接電流値が音声にて報知される。
電流値に対応して該溶接電流値を表す言語情報が言語情
報記憶手段に記憶される。また、電流検出手段によって
溶接電流値が検出され、該溶接電流値及び前記言語情報
記憶手段の記憶内容に基づいて、電流値報知手段により
前記溶接電流値が音声にて報知される。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図1は本発明の一実施例を示す構成図である。
図において、1は溶接装置で、溶接回路部2と電流値報
知部3から構成されている。
明する。図1は本発明の一実施例を示す構成図である。
図において、1は溶接装置で、溶接回路部2と電流値報
知部3から構成されている。
【0010】溶接回路部2は、電源回路21、電流制御
回路22、フート・スイッチ23、ガスボンベ24、溶
接トーチ25及び溶加棒26から構成され、ガスボンベ
24にはアルゴンガスからなるシールドガスが貯蔵され
ている。
回路22、フート・スイッチ23、ガスボンベ24、溶
接トーチ25及び溶加棒26から構成され、ガスボンベ
24にはアルゴンガスからなるシールドガスが貯蔵され
ている。
【0011】電源回路21は、商用電源から電力供給を
受け、所定の高電圧を出力する。この電源回路21の一
方の出力端子は溶加棒26に接続され、他方の出力端子
は電流制御回路22の入力端子に接続されている。
受け、所定の高電圧を出力する。この電源回路21の一
方の出力端子は溶加棒26に接続され、他方の出力端子
は電流制御回路22の入力端子に接続されている。
【0012】電流制御回路22は、フート・スイッチ2
3の設定値に基づく電流を電流値報知部3を介して溶接
トーチ25に通電する。また、ガスボンベ24内部のシ
ールドガスは、供給管27を介して溶接トーチ25に供
給される。
3の設定値に基づく電流を電流値報知部3を介して溶接
トーチ25に通電する。また、ガスボンベ24内部のシ
ールドガスは、供給管27を介して溶接トーチ25に供
給される。
【0013】電流値報知部3は、電流検出回路31、表
示回路32、スイッチ回路33、音声記憶メモリ34、
CPUからなる演算制御回路35及び音声出力回路36
から構成されている。
示回路32、スイッチ回路33、音声記憶メモリ34、
CPUからなる演算制御回路35及び音声出力回路36
から構成されている。
【0014】電流検出回路31は、変圧器311 、チョー
クコイル312 、コンデンサ313 、抵抗器314 、ダイオー
ドブリッジ回路315 及びアナログ/ディジタル(以下、
A/Dと称する)変換器316 から構成され、変圧器311
の一次巻線は電流制御回路22の出力端子と溶接トーチ
25との間に接続され、電流制御回路22から溶接トー
チ25に通電される溶接電流値Iに対応した電流を二次
巻線に誘導出力する。また、変圧器311 の二次巻線の一
端はチョークコイル312 を介してダイオードブリッジ回
路315 の一方の入力端子に接続され、他端はダイオード
ブリッジ回路315 の他方の入力端子に接続されている。
さらに、ダイオードブリッジ回路315 の2つの入力端子
間にはコンデンサ313 が接続され、ダイオードブリッジ
回路315の出力端子は並列接続された抵抗器314 とA/
D変換器316 の入力端子に接続されている。
クコイル312 、コンデンサ313 、抵抗器314 、ダイオー
ドブリッジ回路315 及びアナログ/ディジタル(以下、
A/Dと称する)変換器316 から構成され、変圧器311
の一次巻線は電流制御回路22の出力端子と溶接トーチ
25との間に接続され、電流制御回路22から溶接トー
チ25に通電される溶接電流値Iに対応した電流を二次
巻線に誘導出力する。また、変圧器311 の二次巻線の一
端はチョークコイル312 を介してダイオードブリッジ回
路315 の一方の入力端子に接続され、他端はダイオード
ブリッジ回路315 の他方の入力端子に接続されている。
さらに、ダイオードブリッジ回路315 の2つの入力端子
間にはコンデンサ313 が接続され、ダイオードブリッジ
回路315の出力端子は並列接続された抵抗器314 とA/
D変換器316 の入力端子に接続されている。
【0015】これにより、変圧器311 の二次巻線から出
力された電流はチョークコイル312及びコンデンサ313
によって平滑され、さらにダイオードブリッジ回路315
によって整流された後、抵抗器314 によって電圧に変換
され、抵抗器314 の両端間の電圧値がA/D変換器316
からディジタルデータDA1で出力される。
力された電流はチョークコイル312及びコンデンサ313
によって平滑され、さらにダイオードブリッジ回路315
によって整流された後、抵抗器314 によって電圧に変換
され、抵抗器314 の両端間の電圧値がA/D変換器316
からディジタルデータDA1で出力される。
【0016】表示回路32は、BCDデコーダ321 、及
び7セグメントLED等からなる表示器322 から構成さ
れ、A/D変換器316 から出力されたデータDA1を1
0進数表示する。
び7セグメントLED等からなる表示器322 から構成さ
れ、A/D変換器316 から出力されたデータDA1を1
0進数表示する。
【0017】スイッチ回路33は、ディジタルスイッチ
からなる溶接電流設定スイッチ331、許容値設定スイッ
チ332 、報知間隔時間設定スイッチ333 、リセットスイ
ッチ334 から構成されている。溶接電流設定スイッチ33
1 には、溶接対象となる母材に対応した溶接開始時の溶
接電流値Isが設定される。また、許容値設定スイッチ
332 には、溶接電流値Iを中心とした上下の許容値ΔI
が設定され、変動後の溶接電流値がこの許容値内にある
ときは後述する音声報知が行われない。さらに、報知間
隔時間設定スイッチ333 には溶接電流値Iの変動が許容
値ΔIにあるときに溶接電流値Iを音声報知する間隔時
間ts が設定される。
からなる溶接電流設定スイッチ331、許容値設定スイッ
チ332 、報知間隔時間設定スイッチ333 、リセットスイ
ッチ334 から構成されている。溶接電流設定スイッチ33
1 には、溶接対象となる母材に対応した溶接開始時の溶
接電流値Isが設定される。また、許容値設定スイッチ
332 には、溶接電流値Iを中心とした上下の許容値ΔI
が設定され、変動後の溶接電流値がこの許容値内にある
ときは後述する音声報知が行われない。さらに、報知間
隔時間設定スイッチ333 には溶接電流値Iの変動が許容
値ΔIにあるときに溶接電流値Iを音声報知する間隔時
間ts が設定される。
【0018】音声データメモリ34は、ROM或いはバ
ックアップされたRAM等からなり、予め溶接電流値に
対応してこの溶接電流値を表す音声データ、例えば0.
1アンペア単位で女性の声による音声データが記憶され
ている。
ックアップされたRAM等からなり、予め溶接電流値に
対応してこの溶接電流値を表す音声データ、例えば0.
1アンペア単位で女性の声による音声データが記憶され
ている。
【0019】演算制御回路35は、スイッチ回路33の
各スイッチ331 〜333 の設定値を読み取ると共に、A/
D変換器316 の出力データを入力し、このデータの表す
電流値に対応した音声データを音声データメモリ34か
ら読出して音声出力回路36に出力する。
各スイッチ331 〜333 の設定値を読み取ると共に、A/
D変換器316 の出力データを入力し、このデータの表す
電流値に対応した音声データを音声データメモリ34か
ら読出して音声出力回路36に出力する。
【0020】音声出力回路36は、ディジタル/アナロ
グ(以下、D/Aと称する)変換器361 、増幅器362 、
切替えスイッチ363 、スピーカー364 及びイヤホーン36
5 から構成され、演算制御回路35から入力した音声デ
ータ(ディジタルデータ)DA2をアナログ信号に変換
すると共に増幅し、スピーカー364 或いはイヤホーン36
5 に出力する。これにより、溶接電流値Iがスピーカー
364 或いはイヤホーン365 から女性の声による音声で報
知される。
グ(以下、D/Aと称する)変換器361 、増幅器362 、
切替えスイッチ363 、スピーカー364 及びイヤホーン36
5 から構成され、演算制御回路35から入力した音声デ
ータ(ディジタルデータ)DA2をアナログ信号に変換
すると共に増幅し、スピーカー364 或いはイヤホーン36
5 に出力する。これにより、溶接電流値Iがスピーカー
364 或いはイヤホーン365 から女性の声による音声で報
知される。
【0021】次に、前述の構成よりなる本実施例の動作
を説明する。作業者は、溶接作業を行う前に各スイッチ
の設定を行う。即ち、母材に対応した本溶接開始時の溶
接電流を溶接電流設定スイッチ331 に設定すると共に、
許容値設定スイッチ332 及びしきい値設定スイッチ333
の設定を行う。さらに、作業者はイヤホーン365 を装着
して、切替えスイッチ363 をイヤホーン365 側に接続
し、イヤホーン365 から音声が出力されるように設定す
る。
を説明する。作業者は、溶接作業を行う前に各スイッチ
の設定を行う。即ち、母材に対応した本溶接開始時の溶
接電流を溶接電流設定スイッチ331 に設定すると共に、
許容値設定スイッチ332 及びしきい値設定スイッチ333
の設定を行う。さらに、作業者はイヤホーン365 を装着
して、切替えスイッチ363 をイヤホーン365 側に接続
し、イヤホーン365 から音声が出力されるように設定す
る。
【0022】この後、商用電源から電源回路21に電力
を供給すると、電流供給回路22及び電流検出回路31
を介して溶接トーチ25に通電可能となる。この状態
で、作業者はガスボンベ24から溶接トーチ25にシー
ルドガスを供給すると共に、溶接トーチ25及び溶加棒
26を母材の溶接部に当て、フート・スイッチ23の設
定を変えて溶接トーチ25への通電電流値を増加する。
これにより溶接が開始される。
を供給すると、電流供給回路22及び電流検出回路31
を介して溶接トーチ25に通電可能となる。この状態
で、作業者はガスボンベ24から溶接トーチ25にシー
ルドガスを供給すると共に、溶接トーチ25及び溶加棒
26を母材の溶接部に当て、フート・スイッチ23の設
定を変えて溶接トーチ25への通電電流値を増加する。
これにより溶接が開始される。
【0023】溶接作業の際、溶接電流は作業者によって
図2に示すように変化される。即ち、作業者がフート・
スイッチ23を操作しない状態では、所定の初期電流が
溶接トーチ25に通電される。この状態から作業者はフ
ート・スイッチ23を操作し、溶接電流を徐々に増加さ
せて母材に対応した本溶接開始時の溶接電流値Is まで
上昇させる。この溶接電流値で溶接を行っていくと溶接
部分の温度が上昇するので、作業者は徐々に溶接電流値
Iを低下させながら溶接作業を続行する。本溶接が完了
した後、作業者はさらに溶接電流値Iを徐々に低下させ
てクレータ処理を行い、溶接電流Iがクレータ電流値I
k (初期電流値とほぼ同じ)に至ったときに溶接作業を
終了する。
図2に示すように変化される。即ち、作業者がフート・
スイッチ23を操作しない状態では、所定の初期電流が
溶接トーチ25に通電される。この状態から作業者はフ
ート・スイッチ23を操作し、溶接電流を徐々に増加さ
せて母材に対応した本溶接開始時の溶接電流値Is まで
上昇させる。この溶接電流値で溶接を行っていくと溶接
部分の温度が上昇するので、作業者は徐々に溶接電流値
Iを低下させながら溶接作業を続行する。本溶接が完了
した後、作業者はさらに溶接電流値Iを徐々に低下させ
てクレータ処理を行い、溶接電流Iがクレータ電流値I
k (初期電流値とほぼ同じ)に至ったときに溶接作業を
終了する。
【0024】この一連の溶接作業の間、作業者の耳には
イヤホーン365 を介して溶接電流値Iが女性の声による
音声で報知される。従って、作業者がフート・スイッチ
23を操作して溶接電流値Iを増減した際に、その溶接
電流値Iを音声で確認することができるので、溶接部分
の状態を目視しながら的確な溶接電流値Iで溶接を行う
ことができ、従来のような溶接状態の悪化及び作業効率
の低下を招くことがなくなる。
イヤホーン365 を介して溶接電流値Iが女性の声による
音声で報知される。従って、作業者がフート・スイッチ
23を操作して溶接電流値Iを増減した際に、その溶接
電流値Iを音声で確認することができるので、溶接部分
の状態を目視しながら的確な溶接電流値Iで溶接を行う
ことができ、従来のような溶接状態の悪化及び作業効率
の低下を招くことがなくなる。
【0025】次に、演算制御回路35における溶接電流
値の音声報知処理を、図3のフローチャート及び図4の
動作説明図に基づいて詳細に説明する。演算制御回路3
5は、動作を開始すると、スイッチ回路33の各スイッ
チ331〜333 の設定値、即ち本溶接開始時の溶接電流値
Is、許容値ΔI、及び報知間隔時間ts の各設定値を
読み込む(S1〜S3)。さらに、A/D変換器316 の
出力データDA1、即ち溶接電流値Iを読み込み(S
4)、この溶接電流値Iが本溶接開始時の溶接電流値I
s 以上か否かを判定する(S5)。この判定の結果、溶
接電流値Iが本溶接開始時の溶接電流値Is よりも小さ
いときはリセットスイッチ334 がオンされたか否かを判
定し(S6)、オンされたときは前記S1の処理に移行
し、オンされないときは前記S4の処理に移行する。
値の音声報知処理を、図3のフローチャート及び図4の
動作説明図に基づいて詳細に説明する。演算制御回路3
5は、動作を開始すると、スイッチ回路33の各スイッ
チ331〜333 の設定値、即ち本溶接開始時の溶接電流値
Is、許容値ΔI、及び報知間隔時間ts の各設定値を
読み込む(S1〜S3)。さらに、A/D変換器316 の
出力データDA1、即ち溶接電流値Iを読み込み(S
4)、この溶接電流値Iが本溶接開始時の溶接電流値I
s 以上か否かを判定する(S5)。この判定の結果、溶
接電流値Iが本溶接開始時の溶接電流値Is よりも小さ
いときはリセットスイッチ334 がオンされたか否かを判
定し(S6)、オンされたときは前記S1の処理に移行
し、オンされないときは前記S4の処理に移行する。
【0026】前記S5の判定の結果、溶接電流値Iが本
溶接開始時の溶接電流値Is 以上のときは、演算制御回
路35は、タイマー(図示せず)をセットした後(S
7)、前記S4の処理で読み込んだ溶接電流値Iを音声
にて報知する(S8)。この際、演算制御回路35は、
溶接電流値Iに対応した音声データを音声データメモリ
34から読出し、これを音声出力部36に出力する。こ
れにより、前述したようにスピーカー364 或いはイヤホ
ーン365 から溶接電流値Iが女性の声で音声報知され
る。
溶接開始時の溶接電流値Is 以上のときは、演算制御回
路35は、タイマー(図示せず)をセットした後(S
7)、前記S4の処理で読み込んだ溶接電流値Iを音声
にて報知する(S8)。この際、演算制御回路35は、
溶接電流値Iに対応した音声データを音声データメモリ
34から読出し、これを音声出力部36に出力する。こ
れにより、前述したようにスピーカー364 或いはイヤホ
ーン365 から溶接電流値Iが女性の声で音声報知され
る。
【0027】次いで、演算制御回路35は、溶接電流値
Iに許容値ΔIを加算した上限値Iu 、及び溶接電流値
Iから許容値ΔIを減算した下限値Id をそれぞれ算出
し(S9,S10)、再度、A/D変換器316 から溶接
電流値Iを読み込む(S11)。この後、溶接電流値I
が上限値Iu 以上であるか否かを判定し(S12)、溶
接電流値Iが上限値Iu 以上であるときは後述するS1
4の処理に移行する。また、溶接電流値Iが上限値Iu
以上でないときは、溶接電流値Iが下限値Id以下であ
るか否かを判定する(S13)。この判定の結果、溶接
電流値Iが下限値Id 以下であるときは、前記S8の処
理と同様にして溶接電流値Iを音声報知する(S1
4)。さらに、演算制御回路35は、前記S9,S10
の処理と同様にして、溶接電流値Iに許容値ΔIを加算
した上限値Iu 、及び溶接電流値Iから許容値ΔIを減
算した下限値Id をそれぞれ算出する(S15,S1
6)と共に、タイマーをセットした後(S17)、前記
S11の処理に移行する。
Iに許容値ΔIを加算した上限値Iu 、及び溶接電流値
Iから許容値ΔIを減算した下限値Id をそれぞれ算出
し(S9,S10)、再度、A/D変換器316 から溶接
電流値Iを読み込む(S11)。この後、溶接電流値I
が上限値Iu 以上であるか否かを判定し(S12)、溶
接電流値Iが上限値Iu 以上であるときは後述するS1
4の処理に移行する。また、溶接電流値Iが上限値Iu
以上でないときは、溶接電流値Iが下限値Id以下であ
るか否かを判定する(S13)。この判定の結果、溶接
電流値Iが下限値Id 以下であるときは、前記S8の処
理と同様にして溶接電流値Iを音声報知する(S1
4)。さらに、演算制御回路35は、前記S9,S10
の処理と同様にして、溶接電流値Iに許容値ΔIを加算
した上限値Iu 、及び溶接電流値Iから許容値ΔIを減
算した下限値Id をそれぞれ算出する(S15,S1
6)と共に、タイマーをセットした後(S17)、前記
S11の処理に移行する。
【0028】前記S13の判定の結果、溶接電流値Iが
下限値Id 以下でないときは、演算制御回路35は、タ
イマーの計時時間tが報知間隔時間ts 以上であるか否
かを判定する(S18)。この判定の結果、タイマーの
計時時間tが報知間隔時間ts 以上であるときは、溶接
電流値Iを音声報知する(S19)と共に、タイマーを
セットし(S20)、前記S11の処理に移行する。
下限値Id 以下でないときは、演算制御回路35は、タ
イマーの計時時間tが報知間隔時間ts 以上であるか否
かを判定する(S18)。この判定の結果、タイマーの
計時時間tが報知間隔時間ts 以上であるときは、溶接
電流値Iを音声報知する(S19)と共に、タイマーを
セットし(S20)、前記S11の処理に移行する。
【0029】また、タイマーの計時時間tが報知間隔時
間ts に満たないときは、演算制御回路35は、溶接電
流値Iが予めプログラム中に設定されているクレータ電
流値Ik 以下であるか否かを判定し(S21)、溶接電
流値Iがクレータ電流値Ikよりも大きいときは前記S
11の処理に移行し、溶接電流値Iがクレータ電流値I
k 以下のときは溶接作業が終了したものとして前記S1
の処理に移行する。
間ts に満たないときは、演算制御回路35は、溶接電
流値Iが予めプログラム中に設定されているクレータ電
流値Ik 以下であるか否かを判定し(S21)、溶接電
流値Iがクレータ電流値Ikよりも大きいときは前記S
11の処理に移行し、溶接電流値Iがクレータ電流値I
k 以下のときは溶接作業が終了したものとして前記S1
の処理に移行する。
【0030】前述した処理により、溶接電流値Iが許容
値ΔI以上に変化したとき、即ち上限値Iu 以上となっ
たとき或いは下限値Id 以下となったときに、溶接電流
値Iが音声報知されると共に、溶接電流値Iが許容値Δ
I以内であるときにも報知間隔時間ts 毎に溶接電流値
Iが音声報知される。これにより、作業者は適度な間隔
で溶接電流値Iを音声で確認することができる。
値ΔI以上に変化したとき、即ち上限値Iu 以上となっ
たとき或いは下限値Id 以下となったときに、溶接電流
値Iが音声報知されると共に、溶接電流値Iが許容値Δ
I以内であるときにも報知間隔時間ts 毎に溶接電流値
Iが音声報知される。これにより、作業者は適度な間隔
で溶接電流値Iを音声で確認することができる。
【0031】尚、本実施例の構成及び制御処理は一例で
ありこれに限定されることはない。例えば、本実施例で
は、電流値報知部3を備えた溶接装置1を構成したが、
電流値報知部3のみを単体で構成しても良い。これによ
り、溶接装置に限らず、任意の負荷に流れる電流の値を
音声によって確認することができる。
ありこれに限定されることはない。例えば、本実施例で
は、電流値報知部3を備えた溶接装置1を構成したが、
電流値報知部3のみを単体で構成しても良い。これによ
り、溶接装置に限らず、任意の負荷に流れる電流の値を
音声によって確認することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
よれば、電流値報知手段により負荷に流れる電流値が音
声にて報知されるので、電流値表示を見ることができな
いとき、例えば前記負荷となる装置を用いて細かい手作
業等をしているときに容易に電流値を知ることができ
る。
よれば、電流値報知手段により負荷に流れる電流値が音
声にて報知されるので、電流値表示を見ることができな
いとき、例えば前記負荷となる装置を用いて細かい手作
業等をしているときに容易に電流値を知ることができ
る。
【0033】また、請求項2によれば、電流値報知手段
により前記溶接電流値が音声にて報知されるので、溶接
作業者が減光グラスを付けている場合にも、容易に溶接
電流を知ることができ、従来のように経験に頼った作業
を行う必要がなくなると共に、良好な溶接状態を得るこ
とができ、さらに作業効率を向上させることができると
いう非常に優れた効果を奏するものである。
により前記溶接電流値が音声にて報知されるので、溶接
作業者が減光グラスを付けている場合にも、容易に溶接
電流を知ることができ、従来のように経験に頼った作業
を行う必要がなくなると共に、良好な溶接状態を得るこ
とができ、さらに作業効率を向上させることができると
いう非常に優れた効果を奏するものである。
【図1】本発明の一実施例を示す構成図
【図2】一実施例における溶接作業中の溶接電流の変化
を示す図
を示す図
【図3】一実施例における制御フローチャート
【図4】一実施例の動作を説明する図
1…溶接装置、2…溶接回路部、21…電源回路、22
…電流制御回路、23…フート・スイッチ、24…ガス
ボンベ、25…溶接トーチ、26…溶加棒、27…供給
管、3…電流値報知部、31…電流検出回路、311 …変
圧器、312 …チョークコイル、313 …コンデンサ、314
…抵抗器、315 …ダイオードブリッジ回路、316 …A/
D変換器、32…表示回路、321 …BCDデコーダ、32
2 …表示器、33…スイッチ回路、331 …溶接電流設定
スイッチ、332 …許容値設定スイッチ、333 …報知間隔
時間設定スイッチ、334 …リセットスイッチ、34…音
声データメモリ、35…演算制御回路、36…音声出力
回路、361 …D/A変換器、362 …増幅器、363 …切替
えスイッチ、364 …スピーカー、365 …イヤホーン。
…電流制御回路、23…フート・スイッチ、24…ガス
ボンベ、25…溶接トーチ、26…溶加棒、27…供給
管、3…電流値報知部、31…電流検出回路、311 …変
圧器、312 …チョークコイル、313 …コンデンサ、314
…抵抗器、315 …ダイオードブリッジ回路、316 …A/
D変換器、32…表示回路、321 …BCDデコーダ、32
2 …表示器、33…スイッチ回路、331 …溶接電流設定
スイッチ、332 …許容値設定スイッチ、333 …報知間隔
時間設定スイッチ、334 …リセットスイッチ、34…音
声データメモリ、35…演算制御回路、36…音声出力
回路、361 …D/A変換器、362 …増幅器、363 …切替
えスイッチ、364 …スピーカー、365 …イヤホーン。
Claims (2)
- 【請求項1】 負荷に流れる電流値を音声にて報知する
電流値音声報知装置であって、 前記電流の値を検出する電流値検出手段と、 少なくとも前記電流値に対応して電流値を表す言語情報
を記憶している言語情報記憶手段と、 前記電流検出手段によって検出された電流値及び前記言
語情報記憶手段の記憶内容に基づいて、前記電流値を音
声にて報知する電流値報知手段とを備えた、 ことを特徴とする電流値音声報知装置。 - 【請求項2】 溶接電流の値を任意に可変できる溶接装
置において、 前記溶接電流の値を検出する電流値検出手段と、 少なくとも溶接電流値に対応して該溶接電流値を表す言
語情報を記憶している言語情報記憶手段と、 前記電流検出手段によって検出された溶接電流値及び前
記言語情報記憶手段の記憶内容に基づいて、前記溶接電
流値を音声にて報知する電流値報知手段とを設けた、 ことを特徴とする溶接装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2871493A JPH06242151A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 電流値音声報知装置及び溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2871493A JPH06242151A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 電流値音声報知装置及び溶接装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06242151A true JPH06242151A (ja) | 1994-09-02 |
Family
ID=12256121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2871493A Pending JPH06242151A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 電流値音声報知装置及び溶接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06242151A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010162568A (ja) * | 2009-01-14 | 2010-07-29 | Kobe Steel Ltd | ガスシールドアーク溶接装置 |
-
1993
- 1993-02-18 JP JP2871493A patent/JPH06242151A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010162568A (ja) * | 2009-01-14 | 2010-07-29 | Kobe Steel Ltd | ガスシールドアーク溶接装置 |
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