JPH08164109A - カバー式内視鏡 - Google Patents

カバー式内視鏡

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JPH08164109A
JPH08164109A JP6309114A JP30911494A JPH08164109A JP H08164109 A JPH08164109 A JP H08164109A JP 6309114 A JP6309114 A JP 6309114A JP 30911494 A JP30911494 A JP 30911494A JP H08164109 A JPH08164109 A JP H08164109A
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JP
Japan
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cover
endoscope
mouth
fixing
force
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Application number
JP6309114A
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English (en)
Inventor
Hiroki Moriyama
宏樹 森山
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カバーの手元側側口体部が外力に対して固定
位置からずれないようにできるカバー式内視鏡を提供す
ること。 【構成】 カバー用内視鏡2の挿入部4は挿入部カバー
部11で覆われ、この挿入部カバー部11の後端に設け
た口体部15は操作部5の外筒部材にシール部16の摩
擦力で固定され、この摩擦力はカバーハンガ22に掛け
られたカバー用内視鏡2の自重Wと、かつ挿入部カバー
部11内を加圧した場合にカバー用内視鏡2を上方に持
ち上げるように働く力を加算した値よりも大きくなるよ
うに設定して、挿入部の機能を保持できるような構造に
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカバー用内視鏡を内視鏡
カバーで覆って使用するカバー式内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は医療用分野及び工業用分
野において広く用いられるようになった。特に医療用分
野で使用される内視鏡は感染症などが発生しないように
内視鏡検査後には十分に消毒及び洗浄を行う必要があ
る。
【0003】このために最近、内視鏡の検査間での消毒
及び洗浄の手間及び時間を省くために、検査前に内視鏡
を内視鏡カバーで覆って、検査後に内視鏡カバーを捨て
るカバー式内視鏡が提案された。このカバー式内視鏡で
は、このカバー式内視鏡と区別するために、内視鏡カバ
ーで覆われる内視鏡をカバー用内視鏡と呼ぶ。
【0004】従来のカバー式内視鏡では、カバー用内視
鏡の先端構成部と内視鏡カバーの先端カバーを位置決め
固定し、内視鏡カバーとカバー用内視鏡の長さのばらつ
きに対処するため、内視鏡カバーの手元口体部はカバー
用内視鏡の操作部のある固定範囲の任意の位置にシール
部の摺動摩擦力により固定されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】シール部の摺動摩擦力
が弱すぎると、検査前に内視鏡カバーにピンホール等が
ないかを調べるために挿入部カバー部内を加圧した時
(内視鏡カバーの気密チェック)、口体部が操作部に対
して前方に押されてしまうことがある。従来例ではシー
ル部の摺動摩擦力が弱すぎる可能性があり、その場合に
は、挿入部を覆う挿入部カバー部がたるんでしまい、カ
バー式内視鏡の挿入部の挿入し易くする機能を損なわれ
るとか、口体部が前方に移動されてシール部で気密でき
ない状態になってしまい、気密チェックを行うことがで
きなくなる等の問題が発生する。
【0006】本発明は上述した点に鑑みてなされたもの
で、カバー口体部に掛かる所定の外力に対して、口体部
の固定位置がずれない挿入部機能等を確保できるカバー
式内視鏡を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】シール部の操
作部に対する摺動摩擦力量が、口体部に掛かる所定の外
力で口体部が軸方向に受ける力量より大きくなるように
した。そうすることで、所定の外力が掛かった時に、口
体部は動かず、カバー用内視鏡の挿入部の機能等を確保
できる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を具体
的に説明する。図1ないし図6は本発明の第1実施例に
係り、図1(A)は本発明の第1実施例のカバー式内視
鏡を示し、図1(B)は図1(A)のB−B′断面を示
し、図2はカバー用内視鏡に内視鏡カバーを装着した状
態で、カバーハンガに掛けた状態を示し、図3はカバー
用内視鏡と内視鏡カバーの口体部近傍の詳細な構造を示
し、図4は図3のB−B′断面を示し、図5は図3のC
−C′断面を示し、図6は口体部本体の外観図である。
【0009】図1に示すように本発明の第1実施例のカ
バー式内視鏡1はカバー用内視鏡2と、このカバー用内
視鏡2を覆う内視鏡カバー3とから構成され、内視鏡検
査後には内視鏡カバー3は廃棄され、次の内視鏡検査の
際にはカバー用内視鏡2は新しい内視鏡カバー3で覆わ
れて使用される。
【0010】カバー用内視鏡2は可撓性を有する細長の
挿入部4と、この挿入部4の後端に形成された太幅の操
作部5と、この操作部5から延出されたユニバーサルコ
ード6とを有する。この挿入部4は、その先端に形成さ
れた硬質の先端構成部7と、この先端構成部7に隣接し
て湾曲自在に形成された湾曲部8とを有し、操作部5の
図示しない湾曲操作ノブを操作することによって、湾曲
部8を湾曲させることができる。
【0011】一方、内視鏡カバー3は、挿入部4を覆う
挿入部カバー部11と、操作部5を覆う操作部カバー部
12と、ユニバーサルコード6を覆うユニバーサルコー
ドカバー部13とを有する。
【0012】挿入部カバー部11は、その先端側には先
端構成部7を覆う先端カバー14が形成され、また挿入
部カバー部11後端には操作部5に固定する部分となる
操作部固定用口体部(以下、口体部と略記)15が設け
てある。カバー用内視鏡2の先端構成部7を内視鏡カバ
ー3の先端カバー7に位置決め固定する場合、挿入部カ
バー部11と挿入部4の長さのばらつきに対処できるよ
うに、挿入部カバー部11の口体部15はカバー用内視
鏡の操作部5の軸方向のある固定範囲の任意の位置にシ
ール部16の摺動摩擦力で固定されるようにしている。
【0013】操作部カバー部12は口体部15に一体的
に取り付けられるようにしている。また、この実施例で
は操作部カバー部12とユニバーサルコードカバー部1
3は一体的に形成されている。先端構成部7には観察窓
と照明窓とが形成されており、先端カバー14における
観察窓と照明窓に対向する部分は透明部材で形成されて
いる。
【0014】図1(B)に示すように先端構成部7はD
型であり、先端カバー14の固定孔(或いは収納部)1
7もD型であり、この収納部17に先端構成部7を挿入
して位置決め固定できるようにしている。また、挿入部
カバー部11内には後述する吸引チューブ18とも連通
する処置具挿通用のチャンネル19、送気及び送水用の
管路20、20が設けてある。
【0015】図2はカバー用内視鏡2に内視鏡カバー3
を装着した後、それをカバーハンガ22に掛けている様
子を示す図である。カバーハンガ22には、口体部15
に形成したフランジ15aが突き当たって引っ掛かるよ
うにリング状等の係止部が形成されている。
【0016】シール部16より前方(図2では下方)の
操作部5の一部には加圧管路23が開口している。この
加圧管路23は操作部5内、ユニバーサルコード6内を
通って、外部の加圧装置24に接続されている。この加
圧装置24には加圧用のポンプ及び加圧の圧力値を表示
する加圧計などが内蔵されている。加圧管路23は口体
部15の一部に連通して操作部5の外部にあってもよ
い。
【0017】内視鏡カバー3の挿入部4内は、シール部
16まで気密構造となっており、加圧装置24により加
圧管路23を経てこの加圧管路23の開口から空気が送
り込まれ、内視鏡カバー3の挿入部カバー部11内を加
圧することができる。シール部16はリング形状のゴム
等の柔軟な材質にすることで気密確保がしやすい。
【0018】カバー用内視鏡2の自重をW(kg)とする
と、図2の状態ではWは軸方向に掛かっている。シール
部16と操作部5との(操作部5の軸方向に働く)摺動
摩擦力量は、所定の外力としての自重Wよりも大きく設
定している。そのことにより、非加圧時でも図2の状態
でカバー用内視鏡2と内視鏡カバー3の相対位置は変わ
らない。
【0019】さらに後述するようにカバーハンガ22に
かけて加圧により気密チェックを行う場合には、摺動摩
擦力量をこの場合の外力、つまり口体部15を軸方向に
移動させるように働く力Fpと上記自重Wとを加算した
値よりも大きくするようにしても良い。この場合には加
圧時でも図2の状態でカバー用内視鏡2と内視鏡カバー
3の相対位置は変わらない。シール部16が気密保持機
能と固定機能を兼ねることで構造がシンプルとなり、コ
ストを安くできる。
【0020】カバー用内視鏡2と内視鏡カバー3の口体
部15近傍の詳細図を図3に示す。まず、カバー用内視
鏡2の挿入部4における可撓性を有する蛇管(或いは可
撓管部)26の後端は硬質の筒部材27に固定されてい
る。蛇管26と筒部材27の接続部近傍はゴム等の柔軟
な材質からなる折れ止め部材28で覆われている。筒部
材27の外周は外筒部材29で覆われている。操作部5
は外筒部材29と水密的に接続されている。
【0021】加圧管路23は固定部材31に接続され、
固定部材31は筒部材27に固定されている。固定部材
31の前側端部にはテーパ面32が設けられ、図示して
ないが内蔵物が傷つかないようになっている。固定部材
31より、筒部材27、外筒部材29を貫通する加圧口
金33が設けられている。加圧口金33には加圧孔34
が開いており、加圧孔34は固定部材31において加圧
管路31内と連通している。外筒部材29の一部にはピ
ン35が立っている。
【0022】次に内視鏡カバー3の詳細を説明する。挿
入部カバー部11の中には、処置具挿通用のチャンネル
19と送気や送水をする流体管路20、20が挿通され
ている。それらのレイアウトは図1のA−A′断面と同
じである。
【0023】挿入部カバー部11の後端は、折れ止め部
材28を覆う折れ止めカバー36に溶着や接着等の手段
で固定されている。折れ止めカバー36はゴム管等の柔
軟な材質よりなる。口体部15は折れ止めカバー36と
口体部本体37より構成されている。口体部本体37は
硬質の樹脂で成形されている。
【0024】折れ止めカバー36の後端は口体部本体3
7の前端に嵌合し、その外側を熱収縮チューブ38を収
縮させることで接合している。折れ止めカバー36があ
ることで、カバー用内視鏡2の折れ止め部材28が、カ
バーをした状態でも蛇管26は折れ止めの機能を持つこ
とができる。
【0025】挿入部カバー部11内のチャンネル19、
流体管路20、20は、前述のごとくカバー内の右側
(図3では紙面奥側)を通っているが、折れ止めカバー
36内で折れ止め部材28上を約90°回って、口体部
本体37の前端部に接合されている。チャンネル19
は、口体部本体37の前端部の前突出部39に突き当
て、その外周を熱収縮チューブ40で収縮させることで
接合している。
【0026】チャンネル19の内腔は前突出部39と連
通して後方に延び、処置具挿入口41に連通している。
処置具挿入口41端部には、ゴム管からなる処置具栓4
2が着脱自在となっている。
【0027】前突出部39から処置具挿入口41までの
間には分岐部43があり、後突出部44と吸引チューブ
18の管腔に連通している。口体部本体37の後方には
フランジ15a(ほぼ全周にある)があり、そのすぐ後
ろの溝部或いは凹部45に操作部カバー部12の端部が
リング状の結束部材46により取り付けられている。
【0028】口体部本体37内部に設けたシール部16
は、操作部5の外筒部材29上を気密を保ちながら前後
にスライド可能である。外筒部材29の外形を略円形と
すれば、シール部16もゴムなどで断面が略円形にすれ
ば、気密確保し易い。シール部16の後方には溝部47
が設けられ、ピン35が嵌まることで、回転規制となっ
ている(処置具挿入口41の向く方向をほぼ一定に保て
る効果を有する)。
【0029】折れ止め部材28の最大外径は、シール部
16がスライドする外筒部材の径よりも小さくなってい
る(ゴム等による弾性部材の折れ止め部材28がシール
部16に引っ掛からないようにするため)。
【0030】図4は、図3のB−B′断面図である。折
れ止めカバー36のテーパ部の前方には、配列保持部4
8が折れ止めカバー36と一体で成形されている。この
配列保持部48があるところは、内視鏡挿入口49とチ
ャンネル19、流体管路20、20が通る管路挿通口5
0が形成される。
【0031】管路挿通口50の最大幅は、チャンネル1
9の外径よりも少し小さくなるように設定されている。
そうすることで、配列保持部48が外力で多少変形して
もチャンネル19と2本の流体管路20、20の位置関
係が変わらないようにしている。
【0032】配列保持部48までは挿入部カバー部11
内の管路は図4のように右側にあるが、配列保持部48
の後ろより約90°回って口体部本体37の上側に接合
されている。
【0033】次に図5,6について説明する。図5は図
3のC−C′断面図である。図6は口体部本体37の外
観図である。図5に示すように口体部本体37の内視鏡
挿入口51の一部は、送気孔34の真上近傍から前方に
かけて操作部5との隙間が大きくなる送気溝或いは送気
路52が設けられ、他の部分は操作部5とのクリアラン
スがほとんどなくなるようにして、ガタを防いでいる
(ガタがあると気密確保しにくくなる)。
【0034】送気路52は加圧口金33の加圧孔34の
上にあり、エアーを速やかに送気しやすくしている。図
3では図示しなかった、チャンネル19の両側にある流
体管路20の口体部本体37における構造を図6に示
す。口体部本体37の前方には挿通孔53が設けられ、
挿通孔53内に塩化ビニルやシリコン、ウレタン等の軟
らかいチューブ54が挿通されている。
【0035】さらに、チューブ54前端の中には、折れ
止めカバー36を通ってきた流体管路20の端部が圧入
されている。流体管路20の材質は、例えば、フッ素系
樹脂、ポリエチレン、ポリイミド、ポリプロピレン等の
チューブ54よりも硬いもので、チューブ54内に圧入
しやすくなっている。流体管路20の外径はチューブ5
4の内径よりも大きく、流体管路20が圧入されている
ところのチューブ54の外径は挿通孔53の径よりも大
きくなっているが、それを挿通孔53内に圧入してい
る。
【0036】つまり、流体管路20が圧入されていると
ころでは、チューブ54の肉は潰されており、そのこと
により、流体管路20とチューブ54、チューブ54と
挿通孔53の間の気密を確保している。又、圧入による
固定法は接着等よりも組立を容易にして、組立コストを
安くできる。
【0037】口体部本体37の挿通孔53の後方は切り
欠き部55となっている(図5,6参照)。切り欠き部
55で口体部本体37の外に出たチューブ54は、シー
ル部16との干渉を避けるために段部56で上に走行を
変えている。その後方では、チューブ54はフランジ1
5aの一部を貫通して、グリップ5aの方へ延出してい
る。
【0038】次にこの第1実施例の作用を図2を参照し
て説明する。カバー用内視鏡2に内視鏡カバー3を装着
した後、検査をする前に、挿入部カバー部11に穴が開
いていないかチェックする気密チェックを行う。気密チ
ェックを開始すると、加圧装置24によって所定の圧力
で加圧管路23を介して挿入部カバー部11内を加圧す
る。
【0039】加圧する所定の圧力をP(kg/cm2 )とす
ると、挿入部カバー部11に穴が開いてなければ、加圧
装置24に内蔵された加圧計がP(kg/cm2 )になり、
穴が開いていると、Pより小さな値が検出され、それに
よって、ユーザは挿入部カバー部11の気密状態を確認
できる。Pが大きすぎると、挿入部カバー部11を破損
する恐れがあり、又、小さすぎると気密状態の検出が難
しくなるので、Pは0.1kg/cm2 〜0.5kg/cm2 が
良い。
【0040】一般に、挿入部カバー部11の内径d(c
m)よりも口体部15がスライド固定される操作部5の
外径D(cm)の方が大きいので、挿入部カバー部11内
が加圧されると、図2の状態では、カバー用内視鏡2は
上方に持ち上げられるような力(軸方向)が働く。その
力をFp (kg)とすると、Fp は、おおよそ、{(D/
2)・(D/2) −(d/2)・(d/2) }×π×
Pであらわされる。
【0041】一方、シール部16と操作部5の摺動摩擦
による力量(この場合は軸止摩擦とする)をFf (kg)
とすると、Ff>Fp −Wである時に、口体部15と操
作部5の相対位置は変化しない。カバーハンガ22でカ
バー用内視鏡2を鉛直状態にできることで自重Wを利用
でき、Ffを小さく抑えられる。Ffは小さい方がユーザ
にとってスライド操作がしやすい。
【0042】口体部15を操作部5に摩擦力で(外筒部
材29の軸方向に移動しないように)固定した時には、
挿入部カバー部11内のチャンネル19や流体管路20
が丁度良い張り具合の位置になっている。その位置は、
カバー用内視鏡2や内視鏡カバー3の軸方向の長さばら
つきによって異なる(そのために任意の位置での固定が
可能となっている)。
【0043】一旦適切な位置に固定された口体部15
が、検査前に動いてしまうと、管路の張り具合が変わっ
てしまい、挿入部の機能を損ねることがあるので、それ
を防ぐには、上記の不等式を満たすようにd,D,Pを
定めたり、又、シール部16のサイズや硬度を定める必
要がある。具体的構造を図3に示しているが、挿入部カ
バー部11の内径と、外筒部材29の外径は、あまり差
が大きくならない(口体部15と外筒部材29のクリア
ランスを殆どなくす)ようになっている。
【0044】又、前述のように、Ff は最低条件として
Wよりも大きくしている。さらに、Ff の最低条件とし
ては、処置具栓42の付いた処置具挿入口41において
処置具を挿脱させた時の摺動摩擦の内視鏡軸方向成分よ
りも大きなこと(つまり、処置具の挿脱で口体部15の
固定位置が動かない)である処置具進退力量は大きい場
合で1kg程度であるから、処置具挿入口41が口体部軸
とほぼ同方向を向いている場合はFf は1kg以上ある。
Pは大きい方が、挿入部カバー部11の穴の検出はしや
すくなるが、その上限は上記の不等式を満たす範囲であ
る。
【0045】気密チェックを図2の状態でなく、床に水
平な状態で行ったり、又、ハンガを口体部15に対して
でなく操作部5に対して固定した状態で行えば、Ff >
Fpとなるように各パラメータを設定する(カバーの自
重は無視した)。例えば図3のDを1.5cm、dを1.
2cm、Pを0.5kg/cm2 とすると、Fp は0.32kg
となるので、Ff は0.32より大きくする。
【0046】又、処置具栓42を処置具挿入口41に着
脱する時に、口体部15と操作部5の位置関係が変わら
ないようにするため、その着脱力量(約1kg)よりもF
f は大きい。又、大腸への挿入を助け、挿入部カバー部
11を覆う筒状のスライディングチューブ(図示しな
い)は手元側を折れ止めカバー36に着脱できるように
なっているが、その時に口体部15が操作部5に対して
動かないように、その着脱力量(約1kg)よりFf を大
きくした。
【0047】操作部5の外筒部材29の表面は、全くの
乾燥状態と、水に濡れた状態と、手指の脂が付いた状態
とでは、シール部16の滑りやすさ(摩擦係数)が異な
り、固定力量Ff がばらついてしまうことがある。そこ
で、外筒部材29の表面をカバー装着前にアルコールで
ふいておく等すると、表面の摩擦状態を一定にできてよ
い。つまり、口体部15が固定される固定部となる外筒
部材の表面の摩擦状態を常に一定にする手段を設けるよ
うにしても良い。
【0048】又、挿入部カバー部11へのカバー用内視
鏡2の挿入性を向上するために蛇管26表面にコーンス
ターチや片栗粉等の固体潤滑剤を塗布することがある
が、その時にその固体潤滑剤を外筒部材29にも塗布し
て、常に表面の摩擦状態を一定にするようにしてもよ
い。
【0049】さらに、Ff を軽くするのにシール部16
の断面を丸形にしたり、Ff を重くするのにシール部1
6の断面を四角形のゴムなどの弾性部材で形成する等し
て力量を制御してもよい。この第1実施例によれば、口
体部15に掛かる所定の外力において、口体部15と操
作部5の位置関係が変わらず、カバー式内視鏡1の(挿
入部カバー部11がたるんでしまうことがなく)挿入部
の挿入し易い挿入機能を保てる。
【0050】また、口体部15が前方に移動してしまう
場合にはシール部16が操作部5の外筒部材に密着しな
い状態、つまり気密を保持する機能が無くなる状態が発
生して気密チェックを行えない可能性があるが、この実
施例では口体部15が移動しない状態に保持できるの
で、シール部16で気密を保持する状態に保つことがで
き、気密チェックを行うことができる。
【0051】なお、この第1実施例において、以下の変
形例のような構成にしても良い。図1,2に示す口体部
15がすべて硬質部材の場合、その材質は透明又は半透
明の樹脂とした。図3の場合は、折れ止めカバー36を
透明で柔軟な樹脂や、半透明のゴムにした。いずれにせ
よ、挿入部カバー部11と折れ止めカバー36の接合部
近傍を透明とした。又、装着補助具65を用いる場合
は、口体部保持部66の少なくとも一部、挿入部カバー
部11と口体部15(又は折れ止めカバー36)の接合
部を囲む部分は、透明又は半透明又は、穴を開けて中が
見えるようにした。
【0052】このようにすることにより、以下の作用及
び効果を有する。挿入部カバー部11と口体部15の接
合部近傍が透明又は半透明であることによって、カバー
用内視鏡2の先端構成部7を広い挿入口51から狭い挿
入口49へ挿入するのに、作業者は横から見て位置を合
わせながら挿入できる。口体部15の後ろから覗きなが
らする必要がなくなり、煩わしくなくなる。後述する装
着補助具65を使う場合も、同様に挿入口49を横から
見ながら挿入できる。
【0053】従って、内視鏡カバー3へのカバー用内視
鏡2の先端構成部7の挿入作業性が向上するという効果
がある。これに対し、従来例では、カバー用内視鏡の先
端を内視鏡カバー内に挿入する時、口体部の後端の内視
鏡挿入口より、挿入部カバーと口体部の接合部の挿入口
の方が小さいので、その小さい挿入口に狙いを定めるた
めに口体部の後端の挿入口より中を覗きながら挿入作業
をすることがあり、煩わしかった。
【0054】従って、この変形例によれば、挿入部カバ
ー部11と口体部15の接合部近傍を透明又は半透明と
することで、作業者は、先端構成部7を挿入口49に挿
入するのに、横から見ながら作業でき、先端構成部7の
挿入作業性を向上するという目的を達成できる。
【0055】次に本発明の第2実施例を説明する。ま
ず、その背景を説明する。従来は、カバー用内視鏡の先
端構成部の断面がD型で、先端カバーの固定孔もD型な
ので、内視鏡カバーにカバー用内視鏡を挿入している途
中で内視鏡カバーとカバー用内視鏡の軸回りの方向が少
しでもずれてしまうと、先端構成部が先端カバーの固定
孔に入らなくなってしまう。そのために、この実施例で
はカバーへのスコープの挿入性を向上することを目的と
し、この目的を達成するために、カバー用内視鏡を所定
の軸回り回転方向に保って保持する内視鏡保持具と、内
視鏡カバーの口体部を所定の軸回り回転方向に保つカバ
ー装着補助具を用いることで、内視鏡とカバーを正確な
軸回りの回転方向に合わせながらカバーに内視鏡を挿入
できるようにする。以下、具体的にその構成などを説明
する。
【0056】図7は、カバー用内視鏡2を内視鏡カバー
3に挿入する時の図である。図1のカバー式内視鏡1に
おいて、カバー用内視鏡2の操作部5は、内視鏡ハンガ
60(カバーハンガ22とは別)に引っ掛けられてい
る。また、内視鏡カバー3を構成する挿入部カバー部1
1は装着補助具65にセットされている。
【0057】内視鏡ハンガ60はカバー装着の作業をし
やすくするために図7の矢印Eのごとく支柱61に対し
て回転可能(内視鏡の上下方向のみ)に取り付けられ、
支柱61はトロリ62に固定されている。トロリ62に
はモニタ63や電源・光源装置64等、外部装置が収納
されている。内視鏡ハンガ60は操作部5を所定の内視
鏡軸回りの回転方向で固定するようになっている。
【0058】一方、内視鏡カバー3がセットされた装着
補助具65は主に口体部15を保持する(口体部15は
硬質なので所定の位置に保持しやすい)口体部保持部6
6と、挿入部カバー部11の動きを規制する筒部67で
構成される。
【0059】筒部67は挿入部カバー部11の全周を囲
っていてもよいし、コの字状(凹状)になって囲ってい
てもよい。そうすることで、常に挿入部カバー部11を
略ストレートに保ってカバー用内視鏡2を挿入でき、良
好な挿入性を確保できる。口体部保持部66は、口体部
本体37を所定の角度で取り付けるようになっている。
【0060】図8は口体部保持部66が口体部を保持し
ている部分の断面図である。口体部本体37の切り欠き
部55に、口体部保持部66の突部68が嵌って、口体
部本体37は口体部保持部66に対して非回転で固定さ
れる。又、回転方向だけでなくとも、図示していない
が、軸方向にも、図6の切り欠き部55の面69とフラ
ンジ15aの前の面70を口体部保持部66の一部が押
さえるようにして、軸方向にも動かないように固定して
もよい(スコープ挿入作業性がさらに向上する。)。
【0061】又、切り欠き部55で非回転固定しなくと
も、処置具挿入口41がある突起部分を使って、非回転
固定してもよい。装着補助具65の一部には図7のよう
にキャスタ71が付いていて移動しやすくなっている。
又、一部に脚72が付いていて、装着補助具65を斜め
の姿勢に保てるようになっている(挿入作業しやすい姿
勢である。)。
【0062】キャスタ71又は脚72は図示してないが
紙面奥方向に複数ある等して、装着補助具65が軸回り
に回転しないようになっている。
【0063】次に作用を説明する。図7のように、カバ
ー用内視鏡2を内視鏡カバー3に挿入する時、作業者7
3は挿入部4の一部(先端近傍)と装着補助具65の一
部を持ちながら、装着補助具65をカバー用内視鏡2側
に引き寄せるようにして挿入していく。図1に示すよう
に、カバー用内視鏡2の先端構成部7の断面は略D型で
あり、先端カバー14の固定孔17も略D型なので、カ
バー用内視鏡2と内視鏡カバー3の軸回りの方向が合っ
ていないと嵌合できない。
【0064】又、挿入部カバー部11内の管路レイアウ
トも、図4のように右側に寄っているので、D型の先端
構成部7と挿入部カバー部11が正しい方向にないと、
挿入部カバー部11内へ先端構成部7を挿入することも
できない(又はしずらくなる)。
【0065】しかし、図7のように、床面に対して軸回
りに回転しないようになっている装着補助具65と、そ
の口体部保持部66が口体部本体37を非回転で固定し
ていることと、カバー用内視鏡2が内視鏡ハンガ60に
よって内視鏡軸回りに非回転で固定されていることによ
って、作業者63は、常に正確な回転方向でカバー用内
視鏡2を内視鏡カバー3内に挿入作業ができる。挿入部
カバー3内面又は、挿入部4外面に、コーンスターチや
片栗粉等の潤滑用の粉をまぶしておくと、さらにスムー
ズに挿入作業ができる。
【0066】口体部15を操作部5に固定した後の作業
中に、口体部15と操作部5の位置関係がずれないよう
に、その摩擦固定力量Ff は、図7における装着補助具
65の自重(約1kg)、口体部保持部66の口体部15
からの取り外し力量(約0.5kg)、内視鏡ハンガ60
と口体部15との着脱(摺動)力量(約0.3kg)のい
ずれよりも大きくすることは必要条件である。
【0067】この実施例によれば、内視鏡カバー3内へ
のカバー用内視鏡2の挿入性を良好に確保できる効果が
ある。次に本発明の第3実施例を図9を参照して説明す
る。
【0068】本実施例では、図3で示した折れ止めカバ
ー36が操作部カバー12と一体となっている。操作部
カバー部12は、透明又は半透明の軟らかい樹脂(ゴム
を含む)である。操作部カバー部12は結束部材46に
より、口体部本体37に締めつけられるように取り付け
られている。あるいは、操作部カバー部12の裏面と口
体部本体37とが粘着テープや粘着液によって付いてい
てもよい。
【0069】操作部カバー部12が口体部本体37を囲
むところの一部には孔73′が開いていく。そこから処
置具挿入口41が突出している。口体部本体37はゴム
等の柔軟な材質よりできていて、シール部74や処置具
栓部75が一定で設けられている。
【0070】チャンネル19はゴムの口体部本体37の
管腔に圧入されている。その他の構成は第1実施例の変
形例と同じである。次に作用を説明する。
【0071】折れ止めカバーに当たる部分は操作部カバ
ー12と一体で、透明又は半透明なので、第1実施例の
第1の変形例と作用は同じ。
【0072】本実施例では、さらに、折れ止めカバー3
6と操作部カバー部12を一体としたことでコストを安
くできる。又、口体部本体37とシール部74が一体、
口体部本体37と処置具栓部75が一体であることで、
部品点数を減らし、コストを安くできる。従って、第1
実施例の変形例に加え、カバーのコストを安くできると
いう効果がある。
【0073】次に本発明の第4実施例を図10を参照し
て説明する。この実施例は第1実施例を変形させた構成
例である。
【0074】本実施例においては、流体管路20は、そ
の外径より十分大きな内径の挿通孔53内にスライド可
能に挿通されている。挿通孔53の一端にはゴム等の柔
軟な材質からなるシール部76が設けられ、流体管路2
0をスライド可能で気密シールしている。
【0075】又、操作部5における口体部本体37が固
定される部分の一部には溝77が設けられ、溝77には
Oリング78が着脱自在で設けられている。このOリン
グ78により、操作部5と口体部本体37間は気密が保
たれ、口体部本体37はスライド可能で摩擦固定されて
いる。
【0076】次に作用を説明する。流体管路20は、チ
ャンネル19より、一般的に細く、軟らかい(伸縮しや
すい)。そのため、カバーの長さはチャンネルの長さを
基準に定める。この時、流体管路20は口体部本体37
に固定だと、チャンネル19に対して長さのばらつきが
大きくなる場合も想定され、そうなると、流体管路20
がチャンネル19に対して張り具合が異なり、挿入部機
能に影響を及ぼすこともあり得る。
【0077】そこで、図10のように、流体管路20は
口体部本体37に対してスライド可能にすることで、ユ
ーザが検査前に流体管路20の張り具合を適切(例えば
チャンネル19と同じ長さ)に調節することができる。
その場合もシール部76によって気密が保たれているの
で、気密チェックを行うことができる。
【0078】Oリング78は、口体部本体37ではな
く、操作部5に設け、着脱自在とした。このOリング7
8はセミディスポとし、1日の検査終了後に取り替え、
検査間では取り替えない。そうすることで、カバー側の
ディスポ部品を減らせてコストを安くできる。
【0079】従って、この実施例は流体管路20とチャ
ンネル19の長さがばらついていても、調節可能で、挿
入部の機能を確保できるという効果を有する。
【0080】次に本発明の第5実施例を図11を用いて
説明する。この実施例も第1実施例を変形した構成例で
ある。
【0081】本実施例では、流体管路20の端部は口体
部本体37に固定されている。配列保持部48の前の挿
入部カバー部11内においては流体管路20は略直線的
であるが、配列保持部48より後ろの折れ止めカバー3
6内では、流体管路20はたるんでいる。配列保持部4
8は流体管路20を摩擦力で保持している(流体管路2
0はスライド可能)。
【0082】次に作用を説明する。流体管路20に用い
られるチューブは、熱によって少し縮むような材質のも
のもある。そこで、周囲の温度環境によって仮に流体管
路20が少し縮むことがあっても、流体管路20のたる
んだ部分が挿入部内に引き込まれるようになって、挿入
部カバー部11内の流体管路20の張り具合を略一定に
保てる。配列保持部48は流体管路20を摩擦力で保持
しているので、最初に図11のようにセットされれば、
挿入部カバー6内にたるみが寄ることはない。
【0083】従って、この実施例はユーザが調節しなく
ても、流体管路20とチャンネル19の長さばらつきに
対処でき、挿入部の機能を確保できるという効果があ
る。
【0084】なお、使用する状況に応じて、口体部を操
作部に固定する場合に働く摩擦力の大きさの異なるもの
を用意するようにしても良い。この場合、例えば図1の
シール部16を形成するOリングなどの内径が異なるも
のを複数用意することにより、実際の使用環境に応じて
その環境での最大外力よりより少し大きく摩擦力となる
ものを使用するようにして、使用環境により様々な値の
外力が働く場合においても、その使用環境により決定さ
れる最大外力よりあまり大きくなりすぎない適切な摩擦
力に設定できるような構造にしても良い。
【0085】なお、操作部の外筒部材を軸方向に短い周
期で凹凸が繰り返されるようにして、凹部の位置にシー
ル部16等が位置した状態では、凸部側に移動しにくく
しても良い。この場合には口体部は凹凸の周期内では軸
方向に動く可能性がある。上述の実施例等を組み合わせ
る等して異なる実施例等を形成しても良い。
【0086】[付記] (2)上記請求項1において、操作部固定用口体部を操
作部に摩擦固定する固定部は、操作部固定用口体部と操
作部との気密を確保するようにした。 (3)上記(2)において、固定部はゴムからなる。 (4)上記(3)においてゴムは断面が円形である。 (5)上記(3)においてゴムは断面が四角形である。 (6)上記(2)において、固定部は略円形である。 (7)上記(2)において、固定部は回転止め機構を有
する。 (8)上記請求項1において、所定の外力を、カバー用
内視鏡の自重とした。 (9)上記請求項1において、操作部固定用口体部と操
作部のクリアランスをほとんどなくした。
【0087】(10)上記付記9において、操作部の一
部で操作部固定用口体部との間に内視鏡カバー内を加圧
するための送気孔があり、前記送気孔の真上近傍から前
方にかけて操作部固定用口体部に送気用の溝を受けた。 (11)上記請求項1において、内視鏡カバー内の管路
を操作部固定用口体部に圧入により固定した。 (12)上記請求項1において、操作部固定用口体部を
ハンガに鉛直状態に固定可能とした。 (13)上記請求項1において、所定の外力は、処置具
の進退により操作部固定用口体部が軸方向に受ける力で
ある。 (14)上記(13)において、軸方向に受ける力量は
1kgである。 (15)上記請求項1において、口体部が固定される操
作部における固定部の表面摩擦状態を常に一定にする手
段を有する。 (16)上記(15)において、一定にする手段は固体
潤滑剤を塗布することである。 (17)上記請求項1において、所定の圧力は、カバー
の気密チェック時にかかる圧力である。 (18)上記(17)において、圧力は0.1kg/cm2
以上、0.5kg/cm2以下である。 (19)上記(18)において、上記圧力の最大値より
受ける軸方向の力は0.32kgである。
【0088】(20)上記請求項1において、所定の外
力はスライディングチューブの口体部への着脱力量であ
る。 (21)上記(20)において、着脱力量は1kgであ
る。 (22)上記請求項1において、所定の外力は鉗子栓の
口体部への着脱力量である。 (23)上記(22)において、着脱力量は1kgであ
る。 (24)上記請求項1において、所定の外力は装着補助
具の自重である。 (25)上記(24)において、自重は1kgである。 (26)上記請求項1において、所定の外力は口体部に
固定した装着補助具を取り外す力量である。 (27)上記(26)において、取り外す力量は0.5
kgである。 (28)上記請求項1において、所定の外力は口体部を
保持可能なハンガーと口体部との摺動力量である。 (29)上記(28)において、摺動力量は0.3kgで
ある。
【0089】(30)カバー用内視鏡を覆う内視鏡カバ
ーと、カバー用内視鏡を保持する内視鏡保持具と、内視
鏡カバーを保持するカバー保持具を備えたカバー式内視
鏡において、前記内視鏡保持具が前記カバー用内視鏡を
所定の軸回りの角度で保持可能であること、前記カバー
保持具が前記内視鏡カバーを所定の軸回りの角度で保持
可能としたことを特徴とするカバー式内視鏡。 (31)上記(30)において、内視鏡保持具はカバー
用内視鏡を上下方向に回転可能である。 (32)上記(30)において、カバー保持具は内視鏡
カバーの操作部固定用口体部を保持する。 (33)上記(32)において、軸方向にも位置決めし
て保持する。 (34)上記(30)において、カバー保持具は内視鏡
カバー挿入部を略直線状にして囲む。 (35)上記(30)において、カバー保持具はキャス
ターを有する。 (36)上記(30)において、カバー保持具を所定の
姿勢に保つ脚を設けた。 (37)上記(36)において、脚はカバー保持具を床
面に対して軸回りに非回転に保つ。 (38)カバー用内視鏡の挿入部を覆う挿入部カバー部
と、前記挿入部カバー部の手元端に操作部固定用口体部
を有する内視鏡カバーにおいて、前記挿入部カバー部と
前記操作部固定用口体部の接合部近傍を透明又は半透明
にしたことを特徴とする内視鏡カバー。 (39)上記(38)において、カバー装着作業時に操
作部固定用口体部を保持するカバー保持具で、挿入部カ
バーと操作部固定用口体部の接合部近傍を囲む部分を透
明又は半透明とした。
【0090】(40)上記(38)において、操作部固
定用口体部は、口体部本体部とその前方でカバー用内視
鏡の折れ止め部材を囲む柔軟な折れ止めカバー部とから
なり、その折れ止めカバー部を透明又は半透明とした。 (41)上記(40)において、折れ止めカバー部は、
カバー用内視鏡の操作部を覆う操作部カバー部と一体で
ある。 (42)上記(40)において、口体部本体部はゴム系
材質からなり、カバー用内視鏡の操作部との固定部を口
体部本体部と一体で設けた。 (43)上記(40)において、口体部本体部はゴム系
材質からなり、処置具栓を一体で設けた。
【0091】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、カバ
ー用内視鏡の少なくとも挿入部を内視鏡カバーで覆い、
カバー用内視鏡の操作部の一部に、内視鏡カバーの手元
側の操作部固定用口体部を摩擦力により固定可能とした
カバー式内視鏡において、カバー用内視鏡に内視鏡カバ
ーを装着した後、所定の外力により操作部固定用口体部
が軸方向に受ける力よりも、操作部固定用口体部の操作
部との摩擦力が大きくなるように、カバー用内視鏡及び
内視鏡カバーの各部のサイズを設定したので、気密チェ
ック等の際に口体部を軸方向に移動させるように外力が
作用しても口体部が移動されないように保持でき、挿入
部機能等を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のカバー式内視鏡の断面図
とA−A′断面図。
【図2】カバー式内視鏡をカバーハンガに掛けた状態を
示す図。
【図3】カバー式内視鏡の口体部付近の具体的構造を示
す断面図。
【図4】図3のB−B′断面図。
【図5】図3のC−C′断面図。
【図6】口体部本体の構成を示す図。
【図7】本発明の第2実施例において、カバー用内視鏡
を内視鏡カバーに装着補助具を用いて装着する様子を示
す説明図。
【図8】図7の口体部の断面図。
【図9】本発明の第3実施例のカバー式内視鏡を示す断
面図。
【図10】本発明の第4実施例のカバー式内視鏡におけ
る折れ止めカバー部分を示す断面図。
【図11】本発明の第5実施例のカバー式内視鏡におけ
る折れ止めカバー部分を示す断面図。
【符号の説明】
1…カバー式内視鏡 2…カバー用内視鏡 3…内視鏡カバー 4…挿入部 5…操作部 7…先端構成部 11…挿入部カバー部 12…操作部カバー部 14…先端カバー 15…口体部 16…シール部 17…固定孔 19…チャンネル 20…流体管路 22…カバーハンガ 23…加圧用管路 24…加圧装置 27…筒部材 28…折れ止め部材 29…外筒部材 31…固定部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カバー用内視鏡の少なくとも挿入部を内
    視鏡カバーで覆い、カバー用内視鏡の操作部の一部に、
    内視鏡カバーの手元側の操作部固定用口体部を摩擦力に
    より固定可能としたカバー式内視鏡において、 カバー用内視鏡に内視鏡カバーを装着した後、所定の外
    力により操作部固定用口体部が軸方向に受ける力より
    も、操作部固定用口体部の操作部との摩擦力が大きくな
    るように、前記所定の外力値、カバー用内視鏡及び内視
    鏡カバーの各部のサイズを設定したことを特徴とするカ
    バー式内視鏡。
JP6309114A 1994-12-13 1994-12-13 カバー式内視鏡 Pending JPH08164109A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012122605A (ja) * 2010-02-12 2012-06-28 Nsk Ltd トロイダル型無段変速機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20031209