JPH08163904A - 農作業機の走行制御装置 - Google Patents

農作業機の走行制御装置

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JPH08163904A
JPH08163904A JP33398994A JP33398994A JPH08163904A JP H08163904 A JPH08163904 A JP H08163904A JP 33398994 A JP33398994 A JP 33398994A JP 33398994 A JP33398994 A JP 33398994A JP H08163904 A JPH08163904 A JP H08163904A
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agricultural working
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藤 孝 明 須
Osamu Nakagawa
川 治 中
Takuji Mega
鹿 卓 司 妻
Akihiko Kitabayashi
林 明 彦 北
Akihiko Maezawa
沢 明 彦 前
Shinkichi Fujisawa
沢 新 吉 藤
Masahiko Miyamoto
本 雅 彦 宮
Kimihiro Koshi
公 浩 輿
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Yanmar Co Ltd
IHI Shibaura Machinery Corp
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
IHI Shibaura Machinery Corp
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 走行車に昇降自在に装備する農作業機にお
いて、簡単な構成手段によって旋回動作を安全且つ確実
に行わしめる。 [構成] エンジン(48)の回転を略一定に維持さ
せる機械式調速装置(49)を備えた農作業機におい
て、前記調速装置(49)の設定回転速度を変更する調
速変更手段(55)を設け、該変更手段(55)の出力
調節によって調速装置(49)を複数段階に調速制御可
能に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耕耘作業中の走行車の走
行速度を速くして耕耘ロータリによる耕耘作業時間の短
縮化を図るようにした耕耘ロータリ作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の耕耘作業にあって旋回地点まで機
体が走行したときには、その都度走行車に装備する作業
機を上昇させ、走行速度を適宜通常の作業速度より低速
に落して作業の安全確保を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、このよう
にその都度作業機の昇降動作や走行速度の変速動作をそ
れぞれに行うことは、操作も煩わしく安全性にも欠ける
もので、特に走行速度を高速とした作業においては、こ
れらの動作は必要不可欠で、操作性の簡略化が望まれる
ものであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、エ
ンジンの回転を略一定に維持させる機械式調速装置を備
えた農作業機において、前記調速装置の設定回転速度を
変更する調速変更手段を設け、該変更手段の出力調節に
よって調速装置を複数段階に調速制御可能に設けたもの
で、例えば直進の耕耘作業時にはエンジンを高回転数と
した高速走行で、また機体旋回時の非耕耘作業時にはエ
ンジンを低回転数とした低速走行で、さらに作業終了時
にはエンジンを駆動停止させるという3段階の制御を、
1つのモータからなる調速変更手段によって可能とさせ
て、操作性を向上させると共に、キーストップソレノイ
ド(エンジン停止の燃料カット機構)など不用とさせて
構成のコンパクト化と低コスト化を図るものである。
【0005】また、エンジン回転数を略一定に維持させ
る機械式調速装置と、農作業機を昇降操作する昇降手段
とを備えた農作業機において、前記昇降手段の昇降操作
を検出する昇降検出手段と前記調速装置とを連動連結さ
せて、農作業機の昇降に連動してエンジンの回転制御を
行うもので、例えば旋回時などにおける農作業機の上げ
操作時には自動的に走行速度を低速とさせる農作業機の
昇降に連動した走行の変速を可能とさせて、旋回作業な
どでの作業性と安全性向上を図るものである。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1はアクセル部の説明図、図2は全体の側面
図、図3は同平面図、図4は耕耘ロータリ作業機の側面
説明図、図5はリヤカバーのフローティング説明図であ
る。図中(1)は前後車輪(2)(3)を有する走行車
であるトラクタであり、運転席(4)前方の操向ハンド
ル(5)によって前輪(2)を方向転換させて走行進路
を変更するように構成している。なお(6a)は主変速
レバー、(6b)は副変速レバー、(6c)はPTO変
速レバーである。
【0007】また、トラクタ(1)にロワリンク(7)
を介してサイドドライブ型の耕耘ロータリ作業機(8)
を昇降自在に装着させるもので、中央にギアボックス
(9)を配置し、ユニバーサルジョイント付ドライブ軸
(10a)を介してトラクタ(1)のPTO軸(10)
に入力軸(9a)を連結して動力を伝えるようにしてい
る。前記ギアボックス(9)側面より両側方にビーム
(11)を突出し、該ビーム(11)のそれぞれの中途
部に支持プレート(12)を固設し、該支持プレート
(12)の前端にはロワリンク(7)を枢結するピンを
突設し、後端にはデプスフレーム(13)の前端を枢支
し、マスト(14)の前端にトップリンク(15)の枢
結部を構成している。
【0008】図7にも示す如く、前記ビーム(11)の
外側端にチェーンケース(16)上部を固設し、該チェ
ーンケース(16)下部に耕耘爪軸(17)を横架し、
該耕耘爪軸(17)上にナタ爪よりなる多数の耕耘爪
(18)…を側面視で放射状に植設させると共に、該耕
耘爪(18)の回転軌跡上方をロータリカバー(19)
によって覆い、両側をサイドカバー(20)によって覆
っている。そして、該耕耘爪軸(17)はギアボックス
(9)内のギア、ビーム(11)内の伝動軸、チェーン
ケース(16)内のスプロケット及びチェーンを介して
駆動し、耕耘爪(18)…を回転させることによって耕
耘を行うようにしている。
【0009】そして図8乃至図9にも示す如く、前記ビ
ーム(11)より前方に第1プレート(21a)を固設
し、該プレート(21a)前端に第2プレート(21
b)を介して支持杆(22)を横架させ、該支持杆(2
2)に取付プレート(23)を固定させ、該取付プレー
ト(23)に切断刃(24)の上部をボルト(23a)
を介し左右幅方向に4本装着させてる。また、切断刃
(24)の中間部(24a)を後方に湾曲させ、この中
間部(24a)を前記耕耘爪(18)の回転爪軌跡
(L)の前部内に臨ませると共に、中間より下部先端側
を前方に傾斜させて後退角(α)を有するように設けて
いる。つまり、側面視において切断刃(24)の中間部
(24a)を耕耘爪(18)の回転爪軌跡(L)の前部
でオーバーラップするように配置させると共に、切断刃
(24)と耕耘爪(18)の間隔を狭くして残耕ができ
ないようにすると共に、耕耘作業中の耕耘抵抗によって
作業機(8)が持上り状態となるのを切断刃(24)の
地中突入作用でもって抑制している。但し、切断刃(2
4)の取付本数は限定されるものではなく、耕耘抵抗と
ならないように適宜間隔をあけても良い。
【0010】さらに、耕耘爪(18)上側のロータリカ
バー(19)後端に第1支点軸(25)を介して鋼板製
第1リヤカバー(26)を上下方向に揺動自在に連結さ
せ、第1リヤカバー(26)後端に合成樹脂またはゴム
などの弾性材製第2リヤカバー(27)前端を固定さ
せ、第2リヤカバー(27)後端に鋼板製第3リヤカバ
ー(28)前端を固定させると共に、第1リヤカバー
(26)後端部の第2支点軸(29)と第3リヤカバー
(28)前端部の第3支点軸(30)を左右一対のリン
ク(31)(31)によって連結させ、第3支点軸(3
0)と略同軸上に第4支点軸(32)を設け、第4支点
軸(32)に第1吊下ロッド(33)下端を連結させ、
第3リヤカバー(28)後端部の第5支点軸(34)に
左右一対の第2吊下ロッド(35)下端を連結させ、第
1リヤカバー(26)の支持体(36)に第1及び第2
吊下ロッド(33)(35)上端側を昇降自在に取付
け、各吊下ロッド(33)(35)と第3リヤカバー
(28)によって側面視三角形を形成させ、また第2及
び第3及び第5支点軸(29)(30)(34)を結ぶ
線によって側面視三角形を形成させたもので、第2支点
軸(29)または第3支点軸(30)を中心に第3リヤ
カバー(28)を矢印(A)及び(B)の方向に上方移
動させ、第2支点軸(29)及び支持体(36)の吊下
ロッド(33)(35)連結部を支点とした前記カバー
(28)及び各ロッド(33)(35)の両てこ機構の
動作により各ロッド(33)(35)の下方突張りによ
って前方移動が規制される第3リヤカバー(28)を矢
印(C)の方向に後上方に移動させ、図6の如く、第3
リヤカバー(28)両側部が平面視で矢印(D)の方向
に前後移動するフローティング動作を行わせる。また、
第5支点軸(34)と第1リヤカバー(26)の支持体
(36)間に略一定圧となる左右一対のガスダンパ(3
7)を連結させたもので、全ストローク略一定のバネ定
数が得られかつストロークも大きく形成できるガスダン
パ(37)によって第3リヤカバー(28)を支持さ
せ、トラクタ(1)が左右に傾いても第3リヤカバー
(28)の左右均等な加圧によって耕耘面を均すことが
できるように構成している。なお、ガスダンパ(37)
に代え、オイルダンパまたは多重コイルバネなどを用い
てもよい。
【0011】また、前記吊下ロッド(33)(35)上
端側を支持体(36)…の軸受体(38)…に遊嵌挿入
させ、軸受体(38)…の上面側に当接するロッド(3
3)(35)のピンによってロッド(33)(35)の
下方抜出しを防ぎ、矢印(A)(B)(C)とは反対方
向への第3リヤカバー(28)の移動を阻止すると共
に、スプリング(39)(39)を巻装させた左右一対
のロッド(40)(40)下端を第1リヤカバー(2
6)上面に連結させ、前記ロッド(40)上端側をロー
タリカバー(19)の支持体(41)に摺動自在に取付
け、第1リヤカバー(26)をスプリング(39)によ
って加圧するように構成している。
【0012】また、前記第3リヤカバー(28)上面に
レーキ支持体(42)を着脱自在に固定させ、該支持体
(42)に固定させるレーキ(43)を第3リヤカバー
(28)後方に延出させている。
【0013】さらに、図6に示す如く、第2吊下ロッド
(35)上端側を取付ける支持体(36)の軸(44)
に前記ガスダンパ(37)上端を連結させ、第2吊下ロ
ッド(35)とガスダンパ(37)を可及的に接近させ
て略平行に設けている。
【0014】また、前記リヤカバー(26)(27)
(28)の左右幅略中央に1本の第1吊下ロッド(3
3)を位置させ、第1吊下ロッド(33)の左右側方に
左右ロッド(40)(40)を配置させ、左右ロッド
(40)(40)のさらに左右外側方に左右二組の第2
吊下ロッド(35)及びガスダンパ(37)を配置さ
せ、第2吊下ロッド(35)及びガスダンパ(37)の
さらに左右外側方に左右リンク(31)(31)を配置
させ、第1及び第3リヤカバー(26)(27)の左右
側端部を左右リンク(31)(31)によって連結させ
ている。
【0015】図7にも示す如く、前記耕耘爪軸(17)
にビーム(11)内の伝動軸及びチェーンケース(1
6)内のチェーンを介し、前記入力軸(9a)に入力さ
れる駆動力を伝達して耕耘爪(18)を回転するもの
で、耕耘爪軸(17)の両端に耕耘巾拡大用の左右の偏
心爪(45)を取付けると共に、左右の偏心爪(45)
間に略等間隔に多列状に耕耘爪(18)を取付けてい
る。
【0016】前記耕耘爪(18)はホルダー取付タイプ
で、耕耘爪軸(17)に対して放射方向の同一平面に複
数本設けるもので、耕耘爪軸(17)外周の円周一列
(爪軸(17)の同一断面円周上)に4本のホルダー
(46)を90°間隔で半径方向に突設させている。
【0017】そして前記ホルダー(46)にナギナタ形
状のナタ爪よりなる耕耘爪(18)を装備させるもの
で、該耕耘爪(18)は切り込んでから土を反転させる
ために先端部を右または左に交互に湾曲させていて、1
80°対向位置の耕耘爪(18)の湾曲方向を右または
左方向に同一とするように円周一列のホルダー(46)
に各2本装着させている。
【0018】また図8乃至図10に示す如く、左右ホル
ダー(46)に装着される対向の耕耘爪(18)(1
8)の基部間隔(T)を大きな間隔の5とするのに対
し、先端爪軌跡(L)間隙である間隔(t)を略1
(T:t≒5:1)とするように設けるもので、該実施
例において、回転半径aを約245mm程度とすると、
基部間隔(T)は200mmであり、先端爪軌跡(L)
間隔(t)は40mm程度の間隙を開口して、基部間隔
(T)を大とさせ耕耘爪(18)の取付本数を減少させ
ることによって、所要動力の低減化を図って、同一動力
での耕耘時余力分を速度に回して高速耕耘を可能とさせ
るように構成したものである。
【0019】即ち、前記耕耘爪(18)は土を切取った
後に掬取る形状に中間から先端側を側方に大きく湾曲さ
せて、大きな湾曲巾(b)(b≒80mm)の湾曲部
(18a)を有する変形し易い弾性爪に形成して、耕耘
爪(18)の土中打込み時において湾曲部(18a)の
水平分力により土を湾曲横方向に押移動させる力と、耕
耘爪(18)を土の抵抗負荷によって反湾曲方向に弾性
変形させるときの横方向の反撥力とによって、掬取り土
を図10矢印の耕耘爪軸(17)に略平行な横方向に押
出す状態とさせて、対向する左右耕耘爪(18)の先端
軌跡(L)間に残耕として残る土部分を破砕して、残耕
が形成されるのを効果的に防止するように構成したもの
である。またこの場合切断地点近傍まで爪(18)が回
転して土の抵抗負荷が小となるとき、爪(18)打込み
時の弾性変形による復元弾性力によって残耕として残る
土部分を横方向より破砕して、一層破砕効果を向上させ
ると共に、切断土壌自体にも弾性戻り力による歪み力を
与えて土壌を膨軟な細土にまで破砕するように構成した
ものである。つまり残耕が残る状態で耕耘しながら残耕
が残らない作業を最小の爪構成で可能とさせて所要動力
を低減させるものである。
【0020】このように、ロータリ作業機(7)の耕耘
爪(18)の本数を従来のロータリ作業機に比べ例えば
70%程度とすることによって、走行速度を従来の2倍
とする高速耕耘も可能とさせるものである。
【0021】図8、図9に示す如く、切断刃(24)の
後部とロータリカバー(19)の間に略三角形状の仕切
板(47)を配置するもので、前記切断刃(24)の背
面に仕切板(47)を固設させ、仕切板(47)とカバ
ー(19)内面の間隔を最小とするように接近させ、藁
や雑草などの仕切板(47)とカバー(19)間への入
り込みを防止するように設けると共に、後部側の辺を円
弧状の刃部に形成して藁等を下方へ導くとともに藁の切
断も同時に行うように構成している。なお、仕切板(4
7)の幅(板厚)(H)は切断刃(24)の刃幅(h)
よりも若干小さく(H<h)形成して、藁や雑草等が切
断刃(24)に絡みつかないで、良好な切断を可能とさ
せるように構成している。
【0022】図1、図11、図13に示す如く、前記ト
ラクタ(1)のエンジン(48)において、負荷の変動
に関係なく、一定の回転数を保持させる機械式ガバナで
構成する調速装置(49)をエンジン(48)は備える
もので、レバー軸(50)を中心として回動して燃料供
給量を増減制御する調速装置(49)のガバナレバー
(51)には、ハンドアクセルレバー(52)及びフー
トアクセルペダル(53)とともに、エンジン回転上昇
及び低下用の切換手動スイッチ(54)で駆動操作され
る調速変更手段である電動式エンジン変速モータ(5
5)を、各アクセルワイヤ(56)(57)(58)を
介して3連に連結接続させ、これらレバー(52)・ペ
ダル(53)・スイッチ(54)のそれぞれの単独操作
によってエンジン回転数を変更させ、走行速度の変速を
可能とさせるように構成している。なお変速モータ(5
5)は油圧式或いは空圧式でも良い。
【0023】前記変速モータ(55)は変速モータ軸
(59)に回動アーム(60)の基端を固設し、モータ
台(61)の枢軸(62)に基端を回動自在に取付ける
ワイヤアーム(63)と、前記回動アーム(60)の先
端間とを、軸(64)(65)を介しL形状のリンク
(66)で相互に連結させ、前記ガバナレバー(51)
に一端を連結するワイヤ(58)の他端をワイヤアーム
(63)に連結させて、図11に示す如くモータ軸(5
9)を時計方向に回転してワイヤアーム(63)で最大
にワイヤ(58)を引張る高速位置のとき、ガバナレバ
ー(51)をレバー軸(50)を中心として燃料増大位
置(HIGH)まで移動させて、エンジン(48)に対
する燃料供給量を増大させてエンジン回転数を上昇させ
るように構成している。
【0024】また、前記モータ(55)の逆回転駆動に
よって、ワイヤアーム(63)を高速位置から低速位置
に戻してワイヤ(58)の引張りを弛めるとき、ガバナ
レバー(51)を燃料減少位置(LOW)まで移動させ
て、エンジン(48)に対する燃料供給量を減少させて
エンジン回転数を低下させ、さらに、ワイヤアーム(6
3)を停止位置まで戻して最大にワイヤ(58)の引張
りを弛めるとき、ガバナレバー(51)を燃料供給停止
位置(STOP)まで移動させて、エンジン(48)に
対する燃料供給を遮断させてエンジン(48)の回転を
停止させるように構成している。
【0025】このように、エンジン(48)の高速回転
・低速回転・回転停止の3段階の変速をモータ(55)
の正逆転制御によって行うように構成したものであり、
3段階以上の変速も可能なものである。
【0026】また、図12に示す如くトラクタ(1)の
油圧リフト装置(67)に設けて前記ロータリ作業機
(8)を昇降操作する昇降手段であるポジションレバー
(68)に、該レバー(68)の昇降操作を検出する検
出手段である上昇及び下降スイッチ(69)(70)を
設けるもので、リフト装置(67)に固設する各スイッ
チ台(71)(72)の上端に各スイッチ(69)(7
0)を取付け、レバー軸(73)を中心としてポジショ
ンレバー(68)を上昇及び下降位置に回動操作すると
き、各スイッチ(69)(70)はレバー(68)の当
接によって作業機(8)の上昇及び下降を検出するよう
に構成している。そして前記上昇及び下降スイッチ(6
9)(70)の検出出力に基づいても前記モータ(5
5)の駆動制御を行ってエンジン回転数を上昇及び低下
させるように構成したものである。
【0027】即ち図14の制御回路に示す如く、前記変
速モータ(55)を駆動制御するコントローラ(74)
に、前記各スイッチ(54)・(69)(70)と、キ
ーストップスイッチ(75)と、モータ(55)の回転
位置を検出するモータ内蔵型の調速位置検出スイッチ
(76)とを入力接続させて、手動スイッチ(54)
と、ポジションレバー(68)操作に連動した上昇及び
下降スイッチ(69)(70)とに基づいて変速モータ
(55)の駆動制御を行ってエンジン(48)の回転を
適宜変速及び停止させるように構成したものである。
【0028】図13に示す如く、前記ガバナレバー(5
1)は、例えば調速バネ(77)・フローティングレバ
ー(78)・ガバナスリーブ(79)・ベルクランク
(80)を介しフライウエイト(81)に連結して、エ
ンジン(1)のカムシャフト(クランクシャフト)(8
2)の回転数が上昇してフライウエイト(81)の遠心
力が大となるとき、フローティングレバー(78)に連
結する燃料噴射弁のコントロールラック(83)をバネ
(77)に抗して移動させて、燃料噴射量を減少させエ
ンジンの回転数を低下させるように構成している。
【0029】また前記ガバナレバー(51)は各アクセ
ルレバー(52)・アクセルペダル(53)操作によっ
て、また変速モータ(55)の駆動操作によって図13
矢印方向に回動するとき、コントロールラック(83)
を右方向に引張って燃料噴射量を増大させエンジンの回
転数を上昇させて走行速度を高速とさせるように構成し
たものである。
【0030】本実施例は上記の如く構成するものにし
て、従来例えば爪軸(17)1回転当りの爪本数を1本
で、爪軸回転数略170rpm、車速0.5m/sの作
業条件で行われる作業を、爪軸(17)1回転当りの爪
本数を2本として、爪軸回転数略170rpm、車速1
〜1.5m/sの作業条件で行うもので、走行速度を従
来の略2倍以上に高速化させて、作業能率を大巾に向上
させるものである。
【0031】またこのような走行速度を高速化した場
合、走行速度を高速とすればする程、ロータリ作業機
(8)のけん引抵抗を増大させる状態とさせて、耕耘ロ
ータリに上すべり現象を起生させて、作業機(8)を浮
上らせようとするが、土中に突入する後退角を有する前
記切断刃(24)移動時の下方向の力と、切断刃(2
4)側面を土で圧接する力などが切断刃(24)の抜出
し抵抗力として作業機(8)の浮上りを防止する。
【0032】さらに、側面視で前記耕耘爪(18)の土
中突入地点に切断刃(24)の土中突入地点を略一致さ
せる如く重複させて、耕耘爪(18)の土壌切断時に切
断刃(24)によって土壌を切り込む状態とさせて、こ
の切り込んだ土を耕耘爪(18)によって容易に耕耘し
て、この耕耘作業での負荷の低減化と、爪(18)に絡
み付く雑草などの切断排除と、雑草などの土中での生育
防止などを可能にできる。
【0033】そして図15にも示す如く、このような高
速走行での耕耘作業中に、切換手動スイッチ(54)が
高速及び低速位置切換えられるとき、前記モータ(5
5)の正逆駆動によってガバナレバー(51)が操作さ
れエンジン(48)の燃料噴射量が増大及び減少調節さ
れてエンジン回転数を上昇及び低下させ走行速度を高速
及び低速とさせる。
【0034】また、高速走行での耕耘作業中、トラクタ
(1)が旋回地点に達して前記ポジションレバー(6
8)の上げ操作によってロータリ作業機(8)を上昇さ
せるとき、前記上昇スイッチ(69)をレバー(68)
によってオンとさせて、モータ(55)を逆駆動しガバ
ナレバー(51)を操作して、エンジン回転数を低下さ
せ走行速度を低速とさせた旋回を行う一方、旋回後ポジ
ションレバー(68)の下げ操作によってロータリ作業
機(8)を下降させて耕耘作業を再開するとき、前記下
降スイッチ(70)をレバー(68)によってオンとさ
せて、モータ(55)を正駆動しガバナレバー(51)
を操作して、エンジン回転数を上昇させ走行速度を高速
とさせた耕耘作業を開始する。
【0035】またこのような作業中にあって、手動スイ
ッチ(54)を停止位置或いはキーストップスイッチを
オン状態に操作するとき、前記モータ(55)によって
ガバナレバー(51)が燃料供給停止位置(STOP)
まで操作されて、エンジン(48)の駆動を中止させ走
行を停止させる。
【0036】このようにモータ(55)の正逆駆動によ
ってエンジン回転の増減速や中止が行われる結果、キー
ストップスイッチ(75)操作によるキーストップソレ
ノイド(エンジン停止のための燃料カット機構)の別途
設置を不用にできて構造のコンパクト化と低コスト化を
可能とすることができる。
【0037】なお前述実施例にあっては、前記モータ
(55)によってガバナレバー(51)を燃料増大・減
少・停止位置の3段階に切換制御を行う構成を示したが
3段階以上に制御を行う構成でも良い。
【0038】また図16のものは、ハンドアクセルレバ
ー(52)と調速装置(49)との間に、前記変速モー
タ(55)を介在させて、変速モータ(55)の駆動操
作によるエンジン回転数の上昇時に、モータ(55)が
故障して操作不能となるとき、アクセルレバー(52)
によってエンジン回転数を低下させるように構成した実
施例を示すものである。
【0039】即ち、モータ軸(59)に回転アーム(6
0)・リンク(66)を介し連結させるワイヤアーム
(63)の中間にプーリ(84)のプーリ軸(85)を
取付け、前記ガバナレバー(51)とアクセルレバー
(52)間を連結するアクセルワイヤ(56)の中間
を、前記プーリ(84)に巻回させ、前記モータ(5
5)によってワイヤアーム(63)を引上げて高速位置
とさせるとき、ワイヤ(56)を引張ってガバナレバー
(51)を燃料増大位置まで移動させる一方、前記モー
タ(55)の故障などによって動作不能となるとき、前
記アクセルレバー(52)を上動位置となる低速側に戻
すことによって、アクセルワイヤ(56)を弛めてガバ
ナレバー(51)を燃料減少位置まで戻してエンジン回
転数を低下させて、その安全性を図るように構成したも
のである。
【0040】また図17乃至図18のものは、前記ワイ
ヤアーム(63)とガバナレバー(51)との間をアク
セルワイヤ(58)で、またアクセルペダル(53)と
ワイヤアーム(63)のワイヤ係合金具(86)との間
をアクセルワイヤ(57)で連結させ、前記モータ(5
5)側のリンク(66)に摺動自在に嵌挿させるコマ体
(87)をワイヤアーム(63)に回転自在に取付け、
図18に示す如く通常使用時のモータ(55)による回
動アーム(60)の下動操作時にあっては、アクセルペ
ダル(53)を踏み込むときワイヤ(57)でアーム
(63)を引張り上げてガバナレバー(51)を燃料増
大位置まで移動させ(この場合アクセルレバー(52)
でも操作可能)、また図17に示す如く耕耘作業時のモ
ータ(55)による回動アーム(60)の上動操作時に
は、ワイヤ(58)でガバナレバー(51)を燃料増大
位置まで引張ってエンジン回転数を最大に保持させて、
高速走行での作業を行うように構成したものである。
【0041】そしてこのような直進での高速耕耘作業時
にあって、旋回に際しモータ(55)で回動アーム(6
0)を下動させ低速制御するとき、通常ガバナレバー
(51)は最小の燃料減少位置まで戻るものであるが、
この際アクセルレバー(52)によってガバナレバー
(51)の燃料減少位置が上昇側に規制されていると
き、その規制位置までしか戻らず、この場合アクセルレ
バー(52)で任意設定された最小のエンジン回転数を
保つものである。つまりアクセルレバー(52)はこの
ようなモータ(55)のオン・オフによる耕耘走行作業
におけるエンジン回転数の最小値側の設定を行うのに用
いられるものである。
【0042】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、エンジン(48)の回転を略一定に維持させる機械
式調速装置(49)を備えた農作業機において、前記調
速装置(49)の設定回転速度を変更する調速変更手段
(55)を設け、該変更手段(55)の出力調節によっ
て調速装置(49)を複数段階に調速制御可能とさせる
ものであるから、例えば直進の耕耘作業時にはエンジン
(48)を高回転数とした高速走行で、また機体旋回時
の非耕耘作業時にはエンジン(48)を低回転数とした
低速走行で、さらに作業終了時にはエンジン(48)を
駆動停止させるという3段階の制御を、1つのモータか
らなる調速変更手段(55)によって容易に可能とさせ
ることができて、操作性を向上させることができると共
に、キーストップソレノイド(エンジン停止の燃料カッ
ト機構)など不用とさせることができて構成のコンパク
ト化と低コスト化を図ることができるものである。
【0043】また、エンジン回転数を略一定に維持させ
る機械式調速装置(49)と、農作業機(8)を昇降操
作する昇降手段(68)とを備えた農作業機において、
前記昇降手段(68)の昇降操作を検出する昇降検出手
段(69)(70)と前記調速装置(49)とを連動連
結させて、農作業機(8)の昇降に連動してエンジン
(48)の回転制御を行うものであるから、例えば旋回
時などにおける農作業機(8)の上げ操作時には自動的
に走行速度を低速とさせる農作業機(8)の昇降に連動
した走行の変速を可能とさせて、旋回作業などでの作業
性と安全性向上を図ることができるなど顕著な効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】アクセル部の説明図である。
【図2】全体の側面図である。
【図3】全体の平面図である。
【図4】耕耘ロータリ作業機の側面説明図である。
【図5】リヤカバー部の側面説明図である。
【図6】リヤカバー部の平面説明図である。
【図7】耕耘ロータリ部の背面説明図である。
【図8】耕耘ロータリ部の側面説明図である。
【図9】耕耘ロータリ部の正面説明図である。
【図10】耕耘ロータリ部の背面説明図である。
【図11】変速モータ部の説明図である。
【図12】ポジションレバー部の側面説明図である。
【図13】ガバナ部の説明図である。
【図14】制御回路図である。
【図15】フローチャートである。
【図16】アクセル部の他の実施説明図である。
【図17】アクセル部の他の実施説明図である。
【図18】アクセル部の他の実施説明図である。
【符号の説明】
(8) 作業機 (48) エンジン (49) 調速装置 (55) 変速モータ(変更手段) (68) ポジションレバー(昇降手段) (69)(70) スイッチ(検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 妻 鹿 卓 司 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 (72)発明者 北 林 明 彦 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 (72)発明者 前 沢 明 彦 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 (72)発明者 藤 沢 新 吉 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 (72)発明者 宮 本 雅 彦 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 (72)発明者 輿 公 浩 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの回転を略一定に維持させる機
    械式調速装置を備えた農作業機において、前記調速装置
    の設定回転速度を変更する調速変更手段を設け、該変更
    手段の出力調節によって調速装置を複数段階に調速制御
    可能に設けたことを特徴とする農作業機の走行制御装
    置。
  2. 【請求項2】 エンジン回転数を略一定に維持させる機
    械式調速装置と、農作業機を昇降操作する昇降手段とを
    備えた農作業機において、前記昇降手段の昇降操作を検
    出する昇降検出手段と前記調速装置とを連動連結させ
    て、農作業機の昇降に連動してエンジンの回転制御を行
    うように構成したことを特徴とする農作業機の走行制御
    装置。
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