JPH0816367B2 - 壁パネル上部の取付け装置 - Google Patents
壁パネル上部の取付け装置Info
- Publication number
- JPH0816367B2 JPH0816367B2 JP10525991A JP10525991A JPH0816367B2 JP H0816367 B2 JPH0816367 B2 JP H0816367B2 JP 10525991 A JP10525991 A JP 10525991A JP 10525991 A JP10525991 A JP 10525991A JP H0816367 B2 JPH0816367 B2 JP H0816367B2
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- Japan
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- wall panel
- piece
- shaped
- box
- mounting device
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- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物のいわゆるカーテ
ンウォール構法において、壁パネルを鉄骨フレーム等の
建物躯体に取付ける際に利用する金物からなるものであ
って、特に壁パネルの上部に適用する取付け装置に関す
るものである。
ンウォール構法において、壁パネルを鉄骨フレーム等の
建物躯体に取付ける際に利用する金物からなるものであ
って、特に壁パネルの上部に適用する取付け装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】カーテンウォール構法に利用する金物と
しては、例えば特公昭63−54101号公報とか特開
平1−29550号公報に示すものがある。後者の開示
技術は前者の出願から分割されたものであり、実施例は
同様のものである。
しては、例えば特公昭63−54101号公報とか特開
平1−29550号公報に示すものがある。後者の開示
技術は前者の出願から分割されたものであり、実施例は
同様のものである。
【0003】図4及び図5は、上記公報に開示されてい
る取付け装置の構成を示す斜視図と断面側面図であり、
図において鉄骨軸組を構成する梁1の上面には、L形定
規アングル2が溶接等の手段により取付けられている。
また、上層の壁パネルAの下部には、上記L形定規アン
グル2の縦フランジ2aに一端側を係止固定する下部取
付け片3がボルト固定されている。そして、下層の壁パ
ネルBの上部には、後述する金物とL形定規アングル2
の縦フランジ2aの間で一端側が支持される上部取付け
片4がボルト固定されている。
る取付け装置の構成を示す斜視図と断面側面図であり、
図において鉄骨軸組を構成する梁1の上面には、L形定
規アングル2が溶接等の手段により取付けられている。
また、上層の壁パネルAの下部には、上記L形定規アン
グル2の縦フランジ2aに一端側を係止固定する下部取
付け片3がボルト固定されている。そして、下層の壁パ
ネルBの上部には、後述する金物とL形定規アングル2
の縦フランジ2aの間で一端側が支持される上部取付け
片4がボルト固定されている。
【0004】5は平面視コ字形の金物(コ状片)であ
り、コ状片5の両側板5a,5aには下方から切り込み
溝5cが形成されている。この切り込み溝5cをL形定
規アングル2の縦フランジ2aに噛合わせて、この縦フ
ランジ2aとコ状片5の縦フランジ5bとの間に前記上
部取付け片4が差し込まれる空隙6を形成するようにし
ている。7は、上層の壁パネルAの荷重を支持する荷重
受けアングルであり、L形定規アングル2に取付けられ
ている。
り、コ状片5の両側板5a,5aには下方から切り込み
溝5cが形成されている。この切り込み溝5cをL形定
規アングル2の縦フランジ2aに噛合わせて、この縦フ
ランジ2aとコ状片5の縦フランジ5bとの間に前記上
部取付け片4が差し込まれる空隙6を形成するようにし
ている。7は、上層の壁パネルAの荷重を支持する荷重
受けアングルであり、L形定規アングル2に取付けられ
ている。
【0005】上記構成においては、下層の壁パネルBの
上部取付け片4の差し込み部分の幅を前記空隙6の幅よ
りも小さくすることにより、上記空隙6内で上部取付け
片4が面方向にスライドできるようにし、地震時に壁パ
ネルBの上部が梁1と相対的にスライドして層間変位に
追従するようにしている。
上部取付け片4の差し込み部分の幅を前記空隙6の幅よ
りも小さくすることにより、上記空隙6内で上部取付け
片4が面方向にスライドできるようにし、地震時に壁パ
ネルBの上部が梁1と相対的にスライドして層間変位に
追従するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような取付け装
置にあっては、その取付け施工において精度の確保に問
題が生じやすいものである。一般に、カーテンウォール
構法の建物は、壁パネルの取付け躯体をH形鋼等の粱
材,柱材等で構成している。これらの鋼材には、部材と
しての直線度,平坦度等の精度にバラツキがあることは
よく知られているところである。従って壁パネルは、梁
上で位置調整が可能な定規アングル2を介して行うよう
にしているのである。
置にあっては、その取付け施工において精度の確保に問
題が生じやすいものである。一般に、カーテンウォール
構法の建物は、壁パネルの取付け躯体をH形鋼等の粱
材,柱材等で構成している。これらの鋼材には、部材と
しての直線度,平坦度等の精度にバラツキがあることは
よく知られているところである。従って壁パネルは、梁
上で位置調整が可能な定規アングル2を介して行うよう
にしているのである。
【0007】ところで、壁パネルを平面度でみると、特
にプレキャストコンクリート版によるパネルの場合は大
版になるほど物理的影響等を受けて、たわみ等により平
面度に若干のバラツキを生ずる場合がある。
にプレキャストコンクリート版によるパネルの場合は大
版になるほど物理的影響等を受けて、たわみ等により平
面度に若干のバラツキを生ずる場合がある。
【0008】例えば、壁パネルの上部がスライドするカ
ーテンウォール構法にあっては、前記引用例の場合でみ
れば、所要時上部取付け片4のスムーズなスライドを確
保する為、及び上部取付け片4の面外方向の不要なガタ
ツキを防止する為に、上部取付け片4を収容する空隙6
は一定の範囲に収める必要がある。
ーテンウォール構法にあっては、前記引用例の場合でみ
れば、所要時上部取付け片4のスムーズなスライドを確
保する為、及び上部取付け片4の面外方向の不要なガタ
ツキを防止する為に、上部取付け片4を収容する空隙6
は一定の範囲に収める必要がある。
【0009】しかしながら、空隙6を一定値(例えば上
部取付け片4の板厚よりも1mm程度大きい寸法)に収
める設計とした場合、壁パネルに上記平面度等の誤差が
生じると、上部取付け片4の空隙6への収容が困難にな
ったり、或はコ状片5等との接触圧によりスムーズなス
ライドを妨げられたりする等の不具合の生じることが考
えられる。しかして空隙6の調整を可能とする為にコ状
片5の溝5cを大きくすると、最適な空隙の設定に煩雑
な作業が伴うことになる。
部取付け片4の板厚よりも1mm程度大きい寸法)に収
める設計とした場合、壁パネルに上記平面度等の誤差が
生じると、上部取付け片4の空隙6への収容が困難にな
ったり、或はコ状片5等との接触圧によりスムーズなス
ライドを妨げられたりする等の不具合の生じることが考
えられる。しかして空隙6の調整を可能とする為にコ状
片5の溝5cを大きくすると、最適な空隙の設定に煩雑
な作業が伴うことになる。
【0010】本発明は以上のような従来の問題点に鑑み
て提供されたものである。本発明の目的とするところ
は、施工作業が容易でカーテンウォール機能を精度よく
発揮する取付け装置を提供するところにある。
て提供されたものである。本発明の目的とするところ
は、施工作業が容易でカーテンウォール機能を精度よく
発揮する取付け装置を提供するところにある。
【0011】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する為に、
本発明は、建物躯体に取付けた支持アングルに係止し
て、壁パネルの上部に取付けた短冊状の上側プレートを
スライド可能に係合支持する取付け装置であって、上側
プレートの上部を収容する平面視長形の空隙を形成する
箱形体の上部空隙部から中間側面で一側方向に突出し、
支持アングルの立片に所要の間隙を存して係合する係合
溝を上記箱形体側面との間で下方に開口して形成する側
面視略鉤形の係合片を備えた金物本体と、上記間隙に挿
通固定するスペーサと、から構成したものである。
本発明は、建物躯体に取付けた支持アングルに係止し
て、壁パネルの上部に取付けた短冊状の上側プレートを
スライド可能に係合支持する取付け装置であって、上側
プレートの上部を収容する平面視長形の空隙を形成する
箱形体の上部空隙部から中間側面で一側方向に突出し、
支持アングルの立片に所要の間隙を存して係合する係合
溝を上記箱形体側面との間で下方に開口して形成する側
面視略鉤形の係合片を備えた金物本体と、上記間隙に挿
通固定するスペーサと、から構成したものである。
【0012】また、取付け装置としては、上側プレート
の上部を収容する平面視長形の空隙を形成する箱形体の
一側面から突出し、支持アングルの立片に所要の間隙を
存して係合する係合溝を上記箱形体側面との間で下方に
開口して形成する側面視略鉤形の係合片を備えた金物本
体と、上記間隙に挿通固定するスペーサと、から構成す
ることも可能である。
の上部を収容する平面視長形の空隙を形成する箱形体の
一側面から突出し、支持アングルの立片に所要の間隙を
存して係合する係合溝を上記箱形体側面との間で下方に
開口して形成する側面視略鉤形の係合片を備えた金物本
体と、上記間隙に挿通固定するスペーサと、から構成す
ることも可能である。
【0013】
【作用】建物躯体に取付けた支持アングルの立片に対し
て、上側プレートを上部に取付けた壁パネルを立て込ん
で、上側プレートの上部を上記立片に当接させる。次い
で、金物本体をその係合片が支持アングルの立片に係合
し、箱形体の空隙部分に上側プレートの上部を収容する
ようにして差し込む。その後、スペーサを上記立片と係
合片の間隙に挿通し、立片の上縁と箱形体の接触部、及
び立片とスペーサの接触部を溶接して固定する。
て、上側プレートを上部に取付けた壁パネルを立て込ん
で、上側プレートの上部を上記立片に当接させる。次い
で、金物本体をその係合片が支持アングルの立片に係合
し、箱形体の空隙部分に上側プレートの上部を収容する
ようにして差し込む。その後、スペーサを上記立片と係
合片の間隙に挿通し、立片の上縁と箱形体の接触部、及
び立片とスペーサの接触部を溶接して固定する。
【0014】空隙の厚さ寸法は上側プレートの上部板厚
より僅かに大きく、また幅寸法は上側プレートの地震時
のスライド許容範囲に設定すればよく、この寸法は箱形
体として常に一定に保持される。また、壁パネルの歪み
により平面度に誤差が生じ、壁パネル上部左右における
支持アングルに対する出入り誤差となっても、係合片と
支持アングルは間隙をもって係合しているので、その間
隙の範囲で金物本体を移動調整できる。従って、壁パネ
ルの精度に影響されることなく、さほどの熟練を要せず
に施工作業ができ、またカーテンウォールとしての機能
を確実に保持させることが可能となる。
より僅かに大きく、また幅寸法は上側プレートの地震時
のスライド許容範囲に設定すればよく、この寸法は箱形
体として常に一定に保持される。また、壁パネルの歪み
により平面度に誤差が生じ、壁パネル上部左右における
支持アングルに対する出入り誤差となっても、係合片と
支持アングルは間隙をもって係合しているので、その間
隙の範囲で金物本体を移動調整できる。従って、壁パネ
ルの精度に影響されることなく、さほどの熟練を要せず
に施工作業ができ、またカーテンウォールとしての機能
を確実に保持させることが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。図1は取付け装置と被取付け部材の構成を
示す分解斜視図,図2は壁パネルの取付け状態を示す断
面側面図,図3は壁パネルを省略した図2の平面図であ
る。
て説明する。図1は取付け装置と被取付け部材の構成を
示す分解斜視図,図2は壁パネルの取付け状態を示す断
面側面図,図3は壁パネルを省略した図2の平面図であ
る。
【0016】図において、10は金物本体であり、箱形
体11と係合片12の組み合わせから構成している。箱
形体11は、二枚の矩形の面板11a,11aを両端二
辺で接合して間に平面視長形の空隙11bを形成してい
る。空隙11bは、後述する上側プレート20の上部2
0aを収容する寸法に設定しているもので、例えば厚さ
は上側プレート上部20aの板厚よりおよそ1mm厚
く、幅は、地震時に上側プレート上部20aのスライド
を許容する範囲に設定する。尚、上記面板11aのうち
後述する係合片12が突出する側の面板11aは、他方
よりも薄い板厚を利用する。
体11と係合片12の組み合わせから構成している。箱
形体11は、二枚の矩形の面板11a,11aを両端二
辺で接合して間に平面視長形の空隙11bを形成してい
る。空隙11bは、後述する上側プレート20の上部2
0aを収容する寸法に設定しているもので、例えば厚さ
は上側プレート上部20aの板厚よりおよそ1mm厚
く、幅は、地震時に上側プレート上部20aのスライド
を許容する範囲に設定する。尚、上記面板11aのうち
後述する係合片12が突出する側の面板11aは、他方
よりも薄い板厚を利用する。
【0017】係合片12は側面視鉤形として、箱形体1
1の中間側面において空隙11bの上部で一方の面板1
1aを貫通し他方の面板11aに一端を突き当てて、そ
の端部と上記貫通部を溶接固定している。即ち箱形体1
1の上部空隙部から中間側面で一側方向に突出した形態
としている。しかして係合片12の突出側は、面板11
aとの間に所要の幅の係合溝13を下方に開口して形成
している。この係合溝13の開口幅は、建物躯体Hに予
め取付ける支持アングル30の立片31の板厚より若干
大きく形成している。
1の中間側面において空隙11bの上部で一方の面板1
1aを貫通し他方の面板11aに一端を突き当てて、そ
の端部と上記貫通部を溶接固定している。即ち箱形体1
1の上部空隙部から中間側面で一側方向に突出した形態
としている。しかして係合片12の突出側は、面板11
aとの間に所要の幅の係合溝13を下方に開口して形成
している。この係合溝13の開口幅は、建物躯体Hに予
め取付ける支持アングル30の立片31の板厚より若干
大きく形成している。
【0018】14はスペーサである。このスペーサ14
は、上記係合溝13を支持アングル30の立片31に係
合させた場合に、立片31と係合片12の間に形成する
間隙に挿通するもので、適宜の厚さの板材を数種類準備
したり、或はクサビ形の板材を利用する。
は、上記係合溝13を支持アングル30の立片31に係
合させた場合に、立片31と係合片12の間に形成する
間隙に挿通するもので、適宜の厚さの板材を数種類準備
したり、或はクサビ形の板材を利用する。
【0019】上側プレート20は壁パネルP1の内壁面
の上部に取付けるもので、短冊状の平板で形成してい
る。この上側プレート20の壁パネルP1への取付け部
には添板21を付設して、図2に示すように壁パネルP
1の上位の壁パネルP2とか左右に位置する他の壁パネ
ル等と面一になるように調整している。従って、上側プ
レート20をいわゆるイナズマ形状に形成すれば上記添
板21は不要である。
の上部に取付けるもので、短冊状の平板で形成してい
る。この上側プレート20の壁パネルP1への取付け部
には添板21を付設して、図2に示すように壁パネルP
1の上位の壁パネルP2とか左右に位置する他の壁パネ
ル等と面一になるように調整している。従って、上側プ
レート20をいわゆるイナズマ形状に形成すれば上記添
板21は不要である。
【0020】尚、上側プレート20は、壁パネルP1の
みならず、上記した上位の壁パネルP2とか左右或は下
位の壁パネルの上部にも取付けられるものであることは
言うまでもない。また、それぞれの壁パネルの下部に
は、従来既知の適宜の下部側取付け金物が設けられてい
るもので、適宜の手段で対応する支持アングル30に取
付けられる。
みならず、上記した上位の壁パネルP2とか左右或は下
位の壁パネルの上部にも取付けられるものであることは
言うまでもない。また、それぞれの壁パネルの下部に
は、従来既知の適宜の下部側取付け金物が設けられてい
るもので、適宜の手段で対応する支持アングル30に取
付けられる。
【0021】以上のような構成において、壁パネルP1
を躯体に取付ける場合は、まず躯体Hの所要位置に支持
アングル30をレベル等で位置決めして取付ける。支持
アングル30は、そのベース片32を躯体Hに溶接等で
強固に取付ける。そして、壁パネルP1に下部側取付け
金物のほか上側プレート20をボルトBにより取付け
る。
を躯体に取付ける場合は、まず躯体Hの所要位置に支持
アングル30をレベル等で位置決めして取付ける。支持
アングル30は、そのベース片32を躯体Hに溶接等で
強固に取付ける。そして、壁パネルP1に下部側取付け
金物のほか上側プレート20をボルトBにより取付け
る。
【0022】この後、支持アングル30の立片31に対
して、壁パネルP1を立て込んで、上側プレート20の
上部20aを上記立片31に当接させる。次いで、金物
本体10をその係合片12が上記立片31に係合し、箱
形体11の空隙11a部分に上側プレートの上部20a
を収容するようにして差し込む。この差し込みにおいて
は、上記上側プレート20が支持アングルの立片31に
当接している場合は、上記立片31に添う箱形体11の
一方の面板11aが上側プレート20の上部端に突き当
たるが、その際は上側プレート20を僅かに立片31か
ら離すことで差し込みを可能とする。また、上側プレー
ト20の上部20aの端部を面取り20bすれば、上記
差し込みは一層スムーズに行うことができる。
して、壁パネルP1を立て込んで、上側プレート20の
上部20aを上記立片31に当接させる。次いで、金物
本体10をその係合片12が上記立片31に係合し、箱
形体11の空隙11a部分に上側プレートの上部20a
を収容するようにして差し込む。この差し込みにおいて
は、上記上側プレート20が支持アングルの立片31に
当接している場合は、上記立片31に添う箱形体11の
一方の面板11aが上側プレート20の上部端に突き当
たるが、その際は上側プレート20を僅かに立片31か
ら離すことで差し込みを可能とする。また、上側プレー
ト20の上部20aの端部を面取り20bすれば、上記
差し込みは一層スムーズに行うことができる。
【0023】上記差し込みの後、適宜厚さのスペーサ1
4を立片31と係合片12の間隙に挿通し、次いで立片
31の上縁と箱形体11の面板11aとの接触部、及び
立片31とスペーサ14の接触部等、固定の為の適宜箇
所を溶接して固定する。以上で壁パネル上部の取付け作
業は完了する。
4を立片31と係合片12の間隙に挿通し、次いで立片
31の上縁と箱形体11の面板11aとの接触部、及び
立片31とスペーサ14の接触部等、固定の為の適宜箇
所を溶接して固定する。以上で壁パネル上部の取付け作
業は完了する。
【0024】尚、金物本体10と支持アングル30を溶
接する際には、従来では溶接スパッタが上側プレート収
容空隙に飛散し付着して、甚だしい場合には上側プレー
トの地震時スライドを阻害する要因ともなる不具合が存
した。しかしながら、本実施例の如き構成によれば、上
記空隙11bは箱形体11により形成され、係合溝13
の支持アングル係合深さが係合片12により面板11a
の上下中間部近傍に設定されるので、支持アングル30
と箱形体の面板11aとの接触部を溶接する際に溶接ス
パッタが空隙11b内に飛散付着するのを防止すること
ができる。
接する際には、従来では溶接スパッタが上側プレート収
容空隙に飛散し付着して、甚だしい場合には上側プレー
トの地震時スライドを阻害する要因ともなる不具合が存
した。しかしながら、本実施例の如き構成によれば、上
記空隙11bは箱形体11により形成され、係合溝13
の支持アングル係合深さが係合片12により面板11a
の上下中間部近傍に設定されるので、支持アングル30
と箱形体の面板11aとの接触部を溶接する際に溶接ス
パッタが空隙11b内に飛散付着するのを防止すること
ができる。
【0025】次に、本発明はその所期目的を逸脱しない
範囲で取付け装置の構成を変更することができる。例え
ば、前述実施例においては、係合片12の一端を箱形体
11の空隙11b上部に臨むように配設して、両方の面
板11aに溶接固定した。このようにすれば、壁パネル
P1に負荷される風圧力等に対する面板11aの耐力が
向上するので、大版の壁パネル等に利用して好適とな
る。しかしながら、小版の壁パネルとか、或は面板11
aの厚さを適宜に設定すれば、係合片12を上記空隙1
1bに臨ませず一方の面板の側面から突出させることも
可能である。
範囲で取付け装置の構成を変更することができる。例え
ば、前述実施例においては、係合片12の一端を箱形体
11の空隙11b上部に臨むように配設して、両方の面
板11aに溶接固定した。このようにすれば、壁パネル
P1に負荷される風圧力等に対する面板11aの耐力が
向上するので、大版の壁パネル等に利用して好適とな
る。しかしながら、小版の壁パネルとか、或は面板11
aの厚さを適宜に設定すれば、係合片12を上記空隙1
1bに臨ませず一方の面板の側面から突出させることも
可能である。
【0026】更に、係合片12は、前述実施例のように
一枚のみを箱形体11の中間側面から突出させるだけで
なく、両端側から突出させる等適宜間隔で複数枚設けて
もよいことは勿論である。
一枚のみを箱形体11の中間側面から突出させるだけで
なく、両端側から突出させる等適宜間隔で複数枚設けて
もよいことは勿論である。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、上側プレートの上部を収容する金物本体の空隙は
箱形体として一定の寸法に規定されているので、いずれ
の壁パネルにおいてもそのカーテンウォール機能を均一
に発揮させることができ、施工の容易な品質のよい取付
けとすることができる。
れば、上側プレートの上部を収容する金物本体の空隙は
箱形体として一定の寸法に規定されているので、いずれ
の壁パネルにおいてもそのカーテンウォール機能を均一
に発揮させることができ、施工の容易な品質のよい取付
けとすることができる。
【0028】また、支持アングルに対する金物本体の係
合位置も調整できるので、壁パネルの不測の歪みに対し
ては出入り調整で対応することができ、上記一定空隙と
相俟ってカーテンウォール機能を極めて安定的に保持さ
せることができる。
合位置も調整できるので、壁パネルの不測の歪みに対し
ては出入り調整で対応することができ、上記一定空隙と
相俟ってカーテンウォール機能を極めて安定的に保持さ
せることができる。
【図1】本発明の実施例に係る取付け装置と被取付け部
材の構成を示す分解斜視図である。
材の構成を示す分解斜視図である。
【図2】壁パネルの取付け状態を示す断面側面図であ
る。
る。
【図3】壁パネルを省略した図2の平面図である。
【図4】従来における取付け装置の構成を示す斜視図で
ある。
ある。
【図5】図4の断面側面図である。
10…金物本体 11…箱形体 11a…面板
11b…空隙 12…係合片 13…係合溝 14…スペーサ
20…上側プレート 20a…上側プレートの上部 30…支持アングル
31…立片 H…建物の躯体 P1・P2…壁パネル
11b…空隙 12…係合片 13…係合溝 14…スペーサ
20…上側プレート 20a…上側プレートの上部 30…支持アングル
31…立片 H…建物の躯体 P1・P2…壁パネル
Claims (2)
- 【請求項1】 建物躯体に取付けた支持アングルに係止
して、壁パネルの上部に取付けた短冊状の上側プレート
をスライド可能に係合支持する取付け装置であって、上
側プレートの上部を収容する平面視長形の空隙を形成す
る箱形体の上部空隙部から中間側面で一側方向に突出
し、支持アングルの立片に所要の間隙を存して係合する
係合溝を上記箱形体側面との間で下方に開口して形成す
る側面視略鉤形の係合片を備えた金物本体と、上記間隙
に挿通固定するスペーサと、からなることを特徴とする
壁パネル上部の取付け装置。 - 【請求項2】 建物躯体に取付けた支持アングルに係止
して、壁パネルの上部に取付けた短冊状の上側プレート
をスライド可能に係合支持する取付け装置であって、上
側プレートの上部を収容する平面視長形の空隙を形成す
る箱形体の一側面から突出し、支持アングルの立片に所
要の間隙を存して係合する係合溝を上記箱形体側面との
間で下方に開口して形成する側面視略鉤形の係合片を備
えた金物本体と、上記間隙に挿通固定するスペーサと、
からなることを特徴とする壁パネル上部の取付け装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10525991A JPH0816367B2 (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | 壁パネル上部の取付け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10525991A JPH0816367B2 (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | 壁パネル上部の取付け装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04258437A JPH04258437A (ja) | 1992-09-14 |
JPH0816367B2 true JPH0816367B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=14402661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10525991A Expired - Lifetime JPH0816367B2 (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | 壁パネル上部の取付け装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0816367B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6706905B2 (ja) * | 2015-11-26 | 2020-06-10 | 株式会社内藤ハウス | フレームカバーパネル取付構造 |
-
1991
- 1991-02-12 JP JP10525991A patent/JPH0816367B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04258437A (ja) | 1992-09-14 |
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