JPH0816366A - 除算器およびその除算方法 - Google Patents

除算器およびその除算方法

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JPH0816366A
JPH0816366A JP6171815A JP17181594A JPH0816366A JP H0816366 A JPH0816366 A JP H0816366A JP 6171815 A JP6171815 A JP 6171815A JP 17181594 A JP17181594 A JP 17181594A JP H0816366 A JPH0816366 A JP H0816366A
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bit
data
divider
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JP6171815A
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Yoshinobu Mita
良信 三田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 演算回路の規模を大きくすることなく、演算
スピードを高速化でき、しかも演算精度を向上できる除
算器およびその除算方法を提供する。 【構成】 除算器は割られる数および割る数がセットさ
れるレジスタ1、2、1ビット分の商を演算する比較器
4、割られる数とラッチ9に保持された数を選択的に出
力するマルチプレクサ3、減算器6、マルチプレクサ
7、1ビットシフター8、シフトレジスタ5を備える。
除算同期クロックCLKにしたがって、上位桁から1ビ
ットずつシフトされ、マルチプレクサ3から出力される
数を比較器4により割る数と比較して1ビット分の商を
演算する。商に「1」が立つときは減算器6によりマル
チプレクサ3から出力された数から割る数を減算してつ
ぎの演算対象とする。比較器4の商は除算同期クロック
CLKに同期してシフトレジスタ5に順次格納され、演
算精度分だけシフトすると、商が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は除算器およびその除算方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像圧縮における量子化や画像フ
ィルタリング演算等における除算器では、乗算器を利用
して割られる数(被除数)aと割る数(除数)の逆数1
/bとを乗算して商a/bを演算する方式が一般に行な
われている。
【0003】従来の除算器では、割る数の逆数の計算に
際して画像処理回路中に逆数計算に使用する逆数テーブ
ルを設けることで逆数を計算するCPUの負荷を軽減し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像処
理回路中に逆数の計算に使用する逆数テーブルを設ける
ことは、演算回路の規模を大きくすると共に演算スピー
ドの低下を招いてしまう。また、逆数テーブルのビット
幅の制限により演算精度が低下してしまうといった問題
もあった。
【0005】そこで、本発明は演算回路の規模を大きく
することなく、演算スピードを高速化でき、しかも演算
精度を向上できる除算器およびその除算方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る除算器は、被除数および除
数からなる除算式を2進数で演算して商を求める除算器
であって、前記除数とデータとを比較することにより1
ビットの商を演算する比較手段と、該演算された1ビッ
トの商が1のときに前記比較されたデータから前記除数
を減算する減算手段と、該減算されたデータと前記被除
数のデータとを前記1ビットの商の値に応じて選択する
選択手段と、該選択されたデータを上位の桁方向に1ビ
ットシフトするシフト手段と、該シフトされたデータを
保持して、前記比較手段に入力するラッチ手段と、前記
演算された1ビットの商を蓄積するシフトレジスタと、
該蓄積された1ビットの商が所定の桁数に達すると、該
商を出力する出力手段とを備える。
【0007】請求項2に係る除算器は、入力された被除
数の上位ビットと除数との大小を比較する比較手段と、
前記入力された被除数の上位ビットに桁合わせされた除
数を減算する減算手段と、該減算された減算手段の出力
と前記入力された被除数のうち、どちらか一方を前記比
較手段の出力に応じて選択する選択手段と、該選択され
た出力を上位桁方向にシフトした後に保持するラッチ手
段と、前記比較手段の出力を入力し、所定のクロック入
力後に商として取り出すシフトレジスタとからなる除算
エレメントを有する。
【0008】請求項3に係る除算器は、請求項2に係る
除算器において前記除算エレメントをパイプライン状に
複数接続し、該パイプラインの次段の除算エレメントに
対し、前記ラッチ手段の出力を被除数とし前記除数をそ
のままにして伝幡し、前記各除算エレメントの出力をビ
ット列にまとめて商として取り出すラッチ手段を備え
る。
【0009】請求項4に係る除算器は、請求項1記載の
除算器を除算ユニットとして複数有し、該各除算ユニッ
トに、連続する除算演算の除数と被除数を分配する入力
部と、カウンタ出力を入力するラインデコーダと、該入
力されたカウンタ出力に応じて前記各除算ユニットを順
次選択し、該選択された除算ユニットの出力を商として
取り出すセレクタとを備える。
【0010】請求項5に係る除算方法は、被除数および
除数からなる除算式を2進数で演算して商を求める除算
方法であって、前記除数とデータとを比較することによ
り1ビットの商を演算し、該演算された1ビットの商が
1のときに前記比較されたデータから前記除数を減算
し、該減算されたデータと前記被除数のデータとを前記
商の値に応じて選択し、該選択されたデータを上位の桁
方向に1ビットシフトし、該シフトされたデータを保持
して、前記比較されるデータとし、前記演算された1ビ
ットの商を蓄積し、該蓄積された1ビットの商が所定の
桁数に達すると、該商を出力する。
【0011】
【作用】本発明の請求項1に係る除算器では、被除数お
よび除数からなる除算式を2進数で演算して商を求める
際に、比較手段により前記除数とデータとを比較するこ
とにより1ビットの商を演算し、減算手段により該演算
された1ビットの商が1のときに前記比較されたデータ
から前記除数を減算し、選択手段により該減算されたデ
ータと前記被除数のデータとを前記1ビットの商の値に
応じて選択し、シフト手段により該選択されたデータを
上位の桁方向に1ビットシフトし、該シフトされたデー
タを保持して、ラッチ手段により前記比較手段に入力
し、シフトレジスタにより前記演算された1ビットの商
を蓄積し、該蓄積された1ビットの商が所定の桁数に達
すると、出力手段により該商を出力する。
【0012】請求項2に係る除算器の除算エレメントで
は、比較手段により入力された被除数の上位ビットと除
数との大小を比較し、減算手段により前記入力された被
除数の上位ビットに桁合わせされた除数を減算し、該減
算された減算手段の出力と前記入力された被除数のう
ち、選択手段によりどちらか一方を前記比較手段の出力
に応じて選択し、ラッチ手段により該選択された出力を
上位桁方向にシフトした後に保持し、前記比較手段の出
力を入力し、シフトレジスタにより所定のクロック入力
後に商として取り出す。
【0013】請求項3に係る除算器では、パイプライン
状に複数接続された次段の除算エレメントに対し、前記
ラッチ手段の出力を被除数とし前記除数をそのままにし
て伝幡し、ラッチ手段により前記各除算エレメントの出
力をビット列にまとめて商として取り出す。
【0014】請求項4に係る除算器では、複数設けられ
た各除算ユニットに、入力部により連続する除算演算の
除数と被除数を分配し、ラインデコーダによりカウンタ
出力を入力し、該入力されたカウンタ出力に応じて前記
各除算ユニットを順次選択し、セレクタにより該選択さ
れた除算ユニットの出力を商として取り出す。
【0015】
【実施例】つぎに、本発明の除算器およびその除算方法
の実施例について説明する。
【0016】[第1実施例]図1は第1実施例の除算器
の構成を示すブロック図である。除算器は除算ユニット
20からなり、1および2はそれぞれ割られる数(被除
数)および割る数(除数)を設定する入力レジスタであ
る。4は商を演算する比較器、5は演算された商を格納
するシフトレジスタ、6は除算途中で発生する減算処理
を行なう減算器である。
【0017】また、8は商の桁に応じて割られる数を設
定するためのシフターである。商は上位の桁より1ビッ
トずつ求められてシフトレジスタ5に入力されるが、求
める商の演算精度、即ち桁数に応じて除算同期クロック
CLKがシフトレジスタ5およびラッチ9に与えられ
る。
【0018】つづいて、除算器の動作について説明す
る。レジスタ1には割られる数がセットされ、レジスタ
2には割る数がセットされる。カラー静止画像データ圧
縮の国際標準規格であるJPEGの画像圧縮方式の場合
を想定すると、割られる数としてDCT係数がセットさ
れ、割る数として量子化ステップ幅がセットされる。
【0019】マルチプレクサ(MPX)3にはレジスタ
1の出力とラッチ9の出力が入力され、開始信号により
レジスタ1の出力が選択されて比較器4に出力される。
【0020】一方、比較器4にはレジスタ2にセットさ
れた割る数が入力され、マルチプレクサ3の値との大小
関係が判断される。このとき、レジスタ1の上位1ビッ
トに相当する部分だけが比較器4で比較される。もし、
マルチプレクサ3の出力がレジスタ2より大きいか等し
ければ比較器4の出力は「1」を発生し、それ以外では
「0」を発生する。
【0021】その値が最上位桁の商としてレジスタ5に
入力される。減算器6はマルチプレクサ3の出力である
割られる数から割る数を減算するもので、比較器4の商
の位に割る数であるレジスタ2の最下位の桁に合わせて
減算を行なう。従って、商に「1」が立ったときに減算
処理を行なうものである。
【0022】マルチプレクサ7はマルチプレクサ3の出
力および減算器6の出力が入力され、かつ比較器4によ
り商に「1」が立った場合には減算器6の出力を選択
し、比較器4により商が「0」である場合には何も処理
されないマルチプレクサ3の値を選択する。即ち、マル
チプレクサ7は商に応じた処理結果を出力する。
【0023】この出力値はシフター8により1ビット上
位の桁にシフトされ、次の桁の商の演算に備えるべくラ
ッチ9に保持される。また、商はシフトレジスタ5に保
持される。この2つの保持動作は除算同期クロックCL
Kに同期して行なわれる。この除算同期クロックCLK
によりマルチプレクサ3に与えられた除算の開始信号は
解除される。解除後に、マルチプレクサ3はラッチ9を
出力とする前述と同様の動作を行なうが、このとき比較
器4はレジスタ1と比較して上位2桁を比較の対象とす
る。
【0024】減算器6で行なわれる減算処理は、シフタ
ー8の効果により割られる数の商が立つ位が1ビット下
位に移動し、その商が立つ位と割る数であるレジスタ2
の最下位ビットが同じ位の桁として減算処理される。例
えば、最初の商が「0」であったならば、割られる数で
あるレジスタの上位2ビットが比較器4で比較され、減
算器6で減算される。
【0025】図2は除算演算の具体例を示す説明図であ
る。除算式は数式(1)に示す通りであり、2進数の演
算が除算ユニット20で行われる。
【0026】
【数1】1.0 ÷ 5 割られる数「1.0」は図2のaに設定され、割る数
「5」は2進数101としてbに設定される。a、bは
それぞれレジスタ1、2に相当する。
【0027】まず、最初に図中(1)に示す2桁分の除
算動作について示す。割られる数aの最上位桁「1」と
割る数bの「101」を比較すると、割られる数aの
「1」の方が小さいので、商「0」が立つ。もし、割ら
れる数aの「1」の方が大きいか又は等しければ商
「1」が立つ。この比較は比較器4で行なわれる。比較
器4はa<bならば商を「0」とし、a≧bならば商を
「1」とする。
【0028】つづいて、割られる数aの最上位桁から2
番目の桁を加えた「10」と割る数bの「101」とを
比較すると、商の2桁目に「0」が立つ。ここで、割ら
れる数aの最上位桁から2番目の桁を加えた「10」は
シフター8により実現される。
【0029】さらに、割られる数aの値が1ビットシフ
トされて上位3ビットとなる「100」と割る数bの
「101」を比較すると、100<101であるので、
図中(2)に示す商は「0」が立つ。
【0030】また、割られる数aの値がさらに1ビット
シフトされて上位4ビットである「1000」と割る数
bの「101」を比較すると、1000≧101なので
ここで初めて商に「1」が立つ。商に「1」が立った場
合、同図(4)に示すように比較された2つの値で減算
処理を行なう。このとき、1000−101=011が
得られ、つづいてこの値に割られる数aの上位5ビット
目が加えられて同図(5)に示す「0110」が得られ
る。上位5ビット目はシフター8によって加えられる。
【0031】減算処理では、割られる数aの値は実際に
減算が行なわれる桁より下位の桁は変化しないので、必
要な桁だけ減算処理を行ない、その後に割られる数の5
桁目以降と合成してもよいし、最初から割られる数aの
5桁目以降を加えた値から割る数bを桁揃えした値、つ
まり「101×1×2……×n」を減算するようにしても
良い(×1〜×nは「0」を示す)。このような減算処理
は減算器6にて行なわれる。
【0032】つづいて、同図(5)に示す「0110」
と割る数「101」を比較する。割る数「101」は減
算結果であり、それまでの単なるシフト結果とは異な
り、マルチプレクサ(MPX)7によって比較結果であ
る商の値によって演算結果が選択される。0110≧1
01なので、同図(6)に示すように商に「1」が得ら
れる。さらに、0110−101の減算を行ない(同図
(7))、その結果「001」に割られる数aのシフト
結果である6桁目の「0」が加わり、「0010」が得
られる(同図(8))。
【0033】つぎに、商が「1」であったので、減算結
果に基づく「0010」と割る数bの「101」の比較
が行なわれ、0010<101なので商に「0」が立つ
(同図(9))。商が「0」の場合、計算上同図(1
0)に示すように「0」が引かれるが、実際には減算処
理は行なわれず、割られる数aの7桁目の「0」を加え
た「00100」が得られる。この処理はマルチプレク
サ(MPX)7で減算結果「0010−101」でな
く、「0010」を選択する動作で実現される。
【0034】つぎに、「0100」と割る数bの「10
1」の比較結果として、商に「0」が立つ(同図(1
1))。この後、商の演算精度に応じた必要桁数が得ら
れるまで同様の処理が繰り返される。
【0035】ところで、この除算で小数点の位置は割ら
れる数の小数点の位置が最上位からs桁目で、割る数の
小数点の位置が下位からt桁目とすれば商の上位から
(s+t)桁目に小数点が入る。この1.0÷5の計算
例ではs=1、t=0なので、商の1桁目に小数点が入
る。
【0036】以上示した本実施例の除算器によれば、比
較器4、減算器6では除算同期クロックCLK毎に上位
3桁、4桁、5桁……というように処理ビットがずれて
いく。これはシフタ8によるものである。ただし、割る
数の有効ビット長+1が比較器4、減算器6における最
大ビット幅として回路規模に制限ができる。
【0037】このようにして除算同期クロックCLKに
同期して次々と得られた商はシフトレジスタ5に次々と
シフトされながら、取り込まれ最終的に必要な演算精度
分の除算同期クロックCLKを与えた後に、商をシフト
レジスタからパラレルに取り出すことが可能である。ま
た、このことから除算同期クロックCLK数を制御する
だけで、同一の除算器で所望の演算精度を得ることが可
能になった。
【0038】[第1実施例の変形例]第1実施例の変形
例として、比較器4の代わりに減算器6のキャリーによ
ってもマルチプレクサ3とレジスタ2の大小判定を行な
えるので、それをマルチプレクサ7およびシフトレジス
タ5に商として与えてもよい。
【0039】さらに、別の変形例として、ラッチ9に保
持された値が「0」か否かを判断するためにコンパレー
タ(比較器)を配し、ラッチ9の出力が「0」と判断さ
れたときには割り切れたと判断し、除算動作を中断して
もよい。即ち、除算同期クロックCLKを与える前に、
商をシフトレジスタ5から取り出してよい。
【0040】しかし、この場合にはシフトレジスタ5ま
たは外部のシフター等により、桁合わせ処理を行ない、
小数点の位置を調整しなければならない。
【0041】さらに、別の変形例としてはラッチ9の
内、比較器4で比較する上位ビットのみをマルチプレク
サ3に与える構成にしてマルチプレクサ3以降の回路部
分を削減することも可能である。この場合、マルチプレ
クサ7の出力はやはりシフター8の上位のみにセットさ
れ、下位はそのままのデータが残る。
【0042】その後に1ビット分の上位方向へのシフト
が行なわれるように除算同期クロックCLKと位相が半
クロックずれたクロック信号により1ビットシフター8
が動作するようにする。この変形例の場合には、レジス
タ1にセットされるべき割られる数が除算動作の最初に
1ビットシフタ8の下位部分およびラッチ9に直接設
定、保持し、レジスタ1を省略する構成にしても構わな
い。
【0043】[第2実施例]つぎに、第2実施例の除算
器およびその除算方法について説明する。前記第1実施
例では、除算同期クロックCLKを得たい商のビット数
分だけ与えないと、商が得られない構成であったが、第
2実施例では第1実施例に示す除算ユニット20をパイ
プライン式に並列動作させることにより高速動作を実現
するものである。
【0044】図3は第2実施例の除算器の電気的構成を
示すブロック図である。前記第1実施例と同一の構成部
分は同一の符号を示してその説明を省略する。前記第1
実施例と異なる点はつぎの通りである。マルチプレクサ
3が取り除かれ、除算エレメント11−1〜11−nが
並列にパイプライン状に接続されていることである。
【0045】除算エレメント11−1〜11−nは除算
演算のうち、商の1ビット分の演算を行なう。商として
nビットの除算結果が必要な場合はn個の除算エレメン
トを用いる。
【0046】各除算エレメント11−1〜11−nの中
のラッチ10は割る数を保持するためのもので、除算エ
レメント11−1についてはレジスタ2に割る数をセッ
トするときにラッチ10に同時に同じ値がセットされる
ように制御する。残りの除算エレメント11−2〜11
−nでは、その前段の除算エレメントの割る数が除算同
期クロックCLK毎にラッチ10に保持されて商の1ビ
ット分の除算が行なわれる。
【0047】各商に対して、各除算エレメント11−2
〜11−n内では減算を行ない、隣りのビットの商を求
めるためのデータはラッチ9から次段の除算エレメント
の比較器4に送られる。このように、1組の除算に対す
るnビットの商の各ビットは、上位ビットから順に除算
エレメント11−1〜11−nに1ビットずつ得られ
る。得られた商は除算エレメント11−p(11−pは
P番目の除算エレメント)において、シフトレジスタ5
でn−p回の除算同期クロックCLKの遅延を受けてラ
ッチ12に送られ、ここで、始めてnビットの商が得ら
れる。
【0048】レジスタ2、ラッチ10に与える開始信号
を除算同期クロックCLKと同じ周期で与えながら、割
る数と割られる数とをそれぞれレジスタ2、レジスタ1
に与えれば、ラッチ12からは除算同期クロックCLK
毎に各組の商が得られる。ただし、開始信号を与えてか
ら除算同期クロックCLKがnクロック目になると、ラ
ッチ12に初めて商が得られるパイプライン動作にな
る。また、このときに各除算エレメント11−1〜11
−nでは、上位の桁方向のビットシフトを行なうので、
パイプラインの後段の除算エレメント程、下位のビット
が不要になり、上位ビットは増加する。したがって、減
算器6、1ビットシフタ8、ラッチ9などの回路負荷が
小さくなり、シフトレジスタ5のシフトレジスタ5のシ
フト量も小さくなる。これは上位ビット数は割る数+1
ビットに制限されることも要因である。
【0049】[第3実施例]つぎに、第3実施例の除算
器およびその除算方法について説明する。図4は第3実
施例の除算器の電気的構成を示すブロック図である。第
3実施例の除算器は除算同期クロックCLK毎に入力さ
れる除算の組みを高速にリアルタイムで処理することに
特徴を有する。前記第2実施例では除算エレメントをパ
イプライン状に接続し商の各ビットを別々のエレメント
で高速処理する形態であったが、第3実施例の除算器で
は、完全に独立した除算ユニット20−1〜20−nで
別々の除算を行なう。
【0050】図1に示した一組の除算を行なう除算ユニ
ット20では、商をnビットとすると、一組の処理に除
算同期クロックCLKでnクロックの処理時間を要する
ので、n組の除算ユニットが同時に必要となる。図4に
は除算ユニット20−1から除算ユニット20−nが並
列に配置されている。割られる数の入力部21と割る数
の入力部22の出力データは、それぞれ各除算ユニット
20−1〜20−n内のレジスタ1、レジスタ2に入力
されている。ただし、除算同期クロックCLKをクロッ
クとするn進カウンタ23の出力がラインデコーダ24
によりデコードされ、除算ユニット20−1から順に除
算ユニット20−nまで順次レジスタ1、レジスタ2へ
の書き込み許可信号を発する。したがって、入力部2
1、22で各除算同期クロックCLK毎に次々に与えら
れる除算の組は除算ユニットに順番にセットされ、除算
が行なわれる。
【0051】つまり、各除算ユニット20−1〜20−
nでは、nクロックに1回の割合でレジスタ1、2に除
算の組がセットされるのでnクロック毎に商が演算され
てセレクタ25に出力される。セレクタ25では、n進
カウンタ23の出力により除算ユニット20−1〜20
−nの内1つを選択し、商として出力する。ただし、最
初のnクロック分は、商が得られていないので、無視さ
れた後に除算ユニット20−1〜20−nが順番に選択
される動作をする。
【0052】また、セレクタ25の制御入力として、n
進カウンタの出力ではなくラインデコーダ24の出力を
使えば、セレクタ25を構成する上で負荷が軽減される
ことは言うまでもない。さらに、セレクタ25を取り除
いて各除算ユニット内のシフトレジスタ5の出力コント
ロール線をラインデコーダ24の出力を用いて制御し、
除算ユニット20−1〜20−nの出力線を結線(ワイ
ヤードオア)する構成であってもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る除算器によれ
ば、被除数および除数からなる除算式を2進数で演算し
て商を求める際に、比較手段により前記除数とデータと
を比較することにより1ビットの商を演算し、減算手段
により該演算された1ビットの商が1のときに前記比較
されたデータから前記除数を減算し、選択手段により該
減算されたデータと前記被除数のデータとを前記1ビッ
トの商の値に応じて選択し、シフト手段により該選択さ
れたデータを上位の桁方向に1ビットシフトし、該シフ
トされたデータを保持して、ラッチ手段により前記比較
手段に入力し、シフトレジスタにより前記演算された1
ビットの商を蓄積し、該蓄積された1ビットの商が所定
の桁数に達すると、出力手段により該商を出力するの
で、除算の際に逆数の演算を行なって乗算により除算を
行なう必要がない。また、外部に逆数演算手段を設ける
必要がなく、精度の高い演算を行なうことができる。さ
らに、簡単な回路構成で商を1ビットずつ順次算出する
ことから回路規模が小さく、容易にハードウェアで実現
できる。また、所定の桁数を増やすことにより所望のビ
ット数の商を得ることができ、演算精度を高めることが
できる。
【0054】請求項2に係る除算器によれば、比較手段
により入力された被除数の上位ビットと除数との大小を
比較し、減算手段により前記入力された被除数の上位ビ
ットに桁合わせされた除数を減算し、該減算された減算
手段の出力と前記入力された被除数のうち、選択手段に
よりどちらか一方を前記比較手段の出力に応じて選択
し、ラッチ手段により該選択された出力を上位桁方向に
シフトした後に保持し、前記比較手段の出力を入力し、
シフトレジスタにより所定のクロック入力後に商として
取り出すので、除算エレメントをパイプライン化するこ
とができる。また、所定のクロック数を増減することに
より所望のビット数の商を得ることができる。
【0055】請求項3に係る除算器によれば、パイプラ
イン状に複数接続された次段の除算エレメントに対し、
前記ラッチ手段の出力を被除数とし前記除数をそのまま
にして伝幡し、ラッチ手段により前記各除算エレメント
の出力をビット列にまとめて商として取り出すので、除
算エレメントのパイプライン化により1クロック毎に1
組の除算を行なうことができ、除算動作を高速化でき
る。
【0056】請求項4に係る除算器によれば、複数設け
られた各除算ユニットに、入力部により連続する除算演
算の除数と被除数を分配し、ラインデコーダによりカウ
ンタ出力を入力し、該入力されたカウンタ出力に応じて
前記各除算ユニットを順次選択し、セレクタにより該選
択された除算ユニットの出力を商として取り出すので、
除算ユニットの並列化により1クロック毎に1組の除算
を可能にし、高速な除算動作を行なうことができる。
【0057】請求項5に係る除算方法によれば、被除数
および除数からなる除算式を2進数で演算して商を求め
る除算方法であって、前記除数とデータとを比較するこ
とにより1ビットの商を演算し、該演算された1ビット
の商が1のときに前記比較されたデータから前記除数を
減算し、該減算されたデータと前記被除数のデータとを
前記商の値に応じて選択し、該選択されたデータを上位
の桁方向に1ビットシフトし、該シフトされたデータを
保持して、前記比較されるデータとし、前記演算された
1ビットの商を蓄積し、該蓄積された1ビットの商が所
定の桁数に達すると、該商を出力するので、除算の際に
逆数の演算を行なって乗算により除算を行なう必要がな
い。また、外部に逆数演算手段を設ける必要がなく、精
度の高い演算を行なうことができる。また、簡単な回路
構成で商を1ビットずつ順次算出することから回路規模
が小さく、容易にハードウェアを実現できる。また、所
定の桁数を増やすことにより所望のビット数の商を得る
ことができ、所望のビット数の商を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の除算器の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】除算演算の具体例を示す説明図である。
【図3】第2実施例の除算器の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】第3実施例の除算器の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1、2 … レジスタ 3 … マルチプレクサ 4 … 比較器 5 … シフトレジスタ 6 … 減算器 8 … 1ビットシフター 9、10、12 … ラッチ 20 … 除算ユニット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被除数および除数からなる除算式を2進
    数で演算して商を求める除算器であって、 前記除数とデータとを比較することにより1ビットの商
    を演算する比較手段と、 該演算された1ビットの商が1のときに前記比較された
    データから前記除数を減算する減算手段と、 該減算されたデータと前記被除数のデータとを前記1ビ
    ットの商の値に応じて選択する選択手段と、 該選択されたデータを上位の桁方向に1ビットシフトす
    るシフト手段と、 該シフトされたデータを保持して、前記比較手段に入力
    するラッチ手段と、 前記演算された1ビットの商を蓄積するシフトレジスタ
    と、 該蓄積された1ビットの商が所定の桁数に達すると、該
    商を出力する出力手段とを備えた除算器。
  2. 【請求項2】 入力された被除数の上位ビットと除数と
    の大小を比較する比較手段と、 前記入力された被除数の上位ビットに桁合わせされた除
    数を減算する減算手段と、 該減算された減算手段の出力と前記入力された被除数の
    うち、どちらか一方を前記比較手段の出力に応じて選択
    する選択手段と、 該選択された出力を上位桁方向にシフトした後に保持す
    るラッチ手段と、 前記比較手段の出力を入力し、所定のクロック入力後に
    商として取り出すシフトレジスタとからなる除算エレメ
    ントを有する除算器。
  3. 【請求項3】 前記除算エレメントをパイプライン状に
    複数接続し、 該パイプラインの次段の除算エレメントに対し、前記ラ
    ッチ手段の出力を被除数とし前記除数をそのままにして
    伝幡し、前記各除算エレメントの出力をビット列にまと
    めて商として取り出すラッチ手段を備えたことを特徴と
    する請求項2記載の除算器。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の除算器を除算ユニットと
    して複数有し、 該各除算ユニットに、連続する除算演算の除数と被除数
    を分配する入力部と、 カウンタ出力を入力するラインデコーダと、 該入力されたカウンタ出力に応じて前記各除算ユニット
    を順次選択し、該選択された除算ユニットの出力を商と
    して取り出すセレクタとを備えた除算器。
  5. 【請求項5】 被除数および除数からなる除算式を2進
    数で演算して商を求める除算方法であって、 前記除数とデータとを比較することにより1ビットの商
    を演算し、 該演算された1ビットの商が1のときに前記比較された
    データから前記除数を減算し、 該減算されたデータと前記被除数のデータとを前記商の
    値に応じて選択し、 該選択されたデータを上位の桁方向に1ビットシフト
    し、 該シフトされたデータを保持して、前記比較されるデー
    タとし、 前記演算された1ビットの商を蓄積し、 該蓄積された1ビットの商が所定の桁数に達すると、該
    商を出力する除算方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103699356A (zh) * 2012-09-27 2014-04-02 任光前 并行除法算法及并行除法计算器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103699356A (zh) * 2012-09-27 2014-04-02 任光前 并行除法算法及并行除法计算器
CN103699356B (zh) * 2012-09-27 2016-09-21 任光前 一种并行除法计算器

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