JPH08161704A - 自動バイアス制御方法及び装置 - Google Patents

自動バイアス制御方法及び装置

Info

Publication number
JPH08161704A
JPH08161704A JP6303526A JP30352694A JPH08161704A JP H08161704 A JPH08161704 A JP H08161704A JP 6303526 A JP6303526 A JP 6303526A JP 30352694 A JP30352694 A JP 30352694A JP H08161704 A JPH08161704 A JP H08161704A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
level
bias
bias current
audio signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6303526A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Suzuki
四郎 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP6303526A priority Critical patent/JPH08161704A/ja
Priority to US08/568,321 priority patent/US5719716A/en
Publication of JPH08161704A publication Critical patent/JPH08161704A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/02Recording, reproducing, or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B5/027Analogue recording
    • G11B5/03Biasing
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/02Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing
    • G11B15/026Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing by using processor, e.g. microcomputer
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/18Error detection or correction; Testing, e.g. of drop-outs
    • G11B20/1816Testing
    • G11B20/182Testing using test patterns

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Magnetic Recording (AREA)
  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録信号の入力レベルによらず高い周波数領
域においても平坦な周波数特性を維持し得る自動バイア
ス制御方法及び装置を提供する。 【構成】 所定の磁気テープ等に対して記録した音声信
号の高域周波数成分のレベル変化に対応して生じた再生
出力レベルの適正値からのレベル変動分に関しこれを補
償するバイアス電流の電流補償特性を制御手段1が保有
し、記録対象となる磁気テープ等への録音前に、一定の
検査信号(12〔kHz 〕、−5〔dB〕等)をバイアス信
号と共に磁気テープ等に記録し4、5、9、10、磁気
テープからの再生出力レベルに基づいて電流補償特性を
磁気テープ等の固有の電流補償特性に整合させるための
調整量を求め8、1、磁気テープ等への録音時には、求
められた調整量と電流補償特性とに基づいて録音される
音声信号の高域周波数成分のレベル変化に対応させてバ
イアス信号の電流量を補償する8、1、10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープ等の磁気記
録媒体に音声信号を記録する際に必要とされるバイアス
電流調整に係り、特に動的にバイアス電流を制御し記録
信号の高域特性を改善する自動バイアス制御技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁気テープに音声信号(バイアス回路に
入力される音声に関する信号をいう。)を記録する際、
音声信号のうち高域成分が実効バイアス成分として働い
てしまう。
【0003】従来、この音声信号の高域成分の実効バイ
アスへの影響を除去するために、記録信号(磁気ヘッド
より実際に磁気テープに印加される信号をいう。)の高
域成分を検出し、実効バイアス成分として働いてしまう
バイアス電流量を特定し、別途生成されるバイアス信号
からこのバイアス電流量を減算し、適正な実効バイアス
電流とする、という自動バイアス制御装置があった。こ
の発明の詳細は、特公昭62−50881号公報等に記
載されている。
【0004】従来の自動バイアス制御装置によれば、磁
気テープに印加される実効バイアス電流が常に一定とな
る。これにより、磁気ヘッドには常に一定量の実効バイ
アス電流値が印加されることになり、音声信号の周波数
の如何に拘らず記録信号のレベルが安定する、という効
果を奏する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動バイアス制御装置では、バイアスとして働いて
しまう音声信号の高域成分の悪影響を取り除くに過ぎ
ず、多くの磁気テープが有する記録再生の高域特性の劣
化を積極的に改善しようとするものではなかった。
【0006】以下、これを具体的に述べる。一般に、磁
気テープは、バイアス又は記録信号の関係において、以
下の特性を有する。
【0007】(a) 記録信号レベルが上がる程、高域
周波数での録音感度が低下し易くなるため、記録信号レ
ベルが上がる程、録音感度の低下が始まる周波数が徐々
に低くなる。
【0008】(b) 所定のバイアス電流まではバイア
ス量が少なくなる程、高域周波数での録音可能レベルは
上昇する。 (c) 所定のバイアス電流まではバイアス量が多くな
る程、高域周波数での記録感度は低下する。
【0009】図11(A)に、(a)の特性を例示する
記録信号毎の周波数特性を示す。同図は、バイアス電流
を固定値として標準的なイコライザをかけて周波数特性
がフラットになるように調整した後の、録音/再生の周
波数特性を示している。
【0010】同図に示すように、より大きな記録信号レ
ベルになる程、再生出力レベルの減衰が始まる周波数が
低くなっているのが判る((a)の特性)。図11
(B)に、(b)及び(c)の特性を例示する周波数特
性に及ぼすバイアス量の影響を示す。
【0011】同図に示すように、1〔kHz 〕以上の領域
において、バイアス量が少なくなるに連れ同じ周波数に
おける再生出力レベルが上昇し((b)の特性)、バイ
アス量の増加に連れ同じ周波数における再生出力レベル
が低下する((c)の特性)。
【0012】従来の自動バイアス制御装置は、上記した
諸特性のうち(b)と(c)に関してはある程度改善し
得たが、磁気テープのタイプによって特性差が生ずると
いう困難性があったので、(a)に関しては十分な改善
がなされなかった。
【0013】上記課題に鑑み、本発明の目的は、記録信
号の入力レベルによらず高い周波数領域においても平坦
な周波数特性を維持し得る自動バイアス制御方法及び装
置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、記録媒体に音声信号を記録する際に必要とされるバ
イアス電流を制御するための自動バイアス制御方法であ
って、記録対象となる対象記録媒体(例えば、磁気テー
プ)への音声信号の記録に先立って、所定の高域周波数
であって一定の信号レベルを有する検査信号(例えば、
12〔kHz 〕、−5〔dB〕)を音声信号として対象記録
媒体に記録し、次いで対象記録媒体から得られる検査信
号の再生出力レベルに基づいて記録感度の減衰分を補う
ために必要なバイアス電流の補償量を測定する補償量測
定工程と、バイアス電流の補償量に基づいて対象記録媒
体のバイアス電流補償特性を生成する補償特性生成工程
と、を備え、対象記録媒体への音声信号の記録時には、
補償特性生成工程により生成されたバイアス電流補償特
性に基づいて録音すべき音声信号の高域周波数成分(例
えば、8〔kHz 〕以上)のレベル変化に対応させてバイ
アス電流を補償する自動補償工程を備えて構成される。
【0015】請求項2に記載の発明は、記録媒体(例え
ば、磁気テープ)に音声信号を記録する際に必要とされ
るバイアス電流を制御するための自動バイアス制御方法
であって、記録対象となる対象記録媒体への音声信号の
記録前には、対象記録媒体に所定の音声信号を記録し対
象記録媒体から音声信号を再生した場合に得られる周波
数特性が所定の再生レベル以下で所定の周波数特性(例
えば、いわゆるフラット、リニアな周波数特性)となる
ようにバイアス電流、記録レベル又はイコライザ特性を
調整する周波数特性調整工程と、周波数特性調整工程の
後であって対象記録媒体への音声信号の記録前には、所
定の高域周波数であって一定の信号レベルを有する検査
信号(例えば、12〔kHz 〕、−5〔dB〕)を音声信号
として対象記録媒体に記録し、次いで対象記録媒体から
得られる検査信号の再生出力レベルに基づいて前記記録
感度の減衰分を補うために必要なバイアス電流の補償量
を測定し、前記バイアス電流の補償量に基づいて当該対
象記録媒体のバイアス電流補償特性を生成する補償特性
生成工程と、を有し、対象記録媒体への音声信号の記録
時には、バイアス電流補償特性に基づいて録音すべき音
声信号の高域周波数成分のレベル変化に対応させてバイ
アス電流を補償する自動補償工程を有する。
【0016】請求項3に記載の発明は、記録対象となる
対象記録媒体(例えば、磁気テープ)に記録すべき音声
信号の周波数の上昇及び音声信号の記録レベルの増加に
対応してレベルが増加する補償量指示信号を出力する補
償量指示手段(例えば、ハイパスフィルタ)と、対象記
録媒体に音声信号を記録し対象記録媒体から得られる音
声信号の再生出力レベルのうち、音声信号の高域周波数
成分のレベル変化又は周波数変化に対して生ずる再生出
力レベルの適正値からのレベル変動を補償するためのバ
イアス電流補償特性を予め保持し、補償量生成手段の出
力した補償量指示信号のレベルを参照することによりバ
イアス電流補償特性により特定されるバイアス電流補償
量を指定する制御手段(例えば、マイクロコンピュー
タ)と、所定の周波数のバイアス信号を発生させるバイ
アス信号発生手段と、制御手段の指定したバイアス電流
補償量に基づいてバイアス信号発生手段の発生したバイ
アス信号の電流値を補償するバイアス電流可変手段(例
えば、VCA回路)と、を備える。
【0017】請求項4に記載の発明は、所定の高域周波
数で一定レベルを有する検査信号(例えば、12〔kHz
〕、−5〔dB〕)を発生する周波数発生手段と、記録
対象となる対象記録媒体(例えば、磁気テープ)に記録
すべき音声信号の周波数の上昇及び音声信号の記録レベ
ルの増加に対応してレベルが増加する補償量指示信号を
出力する補償量指示手段(例えば、ハイパスフィルタ)
と、補償量生成手段の出力した補償量指示信号のレベル
に基づいて、対象記録媒体に音声信号を記録し対象記録
媒体から得られる音声信号の再生出力レベルのうち、音
声信号の高域周波数成分のレベル変化又は周波数変化に
対して生ずる再生出力レベルの適正値からのレベル変動
を補償するためのバイアス電流補償特性を予め生成し、
補償量指示信号を参照することによりバイアス電流補償
特性により特定されるバイアス電流補償量を指定する制
御手段(例えば、マイクロコンピュータ)と、所定の周
波数のバイアス信号を発生させるバイアス信号発生手段
と、制御手段の指定したバイアス電流補償量に基づいて
バイアス信号発生手段の発生したバイアス信号の電流値
を補償するバイアス電流可変手段(例えば、VCA回
路)と、音声信号をバイアス電流可変手段が電流値を補
償したバイアス信号と共に磁気媒体に記録する記録手段
(例えば、加算器、記録ヘッド)と、磁気媒体から音声
信号の再生出力信号を得る再生手段(例えば、再生ヘッ
ド、再生アンプ)と、を備え、制御手段は、対象記録媒
体への音声信号の記録前には、バイアス電流値を変化さ
せながら検出信号を音声信号として対象記録媒体に記録
し、検査信号を対象記録媒体に記録再生したときに得ら
れる当該検査信号の再生出力レベルが、所定の理想的な
記録再生の周波数特性の条件(例えば、記録信号レベル
と再生出力レベルが周波数によらず常に等しい特性)下
で当該検査信号を記録再生したときに得られるべき再生
出力レベルと、ほぼ等しくなった時点で出力されていた
バイアス電流の補償量を特定し、特定されたバイアス電
流の補償量に基づいてバイアス電流補償特性を生成し、
対象記録媒体への音声信号の記録時には、録音すべき音
声信号の高周波成分のレベル変化に基づいて入力される
補償量指示信号のレベルを参照することにより、バイア
ス電流補償特性に基づいてバイアス電流補償量を指定す
る。
【0018】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、記録対象とな
る対象記録媒体への音声信号の記録に先立って、補償量
測定工程は、所定の高域周波数であって一定の信号レベ
ルを有する検査信号を音声信号として対象記録媒体に記
録し、次いで対象記録媒体から得られる検査信号の再生
出力レベルに基づいて記録感度の減衰分を補うために必
要なバイアス電流の補償量を測定する。
【0019】補償特性生成工程は、バイアス電流の補償
量に基づいて対象記録媒体のバイアス電流補償特性を生
成する。対象記録媒体への音声信号の記録時には、自動
補償工程は、補償特性生成工程により生成されたバイア
ス電流補償特性に基づいて録音すべき音声信号の高域周
波数成分のレベル変化に対応させてバイアス電流を補償
する。
【0020】請求項2に記載の発明によれば、記録対象
となる対象記録媒体への音声信号の記録前には、周波数
特性調整工程は、対象記録媒体に所定の音声信号を記録
し対象記録媒体から音声信号を再生した場合に得られる
周波数特性が所定の再生レベル以下で所定の周波数特性
となるようにバイアス電流、記録レベル又はイコライザ
特性を調整する。
【0021】補償特性生成工程は、所定の高域周波数で
あって一定の信号レベルを有する検査信号を音声信号と
して対象記録媒体に記録し、次いで対象記録媒体から得
られる検査信号の再生出力レベルに基づいて再生出力レ
ベルの減衰分を補うために必要なバイアス電流の補償量
を測定し、バイアス電流の補償量に基づいて対象記録媒
体のバイアス電流補償特性を生成する。
【0022】対象記録媒体への音声信号の記録時には、
自動補償工程は、バイアス電流補償特性に基づいて録音
すべき音声信号の高域周波数成分のレベル変化に対応さ
せてバイアス電流を補償する。
【0023】請求項3に記載の発明によれば、補償量指
示手段は、記録対象となる対象記録媒体に記録すべき音
声信号の周波数の上昇及び音声信号の記録レベルの増加
に対応してレベルが増加する補償量指示信号を出力す
る。
【0024】制御手段は、対象記録媒体に音声信号を記
録し対象記録媒体から得られる音声信号の再生出力レベ
ルのうち、音声信号の高域周波数成分のレベル変化又は
周波数変化に対して生ずる再生出力レベルの適正値から
のレベル変動を補償するためのバイアス電流補償特性を
予め保持し、補償量生成手段の出力した補償量指示信号
のレベルを参照することによりバイアス電流補償特性に
より特定されるバイアス電流補償量を指定する。
【0025】バイアス電流可変手段は、所定の周波数の
バイアス信号を発生させるバイアス信号発生手段と、制
御信号の制御に基づいてバイアス信号発生手段の発生し
たバイアス信号の電流値を補償する。
【0026】請求項4に記載の発明によれば、周波数発
生手段は所定の高域周波数で一定レベルを有する検査信
号を発生する。補償量指示手段は、記録対象となる対象
記録媒体に記録すべき音声信号の周波数の上昇及び音声
信号の記録レベルの増加に対応してレベルが増加する補
償量指示信号を出力する。
【0027】制御手段は、補償量生成手段の出力した補
償量指示信号のレベルに基づいて、対象記録媒体に音声
信号を記録し対象記録媒体から得られる音声信号の再生
出力レベルのうち、音声信号の高域周波数成分のレベル
変化又は周波数変化に対して生ずる再生出力レベルの適
正値からのレベル変動を補償するためのバイアス電流補
償特性を予め生成し、補償量指示信号のレベルを参照す
ることによりバイアス電流補償特性により特定されるバ
イアス電流補償量を指定する。
【0028】バイアス信号発生手段は所定の周波数のバ
イアス信号を発生させ、バイアス電流可変手段は制御手
段の指定したバイアス電流補償量に基づいてバイアス信
号発生手段の発生したバイアス信号の電流値を補償す
る。記録手段は音声信号をバイアス電流可変手段が電流
値を補償したバイアス信号と共に磁気媒体に記録し、再
生手段は磁気媒体から音声信号の再生出力信号を得る。
【0029】そして、制御手段は、対象記録媒体への音
声信号の記録前には、バイアス電流値を変化させながら
検出信号を音声信号として対象記録媒体に記録する。次
に、検査信号を対象記録媒体に記録再生したときに得ら
れる当該検査信号の再生出力レベルが、所定の理想的な
記録再生の周波数特性の条件下で当該検査信号を記録再
生したときに得られるべき再生出力レベルと、ほぼ等し
くなった時点で出力されていたバイアス電流の補償量を
特定し、特定されたバイアス電流の補償量に基づいてバ
イアス電流補償特性を生成する。
【0030】また、対象記録媒体への音声信号の記録時
には、録音すべき音声信号の高周波成分の変化に基づい
て入力される補償量指示信号のレベルを参照することに
より、バイアス電流補償特性に基づいてバイアス電流補
償量を指定する。
【0031】
【実施例】本発明の自動バイアス制御方法及び装置に係
る好適な実施例を図面を参照して説明する。本実施例の
自動バイアス制御装置は、いわゆるコンパクトカセット
テープ等の磁気テープに対し録音再生を行うためのテー
プデッキに適応されるものである。 (I)本発明の原理説明 まず、図4及び図5を参照して本発明において行う自動
バイアス制御の原理を説明する。 磁気テープに対する入出力特性の分析 前述した「発明が解決しようとする課題」の欄で説明し
た(a)〜(c)に示す特性を有する磁気テープに、バ
イアス電流一定の条件の元で入力音声信号を磁気テープ
に記録し、この磁気テープより得られる再生出力信号の
信号レベルを測定すると、更に、以下の特性が得られ
る。
【0032】(d) 周波数が高くなると、ある周波数
付近を境に記録感度が落ちる。 (e) 入力音声信号レベルが高い程、高域周波数の録
音感度が低下し易くなるので、記録感度が減衰を始める
周波数が低くなる。
【0033】これを図4(A)及び図5に基づいて説明
する。図4(A)は小信号(例えば、−20〔dB〕程
度)の音声信号入力により中低域の周波数においてフラ
ットな特性を示すよう、イコライザ回路等で調整したと
きの周波数特性である。図5は測定周波数毎に入力音声
信号のレベルを変化させたときの再生出力レベルの変化
の様子である。
【0034】図5から判るように、本来再生出力レベル
の変化は入力音声信号レベルの変化に比例するのが理想
的である(例えば、図5の5〔kHz 〕の特性がこの理想
特性に近い。)。
【0035】しかし、音声信号の周波数が高くなるに連
れて、磁気テープへの高域録音感度が低下し、その結
果、再生出力レベルが減衰を始める。このため、実際に
得られる再生出力信号の周波数特性は、図4(A)のよ
うに、高域周波数領域で急激に減衰する特性を示す。
【0036】ところで、図4(A)には、磁性材料及び
層構造の相違によるテープタイプ(例えば、いわゆる
「ノーマルタイプ」、「クロームタイプ」等のテープタ
イプの別に相当する。)が同一であって、製造メーカが
異なるテープとして、A〜Cの3種類についての周波数
特性が示してある。このテープタイプの磁性材料及び層
構造の相違は、磁気テープの磁気特性(残留磁束密度、
保磁力、角形比等)の相違となる。
【0037】図4(A)から判るように、同一のテープ
タイプ間では、磁気特性がほぼ同一なので、同一の入力
音声信号レベルに対して再生出力信号が減衰を始める周
波数(以下「特性変化点」という。)はほぼ同一であ
る。例えば、図4(A)によれば、特性変化点は、0
〔dB〕ではP0 、−5〔dB〕ではP-5、−15〔dB〕で
はP-15 というように、いずれのメーカ製の磁気テープ
においてもほぼ同一の特性変化点を有している。
【0038】この理由としては、図12に示す如く、高
域周波数領域における周波数特性の変化が、録音ヘッド
の渦電流、録音減磁、磁性層の厚み等の録音時の損失
と、再生ヘッドギャップ、隙間、再生ヘッドの渦電流等
の再生時の損失と、の双方により生じることが挙げられ
る。これらの損失を生ずる要素は、記録信号の波長の逆
数に対応する一定の対数関係を有することが判ってい
る。
【0039】従って、上記の特性変化点は、磁気テープ
の磁性材料等以外の要素、則ち、いずれの製造メーカの
磁気テープにも共通な要素が大きく作用していると考え
られる。このため、製造メーカの相違よりも音声信号レ
ベルの相違の方が特性変化点に大きく影響するのであ
る。 バイアス電流と再生出力レベルとの関係 本実施例では、上記のような高域周波数における記録感
度を補償する方法としてバイアス電流を変化させること
を考える。これには、バイアス電流が減少するほど高域
周波数領域における記録感度が増加する、という磁気テ
ープの性質を利用する。
【0040】音声信号入力レベルの上昇に伴い、理想的
な比例関係を有する入出力特性(例えば、図5の5〔kH
z 〕の特性)に対し、音声信号入力レベルの変化に応じ
てバイアス電流を変化させ、理想的な入出力特性に可能
なかぎり合致させるために、バイアス電流を変化させ
る。
【0041】例えば、図5において、12〔kHz 〕の特
性では、当該特性曲線上のプロット(○)から5〔kHz
〕の特性上の(○)への破線の矢印で結んだ再生出力
レベルを増加させるようなバイアス電流の補償が必要で
ある。同様に10〔kHz 〕の特性では10〔kHz 〕の特
性上の(×)から5〔kHz 〕の特性上の(×)へ記録感
度を増加させるようなバイアス電流の補償が必要であ
る。
【0042】なお、前述したように、製造メーカによら
ずほぼ一定値を有する特性変化点を基準とすれば、この
特性変化点より高い周波数でのバイアス量の補償が行え
る。一方、これら変化開始点はテープタイプの相違によ
り若干量シフトする。従って、テープタイプを検出すれ
ば、磁気テープは、前述したように同一のテープタイプ
であれば製造メーカには無関係に同一の特性変化を示す
ので、正確なバイアス補償が可能である。
【0043】そこで、より正確なバイアス量の補償を行
うためには、テープタイプの別を把握してバイアス量の
補償量を調整することが好ましい。図4(B)に、所定
の磁気テープについての、リニアリティが保たれない高
域周波数領域で記録感度の減衰分を補償するのに必要と
されるバイアス電流の補償量を示す。
【0044】図4(B)から判るように、音声信号入力
レベルの変化に対し、補償しなければならないバイアス
電流補償量は、周波数によらずほぼ同一の特性を有して
推移する。この事実は、周波数と入力レベルが互いに異
なる2つの入力条件でも、同一のバイアス電流の補償量
で補償が可能なこと意味する。
【0045】図4(B)中の破線は同一の電流補償で理
想的な再生出力レベルが得られる値を示し、例えば、1
5〔kHz 〕・−10〔dB〕での補償量が12〔kHz 〕・
−5.5〔dB〕の補償量とほぼ同一でよいことを示して
いる。
【0046】上述した諸分析より以下の点をまとめるこ
とができる。 (f) 再生出力レベルが落ち始める点(特性変化点)
は音声信号の入力レベルに大きく依存し、製造メーカの
違いにはほとんど依存しない。
【0047】(g) 音声信号の入力レベルの変化に対
してバイアス補償量はほぼリニアな関係を有する。 (h) 異なる周波数毎の入力レベルと補償量との関係
は測定によって得られる(図4(B))。 バイアス電流量補償の原理 そこで、本発明は、特性(f)〜(h)を用いて、バイ
アス電流の補償を行うことにより、記録感度の低下分を
補償する。
【0048】則ち、音声信号入力レベルの変化及びその
ときの音声信号周波数との関係で決まるバイアス電流補
償量を、補償量生成手段により1つのパラメータ(調整
量)に変換し、テープタイプの別も考慮した上でバイア
ス電流の補償を行う。
【0049】この調整量をVH としたとき、バイアス電
流の補償量(iB )は、 iB =−K・VH …(1) (Kは磁気テープの種類によって定まる係数)という関
係から導くことができる。
【0050】まず、実際の音声記録前に、一定の周波数
で一定の信号レベルの音声信号をバイアス電流を変化さ
せながら磁気テープに記録する。記録時に得られる補償
量指示信号VH (検査信号に相当する入力に対するVH
をVHCP とする。)と、この磁気テープを再生して得ら
れた再生出力レベルが、高域特性の減衰を生じない低域
周波数領域(特性変化点より低い周波数領域)における
音声信号レベルと再生信号レベルとの比と等しいレベル
となるときのバイアス電流値(iBCP とする。)と、が
判れば、式(1)の係数が求められる。
【0051】尚、バイアス電流補償を開始させる必要が
ある入力に対するVH をVHTとする。現在録音再生に用
いている対象となる磁気テープの係数KT は、則ち、 KT =iBCP /(VHCP −VHT) …(2) として求められる。式(2)により係数KT を算出し、
式(1)のKに代入することにより、この磁気テープに
関する係数が定まる。
【0052】従って、理論的には、比例関係を有する上
記特性により容易にバイアス電流の補償が可能であるこ
とが判る。なお、調整量VH の変化と実際に必要なバイ
アス電流の補償量とが、単純な比例関係とならない場合
であっても、マイクロコンピュータ等が予め演算したテ
ーブルに従って関数関係を有する補償値を出力すること
により、あらゆるバイアス電流の補償特性に対応でき
る。 (II)構成の説明 自動バイアス制御装置の全体構成 図1に本発明の第1実施例の自動バイアス制御装置の構
成を示す。
【0053】図1に示すように、マイクロコンピュータ
1は、自動バイアス制御装置100の制御を司る。マイ
クロコンピュータ1は、ノイズ低減用IC4により出力
されレベル検出回路14を経てデジタル信号に変換され
た再生信号SP ’を入力する。そして、この再生信号S
P ’のレベルに基づいて、イコライザ特性を調整する録
音イコライザアンプ5の可変抵抗VRE を制御信号CE
により調整する。また、記録レベルを調整する可変抵抗
VRL のために制御信号CL を出力し、補償量生成回路
8の出力する補償量指示信号VH に基づいて、可変バイ
アス回路10にバイアス電流を調整させるため、制御信
号CB を出力する。また、ユーザ等により指定される録
音用磁気テープの磁気特性毎に決められるテープタイプ
指定信号Ty を入力し、基準バイアス電流の変更を行
う。
【0054】更に、マイクロコンピュータ1は、電流補
償特性生成工程において前記バイアス電流の調整を行う
ため、テープタイプTy と補償量指示信号VH とに基づ
いて電流補償特性を生成する。この電流補償特性につい
ては後述する。
【0055】テスト信号発振器3は、検査信号ST を第
1の周波数(例えば、2ヘッドの録音装置の場合、40
0〔Hz〕・−20〔dB〕等)と第2の周波数(例えば、
2ヘッドの録音装置の場合、10〔kHz 〕・−20〔d
B〕と12〔kHz 〕・−5〔dB〕等)で発振する。出力
レベルは可変抵抗VRATT で調整する。
【0056】ターミナル2は音声信号SA を入力し、ス
イッチSWは音声信号SA と検査信号ST とのいずれか
一方を選択する。ノイズ低減用IC4は、記録時に音声
信号SA の高音領域を所定のイコライザ特性で増幅し、
再生時に前記所定のイコライザ特性と逆のイコライザ特
性で再生信号SP の高音領域の増幅レベルを下げ、結果
としてテープのヒスノイズ等を低減した再生信号SP
をターミナル13及びマイクロコンピュータ1に出力す
る。
【0057】可変抵抗VRL はノイズ低減用IC4によ
り高音の強調された音声信号SA ’の記録レベルを調整
し、録音イコライザアンプ5は可変抵抗VRE で調整さ
れたイコライザ量で、磁気テープの録音再生特性に合わ
せたイコライザ調整を行う。
【0058】加算器6は可変バイアス回路10で調整さ
れたバイアス信号SB とイコライザ調整された音声信号
A ”とを加算して記録信号SR とし、録音ヘッド7が
磁気テープに記録信号SR を記録する。
【0059】一方、補償量生成回路8は、ノイズ低減用
IC4からの音声信号SA ’を入力し、バイアス電流の
電流補償が必要な高域周波数で周波数が高くなる程出力
電圧レベルが高くなるような補償量指示信号VH を出力
する。これについても後述する。
【0060】バイアス信号発振器9は所定の周波数(例
えば、105〔kHz 〕)のバイアス信号を出力し、可変
バイアス回路10は可変抵抗VRB で規定される電流量
でバイアス信号SB を増幅して加算器6に供給する。可
変バイアス回路10は例えば電圧制御増幅器(VCA回
路)で構成する。
【0061】一方、再生ヘッド11は磁気テープから再
生信号を得て、再生アンプ12が再生信号SP を増幅す
る。 補償量生成回路の構成 図2に補償量生成回路8の回路構成例を示す。
【0062】図2に示すように、補償量生成回路8は、
可変抵抗VRcnt で増幅率を変更できるアンプ15と、
オペアンプ16、抵抗器R1 〜R4 、コンデンサC1
2で構成される2次のハイパスフィルタ17と、高周
波信号を平滑化し直流化した補償量指示信号VH を出力
する平滑回路18と、備える。
【0063】ハイパスフィルタ17は、抵抗器R1 、R
2 、コンデンサC1 、C2 による時定数でカットオフ周
波数が定まり、抵抗器R3 とR4 との比で減衰率とQ値
(急峻さ)が定まる。例えば、R1 =R2 =R、C1
2 =Cとしたときのカットオフ周波数fC (=1/
(2πCR))は20〔kHz 〕程度になるように設定さ
れる。また、ハイパスフィルタ17の減衰特性は、例え
ば、15〔kHz 〕で−10〔dB〕の音声信号を本回路に
加えたときと、12〔kHz 〕で−6.5〔dB〕の音声信
号を本回路に加えたときと、で得られる同一の出力レベ
ルVH が得られるよう定められる。そして、この減衰特
性は、抵抗器R3 とR4 との比により決定される。ま
た、可変抵抗VRcnt を調整して、マイクロコンピュー
タ1に入力するのに最適な補償量指示信号VH の変化範
囲とする。
【0064】なお、補償量指示信号VH を得るにはハイ
パスフィルタの他バンドパスフィルタでもよい。バンド
パスフィルタの周波数特性のうち低い周波数側の減衰特
性を用いることになる。
【0065】図6、図7(A)に上記の調整から得られ
る補償量生成回路の出力特性を示す。図7(A)に示す
ように、周波数の変化に対して出力される電圧レベルが
対数関係を持って変化している。 可変バイアス回路 の構成 図3に本実施例の可変バイアス回路10の構成例を示
す。
【0066】図3に示すように、可変バイアス回路10
はマイクロコンピュータ1により供給される制御信号C
B により調整される可変抵抗VRB と、バイアス信号発
振器9からのバイアス信号を可変抵抗VRB から提供さ
れる電圧値に対応するレベルに電流増幅して加算器6に
バイアス信号SB を出力するVCA回路を備える。
【0067】マイクロコンピュータ1は、本発明のバイ
アス電流補償を行わないとき、則ち、VCA回路25に
基準バイアス電流を出力させる場合に可変抵抗VRB
設定する制御信号CB を後述する補償ステップの「0」
(図7(B)参照)に対応させる。また、補償ステップ
の増加に伴って制御信号CB が変化すると、VCA回路
25は比例関係を持ってバイアス電流iB を減少させ
る。
【0068】なお、可変バイアス回路としては、従来の
自動バイアス制御装置を用いて、実効バイアスとして働
く音声信号の高域成分の影響を相殺する構成を設けても
よい。 (III )動作の説明 周波数特性調整工程 次に、本実施例の動作を、図8の調整フローチャートを
参照しながら説明する。
【0069】まず、録音対象となる磁気テープが装着さ
れている状態で、マイクロコンピュータ1は自動バイア
ス制御の調整工程に入る。時刻t0 において、マイクロ
コンピュータ1はスイッチSWを切り換えて、時刻t1
において、テスト信号発生器3より400[Hz]の信号
と10[KHz ]の信号とを交互に出力する検査信号ST
を発生させる。この検査信号ST は、ノイズ低減用IC
4、録音イコライザアンプ5を経て録音ヘッド7より磁
気テープに記録される。このとき可変抵抗VRL 、VR
E はほぼ所定の初期値に設定される。
【0070】記録された検査信号はすぐ再生ヘッド11
により再生され、再生アンプ12を経てノイズ低減用I
C4に入力される。ノイズ低減用IC4は、記録時と再
生時とで全く正反対の特性で高域周波数にイコライザを
かけるので、このICの周波数特性に与える影響はとり
あえず無視できる。
【0071】ノイズ低減用IC4からの再生信号SP
はマイクロコンピュータ1に入力され、A/D変換され
る。時刻t1 からt2 にかけて、マイクロコンピュータ
1は制御信号CB により、可変バイアス回路10のバイ
アス電流を所定値切換え、再生出力レベルを監視する。
そして、検査信号ST のそれぞれの周波数に対応した再
生出力レベルがマイクロコンピュータ1内のRAM等に
記憶される。そして、記憶された400[Hz]と10
[KHz ]の再生出力レベルの組み合わせのうち、その入
出力レベルの差が最も小さい再生出力レベルを得たとき
の録音バイアス電流を基準バイアス電流値として設定す
る。
【0072】時刻t3 からt4 にかけて、同じ検査信号
T を記録再生しながら、今度は制御信号CL により可
変抵抗VRL を調整する。これにより、記録される検査
信号のレベルが変化するが、マイクロコンピュータ1は
この調整により入力される再生出力レベルが所定のレベ
ル、例えば、−20dB〔入力レベル〕に達したときの
制御信号CL の値を記憶し、これを基準信号レベルとす
る。
【0073】時刻t5 からt6 にかけて、前記基準バイ
アス電流及び基準レベルを保ったまま、今度は、テスト
信号発振器3の発生する検査信号ST を所定の高域周波
数、例えば10〔kHz 〕・−20〔dB〕とする。そし
て、制御信号CE により録音イコライザアンプ5のイコ
ライザ特性を調整しながら再生出力レベルを監視し、再
生出力レベルが400〔Hz〕の検査信号を印加したとき
の再生出力レベル、例えば、−20〔dB〕と等しくなる
基準イコライザ特性を特定する。
【0074】以上により、音声信号が小レベルであると
きには、低域から高域にかけてフラットな周波数特性を
維持し得る基準バイアス電流、基準レベル及び基準イコ
ライザ特性が設定できる。 バイアス電流補償特性生成工程 時刻t7 から始まる電流補償特性生成工程における動作
を説明する。
【0075】まず、マイクロコンピュータ1は、テープ
タイプ指定信号Ty を参照して、補償開始点VHTを選択
する。則ち、マイクロコンピュータ1には、予めテープ
タイプ別による最適補償開始点が記憶しておく。例え
ば、「ノーマル」タイプならV HT=0.4〔V 〕、「ク
ローム」タイプならVHT=0.6〔V 〕というように記
憶する。さらに、このテープタイプ毎の補償開始点は一
種類のテープタイプ当り複数(例えば、2種類)記憶す
る。何故なら、テープタイプが同じでも、厳密に測定す
ると補償開始点が若干変動することがあるため、複数の
記憶した最適補償開始点のうち、より好ましいものを選
択する必要があるからである。補償開始点は電流補償特
性の補償動作開始の基準点となるため、わずかな変動が
大きな補償特性の変化に現れてしまうのである。
【0076】また、テープタイプ毎にバイアス補償限度
も設定する。このバイアス補償限度を設定し、バイアス
補償範囲(補償開始点から補償限度まで)を限ったのは
以下の理由による。即ち、補償量指示信号が上記範囲よ
り小さいとき、即ち、再生出力レベルの変動率が小さい
ときは、補償をする効果が小さい。また、補償量指示信
号が上記範囲を越えるとき、即ち、ある程度以上、入力
レベルが大きくなるときは、磁気テープの磁性特性の飽
和により、入力レベルを上昇させても再生出力レベルが
変化しなくなるためである。
【0077】さらに、この補償限度をテープタイプ毎に
選択し、設定する理由は、テープタイプ毎に磁気特性の
飽和点が異なるためである。図7(A)では、補償範囲
を補償量指示信号VH が0.4〔V 〕〜3.0〔V〕の
範囲のときに限っている。VH が補償限度以上のとき
は、上限の補償量VMA X に固定する。
【0078】さて、時刻t7 において、マイクロコンピ
ュータ1は、テスト信号発振器3から一定周波数で一定
レベルの検査信号ST (例えば、8〔kHz 〕・−5〔d
B〕)を出力する。この検査信号ST は、多くのテープ
タイプの磁気テープにとって、バイアス電流の補償が必
要になる境界付近の信号となる。
【0079】従って、マイクロコンピュータ1は、この
検査信号ST を対象となる磁気テープに記録し、記録さ
れた検査信号を再び再生したときに得られる再生出力レ
ベルの減衰量をみて、予めマイクロコンピュータ1に記
憶されている2つの最適補償開始点のうち、いずれか一
つを選ぶ。例えば、再生出力レベルの減衰が激しいとき
は、より補償量が大きくなるより低い値の補償開始点を
選ぶ。また、殆ど再生出力レベルの減衰がない場合はよ
り高い値の補償開始点を選ぶ。
【0080】補償開始点が決まると、電流補償特性を求
める。図7(B)に、電流補償特性を求めるためのバイ
アス補償ステップについて示す。
【0081】図7(B)に示すように、マイクロコンピ
ュータ1は、図8のt1 〜t2 において設定したバイア
ス電流から、所定量バイアス値を変化させたバイアス値
(バイアス補償最大値)までの変化を所定のステップに
等間隔に分割する。
【0082】例えば、補償開始点VHT(設定したバイア
ス値)を「0」とし、バイアス補償最大値を「15」と
し、その間のステップに等間隔にバイアス補償量を割り
当てる。補償ステップ数が大きい程、補償量が多くな
る。則ち、マイクロコンピュータ1は、補償ステップ数
を増減することで高域周波数における記録感度を増減で
きる。
【0083】以上の補償ステップの設定により、例え
ば、補償ステップが「0」であるときはバイアス電流の
補償が行われず、補償ステップが「15」であるときは
最大のバイアス電流の補償が行われる。
【0084】また、バイアスを変化させる所定量は、例
えば設定したバイアス値から25%バイアスを減じた値
を用いる。この所定値は、この値に限られるものではな
く、後述するプロット点BPが求められるであろう範囲
などを考慮して決定すればよい。
【0085】さて、時刻t8 からt9 において、マイク
ロコンピュータ1はテスト信号発振器3から一定の高域
周波数で録音入力レベルより再生出力レベルが減衰して
しまう程のレベルを有する検査信号ST (例えば、12
〔kHz 〕・−5〔dB〕)を印加する。そして、補償ステ
ップを一つずつ増加させながら制御信号CB を変化さ
せ、検査信号ST を一定時間記録する。
【0086】記録が済んだ磁気テープは再生ヘッド11
により再生される。マイクロコンピュータ1は、再生信
号SP ’により得られる再生出力レベルを監視し、再生
出力レベルが基準となる参照レベルに達したときのバイ
アス電流補償量を調べる。ここで、参照レベルとは、記
録する音声信号レベルと最終的に得られる再生出力レベ
ルとの関係が一定(例えば、同一レベル)となる点(例
えば、記録する音声信号レベルが−5〔dB〕なら再生出
力レベルも−5〔dB〕)をいう。
【0087】マイクロコンピュータ1は、バイアス電流
が減少するに従い徐々に上昇する再生出力レベルを監視
し、再生出力レベルが予め設定した参照レベルと同一レ
ベルになったとき、その時点で入力されている補償量指
示信号VHCP と、このときのバイアス電流補償量を規定
していた補償ステップ数とをプロット点BPとする。図
7(B)は、補償量指示信号VH が1.8〔V 〕のとき
補償ステップ数が「5」のときの例である。
【0088】このプロット点BPと予め決定した補償開
始点VHTとを結ぶ直線は、則ち、高域においてもフラッ
トな周波数特性が得るための制御特性となっている。通
常の記録時、マイクロコンピュータ1は入力される補償
量指示信号VH の値に基づいて得られた制御特性に沿っ
て補償ステップを増減させれば、高域におけるフラット
な再生周波数特性が得られる。
【0089】なお、電流補償特性は、プロットした点B
Pと補償開始点VHTとを結ぶ直線としてもよいが、図7
(B)に示す破線のように、補償ステップの最大値とB
Pとを直線で結ぶ折れ線状の特性に従ってもよい。この
ようにすると、検査信号STよりも補償量が大きい領域
では高域特性が持ち上がったように調整され、聴感上の
バランスがよくなる場合もあるからである。
【0090】以上の手順により電流補償特性生成工程が
終了すると、マイクロコンピュータ1はスイッチSWを
ターミナル2側に投入し、設定した電流補償特性に従っ
て通常の音声信号の記録が行われる。
【0091】音声信号が補償量生成回路8に入力され、
その音声信号して高域周波数領域の周波数成分が存在す
るとき、図7(A)に示す特性に基づき、補償量指示信
号V H がマイクロコンピュータ1に出力される。マイク
ロコンピュータ1は補償量生成工程において得られた電
流補償特性と補償量指示信号VH に応じてバイアス電流
の補償を行う。
【0092】これにより、当該高域周波数における記録
感度の減少分が補償され、高域周波数領域でも従来より
は平坦な周波数特性で音声信号の記録再生が行える。 (IV)実施例の特性 図9及び図10に本実施例の自動バイアス制御装置によ
り得られる特性を示す。図9は音声信号の入力レベル毎
の周波数特性(再生信号SP ’の特性)である。
【0093】図9では、が自動バイアス制御がない場
合の周波数特性、が可変バイアス回路として従来の自
動バイアス制御回路(実効バイアスサーボ回路)を用い
た場合の周波数特性の改善、が本発明の自動バイアス
制御装置による周波数特性の改善を示す。図9に示すよ
うに、大入力レベルで高域特性が著しく改善されてい
る。
【0094】図10は、いわゆる「ノーマル」タイプの
コンパクトカセットテープを記録媒体とした入出力特性
であり、(A)は従来の自動バイアス制御回路(実効バ
イアスサーボ回路)の特性、(B)は本実施例の自動バ
イアス制御の特性である。
【0095】図10に示すように、本実施例の自動バイ
アス制御により、高域周波数が理想的な入出力特性に十
分に近づいている。 (V)実施例の効果 以上の如く本実施例によれば、録音に使用する磁気テー
プの録音能力を調べることと、ハイパスフィルタを主体
とする補償量生成回路及びマイクロコンピュータの働き
により、バイアス電流を動的に調整でき、高域周波数領
域における周波数特性の改善を図れる。 (VI)その他の変形例 なお、上記実施例の自動バイアス制御では、調整工程で
対象記録媒体に対して検査信号を印加することにより、
バイアス電流補償特性を特定したが、対象記録媒体が一
定の特性であるという条件があれば、バイアス電流補償
特性を予め設定した一定の特性としてもよい。
【0096】則ち、対象記録媒体の特性が同じならば、
特性変化点、補償開始点に変動がなく、バイアス電流補
償特性の傾きも一定でよいので、自動バイアス制御装置
は検査信号の印加によるバイアス電流補償特性の測定・
特定を行うことなく通常の音声信号の記録再生動作を行
える。
【0097】
【発明の効果】以上の通り、請求項1乃至請求項4に記
載の発明によれば、磁気テープ等に録音する際の記録レ
ベルと適正値からの変動値を補償する電流補償特性を、
実際に録音する対象記録媒体を測定して得られる調整量
で調整して使用するので、対象記録媒体に最適の電流補
償を実現でき、結果として、従来得られなかった高音領
域での周波数特性が大幅に改善できる。特に、磁気媒体
としてノーマルモードの廉価な磁気テープを使用した場
合に、その周波数特性改善は著しい。
【0098】また、請求項2に記載の発明によれば、電
流補償特性の調整量を測定する前に、基準となる基準バ
イアス電流値調整、記録レベル調整又はイコライザ調整
が行われ、低域周波数でのフラットな周波数特性に合わ
せて、電流補償特性による高域での周波数特性の改善が
行えるので、広帯域にわたりフラットな周波数特性が得
られる。
【0099】請求項3及び請求項4に記載の発明によれ
ば、制御手段が音声信号の高域周波数での電流補償特性
を有し、これに基づいてバイアス量の調整を行うので、
従来より高域での周波数特性の著しい改善が図れる。さ
らに、制御手段のみが電流補償特性を管理するので、磁
気媒体の変更に伴う電流補償特性の変更が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の自動バイアス制御装置の構成図であ
る。
【図2】補償量生成回路の構成例である。
【図3】可変バイアス回路の構成例である。
【図4】本発明のバイアス制御の原理説明図であり、
(A)はテープタイプ毎の再生周波数特性の変化、
(B)は各周波数毎の入力レベルと入力レベル〓出力レ
ベルとするためのバイアス補償量の関係図である。
【図5】入力特性図とバイアス補償量の関係を説明する
図である。
【図6】実施例の補償量生成回路の周波数特性の説明図
である。
【図7】補償特性の説明図であり、(A)は補償量指示
信号の変化の様子、(B)は電流補償特性の特性図であ
る。
【図8】自動バイアス制御の調整フローチャートであ
る。
【図9】実施例の周波数特性を示す説明図である。
【図10】実施例のバイアス電流−再生出力特性図であ
り、(A)は従来の入出力特性、(B)は本実施例の入
出力特性である。
【図11】磁気テープの周波数特性を説明する図であ
り、(A)は記録信号毎の周波数特性図、(B)は周波
数特性に及ぼすバイアス量の影響図である。
【図12】録音再生時の損失と周波数特性を説明する図
である。
【符号の説明】
1…マイクロコンピュータ 2、13…ターミナル 3…テスト信号発振器 4…ノイズ低減用IC 5…録音イコライザアンプ 6…加算器 7…録音ヘッド 8…補償量生成回路 9…バイアス信号発振器 10…可変バイアス回路 11…再生ヘッド 12…再生アンプ 14…レベル検出回路 15…アンプ 16…オペアンプ 17…ハイパスフィルタ 18…平滑回路 25…VCA回路 C1 〜C2 …コンデンサ CS 、CL 、CE 、CB …制御信号 SA 、SA ’、SA ”…音声信号 ST …検査信号 SB …バイアス信号 SR …記録信号 SP 、SP ’…再生信号 VRATT 、VRL 、VRE 、VRB 、VRcnt …可変抵
抗 R1 〜R4 …抵抗器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に音声信号を記録する際に必要
    とされるバイアス電流を制御するための自動バイアス制
    御方法であって、 記録対象となる対象記録媒体への音声信号の記録に先立
    って、所定の高域周波数であって一定の信号レベルを有
    する検査信号を前記音声信号として前記対象記録媒体に
    記録し、次いで前記対象記録媒体から得られる前記検査
    信号の再生出力レベルに基づいて前記記録感度の減衰分
    を補うために必要なバイアス電流の補償量を測定する補
    償量測定工程と、 前記バイアス電流の補償量に基づいて当該対象記録媒体
    のバイアス電流補償特性を生成する補償特性生成工程
    と、を備え、 前記対象記録媒体への音声信号の記録時には、前記補償
    特性生成工程により生成された前記バイアス電流補償特
    性に基づいて録音すべき前記音声信号の高域周波数成分
    のレベル変化に対応させて前記バイアス電流を補償する
    自動補償工程を備えたことを特徴とする自動バイアス制
    御方法。
  2. 【請求項2】 記録媒体に音声信号を記録する際に必要
    とされるバイアス電流を制御するための自動バイアス制
    御方法であって、 記録対象となる対象記録媒体への音声信号の記録前に
    は、前記対象記録媒体に所定の音声信号を記録し当該対
    象記録媒体から当該音声信号を再生した場合に得られる
    周波数特性が所定の再生レベル以下で所定の周波数特性
    となるように前記バイアス電流、記録レベル又はイコラ
    イザ特性を調整する周波数特性調整工程と、 前記周波数特性調整工程の後であって対象記録媒体への
    音声信号の記録前には、所定の高域周波数であって一定
    の信号レベルを有する検査信号を前記音声信号として前
    記対象記録媒体に記録し、次いで前記対象記録媒体から
    得られる前記検査信号の再生出力レベルに基づいて前記
    再生出力レベルの減衰分を補うために必要なバイアス電
    流の補償量を測定し、前記バイアス電流の補償量に基づ
    いて当該対象記録媒体のバイアス電流補償特性を生成す
    る補償特性生成工程と、を有し、 前記対象記録媒体への音声信号の記録時には、前記バイ
    アス電流補償特性に基づいて録音すべき前記音声信号の
    高域周波数成分のレベル変化に対応させて前記バイアス
    電流を補償する自動補償工程を有することを特徴とする
    自動バイアス制御方法。
  3. 【請求項3】 記録対象となる対象記録媒体に記録すべ
    き音声信号の周波数の上昇及び当該音声信号の記録レベ
    ルの増加に対応してレベルが増加する補償量指示信号を
    出力する補償量指示手段と、 前記対象記録媒体に前記音声信号を記録し当該対象記録
    媒体から得られる当該音声信号の再生出力レベルのう
    ち、当該音声信号の高域周波数成分のレベル変化又は周
    波数変化に対して生ずる当該再生出力レベルの適正値か
    らのレベル変動を補償するためのバイアス電流補償特性
    を予め保持し、前記補償量生成手段の出力した前記補償
    量指示信号のレベルを参照することにより当該バイアス
    電流補償特性により特定されるバイアス電流補償量を指
    定する制御手段と、 所定の周波数のバイアス信号を発生させるバイアス信号
    発生手段と、 前記制御手段の指定したバイアス電流補償量に基づいて
    前記バイアス信号発生手段の発生した前記バイアス信号
    の電流値を補償するバイアス電流可変手段と、 を備えることを特徴とする自動バイアス制御装置。
  4. 【請求項4】 所定の高域周波数で一定レベルを有する
    検査信号を発生する検査信号発生手段と、 記録対象となる対象記録媒体に記録すべき音声信号の周
    波数の上昇及び当該音声信号の記録レベルの増加に対応
    してレベルが増加する補償量指示信号を出力する補償量
    指示手段と、 前記補償量生成手段の出力した前記補償量指示信号のレ
    ベルに基づいて、前記対象記録媒体に前記音声信号を記
    録し当該対象記録媒体から得られる当該音声信号の再生
    出力レベルのうち、当該音声信号の高域周波数成分のレ
    ベル変化又は周波数変化に対して生ずる当該再生出力レ
    ベルの適正値からのレベル変動を補償するためのバイア
    ス電流補償特性を予め生成し、前記補償量指示信号を参
    照することにより当該バイアス電流補償特性により特定
    されるバイアス電流補償量を指定する制御手段と、 所定の周波数のバイアス信号を発生させるバイアス信号
    発生手段と、 前記制御手段の指定したバイアス電流補償量に基づいて
    前記バイアス信号発生手段の発生した前記バイアス信号
    の電流値を補償するバイアス電流可変手段と、 前記音声信号を前記バイアス電流可変手段が電流値を補
    償したバイアス信号と共に磁気媒体に記録する記録手段
    と、 前記磁気媒体から前記音声信号の再生出力信号を得る再
    生手段と、を備え、 前記制御手段は、前記対象記録媒体への音声信号の記録
    前には、バイアス電流値を変化させながら前記検出信号
    を前記音声信号として前記対象記録媒体に記録し、 前記検査信号を前記対象記録媒体に記録再生したときに
    得られる当該検査信号の再生出力レベルが、所定の理想
    的な記録再生の周波数特性の条件下で当該検査信号を記
    録再生したときに得られるべき再生出力レベルと、ほぼ
    等しくなった時点で出力されていた前記バイアス電流の
    補償量を特定し、 当該特定されたバイアス電流の補償量に基づいて前記バ
    イアス電流補償特性を生成し、 前記対象記録媒体への音声信号の記録時には、録音すべ
    き音声信号の高周波成分のレベル変化に基づいて入力さ
    れる補償量指示信号のレベルを参照することにより、前
    記バイアス電流補償特性に基づいてバイアス電流補償量
    を指定することを特徴とする自動バイアス制御装置。
JP6303526A 1994-12-07 1994-12-07 自動バイアス制御方法及び装置 Pending JPH08161704A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6303526A JPH08161704A (ja) 1994-12-07 1994-12-07 自動バイアス制御方法及び装置
US08/568,321 US5719716A (en) 1994-12-07 1995-12-06 Method of and device for automatic bias control

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6303526A JPH08161704A (ja) 1994-12-07 1994-12-07 自動バイアス制御方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08161704A true JPH08161704A (ja) 1996-06-21

Family

ID=17922056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6303526A Pending JPH08161704A (ja) 1994-12-07 1994-12-07 自動バイアス制御方法及び装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5719716A (ja)
JP (1) JPH08161704A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6108484A (en) * 1996-05-31 2000-08-22 Lg Electronics Inc. Self-diagnosing apparatus and method for video recording and reproducing apparatus
KR100562146B1 (ko) 1998-03-04 2006-05-25 삼성전자주식회사 엠.알-바이어스 전류 최적화방법
US6512647B1 (en) * 1999-08-27 2003-01-28 Seagate Technology Llc Method and apparatus for adaptive tuning bias current for magnetoresistive head
US7715813B2 (en) * 2007-01-15 2010-05-11 Mediatek Singapore Pte Ltd Receiver having tunable amplifier with integrated tracking filter
US20090192793A1 (en) * 2008-01-30 2009-07-30 Desmond Arthur Smith Method for instantaneous peak level management and speech clarity enhancement

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS601686B2 (ja) * 1978-03-29 1985-01-17 日本ビクター株式会社 適正バイアス量を自動設定する磁気記録再生装置
US4279005A (en) * 1978-05-28 1981-07-14 Victor Company Of Japan, Limited Method and system for automatically providing flat frequency response to audio signals recorded on magnetic tapes
DE2938937C2 (de) * 1978-09-27 1985-12-12 Hitachi, Ltd., Tokio/Tokyo Einstellvorrichtung und Verfahren für ein Magnetband-Aufzeichungs- und Wiedergabegerät
DE3237918A1 (de) * 1981-10-15 1983-05-05 Victor Company Of Japan, Ltd., Yokohama, Kanagawa Selbsttaetige aufzeichnungsvormagnetisierungsstrom- einstellvorrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
US5719716A (en) 1998-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5172358A (en) Loudness control circuit for an audio device
US6931135B1 (en) Frequency dependent excursion limiter
US4263624A (en) Analog recording on magnetic media
JPH08161704A (ja) 自動バイアス制御方法及び装置
EP0516463A2 (en) Picture quality correcting device
EP1221159B1 (en) Method and apparatus for performing level compensation for an input signal
US4427950A (en) Noise reduction circuit
US4454548A (en) Bias control method and apparatus for magnetic recording
US4353100A (en) Magnetic recording system with signal-controlled bias and equalization
JPS606007B2 (ja) 磁気録音再生機の最適録音特性検出方法
US4163264A (en) Noise improvement by capacitor bank in magnetic recording and playback apparatus
JPS6136304B2 (ja)
EP0046410B1 (en) Bias control method and apparatus for magnetic recording
JPH0374914A (ja) 音声信号処理装置
JPH08279102A (ja) テープレコーダ
JP3140283B2 (ja) オーディオ装置
CA2380658C (en) Method and apparatus for performing level compensation for an input signal
JPS609928Y2 (ja) テ−プレコ−ダ−の歪抑圧装置
KR830000872B1 (ko) 자기매체를 사용한 아날로그 녹음기
JPS5942494B2 (ja) ノイズリダクシヨンソウチ
JPS6024635B2 (ja) 音響再生装置
Fristoe A versatile phonograph preamplifier equalizer
JPH07147666A (ja) ビデオテープレコーダ
JPH10143808A (ja) 磁気記録装置
JPS58177505A (ja) 磁気記録再生装置