JPH08161473A - 付箋情報処理装置 - Google Patents
付箋情報処理装置Info
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- JPH08161473A JPH08161473A JP6323780A JP32378094A JPH08161473A JP H08161473 A JPH08161473 A JP H08161473A JP 6323780 A JP6323780 A JP 6323780A JP 32378094 A JP32378094 A JP 32378094A JP H08161473 A JPH08161473 A JP H08161473A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 紙媒体で作成された付箋を情報処理装置に電
子的なデータとして取り込んで自由に取り扱うこと実現
する。 【構成】 マーカと属性情報のコードとを所定の位置に
記載した付箋13が貼付された文書10から、付箋に係
る情報を抽出して処理する付箋情報処理装置であって、
付箋13が貼付された文書10を光学的に読み取る読取
手段1と、読み取った付箋13の記載内容、マーカ及び
コードから付箋に係る情報を認識する認識手段3、4、
5と、認識して得た付箋に係る情報を文書に係る情報9
と区別して保存する記憶手段6とを備え、付箋13を電
子的なデータとして取り込んで自由に取り扱うことを実
現する。
子的なデータとして取り込んで自由に取り扱うこと実現
する。 【構成】 マーカと属性情報のコードとを所定の位置に
記載した付箋13が貼付された文書10から、付箋に係
る情報を抽出して処理する付箋情報処理装置であって、
付箋13が貼付された文書10を光学的に読み取る読取
手段1と、読み取った付箋13の記載内容、マーカ及び
コードから付箋に係る情報を認識する認識手段3、4、
5と、認識して得た付箋に係る情報を文書に係る情報9
と区別して保存する記憶手段6とを備え、付箋13を電
子的なデータとして取り込んで自由に取り扱うことを実
現する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、付箋を貼付した文書を
例えば光学的に読み取ることにより得られた情報から、
当該付箋に係る情報を抽出して処理する付箋情報処理装
置に関する。
例えば光学的に読み取ることにより得られた情報から、
当該付箋に係る情報を抽出して処理する付箋情報処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、文書情報はワードプロセッサ等の
文書作成装置により電子的なデータの形で作成され、必
要に応じて、ディスプレイ装置の画面上に文書情報とし
て表示出力されたり、或いは、プリンタにより紙面上に
印刷した文書として出力される。このように文書情報が
電子的なデータとして作成されることから、文書情報の
回覧は、文書情報を電子的なデータとしてネットワーク
を介して他の端末装置へ送り、これら端末装置のディス
プレイ装置で文書情報を表示出力することにより行うこ
とができる。しかしながら、このような電子的なデータ
を表示出力する端末装置がなくても文書情報を多くの人
に回覧するために、文書情報を紙面上に印刷した文書と
して回覧することも頻繁に行われている。
文書作成装置により電子的なデータの形で作成され、必
要に応じて、ディスプレイ装置の画面上に文書情報とし
て表示出力されたり、或いは、プリンタにより紙面上に
印刷した文書として出力される。このように文書情報が
電子的なデータとして作成されることから、文書情報の
回覧は、文書情報を電子的なデータとしてネットワーク
を介して他の端末装置へ送り、これら端末装置のディス
プレイ装置で文書情報を表示出力することにより行うこ
とができる。しかしながら、このような電子的なデータ
を表示出力する端末装置がなくても文書情報を多くの人
に回覧するために、文書情報を紙面上に印刷した文書と
して回覧することも頻繁に行われている。
【0003】文書情報を上記のように回覧に付するの
は、回覧先の多くの人の意見を得ることを目的とする場
合が多々あり、このような場合には、文書に付箋が付さ
れて返却される。文書情報を上記のように電子的なデー
タとして回覧する場合には、この文書情報データに電子
的な付箋情報データを付属させればよく、この付箋情報
データも元の文書情報データとともに電子的なデータと
してそのまま保存し、必要に応じて後に表示、印刷等す
ることができる。
は、回覧先の多くの人の意見を得ることを目的とする場
合が多々あり、このような場合には、文書に付箋が付さ
れて返却される。文書情報を上記のように電子的なデー
タとして回覧する場合には、この文書情報データに電子
的な付箋情報データを付属させればよく、この付箋情報
データも元の文書情報データとともに電子的なデータと
してそのまま保存し、必要に応じて後に表示、印刷等す
ることができる。
【0004】電子的な文書情報データに電子的な付箋情
報データを付属させる発明としては、下記のようなもの
が従来より知られている。特開平4−51337号公報
に記載された情報処理装置では、電子的な文書情報デー
タを格納するデータファイル内に付箋紙領域を設け、こ
の付箋紙領域に電子的な付箋情報データを格納して、必
要に応じて付箋情報をディスプレイ装置に表示出力でき
るようにしている。
報データを付属させる発明としては、下記のようなもの
が従来より知られている。特開平4−51337号公報
に記載された情報処理装置では、電子的な文書情報デー
タを格納するデータファイル内に付箋紙領域を設け、こ
の付箋紙領域に電子的な付箋情報データを格納して、必
要に応じて付箋情報をディスプレイ装置に表示出力でき
るようにしている。
【0005】また、特開平4−336672号公報、或
いは、特開平5−28196号公報に記載された電子フ
ァイリング装置では、記憶装置に格納された電子的な文
書情報データにマークとしての付箋の電子的なデータと
して付属させておき、この付箋マークを用いて文書デー
タ検索を行うようにしている。
いは、特開平5−28196号公報に記載された電子フ
ァイリング装置では、記憶装置に格納された電子的な文
書情報データにマークとしての付箋の電子的なデータと
して付属させておき、この付箋マークを用いて文書デー
タ検索を行うようにしている。
【0006】また、特開平5−40594号公報、或い
は、特開平5−257633号公報に記載された情報処
理装置では、記憶装置に電子的な文書情報データと電子
的な付箋情報データとを格納しておき、マルチウインド
ウ形式でディスプレイ装置に文書ウインドウと付箋ウイ
ンドウを形成し、文書ウインドウには文書情報を表示
し、付箋ウインドウには付箋情報を表示するようにして
いる。
は、特開平5−257633号公報に記載された情報処
理装置では、記憶装置に電子的な文書情報データと電子
的な付箋情報データとを格納しておき、マルチウインド
ウ形式でディスプレイ装置に文書ウインドウと付箋ウイ
ンドウを形成し、文書ウインドウには文書情報を表示
し、付箋ウインドウには付箋情報を表示するようにして
いる。
【0007】また、特開平5−282254号公報に記
載された情報処理装置では、電子的な付箋情報データを
入力して格納する際に対応するアイコンを割り当て、そ
の後アイコンをディスプレイ装置の任意の位置に設定し
て指示を与えることにより、その位置に付箋情報を表示
するようにしている。
載された情報処理装置では、電子的な付箋情報データを
入力して格納する際に対応するアイコンを割り当て、そ
の後アイコンをディスプレイ装置の任意の位置に設定し
て指示を与えることにより、その位置に付箋情報を表示
するようにしている。
【0008】すなわち、上記のように従来では、キーボ
ードから入力された電子的な付箋情報データの処理を行
っており、紙媒体の付箋情報の処理については何ら言及
されていない。
ードから入力された電子的な付箋情報データの処理を行
っており、紙媒体の付箋情報の処理については何ら言及
されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一方、文書情報を上記
のように電子的なデータとして回覧するのではなく、紙
面上に印刷した文書として回覧する場合には、文書に貼
付された紙媒体の付箋を後の表示や印刷等を考慮して電
子的なデータとして保存しておく必要がある。
のように電子的なデータとして回覧するのではなく、紙
面上に印刷した文書として回覧する場合には、文書に貼
付された紙媒体の付箋を後の表示や印刷等を考慮して電
子的なデータとして保存しておく必要がある。
【0010】しかしながら、上記のように従来では、付
箋情報は元々電子的なデータとして与えられることを前
提としており、紙媒体の付箋を電子的なデータをして処
理することは行われていなかった。したがって、従来よ
り一般的で且つ使用上に便利な紙面媒体での文書回覧に
おいて、後の情報処理を迅速且つ便利に行わせるため、
紙媒体の付箋情報を電子的なデータとして取り扱えるよ
うにすることが望まれていた。更に広い概念で言えば、
紙媒体に記述された形態の付箋を電子的なデータとして
取り込み、情報処理装置内において自由に取り扱えるよ
うにすることが望まれていた。
箋情報は元々電子的なデータとして与えられることを前
提としており、紙媒体の付箋を電子的なデータをして処
理することは行われていなかった。したがって、従来よ
り一般的で且つ使用上に便利な紙面媒体での文書回覧に
おいて、後の情報処理を迅速且つ便利に行わせるため、
紙媒体の付箋情報を電子的なデータとして取り扱えるよ
うにすることが望まれていた。更に広い概念で言えば、
紙媒体に記述された形態の付箋を電子的なデータとして
取り込み、情報処理装置内において自由に取り扱えるよ
うにすることが望まれていた。
【0011】文書に貼付された紙媒体の付箋情報を電子
的なデータとして取り込み、その後に、実存の紙媒体に
よる文書処理環境のように付箋を正確に再表示するに
は、付箋に記載されたコメント等の記載内容情報を電子
的なデータとして正確に取り込むことと共に、文書中に
おける付箋の位置や大きさ等を電子的なデータとして正
確に検出して取り込むことが必要であり、これらの課題
を解決することが上記の要求を満足させるために必要で
あった。
的なデータとして取り込み、その後に、実存の紙媒体に
よる文書処理環境のように付箋を正確に再表示するに
は、付箋に記載されたコメント等の記載内容情報を電子
的なデータとして正確に取り込むことと共に、文書中に
おける付箋の位置や大きさ等を電子的なデータとして正
確に検出して取り込むことが必要であり、これらの課題
を解決することが上記の要求を満足させるために必要で
あった。
【0012】なお、特開昭53−6511号公報には、
紙媒体の文書情報を光学的に読み取って電子的なデータ
とするに際し、文書に記したマークに基づいて文書の傾
きに応じた読取処理を行う情報処理装置が記載されてい
る。しかしながら、この情報処理装置にあっても、光学
的に読み取った文書についてその位置や大きさを文書情
報データと共に電子的に取り込んだり、これらデータを
再表示等といった後の処理に使用できるように保存する
ことは行っておらず、上記の課題を解決するために用い
ることはできなかった。
紙媒体の文書情報を光学的に読み取って電子的なデータ
とするに際し、文書に記したマークに基づいて文書の傾
きに応じた読取処理を行う情報処理装置が記載されてい
る。しかしながら、この情報処理装置にあっても、光学
的に読み取った文書についてその位置や大きさを文書情
報データと共に電子的に取り込んだり、これらデータを
再表示等といった後の処理に使用できるように保存する
ことは行っておらず、上記の課題を解決するために用い
ることはできなかった。
【0013】本発明は、上記従来の事情に鑑みなされた
もので、紙媒体で作成された付箋を情報処理装置に取り
込んで自由に取り扱うこと実現する付箋情報処理装置を
提供することを目的とする。また、本発明は、紙媒体の
付箋情報を電子的に取り込むことを実現して、文書情報
の電子的なファイリング体制において、紙媒体の文書回
覧を支障なく実現することも目的とする。また、本発明
は、電子的なデータとして取り込まれた付箋情報を用い
て、文書情報の迅速且つ利便性の高い検索を実現するこ
とも目的とする。
もので、紙媒体で作成された付箋を情報処理装置に取り
込んで自由に取り扱うこと実現する付箋情報処理装置を
提供することを目的とする。また、本発明は、紙媒体の
付箋情報を電子的に取り込むことを実現して、文書情報
の電子的なファイリング体制において、紙媒体の文書回
覧を支障なく実現することも目的とする。また、本発明
は、電子的なデータとして取り込まれた付箋情報を用い
て、文書情報の迅速且つ利便性の高い検索を実現するこ
とも目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の付箋情報処理装置は、マーカ(17、1
8)と属性情報のコード(19)とを所定の位置に記載
した付箋(13)が貼付された文書(10)から、当該
付箋に係る情報を抽出して処理する付箋情報処理装置で
あって、前記付箋(13)が貼付された文書(10)を
読み取る読取手段(1)と、前記読取手段(1)で読み
取った前記付箋(13)の記載内容(15)、マーカ
(17、18)及びコード(19)から付箋に係る情報
を認識する認識手段(3、4、5)と、前記認識手段
(3、4、5)で得た付箋に係る情報を前記文書に係る
情報(9)と区別して保存する記憶手段(6)とを備え
たことを特徴とする。
め、本発明の付箋情報処理装置は、マーカ(17、1
8)と属性情報のコード(19)とを所定の位置に記載
した付箋(13)が貼付された文書(10)から、当該
付箋に係る情報を抽出して処理する付箋情報処理装置で
あって、前記付箋(13)が貼付された文書(10)を
読み取る読取手段(1)と、前記読取手段(1)で読み
取った前記付箋(13)の記載内容(15)、マーカ
(17、18)及びコード(19)から付箋に係る情報
を認識する認識手段(3、4、5)と、前記認識手段
(3、4、5)で得た付箋に係る情報を前記文書に係る
情報(9)と区別して保存する記憶手段(6)とを備え
たことを特徴とする。
【0015】ここに、付箋の属性情報としては、例え
ば、付箋紙の大きさ、付箋紙を貼付した者の識別子、付
箋紙自体の識別子、付箋紙の色等があり、個々の付箋を
識別するに用いることができる情報が任意に設定され
る。
ば、付箋紙の大きさ、付箋紙を貼付した者の識別子、付
箋紙自体の識別子、付箋紙の色等があり、個々の付箋を
識別するに用いることができる情報が任意に設定され
る。
【0016】
【作用】本発明の付箋情報処理装置によると、付箋が貼
付された紙媒体の文書を読取手段によって例えば光学的
に読み取り、認識手段で読み取った画像のうち付箋画像
としてのマーカ、コード及び記載内容から付箋に係る情
報を得る。すなわち、マーカの位置から文書中における
付箋の位置を認識し、また、コード情報から例えば付箋
の大きさ、付箋を貼付した者等の付箋属性を認識し、更
に、付箋の記載内容を認識して、これら情報を付箋に係
る情報として得る。
付された紙媒体の文書を読取手段によって例えば光学的
に読み取り、認識手段で読み取った画像のうち付箋画像
としてのマーカ、コード及び記載内容から付箋に係る情
報を得る。すなわち、マーカの位置から文書中における
付箋の位置を認識し、また、コード情報から例えば付箋
の大きさ、付箋を貼付した者等の付箋属性を認識し、更
に、付箋の記載内容を認識して、これら情報を付箋に係
る情報として得る。
【0017】そして、付箋に係る情報を付箋が貼付して
あった文書に係る情報と区別して記憶手段に保存し、元
々紙媒体で作成された付箋を電子的なデータとして情報
処理装置で自由に取り扱えるものとする。例えば、付箋
に係る情報と文書情報を組み合わせて、文書に貼付され
た元の状態で付箋をディスプレイ装置で再表示すること
はもとより、紙媒体の文書回覧により得た付箋情報を整
理して蓄積し、必要に応じた付箋の再表示や付箋情報を
用いた文書情報の検索を実現する。
あった文書に係る情報と区別して記憶手段に保存し、元
々紙媒体で作成された付箋を電子的なデータとして情報
処理装置で自由に取り扱えるものとする。例えば、付箋
に係る情報と文書情報を組み合わせて、文書に貼付され
た元の状態で付箋をディスプレイ装置で再表示すること
はもとより、紙媒体の文書回覧により得た付箋情報を整
理して蓄積し、必要に応じた付箋の再表示や付箋情報を
用いた文書情報の検索を実現する。
【0018】
【実施例】本発明に係る付箋情報処理装置の一実施例を
図面を参照して説明する。図1に示すように、付箋情報
処理装置は、付箋13が貼付された文書10を光学的に
読み取るイメージスキャナ等の読取手段1と、読取手段
1で読み取ったイメージ画像をデータ処理するイメージ
処理手段2と、付箋13に記載されたマーカを認識する
マーカ認識手段3と、付箋13に記載されたコードを認
識するコード認識手段4と、付箋13に記載されたコメ
ント等の情報を認識する記載内容認識手段5と、マーカ
認識手段3、コード認識手段4及び記載内容認識手段5
で得た付箋に係る情報を格納する付箋データ記憶手段6
と、文書データ記憶手段9に予め格納されている文書デ
ータと付箋データ記憶手段6に格納された付箋に係る情
報とを複合させる出力制御手段7と、出力制御手段7か
らの出力を印刷出力或いは画像表示出力するプリンタや
ディスプレイ装置等の出力手段8とを備えている。
図面を参照して説明する。図1に示すように、付箋情報
処理装置は、付箋13が貼付された文書10を光学的に
読み取るイメージスキャナ等の読取手段1と、読取手段
1で読み取ったイメージ画像をデータ処理するイメージ
処理手段2と、付箋13に記載されたマーカを認識する
マーカ認識手段3と、付箋13に記載されたコードを認
識するコード認識手段4と、付箋13に記載されたコメ
ント等の情報を認識する記載内容認識手段5と、マーカ
認識手段3、コード認識手段4及び記載内容認識手段5
で得た付箋に係る情報を格納する付箋データ記憶手段6
と、文書データ記憶手段9に予め格納されている文書デ
ータと付箋データ記憶手段6に格納された付箋に係る情
報とを複合させる出力制御手段7と、出力制御手段7か
らの出力を印刷出力或いは画像表示出力するプリンタや
ディスプレイ装置等の出力手段8とを備えている。
【0019】文書10は図2に示すように紙媒体11に
文書情報12を記述したものであり、付箋13は図3に
示すように紙媒体14にコメント等の情報が記載内容1
5として記述されたものである。この文書10にはこの
コード16が識別子として記載されており、各文書はコ
ード16によってそれぞれ識別できるようになってい
る。
文書情報12を記述したものであり、付箋13は図3に
示すように紙媒体14にコメント等の情報が記載内容1
5として記述されたものである。この文書10にはこの
コード16が識別子として記載されており、各文書はコ
ード16によってそれぞれ識別できるようになってい
る。
【0020】付箋13の所定の位置には円形の塗りつぶ
し印で描かれた第1と第2のマーカ17、18と属性情
報のコード19とが記載されており、第1のマーカ17
に対して第2のマーカ18は水平方向に所定の距離離隔
した位置に描かれ、コード19は第1と第2のマーカ1
7、18間に数値コードとして記載されている。第1と
第2のマーカ17、18は付箋13の貼付位置及び文書
10に対する傾きの認識に用いられ、コード19は付箋
13に種々な属性の認識に用いられる。
し印で描かれた第1と第2のマーカ17、18と属性情
報のコード19とが記載されており、第1のマーカ17
に対して第2のマーカ18は水平方向に所定の距離離隔
した位置に描かれ、コード19は第1と第2のマーカ1
7、18間に数値コードとして記載されている。第1と
第2のマーカ17、18は付箋13の貼付位置及び文書
10に対する傾きの認識に用いられ、コード19は付箋
13に種々な属性の認識に用いられる。
【0021】本実施例では、付箋13の属性として、付
箋の大きさ及び付箋を貼付した者の識別子がコード19
に変換されて記載されている。なお、この他に、付箋自
体の識別子、付箋紙の色等、検索処理等において個々の
付箋を識別するに用いることができる情報を属性情報と
して記載してもよい。
箋の大きさ及び付箋を貼付した者の識別子がコード19
に変換されて記載されている。なお、この他に、付箋自
体の識別子、付箋紙の色等、検索処理等において個々の
付箋を識別するに用いることができる情報を属性情報と
して記載してもよい。
【0022】付箋13は図4に示すように文書10の任
意の位置に貼付された状態で文書10と共に読取手段1
により光学的に読み取られ、文書10に貼付された付箋
13のイメージ画像がイメージ処理手段2によって処理
される。マーカ認識手段3は付箋13のイメージ画像中
からマーカ17、18を認識して、これらマーカ17、
18に基づいて文書10中における付箋13の貼付位置
及び文書10に対する付箋13の傾きを認識し、この認
識結果を付箋に係る情報として付箋データ記憶手段6に
格納する。
意の位置に貼付された状態で文書10と共に読取手段1
により光学的に読み取られ、文書10に貼付された付箋
13のイメージ画像がイメージ処理手段2によって処理
される。マーカ認識手段3は付箋13のイメージ画像中
からマーカ17、18を認識して、これらマーカ17、
18に基づいて文書10中における付箋13の貼付位置
及び文書10に対する付箋13の傾きを認識し、この認
識結果を付箋に係る情報として付箋データ記憶手段6に
格納する。
【0023】コード認識手段4はイメージ画像中からコ
ード19を認識して、このコード19に基づいて付箋1
3大きさ及び付箋13を貼付した者の識別子を認識し、
この認識結果を付箋に係る情報として付箋データ記憶手
段6に格納する。記載内容認識手段5はイメージ画像中
から記載内容15を認識して、この記載内容15を付箋
に係る情報として付箋データ記憶手段6に格納する。な
お、本実施例では付箋の記載内容15はイメージデータ
としてそのまま付箋データ記憶手段6に格納されるが、
後に必要に応じてコメント等の記載内容15を自由に書
き換えられるようにするために、記載内容認識手段5に
OCR機能をもたせて記載内容15をコードデータへ変
換して付箋データ記憶手段6に格納するようにしてもよ
い。
ード19を認識して、このコード19に基づいて付箋1
3大きさ及び付箋13を貼付した者の識別子を認識し、
この認識結果を付箋に係る情報として付箋データ記憶手
段6に格納する。記載内容認識手段5はイメージ画像中
から記載内容15を認識して、この記載内容15を付箋
に係る情報として付箋データ記憶手段6に格納する。な
お、本実施例では付箋の記載内容15はイメージデータ
としてそのまま付箋データ記憶手段6に格納されるが、
後に必要に応じてコメント等の記載内容15を自由に書
き換えられるようにするために、記載内容認識手段5に
OCR機能をもたせて記載内容15をコードデータへ変
換して付箋データ記憶手段6に格納するようにしてもよ
い。
【0024】出力制御手段7は文書データ記憶手段9か
らの文書データと付箋データ記憶手段6からの付箋に係
る情報とを複合させて読取手段1で読み取った形態で文
書10と付箋13とを再現するものであり、付箋13の
文書10内における傾きを変更するための機能、選択さ
れた付箋13だけを出力手段8で表示させる機能、付箋
13に基づいて文書13を検索する機能、等を有してい
る。文書データ記憶手段9にはワードプロセッサ等によ
りコードデータとして作成された文書10のデータが格
納されており、この文書データは付箋データ記憶手段6
に格納された付箋に係る情報と区別して保存されてい
る。なお、付箋データ記憶手段6と文書データ記憶手段
9とは、別々の記憶装置として構成してもよく、また、
記憶領域を仕切って同じ記憶装置に構成してもよい。
らの文書データと付箋データ記憶手段6からの付箋に係
る情報とを複合させて読取手段1で読み取った形態で文
書10と付箋13とを再現するものであり、付箋13の
文書10内における傾きを変更するための機能、選択さ
れた付箋13だけを出力手段8で表示させる機能、付箋
13に基づいて文書13を検索する機能、等を有してい
る。文書データ記憶手段9にはワードプロセッサ等によ
りコードデータとして作成された文書10のデータが格
納されており、この文書データは付箋データ記憶手段6
に格納された付箋に係る情報と区別して保存されてい
る。なお、付箋データ記憶手段6と文書データ記憶手段
9とは、別々の記憶装置として構成してもよく、また、
記憶領域を仕切って同じ記憶装置に構成してもよい。
【0025】上記の構成の付箋情報処理装置による付箋
情報の格納処理動作を図5に示すフローチャートに沿っ
て説明する。まず、付箋13が貼付された文書10を読
取手段1で読み取り、イメージ処理手段が付箋13と文
書10とをそのままの形態でイメージ画像として取り込
むと、このイメージ画像中からマーカ認識手段3が円形
の塗りつぶし印で描かれた第1及び第2のマーカ17、
18を探索する(ステップS1)。
情報の格納処理動作を図5に示すフローチャートに沿っ
て説明する。まず、付箋13が貼付された文書10を読
取手段1で読み取り、イメージ処理手段が付箋13と文
書10とをそのままの形態でイメージ画像として取り込
むと、このイメージ画像中からマーカ認識手段3が円形
の塗りつぶし印で描かれた第1及び第2のマーカ17、
18を探索する(ステップS1)。
【0026】このマーカの探索は、まず、図6中の左側
に示すように、イメージ画像中から横長矩形の塗りつぶ
し領域を発見する。次いで、図6中の右側に示すよう
に、この横長矩形領域の中心をマーカの中心と仮定し
て、イメージ画像中から同じ中心をもつ縦長矩形の塗り
つぶし領域があるかを判定する。この結果、中心を同じ
くする縦長領域が存在しない場合には、記載内容の文字
等を認識していることとなるのでマーカとして判定せ
ず、このような縦長領域が存在する場合には、両領域か
らなる十字形に外接する円形の塗りつぶし印からなるマ
ーカがあると判定する。
に示すように、イメージ画像中から横長矩形の塗りつぶ
し領域を発見する。次いで、図6中の右側に示すよう
に、この横長矩形領域の中心をマーカの中心と仮定し
て、イメージ画像中から同じ中心をもつ縦長矩形の塗り
つぶし領域があるかを判定する。この結果、中心を同じ
くする縦長領域が存在しない場合には、記載内容の文字
等を認識していることとなるのでマーカとして判定せ
ず、このような縦長領域が存在する場合には、両領域か
らなる十字形に外接する円形の塗りつぶし印からなるマ
ーカがあると判定する。
【0027】このようにマーカがあると判定した場合に
は、当該マーカを中心として右側又は左側に同様なマー
カが存在するかを上記と同様にして判定し、いま1つの
マーカがあると判定した場合には、相対的に左方にある
マーカを第1マーカ17、右方にあるマーカを第2マー
カ18として、これらマーカ17、18の中心座標位置
を付箋データ記憶手段6にそれぞれ格納する(ステップ
S4)。上記のようなマーカの探索は走査線をイメージ
画像中で順次下方へ移動させてマーカを発見できるまで
繰り返し行われ(ステップS3)、イメージ画像全体の
走査が終了しても第1マーカ17を発見できないときに
は処理を終了する(ステップS2)。
は、当該マーカを中心として右側又は左側に同様なマー
カが存在するかを上記と同様にして判定し、いま1つの
マーカがあると判定した場合には、相対的に左方にある
マーカを第1マーカ17、右方にあるマーカを第2マー
カ18として、これらマーカ17、18の中心座標位置
を付箋データ記憶手段6にそれぞれ格納する(ステップ
S4)。上記のようなマーカの探索は走査線をイメージ
画像中で順次下方へ移動させてマーカを発見できるまで
繰り返し行われ(ステップS3)、イメージ画像全体の
走査が終了しても第1マーカ17を発見できないときに
は処理を終了する(ステップS2)。
【0028】なお、マーカ17、18は種々な形状とす
ることも可能であるが、本実施例のように円形とする場
合には、付箋13が水平方向から傾いて貼付されていた
場合にあっても、傾きに拘わらず上記のような十字形認
識によってマーカの存在を判定することができる。
ることも可能であるが、本実施例のように円形とする場
合には、付箋13が水平方向から傾いて貼付されていた
場合にあっても、傾きに拘わらず上記のような十字形認
識によってマーカの存在を判定することができる。
【0029】次いで、上記の処理で認識した第1マーカ
17と第2マーカ18の座標から、マーカ認識手段3が
付箋13の傾きを算出して付箋データ記憶手段6に格納
する(ステップS5)。すなわち、図7に示すように、
第1マーカ17の座標を(x1、y1)、第2マーカの
座標を(x2、y2)とすると、図7に示すように、付
箋13の水平方向に対する傾きθは、tanθ=(x2
−x1)/(y2−y1)で求められる。なお、第1マ
ーカ17と第2マーカ18との間隔を予めwに設定して
あることから、x2=x1+wcosθである。
17と第2マーカ18の座標から、マーカ認識手段3が
付箋13の傾きを算出して付箋データ記憶手段6に格納
する(ステップS5)。すなわち、図7に示すように、
第1マーカ17の座標を(x1、y1)、第2マーカの
座標を(x2、y2)とすると、図7に示すように、付
箋13の水平方向に対する傾きθは、tanθ=(x2
−x1)/(y2−y1)で求められる。なお、第1マ
ーカ17と第2マーカ18との間隔を予めwに設定して
あることから、x2=x1+wcosθである。
【0030】次いで、コード認識手段4がイメージ画像
中の第1マーカ17と第2マーカ18の間の領域からコ
ード19を読み取り、コード変換してコード19に記述
された付箋13の属性を付箋データ記憶手段6に格納す
る(ステップS6)。すなわち、付箋13の大きさ及び
付箋13を文書10に貼付した者の識別子がコード19
から認識されて格納される。ここで、付箋13が水平に
貼付されていなかった場合には、付箋13の属性を正確
に認識するために、コード認識手段4はイメージ画像中
から読み取ったコード19を上記の傾き角θに基づいて
傾斜角補正して、コード変換する。なお、コード認識手
段4は文書10の所定の位置に記述されたコード16も
認識して付箋データ記憶手段6に格納し、付箋13を貼
付してある文書10を対応付けて識別できるようにして
いる。
中の第1マーカ17と第2マーカ18の間の領域からコ
ード19を読み取り、コード変換してコード19に記述
された付箋13の属性を付箋データ記憶手段6に格納す
る(ステップS6)。すなわち、付箋13の大きさ及び
付箋13を文書10に貼付した者の識別子がコード19
から認識されて格納される。ここで、付箋13が水平に
貼付されていなかった場合には、付箋13の属性を正確
に認識するために、コード認識手段4はイメージ画像中
から読み取ったコード19を上記の傾き角θに基づいて
傾斜角補正して、コード変換する。なお、コード認識手
段4は文書10の所定の位置に記述されたコード16も
認識して付箋データ記憶手段6に格納し、付箋13を貼
付してある文書10を対応付けて識別できるようにして
いる。
【0031】上記のように水平方向に傾きθがある場
合、コード19を完全に読み取るためには、次のような
座標で規定される外接矩形で読み取り範囲を設定すれば
よい。すなわち、図8に示すように、イメージ画像中に
おける座標(x1,y1)の第1マーカ17及び座標
(x2,y2)の第2マーカ18に対して、コード19
の記載領域の幅を2Sとすると、θ>0のときには、第
1のマーカ17と第2のマーカ18とマーカの間の領域
に記載されたコード19から成るマーカの領域の左上隅
の座標は、(x1−Ssinθ,y2+Scosθ)、
マーカの領域の右下隅の座標は、(x2+Ssinθ,
y1−Scosθ)となり、θ<0のときには、マーカ
の領域の左上隅の座標は、(x1−Ssinθ,y1+
Scosθ)、マーカの領域の右下隅の座標は、(x2
+Ssinθ,y1−Scosθ)となり、θ=0のと
きには、マーカの領域の左上隅の座標は、(x1,y1
+S)、マーカの領域の右下隅の座標は、(x2,y1
−S)となる。これらマーカ領域の2つの座標と傾きθ
により読み取り範囲が設定され、この範囲からコード1
9を読み取る。
合、コード19を完全に読み取るためには、次のような
座標で規定される外接矩形で読み取り範囲を設定すれば
よい。すなわち、図8に示すように、イメージ画像中に
おける座標(x1,y1)の第1マーカ17及び座標
(x2,y2)の第2マーカ18に対して、コード19
の記載領域の幅を2Sとすると、θ>0のときには、第
1のマーカ17と第2のマーカ18とマーカの間の領域
に記載されたコード19から成るマーカの領域の左上隅
の座標は、(x1−Ssinθ,y2+Scosθ)、
マーカの領域の右下隅の座標は、(x2+Ssinθ,
y1−Scosθ)となり、θ<0のときには、マーカ
の領域の左上隅の座標は、(x1−Ssinθ,y1+
Scosθ)、マーカの領域の右下隅の座標は、(x2
+Ssinθ,y1−Scosθ)となり、θ=0のと
きには、マーカの領域の左上隅の座標は、(x1,y1
+S)、マーカの領域の右下隅の座標は、(x2,y1
−S)となる。これらマーカ領域の2つの座標と傾きθ
により読み取り範囲が設定され、この範囲からコード1
9を読み取る。
【0032】次いで、記載内容認識手段5がイメージ画
像中の付箋13の位置座標を算出して付箋データ記憶手
段6に格納する(ステップS7)。すなわち、図7に示
すように、イメージ画像中における座標(x1、y1)
の第1マーカ17に対して、付箋13の左上隅から第1
マーカ17までのX軸方向の距離をA、Y軸方向の距離
をBとすると、付箋13の左上隅の座標は、(x1−
(Acosθ+Bsinθ)、y1+(Bcosθ−A
sinθ))となり、この座標を付箋13の位置として
格納する。
像中の付箋13の位置座標を算出して付箋データ記憶手
段6に格納する(ステップS7)。すなわち、図7に示
すように、イメージ画像中における座標(x1、y1)
の第1マーカ17に対して、付箋13の左上隅から第1
マーカ17までのX軸方向の距離をA、Y軸方向の距離
をBとすると、付箋13の左上隅の座標は、(x1−
(Acosθ+Bsinθ)、y1+(Bcosθ−A
sinθ))となり、この座標を付箋13の位置として
格納する。
【0033】次いで、記載内容認識手段5がイメージ画
像中の付箋13の記載内容15を読み取って付箋データ
記憶手段6に格納する(ステップS8、S9)。すなわ
ち、第1マーカ17の位置及び付箋13の大きさから、
付箋13のコメント等を記載する領域を割り出し、当該
領域のイメージ画像を格納する。すなわち、図7に示す
ように、第1マーカ17に対して付箋13の記載領域と
して予め設定されて値が、付箋13の記載領域の左上隅
から第1マーカ17までのX軸方向の距離がC、Y軸方
向の距離がD、付箋13の記載領域の右下隅から第1マ
ーカ17までのX軸方向の距離がE、Y軸方向の距離が
Fとすると、これら左上隅及び右下隅の座標はそれぞ
れ、(x1+(Dsinθ+Ccosθ)、y1−(D
cosθ−Csinθ))、(x1+(Fsinθ+E
cosθ)、y1−(Fcosθ−Esinθ))とな
る。これら座標は付箋13のコメント等を記載する領域
の位置及び大きさを示すものであり、これら座標値に基
づいて、付箋13中におけるコメント等が記載された領
域を割り出して、記載内容を読み取る。
像中の付箋13の記載内容15を読み取って付箋データ
記憶手段6に格納する(ステップS8、S9)。すなわ
ち、第1マーカ17の位置及び付箋13の大きさから、
付箋13のコメント等を記載する領域を割り出し、当該
領域のイメージ画像を格納する。すなわち、図7に示す
ように、第1マーカ17に対して付箋13の記載領域と
して予め設定されて値が、付箋13の記載領域の左上隅
から第1マーカ17までのX軸方向の距離がC、Y軸方
向の距離がD、付箋13の記載領域の右下隅から第1マ
ーカ17までのX軸方向の距離がE、Y軸方向の距離が
Fとすると、これら左上隅及び右下隅の座標はそれぞ
れ、(x1+(Dsinθ+Ccosθ)、y1−(D
cosθ−Csinθ))、(x1+(Fsinθ+E
cosθ)、y1−(Fcosθ−Esinθ))とな
る。これら座標は付箋13のコメント等を記載する領域
の位置及び大きさを示すものであり、これら座標値に基
づいて、付箋13中におけるコメント等が記載された領
域を割り出して、記載内容を読み取る。
【0034】ここで、付箋13が水平に貼付されていな
かった場合には、付箋13の記載内容15を正確なデー
タとして取り込むために、記載内容認識手段5は上記の
傾き角θに基づいて読み取り領域を回転補正して、イメ
ージ画像中から記載内容15を読み取って格納する。す
なわち、図9に示すように、付箋13の記載領域の左上
隅の座標(xa,ya)は(x1+(Dsinθ+Cc
osθ),y1−(Dcosθ−Csinθ))とな
り、付箋13の記載領域の右下隅の座標(xb,yb)
は(x1+(Fsinθ+Ecosθ),y1−(Fc
osθ−Esinθ))となり、付箋13の記載領域の
左下隅の座標(xc,yc)は(xa+(F−D)si
nθ,ya−(F−D)cosθ)となり、付箋13の
記載領域の右上隅の座標(xd,yd)は(xb−(F
−D)sinθ,yb+(F−D)cosθ)となる。
かった場合には、付箋13の記載内容15を正確なデー
タとして取り込むために、記載内容認識手段5は上記の
傾き角θに基づいて読み取り領域を回転補正して、イメ
ージ画像中から記載内容15を読み取って格納する。す
なわち、図9に示すように、付箋13の記載領域の左上
隅の座標(xa,ya)は(x1+(Dsinθ+Cc
osθ),y1−(Dcosθ−Csinθ))とな
り、付箋13の記載領域の右下隅の座標(xb,yb)
は(x1+(Fsinθ+Ecosθ),y1−(Fc
osθ−Esinθ))となり、付箋13の記載領域の
左下隅の座標(xc,yc)は(xa+(F−D)si
nθ,ya−(F−D)cosθ)となり、付箋13の
記載領域の右上隅の座標(xd,yd)は(xb−(F
−D)sinθ,yb+(F−D)cosθ)となる。
【0035】この場合、付箋13の記載領域全体を読み
取るためには、読み取り範囲の左上隅の座標(xm,y
m)は(Min(xa,xc),Max(ya,y
d))となり、右下隅の座標(xn,yn)は(Max
(xb,xd),Min(yb,yc))となる。ここ
に、Max(a,b)とは、a,bのうちの大きい方の
値を意味し、Min(a,b)とは、a,bのうち小さ
い方の値を意味する。これら座標は付箋13のコメント
等を記載する領域の外接矩形範囲を示すものであり、付
箋13中におけるコメント等の記載内容の全てが読み取
られる。
取るためには、読み取り範囲の左上隅の座標(xm,y
m)は(Min(xa,xc),Max(ya,y
d))となり、右下隅の座標(xn,yn)は(Max
(xb,xd),Min(yb,yc))となる。ここ
に、Max(a,b)とは、a,bのうちの大きい方の
値を意味し、Min(a,b)とは、a,bのうち小さ
い方の値を意味する。これら座標は付箋13のコメント
等を記載する領域の外接矩形範囲を示すものであり、付
箋13中におけるコメント等の記載内容の全てが読み取
られる。
【0036】図10に示すように、上記の処理で認識さ
れた文書10の識別子、第1及び第2のマーカ17、1
8の座標、傾き角θ、付箋13の大きさ、付箋13を貼
付した者の識別子、付箋13の文書10中での位置座標
は付箋データ記憶手段6に保存される。そして、記載内
容認識手段5で読み取った付箋13の記載内容15も付
箋データ記憶手段6に保存され、主に付箋の属性に係る
上記の各情報と記載内容15のデータとはポインタ20
によって結ばれており、全体として付箋に係る情報とし
て関連付けられている。
れた文書10の識別子、第1及び第2のマーカ17、1
8の座標、傾き角θ、付箋13の大きさ、付箋13を貼
付した者の識別子、付箋13の文書10中での位置座標
は付箋データ記憶手段6に保存される。そして、記載内
容認識手段5で読み取った付箋13の記載内容15も付
箋データ記憶手段6に保存され、主に付箋の属性に係る
上記の各情報と記載内容15のデータとはポインタ20
によって結ばれており、全体として付箋に係る情報とし
て関連付けられている。
【0037】上記の一連の処理により格納保存された付
箋に係る情報は、ユーザからの指示に基づいて付箋デー
タ記憶手段6から読み出され、文書データ記憶手段9か
ら同じく読み出された文書データと出力制御手段7によ
って合成されて、出力手段8から出力される。すなわ
ち、出力制御手段7は、文書データに対して、付箋に係
る情報で定められた位置に、付箋に係る情報で定められ
た大きさで、付箋に係る情報で定められた記載内容をも
った付箋13を上から重ねて合成する。したがって、出
力手段8から出力された文書10はその一部に付箋13
が上から貼られたものとなり、読取手段1で読み取った
形態をそのまま再現したものとなる。
箋に係る情報は、ユーザからの指示に基づいて付箋デー
タ記憶手段6から読み出され、文書データ記憶手段9か
ら同じく読み出された文書データと出力制御手段7によ
って合成されて、出力手段8から出力される。すなわ
ち、出力制御手段7は、文書データに対して、付箋に係
る情報で定められた位置に、付箋に係る情報で定められ
た大きさで、付箋に係る情報で定められた記載内容をも
った付箋13を上から重ねて合成する。したがって、出
力手段8から出力された文書10はその一部に付箋13
が上から貼られたものとなり、読取手段1で読み取った
形態をそのまま再現したものとなる。
【0038】なお、付箋13が文書10に水平に貼付さ
れていなかった場合、上記の処理において、傾き角θに
基づいて付箋に係る情報を座標回転させる修正を加え、
この修正された情報を付箋データ記憶手段6に格納する
ようにすれば、出力制御手段7で文書データと合成され
て再現される付箋13を図11に示すように水平に貼付
された状態に修正できる。また、このように情報に修正
を加えて付箋データ記憶手段6に格納せずとも、出力制
御手段7で文書データと合成する際に同様な修正処理を
加えるようにしても、再現される付箋13を水平に修正
できる。
れていなかった場合、上記の処理において、傾き角θに
基づいて付箋に係る情報を座標回転させる修正を加え、
この修正された情報を付箋データ記憶手段6に格納する
ようにすれば、出力制御手段7で文書データと合成され
て再現される付箋13を図11に示すように水平に貼付
された状態に修正できる。また、このように情報に修正
を加えて付箋データ記憶手段6に格納せずとも、出力制
御手段7で文書データと合成する際に同様な修正処理を
加えるようにしても、再現される付箋13を水平に修正
できる。
【0039】したがって、上記の実施例によれば、付箋
データ記憶手段6に格納された付箋に係る情報と文書デ
ータ記憶手段9に格納された文書データを組み合わせ
て、文書10に貼付された元の状態で付箋13をディス
プレイ装置等で再現して出力することができる。例え
ば、、紙媒体の文書10を回覧して得た付箋13を整理
して付箋データ記憶手段6に蓄積できるため、元々紙媒
体の付箋13を電子的なデータをして幅広く利用するこ
とができる。
データ記憶手段6に格納された付箋に係る情報と文書デ
ータ記憶手段9に格納された文書データを組み合わせ
て、文書10に貼付された元の状態で付箋13をディス
プレイ装置等で再現して出力することができる。例え
ば、、紙媒体の文書10を回覧して得た付箋13を整理
して付箋データ記憶手段6に蓄積できるため、元々紙媒
体の付箋13を電子的なデータをして幅広く利用するこ
とができる。
【0040】また、出力制御手段7に属性に応じて付箋
を選択する機能を備えておけば、例えば、コード19か
らの属性情報に基づいて、付箋13を貼付した者を選択
して特定の付箋13だけを再表示することもできる。ま
た、文書データと付箋に係る情報とは関連付けられて格
納されるため、出力制御手段7に検索機能を備えておけ
ば、付箋に係る情報を用いて文書10を検索して出力す
ることもできる。
を選択する機能を備えておけば、例えば、コード19か
らの属性情報に基づいて、付箋13を貼付した者を選択
して特定の付箋13だけを再表示することもできる。ま
た、文書データと付箋に係る情報とは関連付けられて格
納されるため、出力制御手段7に検索機能を備えておけ
ば、付箋に係る情報を用いて文書10を検索して出力す
ることもできる。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の付
箋情報処理手段によると、例えば光学的に読み取った付
箋の記載内容、位置情報、属性情報を文書情報と区別し
て保存するようにしたため、紙媒体で作成された付箋を
電子的なデータとして情報処理装置に取り込んで幅広く
自由に取り扱うことができるようになる。したがって、
回覧者によって付箋が付されるような紙媒体の文書回覧
を、文書情報の電子的なファイリング体制において支障
なく実現することができる。また、電子的なデータとし
て取り込まれた付箋情報を用いて、文書情報の容易且つ
迅速な検索も実現することができる。
箋情報処理手段によると、例えば光学的に読み取った付
箋の記載内容、位置情報、属性情報を文書情報と区別し
て保存するようにしたため、紙媒体で作成された付箋を
電子的なデータとして情報処理装置に取り込んで幅広く
自由に取り扱うことができるようになる。したがって、
回覧者によって付箋が付されるような紙媒体の文書回覧
を、文書情報の電子的なファイリング体制において支障
なく実現することができる。また、電子的なデータとし
て取り込まれた付箋情報を用いて、文書情報の容易且つ
迅速な検索も実現することができる。
【図1】 本発明の一実施例に係る付箋情報処理装置の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図2】 処理対象の文書を示す正面図である。
【図3】 処理対象の付箋を示す正面図である。
【図4】 処理対象の付箋が貼付された文書を示す正面
図である。
図である。
【図5】 本発明の一実施例に係る情報処理手順を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図6】 マーカの認識原理を説明する図面である。
【図7】 処理対象の付箋に記されたマーク及びコード
を説明する図面である。
を説明する図面である。
【図8】 付箋のマーカの領域を説明する図面である。
【図9】 付箋の記載領域を説明する図面である。
【図10】 マーカに係るデータを説明する概念図であ
る。
る。
【図11】 付箋の貼付状態を示す図面である。
1・・・読取手段、 3・・・マーカ認識手段、 4・
・・コード認識手段、5・・・記載内容認識手段、 6
・・・付箋データ記憶手段、7・・・出力制御手段、
8・・・出力手段、 9・・・文書データ記憶手段、1
0・・・文書、 13・・・付箋、 15・・・記載内
容、17、18・・・マーカ、 19・・・コード
・・コード認識手段、5・・・記載内容認識手段、 6
・・・付箋データ記憶手段、7・・・出力制御手段、
8・・・出力手段、 9・・・文書データ記憶手段、1
0・・・文書、 13・・・付箋、 15・・・記載内
容、17、18・・・マーカ、 19・・・コード
Claims (1)
- 【請求項1】 マーカと属性情報のコードとを所定の位
置に記載した付箋が貼付された文書から、当該付箋に係
る情報を抽出して処理する付箋情報処理装置であって、 前記付箋が貼付された文書を読み取る読取手段と、 前記読取手段で読み取った前記付箋の記載内容、マーカ
及びコードから付箋に係る情報を認識する認識手段と、 前記認識手段で得た付箋に係る情報を前記文書に係る情
報と区別して保存する記憶手段と、 を備えたことを特徴とする付箋情報処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6323780A JPH08161473A (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | 付箋情報処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6323780A JPH08161473A (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | 付箋情報処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08161473A true JPH08161473A (ja) | 1996-06-21 |
Family
ID=18158543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6323780A Pending JPH08161473A (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | 付箋情報処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08161473A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000222394A (ja) * | 1999-02-03 | 2000-08-11 | Nec Corp | 文書管理装置及びその文書管理方法並びにその制御プログラムを記録した記録媒体 |
JP2008123265A (ja) * | 2006-11-13 | 2008-05-29 | Hitachi Ltd | アイデア抽出支援システム及び方法 |
JP2015045998A (ja) * | 2013-08-28 | 2015-03-12 | 沖電気工業株式会社 | 画像切り出し装置、画像切り出しプログラム、画像処理用の部材群、および画像切り出し用セット |
CN104683643A (zh) * | 2013-11-28 | 2015-06-03 | 京瓷办公信息系统株式会社 | 原稿读取装置以及图像形成装置 |
JP2015126486A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像処理装置 |
JP2015135651A (ja) * | 2014-01-20 | 2015-07-27 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像処理装置及びプログラム |
JP2015226247A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 原稿読取装置及び画像形成装置 |
JP2016525729A (ja) * | 2013-04-02 | 2016-08-25 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | メモ認識システム及び方法 |
-
1994
- 1994-12-01 JP JP6323780A patent/JPH08161473A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN104683643A (zh) * | 2013-11-28 | 2015-06-03 | 京瓷办公信息系统株式会社 | 原稿读取装置以及图像形成装置 |
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