JPH08161398A - 統合サ−ビスシステム - Google Patents

統合サ−ビスシステム

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JPH08161398A
JPH08161398A JP30001794A JP30001794A JPH08161398A JP H08161398 A JPH08161398 A JP H08161398A JP 30001794 A JP30001794 A JP 30001794A JP 30001794 A JP30001794 A JP 30001794A JP H08161398 A JPH08161398 A JP H08161398A
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JP
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JP30001794A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Ozawa
稔弘 小澤
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N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Corp
Original Assignee
N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Communications Systems Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】偶然型コミュニケーションの機会をユーザに与
え、複数のサービスの統合的な処理を行う。 【構成】サーバ端末1とクライアント端末2との間に、
複数のモジュールを設けてネットワーク部、仮想空間メ
ディア部、サービスインタフェース部、及び個別AP
(アプリケーション)部を確立し、クライアント端末2
の表示装置に、クライアントAPモジュール内の個々の
サービスAPに対応する店舗等を含んだ街空間の画像を
ユーザの視界領域で表示するとともに、ログイン中の他
のユーザの識別画像をそのアクセス部位に重畳し、これ
ら画像をユーザ操作によって実時間で変化させながら双
方向通信可能とする。また、街空間におけるユーザの行
動パターンをサーバ端末1で把握し得るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーチャルリアリティ
(仮想現実実感、以下VRと略称する)技術と通信ネッ
トワーク技術、あるいは分散型情報処理技術を利用し
て、意識的には求めていない偶然出会った有用な情報と
のインタラクティブ(以下、偶然型コミュニケーション
と称する)と、このようなインタラクティブに基づく種
々のサービスを統合的に実現するサービスシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】情報処理端末同士を通信ネットワークで
接続し、一方の端末、例えばクライアント端末を操作す
るユーザが他方の端末、例えばサーバ端末に登録された
サービス主催者の提示商品情報にアクセスして、その売
買処理等を行うオンラインショッピングシステムが普及
している。また、最近は、商用データベース等を利用し
てユーザが欲する種々のサービスをオンラインで実現す
るサービスシステム、情報処理に要するプログラムやデ
ータの全部あるいは一部をサーバ端末とクライアント端
末との間で共有するシステム、あるいはクライアント端
末の表示装置に複数の店舗画像を形成してビジュアル的
なサービス提供を実現するシステムの開発も進められて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記オンラインショッ
ピング乃至サービスシステムは、いずれもユーザとサー
ビス主催者が意識的に用意した情報とのインタラクティ
ブ(対話)、即ち計画型コミュニケーションに基づくも
のであり、そのシステム構築上の基本思想は、個別サー
ビス処理の効率化、迅速化、乃至ユーザアクセスの便宜
化にある。従って、例えば街画像をビジュアル化した
り、情報処理プログラム等の一部又は全部をクライアン
ト端末とサーバ端末との間で共有し、各端末間で所要の
サービス処理を効率的に行っても、それはあくまでも予
定された範囲内での情報処理でしかあり得ず、ユーザ、
サービス主催者双方にとって、システム使用上の一定の
限界が内在する。
【0004】例えば、現実に人間が外に出て行動を起こ
すパターンを考えると、ある者は映画鑑賞、書店での立
ち読み、銀行預金あるいは引き出し、行政機関への手続
等を目的とし、またある者は、ゲームセンターで遊興す
ることを目的とする。また、花屋に並んだ色とりどりの
花の鑑賞だけを目的とする者、単に街を通過するだけの
者、人との出会いや偶発的なイベントだけを求めて街に
出る者もいるかもしれない。直接的な目的をもつ者はそ
の目的遂行のための行動をとるであろうし、店舗あるい
は街で偶然出会った者を見て用事を思い出して新たな行
動をとる者もいるであろう。このような様々な人間の意
識、予期し得ない行動パターンを予め把握して個別的サ
ービスシステムを横断的に構築することは現実的ではな
く、マンマシンインタフェースの観点からも問題があ
る。
【0005】また、従来型の各種サービスシステムにお
いて、ユーザは、提供される情報の受け手側の立場であ
るのが一般的であり、サービス主催者にとって有用な情
報の生成者とはなり得ない。例えば現実の街に出かける
場合を考えると、雑踏区域や店舗があるときはそれを避
けたり、逆に他人が並んでいる店舗や掲示板等に興味を
もったり、あるいはショッピングに出かけたものの資金
面からその商品購入を躊躇したり、本来求めているサー
ビスは決まっているが、それを提供する店舗が見つから
ないため類似サービスを扱う店舗を探したりする場合等
がある。このようなユーザの行動パターンは、サービス
主催者にとっては新たなマーケティング情報として参考
とし得る情報であるが、ユーザが自己の行動パターンを
第三者によって把握されることを望まない場合があるた
め、このような情報を抽出して活用し得るシステムの構
築は困難であった。
【0006】本発明の課題は、上記背景に鑑み、計画型
コミュニケーションはもとより、偶然型コミュニケーシ
ョンの機会をユーザに与えるための仮想現実環境を作り
だし、各ユーザの意識及びその変化に柔軟に対応したき
め細かなサービスを実現するとともに、サービス主催者
に有用なマーケティング情報の抽出をも可能にする構成
の統合サービスシステムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明が提供する統合サービスシステムは、各々
システム利用を許可されたユーザが操作する複数のクラ
イアント端末と、ログインしているクライアント端末と
の間で随時双方向通信可能に構成されたサーバ端末とを
有し、 (2)公共機関、金融機関、店舗等の複数のサービス提
供機関と情報掲示板や看板等のオブジェクトとを含む仮
想画像、各サービス提供機関内に配されたサービス提供
用品の画像、及び前記ユーザの識別画像を生成するとと
もに、これら生成された画像のうちクライアント端末を
操作中のユーザの視界に現れる視界領域画像を特定する
ためのポインタをそれぞれ前記仮想画像及びサービス提
供用品の画像内に移動自在に割り当て、該ポインタの位
置又はその移動方向に応じて前記視界領域画像を実時間
で変化させる仮想現実実感画像生成手段、を利用して成
る。
【0008】(3)この仮想現実実感画像生成手段は、
例えば以下の構成となる。前記仮想画像及びサービス提
供用品画像の基本形態を形成するための基本データを記
憶する基本データ記憶装置と、前記ユーザの識別画像を
含む仮想画像の基本形態を変形させるための更新データ
を記憶する空間更新データ記憶装置と、前記基本形態に
おける前記ポインタの位置を特定するポインタ位置特定
手段と、特定したポインタの位置に応じて対応するユー
ザの視界領域データを導出する視界領域データ導出手段
と、前記基本データ、更新データ、及び視界領域データ
に基づいて前記視界領域画像を生成する視界領域画像生
成手段と、を含んで成り、前記基本データ記憶装置、空
間更新データ記憶装置、及び視界領域画像生成手段が個
々のクライアント端末に配され、少なくとも前記ポイン
タ位置特定手段及び視界領域データ導出手段が前記サー
バ端末に配されている。サーバ端末の側で視界領域画像
を生成して各クライアント端末に送出する構成であって
も良いが、この場合はデータ圧縮技術を併用するのが好
ましい。
【0009】(4)また、サーバ端末は、以下の装置乃
至手段を有する。 (A1)前記オブジェクトの所定部位に表示するための
提示情報、前記サービス提供用品に各々対応するサービ
ス処理モジュールと所要データ、及び個々のユーザの個
人情報を記憶した主記憶装置。 (A2)個々のクライアント端末から送られた前記ポイ
ンタの位置及びその移動方向を定める変位指令と所定の
指示データとを含む指示情報と、前記主記憶装置に記憶
してある当該ユーザの個人情報とをリンクさせる個管理
手段。 (A3)各々前記視覚領域画像を表示しているクライア
ント端末の表示装置に、ログイン中の他のクライアント
端末のユーザの識別画像を重畳表示させるとともに当該
他のクライアント端末からの前記変位指令に基づく前記
ポインタの移動方向に応じて前記識別画像の姿態を実時
間で変化させる個表示制御手段。 (A4)個々のクライアント端末から送られた前記変位
指令及び指示データと前記主記憶装置の該当記憶情報乃
至モジュールとに基づいて、該当オブジェクトへの提示
情報の表示制御、前記クライアント端末と該当クライア
ント端末との間の通信接続制御、該当サービス提供用品
に対応するサービス処理の少なくともいずれかを実行す
る主制御手段。 (A5)前記主制御手段が前記サービス提供用品に対応
するサービス処理を実行する際に当該サービスの提供を
受けたユーザに対する所要の課金処理を行う課金処理手
段。 (A6)前記サービス提供機関又はサービス提供用品と
前記ユーザとの間の所要手続処理のうち特定の定型手順
を当該ユーザの疑似情報を用いて自動実行するエージェ
ント処理手段。 (A7)少なくとも個々のクライアント端末から送られ
た前記変位指令に基づくポインタの静止時間を含む移動
経路を随時記憶するユーザ操作監視手段。 (A8)仮想画像に配置されている個々のオブジェクト
の位置情報、提示情報、及びその提示情報のデータ量を
含んで成る空間オブジェクトマップを具え、この空間オ
ブジェクトマップと前記記憶された移動経路とを照合し
て当該ユーザの行動パターンを表すユーザ別行動情報を
生成する行動情報生成手段。
【0010】(5)なお、前記サーバ端末は、前記仮想
画像及びサービス提供用品の画像に基づく個別的なサー
ビス処理を分散実行する複数の個別サーバ端末と、前記
課金処理等のシステム共通処理を実行する少なくとも一
つの共通サーバ端末とを随時双方向通信可能に接続して
成る分散型サーバ端末にすることもできる。
【0011】(6)また、各クライアント端末は、以下
の装置乃至手段を有する。 (B1)自端末を操作する者に対する正当性認証を行
い、正当な場合のみ前記ユーザとして継続操作を許容す
るユーザ認証手段。このユーザ認証手段は、例えばシス
テム利用に必要な鍵情報及びユーザ固有のセキュリティ
情報を記憶したカード状記憶媒体と、このカード状記憶
媒体に記憶された記憶情報を読み取る記憶媒体読取装置
と、この記憶媒体読取装置で読み取った記憶情報のうち
少なくとも前記鍵情報とその正当性判定に用いる基準情
報との一致性を判定する鍵情報判別手段と、を含んで成
る。 (B2)前記仮想現実実感画像生成手段で生成された自
端末宛の視界領域画像を表示する表示装置。 (B3)前記表示装置に表示された視界領域画像内の前
記ポインタの位置及びその移動方向を定める変位指令デ
ータ、前記表示装置に表示された特定のサービス提供用
品の画像又は他のユーザの識別画像を指定するための指
定データ、及び所要の手続指示データを入力するデータ
入力手段。 (B4)入力された前記指定データに基づき特定された
サービス提供用品又は他のユーザとの連絡設定に関する
所要の手続案内情報を生成して前記表示装置に表示する
案内情報生成手段。 (B5)前記手続案内情報に基づき前記ユーザが入力し
た手続指示データと前記変位指令データとを含んでなる
指示情報の前記サーバ端末への送出制御を行う送出制御
手段。 (B6)特定のサービス提供用品との連絡設定後に行う
所要手続処理のうち、前記サーバ端末が用意している定
型手順についての自動実行処理を選択的に指示するため
の選択指示データを生成して前記送出制御手段に導くエ
ージェント処理選択手段。
【0012】(7)本発明の統合サービスシステムは、
更に、個々のクライアント端末が音入出力手段を有し、
前記サーバ端末が各クライアント端末から送られた音デ
ータを合成して前記音入出力装置に返送する音制御手段
を有することを特徴とする。この音制御手段は、例えば
前記ポインタの位置及びその移動方向に応じて前記返送
する当該音データの強度を変える構成である。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例に係る統合サービ
スシステムの要部構成図であり、サーバ端末1とクライ
アント端末2とを通信回線3を介して接続して成る。な
お、クライアント端末2は複数存在するが、各クライア
ント端末の構成は概ね同一となるので、本実施例では便
宜上一つのクライアント端末の構成について説明する。
また、通信回線3は、ISDN、一般公衆回線、無線回
線、CATV(community antenna television)ハイブ
リッド、ethernetなど、双方向デジタル回線の
環境を構築できればその種類は問わない。
【0014】図1を参照すると、サーバ端末1は、主制
御部11、主記憶装置12、ユーザ管理部13、周辺機
器制御部15、クライアント端末2との間の通信制御を
行う通信制御部14を有し、更に周辺機器制御部15に
接続されたデータ入力装置16と表示装置17とを備え
ている。この表示装置17は画像データ及び文字データ
のモニタを行うものであるが、これに音出力機能を持た
せ、音データのモニタをも可能にする構成にしても良
い。データ入出力装置16は例えばキーボード、マウ
ス、ペン等である。
【0015】主制御部11は作業用内部メモリを備え、
動作時に必要なプログラムやデータをこの内部メモリに
読み込んで所要のプログラム制御及び実行を行う。ま
た、主記憶装置12には、主制御部11が実行するサー
バ用プログラム本体のほか、基本データ、更新データ、
仮想オブジェクトマップ(以下、オブジェクトマッ
プ)、サーバ側個別サービス処理用プログラム及びサー
ビス提供用品に関するデータ、広告データ、予め登録さ
れたユーザの個人情報、課金データ、マーケティングデ
ータ(ログデ−タ)、マーケティングデータ、その他案
内情報等が記憶されている。なお、これらデータあるい
は情報の内容については後述する。
【0016】また、クライアント端末2は、主制御部2
1、主記憶装置22、認証処理部23、周辺機器制御部
24、音データ制御部25、及びサーバ端末1との間の
通信制御を行う通信制御部26を有し、更に、周辺機器
制御部24に接続されたデータ入力装置27、音入出力
装置28、及び表示装置29を備えている。データ入力
装置27は、キーボードやマウスのほか、CD−ROM
を読み込むドライバやICカードを読み込むカードリー
ダを備えるものであり、前述のポインタの位置を定める
変位指令データ、特定のサービスを指定するための指定
データ、及び所要の手続指示データを入力するものであ
る。表示装置29は当該クライアント端末2宛の視界領
域画像を表示するものである。
【0017】主制御部21は作業用内部メモリを備え、
動作時に必要なプログラムやデータをこの内部メモリに
読み込んで所要のプログラム制御及び実行を行う。ま
た、主記憶装置22には、主制御部21が実行するクラ
イアント端末用プログラム本体のほか、基本データ、更
新データ、クライアント側個別サービス処理用プログラ
ム及びその所要データ等が記憶されている。また、IC
カードの記憶領域を可変ストレージ手段として使用する
場合には、その記憶領域に、パスワード/ID等のユー
ザセキュリティ情報、ユーザ固有の画像データ、暗号化
/復号化プログラム、各種テンポラリデータを記憶して
おき、これをカードリーダで随時読み取るようにする。
【0018】上述の統合サービスシステムのモジュール
構成図を図2に示す。これらモジュールは、サーバ端末
1、クライアント端末2とも、主制御部11,21及び
主記憶装置12,22に記憶された各種プログラムやデ
ータその他の各部の動作により実現されるものである。
【0019】図2を参照すると、サーバ端末1には、サ
ーバAP(APはアプリケーションの意、以下同じ)モ
ジュールM10、セキュリティモジュールM11、個管
理モジュールM12、課金モジュールM13、エージェ
ント処理モジュールM14、マーケティングデータレコ
ーディングモジュールM15、マーケットデータ解析モ
ジュールM16、音制御モジュールM17、仮想空間サ
ーバモジュールM18、及びネットワークモジュールM
19が構成され、クライアント端末2には、クライアン
トAPモジュールM20、エージェント処理モジュール
M21、周辺機器制御モジュールM22、セキュリティ
モジュールM23、ガイダンスモジュールM24、仮想
空間ビューアモジュールM25、仮想空間ドライバモジ
ュールM26、及びネットワークモジュールM27が構
成される。
【0020】各APモジュールM10,M20間で個別
AP部、ネットワークモジュールM19,M27間でネ
ットワーク部、仮想空間サーバモジュールM18と仮想
空間ビューアモジュールM25、仮想空間ドライバモジ
ュールM26との間で仮想空間メディア部を形成し、そ
の他のモジュール間でサービスインタフェース部を形成
している。
【0021】本実施例の統合サービスシステムは、仮想
空間メディア部とネットワーク部とを利用して種々の統
合的なサービスを実現するので、まず、この仮想空間メ
ディア部の内容について詳細に説明する。予めサーバA
PモジュールM10に対応するサービス提供機関、情報
掲示板や看板等のオブジェクトを含む仮想画像、例えば
街空間画像と、各サービス提供機関内に配されたサービ
ス提供用品、例えば銀行APに対応するCD(cash dis
penser)や通販APに対応する商品画像、図書館APに
対応する図書案内画像等の画像の基本形態を形成するた
めの基本データをサーバ端末1の主記憶装置11に記憶
しておき、他方、クライアント端末2にも、予め同一画
像をCD−ROM等で供給してその主記憶装置22に記
憶しておく。この基本データには、ビルの壁の模様など
のテクスチャーデータも含まれる。サーバ端末側には、
更に、ユーザの識別画像の基本姿態を形成する基本姿態
データをも記憶しておく。また、これら基本データ及び
基本姿態データに基づいて生成された画像のうちクライ
アント端末2を操作中のユーザの視界に現れる視界領域
画像を特定するためのポインタを、それぞれ上記街空間
画像及びサービス提供用品の画像内に移動自在に割り当
てておく。なお、このポインタの移動は、所定プロトコ
ルに従ってサーバ端末1とクライアント端末2との間の
ネットワーク部のリンクが確立された後に有効となる。
仮想空間サーバモジュールM18は、クライアント端末
2のデータ入力装置27から送られた該ポインタの位置
又はその移動方向から上記基本形態画像内のポインタの
位置を特定し(ポインタ位置特定手段)、特定したポイ
ンタの位置及びその移動方向に応じて対応するユーザの
視界領域データ、例えば座標値、及びその変化分である
更新データを導出して(視界領域データ導出手段)主記
憶装置12に記憶するとともに、これを通信回線3を介
してクライアント端末2に転送する。クライアント端末
2はこの更新データをその主記憶装置22に記憶する。
仮想空間ビューアモジュールM25及び仮想空間ドライ
バモジュールM26は、主記憶装置22から読み出した
基本データ、更新データ及び視界領域データに基づいて
表示装置29に視界領域画像を生成する(視界領域画像
生成手段)。このようにしてクライアント端末2のデー
タ入力装置27から送られたポインタの位置に応じて当
該ユーザの視界領域画像が実時間で変化する。
【0022】次に、この仮想空間メディア部を利用した
他のモジュールの処理概要について説明する。サーバA
PモジュールM10及びクライアントAPモジュールM
20は、上記街空間画像内に形成された銀行画像に対応
して所定の銀行処理を実行する銀行AP、同様に店舗画
像に対応して当該店舗における売買処理を実行する通販
AP、図書館画像内の図書案内画像に対応して図書館処
理を実行する図書館AP等、用意された個別的なサービ
ス提供機関画像に対応するサービス処理を所要プログラ
ム及びデータに基づいて実行するものである。なお、個
々のサービスAPは任意に追加、あるいは入替えが可能
になっている。この場合、クライアント端末2側で事前
にオフラインでロードする場合と、サーバ端末1側から
ダウンロードする場合の2通りがある。
【0023】セキュリテイモジュールM11は、クライ
アント端末2側のセキュリティモジュールM23から送
られるID等と主記憶装置12に記憶された個人情報と
の照合を行ってその正否を判定し、その結果を返送する
ものである。
【0024】個管理モジュールM12は、クライアント
端末2から送られたポインタの変位指令及び上記サービ
ス提供機関画像に対応するサービス処理の実行指示デー
タを含む指示情報と、主記憶装置12に記憶してある当
該ユーザの個人情報とをリンクさせる機能(個管理手
段)と、クライアント端末2の表示装置27に、ログイ
ン中の他のクライアント端末のユーザの識別画像を重畳
表示させるとともに当該他のクライアント端末からの変
位指令に基づくポインタの移動方向に応じてその識別画
像の姿態を実時間で変化させる機能(個表示制御手段)
とを有するものである。これにより、例えば街空間画像
内において同一サービス提供機関に多くのユーザがアク
セスしているときは、その様子がビジュアルに把握で
き、また特定の広告や看板等に他のユーザが興味を示し
ている様子も把握することができる。更に道路を歩いて
いる他のユーザも認識できるようになる。
【0025】課金モジュールM13は、個別AP部が所
定のサービス処理を実行する際に当該サービスの提供を
受けたユーザに対する所要の課金処理を行うものである
(課金処理手段)。この処理は、具体的には主記憶装置
12に記憶されたサービス別課金データと当該ユーザの
個人情報とをリンクさせることで行う。
【0026】エージェント処理モジュールM14,M2
1は、サービス提供機関又はサービス提供用品とユーザ
との間の所要手続処理のうち特定の定型手順を当該ユー
ザの疑似情報を用いて選択的に自動実行するものである
(エージェント処理手段)。これは定型手順などのルー
チン処理をするには通信回線がつながれたままになって
いるので非効率的である点に鑑みて導入したものであ
る。ユーザは、自己のコピー画像等(疑似情報)を使用
して定型手順を実行させておき、所定時間経過後、ある
いは次回ログイン時にその実行結果を受領することがで
きるようになる。なお、この定型手順の内容は、サーバ
端末1側のエージェント処理モジュールM14とクライ
アント端末2側のエージェント処理モジュールM21と
の間で専用のスクリプト言語で実行されるので、他のク
ライアント端末の表示装置には表示されない。
【0027】マーケティングデータレコーディングモジ
ュールM15は、クライアント端末2から送られた変位
指令に基づくポインタの静止時間を含む移動経路を随時
主記憶装置12あるいは図示しない専用ストレージに記
憶するものである(ユーザ操作軌跡監視手段)。これ
は、ポインタの移動経路が間接的に表しているユーザの
意識乃至行為、即ち、前に進む、戻る、上を見る、ある
店舗に入る、本を買う、ある人に会う、看板を見る・・
・等の情報を随時記憶することにより新たなマーケティ
ングを展開するための予備情報を抽出しておくものであ
る。
【0028】 マーケットデータ解析モジュールM16
は、街空間画像に配置されている個々のオブジェクトの
位置情報、提示情報、その提示情報のデータ量等を含ん
で成る空間オブジェクトマップと上記記憶した移動経路
とを照合して当該ユーザの行動パターンを表すユーザ別
行動情報を生成するものである(行動情報生成手段)。
この処理は、オンラインでも勿論可能であるが、通常は
オフラインにて行う。
【0029】具体的には、図3に示すように、マーケテ
ィングデータを作業用内部メモリにロードする(S
1)。そして、ポインタが、空間オブジェクトマップの
特定空間あるいは特定区域の特定情報に触れることがで
きるエリア、即ち情報授受エリアに入っているか否かを
判定し(S2)、入っている場合は情報授受時間以上滞
在したかを判定し(S3)、滞在している場合は情報授
受方向を向いていたかどうかを判定し(S4)、向いて
いた場合はその方向に障害物(他ユーザの識別画像を含
む)がなかったかどうかを判定し(S5)、障害物がな
かったときは当該ユーザの個人情報をマーケットデータ
として保存する(S6)。これを複数のマーケティング
データについて繰り返す。
【0030】例えば、図4に示すように、空間オブジェ
クトマップのあるポイント(1,1,2)に100文字
で書かれたイベント案内板(看板)がオブジェクトとし
て存在し、この案内板が(2,2,2)の方向を向いて
いたとする。この案内板に近づいたポインタの移動経路
(つまりユーザの移動経路)から上述のマーケットデー
タを取得するための条件は次のようになる。情報授受エ
リアは、クライアント端末2の表示装置27における解
像度と表示されている文字の大きさ等から、例えば
(0,2,0)(2,2,0)(2,0,0)の3点を
結ぶ3角形エリア(斜線部)とする。情報授受時間は、
通常100文字であれば1分かかるので、この場合の時
間条件は1分となる。情報授受方向は、(1,1,2)
となるが、面上で文字が表示されていることを考慮する
とある程度方向性に幅を持たせる。
【0031】図2に戻り、音制御モジュールM17は、
クライアント端末2から送られた音データを他のクライ
アント端末からの音データ、あるいは必要に応じて自端
末で生成した音データと合成して返送するとともに、対
応するポインタの位置及びその移動方向に応じてその音
データの強度を変えるものである(音制御手段)。
【0032】クライアント端末2に固有のモジュールと
して、周辺機器制御モジュールM22は、CD−ROM
や前述のICカードの記憶領域から所要データを読み取
ったり、マウスやキーボード等から前述の変位指令や指
示データを取り込んだり、あるいは音入出力装置28と
の間で随時音データや音楽データその他の音データの入
出力制御を行うものである。
【0033】セキュリティモジュールM23は、ユーザ
の正当性認証を行い、正当な場合のみ継続操作を許容す
るものである(ユーザ認証手段)。このユーザ認証手段
は、例えばICカードの記憶領域から読み取ったIDや
パスワードと予め記憶してある所定の基準情報との一致
性を判定する正当性判定プログラム(鍵情報判別手段)
を有し、正当な場合はサーバ端末1側のセキュリティモ
ジュールM11にこれらID等を送信してその返答(良
否)を待って以後の継続操作の正否を判定する構成とす
る。
【0034】ガイダンスモジュールM24は、特定され
たサービス提供用品又は他のユーザとの連絡設定に関す
る所要の手続案内情報を生成して表示装置27に表示す
る機能(案内情報生成手段)と、この手続案内情報に基
づきユーザが入力した手続指示データと変位指令データ
とを含む指示情報をネットワークモジュールM27に導
く機能(送出制御手段)とを有するものである。
【0035】以上の構成を有する本実施例の統合サービ
スシステムにおいて、サーバ端末1の主制御部11及び
クライアント端末2の主制御部21のそれぞれの作業用
内部メモリにプログラムやデータが展開された様子を図
5に示す。
【0036】図5において、「ステイタスデータ」と
は、街空間画像に変化を与えるためのデータ、例えば上
述の更新データ、ポインタの位置及び移動方向を定める
変位データ等をいい、通常はテキストデータで表現され
る。小規模データのため、細い回線でも太い回線でもサ
ービスインタフェース部(図2参照)を操作することが
できる点に特徴がある。また、「APデータ」とは、銀
行APや図書館APのような個々のAPの実行を制御す
るためのデータをいい、テキストデータから音/動画デ
ータまで様々な種類のデータがある。実時間で動画デー
タ等を転送する場合は大規模データとなるが、前述のよ
うに、事前にCD−ROM等でクライアント端末2に基
本データを送っておき、利用時に更新データを相互転送
することで細い回線でもこのAPデータを送ることがで
きる。「サーバステイタス」は街空間画像内のログイン
中の各ユーザの位置関係を表す状態情報であり、「ユー
ザステイタス」は視界領域画像内の状態情報である。ま
た、「ワールド」は、街空間画像をリンクしながら分割
した個々の小空間であり、前述のポインタの移動に伴っ
て自動的に切り替わる。「サーバステイタススタック」
及び「ユーザステイタススタック」は、街空間画像内を
移動して画像状態が変化するようなリクエストを貯める
スタックである。このリクエストには、後述のように内
容によって優先度がある。「ネットワークデータ」とは
通信回線(ネットワーク)3から受信したデータをい
う。
【0037】次に、図6〜図7を参照してサーバ端末1
の処理手順を説明する。図6はオンライン時のメイン処
理の手順を示す図である。まず、サーバステイタス等を
初期化する(S100)。つまりサーバステイタスはワ
ールド毎に別々に保持されているので、これらを初期化
するとともに各制御データをも初期化する。次いでネッ
トワークデータ処理を行う(S101)。このネットワ
ークデータ処理の詳細は図7に示すとおりであり、受信
データが有るとき(S200)はデータ刈取りを行い
(S201)、そのデータが暗号化データか否かを判定
する(S202)。暗号化データでなければ直接、暗号
化データであれば復号化した後(S203)にデータ識
別を行う(S204)。識別の結果、ステイタスデータ
であった場合はサーバスタックにそれを貯める(S20
5)。他方、APデータであった場合は、対応するAP
モジュール処理を行い(S206)、それが課金処理を
伴うものである場合は所定の課金処理を行って(S20
7)この処理を終える。
【0038】図6に戻り、ネットワークデータ処理(S
101)を終えた後はサーバスタックにステイタスデー
タが有るか否かを判定し(S102)、有る場合は優先
度の高い処理内容から順にサーバステイタスを更新す
る。つまり、ログインしているユーザが移動したり、向
きを変えたり、ワールドが切り替わったり、ログアウト
したりするとサーバステイタスが更新される。所定タイ
ミング毎にマーケティングデータレコーディング処理を
行って(S104)、ユーザ(ポインタ)の移動経路を
記憶する。ステイタスデータは更新されても、首の角度
変更など敢えて転送する必要のないものがあるので、転
送の必要があるデータか否かを判定し(S105)、転
送の必要があるデータのみを関連クライアント端末にデ
ータ転送する(S106)。その後、ネットワークデー
タ処理(S101)以降の処理を繰り返す。
【0039】次に、クライアント端末2における処理手
順を図8〜図11を参照して説明する。図8はオンライ
ン時のメイン処理を示す図であり、まず、ハードウエア
及び周辺機器等を初期化する(S300)。次にユーザ
認証処理を行う(S301)。具体的には、ID/パス
ワード入力により第1段階の認証を行って正当であれば
これらID等をサーバ端末1に送り、正常応答であれば
第2段階の認証が正当であるとして仮想空間メディア部
/サービスインタフェース部(図2参照)のリンクを確
立する(S302)。サーバ端末1からの応答が異常
(Fail)であればID/パスワードを再入力させる。な
お、ユーザ認証処理(S301)は、ICカード(図1
参照)にID等を事前に登録しておけば自動化すること
ができる。
【0040】リンク確立後はログインポイントを設定す
る(S303)。このログインポイントとは、ログイン
後、最初に表示装置に表示される街空間画像の位置であ
る。次いで、ユーザステイタス、ユーザステイタススタ
ック等ソフトウエアの初期化を行い(S304)、ログ
インポイントをステイタスデータとしてユーザステイタ
ススタックに貯める(S305)。
【0041】その後、入力データ処理を行う(S30
6)。この処理の詳細手順は図9に示すとおりであり、
まず、入力データが有ることを確かめ(S400)、デ
ータ刈取りを行う(S401)。データの種類を識別し
(S402)、APデータであれば対応するクライアン
トAPモジュール処理を実行して(S403)メイン処
理に戻る。データの種類がステイタスデータのときは、
これをユーザステイタススタックに貯め(S404)、
データ暗号化を施した後(S405)サーバ端末1にデ
ータを発信して(S406)メイン処理に戻る。データ
の種類がメニューリクエストである場合は、割込を発生
させる(S407)。割込処理は第1優先処理項目であ
る。そしてメニュー読出を行って(S408)選択アイ
テムを表示する(S409)。メニューを閉じる場合は
割込を終了させた後(S410)、メイン処理に戻る。
【0042】一方、メニューの中から特定の処理を選択
する場合は、例えば図10のような選択肢のいずれかを
選択する。このメニュー選択は、従来の計画型コミュニ
ケーションをもサポートするものであり、目的意識をも
ったユーザがダイレクトにサービスを受けられるように
したものである。
【0043】図10に示した第1の例(J1)は、ダイ
レクトマップ処理であり、街空間の俯瞰二次元マップを
表示して目的地をポイントアウト(指定)することで直
接ジャンプするものである。第2の例(J2)は、前述
のエージェント処理や広告に表示された情報を切り取っ
て保存するような情報メモ処理である。この情報メモ処
理は、視界領域画像内の特定のオブジェクトをポイント
アウトすることで画面表示させ、保存が必要であれば主
記憶装置22やICカードのような可変ストレージ手段
に記憶するものである。第3の例(J3)はオンライン
ヘルプ処理であり、例えば入力された検索キーをAPデ
ータとしてサーバ端末1に発信してその応答結果を表示
する処理である。第4の例(J4)はログアウト処理で
あり、ログアウト確認後終了のステイタスをサーバ端末
1に発信し、終了処理を行って一連の処理を終えるもの
である。なお、これら例以外の処理を設けることも勿論
可能である。
【0044】図8に戻ると、入力データ処理終了後はネ
ットワークデータ処理に移行する(S307)。この処
理は、ネットワークから受信するデータによってその処
理方法を割り振るもので、その詳細手順は図11のよう
になる。図11を参照すると、受信データが有ることを
確認して(S501)、データ刈取りを行い(S50
2)、それが暗号化データか否かを判定し(S50
3)、暗号化データでなければ直接、暗号化データであ
れば復号化して(S504)、データ識別を行う(S5
05)。その結果、APデータであれば対応するクライ
アントAPモジュール処理を行ってメイン処理に戻る。
一方、識別の結果、ステイタスデータであれば、それを
ユーザステイタススタックに格納してメイン処理に戻
る。
【0045】図8に戻り、ユーザステイタススタックに
データが有るか否かを判定し(S308)、有る場合は
優先度の高いものからユーザステイタスを更新する(S
309)。この更新したユーザステイタスをもとにして
視界領域画像を生成する(S310)。その後入力デー
タ処理(S306)以後の処理を繰り返すことにより当
該クライアント端末2において随時視界領域画像が更新
される。なお、このとき、各種の音データに基づく周囲
の音量も随時更新される。
【0046】このように、サーバ端末1と複数のクライ
アント端末2とが協働して一つの街空間画像を形成し、
この街空間画像内に情報掲示用オブジェクトや複数のサ
ービス提供機関(含むサービス提供用品)の画像、他の
クライアント端末を操作するユーザの識別画像を実時間
で登場させ、更に音声、音楽、宣伝音その他の音をも合
成して、現実空間と同様の情報享受、ショッピング、街
のぶらつき、及びユーザ間の相互コミュニケーション可
能な環境を作るようにしたので、計画型コミュニケーシ
ョンはもとより、偶然型コミュニケーションの機会をユ
ーザに与えることができる。
【0047】なお、本実施例は、複数のサービス提供機
関が立ち並ぶ街空間を想定して説明したが、本発明は、
例えば個々のサービス提供機関、空港、イベント会場の
内部空間、宇宙空間その他仮想的に形成し得る全ての空
間画像、あるいは2次元画像についても適用し得るもの
である。
【0048】本実施例では、また、サーバ端末1を一台
の情報処理装置で構成した例について説明したが、サー
バ端末1は、図2に示した各構成モジュールを核とした
分散型サーバ端末(システム)としても構築することが
できる。分散処理の態様としては、例えば仮想空間メデ
ィア部用サーバとAPサーバとに処理を分散し、更に仮
想空間メディア部用サーバを個々の空間毎に分散処理し
た空間サーバとマーケティング処理や課金処理のような
共通処理を行う共通サーバとに分散する。また、APサ
ーバを音サーバや映像サーバのような1次元サーバ、パ
ソコン通信用サーバや掲示板サーバのような2次元サー
バ、銀行サーバや通販サーバのような3次元サーバのよ
うに分散させることもできる。このように分散型サーバ
端末にすれば、百貨店などまとまった単位毎に別のサー
バを接続し、店舗数を増やす場合はサーバを増やすだけ
で対応できる利点がある。
【0049】
【効果】以上の説明から明らかなように、本発明の統合
サービスシステムは、仮想現実実感画像生成手段を利用
して仮想画像を生成し、この仮想画像に含まれる複数の
サービス提供機関や情報掲示板等のオブジェクトの各々
にそれぞれ該当サービス処理手段や提示情報をリンクさ
せるとともに、ログインしている他のユーザの識別画像
をこの仮想画像に相互連絡可能に登場させ、更に音声、
音楽その他の音を合成してこれらを実時間で更新させる
ようにしたので、ユーザはクライアント端末を操作する
だけで、現実感覚で買い物や会話等を行うことができ
る。これにより従来の計画型コミュニケーションはもと
より、偶然型コミュニケーションの機会をも各ユーザに
与えることができるシステムが実現される。
【0049】特に、個々のクライアント端末に音入出力
手段、サーバ端末に、クライアント端末から送られた音
データをポインタの位置及びその移動方向に応じて異な
る強度で合成して返送する音制御手段をそれぞれ設けた
ので、より現実に近い仮想現実実感環境をユーザに提供
することができる。
【0050】また、オンラインショッピングのようなサ
ービス処理のほか、公共機関における手続や金融機関に
おける取引、あるいは百貨店や専門店のような商品販売
サービスをも一つのシステムで統合的に実現することが
でき、しかもこれら個別的なサービス処理手段は任意且
つ容易に変更、追加ができるので、既存のアプリケーシ
ョンの資産を有効に活用できるとともに、マンマシンイ
ンタフェースの観点からも優れた効果がある。
【0051】また、サーバ端末及びクライアント端末に
エージェント処理手段を設け、特定の定型手順、例えば
従来の計画型コミュニケーションの定型業務については
ユーザの疑似情報を用いて自動実行させるようにしたの
で、通信回線接続料金の節約が可能になるとともに、そ
の分、偶然型コミュニケーションを楽しむ機会が増え、
ユーザに対するサービス性が向上する効果がある。
【0052】更に、仮想画像に配置されている個々のオ
ブジェクトの位置情報、提示情報、及びその提示情報の
データ量を含んで成る空間オブジェクトマップとポイン
タの移動経路とを照合して当該ユーザの行動パターンを
表すユーザ別行動情報を生成するようにしたので、ユー
ザの意識や特定の情報に対する興味の度合いを間接的に
表すマーケティング情報の抽出が可能になる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る統合サービスシステム
の要部構成図。
【図2】この実施例の統合サービスシステムのモジュー
ル構成図。
【図3】この実施例によるマーケットデータ解析モジュ
ールの手順説明図。
【図4】記憶されているマーケテイングマーケットデー
タとして保存するための条件説明図。
【図5】サーバ端末とクライアント端末における各主制
御部の作業用内部メモリ内の構造説明図。
【図6】サーバ端末におけるオンライン時のメイン処理
手順図。
【図7】サーバ端末におけるネットワークデータ処理手
順図。
【図8】クライアント端末におけるオンライン時のメイ
ン処理手順図。
【図9】クライアント端末における入力データ処理手順
図。
【図10】入力データ処理内で選択した特定処理の説明
図。
【図11】クライアント端末におけるネットワーク処理
手順図。
【符号の説明】
1 サーバ端末 11 主制御部 12 主記憶装置 13 ユーザ管理部 14 周辺機器制御部 15 通信制御部15 16 データ入力装置 17 モニタ用表示装置 2 クライアント端末 21 主制御部 22 主記憶装置 23 認証処理部 24 周辺機器制御部 25 音データ制御部 26 通信制御部 27 データ入力装置27 28 音入出力装置 29 表示装置 3 通信回線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 15/00 9365−5H G06F 15/62 360

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々システム利用を許可されたユーザが
    操作する複数のクライアント端末と、ログインしている
    クライアント端末との間で随時双方向通信可能に構成さ
    れたサーバ端末とを有し、公共機関、金融機関、店舗等
    の複数のサービス提供機関と情報掲示板や看板等のオブ
    ジェクトとを含む仮想画像、各サービス提供機関内に配
    されたサービス提供用品の画像、及び前記ユーザの識別
    画像を生成するとともに、これら生成された画像のうち
    クライアント端末を操作中のユーザの視界に現れる視界
    領域画像を特定するためのポインタをそれぞれ前記仮想
    画像及びサービス提供用品の画像内に移動自在に割り当
    て、該ポインタの位置又はその移動方向に応じて前記視
    界領域画像を実時間で変化させる仮想現実実感画像生成
    手段、を利用して成るシステムであって、 前記サーバ端末は、 前記オブジェクトの所定部位に表示するための提示情
    報、前記サービス提供用品に各々対応するサービス処理
    モジュールと所要データ、及び個々のユーザの個人情報
    を記憶した主記憶装置と、 個々のクライアント端末から送られた前記ポインタの位
    置及びその移動方向を定める変位指令と所定の指示デー
    タとを含む指示情報と、前記主記憶装置に記憶してある
    当該ユーザの個人情報とをリンクさせる個管理手段と、 各々前記視覚領域画像を表示しているクライアント端末
    の表示装置に、ログイン中の他のクライアント端末のユ
    ーザの識別画像を重畳表示させるとともに当該他のクラ
    イアント端末からの前記変位指令に基づく前記ポインタ
    の移動方向に応じて前記識別画像の姿態を実時間で変化
    させる個表示制御手段と、 個々のクライアント端末から送られた前記変位指令及び
    指示データと前記主記憶装置の該当記憶情報乃至モジュ
    ールとに基づいて、該当オブジェクトへの提示情報の表
    示制御、前記クライアント端末と該当クライアント端末
    との間の通信接続制御、該当サービス提供用品に対応す
    るサービス処理の少なくともいずれかを実行する主制御
    手段と、を有することを特徴とする統合サービスシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の統合サービスシステムに
    おいて、 前記サーバ端末は、 前記主制御手段が前記サービス提供用品に対応するサー
    ビス処理を実行する際に当該サービスの提供を受けたユ
    ーザに対する所要の課金処理を行う課金処理手段、を有
    することを特徴とする請求項1記載の統合サービスシス
    テム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の統合サービスシステムに
    おいて、 前記サーバ端末は、 前記サービス提供機関又はサービス提供用品と前記ユー
    ザとの間の所要手続処理のうち特定の定型手順を当該ユ
    ーザの疑似情報を用いて自動実行するエージェント処理
    手段、を有することを特徴とする統合サービスシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の統合サービスシステムに
    おいて、 前記サーバ端末は、 少なくとも個々のクライアント端末から送られた前記変
    位指令に基づくポインタの静止時間を含む移動経路を随
    時記憶するユーザ操作軌跡監視手段と、 前記仮想画像に配置されている個々のオブジェクトの位
    置情報、提示情報、及びその提示情報のデータ量を含ん
    で成る空間オブジェクトマップを具え、この空間オブジ
    ェクトマップと前記記憶された移動経路とを照合して当
    該ユーザの行動パターンを表すユーザ別行動情報を生成
    する行動情報生成手段と、を有することを特徴とする統
    合サービスシステム。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかの項記載の統
    合サービスシステムにおいて、前記サーバ端末は、前記
    仮想画像及びサービス提供用品の画像に基づく個別的な
    サービス処理を分散実行する複数の個別サーバ端末と、
    前記課金処理等のシステム共通処理を実行する少なくと
    も一つの共通サーバ端末とを随時双方向通信可能に接続
    して成ることを特徴とする統合サービスシステム。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかの項記載の統
    合サービスシステムにおいて、前記クライアント端末
    は、 自端末を操作する者に対する正当性認証を行い、正当な
    場合のみ前記ユーザとして継続操作を許容するユーザ認
    証手段と、 前記仮想現実実感画像生成手段で生成された自端末宛の
    視界領域画像を表示する表示装置と、 前記表示装置に表示された視界領域画像内の前記ポイン
    タの位置及びその移動方向を定める変位指令データ、前
    記表示装置に表示された特定のサービス提供用品の画像
    又は他のユーザの識別画像を指定するための指定デー
    タ、及び所要の手続指示データを入力するデータ入力手
    段と、 入力された前記指定データに基づき特定されたサービス
    提供用品又は他のユーザとの連絡設定に関する所要の手
    続案内情報を生成して前記表示装置に表示する案内情報
    生成手段と、 前記手続案内情報に基づき前記ユーザが入力した手続指
    示データと前記変位指令データとを含んでなる指示情報
    の前記サーバ端末への送出制御を行う送出制御手段と、
    を有することを特徴とする統合サービスシステム。
  7. 【請求項7】 前記ユーザ認証手段は、 システム利用に必要な鍵情報及びユーザ固有のセキュリ
    ティ情報を記憶したカード状記憶媒体と、 このカード状記憶媒体に記憶された記憶情報を読み取る
    記憶媒体読取装置と、 この記憶媒体読取装置で読み取った記憶情報のうち少な
    くとも前記鍵情報とその正当性判定に用いる基準情報と
    の一致性を判定する鍵情報判別手段と、を含んで成るこ
    とを特徴とする請求項6記載の統合サービスシステム。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の統合サービスシステムに
    おいて、 前記クライアント端末は、 特定のサービス提供用品との連絡設定後に行う所要手続
    処理のうち、前記サーバ端末が用意している定型手順に
    ついての自動実行処理を選択的に指示するための選択指
    示データを生成して前記送出制御手段に導くエージェン
    ト処理手段、を有することを特徴とする統合サービスシ
    ステム。
  9. 【請求項9】 前記仮想現実実感画像生成手段は、 前記仮想画像及びサービス提供用品画像の基本形態を形
    成するための基本データを記憶する基本データ記憶装置
    と、 前記ユーザの識別画像を含む仮想画像の基本形態を変形
    させるための更新データを記憶する空間更新データ記憶
    装置と、 前記基本形態における前記ポインタの位置を特定するポ
    インタ位置特定手段と、 特定したポインタの位置に応じて対応するユーザの視界
    領域データを導出する視界領域データ導出手段と、 前記基本データ、更新データ、及び視界領域データに基
    づいて前記視界領域画像を生成する視界領域画像生成手
    段と、を含んで成り、 前記基本データ記憶装置、空間更新データ記憶装置、及
    び視界領域画像生成手段が個々のクライアント端末に配
    され、少なくとも前記ポインタ位置特定手段及び視界領
    域データ導出手段が前記サーバ端末に配されていること
    を特徴とする請求項6記載の統合サービスシステム。
  10. 【請求項10】 請求項1又は6記載の統合サービスシ
    ステムにおいて、 個々のクライアント端末が音入出力手段を有し、前記サ
    ーバ端末が少なくとも各クライアント端末から送られた
    音データを合成して前記音入出力装置に返送する音制御
    手段を有することを特徴とする統合サービスシステム。
  11. 【請求項11】 前記音制御手段は、前記ポインタの位
    置及びその移動方向に応じて前記返送する当該音データ
    の強度を変える構成であることを特徴とする請求項10
    記載の統合サービスシステム。
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