JPH0816134A - 液晶駆動装置 - Google Patents

液晶駆動装置

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JPH0816134A
JPH0816134A JP16600294A JP16600294A JPH0816134A JP H0816134 A JPH0816134 A JP H0816134A JP 16600294 A JP16600294 A JP 16600294A JP 16600294 A JP16600294 A JP 16600294A JP H0816134 A JPH0816134 A JP H0816134A
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liquid crystal
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drive
voltage
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JP16600294A
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English (en)
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Koji Yamagishi
浩二 山岸
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラー液晶の白バランスを適切に表示駆動す
る液晶駆動装置を提供することを目的としている。 【構成】 信号側駆動回路1は表示データDと走査反転
信号Mに応じて駆動電圧V1と駆動電圧V3を適宜選択
して表示駆動信号として各信号ラインSR1、SG1、
SB1に供給する。このとき、表示駆動信号の印加タイ
ミングを、R信号用駆動回路RCはデータラッチ信号L
に同期して行い、G信号用駆動回路GCは表示タイミン
グ信号PG に同期して行い、また、B信号用駆動回路B
Cは表示タイミング信号PB に同期して行っている。し
たがって、実効電圧Vrms−透過率Tの最も低いRを
基準としてG及びBの表示駆動信号の印加タイミングを
調整することにより、R、G、Bの実効電圧Vrmsを
調整して、R、G、Bの透過率Tを同じにし、白バラン
スを適切に調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶駆動装置に関し、
詳細には、カラー液晶の白バランスを適切に表示駆動す
る液晶駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチプレックス駆動を行う液晶表示装
置は、一般に、その液晶表示パネルは、複数の信号ライ
ンと複数の走査ラインがマトリックス状に形成され、各
信号ラインと走査ラインとの交点に液晶からなる表示素
子が形成されている。
【0003】そして、各信号ラインに信号側駆動回路か
ら表示データに対応した表示駆動信号を供給し、各走査
ラインに走査側駆動回路から順次走査駆動信号を供給し
て、そのとき走査されている走査ラインと信号ラインと
の交点の液晶に、走査ラインに供給されている走査駆動
信号と信号ラインに供給されている表示駆動信号との間
の実効電圧を印加して、当該液晶を表示駆動する。
【0004】上記駆動方法は、白黒液晶駆動装置であっ
ても、また、カラー液晶駆動装置であっても同様である
が、ただ、カラー液晶駆動装置では、その信号ラインが
R、G、B毎に設けられ、R、G、Bの表示データに基
づいて、R、G、Bの各信号ラインに表示駆動信号を供
給している。
【0005】ところが、液晶は、カラー表示を行う場
合、例えば、TNやSTN型のカラー液晶では、図5に
示すように、液晶に印加する実効電圧Vrmsと透過率
Tとは、R、G、Bで異なり、実効電圧Vrmsがある
値よりも大きくなると、R、G、Bでその透過率Tに差
が生じる。すなわち、図5において、一点鎖線で示すR
のV−T曲線と、破線で示すGのV−T曲線と、実線で
示すBのV−T曲線とでは、B、G、Rの順で同じ実効
電圧Vrmsを印加しても、高い透過率Tを示すことと
なる。
【0006】その結果、カラー液晶表示装置において、
R、G、Bに同じ実効電圧Vrmsを印加すると、R、
G、Bの各波長域でγ特性が異なり、液晶の全オン/オ
フ(特に、オン側)時の白の色度座標が適正な位置から
ずれる結果となる。
【0007】そこで、従来の液晶駆動装置は、例えば、
TFT型液晶表示パネルをアナログ駆動するものにあっ
ては、R、G、Bのアナログの表示データの値をR、
G、B毎に調整して、白の色度座標が適正な位置にくる
ようにしており、時分割駆動型の液晶駆動装置では、何
等の調整を行っていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の液晶駆動装置にあっては、アナログ駆動型の
カラー液晶駆動装置では、白の色度座標を適正な位置に
調整するために、表示データの値をR、G、B毎に調整
していたが、時分割駆動型の液晶駆動装置では、何等調
整を行っていなかった。
【0009】その結果、白の色度座標が適正な位置から
ずれたままであり、全オン(白点灯)時に白色が青みが
かったり、赤みがかったりしてしまい、適切なカラー表
示を行うことができないという問題があった。
【0010】そこで、本発明は、上記実情に鑑みてなさ
れたもので、R、G、B毎の実効電圧を調整することに
より、白の色度座標を適正な位置に調整して、適切なカ
ラー表示を行うことのできる液晶駆動装置を提供するこ
とを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶駆動装置
は、Rカラーフィルタと、該Rカラーフィルタに対向す
る第1の信号電極と、さらに前記第1の信号電極に対向
する走査電極と、前記両電極間に封入されている液晶
と、からなるR画素と、Gカラーフィルタと、該Gカラ
ーフィルタに対向する第2の信号電極と、さらに前記第
2の信号電極に対向する走査電極と、前記両電極間に封
入されている液晶と、からなるG画素と、Bカラーフィ
ルタと、該Bカラーフィルタに対向する第3の信号電極
と、さらに前記第3の信号電極に対向する走査電極と、
前記両電極間に封入されている液晶と、からなるB画素
と、からなるR、G、Bの各画素をそれぞれ複数有し、
かつ、該複数の各画素は、少なくとも一方が透明である
一対の基板を具備する液晶表示パネルであって、前記第
1の信号電極と、前記第2の信号電極と、前記第3の信
号電極と、前記各走査電極と、に対して、所定の表示駆
動信号と所定の走査駆動信号に基づく、所定の実効電圧
を供給する場合において、前記R、G、Bの各画素にお
ける透過率が、それぞれ等しい値になるような、それぞ
れ異なる実効電圧を供給する電圧供給手段を具備するこ
とにより、上記目的を達成している。
【0012】この場合、前記電圧供給手段は、例えば、
請求項2に記載するように、前記R、G、Bの各画素に
対し、前記第1の信号電極と、前記第2の信号電極と、
前記第3の信号電極と、の各々に前記表示駆動信号のパ
ルス幅をそれぞれ変化させて、各々異なる実効電圧を供
給するものであってもよい。
【0013】また、前記電圧供給手段は、例えば、請求
項3に記載するように、前記R、G、Bの各画素の前記
第1の信号電極と、前記2の信号電極と、前記第3の信
号電極と、に供給する前記表示駆動信号において、前記
液晶表示パネルのγ特性の所定範囲内における最も透過
率の低い色の画素に対する前記表示駆動信号のパルス幅
を基準とし、他の2色の画素の信号電極に対して、各々
の透過率に応じてパルス幅を減少させるものであっても
よい。
【0014】
【作用】本発明の液晶駆動装置によれば、R、G、Bの
各画素をそれぞれ複数有し、かつ、該複数の各画素が、
少なくとも一方が透明である一対の基板を具備する液晶
表示パネルのR画素の第1の信号電極と、G画素の第2
の信号電極と、B画素の第3の信号電極と、各画素の信
号電極に対向する各走査電極と、に対して、所定の表示
駆動信号と所定の走査駆動信号に基づく、所定の実効電
圧を供給する場合において、電圧供給手段により、R、
G、Bの各画素における透過率が、それぞれ等しい値に
なるような、それぞれ異なる実効電圧を供給する。
【0015】したがって、R、G、Bの各画素の透過率
をそれぞれ等しい値に調整することができ、白の色度座
標を適正な位置に調整して、白時のカラー表示を適切に
行わせることができる。
【0016】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記電圧供給手段が、R、G、Bの各画素に対
し、前記第1から第3の各信号電極の各々に、前記表示
駆動信号のパルス幅をそれぞれ変化させて、各々異なる
実効電圧を供給するようにすると、簡単な回路構成で、
R、G、Bの各表示素子に供給する実効電圧値を調整す
ることができ、適切なカラー表示を行うことのできる液
晶駆動装置を安価なものとすることができる。
【0017】さらに、例えば、請求項3に記載するよう
に、電圧供給手段が、R、G、Bの各画素の前記第1か
ら第3の各信号電極に供給する表示駆動信号において、
液晶表示パネルのγ特性の所定範囲における最も透過率
の低い色の画素に対する表示駆動信号のパルス幅を基準
とし、他の2色の画素の信号電極に対して、各々の透過
率に応じて、パルス幅を減少させるようにすると、液晶
のγ特性とオン時の透過率を考慮して、R、G、Bの全
オン時の白の色度座標をより一層適切なものに調整する
ことができ、より一層適切なカラー表示を行わせること
ができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図を参照して
説明する。図1〜図4は、本発明の液晶駆動装置の一実
施例を示す図である。
【0019】まず、本実施例の構成を説明する。図1
は、本実施例の液晶駆動装置の信号側駆動回路1のR、
G、B各信号ライン1本分の回路構成を示す図であり、
図1の信号側駆動回路1は、図2に示す液晶表示パネル
10のR、G、Bの先頭の1本の信号ラインSR1、信
号ラインSG1及び信号ラインSB1に接続される。
【0020】すなわち、液晶表示パネル10は、図2に
示すように、本実施例では、一対の透明ガラス基板11
a、11b間に液晶12が封入され、当該下側透明ガラ
ス基板11bの上側透明ガラス基板11a側には、R、
G、Bのカラーフィルタ13R、13G、13Bを介し
てR、G、Bの複数の信号ラインSR1〜SRn、SG
1〜SGn、SB1〜SBnが形成されている。これら
のカラーフィルタ13R、13G、13B及び信号ライ
ンSR1〜SRn、SG1〜SGn、SB1〜SBnを
覆うように、下側配向膜14が形成されている。
【0021】また、上側透明ガラス基板11aの下側透
明ガラス基板11b側には、走査ライン15が形成され
ており、この走査ライン15を覆うように、上側配向膜
16が形成されている。
【0022】さらに、上記上側透明ガラス基板11a及
び下側透明ガラス基板11bの外側には、それぞれ上側
偏光板17a及び下側偏光板17bが配設されている。
【0023】そして、この液晶表示パネル10に使用さ
れている液晶12は、例えば、STN型カラー液晶のノ
ーマリブラックものが使用されている。
【0024】なお、図2において、18は、スペーサで
ある。
【0025】再び、図1において、上記信号側駆動回路
1は、R信号用駆動回路RC、G信号用駆動回路GC及
びB信号用駆動回路BCを備えており、図1に示す構成
のR信号用駆動回路RC、G信号用駆動回路GC及びB
信号用駆動回路BCを液晶表示パネル10のR、G、B
の各信号ラインの数だけ備えている。
【0026】すなわち、R信号用駆動回路RCは、2個
のラッチLR11、LR12、XOR(イクスクルッシ
ブオア)回路XR1、レベルシフタLSR1及びスイッ
チ部SWR1を備え、R信号用駆動回路RCは、フリッ
プフロップFG1、2個のラッチLG11、LG12、
アンド回路ANG1、XOR回路XG1、レベルシフタ
LSG1及びスイッチ部SWG1を備えている。
【0027】そして、B信号用駆動回路BCは、フリッ
プフロップFB1、2個のラッチLB11、LB12、
アンド回路ANB1、XOR回路XB1、レベルシフタ
LSB1及びスイッチ部SWB1を備えており、R信号
用駆動回路RCのスイッチ部SWR1は、液晶表示パネ
ル10のRの先頭の信号ラインSR1に、G信号用駆動
回路GCのスイッチ部SWG1は、液晶表示パネル10
のGの先頭の信号ラインSG1に、そして、B信号用駆
動回路BCのスイッチ部SWB1は、液晶表示パネル1
0のBの先頭の信号ラインSB1に、それぞれ接続され
ている。
【0028】以下、各駆動回路RC、GC、BCについ
て、順次説明する。
【0029】R信号用駆動回路RCのラッチLR11の
入力端子Iには、表示データDが入力され、そのクロッ
ク入力端子CKには、サンプリングクロックST1が入
力される。
【0030】ラッチLR11は、サンプリングクロック
ST1に同期して当該信号ラインSR1に対応した位置
で表示データDをラッチし、その出力端子Xからラッチ
した表示データDをラッチLR12の入力端子Iに出力
する。なお、この表示データDは、「1」、「0」の1
ビットデータであり、STN型の液晶表示パネル10を
使用したノート型パーソナルコンピュータ等では、階調
データをフレーム変調を行うことにより表示しているた
め、1フレーム期間は、2値である。
【0031】ラッチLR12は、そのクロック入力端子
CKに図3に示すパルス状のデータラッチ信号Lが入力
され、データラッチ信号Lに同期してその入力端子Iに
ラッチLR11から入力されている表示データDをラッ
チして、XOR回路XR1に出力する。
【0032】XOR回路XR1には、図3に示す走査反
転信号Mがさらに入力され、この走査反転信号Mは、液
晶表示パネル10を所定周期、例えば、1フィールド毎
に交流駆動するための信号である。
【0033】XOR回路XR1は、その両入力端子に入
力される表示データDと走査反転信号Mのいずれか一方
が「1」のとき、「1」の信号をレベルシフタLSR1
に出力する。
【0034】レベルシフタLSR1は、XOR回路XR
1の出力のレベルを上げてスイッチ部SWR1に出力す
る。
【0035】スイッチ部SWR1は、2個のスイッチ素
子SPR11、SPR12とインバータIR1を備えて
おり、スイッチ素子SPR11、SPR12としては、
例えば、アナログスイッチが使用される。
【0036】スイッチ素子SPR11は、図外の電源回
路から駆動電圧V1の供給される電源ラインL1と、液
晶表示パネル10の信号ラインSR1と、に接続されて
おり、スイッチ素子SPR11には、レベルシフタLS
R1の出力がそのまま入力されている。
【0037】スイッチ素子SPR11は、レベルシフタ
LSR1の出力に応じてオン/オフして、駆動電圧V1
を信号ラインSR1に表示駆動信号SR として出力す
る。
【0038】また、スイッチ素子SPR12は、図外の
電源回路から駆動電圧V3の供給される電源ラインL3
と、液晶表示パネル10の信号ラインSR1と、に接続
されており、スイッチ素子SPR11には、インバータ
IR1を介してレベルシフタLSR1の出力が入力され
る。
【0039】スイッチ素子SPR11は、レベルシフタ
LSR1の出力に応じてオン/オフして、駆動電圧V3
を信号ラインSR1に表示駆動信号SR として出力す
る。
【0040】すなわち、スイッチ部SWR1は、レベル
シフタLSR1から「1」が入力されると、スイッチ素
子SPR11がオンして、駆動電圧V1を表示駆動信号
SRとして信号ラインSR1に供給し、レベルシフタL
SR1から「0」が入力されると、スイッチ素子SPR
12がオンして、駆動電圧V3を表示駆動信号SR とし
て信号ラインSR1に供給する。
【0041】したがって、R信号用駆動回路RCは、表
示データDと走査反転信号Mに応じて、駆動電圧V1と
駆動電圧V3のいずれかを選択して、表示駆動信号SR
として信号ラインSR1に供給するが、この表示駆動信
号SR の信号ラインSR1への供給タイミングは、デー
タラッチ信号Lに同期して行っている。
【0042】G信号用駆動回路GCは、そのラッチLG
11の入力端子Iに、表示データDが入力され、そのク
ロック入力端子CKに、サンプリングクロックST2が
入力される。
【0043】ラッチLG11は、サンプリングクロック
ST2に同期して表示データDをラッチし、このラッチ
した表示データDをその出力端子XからラッチLG12
の入力端子Iに出力する。
【0044】ラッチLG12は、そのクロック入力端子
CKに図3に示すデータラッチ信号LがR信号用駆動回
路RCのラッチLR12を介して入力され、データラッ
チ信号Lに同期して、その入力端子IにラッチLG11
から入力されている表示データDをラッチして、アンド
回路ANG1に出力する。
【0045】アンド回路ANG1には、さらに、フリッ
プフロップFG1から図3に示すような表示タイミング
信号PG が入力され、アンド回路ANG1は、両入力端
子に入力されるラッチLG12からの表示データDとフ
リップフロップFG1からの表示タイミング信号PG が
ともに「1」のとき「1」の表示データDをXOR回路
XG1に出力する。
【0046】そして、フリップフロップFG1には、上
記データラッチ信号Lと、G用のパルス幅信号φG がデ
コーダ2から入力される。
【0047】フリップフロップFG1は、図3に示すよ
うに、データラッチ信号Lが「0」のとき、「1」のパ
ルス幅信号φG が入力されると、表示タイミング信号P
G を「0」にリセットし、次に、パルス幅信号φG が
「0」となった後、「1」のデータラッチ信号Lが入力
されると、表示タイミング信号PG を「1」にセットす
る。
【0048】デコーダ2には、カウンタ3からカウント
値Qnが入力され、デコーダ2は、このカウント値Qn
をデコードして、図3に示すG用のパルス幅信号φG を
G信号用駆動回路GCのフリップフロップFG1に出力
し、B用のパルス幅信号φBをB信号用駆動回路BCの
フリップフロップFB1に出力する。
【0049】カウンタ3には、図外の制御回路から基本
クロック信号φがそのクロック端子CKに入力されてお
り、また、上記データラッチ信号Lがそのリセット端子
Rに入力されている。
【0050】カウンタ3は、そのリセット端子Rに入力
されるデータラッチ信号Lと次のデータラッチ信号Lと
の間に、そのクロック端子CKに入力される基本クロッ
ク信号φをカウントして、そのカウント値Qnをデコー
ダ2に出力する。
【0051】そして、デコーダ2は、このカウント値Q
nをデコードして、パルス幅信号φG 及びパルス幅信号
φB を出力する。
【0052】このパルス幅信号φG は、図3に示すよう
に、データラッチ信号Lから所定タイミングずれてお
り、パルス幅信号φB は、図3に示すように、パルス幅
信号φG よりも、さらに、所定タイミングずれている。
【0053】このパルス幅信号φG 及びパルス幅信号φ
B のデータラッチ信号Lからのずれのタイミングは、後
述するように、信号ラインSR1にデータラッチ信号L
のタイミングで表示駆動信号SR を供給して、液晶表示
パネル10のRの液晶が表示駆動されるとき、G及びB
の液晶の透過率TがRの液晶と同じ透過率Tになるタイ
ミングで信号ラインSG1及び信号ラインSB1にそれ
ぞれ表示駆動信号SG及び表示駆動信号SB を供給でき
るタイミングである。
【0054】再び、図1において、上記アンド回路AN
G1から表示データDの入力されるXOR回路XG1に
は、図3に示す走査反転信号Mが、さらに、入力され、
XOR回路XG1は、その両入力端子に入力されるアン
ド回路ANG1の出力である表示データDと走査反転信
号Mのいずれか一方が「1」のとき、「1」をレベルシ
フタLSG1に出力する。
【0055】レベルシフタLSG1は、XOR回路XG
1の出力のレベルを上げてスイッチ部SWG1に出力す
る。
【0056】スイッチ部SWG1は、2個のスイッチ素
子SPG11、SPG12とインバータIG1を備えて
いる。
【0057】スイッチ素子SPG11は、電源ラインL
1と、液晶表示パネル10の信号ラインSG1と、に接
続されており、スイッチ素子SPG11には、レベルシ
フタLSG1の出力がそのまま入力されいる。
【0058】スイッチ素子SPG11は、レベルシフタ
LSG1の出力に応じてオン/オフして、駆動電圧V1
を信号ラインSG1に表示駆動信号SG として出力す
る。
【0059】また、スイッチ素子SPG12は、電源ラ
インL3と、液晶表示パネル10の信号ラインSG1
と、に接続されており、スイッチ素子SPG11には、
インバータIG1を介してレベルシフタLSG1の出力
が入力される。
【0060】スイッチ素子SPG11は、レベルシフタ
LSG1の出力に応じてオン/オフして、駆動電圧V3
を信号ラインSG1に表示駆動信号SG として出力す
る。
【0061】すなわち、スイッチ部SWG1は、レベル
シフタLSG1から「1」が入力されると、スイッチ素
子SPG11がオンして、駆動電圧V1を表示駆動信号
SGとして信号ラインSG1に供給し、レベルシフタL
SG1から「0」が入力されると、スイッチ素子SPG
12がオンして、駆動電圧V3を表示駆動信号SG とし
て信号ラインSG1に供給する。
【0062】したがって、G信号用駆動回路GCは、表
示データDと走査反転信号Mに応じて、駆動電圧V1と
駆動電圧V3のいずれかを選択して、表示駆動信号SG
として信号ラインSG1に供給するが、この表示駆動信
号SG の信号ラインSG1への供給タイミングは、表示
タイミング信号PG に同期して行っている。
【0063】B信号用駆動回路BCは、そのラッチLB
11の入力端子Iに、表示データDが入力され、そのク
ロック入力端子CKに、サンプリングクロックST3が
入力される。
【0064】ラッチLB11は、サンプリングクロック
ST3に同期して表示データDをラッチし、このラッチ
した表示データDをその出力端子XからラッチLB12
の入力端子Iに出力する。
【0065】ラッチLB12は、そのクロック入力端子
CKにデータラッチ信号LがG信号用駆動回路GCのラ
ッチLG12を介して入力され、データラッチ信号Lに
同期してその入力端子IにラッチLB11から入力され
ている表示データDをラッチして、アンド回路ANB1
に出力する。
【0066】アンド回路ANB1には、さらに、フリッ
プフロップFB1から図3に示すような表示タイミング
信号PB が入力され、アンド回路ANB1は、両入力端
子に入力されるラッチLB12からの表示データDとフ
リップフロップFB1からの表示タイミング信号PB が
ともに「1」のとき、「1」の表示データDをXOR回
路XB1に出力する。
【0067】そして、フリップフロップFB1には、上
記データラッチ信号Lと、上記B用のパルス幅信号φB
がデコーダ2から入力される。
【0068】フリップフロップFB1は、図3に示すよ
うに、データラッチ信号Lが「0」のとき、「1」のパ
ルス幅信号φB が入力されると、表示タイミング信号P
B を「0」にリセットし、次に、パルス幅信号φB が
「0」となった後、「1」のデータラッチ信号Lが入力
されると、表示タイミング信号PB を「1」にセットす
る。
【0069】デコーダ2は、上述のように、カウンタ3
から入力されるカウント値Qnをデコードして、B用の
パルス幅信号φB をフリップフロップFB1に出力す
る。
【0070】上記アンド回路ANB1から表示データD
の入力されるXOR回路XB1には、図3に示す走査反
転信号Mが、さらに、入力され、XOR回路XB1は、
その両入力端子に入力されるアンド回路ANB1の出力
である表示データDと走査反転信号Mのいずれか一方が
「1」のとき、「1」をレベルシフタLSB1に出力す
る。
【0071】レベルシフタLSB1は、XOR回路XB
1の出力のレベルを上げてスイッチ部SWB1に出力す
る。
【0072】スイッチ部SWB1は、2個のスイッチ素
子SPB11、SPB12とインバータIB1を備えて
いる。
【0073】スイッチ素子SPB11は、電源ラインL
1と、液晶表示パネル10の信号ラインSB1と、に接
続されており、スイッチ素子SPB11には、レベルシ
フタLSB1の出力がそのまま入力されいる。
【0074】スイッチ素子SPB11は、レベルシフタ
LSB1の出力に応じてオン/オフして、駆動電圧V1
を信号ラインSB1に表示駆動信号SB として出力す
る。
【0075】また、スイッチ素子SPB12は、電源ラ
インL3と、液晶表示パネル10の信号ラインSB1
と、に接続されており、スイッチ素子SPB11には、
インバータIB1を介してレベルシフタLSB1の出力
が入力される。
【0076】スイッチ素子SPB11は、レベルシフタ
LSB1の出力に応じてオン/オフして、駆動電圧V3
を信号ラインSB1に表示駆動信号SB として出力す
る。
【0077】すなわち、スイッチ部SWB1は、レベル
シフタLSB1から「1」が入力されると、スイッチ素
子SPB11がオンして、駆動電圧V1を表示駆動信号
SBとして信号ラインSB1に供給し、レベルシフタL
SB1から「0」が入力されると、スイッチ素子SPB
12がオンして、駆動電圧V3を表示駆動信号SB とし
て信号ラインSB1に供給する。
【0078】したがって、B信号用駆動回路BCは、表
示データDと走査反転信号Mに応じて、駆動電圧V1と
駆動電圧V3のいずれかを選択して、表示駆動信号SB
として信号ラインSB1に供給するが、この表示駆動信
号SB の信号ラインSB1への供給タイミングは、表示
タイミング信号PB に同期して行っている。
【0079】このように、信号側駆動回路1は、R信号
用駆動回路RC、G信号用駆動回路GC及びB信号用駆
動回路BCを備えているが、これら各駆動回路RC、G
C、BCのうち、ラッチLR11、LR12、LG1
1、LG12、LB11、LB12、アンド回路ANG
1、ANB1、XOR回路XR1、XG1、XB1、レ
ベルシフタLSR1、LSG1、LSB1、フリップフ
ロップFG1、FB1、デコーダ2及びカウンタ3は、
全体として、液晶表示パネル10のR、G、B毎に実効
電圧の電圧値を調整する電圧調整手段として機能してい
る。
【0080】次に、本実施例の動作を説明する。
【0081】液晶は、上述のように、R、G、Bのそれ
ぞれのγ特性が異なり、R、G、Bの各波長域での実効
電圧Vrmsと透過率Tとの関係が、図5に示したよう
に、異なることとなる。
【0082】特に、本実施例の液晶表示パネル10の液
晶として、上述のように、ノーマリブラックを使用する
と、そのオン時の透過率Tが、図5に示したように、
R、G、Bで異なることが分かる。
【0083】このように、オン時の透過率Tが異なる
と、液晶表示パネル10のR、G、Bの各信号ラインS
R1〜SRn、信号ラインSG1〜SGn及び信号ライ
ンSB1〜SBnに同じ電圧値の表示駆動信号SR 、S
G 、SB を印加すると、走査駆動信号Cnが一定の場
合、R、G、Bの全ての信号ラインSR1〜SRn、信
号ラインSG1〜SGn及び信号ラインSB1〜SBn
に同じ値の実効電圧Vrms、例えば、図5の電圧値B
V が印加され、図5から分かるように、B、G、Rの大
きさの順(B>G>R)で透過率Tが異なる結果とな
る。
【0084】その結果、液晶表示パネル10のオン時に
R、G、Bで透過率Tが異なることとなり、全白時に青
みがかったり、赤みがかったりする。
【0085】そこで、本実施例では、液晶表示パネル1
0の液晶の実効電圧Vrms−透過率T曲線が、図5に
示すように、B、G、Rの大きさの順(B>G>R)で
異なる場合、透過率Tの最も低いRの表示駆動信号SR
による実効電圧Vrmsの値を基準として、残りのB、
Gの表示駆動信号SG 、SB による実効電圧の値をRの
透過率Tとの差に応じて、小さくすることにより、オン
時のR、G、Bの全ての透過率Tを同じに調整してい
る。
【0086】すなわち、信号側駆動回路1は、そのR信
号用駆動回路RCにおいてRの表示駆動信号SR を電圧
値とその出力タイミングを制御している。
【0087】具体的には、R信号用駆動回路RCは、表
示データDをラッチLR11によりサンプリングクロッ
クST1に同期してラッチし、このラッチLR11のラ
ッチした表示データDをデータラッチ信号Lに同期して
ラッチLR12によりラッチしてXOR回路XR1に出
力する。
【0088】そして、XOR回路XR1は、入力される
表示データDと走査反転信号Mの値のいずれか一方が、
「1」のとき、「1」をレベルシフタLSR1に出力
し、レベルシフタLSR1は、XOR回路XR1の出力
レベルを上げてスイッチ部SWR1に出力する。
【0089】スイッチ部SWR1は、レベルシフタLS
R1から「1」が入力されると、スイッチ素子SPR1
1がオンして、駆動電圧V1を表示駆動信号SR として
信号ラインSR1に供給し、レベルシフタLSR1から
「0」が入力されると、スイッチ素子SPR12がオン
して、駆動電圧V3を表示駆動信号SR として信号ライ
ンSR1に供給する。
【0090】したがって、R信号用駆動回路RCは、図
3に示すように、表示データDと走査反転信号Mに応じ
て、駆動電圧V1と駆動電圧V3のいずれかを選択し
て、表示駆動信号SR として信号ラインSR1に供給す
るが、この表示駆動信号SR の信号ラインSR1への供
給タイミングは、図3及び図4に示すように、データラ
ッチ信号Lに同期して行っている。
【0091】そして、このとき、液晶表示パネル10の
走査ラインには、図4に示す走査駆動信号Cnが供給さ
れる。
【0092】なお、いま、液晶表示パネル10の駆動の
時分割数をN、実効電圧Vrmsのバイアス比をaとす
ると、走査駆動信号Cn及び表示駆動信号のパルス幅
は、1/Nである。
【0093】また、液晶表示パネル10を交流駆動する
ために、走査駆動信号Cnとしては、図4に示すよう
に、駆動電圧V2を基準電圧として、駆動電圧V0と駆
動電圧V4(V0>V4)とが交流化信号Mに応じて、
交互に走査ラインに印加される。
【0094】したがって、Rの信号ラインSR1〜SR
nには、次式で示す実効電圧VRrms が印加されること
になる。
【0095】VRrms =V0[{(1+1/a)2
(N−1)(1/a)2 }/N]1/2 次に、信号側駆動回路1は、そのG信号用駆動回路GC
でGの表示駆動信号SG の電圧値と出力タイミングを制
御することにより、Gの実効電圧VGrms のパルス幅を
制御して、実効電圧VGrms の電圧値を調整している。
【0096】すなわち、信号側駆動回路1のG信号用駆
動回路GCは、表示データDをラッチLG11によりサ
ンプリングクロックST2に同期してラッチし、このラ
ッチLG11のラッチした表示データDをデータラッチ
信号Lに同期してラッチLG12によりラッチしてアン
ド回路ANG1に出力する。
【0097】アンド回路ANG1は、フリップフロップ
FG1から入力される表示タイミング信号PG (図3参
照)が「1」の間のみゲートを開いて、ラッチLG12
から入力される表示データDをXOR回路XG1に出力
する。
【0098】そして、この表示タイミング信号PG は、
上述のように、フリップフロップFB1により、データ
ラッチ信号Lとデコーダ2から入力されるパルス幅信号
φGと基づいてそのデータ値の変化タイミングが制御さ
れる信号であり、オン時の表示駆動信号SG のオンタイ
ミングを所定タイミング早くする信号として使用されて
いる。
【0099】XOR回路XG1は、その両入力端子に入
力されるアンド回路ANG1の出力である表示データD
と走査反転信号Mのいずれか一方が「1」のとき、
「1」をレベルシフタLSG1に出力し、レベルシフタ
LSG1は、XOR回路XG1の出力レベルを上げてス
イッチ部SWG1に出力する。
【0100】スイッチ部SWG1は、レベルシフタLS
G1から「1」が入力されると、スイッチ素子SPG1
1がオンして、駆動電圧V1を表示駆動信号SG として
信号ラインSG1に供給し、レベルシフタLSG1から
「0」が入力されると、スイッチ素子SPG12がオン
して、駆動電圧V3を表示駆動信号SG として信号ライ
ンSG1に供給する。
【0101】したがって、G信号用駆動回路GCは、図
3に示すように、表示データDと走査反転信号Mに応じ
て、駆動電圧V1と駆動電圧V3のいずれかを選択し
て、表示駆動信号SG として信号ラインSG1に供給す
るが、この表示駆動信号SG の信号ラインSG1への供
給タイミングは、図3及び図4に示すように、パルス幅
信号φG に同期して行っている。
【0102】そして、このとき、液晶表示パネル10の
走査ラインには、上記Rのときと同様に、図4に示す走
査駆動信号Cnが供給される。
【0103】したがって、Gの信号ラインSG1〜SG
nには、次式で示す実効電圧VGrms が印加されること
になる。
【0104】VGrms =V0[{(1+1/a)2(1
−1/m)+(1−1/a)2(1/m)+(N−1)
(1/a)2 }/N]1/2 次に、信号側駆動回路1は、そのB信号用駆動回路BC
でBの表示駆動信号SB の電圧値と出力タイミングを制
御することにより、Bの実効電圧VBrms のパルス幅を
制御して、実効電圧VBrms の電圧値を調整している。
【0105】すなわち、信号側駆動回路1のB信号用駆
動回路BCは、表示データDをラッチLB11によりサ
ンプリングクロックST3に同期してラッチし、このラ
ッチLB11のラッチした表示データDをデータラッチ
信号Lに同期してラッチLB12によりラッチしてアン
ド回路ANB1に出力する。
【0106】アンド回路ANB1は、フリップフロップ
FB1から入力される表示タイミング信号PB (図3参
照)が「1」の間のみゲートを開いて、ラッチLB12
から入力される表示データDをXOR回路XB1に出力
する。
【0107】そして、この表示タイミング信号PB は、
上述のように、フリップフロップFB1により、データ
ラッチ信号Lとデコーダ2から入力されるパルス幅信号
φBと基づいてそのデータ値の変化タイミングが制御さ
れる信号であり、オン時の表示駆動信号SB のオンタイ
ミングを所定タイミング早くする信号として使用されて
いる。
【0108】XOR回路XB1は、その両入力端子に入
力されるアンド回路ANB1の出力である表示データD
と走査反転信号Mのいずれか一方が「1」のとき、
「1」をレベルシフタLSB1に出力し、レベルシフタ
LSB1は、XOR回路XB1の出力レベルを上げてス
イッチ部SWB1に出力する。
【0109】スイッチ部SWB1は、レベルシフタLS
B1から「1」が入力されると、スイッチ素子SPB1
1がオンして、駆動電圧V1を表示駆動信号SB として
信号ラインSB1に供給し、レベルシフタLSB1から
「0」が入力されると、スイッチ素子SPB12がオン
して、駆動電圧V3を表示駆動信号SB として信号ライ
ンSB1に供給する。
【0110】したがって、B信号用駆動回路BCは、図
3に示すように、表示データDと走査反転信号Mに応じ
て、駆動電圧V1と駆動電圧V3のいずれかを選択し
て、表示駆動信号SB として信号ラインSB1に供給す
るが、この表示駆動信号SB の信号ラインSB1への供
給タイミングは、図3及び図4に示すように、パルス幅
信号φB に同期して行っている。
【0111】そして、このとき、液晶表示パネル10の
走査ラインには、上記Rのときと同様に、図4に示す走
査駆動信号Cnが供給される。
【0112】したがって、Bの信号ラインSB1〜SB
nには、次式で示す実効電圧VBrms がオン時に印加さ
れることになる。
【0113】VBrms =V0[{(1+1/a)2(1
−1/n)+(1−1/a)2(1/n)+(N−1)
(1/a)2 }/N]1/2 このような回路動作を行う信号側駆動回路1により、
R、G、B全てにおいて、Rを基準として、例えば、図
5に示す透過率TがCT となる実効電圧Vrmsを信号
ラインSR1〜SRn、信号ラインSG1〜SGn及び
信号ラインSB1〜SBnに印加するためには、図5に
示すように、Rの実効電圧VRrms がBV、Gの実効電
圧VGrms がCVG、Bの実効電圧VBrms がCVBとなる
ように、上記各式のm及びnの値を調整する。なお、こ
のm及びnは、正の整数である。
【0114】この各式のm及びnの値を上記条件に設定
するために、本実施例の信号側駆動回路1は、そのデコ
ーダ2により、パルス幅信号φG 及びパルス幅信号φB
を設定している。
【0115】いま、データラッチ信号Lの一周期中に基
本クロックφがK個入力されるものとすると、上記条件
を満たすためには、デコーダ2のデコード値であるパル
ス幅信号φG 及びパルス幅信号φB が次式を満足するよ
うに設定する。
【0116】φG =(m−1)K/m φB =(n−1)K/n このようにしてパルス幅信号φG 及びパルス幅信号φB
を設定することより、図3及び図4に示すように、上記
表示駆動信号SG 及び表示駆動信号SB の実質的なパル
ス幅を調整して、液晶表示パネル10のR、G、Bの各
液晶に印加する実効電圧VRrms 、実効電圧VGrms 及
び実効電圧VBrms をR、G、Bの透過率Tが全て同じ
値となる電圧値に調整することができる。
【0117】このように、本実施例によれば、液晶表示
パネル10の走査ラインに、走査側駆動回路から走査駆
動信号Cnを供給し、液晶表示パネル10のR、G、B
の信号ラインSR1〜SRn、信号ラインSG1〜SG
n及び信号ラインSB1〜SBnに、信号側駆動回路1
からR、G、Bの表示データDに対応した電圧値の表示
駆動信号を供給して、信号ラインSR1〜SRn、信号
ラインSG1〜SGn及び信号ラインSB1〜SBnと
走査ラインの各交点に形成されるR、G、Bの液晶(表
示素子)をカラー表示させる際、信号側駆動回路1から
液晶表示パネル10のR、G、Bの信号ラインSR1〜
SRn、信号ラインSG1〜SGn及び信号ラインSB
1〜SBn毎に供給する表示駆動信号SR 、表示駆動信
号SG 及び表示駆動信号SB の印加タイミングを調整す
ることができる。
【0118】したがって、R、G、Bの各液晶に印加さ
れる実効電圧VRrms 、実効電圧VGrms 及び実効電圧
VBrms の電圧値を適宜調整して、R、G、Bの透過率
Tを同じ値に調整することができる。
【0119】その結果、全オン時の白の色度座標を適正
な位置に調整することができ、白時のカラー表示を適切
なものに調整することができる。
【0120】また、本実施例によれば、液晶表示パネル
10の液晶のγ特性に基づいて、R、G、Bの実効電圧
VRrms 、VGrms 、VBrms の電圧値をR、G、Bの
信号ラインSR1〜SRn、信号ラインSG1〜SGn
及び信号ラインSB1〜SBn毎に調整しているので、
液晶のγ特性を考慮して、全オン時の白の色度座標をよ
り適切なものに調整することができ、より一層適切なカ
ラー表示を行わせることができる。
【0121】さらに、本実施例によれば、R、G、Bの
各表示駆動信号SR 、表示駆動信号SG 及び表示駆動信
号SB の印加タイミングを変化させることにより、R、
G、Bの各液晶に印加される実効電圧VRrms 、VGrm
s 、VBrms の電圧値を調整しているので、簡単な回路
構成で、R、G、Bの各各液晶に印加される実効電圧V
Rrms 、実効電圧VGrms 及び実効電圧VBrms の電圧
値を調整することができ、適切なカラー表示を行うこと
のできる液晶駆動装置を安価なものとすることができ
る。
【0122】また、本実施例によれば、R、G、Bの各
表示駆動信号SR 、表示駆動信号SG 及び表示駆動信号
SB のうち、液晶表示パネル10の液晶のγ特性が鈍
く、かつ、液晶のオン時の透過率の最も低いR、G、B
の表示駆動信号SR 、表示駆動信号SG 及び表示駆動信
号SB を基準とし、他の2つの表示駆動信号SR 、表示
駆動信号SG 及び表示駆動信号SB の印加タイミングを
ずらせることにより、R、G、Bの各液晶に印加される
実効電圧VRrms 、VGrms 、VBrms の電圧値を調整
しているので、液晶のγ特性とオン時の透過率を考慮し
て、R、G、Bの全オン時の白の色度座標をより一層適
切なものに調整することができ、より一層適切なカラー
表示を行わせることができる。
【0123】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記
実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0124】例えば、上記実施例においては、液晶表示
パネル10の液晶がノーマリブラックのものを使用して
いるが、これに限るものではなく、ノーマリホワイトの
ものを使用してもよく、この場合、図5に示した実効電
圧Vrms−透過率T特性が逆になるので、この実効電
圧Vrms−透過率T特性を考慮した実効電圧Vrms
をR、G、Bの各信号ラインに印加するようにする。
【0125】また、上記実施例においては、信号ライン
の非選択時に印加する表示駆動信号については、実効電
圧Vrmsを調整していないが、これは、オフ時におけ
る実効電圧Vrms−透過率T曲線が、図5に示すよう
に、R、G、Bで一致しているためであり、オフ時の実
効電圧Vrms−透過率T曲線がR、G、Bで一致して
いない液晶を使用するときには、オフ時においても、
R、G、Bの実効電圧Vrmsを調整するようにしても
よい。
【0126】さらに、上記実施例においては、表示駆動
信号のパルスの発生時期をずらせることにより、走査駆
動信号Cnとの間で液晶に印加される実効電圧Vrms
のパルス幅を調整しているが、これに限るものではな
く、表示駆動信号自体のパルス幅を調整してもよい。
【0127】また、上記実施例においては、実効電圧V
rmsのパルス幅を制御することにより、液晶に印加さ
れる実効電圧Vrmsの値を調整しているが、これに限
るものではなく、表示駆動信号の電圧値を調整して、実
効電圧Vrmsの電圧値自体を調整してもよい。
【0128】
【発明の効果】本発明によれば、R、G、Bの各画素を
それぞれ複数有し、かつ、該複数の各画素が、少なくと
も一方が透明である一対の基板を具備する液晶表示パネ
ルのR画素の第1の信号電極と、G画素の第2の信号電
極と、B画素の第3の信号電極と、各画素の信号電極に
対向する各走査電極と、に対して、所定の表示駆動信号
と所定の走査駆動信号に基づく、所定の実効電圧を供給
する場合において、電圧供給手段により、R、G、Bの
各画素における透過率が、それぞれ等しい値になるよう
な、それぞれ異なる実効電圧を供給する。
【0129】したがって、R、G、Bの各画素の透過率
をそれぞれ等しい値に調整することができ、白の色度座
標を適正な位置に調整して、白時のカラー表示を適切に
行わせることができる。
【0130】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記電圧供給手段が、R、G、Bの各画素に対
し、前記第1から第3の各信号電極の各々に、前記表示
駆動信号のパルス幅をそれぞれ変化させて、各々異なる
実効電圧を供給するようにすると、簡単な回路構成で、
R、G、Bの各表示素子に供給する実効電圧値を調整す
ることができ、適切なカラー表示を行うことのできる液
晶駆動装置を安価なものとすることができる。
【0131】さらに、例えば、請求項3に記載するよう
に、電圧供給手段が、R、G、Bの各画素の前記第1か
ら第3の各信号電極に供給する表示駆動信号において、
液晶表示パネルのγ特性の所定範囲における最も透過率
の低い色の画素に対する表示駆動信号のパルス幅を基準
とし、他の2色の画素の信号電極に対して、各々の透過
率に応じて、パルス幅を減少させるようにすると、液晶
のγ特性とオン時の透過率を考慮して、R、G、Bの全
オン時の白の色度座標をより一層適切なものに調整する
ことができ、より一層適切なカラー表示を行わせること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶駆動装置の一実施例の信号側駆動
回路の回路図。
【図2】図1の駆動回路により駆動される液晶表示パネ
ルの側面断面図。
【図3】図1の信号側駆動回路の各部の信号のタイミン
グ図。
【図4】図1の信号側駆動回路により信号ラインに供給
される表示駆動信号と走査駆動信号とのタイミング図。
【図5】液晶表示パネルの実効電圧Vrms−透過率T
曲線を示す図。
【符号の説明】
1 信号側駆動回路 2 デコーダ 3 カウンタ 10 液晶表示パネル 11a、11b 透明ガラス基板 12 液晶 13R、13G、13B カラーフィルタ 14、16 配向膜 15 走査ライン 17a、17b 偏光板 SR1〜SRn、SG1〜SGn、SB1〜SBn 信
号ライン LR11、LR12、LG11、LG12、LB11、
LB12 ラッチ XR1、XG1、XB1 XOR回路 ANG1、ANB1 アンド回路 LSR1、LSG1、LSB1 レベルシフタ SWR1、SWG1、SWB1 スイッチ部 SPR11、SPR12 スイッチ素子 SPG11、SPG12 スイッチ素子 SPB11、SPB12 スイッチ素子 IR1、IG1、IB1 インバータ FG1、FB1 フリップフロップ L1、L2 電源ライン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Rカラーフィルタと、該Rカラーフィルタ
    に対向する第1の信号電極と、さらに前記第1の信号電
    極に対向する走査電極と、前記両電極間に封入されてい
    る液晶と、からなるR画素と、 Gカラーフィルタと、該Gカラーフィルタに対向する第
    2の信号電極と、さらに前記第2の信号電極に対向する
    走査電極と、前記両電極間に封入されている液晶と、か
    らなるG画素と、 Bカラーフィルタと、該Bカラーフィルタに対向する第
    3の信号電極と、さらに前記第3の信号電極に対向する
    走査電極と、前記両電極間に封入されている液晶と、か
    らなるB画素と、 からなるR、G、Bの各画素をそれぞれ複数有し、か
    つ、該複数の各画素は、少なくとも一方が透明である一
    対の基板を具備する液晶表示パネルであって、 前記第1の信号電極と、前記第2の信号電極と、前記第
    3の信号電極と、前記各走査電極と、に対して、所定の
    表示駆動信号と所定の走査駆動信号に基づく、所定の実
    効電圧を供給する場合において、前記R、G、Bの各画
    素における透過率が、それぞれ等しい値になるような、
    それぞれ異なる実効電圧を供給する電圧供給手段を具備
    したことを特徴とする液晶駆動装置。
  2. 【請求項2】前記電圧供給手段は、 前記R、G、Bの各画素に対し、前記第1の信号電極
    と、前記第2の信号電極と、前記第3の信号電極と、の
    各々に前記表示駆動信号のパルス幅をそれぞれ変化させ
    て、各々異なる実効電圧を供給することを特徴とする請
    求項1記載の液晶駆動装置。
  3. 【請求項3】前記電圧供給手段は、 前記R、G、Bの各画素の前記第1の信号電極と、前記
    2の信号電極と、前記第3の信号電極と、に供給する前
    記表示駆動信号において、前記液晶表示パネルのγ特性
    の所定範囲内における最も透過率の低い色の画素に対す
    る前記表示駆動信号のパルス幅を基準とし、他の2色の
    画素の信号電極に対して、各々の透過率に応じてパルス
    幅を減少させることを特徴とする請求項2記載の液晶駆
    動装置。
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