JPH0816131A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JPH0816131A
JPH0816131A JP6146772A JP14677294A JPH0816131A JP H0816131 A JPH0816131 A JP H0816131A JP 6146772 A JP6146772 A JP 6146772A JP 14677294 A JP14677294 A JP 14677294A JP H0816131 A JPH0816131 A JP H0816131A
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JP
Japan
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light
signal
image
image display
liquid crystal
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Pending
Application number
JP6146772A
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English (en)
Inventor
Manabu Matsuura
学 松浦
Yutaka Yoneda
裕 米田
Tadashi Amano
督士 天野
Yasukuni Yamane
康邦 山根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 画像信号に基づき画像を形成する画像表示部
3を備える表示パネル1を装置本体に設ける。上記画像
信号を発生するための周辺基板2を装置本体に設ける。
画像信号を変調光に変換する光発信手段10を上記変調
光を周辺基板2から発信するように設ける。上記変調光
を受光して画像信号に再生し、上記画像信号を画像表示
部3に出力する受光手段8を表示パネル1に設ける。 【効果】 受光手段8と光発信手段10とを設けたこと
により、周辺基板2と表示パネル1との間にて画像信号
を変調光によって伝達できるから、周辺基板2と表示パ
ネル1との互いの位置精度が劣化しても、上記の伝達が
可能となり、上記画像信号の伝達を安定化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装置内部の回路間や外
部との信号の授受に対するノイズや静電気の影響を防止
できる画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像表示装置としてのアクティブマトリ
クス型の液晶表示装置では、複数の画素がマトリクス状
に配された画像表示部が設けられている。上記画像表示
部は、2枚の基板と、上記基板間に封入された液晶とを
有している。上記画素における液晶に電場を発生させる
ために、一方の基板には、上記各画素の画素電極がそれ
ぞれ形成され、他方の基板上には、上記各画素電極と対
面する対向電極が形成されている。
【0003】また、各画素電極を有する基板には、上記
各画素を駆動するための複数の走査信号線およびデータ
信号線が互いに交差するように設けられている。これら
の各交差部分には、上記画素電極のスイッチング機能を
有する薄膜トランジスタ(Thin film Transistor: 以
下、TFTと略す)からなる液晶駆動素子がそれぞれ形
成されている。
【0004】そして、上記各画素では、表示用の画像信
号に基づいて画像が形成される。つまり、上記画像信号
によって走査信号線に印加される走査信号が生成され、
上記走査信号によりTFTがON/OFF制御される一方、上
記画像信号によってデータ信号線に印加されるデータ信
号が生成される。上記TFTのON/OFF制御と上記データ
信号とによって各画素の液晶が制御され、上記各画素に
おいて画像が形成される。
【0005】上記液晶表示装置では、走査信号線を駆動
する走査ドライバ、およびデータ信号線を駆動するデー
タドライバが設けられている。上記各ドライバは、IC
(Integrated Circuit)からなっている。上記各ICと
液晶表示部とを接続する方式としては、TAB(Tape A
utomated bonding)方式とCOG(Chip On Glass )方
式とが知られている。
【0006】TAB方式による接続では、例えば図27
に示すように、フレキシブルテープ31内に走査ドライ
バ32および/またはデータドライバ33のICをボン
ディングしたTCP(Tape Carrier Package)34が用
いられている。
【0007】そのTCP34と、液晶表示部35が形成
されたガラス基板36の周辺上に設けられた接続部36
aとを接続する際、異方性導電膜37を上記接続部36
aとTCP34の端子34aの間に挟み、上記3者を互
いに熱圧着することにより、上記接続部36aと端子3
4aとが電気的に接続される。
【0008】COG方式の接続では、例えば図28に示
すように、ガラス基板36の周辺部上に走査ドライバ3
2であるICが直接実装され、図29に示すように、上
記ICの各端子の先端にそれぞれ形成されたバンプ32
a…と、ITO等の透明電極材料からなる各端子である
接続部36bとが、導電性ペースト(図示せず)を介し
て電気的に接続される。なお、データドライバ33につ
いても同様である。
【0009】ところで、アモルファスシリコン膜で形成
された薄膜トランジスタより高いキャリア移動度を有す
るものとして多結晶シリコン膜で形成された薄膜トラン
ジスタ、あるいは単結晶シリコン基板上にされたMOS
トランジスタ等のトランジスタが知られている。
【0010】最近では、上記トランジスタを用いて、図
30に示すように、上記各ドライバ32・33を画像表
示部35と同一のガラス基板36上に同時形成する、い
わゆるドライバモノリシック方式が開発されている。し
たがって、上記ドライバモノリシック方式では、ドライ
バICと画像表示部35とを接続する手間が削減され
る。
【0011】しかしながら、ドライバモノリシック方式
によって作製した液晶表示装置でも、各ドライバ32・
33に画像信号、制御信号および電源等を供給するため
の周辺装置との接続に、やはり、例えばフレキシブルプ
リント配線基板(FPC)等からなる中継基板38が用
いられている。上記中継基板38は、前記ガラス基板3
6上の周辺部の前記接続部36aに対し、TAB方式と
同様に異方性導電膜(図示せず)を用いた熱圧着により
接続される。
【0012】このような機械的接続では、機械的なスト
レスに起因する接続不良を生じることがある。その上、
このような中継基板38の実装においては、実装ピッチ
の微細化に伴い、接続する各端子の位置合わせに精度が
要求されるので、実装時における接続不良の増大も招来
している。
【0013】以上は、画素部を有する液晶表示部35を
形成するガラス基板36と、そのガラス基板36と異な
る位置に設けられた周辺装置とを接続する方法である。
【0014】次に、情報の入出力機能を有する画像表示
装置と、外部機器との情報伝達をメモリカードを例にと
り説明する。
【0015】上記メモリカードは、多様なソフトの利用
やユーザー間の情報交換などに用いられ、ICカード等
とも呼称されている。
【0016】上記画像表示装置、例えば携帯型情報端末
機器では、その本体の収納部に上記メモリカードを機械
的に収納し、上記両者間において電気的なコンタクトを
形成することにより、メモリカードと機器本体との間で
情報の授受を行っている。
【0017】例えば図31に示すように、携帯型情報端
末機器の本体39は、メモリカード40を着脱自在に収
納する収納スペース39aを有している。上記収納スペ
ース39aの中に、本体39とメモリカード40とを電
気的に接続するための接触型のコネクタ39bが配置さ
れている。一方、上記メモリカード40の一端部にコネ
クタ40aが設けられている。このようなコネクタ39
b・40aを介して、本体39内のマイコン等の信号処
理回路(図示せず)と、メモリカード40との間で情報
が授受される。
【0018】しかしながら、このようなコネクタ39b
・40aを用いる場合、メモリカード40と、上記本体
39との接続を接触型のコネクタ39b・40aにより
機械的に行うため、上記メモリカード40を本体39に
対して正確に位置決めする必要があり、よって、上記本
体39内に前記収納スペース39aを形成する必要があ
った。
【0019】さらに、機械的な上記接続を繰り返すこと
によるコネクタ39b・40aに対する機械的な破壊、
また、静電気などによる上記信号処理回路等の電気的な
破壊等、信頼性の低下を招いていた。
【0020】この対策として、メモリカード40からの
情報の読み出し、あるいは書き込みを光により行う方式
が幾つか提案されている。
【0021】特開平2-83691号公報では、データの読
み出し部と書き込み部を備えたデータカードにおいて、
読み出し部に液晶パネルを用い、書き込み部に受光素子
を用いた情報記憶装置が開示されている。
【0022】特開平1-231020号公報では、ICカード
に透過型の液晶表示部を備え、そのICカードの液晶表
示部と外部に設けた受信ユニット(ICカードリーダ)
との間で光通信を行う方法が開示されている。
【0023】すなわち、受信ユニットの発光部よりの光
を、上記液晶表示部に照射し、上記液晶表示部はICカ
ード内部の情報に基づいて、上記光を変調する。この変
調された光を受信ユニットの受光部に入射することによ
り、上記ICカードから情報が受信ユニットに伝達され
る。
【0024】しかしながら、上記各公報の構成では、デ
ータカードやICカードとしてのメモリカード側の改善
にとどまり、対となる機器本体側について全く考慮され
ていない。
【0025】その上、メモリカードと対をなす機器本体
を、いわゆる、携帯型情報端末機器の本体とした場合、
上記本体は画像表示部とメモリカードの表示部に光照射
する発光部、そしてメモリカードの表示部を透過した光
を読み込む受光部を上記メモリカードを挟んで上記発光
部と反対側に設けなければならず大型化を招来するとい
う問題を生じている。
【0026】また、特に、上記のの構成では、機器本
体側は、液晶パネルとは別に、情報を発信するための発
光素子を設けなければならず、情報端末機器の構造は複
雑にならざるを得ない。
【0027】この結果、上記の構成では、その用途面
から機器の小型化が避けられない携帯型情報端末機器に
おいて、収納スペースの省略による機器の小型化の意図
に反して、逆に大型化とコスト高を招来するという問題
を生じている。さらに、上記各公報においては、カード
リーダとなる本体側が表示装置を含む構成について全く
考慮されていない。
【0028】そこで、特開平3-73680号公報において
は、電子スチルカメラ等の静止画像記録装置のカメラ本
体と、デジタル画像信号を記憶するメモリカードとの間
にてデータを送受信するようになっている。上記カメラ
本体と上記メモリカードには、発信部としてLED(発
光ダイオード)と、受信部としてフォトダイオードとが
それぞれ設けられている。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
の公報の構成では、データ信号の発信用に多数のLE
Dと、データ信号の受信用に多数のフォトダイオードと
を別体に設けたことにより、上記各LEDおよび各フォ
トダイオードとを個々に取り付けるため、部品点数の増
加や取り付け工程の増加による製造コストの上昇を招来
し、また、カメラ本体やメモリカード等の外部機器本体
の大型化を招来するという問題を生じている。
【0030】その上、上記従来のの公報の構成では、
データの発信に多数のLEDを用いており、カメラ本体
およびメモリカード等の外部機器における小型化のみな
らず消費電力の削減が図れないため、着脱自在な外部機
器の作動可能時間が短くなるという問題も生じている。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
画像表示装置は、上記問題を解決するために、画像信号
により画像を表示する画像表示手段が装置本体に設けら
れ、画像信号を発生するための周辺基板が上記装置本体
に設けられ、画像信号を含み、上記画像表示手段を制御
するための信号を変調光に変換し、上記変調光を周辺基
板から発信する光発信手段が上記周辺基板に設けられ、
上記変調光から上記信号を再生し、画像表示手段に出力
する受光手段が上記変調光を受光するように上記画像表
示手段に設けられていることを特徴としている。
【0032】本発明の請求項2記載の画像表示装置は、
請求項1記載の画像表示装置において、画像における位
置情報等の情報信号を入力手段に基づいて出力する検出
手段が上記画像表示手段に設けられ、上記情報信号を変
調光に変換し、上記変調光を画像表示手段から発信する
光発信部材が画像表示手段に設けられ、情報信号を処理
するための周辺基板に対して、上記変調光の受光によっ
て情報信号を再生する受光部材が、上記情報信号を出力
するように設けられていることを特徴としている。
【0033】本発明の請求項3記載の画像表示装置は、
請求項2記載の画像表示装置において、画像表示手段は
液晶表示手段であり、光発信部材は、液晶表示部を備
え、上記液晶表示手段の一部に形成されていることを特
徴としている。
【0034】本発明の請求項4記載の画像表示装置は、
請求項3記載の画像表示装置において、液晶表示手段に
おける画像の形成のための表示用光を発生する光源が装
置本体内に設けられ、光発信部材は、上記表示用光の一
部が照射されるように設けられていることを特徴として
いる。
【0035】本発明の請求項5記載の画像表示装置は、
請求項1記載の画像表示装置において、画像表示手段に
おける画像の形成のための表示用光を発生する光源が装
置本体内に設けられ、上記光発信手段は、反射型液晶か
らなり、上記表示用光の一部が照射されるように設けら
れていることを特徴としている。
【0036】本発明の請求項6記載の画像表示装置は、
請求項1、2、3、4または5記載の画像表示装置にお
いて、受光手段は、画像表示手段を駆動するための電力
を供給できる太陽電池であることを特徴としている。
【0037】本発明の請求項7記載の画像表示装置は、
前記の問題を解決するために、画像信号により画像を表
示する画像表示手段が装置本体に設けられ、画像信号等
の信号を変調光に変換し、上記変調光を外部に発信する
光発信部材が上記画像表示手段の一部に設けられ、上記
光発信部材は、上記変調光の受信によって信号を再生し
て記憶し、装置本体に対して着脱自在な外部機器を上記
装置本体に装着したときに上記外部機器に変調光を発信
できるように設けられていることを特徴としている。
【0038】本発明の請求項8記載の画像表示装置は、
前記の問題を解決するために、画像信号により画像を表
示する液晶表示手段が装置本体に設けられ、上記画像を
表示するための表示用光を発生する光源が上記装置本体
内に設けられ、上記光源からの光の一部が照射されて画
像信号等の信号を変調光に変換し、上記変調光を外部に
発信する液晶からなる光発信部材が装置本体に設けら
れ、上記光発信部材は、上記変調光の受信によって信号
を再生して記憶し、装置本体に対して着脱自在な外部機
器を上記装置本体に装着したときに上記外部機器に変調
光を発信できるように設けられていることを特徴として
いる。
【0039】本発明の請求項9記載の画像表示装置は、
請求項8記載の画像表示装置において、外部機器からの
画像信号等の信号に基づく変調光を受信する受光手段が
装置本体に設けられ、上記外部機器は、上記変調光を発
信できる反射型の液晶表示部を備え、装置本体に装着さ
れたときに上記液晶表示部に対して上記光源からの光の
一部が照射されるように設定されていることを特徴とし
ている。
【0040】
【作用】上記請求項1記載の構成によれば、光発信手段
および受光手段によって、画像信号を画像表示手段に変
調光によって発信することができて、上記画像表示手段
にて上記画像信号に基づいた画像を形成することができ
る。
【0041】また、上記構成では、光発信手段および受
光手段を設けたことにより、画像表示手段と周辺基板と
の間にて画像を形成するための画像信号等の信号を伝達
する電気的な接続を変調光によって行うことができるの
で、従来のようにコネクタ等による機械的な接続を省
く、あるいは低減することができる。
【0042】その上、上記構成では、信号を伝達するた
めに変調光を用いたので、従来のような機械的な接続と
比べると、光発信手段および受光手段の互いの位置精度
が従来より低くとも、上記受光手段での変調光を受光で
きるので、上記両手段間での信号の伝達がより確実なも
のとすることが可能となる。
【0043】このことから、上記構成では、従来のよう
なフレキシブル基板等の実装ピッチの微細化に伴う実装
不良の発生を回避でき、また、組み立て時でのフレキシ
ブル基板等の取り付けが簡素化できる。
【0044】ところで、従来の機械的な接続を用いた場
合、組み立て時でのフレキシブル基板等を含めた機械的
な損傷や、上記フレキシブル基板等の端子に接触するこ
とによる静電気に起因する静電破壊等を生じることがあ
った。
【0045】しかしながら、上記構成では、上記損傷や
静電破壊等を従来より防止することができるから、組み
立て時や、動作時における信頼性を向上できる。
【0046】さらに、上記構成では、画像表示手段と周
辺基板との電気的な接続を変調光によって行うことがで
きることから、正確さが要求される上記両者間を電気的
に接続するための機械的な接続工程を省くことができ
て、製造コストを削減できる。
【0047】上記請求項2記載の構成によれば、さら
に、光発信部材および受光部材を設けたことにより、検
出手段からの位置情報等の情報信号を画像表示手段から
周辺基板に変調光によって伝達することができるので、
従来のように情報信号を送るための機械的な接続を省く
ことができる。
【0048】さらに、上記構成では、画像表示手段と周
辺基板との電気的な接続を変調光によって行うことがで
きるので、正確さが要求される上記両者間の接続工程を
省くことができて、接続用端子等の部品点数の削減と合
わせ製造コストを抑制することが可能となる。
【0049】上記請求項3記載の構成によれば、さら
に、外部に変調光を発信するために装置本体上に露出す
る必要のある光発信部材を、画像を表示できる画像表示
手段の一部に兼用して形成することができて、上記光発
信部材を別に装置本体に設ける必要がなく、上記装置本
体の大型化を回避できる。
【0050】上記請求項4記載の構成によれば、さら
に、光発信部材からの情報信号を示す変調光の生成に
は、表示用光の一部を用いることができるので、別に、
上記光発信部材のための発光部材を設けることを省くこ
とができる。
【0051】上記請求項5記載の構成によれば、さら
に、表示用光の一部を反射型液晶にて、画像信号に基づ
いて上記表示用光の強度を変えて反射することにより変
調光を生成でき、光発信手段から上記変調光を受光手段
に送ることができる。
【0052】これにより、上記構成では、光発信手段か
らの画像信号等の信号を示す変調光の生成には、表示用
光の一部を用いることができるので、別に、発光手段な
どを装置本体内に設けることを回避できる。
【0053】上記請求項6記載の構成によれば、さら
に、受光手段を太陽電池としたことにより、従来必要で
あった画像表示手段への電源線を省くことができて、装
置本体での小型化を図ることができる。
【0054】上記請求項7記載の構成によれば、外部機
器を装置本体に装着すると、信号に基づく変調光を、光
発信部材によって外部機器に対して装置本体から発信で
きるから、上記信号を外部機器にて再生して記憶させる
ことができる。このような外部機器を装置本体から離脱
させて、情報入出力機能を有する他の機器に対して、外
部機器に記憶された信号を伝達することが可能となる。
【0055】このような装置本体から外部機器への信号
の伝達は、変調光を用いたため、従来のようにコネクタ
等による機械的な接続を省く、あるいは低減することが
できる。また、上記構成では、画像信号を送るための接
続に変調光を用いたので、従来のような機械的な接続と
比べると、光発信部材と外部機器との互いの位置精度を
従来より低くとも、上記外部機器にて変調光を確実に受
光できるので、上記信号の伝達がより確実なものとする
ことが可能となる。
【0056】これにより、上記構成では、装置本体と外
部機器との電気的な接続を変調光によって行うことがで
きることから、上記両者間の信号の伝達のために正確さ
が要求される機械的な接続を省くことができるから、外
部機器を着脱する操作者の手間を軽減することができ
る。
【0057】さらに、外部に変調光を発信するために装
置本体上に露出する必要のある光発信部材を、画像を表
示できる画像表示手段の一部に兼用して形成することが
できて、上記光発信部材を別に装置本体に設けることを
省くことができる。
【0058】上記請求項8記載の構成によれば、さら
に、光発信部材からの情報信号を示す変調光の生成に
は、表示用光の一部を用いることができるので、別に、
上記光発信部材のための発光部材を設けることを省くこ
とができる。
【0059】上記請求項9記載の構成によれば、さら
に、表示用光の一部を反射型液晶にて、画像信号に基づ
いて上記表示用光の強度を変えて反射することにより変
調光を生成でき、光発信手段から上記変調光を受光手段
に送ることができる。
【0060】これにより、上記構成では、光発信手段か
らの画像信号等の信号を示す変調光の生成には、表示用
光の一部を用いることができるので、別に、発光手段な
どを外部機器に設けることを回避できる。
【0061】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例を実施例1として図1な
いし図19に基づいて説明すれば、以下の通りである。
画像表示装置では、図1に示すように、画像表示手段と
しての表示パネル1と周辺基板2とが装置本体(図示せ
ず)内に設けられている。
【0062】上記表示パネル1は、入力された表示用の
画像信号によって画像を表示するものであり、例えば液
晶表示素子、EL(Electro Luminescent )ディスプレ
イ、プラズマディスプレイ等である。上記周辺基板2
は、上記表示パネル1を駆動するための上記画像信号、
上記表示パネル1を制御するための制御信号、駆動用の
電力等の信号を上記表示パネル1に対して発信し、ま
た、上記表示パネル1からの情報信号を受信して、情報
処理を実行するものである。
【0063】上記表示パネル1は、画像を表示するため
の画像表示部3と、上記画像表示部3を駆動するための
データドライバ4および走査ドライバ5と、画像信号等
を授受するための光発信部材7および受光手段8とを基
板1a上に有している。上記基板1aとしては、光透過
性を有し、その基板1a上にて上記各ドライバ4・5や
光発信部材7および受光手段8等をモノリシックに同時
に形成できるガラス基板等を挙げることができる。
【0064】上記画像表示部3は、上記画像信号に基づ
いて画像を表示するように制御されるマトリクス状の各
画素3a…と、上記各画素3a…を駆動するために縦横
に互いに直交するように複数のデータ信号線3b…と複
数の走査信号線3c…とをそれぞれ有しており、光透過
性のガラス基板6上に形成されている。なお、上記ガラ
ス基板6は、前記基板1aの一部であり、その基板1a
と一体のものである。
【0065】また、上記画像表示部3には、その表示画
面上の位置を検出して、その位置情報を出力するための
検出手段としてのタブレット(図示せず)が必要に応じ
て上記表示画面上に設けられている。上記タブレット上
での位置情報を指示するために入力手段としての、ペン
等が別に設けられている。なお、上記検出手段として
は、例えば自己診断機能による、欠陥部位等を検出し、
上記欠陥部位等を示す情報信号を出力するものとするこ
ともできる。
【0066】上記データドライバ4および走査ドライバ
5はIC(Integrated Circuit)からなり、上記ガラス
基板6上に、上記画像表示部3の画素電極や、上記画素
電極を駆動するためのTFTの形成と同時にモノリシッ
クに形成されている。
【0067】上記光発信部材7は、上記位置信号等の情
報信号を変調光に変換して、上記変調光を前記周辺基板
2に対して発信するためのものであり、上記変調光を発
信するための発信部7cを備えている。上記発信部7c
としては、例えば、LED、白色光源、液晶表示素子、
ELディスプレイ等を挙げることができる。
【0068】上記受光手段8は、上記変調光を受光し
て、上記変調光から上記情報信号および/または電力を
再生して画像表示部3に出力するものであり、上記変調
光を受光して電気信号に変換するための受光部8aを備
えている。上記受光部8aとしては、例えばフォトダイ
オード、フォトトランジスタ、太陽電池等を挙げること
ができる。
【0069】一方、前記周辺基板2は、受光部材9およ
び光発信手段10を備えている。上記受光部材9は、光
発信部材7からの変調光を受信できるように、上記変調
光の光路上となり得るように設けられている。上記光発
信手段10は、画像信号等の信号を変調光に変換して、
上記変調光を上記受光手段8に発信することができる位
置に設けられている。
【0070】これにより、上記表示パネル1と周辺基板
2との間にて、変調光による画像信号および情報信号等
の双方向的授受が可能となる。なお、上記受光手段8と
光発信手段10との組み合わせ、および上記光発信部材
7と受光部材9との組み合わせは、必要に応じて複数、
さらには複数種類形成することが可能である。
【0071】上記表示パネル1から周辺基板2への信号
の伝達が発生するのは、前述した、例えば、ペンにより
前記タブレット上の位置指定などを行い、上記画像表示
部3上の位置情報を周辺基板2に送る場合である。逆
に、周辺基板2から表示パネル1への信号としては、表
示パネル1を駆動するための画像信号、ドライバ用制御
信号、電源(電力)等を挙げることができる。
【0072】なお、表示パネル1から周辺基板2に信号
を伝達する必要がない場合、例えばペン入力機能がない
場合には、表示パネル1上の光発信部材7、および周辺
基板2上の受光部材9を省くことができる。よって、表
示パネル1上には受光手段8、周辺基板2上には光発信
手段10のみを設ければよい。
【0073】ただし、光発信部材7および受光部材9を
省くことは、上記周辺基板2が、表示パネル1と異なる
他の機器との交信に光を用いている場合や、上記周辺基
板2の駆動用電力を太陽電池等により得ている場合等を
除く。
【0074】逆に、周辺基板2から表示パネル1にデー
タを伝達する必要がない場合、例えば、各ドライバ4・
5のみならず、表示パネル1の駆動にかかわる機能や回
路が画像表示部3と同一のガラス基板6上にモノリシッ
ク、あるいはガラス基板6上に直接実装する手法により
形成された場合には、表示パネル1上の受光手段8、周
辺基板2の光発信手段10を省くことができる。よっ
て、表示パネル1上には光発信部材7、周辺基板2上に
は受光部材9のみを設ければよい。
【0075】ただし、受光手段8おび光発信手段10を
省くことは、前記表示パネル1が他の機器との交信に光
を用いている場合や、表示パネル1外に設けられた表示
用光源の制御を表示パネル1が受けた光を検出すること
により行う場合等を除く。
【0076】また、全ての信号の授受を光により行う必
要は無く、一部の信号、あるいは電源となる電力は、他
の手段、例えば、フレキシブル基板、筺体上に設けた金
属体(フレーム)、または表面を樹脂・エナメル等によ
り被覆した金属線等を用いて配線してもよい。
【0077】さらに、上記受光手段8と光発信手段10
との組み合わせ、および上記光発信部材7と受光部材9
との組み合わせは、同一種である必要は特にない。例え
ば、電源配線に電力を供給するための受光手段8として
は太陽電池が適しているが、信号を受光するための受光
手段8および受光部材9としては、一般にフォトダイオ
ードあるいはフォトトランジスタが適している。
【0078】上記太陽電池は可視光の全領域の光を効率
的に電気エネルギーに変換する必要があるが、上記フォ
トダイオードは、発信されている光の波長を効率的に受
光(搬送波、一般的には赤外領域に受光のピークがあ
る)すれば良いからである。
【0079】なお、電力受光用の場合についても、電力
供給用の光源の波長を効率的に変換できればよく、全て
の場合について、例えば可視光全域にわたって受光領域
を有する必要はない。
【0080】次に、表示パネル1と周辺基板2との間で
の、変調による信号の授受方法について説明する。図2
に示すように、表示パネル1と周辺基板2とを、表示パ
ネル1の厚さ方向となる垂直方向にて対向させることに
より、上記両者間にて変調光を垂直方向に授受すること
ができる。
【0081】このような場合は、上記光発信部材7や上
記受光手段8等からの発信方向および受光方向が、ガラ
ス基板6に対してほぼ垂直方向となるため、発信部7c
および受光部8aが、前記の基板1a上にモノリシック
に形成される一方、受光部材9および光発信手段10
が、周辺基板2の基板2a上にモノリシックに形成され
ている場合に特に有効である。
【0082】図3に示すように、表示パネル1および周
辺基板2を、ほぼ面一となるように配置することによ
り、上記両者の各側面間にて、表示パネル1の表面方向
と平行な方向に変調光を授受することができる。
【0083】上記のように変調光を表示パネル1の表面
方向と平行な方向に授受する場合、図4に示すように、
光発信部材7および受光手段8、並びに受光部材9およ
び光発信手段10における発光方向および受光方向が、
表示パネル1や周辺基板2の厚さ方向で、かつ内部方向
であるとき、上記表示パネル1と周辺基板2との間の光
路を、表示パネル1および周辺基板2の内部にて約90度
屈折あるいは反射させる光路変更手段1b・2bを設け
ればよい。
【0084】上記光路変更手段1b・2bによって、表
示パネル1および周辺基板2の内部を通して、変調光を
互いに授受することが可能である。上記光路変更手段1
b・2bは鏡やプリズム等を用いることにより、あるい
は屈折率の異なる透明基板を貼り合わせる等により実現
することができる。
【0085】また、上記のように変調光を表示パネル1
の表面方向と平行な方向に授受する場合、図5に示すよ
うに、光発信部材7および受光手段8、並びに受光部材
9および光発信手段10を、それぞれ表示パネル1およ
び周辺基板2の表面上に設けることも可能である。これ
により、表示パネル1および周辺基板2の内部を通さな
いで変調光を互いに授受することが可能である。
【0086】さらに、上記のように変調光を水平方向に
授受する場合、図6に示すように、光発信部材7および
受光手段8、並びに受光部材9および光発信手段10
を、それぞれ表示パネル1および周辺基板2の表面上に
設け、光発信部材7および受光手段8、並びに受光部材
9および光発信手段10における発光方向および受光方
向が、表示パネル1や周辺基板2の厚さ方向で、かつ外
部方向であるとき、上記表示パネル1と周辺基板2との
間の光路を、表示パネル1および周辺基板2の外部にて
約90度屈折あるいは反射させる光路変更手段1c・2c
を設ければよい。
【0087】このような光路変更手段1c・2cによっ
て、表示パネル1および周辺基板2の外部を通して、変
調光を互いに授受することが可能である。上記光路変更
手段1c・2cとしては、鏡やプリズム等を用いる、あ
るいは空気層との間で全反射または全反射に近い状態と
なる樹脂層を形成することにより実現することができ
る。
【0088】なお、変調光の授受方法としては、上記各
図4〜6に示した方法を組み合わせることも可能であ
る。
【0089】また、本実施例では、図1に示すように、
周辺基板2側の光発信手段10と、それと対になるよう
に表示パネル1側に設けられた受光手段8とからなる表
示パネル1への情報信号等の伝達手段を、書き込み手段
11と称し、周辺基板2側の受光部材9とそれと対にな
るように表示パネル1側に設けられた光発信部材7とか
らなる表示パネル1からの情報信号の発信手段を読み出
し手段12と称する。
【0090】以上が、本願発明の基本的な概念的な各構
成の説明であるが、次に、上記各構成をより具体的に説
明する。まず、最初に、書き込み手段11は、多数の信
号を並列に表示パネル1に伝達できるように、図1およ
び図7に示すように、光発信手段10と受光部8aを有
している。
【0091】上記光発信手段10は、並列なアレイ状に
配列された多数の発光素子10g…を有している。上記
発光素子10gは、LEDや液晶表示素子等である。上
記受光部8aは、上記各発光素子10g…とそれぞれ対
向できるように配列された多数の受光素子8d…を有し
ている。上記受光素子8d…は、フォトダイオード等で
ある。
【0092】前記受光手段8は、周辺基板2からの変調
光を受信して、上記変調光から情報信号等の信号を生成
し、上記信号を出力するものであって、受光部8aと、
増幅手段8bと、復調手段8cとを有している。上記増
幅手段8bは上記受光部8aからの信号を増幅して出力
するものである。上記復調手段8cは、上記増幅手段8
bからの信号を、例えば各ドライバ4・5等の回路の駆
動に適した信号に復調するものである。
【0093】上記復調手段8cからの信号は、必要によ
り上記表示パネル1上に設けられ、デジタル信号をアナ
ログ信号(連続信号)に変換するD/A変換器13に
て、例えば画像信号としてのアナログ信号に変換され、
例えば各ドライバ4・5に出力される。
【0094】このようにして表示パネル1では、周辺基
板2からの変調光を受光部8aにより受信し、受信した
信号を画像信号に再生した後、例えば各ドライバ4・5
に出力して、上記画像信号に基づく画像が表示される。
【0095】なお、上記復調手段8cは、伝送されてき
た信号が搬送波を変調したものである場合、あるいはデ
ジタル的なデコーダが必要である場合においては必要で
あるが、増幅した信号をそのまま用いる場合には特に必
要でない。
【0096】また、上記増幅手段8bは、いわゆるAG
C(Automatic Gain Control)等の利得調整機能を有し
てもよい。受光部8aからの信号レベルが十分に大きい
場合、上記増幅手段8bを省くことができる。さらに、
上記増幅手段8bは、上記信号レベルが規定のレベルよ
り大きければ、所定のレベルまで信号レベルを低下させ
るレベル調整手段であってもよい。
【0097】ところで、前述したように、各ドライバ4
・5は、上記の画像信号の流れとは逆方向の信号伝達の
機能も有している。つまり、画像表示部3の画面上にペ
ン等で入力した画面上の位置を示す信号を、走査ドライ
バ5にて走査し、データドライバ4に転送し、順次デー
タドライバ4から出力する場合等である。
【0098】次に、このような表示パネル1から読み出
し手段12への信号の読み出しの動作について説明す
る。
【0099】上記表示パネル1では、データドライバ4
からの信号であるアナログ信号をデジタル信号に変換
し、前記光発信部材7に上記デジタル信号を出力するA
/D変換器14が設けられている。
【0100】上記光発信部材7は、変調手段7aと増幅
手段7bと発信部7cとを有している。上記変調手段7
aは、上記A/D変換器14からの信号が入力され、上
記信号を光通信用に適した信号に変調するものである。
上記増幅手段7bは、変調手段7aからの信号を増幅し
て出力するものである。上記発信部7cは、増幅手段7
bからの信号を変調光に変換し、周辺基板2の受光部材
9に対して発信するものである。なお、上記増幅手段7
bは、信号の変調前に設けてもよく、また、信号レベル
が十分である場合には省くことができる。
【0101】また、光伝送信号はデジタル信号であって
もよいし、アナログ信号であってもよい。さらに、並列
に配列された各信号伝播経路、構成は全て同一であって
もよいし、複数に分かれても何ら差し支えない。
【0102】以上により、各ドライバ4・5からの画面
上の位置等を示す信号は、光発信部材7から周辺基板2
に発信することができる。なお、以上に述べた構成は、
各ドライバ4・5の少なくとも何方か一方が、ガラス基
板6上にモノリシックに形成された場合には、画像表示
部3において伝達される信号の種類を低減できて、特に
有効なものとなる。
【0103】また、表示パネル1における光発信部材7
や受光手段8を、それらの少なくとも一部を、上記基板
1aにモノリシックに形成すると、これらの実装不良を
軽減できて、表示パネル1の信頼性、生産性が向上し、
得られた製品のコストダウンを図ることができる。この
ようにモノリシックに形成する効果は、以下の各手段に
おいても同様である。
【0104】ところで、上述した構成では、変調光の伝
達が平行して行われる場合を示したが、書き込み手段1
1および読み出し手段12を各1系統として信号を時分
割で伝送する構成としてもよい。この場合、発信部7c
および受光部8aが1系統でも情報の伝達が、後述する
ように可能であるので、素子数を削減できて、占有面積
の縮小が可能であり、ひいては機器の小型化を図ること
ができる。
【0105】このように、表示パネル1と周辺基板2と
の間の画像信号等の信号、あるいは電力等の授受を、非
接触の手段である変調光を用いることにより、従来のよ
うな表示パネル1とフレキシブル基板との接続が不要と
なり、さらには上記フレキシブル基板と周辺基板2との
間の機械的な接続が不要となる。これにより、上記表示
パネル1の装置本体内での実装を簡素化でき、かつ、実
装による作業ミスを防止できる。
【0106】その上、上記表示パネル1は、画素3a等
の微細構造を有して静電破壊が生じ易いものであるが、
上記周辺基板2との間が電気的に絶縁されているから、
上記表示パネル1の静電破壊の防止等が可能なものとな
っている。
【0107】さらに、前述の各手段を同一の基板1a上
にモノリシックに形成することにより、システム外形を
コンパクトにできる。また、ここでは、表示に適する信
号に補正する補正手段と、表示用の信号を記憶させる記
憶手段とについて含まれていないが、必要に応じて、上
記両手段を設けることも可能である。
【0108】その上、上記各手段を制御する制御手段と
して、例えばCPU等の制御回路を、上記各手段と同様
に同一の基板1a上にモノリシックに形成することも可
能である。
【0109】次に、上記画像表示部3を液晶表示部とし
た場合であって、画像表示部3を有する表示パネル1か
ら、上記画像表示部3に対する駆動用等の周辺回路を有
する周辺基板2に対して光により信号を伝達する方法に
ついて説明する。
【0110】図8に示すように、透過型の液晶表示部1
5を用いた場合、液晶表示用光源(図示せず)からの光
16を、TFT基板15a上に設けた変調用回路15b
により信号に基づいて変調して変調光16aとし、その
変調光16aを周辺基板2に設けた受光部材9により受
光して上記信号が伝達されることになる。
【0111】なお、上記変調用回路15bは、入射した
光16を断接することにより変調するためのものであ
り、液晶表示部15の表示に対して悪影響を回避できる
位置、例えば液晶表示部15の液晶層15eを封入する
ためのシール15fに近接した位置に設けられる。ま
た、上記TFT基板15aは、画像表示部3における基
板1aに相当するものである。
【0112】上記液晶層15eは、対向基板15dの電
極と、表示用回路15cまたは変調用回路15bとの間
に発生させる電場によって通過光の旋光度を変えるもの
である。また、上記対向基板15dおよびTFT基板1
5aの外側には、偏光板(図示せず)が設けられてい
る。液晶層15eを通って上記電場の変化によって旋光
度が変化した光は、上記光の旋光度により断接される。
【0113】なお、図8では、カラーフィルタ、マイク
ロレンズ、遮光手段等の他のLCDの構成要素について
は示されていないが、これらを必要により上記LCDに
設けることができる。さらに述べるなら、用いられる液
晶の種類、表示モードによっては、上記各構成要素が適
宜変更され、例えば、ポリマー分散型液晶(PDLC)
を用いた場合には、偏光板自体が不要となる。
【0114】上記変調用回路15b領域の液晶層15g
は、TFT基板15a上に設けられた表示用の液晶層1
5eと別のものを用いてもよいが、上記液晶層15gを
表示用の液晶層15eと共用することもできる。また、
前記光16の光源は、表示用の光源と異なる光源を用い
てもよいが、上記光16の光源を表示用と共用すること
もできる。
【0115】このように上記液晶層15gおよび光16
の光源を表示用と共用することにより、前記発信部7c
の製造プロセスを簡略化でき、上記発信部7cの製造コ
ストを抑制できる。なお、液晶表示部15では、通常、
TFT基板15aは液晶層15gを挟んで表示側と反対
側に設けられているが、上記TFT基板15aを、表示
側に配した構成とすることもできる。
【0116】また、変調用回路15bは、対向基板15
d上、あるいは各ドライバ4・5および表示用回路15
cを有するTFT基板15aの表面と反対側となる裏面
に設けてもよい。しかしながら、上記変調用回路15b
は上記表面側に形成した方が、製造プロセスの簡易化に
つながり望ましい。
【0117】一方、液晶表示部に反射型を用いた場合、
図9に示すように、変調用光源が外光17、あるいは専
用の変調用光源(図示せず)を用いて変調光17aを得
ることを除いて、上記透過型を用いた場合と同様であ
る。
【0118】ただし、この場合も、通常は、外光17と
なる表示用と同一の光源、また外光17の光量が不足で
あるときは照明用光源(図示せず)を用いた方が製造コ
スト、低消費電力の点から望ましい。
【0119】次に、周辺基板2から透過型液晶を用いた
表示パネル1への光を用いた信号の伝達方法について説
明する。図10に示すように、上記周辺基板2の光発信
手段10から表示パネル1の受光部8aに対して信号を
発信する場合においても、上記受光部8aを、表示用回
路15cが形成されたTFT基板15aの面上に形成す
る方が製造プロセスの簡略化の点から好ましい。
【0120】ただし、上記受光部8aを、表示用回路1
5cが形成されたTFT基板15aの面上に形成した場
合、光発信手段10からの変調光10aが、液晶層15
eを透過することにより、上記変調光10aの減衰が大
きくなり、上記変調光10aを確実にピックアップでき
なくなって、上記変調光10aから信号を正確に再生で
きなくなることがある。
【0121】このように上記変調光10aの減衰が大き
いときには、TFT基板15aの対向位置にある対向基
板15dの何方か一方の面に上記受光部8a(図中、2
点鎖線にて示す)を設けることが望ましい。ただし、T
FT基板15aが、前述したように表示側となる場合
は、この限りでない。
【0122】なお、表示パネル1に形成した表示用回路
15c等の回路に対して電力を供給するために太陽電池
8eを表示パネル1に設ける場合、上記太陽電池8e
は、シール15fの内側であって、受光部8aと同一の
位置となるTFT基板15a上、あるいは対向基板15
d上に形成してもよい。
【0123】しかしながら、上記太陽電池8eは、図1
1および図12に示すように、液晶表示部15の表示外
の部位、例えばシール15fの外側に設ける方が望まし
い。
【0124】これにより、上記電力供給用の光(図示せ
ず)を、偏光板を含む対向基板15dおよび液晶層15
eを介さずに直接、上記太陽電池8eに入射することが
できて、上記光から電力に変換する際の変換効率を改善
できる。なお、液晶層15eによる上記光の損失が問題
とならなければ、シール15fの内側で、かつ、偏光板
を通過しない光が照射される位置に上記太陽電池8eを
形成することもできる。
【0125】上記電力供給用の光としては、外光や照明
用光を用いることができるが、前記の液晶表示用光源か
らの光16を兼用することが、小型化できるので望まし
い。
【0126】なお、上記太陽電池8eは、上記受光部8
aの機能を同時に有することができる。つまり、電極供
給用の光を、伝達する信号によって変調することが可能
であり、上記光によって、電力供給と信号伝達とを同時
に行うことができる。
【0127】さらに、図11に示すように、上記太陽電
池8eを、TFT基板15aにおける表示用回路15c
の形成面と反対面に形成した場合、TFT基板15aの
周辺部に上記太陽電池8eと各ドライバ4・5等の回路
とを電気的に接続する外周配線18が設けられている。
【0128】上記外周配線18により、上記回路を上記
太陽電池8eによって駆動することができる。このよう
に上記太陽電池8eをシール15fの外側に設けたの
で、上記太陽電池8eの受光面上に障害物が発生するこ
とを回避できるので、上記光を上記太陽電池8eにて効
率的に受光することが可能となる。
【0129】一方、図12に示すように、上記太陽電池
8eを、TFT基板15aにおける表示用回路15cの
形成面と同一の面に成形した場合、上記太陽電池8eを
表示用回路15cと同時に基板1a上にモノリシックに
作製することが可能となるので、上記太陽電池8eの製
造プロセスを簡略化することが可能となる。
【0130】また、上記太陽電池8eを、TFT基板1
5aにおける表示用回路15cの形成面と同一の面に成
形し、上記太陽電池8eに対する電力供給用の光を、前
記の液晶表示用光源からの光16を兼用する場合では、
上記太陽電池8eは、各ドライバ4・5等の回路よりも
液晶表示部15の表示部側に近接して形成する方が望ま
しい。これにより、太陽電池8eでは、上記光を効率よ
く用いて高出力の電力を発生できるようになっている。
【0131】一方、上記太陽電池8eを、図11に示す
ように、TFT基板15aにおける表示用回路15cの
形成面の対向面となり、上記光の照射側となる面に形成
し、上記太陽電池8eに対する電力供給用の光を、前記
の液晶表示用光源からの光16の一部を用いる場合、上
記太陽電池8eは、上記ドライバ4・5等の回路の形成
位置に対して対面する位置に形成するとよい。
【0132】これにより、上記光が上記太陽電池8eに
よって上記回路に対して遮断されるから、上記回路のト
ランジスタに対する上記光による悪影響を防止できるも
のとなる。
【0133】次に、前記周辺基板2から、反射型液晶の
表示パネル1に光によって信号を伝達する場合について
説明する。なお、図13に示すように、基本的には構
成、留意点とも前述した透過型と同様である。図14に
示すように、太陽電池8eは、外光を最も有効に利用で
きるように、液晶層15eおよび対向基板15dを介さ
ない位置の上部に開口部15hを設けて設置するとよ
い。
【0134】ところで、上記実施例の構成では、表示パ
ネル1と周辺基板2とは空間的に離れた位置にあるが、
これらは密着、特に、それぞれの発光と受光が相対する
位置で密着させた構成としてもよい。
【0135】一方、表示パネル1および周辺基板2上に
形成した受光部8aや光発信手段10等の構成要素を保
護するために、図15に示すように、上記表示パネル1
と周辺基板2とを所定間隔に維持するためのスペーサー
19を、上記両者の少なくとも一方に設けてもよい。
【0136】次に、周辺基板2における光発信手段10
として、図16に示すように、液晶表示素子10’を用
いた場合について説明する。上記液晶表示素子10’
は、反射型であって、周辺基板2の基板2aの周辺部上
に設けられている。
【0137】なお、上記液晶表示素子10’としては、
光を断接するものであればよく、1つの液晶素子からな
るものでもよいし、複数の例えば4つの液晶素子を直列
に並べて、あるいはチェスの枡目のように配列したもの
を用いることもできる。このような複数の液晶素子を用
いることにより信号の伝達を高速化できる。
【0138】上記液晶表示素子10’は、光反射性を有
する電極部10bと、液晶層10cと、透明電極部10
dとが上記周辺部上に積層されてなっている。なお、上
記液晶層10cを、上記各電極10b・10d間に封入
した状態にて維持するために、上記電極部10bおよび
透明電極部10dの周辺部間に介在するシール10eが
設けられている。
【0139】このような光反射型の液晶表示素子10’
を用いた場合、上記基板2aとしては、光を通す、例え
ばガラス基板であってもよいし、また、光を通さない、
例えばいわゆるプリント基板であってもよい。
【0140】上記液晶表示素子10’としては、反射型
ではなく透過型のものを用いることもできる。このよう
な場合、前記電極部10bに代えて、図17に示すよう
に、光透過性を有する透明電極部10fが形成されてい
る。また、周辺基板2の基板2aとしては、光透過型で
ある、例えばガラス基板やプラスチック基板を用いるこ
とができる。
【0141】なお、上記基板2aが光を通さないもので
あっても、図18(a)に示すように、上記基板2aの
厚さ方向に光を通す開口部2dを、上記基板2aの周辺
部に穿設し、図18(b)に示すように、上記開口部2
dに液晶層10cが封入されるように、各透明電極部1
0d・10fおよび各シール10e…が形成された液晶
表示素子10’を用いることも可能である。
【0142】上記透明電極部10d・10fは、液晶層
10cを挟むように設けられて、基板2aとほぼ平行と
なるようにそれぞれ形成されている。上記各シール10
e…は、各透明電極部10d・10fの周辺部と、上記
開口部2dの周辺部との間を密封して、液晶層10c
を、各透明電極部10d・10f間に封入できるように
なっている。
【0143】また、図1に示すように、前記発信部7c
および受光部8a、並びに受光部材9および光発信手段
10を、別々の素子を用いてもよいし、同一の素子に両
者の機能を付与することも可能である。
【0144】このような両者の機能を付与した例とし
て、図19に示すように、ガラス等の透明基板20上に
形成された光送受信部21を挙げることができる。上記
光送受信部21は、次のようにして作製される。まず、
上記透明基板20上に、半導体層あるいは液晶層等への
Na+ イオン等の侵入を防ぐため、例えば、プラズマC
VD(chemical vapor deposition )等によって二酸化
シリコン(SiO2)からなる絶縁膜層21aを形成する。
上記絶縁膜層21aはベースコートと呼ばれる。
【0145】上記絶縁膜層21a上に、ソース電極、ド
レイン電極および上記各電極間のチャンネル層となる部
分を有するノンドープな多結晶シリコン(Poly-Si) 層2
1bを形成する。上記の多結晶シリコン層は、基板20
上にアモルファスシリコン膜をプラズマCVD等によ
り、デポジションし、さらに、上記アモルファスシリコ
ン膜を固相成長あるいはレーザー結晶化により、作製さ
れる。
【0146】上記多結晶シリコン層を熱酸化して、上記
多結晶シリコン層の上層にGI層、いわゆるゲート絶縁
層21cを形成する。次に、金属膜を、上記ゲート絶縁
層21c上にスパッタリング法や蒸着法により成形す
る。上記金属膜の素材としては、例えば、Al、Nb、Ta、
Mo、Cr、Al-Si 、あるいはそれらの合金等を挙げること
ができる。上記金属膜をフォトリソグラフ工程によって
パターンニングしてゲート電極21eを形成する。
【0147】続いて、上記多結晶シリコン層21bにお
けるソース電極およびドレイン電極となる各部分に面す
る上記ゲート絶縁層21cの各部分を、上記ゲート電極
21eをマスクとして、フォトエッチングを行う等によ
り除去して、上記ゲート絶縁層21cに窓部21dをそ
れぞれ形成する。
【0148】その後、n-chトランジスタを形成する場
合、上記各窓部21dを通してボロンイオンを上記多結
晶シリコン層21bにそれぞれ打ち込むと上記多結晶シ
リコン層21bの各部位がそれぞれn+ -Poly-Si層とな
り、ソース電極21f、ドレイン電極21gとなる。
【0149】なお、p-chトランジスタを形成する場合、
上記各窓部21dを通してリンイオンを上記多結晶シリ
コン層21bに打ち込む。このとき、上記ソース電極2
1fおよびドレイン電極21gの間の上記多結晶シリコ
ン層21bは、ノンドープであるので、イントリンシッ
ク(Intrinsic )な多結晶シリコン層21hとなる。
【0150】その後、層間絶縁膜(SiO2)21iを形成
し、上記層間絶縁膜21iにおける上記ソース電極21
fおよびドレイン電極21gに面する部分をエッチング
等によりそれぞれ除去し、次に、上記ソース電極21f
およびドレイン電極21gを外部と接続するための各電
極21j・21kをスパッタリンク法や蒸着法により形
成する。上記各電極21j・21kの素材としては、例
えば、Al、Nb、Ta、Mo、Cr、Al-Si 、あるいはそれらの
合金等を挙げることができる。
【0151】上記電極21kは、液晶21mに対して電
位を印加するための画素電極21nに接続線21oを介
して接続されている。なお、上記電極21jは、接続線
21oを介して外部の駆動用の回路(図示せず)と接続
されており、また、前記ゲート電極21eも、外部の駆
動回路(図示せず)と接続されている。上記画素電極2
1nおよび接続線21oの素材としては、光透過性を有
し、かつ、導電性であるITO(Indium Tin-Oxide)等
が用いられる。
【0152】最後に、上記画素電極を除く全面に保護膜
であるパッシベーション膜(PI)21pを形成して光
送受信部21の作製が完了する。上記パッシベーション
膜21pの素材としては、SiNx等を挙げることができ
る。なお、上記光送受信部21および画素電極21n上
には、液晶21mを配向させるための配向膜21qが形
成されている。上記配向膜21qの素材としてはポリイ
ミド等を挙げることができる。
【0153】なお、透明基板20である基板1a上にT
FT等のトランジスタを形成するプロセスの構成や構造
等に応じて、上記光送受信部21における各層の形成方
法も適宜変更できる。たとえば、多結晶シリコン膜21
bより、ゲート電極21eが、透明基板20側に設定さ
れることもある。この場合では、ゲート電極21eの素
材として、Taを用いると、これを陽極酸化することによ
りTa2O5 からなる酸化絶縁膜をベースコートとして形成
できる。
【0154】次に、上記光送受信部21の作用について
説明する。まず、光発信について説明すると、情報や画
像を示すデータ信号を光として発信するとき、上記ソー
ス電極21fに一定電位を印加し、上記ゲート電極21
eにデータ信号に応じたパルスを印加することにより、
上記ソース電極21fおよびドレイン電極21g間が上
記パルス信号に基づいて導通する。なお、この場合、上
記データ信号はデジタル信号となる。
【0155】これにより、上記ドレイン電極21gと接
続された画素電極21nに上記パルスにしたがって電位
が印加され、上記画素電極21n上の液晶21mの旋光
度を上記パルスによって変化させることが可能となる。
したがって、上記液晶21mを通過する光を、上記パル
スに基づいて断接して変調できるから、上記光送受信部
21を発信用の光変調手段として用いることができる。
【0156】このとき、光源として、発信用の専用の光
源を設置してもよいし、また、表示用のパックライトの
一部を用いてもよい。さらに、反射光を用いる場合、画
素電極21nに対して液晶21mを挟んだ対面上に鏡面
部を設け、上記鏡面部に対して光を照射するように設定
すればよい。上記光としては、他に太陽、蛍光灯等の光
を用いることができる。
【0157】また、上記では、透過型の液晶表示パネル
を用いた例を挙げたが、反射型の液晶表示パネルを用い
ることも可能である。さらに、光の変調方式は、上記に
限定されるものではなく、ゲート電極21eにトランジ
スタをONさせるために定電圧を印加し、ソース電極2
1fに光変調用のデータ信号を印加してもよい。
【0158】次に、光受信について説明すると、受信す
べき光が、透明基板20の裏面側から、図中の多結晶シ
リコン層21hに照射されるように光路を設定する。こ
のような光路は、反射等により設けることもでき、ま
た、TFT基板15aを画像表示部3の表示面側に配す
ることにより、受信すべき光を画像表示部3の表示面側
から受光することができる。
【0159】上記多結晶シリコン層21hでは外光によ
り、光リーク電流が発生し、上記外光により上記ソース
電極21fおよびドレイン電極21g間が導通する。な
お、上記外光を増幅するための光増幅部を上記外光の光
路上に設けてもよい。このとき、ソース電極21fに一
定電圧を印加しておくと、変調された上記外光の変化に
応じた信号が電極21gに発生し、上記外光を再生する
ことが可能となる。
【0160】上記光送受信部21を用いることにより、
光発信と光受信とを兼用できて、かつ、画素電極21n
および各ドライバ4・5のトランジスタと同時に同一基
板20上にモノリシックに形成できる。つまり、n+ -P
oly-Si層となるソース電極21fおよびドレイン電極2
1gは、TFT等のソース、ドレイン電極に相当し、多
結晶シリコン層21hは、TFT等のチャンネル部に相
当するから、上記TFT等の作製と同時に光送受信部2
1を作製できる。
【0161】これにより、上記光送受信部21の作製の
手間を、上記光送受信部21の発信・受信機能を別体に
設けた場合と比べて軽減できる。よって、上記光送受信
部21の製造工程を簡素化、工程数を低減できるので、
工程の増加による作業ミスを抑制でき、コストダウンを
図ることができる。
【0162】さらに、上記光送受信部21の発信・受信
機能を別体にして設けた場合、上記発信・受信機能の設
置を自動化しても、自動化用機器の動作のためのデッド
スペースを基板20上に確保する必要があり、上記基板
20の大型化を招来していたが、上記実施例の構成で
は、上記のような基板20の大型化を回避できる。
【0163】さらに、上記光送受信部21の発信・受信
機能を別体にして設けた場合、各部品の点数が増加する
ため、上記各部品の装着時の機械的破壊を発生し易くな
り、また、装着時の静電破壊も増加するが、上記実施例
の構成では、そのような機械的および静電気による破壊
を抑制できる。
【0164】以上、上記実施例1の構成では、変調光を
用いた画像表示装置内の回路基板間の電気的な接続につ
いて説明した。
【0165】〔実施例2〕次に、本発明のさらに他の実
施例を実施例2として図20および図26に基づいて説
明する。なお、上記実施例1の構成と同様の機能を有す
る部材については同一の部材番号を付与して、それらの
説明を省いた。実施例2の構成では、画像表示装置と外
部機器との間において、光を用いて、前記の信号が授受
される。
【0166】上記画像表示装置では、図20に示すよう
に、画像表示機能を有する情報端末機器のケースとなる
筺体22が設けられており、さらに、外部機器(図示せ
ず)に対して信号を発信する前記発信部7c、および上
記外部機器からの信号を受信する前記受光部8aが、上
記筺体22の同一面上にそれぞれ設けられている。上記
外部機器は、メモリカードやICカード等の携帯可能
で、かつ、画像信号等の信号を光によって入出力でき、
また、記憶できるものである。
【0167】このような筺体22では、外部機器の光発
信部および光受信部を上記発信部7cまたは/および受
光部8aと重ね合わせることにより、情報の書き込みと
読み出しとを行うことができ、場合によっては情報の書
き込みと読み出しとを同時に行うことが可能となる。
【0168】また、図21に示すように、上記発信部7
cおよび受光部8aを、上記筺体22の異なる面上にそ
れぞれ設けることも可能である。このように設置するこ
とにより、外部機器の接触させる方向により、書き込み
と読み出しとを切り換えることができるものとなってい
る。なお、上記図20および図21における白抜き矢印
は、信号としての光の方向を示す。
【0169】ここで、前述した表示装置内でのデータ交
信と同様に、例えば、外部機器の光発信部と、上記受光
部8aとのペアを1組だけ設け、信号を時分割すること
によりデータの授受を行ってもよいし、また、上記ペア
を複数設けて、信号の伝達を並列に行ってもよい。
【0170】次に、前記発信部7c、および前記受光部
8aが、上記筺体22の同一面上にそれぞれ設けられて
いる例についてさらに詳しく説明する。
【0171】図22に示すように、ICカードやメモリ
カード等の外部機器23では、上記筺体22と対面させ
たときに、上記筺体22の発信部7cおよび受光部8a
にそれぞれ対面する位置に、受光部材9および光発信手
段10がそれぞれ形成されている。
【0172】なお、上記発信部7cおよび光発信手段1
0における情報信号は、LED等による光の点滅により
伝達される。このように上記受光部材9および光発信手
段10を外部機器23に配置することにより、信号の書
き込みと読み出しを同時に実行できる。
【0173】また、上記光発信手段10に代えて、図2
3に示すように、反射型の前記液晶表示素子10’を用
いることもできる。このような場合、筺体22側に書き
込み用の発光素子8fが設けられる。
【0174】よって、上記発光素子8fからの光が、上
記液晶表示素子10’にて変調された変調光が反射さ
れ、筺体22の受光部8aにて上記変調光が受光され
る。上記信号は、上記受光部8aからの信号を復調する
ことによって再生される。なお、上記液晶表示素子1
0’に代えて、機械的に光を断接するシャッターを有す
る鏡面部あるいはマイクロミラーデバイス等を用いるこ
とができる。
【0175】さらに、発信部7cおよび光発信手段10
としては光の点滅によるものに限定されることはなく、
例えば図24に示すように、上記発信部7cおよび光発
信手段10として、それぞれ発光素子7dと発光素子1
0gを設け、さらに、上記各発光素子7d・10gの光
路上にシャッター7e・10hを設けることも可能であ
る。上記各シャッター7e・10hは、光を機械的、ま
たは光学的に断接するものである。
【0176】なお、上記各図22ないし図24に示した
書き込み手段11および読み出し手段12の組み合わせ
は、上記に限定されることではなく、互いに組み合わせ
を交換によって代えることは可能である。また、受光部
8aおよび発信部7cを筺体22の同一平面上に形成し
た例を挙げたが、筺体22の異なる面にそれぞれ形成し
ても同様に可能である。
【0177】次に、上記発信部7cの具体例として、画
像表示部3として透過型の液晶表示パネルを用いた場合
を説明する。上記発信部7cでは、図25に示すよう
に、筺体22内に、画像表示部3のための光源として設
けられたバックライト24からの光の一部を、上記発信
部7cにて変調し、外部に発信するようになっている。
【0178】すなわち、上記発信部7cは、反射電極7
fと光スイッチング素子7gと集光部材7hと読み出し
窓7iを有している。
【0179】上記反射電極7fは、上記バックライト2
4からの光を反射できるように画像表示部3における表
示面側に設けられた対向電極上に、同一平面上となるよ
うに設けられている。また、上記反射電極7fは、上記
光スイッチング素子7gを駆動するための一方の電極と
してもよい。
【0180】上記光スイッチング素子7gは、液晶駆動
用のトランジスタや透明電極を有する液晶素子または機
械的なシャッターであり、上記反射電極7fからの反射
光の光路上に設けられている。よって、上記光スイッチ
ング素子7gは、信号に基づいて上記光を断接して変調
できるようになっている。
【0181】上記集光部材7hは、レンズ等からなり、
上記光スイッチング素子7gからの変調光を、筺体22
の外側となる所定位置に集光するようになっている。上
記読み出し窓7iは、筺体22におけるバックライト2
4が設置された面に設けられ、上記集光部材7hからの
変調光を支障なく外部に発信するための開口である。
【0182】このような発信部7cを設けることによ
り、上記発信部7cから変調光を外部に発信するため
に、上記バックライト24からの光の一部を用いること
により、LED等の新たな発光素子を設けることが省け
るから、省電力化および省スペース化を図ることができ
る。
【0183】なお、上記発信部7cでは、読み出し窓7
iを筺体22におけるバックライト24が設置された面
に設けた例を挙げたが、これに限定されることはなく、
筺体22における他の面に設けることが可能である。
【0184】さらに、図25に示す上記光スイッチング
素子7gを透明電極に代え、上記反射電極7fを反射電
極とスイッチング素子とを組み合わせたものに代えるこ
ともできる。また、上記集光部材7hは、画像表示部3
上に密着して形成することも可能であり、信号の伝達
上、支障がなければ省くこともできる。
【0185】以上では、画像表示部3として透過型の液
晶表示パネルを例にとり、表示用の光の方向とデータの
発信方向が異なる場合の例を示したが、次に、上記と同
様に、画像表示部3として透過型の液晶表示パネルを用
い、上記の光の方向とデータの発信方向が同一方向の場
合について説明する。
【0186】図26に示すように、上記画像表示部3に
おける表示部の周辺部の外側で、かつ、バックライト2
4からの光が照射される位置に、発信部7cが設けられ
ている。上記発信部7cは、光透過性を有する光スイッ
チング素子7gと、その対向電極となる透明電極7j
と、上記両者7g・7j間に挟まれた液晶(図示せず)
とを有している。上記光スイッチング素子7gは、デー
タ信号に基づいてスイッチング素子としてのTFT(図
示せず)により駆動される。
【0187】上記発信部7cでは、上記両者7g・7j
間の電圧を、送信すべきデータ信号に基づいて変化させ
ることにより、バックライト24からの入射される光が
変調されて外部に発信される。なお、上記発信部7cで
は、必要に応じて光路上にマイクロレンズ等の集光手段
を設けてもよいし、上記両者7g・7jの位置関係は逆
であってもよい。
【0188】上記光スイッチング素子7gは、画像表示
部3の液晶表示部15の作製と同時にモノリシックに形
成することも可能である。これにより、上記発信部7c
の製造プロセスを簡略化できて、上記発信部7cの製造
コストを抑制できるものとなっている。
【0189】さらに、上記発信部7cとして、上記光ス
イッチング素子7gに代えて、図19に示す前述した光
送受信部21をモノリシックに形成して用いることがで
きる。このような構成では、発信部7cの製造プロセス
が簡略化されるのみならず、スタイラスペン入力用の受
光部材として上記光送受信部21を共用させることも可
能となる。
【0190】なお、光送受信部21を用いた場合のデー
タの送受信は、次のようにして行われる。まず、光発信
については、画像情報等の信号を光として発信すると
き、光送受信部21のソース電極に一定電位を印加して
おき、光送受信部21のゲート電極21eにデータ信号
に基づくパルスを印加することにより、ソース電極21
fとドレイン電極21gとが上記パルスに応じて導通す
る。
【0191】これにより、送信すべきデータ信号と同等
な信号が液晶21mに印加されるので、上記液晶21m
により光が上記パルスに応じて変調されて外部に発信さ
れる。よって、上記光送受信部21を光変調手段として
用いることができる。
【0192】なお、光を変調する方法は、上記に限定さ
れるものではなく、上記のゲート電極21eにトランジ
スタをONさせるために定電圧を印加し、上記のソース
電極21fに光変調用のデータ信号を印加しても上記光
を変調させることができる。
【0193】次に、光受信について説明すると、受信す
べき光が、透明基板20の裏面側から、図中の多結晶シ
リコン層21hに照射されるように上記光の光路を設定
する。このような光路は、反射等により設けることもで
き、また、TFT基板15aを画像表示部3の表示面側
に配することにより、受信すべき光を画像表示部3の表
示面側から受光することができる。
【0194】上記多結晶シリコン層21hは入射した光
により、光リーク電流が発生し、上記光により上記ソー
ス電極21fおよびドレイン電極21g間が導通する。
なお、上記光を増幅するための光増幅部を上記光路上に
設けてもよい。
【0195】このとき、上記ソース電極21fに一定電
圧を印加しておくと、変調によって強弱を有する上記光
の変化に応じたデータ信号がドレイン電極21gに発生
し、よって、上記データ信号に応じた電位が画素電極2
1nに発生して保持される。
【0196】このような電位は、必要に応じて、上記画
素電極21nに接続されている、例えば図1に示すデー
タ信号線3bや走査信号線3cを介して他の部位に伝達
することができるから、上記データ信号を所定の部位に
伝達でき、上記光からデータ信号を再生することが可能
となる。
【0197】さらに、一旦、液晶21mに定電位を印加
した後、光送受信部21を受光状態として、上記定電位
の変化を直接例えば図1に示すデータ信号線3bや走査
信号線3cを介して他の部位に伝達することもできる。
【0198】ところで、従来技術として、特開昭64-1
3527号公報では、単純マトリクス型LCDにおいて、各
走査信号線の電極,各データ信号線の電極の入力段に、
光導電体層の光スイッチをそれぞれ設けた構成が開示さ
れている。
【0199】しかしながら、上記従来のの構成では、
パネル側に電極分だけの光導電体層の光スイッチが必要
であり、さらに発信側に多数の発光素子が必要であり、
機器の形状の小型化に適さないばかりか、コスト増を招
いている。
【0200】また、従来技術としての特開平3-261991
号公報では、コモンドライバへの入力段に光結合段を設
けた構成が示されている。これは、高圧側と低圧側との
回路を上記光結合段により、電気的に分離することによ
り、上記回路の一部のみを高耐圧構成として製造コスト
の低減を図ったものである。
【0201】したがって、上記の公報の構成は、本発
明の主旨とは全く趣を異にするのみならず当然のことな
がら、表示パネル1の受光手段8を各ドライバ4・5等
と同時にモノリシックに形成することにより、上記表示
パネル1の大型化を回避し、上記受光手段8の形成の手
間を軽減できるという本願発明について何ら考慮されて
いない。
【0202】さらに述べるなら、前述した従来技術とし
ての〜の公報の構成は、単純マトリクス型表示装置
のみしか考慮しておらず、現在主流となっているアクテ
ィブマトリクス型、特にTFTを用いた液晶表示装置に
ついては全く考慮されていない。
【0203】また、従来技術としての特開平4-175692
号公報では、本発明と趣旨が異なるが、上ケースが下ケ
ースに開閉自在に取り付けられた小型電子機器において
LCDパネルを含むケース側にフォトセンサー、もう一
方のケース側にLEDを設けた工程が開示されている。
上記構成においても、データの授受は一方向のみであ
り、さらにLEDを用いているため消費電力の増大を招
いている。
【0204】さらに、上記従来のの公報の構成では、
データの発信に多数のLEDを用いているため、消費電
力の削減を図ることが困難なものとなっており、よっ
て、メモリカードの動作寿命が短くなり、また、電池等
の交換を頻繁に行う必要があり、その上、メモリカード
における記憶方法の種類によっては記憶データの破壊を
招くおそれがあるというメモリカードにとっては致命的
な問題を生じている。
【0205】しかしながら、上記実施例の構成では、外
部機器23での発光部材を省くことが可能となるので、
上記外部機器23における省電力化を図れて、上記問題
を回避できる。
【0206】また、上記〜の公報の構成では、表示
パネル1としてのパネル側は受信するのみで、発信でき
ない構造となっており、データの双方向的な授受には適
さないという問題を生じている。なお、パネル側から、
上記データを情報処理する周辺基板へのデータの転送
は、最近その必要性が増しており、例えば、いわゆるペ
ン入力等において用いられている。
【0207】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の画像表示装置
は、以上のように、画像信号により画像を表示する画像
表示手段が装置本体に設けられ、画像信号を発生するた
めの周辺基板が上記装置本体に設けられ、画像信号を含
み、上記画像表示手段を制御するための信号を変調光に
変換し、上記変調光を周辺基板から発信する光発信手段
が上記周辺基板に設けられ、上記変調光から上記信号を
再生し、画像表示手段に出力する受光手段が上記変調光
を受光するように上記画像表示手段に設けられている構
成である。
【0208】それゆえ、上記構成では、従来のようなフ
レキシブル基板等の実装ピッチの微細化に伴う実装不良
の発生、組み立て時でのフレキシブル基板等を含めた機
械的な損傷や、上記フレキシブル基板等の端子に接触す
ることによる静電気に起因する静電破壊等を防止するこ
とができる。これにより、上記構成は、組み立て時や、
動作時における信頼性を向上できるという効果を奏す
る。
【0209】さらに、上記構成では、画像表示手段と周
辺基板との間は、変調光によって画像信号が伝達される
ので、従来のような正確さが要求される上記両者間の接
続工程を省くことができて、コネクタ等の部品点数の削
減と合わせ製造コストを従来より抑制することが可能と
なるという効果も奏する。
【0210】本発明の請求項2記載の画像表示装置は、
請求項1記載の画像表示装置において、画像における位
置情報等の情報信号を入力手段に基づいて出力する検出
手段が上記画像表示手段に設けられ、上記情報信号を変
調光に変換し、上記変調光を画像表示手段から発信する
光発信部材が画像表示手段に設けられ、情報信号を処理
するための周辺基板に対して、上記変調光の受光によっ
て情報信号を再生する受光部材が、上記情報信号を出力
するように設けられている構成である。
【0211】それゆえ、上記構成は、情報信号を画像表
示手段から周辺基板に発信できると共に、上記画像表示
手段と周辺基板との間は、変調光によって接続されるか
ら、請求項1の構成の効果と同様に、組み立て時や、動
作時における信頼性を向上できるという効果を奏し、そ
の上、接続用端子等の部品点数の削減と合わせ製造コス
トを従来より抑制できるという効果も奏する。
【0212】本発明の請求項3記載の画像表示装置は、
請求項2記載の画像表示装置において、画像表示手段は
液晶表示手段であり、光発信部材は、液晶表示部を備
え、上記液晶表示手段の一部に形成されている構成であ
る。
【0213】それゆえ、上記構成は、さらに、液晶表示
部を備える光発信部材を、液晶表示手段の一部と兼用で
きるので、上記光発信部材を装置本体に別に設けた場合
と比べると上記光発信部材のための装置本体のスペース
を削減でき、上記装置本体の小型化を図ることができる
という効果を奏する。
【0214】本発明の請求項4記載の画像表示装置は、
請求項3記載の画像表示装置において、液晶表示手段に
おける画像の形成のための表示用光を発生する光源が装
置本体内に設けられ、光発信部材は、上記表示用光の一
部が照射されるように設けられている構成である。
【0215】それゆえ、上記構成は、光発信部材からの
情報信号を示す変調光の生成には、表示用光の一部を用
いることができるので、上記光発信部材からの変調光の
ための発光部材を、別に、設けることを省くことができ
るので、装置本体における小型化と、低消費電力化を図
ることができるという効果を奏する。
【0216】本発明の請求項5記載の画像表示装置は、
請求項1記載の画像表示装置において、画像表示手段に
おける画像の形成のための表示用光を発生する光源が装
置本体内に設けられ、上記光発信手段は、反射型液晶か
らなり、上記表示用光の一部が照射されるように設けら
れている構成である。
【0217】それゆえ、上記構成は、さらに、表示用光
の一部を反射型液晶にて画像信号に基づいて上記光の強
度を変えて反射することにより変調光を生成でき、周辺
基板の光発信手段から、上記変調光を受光手段に伝達す
ることができる。
【0218】これにより、上記構成では、光発信手段か
らの画像信号を示す変調光には、表示用光の一部を用い
たので、別に、発光手段などを設けることを回避できる
から、周辺基板における小型化と、装置本体における低
消費電力化を図ることができるという効果を奏する。
【0219】本発明の請求項6記載の画像表示装置は、
請求項1、2、3、4または5記載の画像表示装置にお
いて、受光手段は、各画素部を駆動するための電力を供
給できる太陽電池である構成である。
【0220】それゆえ、上記構成は、太陽電池を設けた
ことにより、従来必要であった画像表示手段への電源線
を省くことができて、装置本体の小型化を図ることがで
きるという効果を奏する。
【0221】本発明の請求項7記載の画像表示装置は、
画像信号により画像を表示する画像表示手段が装置本体
に設けられ、画像信号等の信号を変調光に変換し、上記
変調光を外部に発信する光発信部材が上記画像表示手段
の一部に設けられ、上記光発信部材は、上記変調光の受
信によって信号を再生して記憶し、装置本体に対して着
脱自在な外部機器を上記装置本体に装着したときに上記
外部機器に変調光を発信できるように設けられている構
成である。
【0222】それゆえ、上記構成では、装置本体と外部
機器との電気的な接続を変調光によって行うことができ
ることから、上記両者間の信号の伝達のために正確さが
要求される機械的な接続を省くことができるから、外部
機器を着脱する操作者の手間を軽減することができる。
【0223】その上、上記構成では、光発信部材を、画
像表示手段の一部と兼用できるので、上記光発信部材を
装置本体に別に設けた場合と比べると上記光発信部材の
ための装置本体のスペースを削減でき、上記装置本体の
小型化を図ることができるという効果を奏する。
【0224】本発明の請求項8記載の画像表示装置は、
画像信号により画像を表示する液晶表示手段が装置本体
に設けられ、上記画像を表示するための表示用光を発生
する光源が上記装置本体内に設けられ、上記光源からの
光の一部が照射されて画像信号等の信号を変調光に変換
し、上記変調光を外部に発信する液晶からなる光発信部
材が装置本体に設けられ、上記光発信部材は、上記変調
光の受信によって信号を再生して記憶し、装置本体に対
して着脱自在な外部機器を上記装置本体に装着したとき
に上記外部機器に変調光を発信できるように設けられて
いる構成である。
【0225】それゆえ、上記構成では、さらに、光発信
部材からの情報信号を示す変調光の生成には、表示用光
の一部を用いることができるので、別に、上記光発信部
材のための発光部材を外部機器に設けることを省くこと
ができる。これにより、上記構成は、装置本体の大型化
を回避することができるという効果を奏する。
【0226】本発明の請求項9記載の画像表示装置は、
請求項8記載の画像表示装置において、外部機器からの
画像信号等の信号に基づく変調光を受信する受光手段が
装置本体に設けられ、上記外部機器は、上記変調光を発
信できる反射型の液晶表示部を備え、装置本体に装着さ
れたときに上記液晶表示部に対して上記光源からの光の
一部が照射されるように設定されている構成である。
【0227】それゆえ、上記構成は、光発信手段からの
画像信号等の信号を示す変調光の生成には、表示用光の
一部を用いることができるので、別に、発光手段などを
外部機器に設けることを回避できる。よって、上記外部
機器における消費電力を抑制できるので、着脱自在な上
記外部機器における電源の長寿命化を図れて、上記外部
機器において記憶された信号の安全性を向上できるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像表示装置の実施例1における表示
パネルおよびそれに対して変調光を授受する周辺基板の
要部構成図である。
【図2】上記表示パネルおよび周辺基板の間の変調光に
よる信号の授受の一例を示す構成図である。
【図3】上記授受の他の例を示す構成図である。
【図4】上記授受のさらに他の例を示す構成図である。
【図5】上記授受のさらに他の例を示す構成図である。
【図6】上記授受のさらに他の例を示す構成図である。
【図7】上記周辺基板の光発信手段と、上記表示パネル
の受光手段とを示すブロック図である。
【図8】上記表示パネルの発信部から上記周辺基板の受
光部材への表示用光を用いた変調光の発信を示す要部構
成図である。
【図9】上記表示パネルの発信部から上記周辺基板の受
光部材への外光を用いた変調光の発信を示す要部構成図
である。
【図10】上記周辺基板の光発信手段から上記液晶表示
部の受光部への変調光の受信を示す要部構成図である。
【図11】上記受光部に太陽電池を用いたときの一変形
例を示す要部構成図である。
【図12】上記受光部に太陽電池を用いたときの他の変
形例を示す要部構成図である。
【図13】上記周辺基板の光発信手段から上記液晶表示
部の受光部への変調光の受信を示す要部構成図である。
【図14】上記受光部に太陽電池を用いたときのさらに
他の変形例を示す要部構成図である。
【図15】上記周辺基板と液晶表示部との間を所定間隔
に維持するためのスペーサーを示す要部構成図である。
【図16】上記周辺基板における光発信手段の一変形例
としての液晶表示素子を示す要部構成図である。
【図17】上記液晶表示素子の他の変形例を示す要部構
成図である。
【図18】上記液晶表示素子のさらに他の変形例を示す
説明図であって、(a)は上記液晶表示素子のための開
口部を有する基板の斜視図であり、(b)は上記開口部
に設けられた上記液晶表示素子の要部構成図である。
【図19】上記発信部および受光部の双方の機能を有
し、一体化した光送受信部の要部構成図である。
【図20】本発明の画像表示装置の実施例2における筺
体、発信部および受光部の位置関係を示す概略斜視図で
ある。
【図21】上記筺体、発信部および受光部の他の位置関
係を示す概略斜視図である。
【図22】上記筺体と外部機器との間における変調光の
授受の一例を示す要部構成図である。
【図23】上記授受の他の例を示す要部構成図である。
【図24】上記授受のさらに他の例を示す要部構成図で
ある。
【図25】上記筺体におけるバックライトの光の一部
を、上記発信部の光源として用いた一例を示す要部構成
図である。
【図26】上記筺体におけるバックライトの光の一部
を、上記発信部の光源として用いた他の例を示す要部構
成図である。
【図27】従来の画像表示装置であって、TAB方式に
よる接続を用いた例を示す平面図である。
【図28】従来の画像表示装置であって、COG方式に
よる接続を用いた例を示す平面図である。
【図29】上記画像表示装置であって、COG方式によ
る接続を用いた例を示す側面図である。
【図30】上記画像表示装置を外部と接続する際に中継
基板を用いることを示す平面図である。
【図31】従来の携帯型情報端末機器と、それに収納さ
れるメモリカードとを示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 表示パネル(画像表示手段) 2 周辺基板 8 受光手段 10 光発信手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山根 康邦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像信号により画像を表示する画像表示手
    段が装置本体に設けられ、 画像信号を発生するための周辺基板が上記装置本体に設
    けられ、 画像信号を含み、上記画像表示手段を制御するための信
    号を変調光に変換し、上記変調光を周辺基板から発信す
    る光発信手段が上記周辺基板に設けられ、 上記変調光から上記信号を再生し、画像表示手段に出力
    する受光手段が上記変調光を受光するように上記画像表
    示手段に設けられていることを特徴とする画像表示装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像表示装置において、 画像における位置情報等の情報信号を入力手段に基づい
    て出力する検出手段が上記画像表示手段に設けられ、 上記情報信号を変調光に変換し、上記変調光を画像表示
    手段から発信する光発信部材が画像表示手段に設けら
    れ、 情報信号を処理するための周辺基板に対して、上記変調
    光の受光によって情報信号を再生する受光部材が、上記
    情報信号を出力するように設けられていることを特徴と
    する画像表示装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の画像表示装置において、 画像表示手段は液晶表示手段であり、 光発信部材は、液晶表示部を備え、上記液晶表示手段の
    一部に形成されていることを特徴とする画像表示装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の画像表示装置において、 液晶表示手段における画像の形成のための表示用光を発
    生する光源が装置本体内に設けられ、 光発信部材は、上記表示用光の一部が照射されるように
    設けられていることを特徴とする画像表示装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の画像表示装置において、 画像表示手段における画像の形成のための表示用光を発
    生する光源が装置本体内に設けられ、 上記光発信手段は、反射型液晶からなり、上記表示用光
    の一部が照射されるように設けられていることを特徴と
    する画像表示装置。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4または5記載の画像
    表示装置において、 受光手段は、画像表示手段を駆動するための電力を供給
    できる太陽電池であることを特徴とする画像表示装置。
  7. 【請求項7】画像信号により画像を表示する画像表示手
    段が装置本体に設けられ、 画像信号等の信号を変調光に変換し、上記変調光を外部
    に発信する光発信部材が上記画像表示手段の一部に設け
    られ、 上記光発信部材は、上記変調光の受信によって信号を再
    生して記憶し、装置本体に対して着脱自在な外部機器を
    上記装置本体に装着したときに上記外部機器に変調光を
    発信できるように設けられていることを特徴とする画像
    表示装置。
  8. 【請求項8】画像信号により画像を表示する液晶表示手
    段が装置本体に設けられ、 上記画像を表示するための表示用光を発生する光源が上
    記装置本体内に設けられ、 上記光源からの光の一部が照射されて画像信号等の信号
    を変調光に変換し、上記変調光を外部に発信する液晶か
    らなる光発信部材が装置本体に設けられ、 上記光発信部材は、上記変調光の受信によって信号を再
    生して記憶し、装置本体に対して着脱自在な外部機器を
    上記装置本体に装着したときに上記外部機器に変調光を
    発信できるように設けられていることを特徴とする画像
    表示装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の画像表示装置において、 外部機器からの画像信号等の信号に基づく変調光を受信
    する受光手段が装置本体に設けられ、 上記外部機器は、上記変調光を発信できる反射型の液晶
    表示部を備え、装置本体に装着されたときに上記液晶表
    示部に対して上記光源からの光の一部が照射されるよう
    に設定されていることを特徴とする画像表示装置。
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