JPH08160790A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08160790A
JPH08160790A JP29852994A JP29852994A JPH08160790A JP H08160790 A JPH08160790 A JP H08160790A JP 29852994 A JP29852994 A JP 29852994A JP 29852994 A JP29852994 A JP 29852994A JP H08160790 A JPH08160790 A JP H08160790A
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JP
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heat roller
roller
heat
toner
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JP29852994A
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Inventor
Kazuo Yoneyama
一男 米山
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、記録紙に対してしわが発生し易い挙
動を回避できる定着装置を備えた画像形成装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】プロセスユニット3により記録紙Pにトナーを
付着して画像を形成し、その後定着装置21により記録
紙に付着したトナーを定着する画像形成装置において、
定着装置は、記録紙のトナーを加熱するヒートローラ2
3と、ヒートローラに接触してヒートローラとともに回
転して記録紙を挟んで搬送しな記録紙のトナーを加圧す
るプレスローラ24と、プロセスユニットから搬送され
てきた記録紙をヒートローラの外周面に案内する案内部
材30とを具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱ローラ方式の定着装置
を備えたファクシミリ装置などの画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式により記録紙にトナーを付
着して画像を形成し、その後定着装置により記録紙に付
着したトナーを定着するファクシミリ装置などの画像形
成装置においては、定着装置として、記録紙のトナーを
加熱するヒートローラと、このヒートローラをその軸方
向に沿って加熱するヒータと、前記ヒートローラに接触
してヒートローラとともに回転して記録紙を挟んで搬送
しながら前記記録紙のトナーを加圧するプレスローラと
を備えた熱ローラ方式のものがある。
【0003】このような形式が採用された従来のファク
シミリ装置の一例を図6を参照して説明する。
【0004】図中1は装置本体で、この装置本体1の下
部には多数の記録紙Pが積層された用紙カセット2が挿
脱可能に設けられている。用紙カセット2の上側にはプ
ロセスユニット3が設けられており、これは電子写真方
式により記録紙にトナー画像を形成するもので、感光体
ドラム4および現像装置5が備えられている。6は記録
紙の搬送通路で、これは記録紙Pを用紙カセット2から
プロセスユニット3まで搬送する通路である。7は給紙
ローラで、これは図示しない回転駆動装置により回転さ
れて用紙カセット2に積層された記録紙Pを繰り出すも
のである。8、9は搬送通路6の入口部に設けられた搬
送ローラで、これは図示しない回転駆動装置により回転
されて記録紙Pを搬送通路6に送り込むものである。
【0005】10は搬送通路6の出口部とプロセスユニ
ット3との間に設けられたフィードローラで、これは図
示しない回転駆動装置により回転される。11はこのフ
ィードローラ10に接触して設けられたピンチローラ
で、これはフィードローラ10の回転に従動して回転さ
れてフィードローラ10とともに記録紙Pをプロセスユ
ニット3に搬送するものである。
【0006】なお、12は露光装置で、これはプロセス
ユニット3の感光体ドラム4に画像信号に基づいた露光
を行うものである。13は送信用原稿を搬送しながらこ
の原稿に記載された情報を読み取る原稿読取り装置であ
る。
【0007】このような構成において、用紙カセット2
に積層された記録紙Pは回転する給紙ローラ7により1
枚づつ順次繰り出される。繰り出された記録紙Pは回転
する搬送ローラ8、9により搬送力を与えられて入口部
から搬送通路6を通り出口部へ搬送される。出口部に達
した記録紙Pはこれは回転するフィードローラ10とピ
ンチローラ11により搬送力が与えられてプロセスユニ
ット3を通過して搬送される。プロセスユニット3で
は、感光体ドラム4の外周面が露光装置12により露光
されると、この外周面に静電潜像が形成される。次い
で、現像装置5により感光体ドラム4の外周面にトナー
が付着されてトナー像が形成される。記録紙Pがプロセ
スユニット3を通過すると、感光体ドラム4の外周面に
付着している画像を形作るトナーが記録紙Pに転写され
て記録紙Pに付着する。
【0008】一方、21は定着装置で、これは装置本体
1においてプロセスユニット3に対して記録紙搬送方向
の下流側に位置して設けられている。定着装置21は熱
ローラ式と呼ばれるもので、図7に示すように装置フレ
ーム22に設けられたヒートローラ23とプレスローラ
24を備えている。ヒートローラ23は円筒体をなすも
ので、記録紙搬送方向に対して直角な方向に配置され、
装置本体1に設けられた図示しない軸受に回転自在に支
持されるとともに、装置本体1に設けられた図示しない
回転駆動装置により回転駆動される。
【0009】また、ヒートローラ23の内部にはヒータ
の一例であるヒートランプ25が挿通して配置されてい
る。このヒートランプ25は例えばハロゲンランプが用
いられており、ヒートローラ23の軸方向長さに相当す
る長さを有している。ヒートランプ23は、ヒートロー
ラ23が記録紙P上のトナーを加熱して溶融させるに必
要な温度にヒートローラ23を加熱するためのもので、
このようにヒートローラ23を加熱するに必要な発熱コ
イルを有している。そして、ヒートランプ25は電源か
ら発熱コイルに電流を流すと、発熱コイルが抵抗発熱
(発光)してヒートローラ23の軸方向全体を加熱す
る。
【0010】プレスローラ24はヒートローラ23の下
側にこれと平行に配置され、装置本体1に設けられた図
示しない軸受に回転自在に支持されるとともに、図示し
ない弾性体によりヒートローラ23に押圧接触されてい
る。プレスローラ24はヒートローラ23の回転に従動
して回転される。
【0011】また、装置フレーム22にはプレスローラ
24に対して記録紙搬送方向上流側に位置して受け台2
6が設けられている。この受け台26はプロセスユニッ
ト3から搬送されてきた記録紙Pを上面で受けて案内す
るもので、プレスローラ24に対して所定距離離間して
いる。すなわち、受け台26はプレスローラ24に対し
て所定距離をもって記録紙Pを受けて案内する。
【0012】なお、図中27は排出ローラ、28はピン
チローラであり、これら各ローラ27、28はヒートロ
ーラ23およびプレスローラ24に対して記録紙搬送方
向下流側に位置して装置フレーム22に設けられてい
る。排出ローラ27は図示しない回転駆動装置により回
転駆動され、ピンチローラ28は排出ローラ27に接触
して排出ローラ27に従動して回転される。29はヒー
トローラ23およびプレスローラ24と排出ローラ27
およびピンチローラ28との間に設けられた分離爪であ
る。
【0013】このように構成された定着装置21の作動
について説明する。記録紙Pはプロセスユニット3にて
画像を表すトナーが付着された後に定着装置21に搬送
される。プロセスユニット3から搬送されてきた記録紙
Pは受け台26の上面で受けられ、受け台26の上面を
滑って前進し、図示矢印方向に回転している。ヒートロ
ーラ23とプレスローラ24との接触部に入る。
【0014】そして、記録紙Pはヒートローラ23とプ
レスローラ24の間を通過する。この時、記録紙Pに付
着されたトナーはヒートローラ23により加熱されると
ともに、プレスローラ24に圧力が加えられて記録紙P
に定着される。なお、従来はヒートランプ25が軸方向
全体にわたり均一な発熱分布になるように構成され、ヒ
ートローラ23の軸方向全体にわたり均一に加熱するよ
うに設定されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の定着装置21においては、記録紙Pに定着動作を行
う場合に、次に述べる理由に記録紙Pにしわが発生して
記録紙Pの品質を低下させるという問題がある。
【0016】その一つは記録紙Pの挙動を原因とするも
のである。すなわち、プロセスユニット3を通過した記
録紙Pはたるみが生じた不安定な状態で搬送されてく
る。そうすると受け台26の上面を滑ってプレスローラ
24まで移動してきた記録紙Pがたるみが存在すること
により、ヒートローラ23の外周面に接触せずプレスロ
ーラ24の外周面に接触する。
【0017】そして、記録紙Pはたるみが存在する不安
定な状態であることから、記録紙Pの左右幅方向のいず
れか一方の側部が、回転するプレスローラ24に引かれ
て、先にヒートローラ23とプレスローラ24との接触
部に引き込まれ、その後に他方の側部がヒートローラ2
3とプレスローラ24との接触部に引き込まれることが
ある。すなわち、記録紙Pがヒートローラ23とプレス
ローラ24との接触部の軸方向に対して左右幅方向が傾
いた状態でヒートローラ23とプレスローラ24との接
触部を通過することがある。この場合には、記録紙Pは
均一な状態で移動できず、記録紙Pに部分的に無理な力
が加わってしわが発生することになる。
【0018】他は記録紙Pを加熱する熱を原因とするも
のである。すなわち、一般に熱ローラ式の定着装置はヒ
ータにより熱を発生し、この熱がファクシミリ装置の装
置本体1の内部にこもると、装置本体1に設けられた他
の装置に悪影響を与える。このため、熱ローラ式の定着
装置を用いる場合には、専用のファンを設けて定着装置
21の近傍の熱せられた空気を装置本体1の外部に排出
して定着装置21が発する熱が装置本体1の内部にこも
らないようにしている。
【0019】このファンを記録紙が搬送する通路上に設
けると記録紙の搬送を阻害するので、通常ファンは定着
装置21の軸方向の一方の端部の側方に設けている。こ
のため、ファンを駆動すると装置本体1の内部における
熱せられた空気は、定着装置21の軸方向に沿ってファ
ンに向けて流れることになる。この結果、定着装置21
のヒートローラ23はファンに近い端部の温度が中央部
の温度に比較して高くなり、ファンから遠い端部の温度
が中央部の温度に比較して低くなる。
【0020】このようなヒートローラ23の不均一な温
度分布に影響により、がが温度が高いファンに近いヒー
トローラ23の端部に接する記録紙Pの部分にしわが発
生し易くなる。
【0021】本願の発明は前記事情に基づいてなされた
もので、記録紙に対してしわが発生し易い挙動を回避で
きる定着装置を備えた画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0022】また、本願の発明は前記事情に基づいてな
されたもので、記録紙に対してしわが発生し易い熱的影
響を与えることを回避できる定着装置を備えた画像形成
装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像形成装置
は、プロセスユニットにより記録紙にトナーを付着して
画像を形成し、その後定着装置により前記記録紙に付着
したトナーを定着する画像形成装置において、前記定着
装置は、記録紙のトナーを加熱するヒートローラと、前
記ヒートローラに接触してヒートローラとともに回転し
て記録紙を挟んで搬送しながら記録紙のトナーを加圧す
るプレスローラと、前記プロセスユニットから搬送され
てきた記録紙を前記ヒートローラの外周面に向けて案内
する案内部材とを具備することを特徴とする。
【0024】請求項2の画像形成装置は、プロセスユニ
ットにより記録紙にトナーを付着して画像を形成し、そ
の後定着装置により前記記録紙に付着したトナーを定着
する画像形成装置において、前記定着装置は、記録紙の
トナーを加熱するヒートローラと、このヒートローラを
その軸方向に沿って加熱するヒータと、前記ヒートロー
ラに接触してヒートローラとともに回転して記録紙を挟
んで搬送しながら記録紙のトナーを加圧するプレスロー
ラとを具備し、前記ヒータは、前記ヒートローラの周囲
の雰囲気における温度分布に応じて、前記ヒートローラ
の軸方向に沿って発熱温度が部分的に異なっていること
を特徴とする。
【0025】
【作用】請求項1の発明によれば、プロセスユニットに
よりトナーが付着されて画像が形成された記録紙は、定
着装置に搬送されてきた時点でヒートローラとプレスロ
ーラの手前において、案内部材によりヒートローラの外
周面に向けて案内される。そして、記録紙は案内部材に
よりヒートローラの外周面に近傍まで導かれた後、その
自重によりヒートローラの外周面に沿いながら下向きに
移動し、ヒートローラとプレスローラとの接触部に移動
する。そして、記録紙はヒートローラとプレスローラと
の接触部を通過して記録紙に付着したトナーが定着され
る。
【0026】すなわち、記録紙は定着装置に到達する
と、たるみがあってもプレスローラの外周面に接触せ
ず、案内部材により安定してヒートローラとプレスロー
ラとの接触部に安定して導かれる。そして、記録紙は左
右幅方向に傾くことなく無理無くヒートローラとプレス
ローラとの接触部を通過する。このため、記録紙はしわ
が発生することなくヒートローラとプレスローラとの接
触部を通過して定着動作が行われる。
【0027】請求項2の発明によれば、定着装置におい
てヒートローラを加熱するために設けられるヒータは、
ヒートローラの周囲の雰囲気における温度分布に応じ
て、ヒートローラの軸方向に沿って発熱温度が部分的に
異なっているので、ヒートローラの周囲の雰囲気におけ
る温度分布に応じて、ヒータがヒートローラに対してそ
の軸方向全体にわたり温度が均一になるように加熱する
ことができる、このため、ヒートローラの周囲の雰囲気
における温度分布が不均一な場合でも、ヒートローラに
対してその軸方向全体にわたり温度を均一にすることが
でき、ヒートローラとプレスローラとの接触部を通過す
る記録紙を均一に加熱して、不均一な加熱による記録紙
のしわの発生を抑えることができる。
【0028】
【実施例】請求項1の発明の実施例について図1ないし
図3を参照して説明する。
【0029】この実施例は本発明を例えば図6に示すフ
ァクミリ装置に適用したものである。図1はファクミリ
装置を示し、図2は定着装置を示し、図3は案内部材の
一例を示している。これら図1ないし図3において図6
および図7と同じ部分は同じ符号を付して説明を省略す
る。
【0030】この実施例において、本発明の特徴である
定着装置21に設ける案内部材について説明する。図中
30は案内部材で、これは例えば合成樹脂で形成されて
いる。この案内部材30は受け台26の上面に組合せて
設けられる。この案内部材30は図2および図3に示す
ように受け台26の上面に載る部分30aと、この部分
からヒートローラ23の外周面に向けて延出する部分3
0bと、受け台26において記録紙搬送方向上流側部に
形成された角部26aに重なる部分30cと、受け台2
6において角部26aに連続する側面に重なる部分30
dとを有している。
【0031】この中で部分30bは、プロセスユニット
から搬送されてきた記録紙Pを、ヒートローラ23の外
周面に向けて案内することにより、記録紙Pが自重によ
りヒートローラ23の外周面に沿いながら下向きに移動
し、ヒートローラ23とプレスローラ24との接触部に
移動するためのものである。このため、部分30bは、
ヒートローラ23の中心線より低い位置であって、記録
紙Pが良好にヒートローラ23とプレスローラ24との
接触部に移動できる高さ位置にあり、且つ部分30bの
先端とヒートローラ23の外周面との間には間隙が形成
されている。
【0032】この実施例の作動について説明する。
【0033】プロセスユニット3によりトナーが付着さ
れて画像が形成された記録紙Pは、定着装置21に搬送
されてきた時点でヒートローラ23とプレスローラ24
の手前において、図示Y方向から案内部材30の部分3
0cに接触し、次いで案内部材30の部分30a上を滑
って部分30bに達し、ヒートローラ23の外周面に向
けて案内される。そして、記録紙Pは案内部材30の部
分30bによりヒートローラ23の外周面に近傍まで導
かれた後、その自重によりヒートローラ23の外周面に
沿いながら下向きに移動し、ヒートローラ23とプレス
ローラ24との接触部に移動する。そして、記録紙Pは
ヒートローラ23とプレスローラ24との接触部を通過
して記録紙Pに付着したトナーが定着される。
【0034】すなわち、記録紙Pは定着装置21に到達
すると、たるみがあってもプレスローラ24の外周面に
接触せず、案内部材30により安定してヒートローラ2
3とプレスローラ24との接触部に安定して導かれる。
そして、記録紙Pは左右幅方向に傾くことなく無理無く
ヒートローラ23とプレスローラ24との接触部を通過
する。このため、記録紙Pはしわが発生することなくヒ
ートローラ23とプレスローラ24との接触部を通過し
て定着動作が行われる。従って、請求項1の発明によれ
ば、記録紙に対してしわが発生し易い挙動を回避できる
定着装置を備えた画像形成装置を得ることができる。
【0035】最後に、記録紙Pは分離爪29によりヒー
トローラ23から分離され、さらに排出ローラ27およ
びピンチローラ28により装置フレーム22から排出さ
れ、さらに装置本体1から排出される。
【0036】なお、本発明は前述した実施例に限定され
ずに、種々変形して実施することができる。例えば案内
部材は実施例の構成に限定されない。また、本発明はフ
ァクシミリ装置に限定されずに、プロセスユニットによ
り記録紙にトナーを付着して画像を形成し、その後熱定
着式の定着装置により記録紙に付着したトナーを定着す
る画像形成装置に広く適用できる。
【0037】請求項2の発明の実施例について図4ない
し図5を参照して説明する。
【0038】この実施例は本発明を例えば図6に示すフ
ァクミリ装置に適用したものである。図4はファクミリ
装置に設けられる定着装置21を示しており、図4にお
いて図7と同じ部分は同じ符号を付して説明を省略す
る。
【0039】この実施例においてヒートランプ25は、
ヒートローラ23の周囲の雰囲気における温度分布に応
じて、ヒートローラ23の軸方向に沿って発熱温度を部
分的に異ならせることができる機能を有している。すな
わち、ファクシミリ装置の装置本体21の内部において
定着装置21の周囲の雰囲気の温度分布、およびこの雰
囲気の温度分布に影響されるヒートローラ23の軸方向
の温度分布を予測し、このヒートローラ23の軸方向の
予測温度分布に基づいて、ヒートローラ23の軸方向の
温度分布を均一的にすべく、ヒートランプ25の軸方向
における発熱を部分的に異ならせる、つまり軸方向にお
ける発熱分布を不均一にできるようになっている。
【0040】具体的には、図4に示すように装置本体1
には定着装置21の軸方向の一方の端部の側方に排熱用
のファン33が設けられており、このファン33の駆動
により定着装置21の周囲の温度は、定着装置21の一
方の端部側が高く、他方の端部側が低くなる勾配を持つ
ことになる。この雰囲気の温度分布の影響によりヒート
ローラ23の温度は、図5(b)の線図のB線に示すよ
うに軸方向の一方の端部が中央部より高く、他方の端部
が中央部より低いという勾配を持つ。そこで、ヒートラ
ンプ25はヒートローラ23の軸方向に沿い一方の端部
の発熱を中央部より小さくし、他方の端部の発熱を中央
部より大きくする。そして、このヒートランプ25でヒ
ートローラ23を加熱することにより、図5(a)の線
図のB線に示すように図5(b)の線図のB線に示す従
来の温度分布に比較してヒートローラ23の軸方向の全
体にわたりはるかに均一な状態の温度分布に近付けるこ
とができる。
【0041】なお、図5(a)、(b)はヒートローラ
23の表面位置と表面温度との関係を示す線図であり、
図5(a)、(b)中のA線は目標の温度を示してい
る。
【0042】ヒートランプ25にこのような特性をもた
せるためには、例えばヒートローラ23に挿通する発熱
コイルの仕様を、ヒートランプ25の一方の端部、中央
部、他方の端部の各端部毎に異ならせる構成が挙げられ
る。ヒートランプ25のコイルは端子32を介して図示
しない電源およびヒータ制御回路に接続される。
【0043】ヒートローラ23の軸方向の中央部の外側
には温度センサ31が設けられており、この温度センサ
31は例えばサーミスタが用いられている。そして、温
度センサ31は図示しない温度測定回路に接続されてい
る。
【0044】そして、ヒートランプ25によりヒートロ
ーラ23を加熱する場合には、ヒータ制御回路によりコ
イルに電流を流してヒートランプ25を発熱させる。こ
の場合、ヒートランプ25の目標発熱温度、言い換えれ
ばヒートローラ23を加熱する温度に応じて電流を制御
する。ヒートランプ25の一方の端部の発熱量が中央部
の発熱量より小さく、ヒートランプ25の他方の端部の
発熱量が中央部の発熱量より大きい。このため、ヒート
ランプ25により加熱されるヒートローラ23の一方の
端部の温度は中央部より低く、他方の端部の温度は中央
部より高い、このため、ファン33の駆動による気流の
流れに影響されずに、ヒートローラ23の温度を軸方向
全体わたりほぼ均一に分布させることができる、このよ
うに定着装置21においてヒートローラ23を加熱する
ために設けられるヒータは、ヒートローラ23の周囲の
雰囲気における温度分布に応じて、ヒートローラ23の
軸方向に沿って発熱温度が部分的に異なっているので、
ヒートローラ23の周囲の雰囲気における温度分布に応
じて、ヒータがヒートローラ23に対してその軸方向全
体にわたり温度が均一になるように加熱することができ
る、このため、ヒートローラ23の周囲の雰囲気におけ
る温度分布が不均一な場合でも、ヒートローラ23に対
してその軸方向全体にわたり温度が均一にすることがで
き、ヒートローラ23とプレスローラ24との接触部を
通過する記録紙Pを均一に加熱して、不均一な加熱によ
る記録紙のしわの発生を抑えることができる。
【0045】従って、請求項2の発明によれば、記録紙
に対してしわが発生し易い熱的影響を与えることを回避
できる定着装置を備えた画像形成装置を得ることができ
る。なお、本発明は前述した実施例に限定されずに、種
々変形して実施することができる。例えば本発明はファ
クシミリ装置に限定されずに、プロセスユニットにより
記録紙にトナーを付着して画像を形成し、その後熱定着
式の定着装置により記録紙に付着したトナーを定着する
画像形成装置に広く適用できる。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明の画像形成装置によれ
ば、プロセスユニットによりトナーが付着されて画像が
形成された記録紙は、定着装置に搬送されてきた時点で
ヒートローラとプレスローラの手前において、案内部材
によりヒートローラの外周面に向けて案内される。そし
て、記録紙は案内部材によりヒートローラの外周面に近
傍まで導かれた後、その自重によりヒートローラの外周
面に沿いながら下向きにたるみ、ヒートローラとプレス
ローラとの接触部に移動する。そして、記録紙はヒート
ローラとプレスローラとの接触部を通過して記録紙に付
着したトナーが定着される。
【0047】すなわち、記録紙は定着装置に到達する
と、たるみがあってもプレスローラの外周面に接触せ
ず、案内部材により安定してヒートローラとプレスロー
ラとの接触部に安定して導かれる。そして、記録紙は左
右幅方向に傾くことなく無理無くヒートローラとプレス
ローラとの接触部を通過する。このため、記録紙はしわ
が発生することなくヒートローラとプレスローラとの接
触部を通過して定着動作が行われる。従って、請求項1
の発明によれば、記録紙に対してしわが発生し易い挙動
を回避できる定着装置を備えた画像形成装置を得ること
ができる。
【0048】請求項2の発明の画像形成装置によれば、
定着装置においてヒートローラを加熱するために設けら
れるヒータは、ヒートローラの周囲の雰囲気における温
度分布に応じて、ヒートローラの軸方向に沿って発熱温
度が部分的に異なっているので、ヒートローラの周囲の
雰囲気における温度分布に応じて、ヒータがヒートロー
ラに対してその軸方向全体にわたり温度が均一になるよ
うに加熱することができる。
【0049】このため、ヒートローラの周囲の雰囲気に
おける温度分布が不均一な場合でも、ヒートローラに対
してその軸方向全体にわたり温度が均一にすることがで
き、ヒートローラとプレスローラとの接触部を通過する
記録紙を均一に加熱して、不均一な加熱による記録紙の
しわの発生を抑えることができる。従って、請求項2の
発明によれば、記録紙に対してしわが発生し易い熱的影
響を与えることを回避できる定着装置を備えた画像形成
装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例であるファクシミリ
装置の概略的構成を示す図。
【図2】同実施例のファクシミリ装置に設けられる定着
装置を示す図。
【図3】同定着装置に設けられる案内部材を示す図。
【図4】請求項2の発明の一実施例における定着装置を
示す図。
【図5】定着装置におけるヒートローラの表面位置と表
面温度との関係を示す線図。
【図6】従来の一例のファクシミリ装置の概略的構成を
示す図。
【図7】同従来例のファクシミリ装置に設けられる定着
装置を示す図。
【符号の説明】
1…装置本体、 2…給紙カセット、 3…プロセスユニット、 6…搬送通路、 21…定着装置、 22…装置フレーム、 23…ヒートローラ、 24…プレスローラ、 25…ヒータ、 26…受け台、 27…排出ローラ、 28…ピンチローラ、 30…案内部材、 31…温度センサ、 33…ファン、 P…記録紙。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセスユニットにより記録紙にトナー
    を付着して画像を形成し、その後定着装置により前記記
    録紙に付着したトナーを定着する画像形成装置におい
    て、前記定着装置は、記録紙のトナーを加熱するヒート
    ローラと、前記ヒートローラに接触してヒートローラと
    ともに回転して記録紙を挟んで搬送しながら記録紙のト
    ナーを加圧するプレスローラと、前記プロセスユニット
    から搬送されてきた記録紙を前記ヒートローラの外周面
    に向けて案内する案内部材とを具備することを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 プロセスユニットにより記録紙にトナー
    を付着して画像を形成し、その後定着装置により前記記
    録紙に付着したトナーを定着する画像形成装置におい
    て、前記定着装置は、記録紙のトナーを加熱するヒート
    ローラと、このヒートローラをその軸方向に沿って加熱
    するヒータと、前記ヒートローラに接触してヒートロー
    ラとともに回転して記録紙を挟んで搬送しながら記録紙
    のトナーを加圧するプレスローラとを具備し、前記ヒー
    タは、前記ヒートローラの周囲の雰囲気における温度分
    布に応じて、前記ヒートローラの軸方向に沿って発熱温
    度が部分的に異なっていることを特徴とする画像形成装
    置。
JP29852994A 1994-12-01 1994-12-01 画像形成装置 Pending JPH08160790A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6230954B1 (en) * 1998-02-03 2001-05-15 Seiko Instruments Inc. Paper feeding device and printer having the paper feeding device
JP2006003708A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置並びにトナー定着方法
JP2015099268A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 キヤノン株式会社 画像形成装置

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JP2006003708A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置並びにトナー定着方法
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