JPH08160594A - 画像切り抜き装置およびレイアウトスキャナ - Google Patents

画像切り抜き装置およびレイアウトスキャナ

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JPH08160594A
JPH08160594A JP30665894A JP30665894A JPH08160594A JP H08160594 A JPH08160594 A JP H08160594A JP 30665894 A JP30665894 A JP 30665894A JP 30665894 A JP30665894 A JP 30665894A JP H08160594 A JPH08160594 A JP H08160594A
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隆司 伊藤
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勝章 田代
Junji Akiyama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精度のマスクデータを容易に得ることがで
きる画像切り抜き装置およびレイアウトスキャナを提供
する。 【構成】 操作者の指示を入力するための指示入力手段
1と、被切り抜き画像データを記憶した記憶手段5と、
レイアウト処理を行うレイアウト手段4と、レイアウト
手段4から出力されるデータで表される画像を表示する
表示手段6とを備え、上記レイアウト手段4は、指示入
力手段1から入力される指示に従って、切り抜き画像の
輪郭をトレースし、トレースした領域を切り抜き領域と
したマスクデータを作成し、マスクデータの切り抜き領
域を表す半透明の透過画像データを求め、上記被切り抜
き画像データとともに出力する。また、表示手段6は、
被切り抜き画像を表示面に表示するとともに、被切り抜
き画像の前面に透過画像データで表される画像を表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レイアウトスキャナ自
身、あるいはレイアウトスキャナ等に組み込まれ、切り
抜き画像を作成するための画像切り抜き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レイアウトスキャナを用いた製版作業で
は、レイアウト(集版)工程に先立って、予め用意され
た画像を切り抜く作業が行われる。一般に、製版工程に
おいて、写真等の画像の切り抜き処理は、例えば、写真
中の必要部分のみを透過させるためのマスクを作成し、
両者を対にすることにより為される。このことはレイア
ウトスキャナを用いた製版工程においても同様であり、
フラットベッドスキャナ等により写真(フィルム)を走
査して得られる写真画像データで表される画像(図5
(a)参照)の必要部分のみを透過させるためのマスク
(図5(b)参照)を表すマスクデータを作成し、写真
画像データとマスクデータとを対にすることにより画像
の切り抜き処理が為される。
【0003】なお、上記マスクデータは、操作者が、レ
イアウトスキャナの表示装置上に表示された写真画像を
目視しながら、必要領域の輪郭をトレースして作成され
る。マスクデータは、写真画像データと同一の解像度を
有し、かつ各単位領域が「0」および「1」で表される
2値データであり、例えば、必要領域に対応する切り抜
き領域は「0」、その他の遮蔽すべき領域は「1」とい
うデータ形式となっている。具体的には、図5(b)に
示すマスクを表すマスクデータでは、線で囲まれた各単
位領域の値が「0」、他の領域が「1」となる。なお、
このような形式のデータとしては、ビットマップデータ
やランレングスデータ等が知られている。
【0004】ところで、マスクデータ作成時における表
示装置上のマスクの表示手法としては、切り抜き領域以
外(「1」部分)を所定の色で塗りつぶす手法や、図5
(b)に示すように切り抜き領域の輪郭に沿った線で表
す手法がある。前者では、写真画像の必要領域内の画像
が透過表示されるとともに、他の領域が所定の色で塗り
つぶされることになる。また、後者では、写真画像上に
切り抜き領域の輪郭線を描いたような画像が得られる。
そして、操作者は、上述した過程を経て作成されたマス
クデータおよび写真画像データからなる画像、すなわ
ち、切り抜かれた状態の画像(以後、切り抜き画像と称
す)を加工/移動してレイアウト処理を行い、完成した
レイアウトイメージを校正刷りしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、従来の画像切り抜き処理においては、マスクは、
例えば、切り抜き領域を透過(「0」)、他の領域を非
透過(「1」)として表示される。この場合、操作者
は、非透過部分の背後に隠れている写真画像を視認する
ことができない。したがって、例えば、切り抜き領域が
必要領域に較べて僅かに狭い場合には、操作者がその誤
差を認識するのは極めて困難であった。
【0006】また、図5(b)に示すように、切り抜き
領域の輪郭に沿った線でマスクを表し、写真画像上に切
り抜き領域の輪郭線を描いたような画像を得る手法もあ
るが、この手法でも、操作者は、線の背後に隠れた画像
を視認できず、予め誤差を考慮してトレースを行う必要
があるという欠点があった。一般に、表示装置上の線は
数ドット(ピクセル)程度の幅を要するため、この線の
背後に隠れた画像を視認できないと、切り抜き領域を精
密に決定することはできない。必要領域の画像(例え
ば、商品の画像)が変形したり、当該領域に不必要な背
景が入り込んでしまうといった不都合は、極めて重要な
問題となるため、マスクの切り抜き領域は、極めて高い
精度で写真画像の必要領域と一致する必要があるのであ
る。
【0007】また、上記いずれの手法によりマスクデー
タを作成しても、集版工程では、切り抜き画像しか表示
されず、写真画像データとマスクデータとにズレが生じ
ていても、そのズレを操作者が視認することは極めて困
難であった。このため、校正刷りにおいて初めてズレが
確認され、再度、マスクデータの作成処理(画像切り抜
き工程)からやり直すということが少なくなかった。
【0008】ところで、レイアウトスキャナや一般的な
デザインシステムにおいて、写真画像上に文字を配置し
たり平網を掛けたりする場合に、処理を円滑に行わせる
ために、文字や平網を透かしたイメージを表示装置上に
表示させる機能が備えられている。従来、レイアウトス
キャナ等は、透かしたイメージを表示する場合には、所
定の計算処理を行って当該イメージを表す透過画像デー
タを作成していた。この計算処理は、一般に複雑であ
り、システムに相応の負荷をかけていた。本発明は、上
述した事情に鑑みて為されたものであり、高精度のマス
クデータまたは透過画像データを容易に得ることができ
る画像切り抜き装置およびレイアウトスキャナを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による画像切り抜
き装置およびレイアウトスキャナは、被切り抜き画像か
ら所望の必要領域を切り抜くためのマスクデータを作成
する画像切り抜き装置であって、前記被切り抜き画像の
画像データを記憶した記憶手段と、前記被切り抜き画像
から所望の領域を抽出するための切り抜き領域を有する
マスクデータを作成して前記記憶手段に記憶させるマス
クデータ作成手段と、前記記憶手段から前記マスクデー
タおよび前記被切り抜き画像の画像データを読み出し、
該マスクデータの前記切り抜き領域に所定間隔の透過領
域を設けた透過画像データを作成するとともに、該透過
画像データおよび前記被切り抜き画像の画像データを出
力する透過画像作成手段と、表示面を備え、前記透過画
像作成手段から出力される前記各画像データで表される
画像を重畳表示する表示手段とを具備することを特徴と
している。
【0010】さらに、前記透過画像作成手段は、前記マ
スクデータの前記切り抜き領域に間引き処理を行い、透
過画像データを作成する、例えば、前記表示面の垂直走
査方向においてn(nは1以上の整数)行あるいはn列
間隔で前記切り抜き領域に透過領域を設けて前記透過画
像データを作成するようにしてもよい。前記透過画像作
成手段は、前記マスクデータから複数の異なる透過画像
データを作成し、前記指示入力手段から入力される指示
に基づいて、前記表示手段に表示させる前記透過画像を
切り換えるようにしてもよい。さらに、前記透過画像作
成手段は、前記透過画像の非透過部分の色が前記表示面
上で重合する前記被切り抜き画像の色と相異なるよう前
記透過画像データを作成するようにしてもよい。
【0011】
【作用】上記構成によれば、マスクデータ作成手段が、
記憶手段に記憶された被切り抜き画像から所望の領域を
抽出するための切り抜き領域を有するマスクデータを作
成して前記記憶手段に記憶させる。透過画像作成手段
が、前記記憶手段から前記マスクデータおよび前記被切
り抜き画像の画像データを読み出し、該マスクデータの
前記切り抜き領域に所定間隔の透過領域を設けた透過画
像データを作成し、表示手段が前記透過画像作成手段か
ら出力される前記各画像データで表される画像を表示す
る。したがって、切り抜き領域を表す画像および当該画
像の背後の被切り抜き画像が同時に視認可能となる。
【0012】また、前記透過画像作成手段が、例えば、
前記表示面の垂直走査方向においてn行間隔で、あるい
は前記表示面の水平走査方向においてn列間隔で前記切
り抜き領域に透過領域を設けるなど、間引き処理を行っ
て前記透過画像データを得る。さらに、前記透過画像作
成手段が、前記マスクデータから複数の異なる透過画像
データを作成し、前記指示入力手段から入力される指示
に基づいて、前記表示手段に表示させる前記透過画像を
切り換える。また、前記透過画像作成手段が、前記透過
画像の非透過部分の色が前記表示面上で重合する前記被
切り抜き画像の色と相異なるよう前記透過画像データを
作成する。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例に
ついて説明する。図1は本発明の画像切り抜き装置を有
するレイアウトスキャナを用いた画像切り抜き処理を説
明するための図であり、図1(a)は、図5(a)に示
す写真画像から必要領域を切り抜くためのマスクデータ
の表示イメージを示しており、図1(b)は、図5
(a)に示す写真画像データと上記マスクデータとを重
ねて得られる画像を示している。ここでは、本実施例に
おける画像切り抜き処理について説明する前に、本実施
例による画像切り抜き装置を備えたレイアウトスキャナ
の構成について説明する。
【0014】図2は本実施例による画像切り抜き装置を
備えたレイアウトスキャナの構成を示すブロック図であ
り、この図において、1はマウスやキーボード等からな
る指示入力手段であり、操作者の指示を入力するための
ものである。2はフラットベッドスキャナや作図機等か
らなる台紙情報入力手段であり、画像等が貼付される台
紙の画像データを入力するためのものである。この台紙
情報入力手段2から入力される台紙の画像データは、画
像切り抜き作業に後続する集版工程で用いられる。3は
ドラム型スキャナやフラットベッド等からなる画像情報
入力手段であり、切り抜きかれるべき画像データ(以
後、被切り抜き画像データと称す)を入力するためのも
のである。
【0015】4は後に詳述するレイアウト手段(トレー
ス手段、マスクデータ作成手段および透過画像作成手
段)であり、画像情報入力手段3を介して入力される各
画像データをそれぞれ、記憶手段5へ供給する。記憶手
段5は、磁気ディスクや光磁気ディスク等で構成されて
おり、レイアウト手段4から供給される各画像データ
を、所定の記憶形式で記憶する。なお、画像情報入力手
段3と記憶手段5とを直接接続し、レイアウト手段4を
介さずに各画像データを記憶手段5に記憶させるように
してもよい。
【0016】6はCRT(Cathode Ray Tube)等の表示
手段であり、レイアウト手段4に制御され、各種画像を
表示する。7はスキャナ等の出力手段であり、レイアウ
ト手段4に制御され、製版フィルム等にレイアウト結果
を出力する。この出力手段7はまた校正刷りを出力する
機能を有する。レイアウト手段4は、CPU,ROM,
RAM,各種I/Oインタフェースを備え、ROMに内
蔵されたプログラム(あるいは記憶手段5から読み出し
たプログラム)と、指示入力手段1から入力される指示
とに基づいてレイアウト処理を行う。このレイアウト処
理のうち本発明が対象としている画像切り抜き工程およ
び集版工程を行うためのレイアウト手段4の機能につい
て以下に説明する。
【0017】ところで、レイアウトスキャナにおいて、
画像切り抜き処理とは、前述したように、マスクデータ
を作成する処理に他ならない。このような画像切り抜き
処理を行うために、レイアウト手段4は、図3に示すよ
うに、2枚の仮想的なプレーン10,11を重ねて得ら
れる画像の一部(表示手段6の表示可能範囲)を表示手
段6に表示するようにしている。すなわち、表示手段6
の表示面の一つの画素(ドット、ピクセル)は、2枚の
プレーンの対応する各単位領域の内容に基づいて決定さ
れる。
【0018】レイアウト手段4は、上層プレーン10を
マスクデータを作成するための透明なプレーン、下層プ
レーン11を被切り抜き画像データのためのプレーンと
し、上層プレーン10が下層プレーン11の前面に位置
するように表示手段6に表示させる。レイアウト手段4
は、上記各プレーン10,11の前面に所定形状のカー
ソルを表示させ、指示入力手段1から入力される指示に
応じて、当該カーソルを移動させる。また、レイアウト
手段4は、必要に応じてカーソルの軌跡を上層プレーン
に書き込む機能を有する。
【0019】さらに、レイアウト手段4は、上記カーソ
ルの軌跡で囲まれた領域を切り抜き領域とするマスクデ
ータを作成する機能を有する。マスクデータは、「0」
および「1」の2値で表現される。例えば、表示手段6
の各画素に対応する領域毎に、被切り抜き画像の必要部
分に対応する領域は「0」、その他の領域は「1」で表
現される。これに対して、下層プレーン11において
は、被切り抜き画像データが、例えば、RGB形式で表
現される。
【0020】すなわち、下層プレーン11は、赤(R)
の階調(例えば、256階調)を表すプレーン、緑
(G)の階調を表すプレーンおよび青(B)の階調を表
すプレーンから構成されている。もちろん、RGB形式
に限らず、例えば、HSV形式など、各種形式でカラー
画像を表現するようにしてもよい。また、レイアウト手
段4は、指示入力手段1から入力される指示に応じて、
切り抜き領域のイメージ(画像)を表示手段6に表示さ
せる際に、当該イメージが表示手段6の表示面の垂直走
査方向において、例えば1行おきに(間引いて)表示さ
れるようマスクデータに基づいて透過画像データを作成
する機能を有する。すなわち、上層プレーン10上の透
過画像データは、例えば、図1(a)に示すように、1
行おきに「透過」となる画像を表す。なお、本願明細書
における「間引き」とは、上述したように透過領域を設
けることを意味し、画像の解像度やサイズを変更するも
のではない。
【0021】なお、レイアウト手段4は、指示入力手段
1から入力される指示に従って、透過画像データ中の非
透過の各行の幅や間隔を任意に設定する機能を有する。
例えば、3行間隔で1行ずつ透過させるといったことも
可能である。また、本実施例では、透過画像データを構
成する非透過の各行の方向を、表示手段6の水平走査方
向と一致させているため、間引き表示を容易に行うこと
ができる。さらに、レイアウト手段4は、上層プレーン
10の「1」部分を透過、「0」部分を非透過として取
り扱う機能、およびこれを反転して取り扱う機能を有す
るとともに、上層プレーン10の「0」部分の色を予め
設定された色とする機能を有する。
【0022】また、レイアウト手段4は、指示入力手段
1から入力される指示に従って、下層プレーン11上の
画像および上層プレーン10上の画像を相対的に移動さ
せる機能を有する。この機能により、上層プレーン10
の切り抜き領域と下層プレーン11の必要領域との位置
合わせを容易に行うことができる。なお、レイアウト手
段4は、両領域の相対位置を変えずに両領域を移動させ
る機能や、表示手段6に表示した画像の変倍処理はもち
ろん、回転移動や鏡像処理、各種フィルタ処理などを実
現するための機能を有する。
【0023】このような構成において為される画像切り
抜き処理について説明する。なお、記憶手段5には、既
に、図5(a)の画像を表す被切り抜き画像データが記
憶されているものとする。また、以下に述べる動作は、
特に明示しない限り、レイアウト手段4により為される
ものとする。
【0024】上記状態において、指示入力手段1から所
定の指示がレイアウト手段4に入力されると、ステップ
S1において、画像切り抜き処理を行うための表示領域
の寸法が算出される。次に、ステップS2では、指示入
力手段1に指示された被切り抜き画像データが記憶手段
5から読み出され、ステップS3において、所望の倍
率、および向きで下層プレーン11に書き込まれる。し
たがって、表示手段6の表示面に被切り抜き画像が表示
される。
【0025】次に、ステップS4では、必要領域を切り
抜くためのマスクデータを新規に作成するか否かが操作
者により判断される。このステップでの判断結果が「Y
ES」であれば処理はステップS5へ進む。ステップS
5は、マスクデータを新規作成するためのステップであ
り、例えば、操作者が表示手段6の表示面を参照しつつ
必要領域の輪郭をトレースすることによりことにより為
される。
【0026】ステップS6は、ステップS5に後続する
とともにステップS4での判断結果が「NO」であった
場合の処理であり、指示入力手段1により指定されたマ
スクデータが記憶手段5から読み出される。そして、ス
テップS7では、作成あるいは読み出したマスクデータ
の切り抜き領域(すなわち値が「0」の部分)を、上記
表示面の垂直走査方向において1行間隔で「1」に書き
換えて透過画像データを作成し、所望の寸法に変倍した
後に上層プレーン10に書き込む(図1(a)参照)。
【0027】こうすることにより、表示手段6の表示面
には、例えば、図1(b)に示されるような画像が表示
され、操作者は、切り抜き領域を表す透過画像を通して
背後の画像を視認することが可能となる。ただし、この
場合、レイアウト手段4は、上層プレーン10上の
「0」部分を非透過、「1」部分を透過として作動する
ものとする。
【0028】操作者は、マスクの背後にある画像を視認
しつつ切り抜き領域と必要領域とが一致するよう指示入
力手段11を操作し、両者が一致した時点で指示入力手
段11から所定の指示が入力されると、被切り抜き画像
データとマスクデータとの位置関係が記憶手段5に記憶
される。すなわち、切り抜き処理が行われる(ステップ
S8)。
【0029】ステップS9では、画像切り抜き処理を終
了するか否かが判断される。上述した一連の画像切り抜
き処理において、マスクデータの精度が不十分であるな
どの問題が発生したり、他の被切り抜き画像に対して同
様な処理を行う場合には、当該ステップの判断結果は
「NO」となり、処理はステップS10へ進む。ステッ
プS10では、画像切り抜き処理を継続して行うために
必要な各種処理(例えば、他の被切り抜き画像データを
読み込む等)が行われ、処理はステップS4へ戻る。逆
に、ステップS9での判断結果が「YES」であれば、
画像切り抜き処理が終了する。操作者は、所望のマスク
データが得られるまで上記処理を繰り返し、所望のマス
クデータが得られた場合には、当該マスクデータを記憶
手段5に記憶させる。
【0030】このようにして作成された切り抜き画像
は、後の集版工程において、台紙の画像に重ねて表示手
段6に表示される。ここで表示される切り抜き画像は、
通常は必要領域を切り抜いた画像となるが、指示入力手
段1から所定の指示が入力されると、図1(b)に示さ
れる画像が表示されることになる。したがって、操作者
は、集版工程においてもマスクと被切り抜き画像とが合
致しているか否かを高い精度で確認することができる。
【0031】なお、上記判断をより正確なものとするた
めに、透過画像データの作成方法を変更できるようにし
てもよい。例えば、通常は、マスクの切り抜き領域にお
いて1,3,5,…行のみを非透過の行とし、指示入力
手段11から所定の指示が入力された場合には、2,
4,6,…行のみを非透過の行とするようにしてもよ
い。こうすることにより、操作者は、両者を切り換えて
より正確な判断を下すことができる。
【0032】以上説明したように、本発明の一実施例に
よれば、マスクの切り抜き領域を例えば、1行おきに透
過とするようにしたため、この切り抜き領域の形状を認
識しつつその背後に存在する被切り抜き画像および背景
を操作者が明瞭に視認される。すなわち、マスクデータ
作成時において、従来のように、マスクを表す画像の背
後に被切り抜き画像が隠れてしまうことがなく、切り抜
き領域の輪郭に生じる誤差を極めて小とすることができ
る。また、表示すべき画像量も少ないため、レイアウト
手段4にかかる負荷を小とすることができる。さらに、
集版工程においても、被切り抜き画像と切り抜き領域の
透過画像とを同時に表示可能であるため、実際に校正刷
りを行うことなく、マスクデータのズレを発見すること
を容易にすることができる。こうしたことから、本実施
例によれば、操作者にかかる負荷を軽減することができ
る。
【0033】これに加えて、被切り抜き画像を間引くの
ではなく、切り抜き領域を表す透過画像を透過および被
透過領域から構成し、この透過画像を通して被切り抜き
画像を透過表示するするようにしたため、従来必要とさ
れていた透かし表示のための複雑な計算処理が不要とな
り、レイアウト手段4にかかる負荷を低減することがで
きる。このことは、写真画像上に文字を配置したり、平
網を掛けたりする際の透かし表示にも応用可能である。
【0034】なお、上述した一実施例においては、切り
抜き領域の画像を構成する各行の方向を表示手段6の水
平走査方向と一致させる例を示したが、これに限らず、
例えば、各行(列)の方向を垂直走査方向と一致させる
など、任意の方向としてもよい。また、メッシュのよう
に、異なる方向の行(列)を組み合わせて上記画像を構
成するようにしてもよい。
【0035】また、例えば、上層プレーン10上の透過
画像の非透過領域の色を、対応する位置に存在する被切
り抜き画像の色と異なる色とし、下層プレーン11(被
切り抜き画像)の色に関わらず、切り抜き領域を明瞭に
表示させるようにしてもよい。透過画像の非透過画像の
色を背後の被切り抜き画像の色と明瞭かつ確実に相違さ
せることは、例えば、レイアウト手段4において、背後
の画像の色のRGB各成分とこれらがとり得る最大値
(本実施例では、255)との各排他的論理和とること
により容易に実現可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マスクデータ作成手段が、記憶手段に記憶された被切り
抜き画像から所望の領域を抽出するための切り抜き領域
を有するマスクデータを作成して前記記憶手段に記憶さ
せる。透過画像作成手段が、前記記憶手段から前記マス
クデータおよび前記被切り抜き画像の画像データを読み
出し、該マスクデータの前記切り抜き領域に所定間隔の
透過領域を設けた透過画像データを作成し、表示手段が
前記透過画像作成手段から出力される前記各画像データ
で表される画像を表示する。このため、切り抜き領域を
表す画像および当該画像の背後の被切り抜き画像が同時
に視認可能となる。したがって、マスクデータ作成時に
おいて、従来のように、マスクを表す画像の背後に被切
り抜き画像が隠れてしまうことがなく、しかも、背景部
分も同時に視認されるため、マスクデータに生じる誤差
を極めて小とすることができる(請求項1,7)。
【0037】また、前記透過画像作成手段が、例えば、
前記表示面の垂直走査方向においてn行間隔で、あるい
は前記表示面の水平走査方向においてn列間隔で前記切
り抜き領域に透過領域を設けるなど、間引き処理を行っ
て前記透過画像データを得る。すなわち、被切り抜き画
像を間引くのではなく、前記切り抜き領域を表す画像デ
ータを間引いて(所定間隔で透過領域を設けて)表示す
るするようにしたため、従来必要とされていた透かし表
示のための複雑な計算処理が不要となり、システムにか
かる負荷を低減することができる(請求項2〜4,
7)。
【0038】さらに、前記透過画像作成手段が、前記マ
スクデータから複数の異なる透過画像データを作成し、
前記指示入力手段から入力される指示に基づいて、前記
表示手段に表示させる前記透過画像を切り換えるため、
より高精度のマスクデータを作成することができる(請
求項5,7)。また、前記透過画像作成手段が、前記透
過画像の非透過部分の色が前記表示面上で重合する前記
被切り抜き画像の色と相異なるよう前記透過画像データ
を作成するため、前記透過画像の非透過部分の背後の画
像を明瞭に認識することができる(請求項6,7)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による画像切り抜き装置によ
り為される処理を説明するための図であり、(a)はマ
スクの切り抜き領域の表示イメージ、(b)は同切り抜
き領域と被切り抜き画像とを同時に表示した場合のイメ
ージを表している。
【図2】同画像切り抜き装置を適用したレイアウトスキ
ャナの概略構成を示すブロック図である。
【図3】同画像切り抜き装置が表示手段6の表示面に画
像を表示する過程を説明するための概念図である。
【図4】同画像切り抜き装置により為される画像切り抜
き処理の流れを示す処理図である。
【図5】従来の画像切り抜き装置の動作を説明するため
の図であり、(a)は被切り抜き画像データで表される
画像、(b)は同画像に対応したマスクの表示イメージ
を表している。
【符号の説明】
1 指示入力手段 2 台紙情報入力手段 3 画像情報入力手段 4 レイアウト手段(マスクデータ作成手段、透過
画像作成手段) 5 記憶手段 6 表示手段 7 出力手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被切り抜き画像から所望の必要領域を切
    り抜くためのマスクデータを作成する画像切り抜き装置
    であって、 前記被切り抜き画像の画像データを記憶した記憶手段
    と、 前記被切り抜き画像から所望の領域を抽出するための切
    り抜き領域を有するマスクデータを作成して前記記憶手
    段に記憶させるマスクデータ作成手段と、 前記記憶手段から前記マスクデータおよび前記被切り抜
    き画像の画像データを読み出し、該マスクデータの前記
    切り抜き領域に所定間隔の透過領域を設けた透過画像デ
    ータを作成するとともに、該透過画像データおよび前記
    被切り抜き画像の画像データを出力する透過画像作成手
    段と、 表示面を備え、前記透過画像作成手段から出力される前
    記各画像データで表される画像を重畳表示する表示手段
    とを具備することを特徴とする画像切り抜き装置。
  2. 【請求項2】 前記透過画像作成手段は、前記マスクデ
    ータの前記切り抜き領域に間引き処理を行い、透過画像
    データを作成することを特徴とする請求項1記載の画像
    切り抜き装置。
  3. 【請求項3】 前記透過画像作成手段は、前記表示面の
    垂直走査方向においてn(nは1以上の整数)行間隔で
    前記切り抜き領域に透過領域を設けて前記透過画像デー
    タを作成することを特徴とする請求項1または2記載の
    画像切り抜き装置。
  4. 【請求項4】 前記透過画像作成手段は、前記表示面の
    水平走査方向においてn(nは1以上の整数)列間隔で
    前記切り抜き領域に透過領域を設けて前記透過画像デー
    タを作成することを特徴とする請求項1または2記載の
    画像切り抜き装置。
  5. 【請求項5】 前記透過画像作成手段は、前記マスクデ
    ータから複数の異なる透過画像データを作成し、前記指
    示入力手段から入力される指示に基づいて、前記表示手
    段に表示させる前記透過画像を切り換えることを特徴と
    する請求項3または4記載の画像切り抜き装置。
  6. 【請求項6】 前記透過画像作成手段は、前記透過画像
    の非透過部分の色が前記表示面上で重合する前記被切り
    抜き画像の色と相異なるよう前記透過画像データを作成
    することを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載
    の画像切り抜き装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6いずれかに記載の画像
    切り抜き装置を備えたことを特徴とするレイアウトスキ
    ャナ。
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