JPH08160311A - 顕微鏡装置 - Google Patents

顕微鏡装置

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Publication number
JPH08160311A
JPH08160311A JP6300791A JP30079194A JPH08160311A JP H08160311 A JPH08160311 A JP H08160311A JP 6300791 A JP6300791 A JP 6300791A JP 30079194 A JP30079194 A JP 30079194A JP H08160311 A JPH08160311 A JP H08160311A
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JP
Japan
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image
plane
image sensor
sample
optical system
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Application number
JP6300791A
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English (en)
Inventor
Takeshi Matsumoto
豪 松本
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 標本のある深さの像と、標本の異なる深さの
像又は標本の異なる深さの像の処理画像とを重ね合わせ
て同時に観察する。 【構成】 対物レンズ系2,3,4,5によって、平面
Bの像が、平面A上に結像される。イメージセンサ用光
学系2,3,8によって、平面Cの像がイメージセンサ
9の受光面上に結像される。イメージセンサ9からの画
像情報に基づいた画像が液晶表示デバイス12の表示面
上に表示される。この表示画像が表示画像用光学系1
1,4,5によって平面A上に結像される。接眼レンズ
7により平面A上に結像された像が観察される。移動装
置9がイメージセンサ9を光軸方向に移動させる。これ
により、平面Bの光軸方向の位置が変化することなく、
平面Cの光軸方向の位置が調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顕微鏡装置に関し、特
に、対物レンズ系及び接眼レンズ系を有する観察光学系
による標本の観察像と、標本の像をイメージセンサで画
像情報に変換し該画像情報に基づいて画像表示部に表示
された表示画像とを、同一視野で観察することが可能な
顕微鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、顕微鏡装置においては、例え
ば、ステージに載置した観察対象である標本の像を、対
物レンズを含む光学系によって、所定平面上に結像さ
せ、観察者は、前記所定平面上に結像された標本の像を
接眼レンズによって観察するものである。
【0003】そして、従来、観察者の便宜に供するた
め、観察光学系により現在観察している標本の観察像を
イメージセンサで画像情報に変換し、該画像情報にエッ
ジ抽出等の何らかの画像処理を行ってその画像処理像を
画像表示部に表示し、その表示画像を、観察光学系によ
り現在観察している標本の観察像に重ね合わせて表示す
る顕微鏡装置が提案された。
【0004】図2に、この従来の顕微鏡装置の構成図を
示す。
【0005】図2において、63は、観察対象である標
本51を載置するためのステージである。該ステージ6
3は、標本51の異なる深さの像を観察することができ
るように、図示しない調整機構により光軸方向(図2中
の上下方向)に移動可能となっている。
【0006】52は対物レンズ、53,64はビームス
プリッタ、54は結像レンズであり、これらが標本51
が配置される平面Eの像を平面D上に結像させる対物レ
ンズ系を構成している。56は、平面D上に結像された
像を観察するための接眼レンズである。前記対物レンズ
系及び接眼レンズ56が、観察光学系を構成している。
【0007】66は、受光面を有し該受光面上に結像さ
れた像を画像情報に変換する2次元イメージセンサであ
る。該2次元イメージセンサ66は2次元イメージセン
サ用駆動回路67により駆動され、前記画像情報が2次
元イメージセンサ用駆動回路67により読み出されて後
述する処理回路60に供給される。ビームスプリッタ5
3と2次元イメージセンサ66との間には、結像レンズ
65が配置されている。この結像レンズ65は、ビーム
スプリッタ53及び対物レンズ52とともに、前記平面
Eの像を2次元イメージセンサ66の受光面上に結像さ
せるイメージセンサ用光学系を構成している。
【0008】58は、表示面を有し該表示面上に画像を
表示する画像表示手段としての液晶表示デバイスであ
る。液晶表示デバイス58は、液晶用駆動回路59によ
り駆動されるとともに、バックライト61により照射さ
れる。バックライト61は、バックライト用駆動回路6
2により駆動される。液晶用駆動回路59及びバックラ
イト用駆動回路62は、後述する処理回路60により制
御される。
【0009】液晶表示デバイス58とビームスプリッタ
64との間には、投影レンズ57が配置されている。投
影レンズ57は、ビームスプリッタ64及び結像レンズ
54とともに、液晶表示デバイス58の表示面上に表示
された画像を前記平面D上に結像させる表示画像用光学
系を構成している。
【0010】処理回路60は、マウスやキーボード等の
入力部100から与えられる指令等に従って、各種の処
理を行うものであり、例えばマイクロコンピュータ等が
用いられている。処理回路60は、例えば、2次元イメ
ージセンサ用駆動回路67から受けた前記画像情報に対
してエッジ抽出等の画像処理を行い、その処理画像が液
晶表示デバイス58の表示面上に表示されるように、液
晶用駆動回路59及びバックライト用駆動回路62に所
定の信号を供給する。
【0011】なお、結像レンズ65及び2次元イメージ
センサ66は移動不能であり、2次元イメージセンサ6
6の受光面上には、常に同じ位置の平面Eの像が結像さ
れるようになっている。
【0012】図2に示す従来の顕微鏡装置によれば、ス
テージ63上に載置された標本51の平面Eの像は、対
物レンズ52、ビームスプリッタ53,64、結像レン
ズ54からなる、観察光学系の対物レンズ系によって、
平面D上に結像される。
【0013】一方、対物レンズ52、ビームスプリッタ
53、結像レンズ65からなるイメージセンサ用光学系
により、2次元イメージセンサ66の受光面上に標本5
1の平面Eの像が結像される。2次元イメージセンサ6
6の受光面上に結像された標本51の平面Eの像は2次
元イメージセンサ66により電気信号(すなわち、画像
情報)に変換され、2次元イメージセンサ用駆動回路6
7を介して処理回路60に送られる。処理回路60は、
所定の方法により画像処理たとえばエッジ抽出を行い、
その処理信号を液晶用駆動回路59に送る。
【0014】そして、液晶用駆動回路59は、液晶表示
デバイス58を駆動し、エッジ抽出が行われた処理画像
を液晶表示デバイス58の表示面上に表示させる。液晶
表示デバイス58の表示面上に表示された処理画像は、
投影レンズ57、ビームスプリッタ64、結像レンズ5
4からなる表示画像用光学系により、平面D上に結像さ
れる。
【0015】このように、観察光学系の対物レンズ系に
よる標本51の平面Eの像と、液晶表示デバイス58の
表示面上に表示された、標本51の平面Eの像の処理画
像とは、共に同一の平面D上に結像されるので、平面D
上で重ね合わされる。この重ね合わされた像が、観察者
により接眼レンズ56を通して観察される。
【0016】今、標本51の一例として、生物細胞を想
定する。このときに、観察光学系の対物レンズ系により
平面D上に結像された標本51の平面Eの像の一例を、
図3(a)に示す。図3(a)において、31はステー
ジ63上に載置された標本51である生物細胞の細胞膜
の像であり、32は該生物細胞の核の像である。そし
て、表示画像用光学系により平面D上に結像された標本
51の平面Eの像の処理画像は、図面には示していない
が、図3(a)中のエッジのみが抽出された像となる。
観察者は、これらの像が重ね合わされたものを接眼レン
ズ56を通して観察することになるので、通常の顕微鏡
装置で標本51を観察する場合に比べてエッジが強調さ
れた標本51の平面Eの像を観察することができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した図2
に示す従来の顕微鏡装置では、イメージセンサ用光学系
により2次元イメージセンサ66の受光面上に結像され
る像が、観察光学系の対物レンズ系により平面D上に結
像される像と常に同一である平面Eの像である。
【0018】このため、前述した図2に示す従来の顕微
鏡装置では、観察者は、標本51のある深さの像と、標
本51の異なる深さの像の処理画像又は標本51の異な
る深さの像とを重ね合わせて同時に観察することは不可
能である。
【0019】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、標本のある深さの像と、標本の異なる深さの像の処
理画像又は標本の異なる深さの像とを重ね合わせて同時
に観察することができる顕微鏡装置を提供することを目
的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明による顕微鏡装置は、標本が配置される第1
平面の像を所定平面上に結像させる対物レンズ系と前記
所定平面上に結像された像を観察するための接眼レンズ
系とを有する観察光学系と、受光面を有し該受光面上に
結像された像を画像情報に変換するイメージセンサと、
該イメージセンサの前記受光面上に、前記標本が配置さ
れる第2平面の像を結像させるイメージセンサ用光学系
と、表示面を有し該表示面上に画像を表示する画像表示
手段と、該画像表示手段の前記表示面上に表示された画
像を前記所定平面上に結像させる表示画像用光学系と、
前記イメージセンサから得られた前記画像情報に基づい
た画像が前記表示面上に表示されるように、前記表示手
段を制御する手段と、前記第1平面の光軸方向の位置が
変化することなく、前記第2平面の光軸方向の位置が変
化するように、前記イメージセンサ用光学系を調整する
調整手段と、を備えた構成としたものである。
【0021】前記調整手段が、前記イメージセンサの光
軸方向の位置を調整するイメージセンサ位置調整手段で
あってもよい。
【0022】また、前記イメージセンサ用光学系が前記
観察光学系から分離された結像レンズを有し、前記調整
手段が前記結像レンズの光軸方向の位置を調整する結像
レンズ位置調整手段であってもよい。
【0023】
【作用】本発明によれば、観察光学系の対物レンズ系に
よって、標本が配置される第1平面の像が所定平面上に
結像される。
【0024】一方、イメージセンサ用光学系によって、
前記標本が配置される第2平面の像がイメージセンサの
受光面上に結像される。イメージセンサの受光面上に結
像された第2平面の像はイメージセンサにより画像情報
に変換され、この画像情報に基づいた画像が表示手段の
表示面上に表示される。そして、表示手段の表示面上に
表示された画像が、表示画像用光学系により、前記所定
平面上に結像される。
【0025】このように、観察光学系の対物レンズ系に
よる第1平面の像と、表示手段の表示面上に表示された
第2平面の像に基づいた像とは、共に同一の前記所定平
面上に結像されるので、前記所定平面上で重ね合わされ
る。この重ね合わされた像が、観察者により接眼レンズ
系を通して観察される。
【0026】そして、本発明では、観察者は、調整手段
によって、前記第1平面の光軸方向の位置が変化するこ
となく、前記第2平面の光軸方向の位置が変化するよう
に、イメージセンサ用光学系を調整することができる。
このように第2平面(すなわち、イメージセンサの受光
面に結像される像の平面)の光軸方向の位置のみを変化
させることができるので、観察者は、第2平面を第1平
面と一致させることによって、前述した従来の顕微鏡装
置と同様に、標本のある深さの像と標本のこの深さと同
一の深さの像の処理画像とを重ね合わせて同時に観察す
ることができるとともに、第2平面の位置を第1平面の
位置と異なる所定位置に設定することによって、標本の
ある深さの像と、標本の異なる深さの像の処理画像又は
標本の異なる深さの像とを重ね合わせて同時に観察する
ことができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明による顕微鏡装置について、図
面に示す実施例に基づいて説明する。
【0028】図1は、本発明の一実施例による顕微鏡装
置の構成図である。
【0029】図1において、17は、観察対象である標
本1を載置するためのステージであり、例えば、金属や
プラスチックの部材を所望の形状に加工して製造され
る。該ステージ17は、図示しない調整機構により光軸
方向(図1中の上下方向)に移動可能となっている。
【0030】なお、標本1としては、例えば、生物の細
胞等が考えられるが、観察対象に制約は特にない。
【0031】また、図1において、2は対物レンズ、
3,4はビームスプリッタ、5は結像レンズであり、こ
れらが標本1が配置される第1平面Bの像を所定平面A
上に結像させる対物レンズ系を構成している。7は、所
定平面A上に結像された像を観察するための接眼レンズ
である。前記対物レンズ系及び接眼レンズ7が、観察光
学系を構成している。
【0032】9は、受光面を有し該受光面上に結像され
た像を画像情報に変換するイメージセンサである。該イ
メージセンサ9として、例えば、CCDセンサ、CMO
Sセンサ、フォトダイオードアレイ等による2次元イメ
ージセンサなどを採用することができる。イメージセン
サ9はイメージセンサ用駆動回路10により駆動され、
前記画像情報がイメージセンサ用駆動回路10により読
み出されて後述する処理回路16に供給される。ビーム
スプリッタ3とイメージセンサ9との間には、結像レン
ズ8が配置されている。この結像レンズ8は、ビームス
プリッタ3及び対物レンズ2とともに、前記標本1が配
置される第2平面Cの像をイメージセンサ9上に結像さ
せるイメージセンサ用光学系を構成している。なお、結
像レンズ8は、前記観察光学系から分離されている。
【0033】12は、表示面を有し該表示面上に画像を
表示する画像表示手段としての液晶表示デバイスであ
る。もっとも、画像表示手段としては液晶表示デバイス
に限定されるものではない。液晶表示デバイス12は、
液晶用駆動回路13により駆動されるとともに、バック
ライト14により照射される。バックライト14は、バ
ックライト用駆動回路15により駆動される。液晶用駆
動回路13及びバックライト用駆動回路15は、後述す
る処理回路16により制御される。
【0034】液晶表示デバイス12とビームスプリッタ
4との間には、投影レンズ11が配置されている。投影
レンズ11は、ビームスプリッタ4及び結像レンズ5と
ともに、液晶表示デバイス12の表示面上に表示された
画像を前記所定平面A上に結像させる表示画像用光学系
を構成している。
【0035】処理回路16は、マウスやキーボード等の
入力部200から与えられる指令等に従って、各種の処
理を行うものであり、例えばマイクロコンピュータ等が
用いられている。処理回路16は、例えば、イメージセ
ンサ用駆動回路10から受けた前記画像情報に対して、
エッジ抽出や特定像の抽出等の画像処理を行い、あるい
は画像処理を行うことなく、その処理画像又は元の画像
が液晶表示デバイス12の表示面上に表示されるよう
に、液晶用駆動回路13及びバックライト用駆動回路1
5に所定の信号を供給する。
【0036】すなわち、本実施例では、処理回路16及
び液晶用駆動回路13が、イメージセンサ9から得られ
た画像情報に基づいた画像が液晶表示デバイス12の表
示面上に表示されるように、画像表示手段としての液晶
表示デバイス12を制御する手段を構成している。
【0037】そして、本実施例では、前記第1平面Bの
光軸方向(図1中の上下方向)の位置が変化することな
く、前記第2平面Cの光軸方向(図1中の上下方向)の
位置が変化するように、前記イメージセンサ用光学系を
調整する調整手段として、イメージセンサ9の光軸方向
(図1中の左右方向)の位置を調整するイメージセンサ
位置調整手段が設けられている。具体的には、イメージ
センサ位置調整手段として、イメージセンサ9を光軸方
向に移動させるイメージセンサ用移動装置18と、該イ
メージセンサ用移動装置18を駆動する移動装置用駆動
回路19とが、設けられている。そして、観察者が入力
部200を操作して指令を与えると、処理回路16が移
動装置用駆動回路19を制御して、イメージセンサ9が
光軸方向に移動するようになっている。もっとも、イメ
ージセンサ位置調整手段として、観察者が手動でイメー
ジセンサを光軸方向に移動させることができるような機
構を採用してもよい。
【0038】次に、図1に示す顕微鏡装置の動作につい
て説明する。
【0039】図1に示す顕微鏡装置によれば、ステージ
17上に載置された標本1の第1平面Bの像は、対物レ
ンズ2、ビームスプリッタ3,4、結像レンズ5からな
る、観察光学系の対物レンズ系によって、所定平面A上
に結像される。
【0040】一方、対物レンズ2、ビームスプリッタ
3、結像レンズ8からなるイメージセンサ用光学系によ
って、イメージセンサ9の受光面上に標本1の第2平面
Cの像が結像される。イメージセンサ9の受光面上に結
像された第2平面Cの像はイメージセンサ9により電気
信号(すなわち、画像情報)に変換され、イメージセン
サ用駆動回路10を介して処理回路16に送られる。処
理回路16は、入力部200からの指令に従って、その
画像情報に対して、所定の方法によりエッジ抽出や特定
像の抽出等の画像処理を行い、あるいは画像処理を行う
ことなく、その処理画像又は元の画像に相当する信号を
液晶用駆動回路13に送る。
【0041】そして、液晶用駆動回路13は、液晶表示
デバイス12を駆動し、エッジ抽出や特定像の抽出等の
画像処理が行われた処理画像又は元の画像を液晶表示デ
バイス12上に表示させる。液晶表示デバイス12の表
示面上に表示された画像は、投影レンズ11、ビームス
プリッタ4、結像レンズ5からなる表示画像用光学系に
より、前記所定平面A上に結像される。
【0042】このように、観察光学系の対物レンズ系に
よる標本1の第1平面Bの像と、液晶表示デバイス12
の表示面上に表示された、標本1の第2平面Cの像の処
理画像又は元の画像とは、共に同一の所定平面A上に結
像されるので、所定平面A上で重ね合わされる。この重
ね合わされた像が、観察者により接眼レンズ7を通して
観察される。
【0043】そして、図1に示す顕微鏡装置では、観察
者は、入力部200から指令を与えて処理回路16及び
移動装置用駆動回路19を介してイメージセンサ用移動
装置18を作動させることによって、イメージセンサ9
の光軸上の位置を調整することができる。イメージセン
サ9の光軸上の位置を変えると、前記第1平面Bの光軸
方向の位置は何ら変化しないが、前記第2平面Cの光軸
方向の位置が変化する。すなわち、イメージセンサ9を
結像レンズ8から遠ざけると、前記第2平面Cの位置は
対物レンズ2に近づき、イメージセンサ9を結像レンズ
8に近づけると、前記第2平面Cの位置は対物レンズか
ら遠ざかる。換言すると、イメージセンサ9を結像レン
ズ8から遠ざけると、標本1の浅い位置(対物レンズ2
に近い位置)の像がイメージセンサ9の受光面上に結像
され、イメージセンサ9を結像レンズ8に近づけると、
標本1の深い位置(対物レンズ2から遠い位置)の像が
イメージセンサ9の受光面上に結像される。
【0044】このように第2平面C(すなわち、イメー
ジセンサ9の受光面に結像される像の平面)の光軸方向
の位置のみを変化させることができるので、観察者は、
第2平面Cを第1平面Bと一致させることによって、前
述した従来の顕微鏡装置と同様に、標本1のある深さの
像と標本1のこの深さと同一の深さの像の処理画像とを
重ね合わせて同時に観察することができる。また、第2
平面Cの位置を第1平面Bの位置と異なる位置に設定す
ることによって、標本1のある深さの像と、標本1の異
なる深さの像の処理画像又は標本1の異なる深さの像と
を重ね合わせて同時に観察することができる。
【0045】今、標本1の一例として、従来の顕微鏡装
置の説明に関連して既に説明した生物細胞を想定する。
このときに、図1に示す顕微鏡装置の観察光学系の対物
レンズ系により所定平面A上に結像された標本1の第1
平面Bの像の一例を図に示すと、前述した図3(a)と
同じになる。すなわち、図3(a)は、図1に示す顕微
鏡装置の観察光学系の対物レンズ系により所定平面A上
に結像された標本1の第1平面Bの像の一例を示す図で
もある。図3(a)において、31はステージ17上に
載置された標本1である生物細胞の細胞膜の像であり、
32は該生物細胞の核の像である。
【0046】この場合において、前述のようにしてイメ
ージセンサ9を光軸方向に移動させて第2平面Cを第1
平面Bに一致させ、観察者が入力部200を操作して画
像処理としてエッジ抽出を行う旨の指令を与えると、表
示画像用光学系により所定平面A上に結像された標本1
の第2平面C(=第1平面B)の像の処理画像は、図面
には示していないが、図3(a)中のエッジのみが抽出
された像となる。観察者は、図3(a)に示す像とエッ
ジのみが抽出された像が重ね合わされたものを接眼レン
ズ7を通して観察することになるので、通常の顕微鏡装
置で標本1を観察する場合に比べてエッジが強調された
標本1の第1平面Bの像を観察することができる。
【0047】しかしながら、この場合には、標本1内の
第1平面Bの位置にない微小器官等は観察することがで
きない。
【0048】そこで、前述のようにしてイメージセンサ
9を光軸方向に移動させて第2平面Cの位置を第1平面
Bの位置と異なる微小器官の位置に設定し(すなわち、
微小器官にイメージセンサ用光学系のフォーカスを合わ
せ)、観察者が入力部200を操作して画像処理として
特定像の抽出(例えば、フォーカスが合っている部分の
像のみの抽出)を行う旨の指令を与えると、表示画像用
光学系により所定平面A上に結像された標本1の第2平
面C(≠第1平面B)の像の処理画像は、例えば図3
(b)に示すように、細胞内にある微小器官の像71の
みが抽出されたものとなり、細胞膜及び核の像31,3
2が消去された像となる。すなわち、図3(b)中の実
線で示す微小器官の像71のみが残る。観察者は、図3
(a)に示す像と図3(b)に示す像が重ね合わされた
もの、すなわち、図3(c)に示す像を接眼レンズ7を
通して観察することになるので、細胞内の第1平面Bに
ある細胞膜及び核の像31,32と細胞内の第1平面B
にはない微小器官の像71とを同時に観察することがで
きる。
【0049】なお、第2平面Cの位置を第1平面Bの位
置と異なる位置に設定する場合には、処理回路16にお
いてエッジ抽出や特定像の抽出等の画像処理を行わず、
元の画像(イメージセンサ9上に結像された像)をその
まま液晶表示デバイス12の表示面に表示させるように
してもよく、このような標本観察も有効である。
【0050】また、図1に示す顕微鏡装置では、入力部
200の操作により、処理回路16及び液晶用駆動回路
13を介して、液晶表示デバイス12の表示面に画像を
表示させないようにすれば、通常の顕微鏡としても使用
することができる。
【0051】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【0052】例えば、図1に示す実施例では、前述した
ように、前記第1平面Bの光軸方向(図1中の上下方
向)の位置が変化することなく、前記第2平面Cの光軸
方向(図1中の上下方向)の位置が変化するように、前
記イメージセンサ用光学系を調整する調整手段として、
イメージセンサ9の光軸方向(図1中の左右方向)の位
置を調整するイメージセンサ位置調整手段が採用されて
いる。しかし、この調整手段として、イメージセンサ位
置調整手段に代えて、観察光学系から分離された結像レ
ンズ8の光軸方向(図1中の左右方向)の位置を調整す
る結像レンズ位置調整手段を採用してもよい。この結像
レンズ位置調整手段は、具体的には、前述したイメージ
センサ位置調整手段と同様に構成することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
標本のある深さの像と、標本の異なる深さの像の処理画
像又は標本の異なる深さの像とを重ね合わせて同時に観
察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による顕微鏡装置の構成図で
ある。
【図2】従来の顕微鏡装置の構成図である。
【図3】所定平面に結像される像の説明図であり、
(a)は観察光学系の対物レンズ系による標本の像の説
明図、(b)は画像表示光学系による像の説明図、
(c)は観察光学系の対物レンズ系による標本の像と画
像表示光学系による像とが重なった状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 標本 2 対物レンズ 3,4 ビームスプリッタ 5,8 結像レンズ 7 接眼レンズ 9 イメージセンサ 10 イメージセンサ用駆動回路 11 投影レンズ 12 液晶表示デバイス 13 液晶用駆動回路 14 バックライト 15 バックライト用駆動回路 16 処理回路 17 ステージ 18 イメージセンサ用移動装置 19 移動装置用駆動回路 200 入力部 A 所定平面 B 第1平面 C 第2平面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標本が配置される第1平面の像を所定平
    面上に結像させる対物レンズ系と前記所定平面上に結像
    された像を観察するための接眼レンズ系とを有する観察
    光学系と、 受光面を有し、該受光面上に結像された像を画像情報に
    変換するイメージセンサと、 該イメージセンサの前記受光面上に、前記標本が配置さ
    れる第2平面の像を結像させるイメージセンサ用光学系
    と、 表示面を有し、該表示面上に画像を表示する画像表示手
    段と、 該画像表示手段の前記表示面上に表示された画像を前記
    所定平面上に結像させる表示画像用光学系と、 前記イメージセンサから得られた前記画像情報に基づい
    た画像が前記表示面上に表示されるように、前記表示手
    段を制御する手段と、 前記第1平面の光軸方向の位置が変化することなく、前
    記第2平面の光軸方向の位置が変化するように、前記イ
    メージセンサ用光学系を調整する調整手段と、 を備えたことを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記調整手段が前記イメージセンサの光
    軸方向の位置を調整するイメージセンサ位置調整手段で
    あることを特徴とする請求項1記載の顕微鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記イメージセンサ用光学系が前記観察
    光学系から分離された結像レンズを有し、前記調整手段
    が前記結像レンズの光軸方向の位置を調整する結像レン
    ズ位置調整手段であることを特徴とする請求項1記載の
    顕微鏡装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998013716A1 (en) * 1996-09-27 1998-04-02 Leica Inc. Optical in situ information system
JP2006337701A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Olympus Corp 走査型共焦点レーザ顕微鏡

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