JPH08160178A - 液体金属冷却型原子炉 - Google Patents

液体金属冷却型原子炉

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JPH08160178A
JPH08160178A JP6298389A JP29838994A JPH08160178A JP H08160178 A JPH08160178 A JP H08160178A JP 6298389 A JP6298389 A JP 6298389A JP 29838994 A JP29838994 A JP 29838994A JP H08160178 A JPH08160178 A JP H08160178A
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JP
Japan
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partition
cooling
liquid metal
flow path
cooling flow
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JP6298389A
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English (en)
Inventor
Kengo Iwashige
健五 岩重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】液体金属冷却型原子炉において、炉壁冷却機構
の冷却流路の壁を越流して落下した低温流体、及び地震
等による、冷却材の液面変動を低減する。 【構成】次の2式の少なくとも、いずれかを満足する仕
切り13を設定する。 【数14】 w2≧w≧w1+z・(w2−w1)/H ……………………
(1) k1 21≧0.5 ……………………………………………
(2) ここで、z(≦H)は自由液面から仕切りまでの距離、w
はzの位置に設けた仕切りの幅、Hは自由液面から、自
由液面より流入した低温流体の幅が冷却流路の幅と一致
するまでの距離、w1は自由液面に到達前の低温流体の
幅、w2は冷却流路の幅、k1は仕切りと冷却流路との水
平方向断面積の比率、n1は仕切り段数。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体金属冷却型原子炉に
係り、特に高速炉用の液体金属冷却型原子炉に関する。
【0002】
【従来の技術】液体金属冷却型原子炉は、冷却材に液体
金属を用いた原子炉であるが、このような原子炉におけ
る原子炉容器の冷却については、例えば、米国特許4,
477,410号明細書に開示されている。したがっ
て、この公知例に基づいて、従来の液体金属冷却型原子
炉における原子炉容器の冷却を、図2及び図3を用いて
説明する。図2は従来の液体金属冷却型原子炉の略解
図、図3は図2の要部説明図である。
【0003】液体金属冷却型原子炉は、図2に示すよう
に、原子炉容器内3を液体金属ナトリウム(以下、ナト
リウムと略称する)で満たし、原子炉容器3内に炉心1
及び炉上部機構2が設置されている。原子炉容器3内に
は、中間プレナム4と、中間プレナム4により分離され
た高温プレナム6と低温プレナム5とを有しており、通
常の定格運転時には、ナトリウムは、炉心出口側の高温
ナトリウムと、炉心入口側の低温ナトリウムとに分離さ
れている。また、原子炉容器3の上部は、ルーフデッキ
14と呼ばれる上蓋によって閉ざされている。
【0004】通常の定格運転時には、高温プレナム6内
の高温ナトリウムは、配管15を通して外部の熱交換器
に取り出され、冷却されて低温ナトリウムとなった後、
ポンプにより配管16を通して低温プレナム5に送ら
れ、再び炉心1と熱交換して高温となり、高温プレナム
6に流出する。
【0005】原子炉容器3の内側には、高温プレナム6
の高温ナトリウムから原子炉容器3の壁を保護するため
の、炉壁冷却機構7が設けられており、炉壁冷却機構7
は、図3に示すように、ライナ板からなる冷却流路の壁
8で仕切られた冷却流路9、10、11を有している。
【0006】低温流体は、低温プレナム5から冷却流路
9を原子炉容器3の壁沿いに上昇して原子炉容器3の壁
を冷却した後、冷却流路9の上部で冷却流路の壁8を越
流して冷却流路10に流れ込み、冷却流路10を下降す
る。そして、冷却流路11の下部を通って中間プレナム
4に入り、排出部12から高温プレナム6に排出され
る。
【0007】このような液体金属冷却型原子炉の冷却機
構において、冷却流路の壁を蛇腹状に形成し、かつ冷却
流路の壁の上部に周方向に沿って複数の冷却材流出孔を
設けることにより、周方向の剛性を円筒形状に比べて高
め、原子炉容器の冷却の均一化を図ったものが、特開昭
62−81597号公報に開示されている。
【0008】また、冷却流路の壁に、上下方向に連続す
るスペーサと、低温流体の流量を調整する部材とを取り
付け、冷却流路内を仕切ることにより冷却の均一化を図
ったものが、特開昭56−42185号公報に開示され
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の炉壁冷却機構7
では、低温流体が冷却流路9の上部で冷却流路の壁8を
越流して冷却流路10に流れ込む際、冷却流路9の上部
から落下した低温流体は冷却流路10の自由液面に衝突
する。
【0010】この場合、低温流体の落下速度は急激に低
下するので、低温流体の保持する運動量の関係から、大
きな圧力波が発生し、この圧力波の伝播により冷却流路
10及び冷却流路11の各自由液面で液面変動が生じる
ことがある。
【0011】また、地震時には自由液面に加振力が加わ
るため、高温プレナム6の自由液面のみでなく、冷却流
路9、10、11の自由液面でも液面変動が発生する。
【0012】このような液面変動の発生に対して、特開
昭62−81597号公報に開示の方法は、ある程度、
液面変動の低減効果を有するものと考えられる。また、
特開昭62−81597号公報に開示の方法も、液面変
動の低減効果を有するものと考えられるが、この方法
は、冷却流路内を仕切るスペーサや流量調整部材の最適
な形状や取り付け位置について、理論及び実験の両面か
らの検討結果に基づいて設定されているようにはみられ
ない。したがって、十分な効果は期待できないように考
えられる。
【0013】本発明の目的は、液体金属冷却型原子炉に
おいて、炉壁冷却機構の冷却流路の壁を越流して落下し
た低温流体が、自由液面への衝突時に発生する圧力波を
小さく抑制するとともに、圧力波の伝播を防止して、液
面変動を極力少なくし、更に、地震時等に、冷却流路内
に発生する可能性のある液面変動を大幅に低減するため
の効果的な手段を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、次のように
して達成することができる。
【0015】(1)原子炉容器内に炉心及び1次系冷却
材を有し、原子炉容器内が高温プレナムと低温プレナム
とに分離され、原子炉容器壁を低温流体を用いて冷却す
る冷却流路が原子炉容器壁に沿って複数設けられ、冷却
流路内に冷却流路を遮るように水平方向に仕切りが設け
られた液体金属冷却型原子炉において、冷却流路の自由
液面より下側zの位置に仕切りを設けたときの仕切りの
幅wが次式を満たしていること。
【0016】
【数4】 w2≧w≧w1+z・(w2−w1)/H ………………(1) ここで、z(≦H)は自由液面から仕切りまでの距離、H
は自由液面から、この自由液面より下降流路に流入した
低温流体の幅が冷却流路の幅と一致する位置までの距
離、w1は自由液面に到達前の低温流体の幅、w2は冷却
流路の幅である。
【0017】(2)(1)において、仕切りにおける冷却
流路を遮る水平方向の断面積Soと、冷却流路の断面積
fとの比So/Sfを、k1とするとき、k1が次式を満
たしていること。
【0018】
【数5】 k1 2・n1≧0.5 ………………………………………(2) ここで、n1は仕切りの段数である。
【0019】(3)(1)及び(2)の少なくとも1項にお
いて、仕切りが冷却流路の周方向に連続して設置されて
いること。
【0020】(4)(1)及び(2)の少なくとも1項にお
いて、仕切りが冷却流路の周方向に不連続に設置されて
いること。
【0021】(5)(1)〜(4)の少なくとも1項におい
て、仕切りが冷却流路を構成する2つの壁面のうちの内
周側壁面に取り付けられていること。
【0022】(6)(1)〜(4)の少なくとも1項におい
て、仕切りが冷却流路を構成する2つの壁面のうちの外
周側壁面に取り付けられていること。
【0023】(7)(1)〜(6)の少なくとも1項におい
て、仕切りが孔を有していること。
【0024】(8)(1)〜(7)の少なくとも1項におい
て、仕切りが多孔材で構成されていること。
【0025】(9)原子炉容器内に炉心及び1次系冷却
材を有し、原子炉容器内が高温プレナムと低温プレナム
とに分離され、原子炉容器壁を低温流体を用いて冷却す
る冷却流路が原子炉容器壁に沿って複数設けられ、冷却
流路内に周方向への低温流体の流れを遮るように高さ方
向に仕切りが設けられた液体金属冷却型原子炉におい
て、仕切りにおける高さ方向の断面積Aoと、冷却流路
の高さ方向の断面積Afとの比Ao/Afを、k2とすると
き、k2が次式を満たしていること。
【0026】
【数6】 k2 2・n2≧0.5 ………………………………………(3) ここで、n2は仕切りの数である。
【0027】(10)(9)において、仕切りが冷却流路
の高さ方向に連続して設置されていること。
【0028】(11)(9)において、仕切りが冷却流路
の高さ方向に連続して設置されていること。
【0029】(12)(9)〜(11)の少なくとも1項に
おいて、仕切りが冷却流路を構成する2つの壁面のうち
の内周側壁面に取り付けられていること。
【0030】(13)(9)〜(11)の少なくとも1項に
おいて、仕切りが冷却流路を構成する2つの壁面のうち
の外周側壁面に取り付けられていること。
【0031】(14)(9)〜(13)の少なくとも1項に
おいて、仕切りが孔を有していること。
【0032】(15)(9)〜(14)の少なくとも1項に
おいて、仕切りが多孔材で構成されていること。
【0033】
【作用】本発明では、原子炉容器壁を低温流体を用いて
冷却する冷却流路が原子炉容器壁に沿って複数設けら
れ、冷却流路内に冷却流路を遮るように水平方向に仕切
りが設けられた液体金属冷却型原子炉の炉壁冷却機構に
おいて、仕切りが、理論及び実験結果に基づく適切な形
状及び段数であるように設定している。
【0034】すなわち、冷却流路の壁を越流して落下し
た低温流体が、冷却流路の自由液面に衝突した場合、低
温流体の落下速度が急激に低下するので、低温流体が保
持する運動量の関係から、大きな圧力波が発生する。
【0035】しかし、本発明では、適切な形状及び段数
の仕切りの設定により、低温流体の落下速度を緩慢に低
下させるので、発生する圧力波は小さなものとなる。ま
た、この圧力波を冷却流路の周方向及び幅方向に、それ
ぞれ拡散させるので、圧力波の伝播を有効に防止するこ
とができる。
【0036】更に、地震等により液面変動が生じた場
合、低温流体は冷却流路内を変動するが、本発明の水平
方向の仕切りは、低温流体の上下方向の変動に対する抵
抗体として作用するので、液面変動を大きく防止するこ
とができる。
【0037】また、原子炉容器壁を低温流体を用いて冷
却する冷却流路が原子炉容器壁に沿って複数設けられ、
冷却流路内に周方向への低温流体の流れを遮るように高
さ方向の仕切りが設けられた液体金属冷却型原子炉の炉
壁冷却機構において、仕切りが、理論及び実験結果に基
づく適切な形状及び数であるように設定している。
【0038】したがって、前述のような適切な形状及び
段数の水平方向の仕切りの設定により、冷却流路の壁を
越流して落下した低温流体の自由液面への衝撃時に、小
さい圧力波が発生し、この圧力波が冷却流路の周方向に
伝播する場合、高さ方向の仕切りは、この伝播に対する
抵抗体として作用するので、周方向への圧力波の伝播を
有効に防止することができる。
【0039】更に、この仕切りは、地震等により冷却流
路内に周方向への低温流体の変動が発生した場合、低温
流体の周方向への変動の抵抗体として作用するので、こ
の変動を抑制することができる。
【0040】すなわち、本発明では、冷却流路の壁を越
流して落下した低温流体が、自由液面に衝突して発生す
る圧力波を小さく抑制するとともに、圧力波の伝播を防
止することができ、また、地震時等に発生する可能性の
ある液面変動を大幅に低減することができる。
【0041】
【実施例】本発明の第1実施例を、図1を用いて説明す
る。図1は本実施例の仕切りを有する炉壁冷却機構の説
明図である。
【0042】ナトリウムを満たした原子炉容器3の内部
に炉心1が設置され、原子炉容器3内には、中間プレナ
ム4と、中間プレナム4により分離された高温プレナム
6と低温プレナム5とを有しており、通常の定格運転時
には、ナトリウムは、炉心出口の高温ナトリウムと、炉
心入口の低温ナトリウムとに分離されている。原子炉容
器3の壁の内側には、ライナ板からなる冷却流路の壁8
で仕切られた、冷却流路9、10、11を有する炉壁冷
却機構7が設けられている。なお、これらのことは、従
来例の説明の際に用いた図3の場合と同様である。
【0043】このような炉壁冷却機構7の構成におい
て、本実施例は、それぞれ2つの壁面によって構成され
ている冷却流路9、10、11のうち、冷却流路9では
内周側壁面に、冷却流路10、11では外周壁側面に、
冷却流路を遮るように、水平方向の仕切り13を、それ
ぞれ複数設置した場合である。すなわち、本実施例の特
徴は、適切な幅及び段数の仕切り13を設定し、このよ
うに設定した仕切り13を冷却流路の周方向に連続させ
て設置したことである。
【0044】前述のように、冷却流路9の上部から落下
した低温流体が冷却流路10の自由液面に衝突したと
き、液面内を伝播する圧力波が発生する。本実施例で
は、このような状態に効果的に対応するため、発生した
圧力波を自由液面から下側の所定の位置で拡散させるこ
とにし、所定の位置に仕切り13を設置したときの、仕
切り13における最も効果的な幅を求め、このような幅
を持つ仕切り13を、冷却流路における所定の位置の周
方向に連続して設置している。
【0045】すなわち、本実施例では、液面内を伝播す
る圧力波が発生した場合、この圧力波を、自由液面より
下側に、図4に示すように設定したz座標におけるzの
位置で拡散させることにして、zの位置に仕切り13を
設置したときの、仕切り13の幅wを、次式を満足する
ように設定した。次式は、実験に基づく近似式である。
【0046】
【数7】 w2≧w≧z・(w2−w1)/H+w1……………………(4) ここに、図4において、z(≦H)は自由液面から仕切り
13までの距離、Hは自由液面から、この自由液面より
下降流路に流入した低温流体の幅が冷却流路の幅と一致
するまでの距離、w1は自由液面に到達前の低温流体の
幅、w2は冷却流路の幅である。
【0047】本実施例では、H=1.5m、w1=0.0
3m、w2=0.1m、z=0.75mと設定している。
したがって、仕切り13の幅wを、式(4)を満足する値
の中から、0.065mと選定した。すなわち、本実施
例では、自由液面から下側0.75mの位置に、幅0.0
65mの仕切り13を設置した。
【0048】一方、仕切りが無いと仮定した場合、落下
する低温流体が自由液面に突入する速度をVとすると、
z=Hにおける動圧Pmは、次式で与えられる。
【0049】
【数8】 Pm=1/2・ρ・V2・w1/w2 ………………………(5) この動圧が冷却流路11に伝わったとき、冷却流路11
の液面上昇Δhは、gを重力の加速度とすると、次式で
表される。
【0050】
【数9】 Δh=Pm/ρ・g ……………………………………(6) また、図4のように低温流体の自由液面までの落下高さ
をhとし、低温流体が自由落下すると仮定すると、低温
流体の落下速度は次式で表される。
【0051】
【数10】 V2=2・g・h ……………………………………………(7) 本実施例では、h=0.2mと設定している。したがっ
て、式(7)から、V=1.98m/s、式(5)から、Pm
=971Paが、それぞれ求められるので、これらの値
を用いて、式(6)から液面上昇Δh=0.12mが得ら
れる。すなわち、仕切りが無いと仮定した場合、冷却流
路11では0.12mの液面上昇が起こり、冷却流路1
0、11の各自由液面間でも液面変動が生じる可能性が
あることになる。
【0052】しかし、本実施例のように、仕切り13を
冷却流路10内に設置した場合、低温流体の保持する運
動量は、仕切り13によって徐々に減少するので、発生
する圧力波は小さく、圧力波の低温流体の下流側への伝
播も低減されることになる。
【0053】また、地震時に、冷却流路9、10、11
内の低温流体に対して、速度に換算して上下方向にVに
相当する力が加わったと仮定した場合、冷却流路内の低
温流体に加わる動圧はPm=1/2・ρ・V2で表され
る。
【0054】このような動圧に対応するため、本実施例
では、更に、仕切りに設けた孔の部分を除く冷却流路を
遮る水平方向の仕切りの断面積Soと、冷却流路の断面
積Sfとの比So/Sfを、k1とするとき、k1が次式を
満たすように高さ方向の仕切りの段数n1を定めてい
る。
【0055】
【数11】 0.5≧k1 2・n1 …………………………………………(8) 本実施例では、冷却流路の幅w2=0.1mと設定してい
る。このときのk1を求めると約0.65となる。したが
って、式(8)により、このk1を用いて、n1を求める
と、n≧1.2となり、仕切り13を高さ方向に2段以
上設置することが必要となる。すなわち、仕切り13は
最小、2段の設置で済むことになるが、本実施例では、
地震時等に発生する可能性のある液面変動を完全に消滅
させることができるように、冷却流路9、10、11
に、仕切り13を、それぞれ4〜5段にわたり設置し
た。なお、このときの仕切り13の幅は、上述のように
0.065mである。
【0056】このように仕切り13の段数の設定に、式
(8)を用いたが、更に、式(8)の内容について説明す
る。冷却流路内の圧力損失Plossは次式で近似される。
【0057】
【数12】 Ploss=ζ・1/2・ρ・V2・n1 ……………………………(9) ここで、ζ=k1 2であり、k1は式(8)のものと同一で
ある。したがって、例えば、高さ方向の仕切りを2段に
わたり設置した場合、地震に伴う動圧は約16%に低減
され、4段にすることにより仕切り13の抵抗で動圧を
完全に消滅させることが可能となる。このように抵抗が
動圧を低減することに着目して、式(8)は、式(9)及び
実験結果から誘導している。
【0058】上述のように、本実施例の場合、必要な仕
切り13の段数は、式(8)を用いて求めると、2段で済
むことになるが、式(9)を用いて求めると、4段とな
る。これは、式(8)を誘導に際して、式(9)を用いた
が、式(9)は動圧を完全に消滅させるという条件で構成
されているのに対して、式(8)は、動圧を完全に消滅さ
せずに、原子炉の構成要素に強度的被害を及ぼすことの
ない範囲で、動圧を低減させるという条件で構成したも
のであるので、段数は式(9)を用いたときよりも少なく
なっている。すなわち、本実施例では、式(9)を用い、
段数を動圧を消滅させるという条件で設定した。
【0059】図5は、仕切りに設けた孔の部分を除い
た、冷却流路を遮る仕切り13の水平方向の断面積So
と、冷却流路の断面積Sfとの比k1(=So/Sf)を横軸
に、圧力波の伝播率1-Ploss/Pmを縦軸にとり、動圧
の低減効果を各段数n1について示したものである。す
なわち、k1が同一の場合、段数n1が多いほど、圧力波
の伝播を効果的に抑制できるが、k1が小さい場合、こ
の効果は鈍くなる傾向にある。
【0060】本発明の第2実施例を、図6を用いて説明
する。図6の(a)は、本実施例の原子炉の軸心を含む要
部縦断面図、図6の(b)は、図6の(a)の炉壁冷却機構
付近の斜視図である。
【0061】本実施例において、仕切り部分を除いた原
子炉容器3内の構造は、前述の実施例と同じである。本
実施例の特徴は、冷却流路10、11に、冷却流路と同
じ幅の、冷却流路を遮る水平方向の仕切り13を、周方
向に連続させて、それぞれ4段にわたり設置したことで
ある。
【0062】本実施例は、第1実施例と同様に、冷却流
路9の上部から落下した低温流体が冷却流路10の自由
液面に衝突した際に発生する圧力波を小さく抑制すると
ともに、圧力波の伝播を防止し、更に、液面変動を低減
するため、式(8)を用いて、仕切り13及び孔17を設
定している。
【0063】本実施例では、第1実施例と同様に、H=
1.5m、w1=0.03m、w2=0.1m、h=0.2m
に、それぞれ設定している。したがって、式(7)、式
(5)から、落下速度V=1.98m/s、動圧Pm=9
71Paとなる。このような条件において、本実施例
は、仕切り13に孔17を設置し、孔17の径を0.0
5m、孔17のピッチを0.1mとした場合である。
【0064】したがって、孔17の部分を除く仕切り1
3における冷却流路を遮る水平方向の断面積Soと、冷
却流路の断面積Sfとの比k1(=So/Sf)は、0.8と
なり、n1≧0.8以上となるので、仕切り13は1段以
上必要ということになる。本実施例では、動圧の低減が
大きいように、冷却流路10、11に、孔17を有する
仕切り13を、それぞれ4段にわたり設置した。
【0065】本発明の第3実施例を、図7を用いて説明
する。図7の(a)は、本実施例の原子炉の軸心を含む要
部縦断面図、図7の(b)は、図7の(a)の炉壁冷却機構
付近の斜視図である。
【0066】本実施例において、仕切り部分を除いた原
子炉容器3内の構造は、第1及び第2の各実施例と同じ
である。すなわち、本実施例の特徴は、冷却流路10、
11に、冷却流路の幅と同一の水平方向の幅で、周方向
に不連続な仕切り18を、それぞれ複数設置してあり、
仕切り18間の隙間を、低温流体が流れることである。
【0067】仕切り18間の隙間は、第1及び第2の各
実施例の場合と同様に、冷却流路9の上部から落下した
流体が冷却流路10の自由液面に衝突した際に発生する
圧力波を小さく抑制するとともに、圧力波の伝播を防止
し、更に、液面変動を低減することを考慮して、式(8)
を用いて設定している。
【0068】本実施例では、第1及び第2の各実施例の
場合と同様に、H=1.5m、w1=0.03m、w2
0.1m、h=0.2mに、それぞれ設定している。した
がって、式(7)、式(5)から、落下速度V=1.98m
/s、動圧Pm=971Paとなる。このような条件に
おいて、本実施例は、仕切り18を設け、仕切り18の
周方向平均長さを0.1m、周方向平均ピッチを0.2m
とした場合である。
【0069】したがって、仕切り18の隙間部分を除く
仕切り18における冷却流路を遮る水平方向の断面積S
oと流路の断面積Sfとの比k1(=So/Sf)は0.5とな
り、n1≧2となるので、仕切り18は2段以上必要と
いうことになる。本実施例では、動圧の低減が大きいよ
うに、冷却流路10、11に、周方向に不連続な仕切り
18を、それぞれ4段にわたり設置した。
【0070】本発明の第4実施例を、図8を用いて説明
する。図8の(a)は、本実施例の原子炉の軸心を含む要
部縦断面図、図8の(b)は、図8の(a)の炉壁冷却機構
付近の斜視図である。
【0071】本実施例において、仕切りの部分を除いた
原子炉容器3内の構造は、第1〜第3の各実施例と同じ
である。すなわち、本実施例の特徴は、冷却流路10、
11に、周方向に連続した、冷却流路と同じ幅の多孔材
からなり、かつ冷却流路を遮る水平方向の仕切り19
を、それぞれ複数設置してあり、この多孔材における多
孔部を低温流体が流れることである。
【0072】仕切り19の多孔材の空隙率εは、第1〜
第3の各実施例の場合と同様に、冷却流路9の上部から
落下した流体が冷却流路10の自由液面に衝突した際に
発生する圧力波を小さく抑制するとともに、圧力波の伝
播を防止し、更に、液面変動を低減することを考慮し、
式(8)を用いて設定している。
【0073】本実施例では、上述の第1〜第3の各実施
例の場合と同様に、H=1.5m、w1=0.03m、w2
=0.1m、h=0.2mに、それぞれ設定している。し
たがって、式(7)、式(5)から、落下速度V=1.98
m/s、動圧Pm=971Paとなる。このような条件
において、本実施例は、多孔材からなる仕切り19を設
置した場合である。
【0074】本実施例では、空隙率ε=0.6と設定し
ている。また、仕切り19の隙間部分を除く仕切り19
における冷却流路を遮る水平方向の流路を遮る水平方向
の断面積Soと流路の断面積Sfとの比k1(=So/Sf)
とεとの間には、k1=1−εの関係がある。したがっ
て、k1は0.4となり、n1≧3.2となるので、仕切り
19は4段以上必要ということになる。本実施例では、
冷却流路10、11に、多孔材よりなる仕切り19を、
周方向に4段にわたり、それぞれ設置した。
【0075】多孔材として、本実施例では多数の小孔を
設けたステンレス鋼板を用いたが、このほか、多孔質金
属、多孔質セラミック、及び金属繊維や金属ワイヤを集
めたもの、並びに金属片や、金属及びセラミックの耐熱
製材料からなる球、管を集めたものでも同様の効果を得
ることができる。
【0076】本発明の第5実施例を、図9を用いて説明
する。図9の(a)は、本実施例の原子炉の軸心を含む要
部縦断面図、図9の(b)は、図9の(a)の炉壁冷却機構
付近の斜視図である。
【0077】本発明において、仕切りの部分を除いた原
子炉容器3内の構造は、第1〜第4の各実施例と同じで
ある。すなわち、本実施例の特徴は、冷却流路9、1
0、11に、高さ方向に連続しており、周方向の低温流
体の流れを遮る、周方向の冷却流路の仕切り20を、そ
れぞれ複数設置したことである。
【0078】仕切り20の幅と仕切り20の数n2は、
次式に基づいて設定している。
【0079】
【数13】 k2・n2≧0.5 ………………………………………(10) ここで、k2は仕切りの孔の部分を除く、仕切りにおけ
る周方向の冷却流路に直角方向の断面積Aoと周方向の
冷却流路の断面積Afとの比、すなわちAo/Afであ
る。
【0080】本実施例では、冷却流路の幅を0.1m、
仕切り20の幅を0.02mに、それぞれ設定してい
る。したがって、k2=0.2となり、式(10)から、n
2≧12.5となるので、仕切り20は13枚以上必要と
いうことになる。本実施例では、動圧の低減が大きいよ
うに、冷却流路9、10、11の周方向に、仕切り20
を20度間隔で、それぞれ18枚設置した。なお、冷却
流路を構成する2つの壁面のうち、本実施例は内周側壁
面に仕切り20を取り付けた場合であるが、外周側壁面
に取り付けても同様の効果を得ることができる。
【0081】本発明の第6実施例を、図10を用いて説
明する。図10の(a)は、本実施例の原子炉の軸心を含
む要部縦断面図、図10の(b)は、図10の(a)の炉壁
冷却機構付近の斜視図である。
【0082】本発明において、仕切りの部分を除いた原
子炉容器3内の構造は、第1〜第5実施例と同じであ
る。すなわち、本実施例の特徴は、冷却流路9、10、
11に、高さ方向に連続した周方向の仕切り20を複数
設置してあり、仕切り20には孔21を、それぞれ複数
設けたことである。この場合、仕切り20の幅は、冷却
流路における周方向の幅と同一である。
【0083】本実施例では、冷却流路の幅を0.1m、
孔21の径を0.08m、孔20のピッチを0.1mに、
それぞれ設定している。したがって、仕切り20の孔の
部分を除く、仕切り20における周方向の冷却流路の直
角方向の断面積Aoと、周方向の冷却流路の断面積Af
の比k2(=Ao/Af)は、0.49となるので、式(10)
から、n≧2.1となる。本実施例では、冷却流路9、
10、11の周方向に、仕切り21を、それぞれ3枚設
置した。
【0084】本発明の第7実施例を、図11を用いて説
明する。図11の(a)は、本実施例の原子炉の軸心を含
む要部縦断面図、図11の(b)は、図11の(a)の炉壁
冷却機構付近の斜視図である。
【0085】本実施例において、仕切り部分を除いた原
子炉容器3内の構造は、第1〜第6実施例と同じであ
る。すなわち、本実施例の特徴は、冷却流路9、10、
11に、周方向の冷却流路を遮る、周方向の冷却流路の
仕切り22を、高さ方向に不連続に、それぞれ複数設置
したことである。
【0086】本実施例では、冷却流路の幅を0.1m、
仕切りの幅を0.05m、仕切りの長さを0.2m、仕切
りのピッチを0.2mに、それぞれ設定している。した
がって、仕切り22における周方向の冷却流路に直角方
向の断面積Aoと、周方向の冷却流路の断面積Afとの比
2(=Ao/Af)は、k=0.17となり、式(10)か
ら、n≧18となるので、仕切り22は18枚以上必要
ということになる。本実施例では、冷却流路9、10、
11の周方向に、仕切り21をそれぞれ20枚設置し
た。
【0087】本発明の第8実施例を、図12を用いて説
明する。図12の(a)は、本実施例の原子炉の軸心を含
む要部断面図、図12の(b)は、図12の(a)の炉壁冷
却機構付近の斜視図である。
【0088】本発明において、仕切りの部分を除いた原
子炉容器3内の構造は、第1〜第7実施例と同じであ
る。すなわち、本実施例の特徴は、冷却流路9、10、
11に、高さ方向に連続的に多孔材よりなる周方向の冷
却流路の仕切り23を、それぞれ複数設置したことであ
る。
【0089】本実施例では、冷却流路の幅を0.1m、
多孔材の空隙率ε=0.6に、それぞれ設定している。
したがって、仕切り23の多孔部分を除く、仕切り23
における周方向の冷却流路に直角方向の断面積Aoと、
周方向の冷却流路の断面積Afとの比k2(=Ao/Af)
は、k=0.4となり、式(10)から、n≧3.2となる
ので、仕切り23は4枚以上必要ということになる。本
実施例では、冷却流路9、10、11の周方向に、仕切
り23を、それぞれ4枚設置した。
【0090】本発明の第9実施例を、図13を用いて説
明する。図13は本実施例における水平方向及び半径方
向の各仕切りを組み合わせた場合の説明図である。この
ように、水平方向及び半径方向の各仕切りを組み合わせ
て用いることにより、液面変動の低減について、より大
きな効果を得ることができる。
【0091】次に、第1〜第8実施例における仕切り設
置例を、図14を用いて説明する。
【0092】第1例は、図14の(a)の溶接部24に示
すように、仕切り13を、冷却流路の壁8に溶接により
設置した場合である。第2例は、図14の(b)のねじ止
め部25に示すように、仕切り13を、冷却流路の壁8
にねじ止めにより設置した場合である。更に、第3例
は、図14の(c)に示すように、仕切り13を、冷却流
路の壁8に取り付け金具26により設置し、支持した場
合である。
【0093】なお、仕切り13は、水平方向の仕切りで
あるが、高さ方向の仕切りについても、同様に設置する
ことができる。すなわち、第1〜第8実施例の各仕切り
は、容易に設置が可能である。
【0094】
【発明の効果】本発明によれば、液体金属冷却型原子炉
において、炉壁冷却機構の冷却流路の壁を越流して落下
した低温流体が、自由液面への衝突時に発生する圧力波
を小さく抑制できるとともに、圧力波の伝播を防止し
て、液面変動を大きく減少させ、更に、地震時等に、冷
却流路内に発生する可能性のある液面変動を大幅に低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の炉壁冷却機構の説明図で
ある。
【図2】従来の液体金属冷却型原子炉の略解図である。
【図3】図2の要部説明図である。
【図4】本発明における数式の記号の説明図である。
【図5】本発明における仕切り段数と圧力波低減効果と
の関係線図である。
【図6】本発明の第2実施例の炉壁冷却機構の説明図で
ある。
【図7】本発明の第3実施例の炉壁冷却機構の説明図で
ある。
【図8】本発明の第4実施例の炉壁冷却機構の説明図で
ある。
【図9】本発明の第5実施例の炉壁冷却機構の説明図で
ある。
【図10】本発明の第6実施例の炉壁冷却機構の説明図
である。
【図11】本発明の第7実施例の炉壁冷却機構の説明図
である。
【図12】本発明の第8実施例の炉壁冷却機構の説明図
である。
【図13】本発明の第9実施例の炉壁冷却機構の説明図
である。
【図14】本発明の各実施例における仕切り設置例の説
明図である。
【符号の説明】
1…炉心、2…炉上部機構、3…原子炉容器、4…中間
プレナム、5…低温プレナム、6…高温プレナム、7…
炉壁冷却機構、8…冷却流路の壁、9、10、11…冷
却流路、12…排出部、13、18、19、20、2
2、23…仕切り、14…ルーフデッキ、15、16…
配管、17、21…孔、24…溶接部、25…ネジ止め
部、26…取り付け金具。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉容器内に炉心及び1次系冷却材を
    有し、前記原子炉容器内が高温プレナムと低温プレナム
    とに分離され、原子炉容器壁を低温流体を用いて冷却す
    る冷却流路が前記原子炉容器壁に沿って複数設けられ、
    前記冷却流路内に前記冷却流路を遮るように水平方向に
    仕切りが設けられた液体金属冷却型原子炉において、前
    記仕切りを前記冷却流路の自由液面より下側zの位置に
    設置したときの前記仕切りの幅wが次式を満たしている
    ことを特徴とする液体金属冷却型原子炉。 【数1】 w2≧w≧w1+z・(w2−w1)/H ………………(1) ここで、z(≦H)は前記自由液面から前記仕切りまでの
    距離、Hは前記自由液面から、この自由液面より下降流
    路に流入した前記低温流体の幅が前記冷却流路の幅と一
    致する位置までの距離、w1は前記自由液面に到達前の
    前記低温流体の幅、w2は前記冷却流路の幅である。
  2. 【請求項2】 前記仕切りにおける前記冷却流路を遮る
    水平方向の断面積Soと、前記冷却流路の断面積Sfとの
    比So/Sfを、k1とするとき、k1が次式を満たしてい
    る請求項1記載の液体金属冷却型原子炉。 【数2】 k1 2・n1≧0.5 ………………………………………(2) ここで、n1は前記仕切りの段数である。
  3. 【請求項3】 前記仕切りが前記冷却流路の周方向に連
    続して設置されている請求項1及び請求項2の少なくと
    も1項に記載の液体金属冷却型原子炉。
  4. 【請求項4】 前記仕切りが前記冷却流路の周方向に不
    連続に設置されている請求項1及び請求項2の少なくと
    も1項に記載の液体金属冷却型原子炉。
  5. 【請求項5】 前記仕切りが前記冷却流路を構成する2
    つの壁面のうちの内周側壁面に取り付けられている請求
    項1〜4の少なくとも1項に記載の液体金属冷却型原子
    炉。
  6. 【請求項6】 前記仕切りが前記冷却流路を構成する2
    つの壁面のうちの外周側壁面に取り付けられている請求
    項1〜4の少なくとも1項に記載の液体金属冷却型原子
    炉。
  7. 【請求項7】 前記仕切りが孔を有している請求項1〜
    6の少なくとも1項に記載の液体金属冷却型原子炉。
  8. 【請求項8】 前記仕切りが多孔材で構成されている請
    求項1〜7の少なくとも1項に記載の液体金属冷却型原
    子炉。
  9. 【請求項9】 原子炉容器内に炉心及び1次系冷却材を
    有し、原子炉容器内が高温プレナムと低温プレナムとに
    分離され、原子炉容器壁を低温流体を用いて冷却する前
    記冷却流路が原子炉容器壁に沿って複数設けられ、前記
    冷却流路内に周方向への前記低温流体の流れを遮るよう
    に高さ方向に仕切りが設けられた液体金属冷却型原子炉
    において、前記仕切りにおける高さ方向の断面積A
    oと、前記冷却流路の高さ方向の断面積Afとの比Ao
    fを、k2とするとき、k2が次式を満たしていること
    を特徴とする液体金属冷却型原子炉。 【数3】 k2 2・n2≧0.5 ………………………………………(3) ここで、n2は前記仕切りの数である。
  10. 【請求項10】 前記仕切りが前記冷却流路の高さ方向
    に連続して設置されている請求項9記載の液体金属冷却
    型原子炉。
  11. 【請求項11】 前記仕切りが前記冷却流路の高さ方向
    に不連続に設置されている請求項9記載の液体金属冷却
    型原子炉。
  12. 【請求項12】 前記仕切りが冷却流路を構成する2つ
    の壁面のうちの内周側壁面に取り付けられている請求項
    9〜11の少なくとも1項に記載の液体金属冷却型原子
    炉。
  13. 【請求項13】 前記仕切りが冷却流路を構成する2つ
    の壁面のうちの外周側壁面に取り付けられている請求項
    9〜11の少なくとも1項に記載の液体金属冷却型原子
    炉。
  14. 【請求項14】 前記仕切りが孔を有している請求項9
    〜13の少なくとも1項に記載の液体金属冷却型原子
    炉。
  15. 【請求項15】 前記仕切りが多孔材で構成されている
    請求項9〜14の少なくとも1項に記載の液体金属冷却
    型原子炉。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012163414A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 原子炉容器
CN112693576A (zh) * 2021-01-26 2021-04-23 广船国际有限公司 船舶倾斜试验装置
CN113697053A (zh) * 2021-09-29 2021-11-26 广船国际有限公司 一种船舶吃水测量工具、方法及船舶
JP2022060701A (ja) * 2020-10-05 2022-04-15 三菱重工業株式会社 原子炉

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