JPH08159991A - X線装置 - Google Patents

X線装置

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JPH08159991A
JPH08159991A JP6305201A JP30520194A JPH08159991A JP H08159991 A JPH08159991 A JP H08159991A JP 6305201 A JP6305201 A JP 6305201A JP 30520194 A JP30520194 A JP 30520194A JP H08159991 A JPH08159991 A JP H08159991A
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洋行 近藤
Noriaki Kamitaka
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 X線光学素子へのX線照射量を増大するため
に、該X線光学素子をX線源に十分近づけることが可能
でありしかもX線源から放出される飛散粒子(放出物
質)が該X線光学素子に付着、堆積する量を低減して、
該X線光学素子の性能低下を防止することができるX線
装置を提供すること。 【構成】 少なくとも、X線源105,106 と、該X線源10
5,106 から射出されるX線108 が入射するX線光学素子
109 とを備えたX線装置において、前記X線光学素子10
9 を加熱して、該X線光学素子109 に付着、堆積する、
或いは付着堆積しようとする前記X線源105,106 からの
放出物質107 を蒸発させる加熱部110 を設けたことを特
徴とするX線装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線露光装置、X線顕
微鏡,X線分析装置などのX線装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】前記X線装置に一般的に用いられるX線
源には、シンクロトロン放射光光源の他に、粒子線を標
的(ターゲット)材料に衝突させてX線を発生させるX
線管や標的材料を放電やレーザー照射によりプラズマ化
させてX線を発生させるレーザープラズマX線源等があ
る。
【0003】このように、標的材料に量子線(例えば、
レーザー光線、イオン線、電子線、粒子線等)を照射し
てX線を発生させるX線源の場合、標的材料の温度上昇
や、標的内に発生する衝撃波により、標的材料の蒸発、
飛散物質(例えば、ガス化した材料、イオン化した材
料、材料小片など。以下、これらを飛散粒子と呼ぶ)が
放出される。
【0004】このような、X線源から放出される飛散粒
子(放出物質)は、X線装置に使用されるX線被照射物
(例えば、X線光学素子や試料)などに衝突して、これ
らを破損したり、或いは付着、堆積して機能や特性を低
下させたり、変化させる。そのため、X線源とX線被照
射物との間に、X線透過性の高い物質からなる薄膜(以
下、飛散粒子阻止用薄膜と呼ぶ)を設置して遮蔽するこ
とにより、飛散粒子がX線被照射物に到達しないように
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記X線源は発散性の
光源であり、X線源からのX線量を変化させないでX線
被照射物へのX線照射量を増大しようとすると、被照射
物がX線を取り込む立体角を大きくせざるを得ない。し
かし、被照射物のうち、特にX線光学素子は、高い加工
精度が必要であるため、大きいサイズの素子を作製する
ことは非常に困難であり、小さいサイズの素子が使用さ
れている。
【0006】そのため、X線源からのX線量を変化させ
ないでX線光学素子へのX線照射量を増大するために
は、X線光学素子をX線源にできるかぎり接近させて配
置する必要がある。ところが、X線光学素子へのX線照
射量を増大するために、X線光学素子をX線源に十分近
づけると、前記飛散粒子阻止用薄膜を配置する余地(X
線光学素子とX線源の間)がなくなるという問題点があ
り、またX線光学素子とX線源の間に飛散粒子阻止用薄
膜を配置しようとすると、X線源にX線光学素子を十分
近づけることができないという問題点があった。
【0007】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、X線光学素子へのX線照射量を増大するため
に、該X線光学素子をX線源に十分近づけることが可能
でありしかもX線源から放出される飛散粒子(放出物
質)が該X線光学素子に付着、堆積する量を低減して、
該X線光学素子の性能低下を防止することができるX線
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は第一
に「少なくとも、X線源と、該X線源から射出されるX
線が入射するX線光学素子とを備えたX線装置におい
て、前記X線光学素子を加熱して、該X線光学素子に付
着、堆積する、或いは付着堆積しようとする前記X線源
からの放出物質を蒸発させる加熱部を設けたことを特徴
とするX線装置(請求項1)」を提供する。
【0009】また、本発明は第二に「前記X線光学素子
が前記X線源から射出されるX線が最初に入射するX線
光学素子であることを特徴とする請求項1記載のX線装
置(請求項2)」を提供する。また、本発明は第三に
「前記X線光学素子を透過した、或いは反射したX線量
を検出するX線検出部を設けたことを特徴とする請求項
1又は2記載のX線装置(請求項3)」を提供する。
【0010】また、本発明は第四に「前記X線源からの
X線量を検出する第1X線検出部と、前記X線光学素子
を透過した、或いは反射したX線量を検出する第2X線
検出部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の
X線装置(請求項4)」を提供する。また、本発明は第
五に「前記加熱部による加熱によって前記X線光学素子
から蒸発する物質を捕獲する捕獲部材を設けたことを特
徴とする請求項1〜4記載のX線装置(請求項5)」を
提供する。
【0011】また、本発明は第六に「前記X線装置がX
線露光装置、X線顕微鏡、X線分析装置であることを特
徴とする請求項1〜5記載のX線装置(請求項6)」を
提供する。
【0012】
【作用】本発明のX線装置(請求項1〜6)では、X線
光学素子をX線源に十分近づけてX線光学素子へのX線
照射量を増大することができるように、X線光学素子と
X線源の間に飛散粒子阻止用薄膜を設けないこととし
た。即ち、本発明のX線装置(請求項1〜6)では、X
線光学素子をX線源(発散性の光源)に十分近づけてX
線を取り込む立体角を大きくすることができ、その結
果、X線光学素子へのX線照射量を増大することができ
る。
【0013】かかるX線光学素子へのX線照射量の増大
効果は、該X線光学素子がX線源から射出されるX線が
最初に入射するX線光学素子の場合に特に顕著である
(請求項2)。また、本発明のX線装置(請求項1〜
6)では、X線光学素子に付着、堆積する、或いは付着
堆積しようとするX線源からの放出物質を蒸発させるた
めに、該X線光学素子を加熱する加熱部を設けた。
【0014】即ち、X線光学素子上に付着した放出物質
がX線光学素子から蒸発する速度がX線源からの放出物
質がX線光学素子上に付着する速度よりも大きくなるよ
うに前記加熱部を用いてX線光学素子を加熱することに
より、X線源からの放出物質がX線光学素子に付着、堆
積する量を低減して、X線光学素子の性能低下を防止す
ることができる。
【0015】ところで、物質の蒸発速度m0 は次式によ
り表される(麻蒔立男 著「薄膜作成の基礎(第2
版)」第11頁参照)。 m0 =5.833 ×10-2P(M/T)1/2 ・・・(1) ここで、Pは蒸気圧(Torr)、Mは分子量、Tは温
度(K)である。例えば、亜鉛(Zn)をX線源の標的
材料として用いた場合、X線光学素子上にZnが付着、
堆積して、次第にX線光学素子の透過率または反射率が
低下してくるが、X線光学素子を加熱することにより、
X線光学素子上のZnが(1)式に示す蒸発速度m0
蒸発すると見積もることができる。
【0016】例えば、X線光学素子を300°Cに加熱
した場合のZnの蒸発速度は、約4×10-5g/cm2
/secと見積もることができる。X線源からの放出物
質(Zn)がX線光学素子上に付着する速度がこの値よ
りも小さいときは、X線光学素子上に放出物質(Zn)
が堆積することはない。そのため、X線光学素子の透過
率または反射率の低下を防止することができる。
【0017】加熱部によるX線光学素子の加熱は、X線
源からX線が射出されている間中、連続的に行ってもよ
いし、X線源からX線が射出された後、X線光学素子の
透過率または反射率が所定値まで低下したことを確認し
てから行ってもよい。或いはX線の射出の有無にかかわ
らず、随時、連続的または断続的にX線光学素子の加熱
を行ってもよい。
【0018】X線光学素子の透過率または反射率が所定
値まで低下したことを確認できるように、本発明のX線
装置には、X線光学素子を透過した、或いは反射したX
線量を検出するX線検出部を設けることが好ましい(請
求項3)。X線光学素子の透過率または反射率が所定値
まで低下した原因が放出物質のX線光学素子への付着、
堆積によるものか否かを確認できるように、本発明のX
線装置には、X線源からのX線量を検出する第1X線検
出部と、前記X線光学素子を透過した、或いは反射した
X線量を検出する第2X線検出部を設けることが好まし
い(請求項4)。
【0019】加熱部によるX線光学素子の加熱は、例え
ば、抵抗加熱、赤外線輻射による加熱、マイクロ波照射
による加熱などにより行うことができる。なお、X線光
学素子の加熱は、X線源から輻射(射出)されたX線を
X線光学素子が吸収することによる加熱でもよい。即
ち、X線光学素子により透過または反射されないX線の
殆どは、X線光学素子に吸収されて、該X線光学素子の
温度を上昇させる。
【0020】本発明にかかる加熱部は、加熱機能に加え
て、温度計測機能と温度制御機能(冷却機能を含む)を
有し、X線光学素子が所定温度になるように制御できる
ものが好ましい。また、加熱部によるX線光学素子の加
熱温度が高い方がX線光学素子上に付着堆積した物質の
蒸発速度が大きくなって、X線光学素子の透過率または
反射率の低下を防止する効果が増大するので好ましい。
即ち、加熱によるX線光学素子の性能低下が許容範囲か
らはずれない限り、加熱温度を増大できる。
【0021】なお、X線源に用いる標的材料としては、
蒸気圧がより高い材料の方がより低い加熱温度でX線光
学素子から蒸発するので好ましい。蒸気圧が高い材料と
しては、例えば、Na,Mg,S,K,Rb,Sr,S
b,Pbなどが使用できる。本発明の装置に、X線光学
素子から蒸発する物質を捕獲する捕獲部材を設けると、
加熱によりX線光学素子から蒸発した物質が真空容器内
壁やレーザー導入窓などの周辺部材に付着することを防
止できるので好ましい(請求項5)。
【0022】本発明の装置は、X線露光装置、X線顕微
鏡、X線分析装置に用いて好適である(請求項6)。以
下、実施例により、本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はこの例に限定されるものではない。
【0023】
【実施例1】図1は、本実施例のX線装置の概略部分構
成図である。本実施例では、X線源にレーザープラズマ
X線源を用い、また減圧された真空容器101内に配置
した標的105の材料にはZnを用いている。レーザー
光源からのレーザー光102を集光レンズ103により
集光して標的105上に照射すると、標的105の近傍
にプラズマ106が形成され、プラズマ106からX線
が射出される。
【0024】プラズマ106から射出されたX線は、集
光ミラー(X線光学素子の一例)109により集光され
て、これに続く光学系(例えば、他のX線光学素子、不
図示)へと導かれる。本実施例では、集光ミラーとして
基板上の回転楕円面に多層膜(Mo/Siの交互多層
膜)を形成してなる多層膜反射ミラーを用いている。集
光ミラー(X線光学素子の一例)109は、X線を取り
込む立体角を大きくして該ミラーへのX線照射量を増大
することができるように、X線源(発散性の光源)に十
分近づけて配置してある。なお、集光ミラー109は、
X線源から射出されるX線が最初に入射するX線光学素
子である。
【0025】図2に示すように、集光ミラー109は、
基板の裏側に設けた抵抗加熱式ヒーター(加熱部の加熱
機能部分の一例)110により加熱可能である。また、
集光ミラー109の基板に取り付けた熱電対(加熱部の
温度計測機能部分の一例)201により基板温度の測定
がなされ、基板が所定温度となるように制御装置(加熱
部の温度制御機能部分の一例、不図示)によりヒーター
110に流れる電流を制御している。本実施例では、集
光ミラー109の温度が300°Cとなるように基板を
加熱した。
【0026】X線と共にX線源から放出された飛散粒子
107は、X線光学素子である集光ミラー109上に付
着、堆積しようとするが、ヒーター110により集光ミ
ラー109を300°Cに加熱しているので、飛散粒子
107は集光ミラー109から蒸発し、集光ミラー10
9上に堆積することはない。飛散粒子107の蒸発速度
は、前記(1)式により見積もることができる。即ち、
本実施例の場合(標的材料Zn、加熱温度300°C)
には、約4×10-5g/cm2 /secとなる。この飛
散粒子107の蒸発速度は、飛散粒子107の集光ミラ
ー109への付着速度よりも大きいので、飛散粒子10
7が集光ミラー109上に堆積することはなかた。その
ため、集光ミラー109の反射率低下を防止することが
できた。
【0027】
【実施例2】図3は、本実施例のX線装置の概略部分構
成図である。本実施例では、減圧された真空容器301
内に、標的(Zn)305、基板上の回転放物面に多層
膜(Mo/Siの交互多層膜)を形成してなる第1の多
層膜反射ミラー(第1のX線光学素子)309、及びプ
ラズマ306から輻射(射出)されるX線量をモニター
するための第1のX線検出器(例えば半導体検出器、第
1X線検出部の一例)314などが配置されている。
【0028】多層膜反射ミラー309には、抵抗加熱式
ヒーター(加熱部の加熱機能部分の一例)310と熱電
対(加熱部の温度計測機能部分の一例、不図示)が取り
付けられ、多層膜反射ミラー309が所定温度となるよ
うに制御装置(加熱部の温度制御機能部分の一例、不図
示)によりヒーター310に流れる電流を制御してい
る。本実施例では、多層膜反射ミラー309の温度が3
00°Cとなるように多層膜反射ミラー309を加熱し
た。
【0029】真空容器301に続く真空容器311に
は、基板上の平面に多層膜(Mo/Siの交互多層膜)
を形成してなる第2の多層膜反射ミラー(第2のX線光
学素子)312及び前記第1の多層膜反射ミラー309
からの反射X線量をモニターするための第2のX線検出
器(例えば半導体検出器、第2X線検出部の一例)31
3が配置されている。
【0030】レーザー光302を標的305上に照射し
てプラズマ306を生成させて、X線を繰り返し発生さ
せ続けているときに、第1の多層膜反射ミラー309の
加熱温度が低すぎると、ミラー309上に付着した物質
がミラー309から蒸発する速度がX線源からの放出物
質がミラー309上に付着する速度よりも小さくなりミ
ラー309上に放出物質が堆積して、ミラー309の反
射率が次第に低下してくる。
【0031】このとき、第1及び第2のX線検出器31
4,313によって、プラズマ306からのX線量とミ
ラー309からの反射X線量をモニターした結果、プラ
ズマ306からのX線量が低下していないのに、ミラー
309からの反射X線量が低下しているならば、ミラー
309上に放出物質が付着、堆積していると判断でき
る。
【0032】この場合には、ミラー309を加熱してい
るヒーター310に流す電流量を増大してミラー309
の温度を上昇させることにより、ミラー309上の放出
物質がミラー309から蒸発する速度を増大させる。但
し、ミラー309の温度上昇は、ミラー309の多層膜
構造が変化して反射率が低下することがない程度にす
る。
【0033】このように、プラズマ306からのX線量
及びミラー309からの反射X線量をモニターしなが
ら、ミラー309の温度を制御することにより、X線発
生の繰り返し速度が変化した場合(ミラー309への放
出物質の付着速度が変化した場合)でも、ミラー309
に付着、堆積する放出物質の量を低減して、ミラー30
9の反射率低下を防止することができた。
【0034】
【実施例3】本実施例のX線装置は、実施例1のX線装
置と殆ど同じ構成であり、相違点は本実施例では多層膜
反射ミラー401の近傍に、ミラー401から蒸発する
物質を捕獲する捕獲部材としてバッフル404を設けた
ことにある(図4参照)。なお、バッフル404は冷却
水により冷却可能である。
【0035】基板上の回転楕円面に多層膜(Mo/Si
の交互多層膜)を形成してなる多層膜反射ミラー401
は、基板の裏側に設けた抵抗加熱式ヒーター(加熱部の
加熱機能部分の一例)402により加熱可能である。ま
た、ミラー401の基板に取り付けた熱電対(加熱部の
温度計測機能部分の一例)403により基板温度の測定
がなされ、基板が所定温度となるように制御装置(加熱
部の温度制御機能部分の一例、不図示)によりヒーター
402に流れる電流を制御している。本実施例ではミラ
ー401の温度が300°Cとなるように基板を加熱し
た。
【0036】加熱部による加熱によってミラー401か
ら蒸発した放出物質は、冷却水により冷却されたバッフ
ル404に衝突して速やかに付着する。従って、ミラー
401から蒸発した物質が真空容器内に拡散した結果、
レーザー導入窓(図1参照)に付着してレーザー光の透
過率を低下させる(レーザー光の透過率が低下すると、
発生するX線量が低下する)ことがないので、長時間安
定してX線を発生させることができた。
【0037】以上、本発明の各実施例では、X線光学素
子の加熱温度を300°Cとしたが、さらに高い加熱温
度にすれば、X線光学素子の反射率低下を防止する効果
を増大することができる。また、各実施例では、多層膜
反射ミラーの多層膜にMo/Siの交互多層膜を用いて
いるが、Mo/SiCの交互多層膜の方が耐熱性が良い
(反射特性が低下しない)ので、加熱部による加熱温度
をより高くする(〜800°C)ことができる。そのた
め、多層膜反射ミラーの反射率低下を防止する効果を増
大することができる。
【0038】また、各実施例では、X線光学素子である
ミラーとして多層膜反射ミラーを用いているが、これに
限定されるものではなく、全反射を利用したミラーを用
いてもよい。全反射を利用したミラーの方が耐熱性が良
い(反射特性が低下しない)ので、多層膜反射ミラーよ
りも加熱部による加熱温度をより高くする(基板が変形
しない温度まで)ことができる。そのため、ミラーの反
射率低下を防止する効果を増大することができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、X線光
学素子へのX線照射量を増大するために、該X線光学素
子をX線源に十分近づけることが可能でありしかもX線
源から放出される飛散粒子(放出物質)が該X線光学素
子に付着、堆積する量を低減して、該X線光学素子の性
能低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、実施例1のX線装置の概略部分構成図であ
る。
【図2】は実施例1の集光ミラー(X線光学素子の一
例)の側面図である。
【図3】は、実施例2のX線装置の概略部分構成図であ
る。
【図4】は、実施例3の多層膜反射ミラー401と、そ
の近傍に設けたバッフル404の構成図である。
【主要部分の符号の説明】
101,301,311 ・・・真空容器 102,302 ・・・レーザー光 103,303 ・・・集光レンズ 104,304 ・・・窓 105,305 ・・・標的 106,306 ・・・プラズマ 107,307 ・・・飛散粒子 108,308 ・・・X線 109,309,312,401 ・・・多層膜ミラー(X線光学素子の
一例) 110,310,402 ・・・ヒーター 201,403 ・・・熱電対 313 ・・・第2のX線検出器(第2X線検出部の一例) 314 ・・・第1のX線検出器(第1X線検出部の一例) 404 ・・・バッフル(捕獲部材の一例) 以 上

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、X線源と、該X線源から射
    出されるX線が入射するX線光学素子とを備えたX線装
    置において、 前記X線光学素子を加熱して、該X線光学素子に付着、
    堆積する、或いは付着堆積しようとする前記X線源から
    の放出物質を蒸発させる加熱部を設けたことを特徴とす
    るX線装置。
  2. 【請求項2】 前記X線光学素子が前記X線源から射出
    されるX線が最初に入射するX線光学素子であることを
    特徴とする請求項1記載のX線装置。
  3. 【請求項3】 前記X線光学素子を透過した、或いは反
    射したX線量を検出するX線検出部を設けたことを特徴
    とする請求項1又は2記載のX線装置。
  4. 【請求項4】 前記X線源からのX線量を検出する第1
    X線検出部と、前記X線光学素子を透過した、或いは反
    射したX線量を検出する第2X線検出部を設けたことを
    特徴とする請求項1又は2記載のX線装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱部による加熱によって前記X線
    光学素子から蒸発する物質を捕獲する捕獲部材を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜4記載のX線装置。
  6. 【請求項6】 前記X線装置がX線露光装置、X線顕微
    鏡、X線分析装置であることを特徴とする請求項1〜5
    記載のX線装置。
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