JP3438296B2 - X線装置 - Google Patents

X線装置

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JP3438296B2
JP3438296B2 JP4628894A JP4628894A JP3438296B2 JP 3438296 B2 JP3438296 B2 JP 3438296B2 JP 4628894 A JP4628894 A JP 4628894A JP 4628894 A JP4628894 A JP 4628894A JP 3438296 B2 JP3438296 B2 JP 3438296B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線露光装置、X線顕
微鏡,X線分析装置などのX線装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】前記X線装置のX線発生手段に一般的に
用いられるX線源には、シンクロトロン放射光光源の他
に、粒子線を標的(ターゲット)材料に衝突させてX線
を発生させるX線管や、標的材料を放電やレーザー照射
によりプラズマ化させてX線を発生させるレーザープラ
ズマX線源等がある。
【0003】このように、標的材料に量子線(例えば、
レーザー光線、イオン線、電子線、粒子線等)を照射し
てX線を発生させるX線源の場合、標的材料の温度上昇
や、標的内に発生する衝撃波により、標的材料の蒸発、
飛散物質(例えば、ガス化した材料、イオン化した材
料、材料小片など。以下、これらを飛散粒子と呼ぶ)が
放出される。
【0004】このような、X線源から放出される飛散粒
子は、X線装置に使用されているX線光学素子やX線被
照射物(例えば、試料)などに衝突して、これらを破損
したり、或いは付着、堆積して機能や特性を低下させた
り、変化させる。そのため、X線源と、X線光学素子又
はX線被照射物との間に、X線透過性の高い物質からな
る薄膜(以下、飛散粒子阻止用薄膜と呼ぶ。)を設置し
て遮蔽することにより飛散粒子がX線光学素子やX線被
照射物などに到達しないようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】飛散粒子阻止用薄膜の
設置により、X線光学素子やX線被照射物などへの飛散
粒子の付着、堆積は防げるが、そのかわり、飛散粒子阻
止用薄膜上に飛散粒子が付着、堆積するので、飛散粒子
阻止用薄膜のX線透過率が次第に低下する。そのため、
ある期間(短期間)X線源を使用して、飛散粒子阻止用
薄膜のX線透過率が低下すると、飛散粒子阻止用薄膜を
交換する必要がある。この交換作業の間は、X線装置を
停止させて、装置(特に、X線発生手段)内を大気に解
放する必要がある。即ち、短期間ごとにX線装置が停止
するので、X線装置の運転効率が大幅に低下するという
問題点があった。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、X線発生手段から発生するX線と共に放出され
る前記標的材料の蒸発物質又は飛散物質を捕獲するX線
透過性膜を交換する必要がなく、或いは、長期間交換す
る必要がなく、そのため、運転効率が格段に向上するX
線装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は第一
に「少なくとも、標的材料への量子線照射によりX線を
発生するX線源を有するX線発生手段と該X線源とX線
被照射物又はX線光学素子との間に設けた遮蔽手段であ
って、前記X線源から発生するX線と共に放出される前
記標的材料の蒸発物質及び/又は飛散物質を捕獲するX
線透過性膜を有する遮蔽手段と、該X線透過性膜を加熱
して、該X線透過性膜により捕獲された前記蒸発、飛散
物質を蒸発させる加熱手段と、からなるX線装置(請求
項1)」を提供する。
【0008】また、本発明は第二に「前記X線源と前記
X線透過性膜の間に、電界及び/又は磁界を印加して、
前記X線源から放出される物質に含まれる帯電物質の軌
道を曲げる手段を設けたことを特徴とする請求項1記載
のX線装置(請求項2)」を提供する。また、本発明は
第三に「前記X線透過性膜を透過したX線量を検出する
X線検出手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2
記載のX線装置(請求項3)」を提供する。
【0009】また、本発明は第四に「前記加熱手段によ
る加熱により前記X線透過性膜から蒸発する物質を捕獲
する捕獲手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3記
載のX線装置(請求項4)」を提供する。また、本発明
は第五に「前記X線透過性膜の破損を検知する検知手段
を設けたことを特徴とする請求項1〜4記載のX線装置
(請求項5)」を提供する。
【0010】また、本発明は第六に「前記X線透過性膜
と同一機能を有する予備のX線透過性膜を装置の真空を
維持した状態で、前記X線透過性膜と交換するX線透過
性膜交換手段を設けたことを特徴とする請求項1〜5記
載のX線装置(請求項6)」を提供する。また、本発明
は第七に「前記X線装置がX線露光装置、X線顕微鏡、
X線分析装置であることを特徴とする請求項1〜6記載
のX線装置(請求項7)」を提供する。
【0011】
【作用】本発明のX線装置(請求項1〜7)では、X線
源からの放出物質である蒸発物質及び/又は飛散物質等
を捕獲するX線透過性膜を加熱手段により加熱して、該
X線透過性膜上に捕獲された物質(標的から放出された
標的材料からなる物質)の温度を、該物質の飽和蒸気圧
が該X線透過性膜の周囲における該物質の蒸気分圧より
も大きくなるような温度まで上げることができる。
【0012】X線透過性膜上に付着、堆積した(捕獲さ
れた)物質を真空中で加熱したときに、該X線透過性膜
の周囲における該物質の蒸気分圧が該物質の飽和蒸気圧
よりも低ければ、該X線透過性膜上に付着、堆積した
(捕獲された)物質は該X線透過性膜の周囲に蒸発す
る。従って、X線透過性膜のX線透過率は、初期状態
(放出物質を捕獲する前の状態)又は、それに近い状態
にまで回復する。
【0013】ところで、いくつかの物質について、飽和
蒸気圧と温度の関係図が「薄膜作成の基礎」(第2版、
麻蒔立男 著、日刊工業新聞社 発行)の付録(付1)
に記載されている。この関係図によれば、Znの飽和蒸
気圧は、500°Cにおいて約1Torrである。例え
ば、このZnをX線源の標的材料とした場合について考
える。X線透過性膜に捕獲されたZnを500°Cに加
熱すると、その温度におけるZnの飽和蒸気圧は約1T
orrである。このとき、X線透過性膜の周囲が1To
rrより低い圧力となるように排気をすれば、Zn蒸気
の分圧も1Torrより低い圧力となるので、X線透過
性膜に捕獲されたZnは蒸発してX線透過性膜上から除
去される。
【0014】X線透過性膜を加熱するときの上限温度
は、X線透過性膜を構成している物質の飽和蒸気圧が該
X線透過性膜の周囲における該物質の蒸気分圧よりも十
分に小さくなるような温度である。また、X線透過性膜
の加熱温度が高い程、或いはX線透過性膜に捕獲された
物質(標的材料)の飽和蒸気圧が高い程、またX線透過
性膜周囲における該物質の蒸気分圧が低い程、X線透過
性膜の加熱による該物質の蒸発速度が速くなるので本発
明にかかる効果が増大する 比較的低温において、飽和蒸気圧が高い物質には、例え
ば、Zn,Mg,Pb等がある。これらの物質は、比較
的低温(300〜500°C程度)において、真空装置
に一般的に使用される排気装置によって容易に到達でき
る真空度(10 -5〜10-6 Torr )よりも十分高い飽和
蒸気圧(例えばZnの場合、300°Cで〜10-3 Tor
r )を有する。従って、これらの物質をX線源の標的材
料とすれば、X線透過性膜に捕獲されたこれらの物質を
本発明によって容易に蒸発除去させることができる。
【0015】以上のように、本発明によれば、X線透過
性膜が破損しない限り、X線透過性膜を交換する必要が
なく、或いは長期間交換する必要がない。そのため、装
置の運転効率が格段に向上する(請求項1〜7)。ま
た、本発明の装置(請求項1)において、X線源とX線
透過性膜の間に電界及び/又は磁界の印加手段を設ける
ことにより、前記X線源から放出される物質のうち帯電
した物質の軌道を曲げて該放出物質がX線透過膜に到達
しないようにすることができる。そのため、X線透過性
膜への放出物質の付着堆積速度を低減させることができ
る。
【0016】本発明の装置(請求項1又は2)に、X線
透過性膜を透過したX線量を検出するX線検出手段を設
けることにより、X線透過性膜のX線透過率の低下を検
出して、X線透過性膜の加熱の要否やX線透過性膜交換
の要否を判断できる。また、本発明の装置(請求項1〜
3)に、加熱手段による加熱により前記X線透過性膜か
ら蒸発する物質を捕獲する捕獲手段を設けることによ
り、真空容器内壁やレーザー導入窓などの周辺部材に、
加熱によりX線透過性膜から蒸発した物質が付着するこ
とを防ぐことができる。
【0017】また、本発明の装置(請求項1〜4)に、
X線透過性膜の破損を検知する検知手段を設けることに
より、X線透過性膜が破損した場合にはX線透過性膜の
破損を検知でき、X線透過性膜の交換の要否を判断でき
る。また、本発明の装置(請求項1〜5)に、X線透過
性膜と同一機能を有する予備のX線透過性膜を装置の真
空を維持した状態で、前記X線透過性膜と交換するX線
透過性膜交換手段を設けることにより、装置の真空を破
らずに、新しいX線透過性膜と交換できる。
【0018】また、本発明の装置(請求項1〜6)は、
X線露光装置、X線顕微鏡、X線分析装置に適用でき
る。以下、実施例により、本発明をより具体的に説明す
るが、本発明はこれらの例に限定されない。
【0019】
【実施例1】図1(a)は本実施例の、飛散物質を捕獲
するX線透過性膜101 を有する遮蔽手段100 と、ヒータ
ー(加熱手段の一例)及び熱電対(加熱手段の一例)の
制御手段(加熱手段の一例)106 を示す斜視図であり、
図1(b)は遮蔽手段100 の断面図である。
【0020】X線透過性膜101 は、熱伝導率の高い材料
(例えば、銅やアルミニウムなど)からなるX線透過性
膜保持具102,103 によって挟み込まれ、固定されてい
る。保持具103 には、X線透過性膜101 の温度を検出で
きるように熱電対104 がとりつけられている。保持具10
2 には、X線透過性膜101 を加熱するヒーター(加熱手
段の一例)105 が取り付けられている。
【0021】これらのX線透過性膜101 、X線透過性膜
保持具102,103 、熱電対104 、ヒーター105 は、熱的に
密に結合されているので、X線透過性膜101 を効率よく
加熱することができる。X線透過性膜101 の温度は、X
線透過性膜保持具103 に取り付けられた熱電対104 によ
って検出され、所定の温度になるように、ヒーター105
に流れる電流量を制御手段106 によって制御している。
【0022】次に、図1に示したX線透過性膜101 を有
する遮蔽手段100 をレーザープラズマX線源(X線源の
一例)内に設けた例を図2に示し、その動作について説
明する。パルスレーザー光200 がレンズ201 によって標
的202 上に集光され、標的材料をプラズマ化し、このプ
ラズマ203 からX線が輻射される。真空容器207 内は、
レーザー光が標的202 に達するまでにブレークダウンせ
ずに、利用しようとしているX線に対して十分な透過率
が得られる圧力まで、しかも制御手段106 により制御さ
れている所定温度における標的材料(X線透過性膜上に
付着堆積した物質)の飽和蒸気圧よりも該物質の蒸気分
圧が十分に低くなるまで排気装置(不図示)により排気
されている。
【0023】図1に示した遮蔽手段100 と同一の遮蔽手
段204 は、X線源であるプラズマ203 とX線光学素子
(不図示)の間に配置されている。遮蔽手段204 は、ネ
ジ205 によって保持具206 に固定され、保持具206 は真
空容器207 内に固定されている。ネジ205 は熱伝導を悪
くさせるため、点接触で遮蔽手段204 を保持している。
また、ネジ205 及び保持具206 は、熱伝導率の小さい材
料で作られているのが望ましい。
【0024】遮蔽手段204 に取り付けられている熱電対
の電線及び、ヒーターに電流を供給する電線は、真空容
器207 の外部に引き出され(不図示)、制御装置(不図
示)に接続されている。制御装置は、熱電対の電圧値か
らX線透過性膜の温度を判断しX線透過性膜が設定温度
(X線透過性膜上に付着堆積した物質の飽和蒸気圧が周
囲における該物質の蒸気分圧よりも十分に高くなる温
度)になるように、ヒーターに流れる電流量を制御して
いる。
【0025】プラズマ203 からはX線だけでなく、標的
材料の蒸発、飛散物質(例えば、ガス化した材料、イオ
ン化した材料、材料小片など)も放出される。これらの
物質は、遮蔽手段204 のX線透過性膜に付着する。従来
の装置では、X線源を長時間使用し続けると、X線透過
性膜上に標的材料の蒸発、飛散物質が付着堆積し、次第
にX線透過性膜のX線透過率が低下する。これに対し
て、本実施例の装置では、X線透過性膜はヒーターによ
って、標的材料(X線透過性膜上に付着堆積したもの)
の飽和蒸気圧が周囲における該物質の蒸気分圧よりも十
分に高くなる温度まで加熱されるので、X線透過性膜上
に付着堆積した物質はすぐに蒸発する。
【0026】即ち、X線透過性膜上に付着堆積した物質
は、蒸発してX線透過性膜から取り除かれる。そのた
め、X線透過性膜のX線透過率を初期状態(蒸発、飛散
物質が付着する前の状態)に於けるX線透過率又はそれ
に近い値まで回復させることができる。例えば、標的材
料にZnを使用し、X線の波長を13.55nm とし、X線透
過性膜に0.5 μm厚のBeを用い、さらに真空容器内の
圧力を10-3Torrより十分低い圧力まで排気した場合
(この波長におけるBeの透過率は約42%である)、
X線透過性膜(Be膜)を約280°C以上に加熱すれ
ば、Znの飽和蒸気圧は、10-3Torrを上回る(Znの
蒸気分圧よりも十分に大きい)ので、Be膜に付着堆積
したZnは蒸発する。
【0027】このとき、Be膜の温度が高いほど、Zn
の蒸発速度は大きくなる。Znの蒸発速度がZnの付着
速度を上回れば、ZnはBe薄膜上に堆積しないので、
Be膜の透過率は低下しない。また、Znの蒸発速度が
付着速度を上回ることができなくても、加熱しないとき
に比べると付着堆積量が低減できるので、透過率の低下
は抑制できる。そのため、X線透過性膜(この場合はB
e膜)を交換するまでの期間を長くすることができる。
【0028】このとき、Be膜の温度が300°C程度
であれば、Beの飽和蒸気圧は高々10-11Torr である
ので、Be膜からのBeの蒸発は殆どない。しかし、温
度が1200°C程度になると、Beの飽和蒸気圧は周
囲の蒸気分圧(Be)と同程度となり、この温度を越え
ると、Beの飽和蒸気圧は周囲の蒸気分圧(Be)より
も大きくなってBeの蒸発が始まる。従って、この場合
のX線透過性膜(Be膜)の加熱上限温度は、1200
°Cよりも低い温度ということになる。
【0029】本実施例では、X線透過性膜として単一元
素であるBeを用いたが、X線透過性膜は、複数の材料
から構成されていてもよい。例えば、0.1 μm厚のSi3N
4 膜上に0.5 μm厚のSiを成膜したものでもよい。こ
のように、X線透過性膜が複数の材料から構成されてい
るときには、加熱する温度の上限は、X線透過性膜を構
成している各材料の飽和蒸気圧が周囲圧力のうちの各材
料の蒸気分圧と同等になる温度のうちの最低温度よりも
低い温度となる。
【0030】なお、X線透過性膜の加熱は、X線源使用
中、連続的に行ってもよいが、X線透過性膜を透過して
くるX線量、またはX線透過性膜のX線透過率を連続的
あるいは定期的に測定し、設定値を下回ったときのみX
線透過性膜を加熱し、堆積した物質を蒸発させても良
い。または、一定のショット数X線を発生させたり(レ
ーザープラズマX線源やガスパフZ−ピンチX線源等の
パルスX線源の場合)、一定の時間X線を発生させた後
に(X線管等のように連続X線源の場合)、X線透過性
膜を加熱し、堆積した物質を蒸発させた後、再びX線源
を使用するようにしても良い(図3参照)。
【0031】また、X線透過性膜の加熱は、ヒーターか
らの熱伝導の他に、赤外線ランプ(加熱手段の一例)等
の輻射熱を利用して行っても良い。図3においては、遮
蔽手段304 とX線光学素子(不図示)の間に、真空容器
312 を設け、この中に移動ステージ310 を設置して、こ
のステージ上にX線検出器(X線検出手段の一例)311
が設けられている。
【0032】X線検出器311 は図のA方向に移動可能
で、通常の運転時にはX線光学素子への光路を遮らない
位置にあるが、定期的に光路中まで移動して、遮蔽手段
304 を透過してくるX線量を測定する。この透過X線量
が設定値を下回ったときには、X線装置の運転を停止す
る。そして、ヒーターでX線透過性膜を加熱し、堆積し
た物質を蒸発させて、X線透過性膜のX線透過率を回復
させる。或いは、新たなX線透過性膜と交換してもよ
い。
【0033】図3では、X線検出器を光路中まで移動さ
せているが、X線を遮らずに透過X線を検出できるよう
にして、定常的にX線検出器を光路中に設置しても良
い。また、一定時間(連続X線源の場合)あるいは一定
ショット数(パルスX線源の場合)の間、X線源を使用
したときに、X線透過性膜のX線透過率がどの程度低下
するか、予め分かっている場合には、X線検出器を使用
せず、一定時間または一定ショット数、X線源を使用
後、加熱によりX線透過性膜のX線透過率を回復させて
も良い。或いは、新たなX線透過性膜と交換してもよ
い。
【0034】このような方法は、連続的に使用しつづけ
ないような装置、例えばX線顕微鏡のような装置に、特
に有効である。なぜなら、装置を使用していないとき
に、加熱を行えば、次回使用するときまでにX線透過性
膜のX線透過率を回復させることができるからである。
本実施例では、X線源にレーザープラズマX線源を用い
たが、X線管(X線発生手段の一例)でも良いし、ピン
チ現象によるX線源でもよい。
【0035】また、装置によっては、X線源とX線を使
用する部分との間に圧力差を持たせたい場合(例えば、
大気中にX線を取り出したい場合や高真空容器内にX線
を導入する場合など)がある。そのような場合には、図
4に示すように、遮蔽手段404 を、断熱部材405 及び冷
却水により冷却されている部材406 を介して真空容器40
7 に取り付けるようにすればよい。
【0036】以上、説明したように、本実施例のX線装
置では、X線透過性膜が破損しない限り、X線透過性膜
を交換する必要がなく、或いは長期間交換する必要がな
く、そのため、運転効率が格段に向上する。
【0037】
【実施例2】図5は本発明の第2実施例(実施例2)の
断面図である。これは、実施例1の遮蔽手段と同等の遮
蔽手段500 に、バッフル501 (加熱によりX線透過性膜
から蒸発する物質を捕獲する捕獲手段の一例)を設けた
ものである。その他の構成は実施例1と同様である。
【0038】遮蔽手段500 は、X線透過性膜502 、X線
透過性膜保持具503,504 、ヒーター(加熱手段の一例)
505 及び熱電対(加熱手段の一例)506 から成ってい
る。遮蔽手段500 は、ネジ507 によってバッフル501 に
取り付けられている。ネジ507 は、遮蔽手段500 からバ
ッフル501 へ熱が逃げないように、点接触になってい
る。また、このネジ507 は熱伝導率の小さな材料で作ら
れているのが望ましい。
【0039】バッフル501 は保持具508 によって、図2
に示したような真空容器の中に固定される(X線源にレ
ーザープラズマX線源を用いた場合)。バッフル501
は、図のように、できるだけ表面積が大きくなるような
構造になっている。また、バッフル501 は、コンダクタ
ンスが小さくなるようにX線源に向かって開口部が小さ
くなっている。
【0040】このような構造にすると、X線透過性膜50
2 に付着した物質がヒーターによって加熱されると、加
熱によりX線透過性膜502 から蒸発した物質の大部分
は、バッフル501 に衝突して冷却され、バッフル501 に
付着、堆積する。このため、蒸発した物質が真空容器内
壁やレーザー導入窓などに付着することがない。また、
バッフル501 を冷却水等で冷却することにより、加熱に
よりX線透過性膜502 から蒸発した物質を更に効率的
に、バッフル501 に付着させることができる。
【0041】以上、説明したように、本実施例のX線装
置では、X線透過性膜が破損しない限り、X線透過性膜
を交換する必要がなく、或いは長期間交換する必要がな
く、そのため、運転効率が格段に向上する。また、真空
容器内壁やレーザー導入窓などの周辺部材に、加熱によ
りX線透過性膜から蒸発した物質が付着することを防ぐ
ことができる。
【0042】
【実施例3】図6は本発明の第3実施例(実施例3)の
断面図である。これは、遮蔽手段604 を複数枚のX線透
過性膜を有する回転可能な円盤(X線透過性膜交換手段
の一例)で構成したものである。X線源から飛来する標
的材料の小片や、装置の操作ミスなどにより、X線透過
性膜を破損する場合がある。そこで、本実施例では、遮
蔽手段604 を複数枚のX線透過性膜を有する回転可能な
円盤(X線透過性膜交換手段の一例でもある)で構成
し、X線透過性膜が破損したときには遮蔽手段604 を回
転させて、新しいX線透過性膜が使用できるようにし
た。
【0043】また、遮蔽手段604 のX線源(プラズマ60
3 )側に、X線光学素子への光線が通過する開口部分を
有するマスク615 が設けられ、予備のX線透過性膜にX
線源からの放出物質が付着しないようにしてある。即
ち、本実施例の装置では、X線透過性膜が破損しても、
装置の真空を破らずに遮蔽手段604 を回転させて、X線
透過性膜を交換することができる。
【0044】本実施例では、X線透過性膜の破損を検知
する検知手段として、発光ダイオード608 とフォトダイ
オード607 を用いている。X線透過性膜が破損して穴が
あけば、発光ダイオード608 が発光した光をフォトダイ
オード607 が検知するので、X線透過性膜の破損を知る
ことができる。X線透過性膜は、円盤状の遮蔽手段604
に複数枚取り付けられ、遮蔽手段604は、モーター(X
線透過性膜交換手段の一例)605 により回転可能であ
る。また、赤外線ランプ(加熱手段の一例)609 の出力
光をミラー(加熱手段の一例)610 によりX線透過性膜
上に集光して、X線透過性膜を加熱している。
【0045】発光ダイオード608 及びフォトダイオード
607 によりX線透過性膜の破損が検知されると、モータ
ー605 により遮蔽手段604 が回転し、新しいX線透過性
膜が使用できるようになる(X線光路中に配置され
る)。なお、本実施例の装置における、その他の構成は
実施例1と同様である。X線透過性膜の破損を検知する
検知手段の代わりに、図3に示すようなX線検出手段を
用いると、X線透過性膜への付着速度が蒸発速度を上回
っているとき、即ち透過X線量(X線検出手段により検
知)が設定値を下回ったときに、遮蔽手段604 をモータ
ー605 により回転し、新しいX線透過性膜をX線光路中
に挿入することができる。
【0046】一定時間(連続X線源の場合)の間、又は
一定ショット数(パルスX線源の場合)の間、X線源を
使用したときに、X線透過性膜のX線透過率がどの程度
低下するか予め判っている場合には、X線検出手段を使
用せずに、一定時間又は一定ショット数だけX線源を使
用した後、遮蔽手段604 をモーター605 により回転し
て、新しいX線透過性膜をX線光路中に挿入してもよ
い。
【0047】新しいX線透過性膜に交換した後も、それ
まで使用していたX線透過性膜を加熱し続ければ、マス
ク615 により遮蔽されているので、標的から放出された
物質が新たにX線透過性膜に付着堆積することがなく、
加熱によるX線透過性膜からの蒸発のみが起こる。そし
て、X線透過性膜に付着堆積していた物質は全て(又は
殆ど)蒸発し、初期のX線透過率(又はそれに近い値)
にまで回復させることができる。
【0048】使用済のX線透過性膜について、加熱によ
るX線透過率の回復を遮蔽手段604が1回転する間に行
うことにより、該使用済のX線透過性膜がX線光路中に
新たに挿入されるまでに、該X線透過性膜の透過率を、
常に初期のX線透過率(又はそれに近い値)にすること
ができる。この様にすることにより、X線透過性膜を透
過するX線量の時間変化は、のこぎり波状となり、常に
所定量以上の透過X線量を得ることができる。
【0049】以上、説明したように、本実施例のX線装
置では、X線透過性膜が破損しない限り、X線透過性膜
を交換する必要がなく、或いは長期間交換する必要がな
い。また、X線透過性膜が破損した場合には、X線透過
性膜の破損を検知でき、さらに装置の真空を破らずに、
新しいX線透過性膜と交換できる。また、X線透過性膜
の破損を検知する検知手段の代わりに、図3に示すよう
なX線検出手段を設ければ、X線透過性膜の透過率が低
下してきたときに、装置の真空を破らずに、新しいX線
透過性膜と交換できる。そのため、装置の運転効率が格
段に向上する。
【0050】
【実施例4】図7(a)は、本発明の第4実施例(実施
例4)の断面図である。本実施例では電磁石(X線源か
ら放出される物質の軌道を曲げる手段の一例)711 をプ
ラズマ(X線源)703 とX線透過性膜の間に設けてい
る。プラズマ(X線源)703 から放出される物質には、
電気的に中性な物質(標的材料の原子や破片等)と電荷
を帯びた帯電物質(電子やイオン)が含まれる。そこ
で、本発明では、磁界により前記帯電物質の軌道を曲げ
て、X線透過性膜に到達しないようにした。
【0051】本実施例では、電磁石としてギャップ入り
のトロイダルコア712 に電線713 を巻いたものを用いた
(図7(b))。プラズマ(X線源)703 から放出され
た帯電物質は、ピンホール710 を通って電磁石711 のギ
ャップに入る。このとき、ピンホールの大きさは、利用
するX線を遮らないように、できるだけ小さくすること
が好ましい。
【0052】電磁石711 のギャップ間に発生する磁界H
は、ギャップ間隔をδ、真空の透磁率をμ0 、巻線に流
す電流をI、巻線の総巻数をNとし、コアの透磁率が非
常に大きいとすると、H=μ0 ・N・I/δ となる。
ギャップ領域に電荷qの荷電粒子が速度vで入射したと
すると、この荷電粒子は磁界に垂直な方向に、力 qv
B=qvNI/δ を受けるので、帯電物質の軌道は曲
げられる。
【0053】磁界を印加する領域、磁界の強さ(即ち、
電磁石の巻線に流れる電流量)、電磁石とX線透過性膜
との距離、を適当に選択することにより、X線透過性膜
に到達する帯電物質を低減又はなくすことができる。な
お、本実施例では、磁界を用いて帯電物質の軌道を曲げ
たが、電界を用いても同様な効果が得られた(電界強度
をEとすると、電荷qを持つ帯電物質はqEの力を受け
て軌道が曲げられる)。
【0054】また、本実施例では、電磁石を用いて磁界
を発生させたが、永久磁石を用いてもよい。さらに、本
実施例では、磁界を帯電物質の入射方向に対して略垂直
に印加したが、入射方向に平行であってもよい。電界印
加の場合も同様である。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、X線透
過性膜が破損しない限り、X線透過性膜を交換する必要
がなく、或いは長期間交換する必要がない。そのため、
装置の運転効率が格段に向上する(請求項1〜7)。本
発明の装置(請求項1)において、X線源とX線透過性
膜の間に、電界及び/又は磁界を印加できる手段を設け
ることにより、X線源から放出される物質に含まれる帯
電物質の軌道を曲げてX線透過性膜への付着を低減(又
はなくすことが)できる。そのため、X線透過性膜への
放出物質の付着速度を低減できるのでX線透過性膜の加
熱による付着物質の蒸発速度を小さくしても構わない。
即ち、加熱温度が低くても構わないので、装置の構成や
取扱いが容易となる。
【0056】本発明の装置(請求項1又は2)に、X線
透過性膜を透過したX線量を検出するX線検出手段を設
けることにより、X線透過性膜のX線透過率の低下を検
出して、X線透過性膜の加熱の要否、又はX線透過性膜
交換の要否を判断できる。また、本発明の装置(請求項
1〜3)に、加熱手段による加熱により前記X線透過性
膜から蒸発する物質を捕獲する捕獲手段を設けることに
より、真空容器内壁やレーザー導入窓などの周辺部材
に、加熱によりX線透過性膜から蒸発した物質が付着す
ることを防ぐことができる。
【0057】また、本発明の装置(請求項1〜4)に、
X線透過性膜の破損を検知する検知手段を設けることに
より、X線透過性膜が破損した場合にはX線透過性膜の
破損を検知でき、X線透過性膜の交換の要否を判断でき
る。また、本発明の装置(請求項1〜5)に、X線透過
性膜と同一機能を有する予備のX線透過性膜を装置の真
空を維持した状態で、前記X線透過性膜と交換するX線
透過性膜交換手段を設けることにより、装置の真空を破
らずに、新しいX線透過性膜と交換できる。
【0058】また、本発明の装置(請求項1〜6)は、
X線露光装置、X線顕微鏡、X線分析装置に適用できる
(請求項7)。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、実施例1のX線装置にかかる遮蔽手段等を
示し、図1(a)はX線源からの放出物質を捕獲するX
線透過性膜101 を有する遮蔽手段100 と、ヒーター(加
熱手段の一例)及び熱電対の制御手段106 を示す斜視図
であり、図1(b)は遮蔽手段100 の断面図である。
【図2】は実施例1のX線装置の部分断面図である。
【図3】は実施例1のX線装置に於いて、X線透過性膜
を透過したX線量を検出するX線検出手段を設けた例を
示す部分断面図である。
【図4】は、実施例1のX線装置に於いて、X線源部と
X線利用部とに圧力差が必要な場合の例を示す部分断面
図である。
【図5】は、実施例2のX線装置にかかる捕獲手段の断
面図である。
【図6】は、実施例3のX線装置の部分断面図である。
【図7】は、実施例4のX線装置の部分断面図である。
【主要部分の符号の説明】 100 遮蔽手段、101 X線透過性膜、102,103 X線透過性
膜保持具、104 熱電対、105 ヒーター、106 制御手段、
200 パルスレーザー光、201 集光レンズ、202 標的材
料、203 プラズマ、204 遮蔽手段、205 ネジ、206 保持
具、207 真空容器、208 X線、209 レーザー導入窓 300 パルスレーザー光、301 集光レンズ、302 標的材
料、303 プラズマ、304 遮蔽手段、305 ネジ、306 保持
具、307 真空容器、308 X線、309 レーザー導入窓 310 移動ステージ、311 X線検出器、312 真空容器 400 パルスレーザー光、401 集光レンズ、402 標的材
料、403 プラズマ、404 遮蔽手段、405 断熱材、406 部
材、407 真空容器、408 X線、409 レーザー導入窓 500 遮蔽手段、501 バッフル、502 X線透過性膜、503,
504 X線透過性膜保持具 505 ヒーター、506 熱電対、507 ネジ、508 保持具、50
9 X線 600 パルスレーザー光、601 集光レンズ、602 標的材
料、603 プラズマ、604 遮蔽手段、605 モーター、606
駆動軸、607 フォトダイオード、608 発光ダイオード、
609 赤外線ランプ、610 ミラー、611 真空容器、612 X
線、613 赤外線、614 レーザー導入窓、615 マスク 700 パルスレーザー光、701 集光レンズ、702 標的材
料、703 プラズマ、704 遮蔽手段、705 ネジ、706 保持
具、707 真空容器、708 X線、709 レーザー導入窓 710 ピンホール、711 電磁石、712 ギャップ付トロイダ
ルコア、713 巻線 以 上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05G 1/00 - 2/00 G01N 23/00 - 23/227 G21K 5/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、 標的材料への量子線照射によりX線を発生するX線源を
    有するX線発生手段と該X線源とX線被照射物又はX線
    光学素子との間に設けた遮蔽手段であって、前記X線源
    から発生するX線と共に放出される前記標的材料の蒸発
    物質及び/又は飛散物質を捕獲するX線透過性膜を有す
    る遮蔽手段と、 該X線透過性膜を加熱して、該X線透過性膜により捕獲
    された前記蒸発、飛散物質を蒸発させる加熱手段と、か
    らなるX線装置。
  2. 【請求項2】 前記X線源と前記X線透過性膜の間に、
    電界及び/又は磁界を印加して、前記X線源から放出さ
    れる物質に含まれる帯電物質の軌道を曲げる手段を設け
    たことを特徴とする請求項1記載のX線装置。
  3. 【請求項3】 前記X線透過性膜を透過したX線量を検
    出するX線検出手段を設けたことを特徴とする請求項1
    又は2記載のX線装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段による加熱により前記X線
    透過性膜から蒸発する物質を捕獲する捕獲手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜3記載のX線装置。
  5. 【請求項5】 前記X線透過性膜の破損を検知する検知
    手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4記載のX線
    装置。
  6. 【請求項6】 前記X線透過性膜と同一機能を有する予
    備のX線透過性膜を装置の真空を維持した状態で、前記
    X線透過性膜と交換するX線透過性膜交換手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜5記載のX線装置。
  7. 【請求項7】 前記X線装置がX線露光装置、X線顕微
    鏡、X線分析装置であることを特徴とする請求項1〜6
    記載のX線装置。
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