JPH0815928A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0815928A
JPH0815928A JP6144365A JP14436594A JPH0815928A JP H0815928 A JPH0815928 A JP H0815928A JP 6144365 A JP6144365 A JP 6144365A JP 14436594 A JP14436594 A JP 14436594A JP H0815928 A JPH0815928 A JP H0815928A
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image
potential
image carrier
surface potential
charging
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JP6144365A
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Inventor
Hikari Takahashi
光 高橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、安定した画像を維持できる
画像形成装置を提供することにある。 【構成】この発明の画像形成装置2は、感光体40に所
定の表面電位を与える帯電装置42および帯電装置によ
り帯電され、ランプ22からの光により減衰された電位
を計測する表面電位センサ40aを含み、露光ランプに
より減衰された表面電位に基づいて感光体の特性が判定
される。ここで、感光体の特性が非推奨感光体と判定さ
れた場合には、CPU70および各電圧制御回路80
a,80b,82および84により画像形成条件が変更
される。従って、非推奨感光体が利用された場合には、
画像形成された画像すなわち出力画像が最適な画像条件
とは異なる画像条件により形成された画像となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電写真プロセスに
よって像担持体に画像を形成し、トナーによって画像を
現像して用紙に出力する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静電写真プロセスが利用されている画像
形成装置、たとえば、複写装置 (またはプリンタ装置)
では、光導電性を有し、回転可能な円筒状あるいは無端
ベルト状に形成された感光体を所定の電位に帯電させた
のち、記録すべき情報によって感光体の電位を部分的に
変化させ、電位が変化された部分にトナーを供給するこ
とで画像が複写 (またはプリントアウト) される。
【0003】感光体の帯電電位は、感光体を取り巻く周
囲の温度および湿度、あるいは、感光体自身の疲労たと
えば合計複写 (またはプリント) 枚数および連続複写
(またはプリント) 枚数などにより、刻々と変化するこ
とが知られている。
【0004】このことから、感光体の近傍の所定の位置
に感光体の表面に提供された表面電位を計測する表面電
位センサを配置することにより感光体の表面電位を計測
し、計測された表面電位に基づいて帯電装置の出力を変
化させることにより、感光体の表面電位を一定に維持す
る方法、あるいは、計測された表面電位に基づいて露光
装置の露光量を変化させることにより、感光体の画像形
成電位の範囲を一定に維持する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、表面電
位センサにより感光体の表面電位を補正する方法は、同
時に、帯電特性の不安定な感光体あるいは予め規定され
た帯電特性とは異なる帯電特性を有する感光体すなわち
好ましくない感光体がセットされた場合であっても、一
時的に良好な画像を提供可能とする。この場合、画像形
成は可能であるものの、短期間の間に画像濃度が低下し
たり、トナー消費量が増大するなどの問題が生じる。こ
のことは、同時に、複写装置またはプリンタ装置の信頼
性を低下させるばかりでなく、製造メーカーのイメージ
を低下させる問題がある。
【0006】また、感光体と現像装置すなわちトナーが
一体に配置されたユニット式の複写装置またはプリンタ
装置では、画像濃度の低下およびトナー消費量の増大
は、製造メーカーにより予め保証されている画像形成能
力すなわち複写またはプリントアウト可能な枚数を提供
できなくなるばかりでなく、虚偽の表示 (誇大表示) と
しての疑いが生じる問題がある。この発明の目的は、感
光体の帯電特性を識別可能であって、安定した画像を維
持できる画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づき成されたもので、像担持体に所定の表面電位を
与える帯電手段と、この帯電手段により帯電された上記
像担持体の上記表面電位を減衰させる電位減衰手段と、
この電位減衰手段により減衰された上記像担持体の表面
電位を計測する電位計測手段と、この電位計測手段によ
り計測された上記像担持体の上記減衰後の表面電位に基
づいて、上記像担持体の特性を判定する判定手段と、こ
の判定手段により上記像担持体の特性が非適合と判定さ
れた場合には、上記像担持体と上記帯電手段と上記現像
手段との間の画像形成条件を変化させる画像形成条件制
御手段とを具備する画像形成装置を提供するものであ
る。
【0008】また、この発明によれば、像担持体に所定
の表面電位を与える帯電手段と、上記像担持体に形成さ
れた潜像に上記表面電位に対して所定の極性および電位
に規定された電位を有する現像剤を提供することにより
上記潜像を現像する現像手段と、上記帯電手段により帯
電された上記像担持体の上記表面電位を減衰させる電位
減衰手段と、この電位減衰手段により減衰された上記像
担持体の表面電位を計測する電位計測手段と、この電位
計測手段により計測された上記像担持体の上記減衰後の
表面電位に基づいて、上記像担持体の特性を判定する判
定手段と、この判定手段により上記像担持体の特性が非
適合と判定された場合には、上記帯電手段の出力および
上記現像手段により上記現像剤に提供される電位の少な
くとも一方を変化させることで、画像形成条件を変化さ
せる画像形成条件制御手段とを具備する画像形成装置が
提供される。
【0009】さらに、この発明によれば、像担持体に所
定の表面電位を与える帯電手段と、上記像担持体に形成
された潜像に上記表面電位に対して所定の極性および電
位に規定された電位を有する現像剤を提供することによ
り上記潜像を現像して、上記像担持体に画像を形成する
現像手段と、上記像担持体を介して形成された画像の累
計する計数する累計計数手段と、照明ランプを含み、複
写すべき画像を照明することによって得られる反射光の
明暗情報を画像情報として上記像担持体に伝達するとと
もに、上記帯電手段により帯電された上記像担持体の上
記表面電位を減衰させる電位減衰画像露光手段と、この
電位減衰画像露光手段により減衰された上記像担持体の
表面電位を計測する電位計測手段と、この電位計測手段
により計測された上記像担持体の上記減衰後の表面電位
に基づいて、上記像担持体の特性を判定する判定手段
と、この判定手段により上記像担持体の特性が非適合と
判定された場合には、上記電位減衰画像露光手段の照明
ランプの出力、上記帯電手段から出力される主帯電出力
及びグリッドバイアス出力、及び、上記現像手段から出
力される現像バイアスの出力の少なくとも1つを変化さ
せることで、画像形成条件を変化させる画像形成条件制
御手段と、上記判定手段により上記像担持体の特性が非
適合と判定された場合には、上記像担持体が非適合であ
ることを報知する報知手段とを具備する画像形成装置が
提供される。
【0010】
【作用】この発明の画像形成装置によれば、像担持体に
提供された表面電位を減衰させる電位減衰手段により減
衰させたのち電位計測手段により計測された表面電位に
基づいて像担持体の特性が判定される。ここで、像担持
体の特性が非適合と判定された場合には、画像条件制御
手段により画像形成条件が変更される。従って、非適合
の像担持体が利用された場合には、画像形成された画像
すなわち出力画像が最適な画像条件とは異なる画像条件
により形成された画像となる。このことから、像担持体
が非適合であることが報知される。またこの発明の画像
形成装置は、像担持体に所定の表面電位を与える帯電手
段と、像担持体に形成された潜像に、表面電位に対して
所定の極性および電位に規定された電位を有する現像剤
を提供することにより潜像を現像する現像手段と、帯電
手段により像担持体に提供された表面電位を減衰させる
電位減衰手段と、電位減衰手段により減衰された表面電
位を計測する電位計測手段と、電位計測手段により計測
された表面電位に基づいて像担持体の特性を判定する判
定手段とを、含み、判定手段により像担持体の特性が非
適合と判定された場合には、帯電手段の出力および現像
手段により現像剤に提供される電位の少なくとも一方を
変化させることにより、最適な画像条件とは異なる画像
条件により形成された画像を出力することで、像担持体
が非適合であることを報知できる。
【0011】さらに、この発明の画像形成装置は、像担
持体の特性が非適合と判定された場合に像担持体が非適
合であることを報知する報知手段を含むことから、最適
な画像条件とは異なる画像条件により形成された画像の
出力と報知手段からの報知出力により、像担持体が非適
合であることを報知できる。
【0012】
【実施例】以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明
する。図1によれば、画像形成装置すなわち複写装置2
は、読取対象物すなわち原稿Dの画像情報を光の明暗情
報として取出す画像読取部4、画像読取部4により取り
出された画像情報に基づいて、記録用紙上に画像を形成
する画像形成部6、及び、画像読取部4並びに画像形成
部6を所定の規則に沿って動作させる制御部8を有して
いる。
【0013】画像読取部4は、原稿Dが載置される原稿
テーブル10、及び、原稿テーブル10に対して開閉可
能に形成され、原稿テーブル10に載置された原稿Dを
原稿テーブル10に密着させる原稿押さえ12を有して
いる。
【0014】原稿テーブル10は、本体2の符号を付さ
ない筐体フレームの一部である支持部10bおよび10
cにより保持される。また、原稿テーブル10の支持部
10bに保持される先端部には、原稿Dが載置される際
の位置を指示する指示板10aが配置されている。な
お、支持部10bの背面すなわち後述する露光ランプ2
2が点灯された際に照明される側は、後述するテストモ
ードにおいて所定の光量を提供するために、所定の範囲
の反射率が与えられている (ある種の塗料または反射テ
ープなどにより、たとえば、白色に形成されている) 。
【0015】原稿テーブル10の下方には、原稿テーブ
ル10に載置された原稿Dを照明する露光ランプ (電位
減衰手段) 22、露光ランプ22から発生される照明光
を原稿Dに集光する反射板24、及び、原稿Dからの反
射光を折曲げる第1ミラー26などを一体に有し、原稿
Dからの反射光を (後述する) 第二キャリッジ30に向
かって反射させる第一キャリッジ20が配置されてい
る。
【0016】第一キャリッジ20は、原稿テーブル10
と平行に移動可能であって、図示しないパルスモータに
よって、原稿テーブル10に沿って原稿テーブル10と
平行に移動される。
【0017】露光ランプ22は、後述するランプレギュ
レータに接続され、後述する操作パネル90からの指示
および後述する制御部により規定されたテスト用露光量
に対応する光量を発生するための所定の電圧で点灯され
る。
【0018】第二キャリッジ30には、第一キャリッジ
20の第1ミラー26を介して折曲げられた原稿Dから
の反射光を順に折曲げる第2ミラー32および第3ミラ
ー34が互いに直角に配置されている。第二キャリッジ
30は、第一キャリッジ20を駆動する図示しない歯付
きベルトなどによって第一キャリッジ20に対して従動
されるとともに、第一キャリッジ20に対し、1/2の
速度で原稿テーブル10と平行に移動される。
【0019】第一キャリッジ20の下方であって、第二
キャリッジ30を介して折り返された光の光軸を含む面
内には、第二キャリッジ30を介して反射された原稿D
からの反射光に集束性を与える結像レンズ36、及び、
レンズ36を通過された反射光を、後述する感光体ドラ
ム40の所定の位置に集束させるための折返しミラー3
8が配置されている。
【0020】結像レンズ36は、図示しない駆動機構を
介して移動可能に形成され、自身が移動することで、原
稿Dからの反射光に所定の倍率を与える。折返しミラー
38は、図示しない駆動機構を介して移動可能であっ
て、レンズ36により所定の倍率に対応する集束性が与
えられることにより変化されるレンズ36と後述する感
光体ドラム40との間の焦点距離を補正するために、レ
ンズ36により提供される倍率に対応する所定の位置に
移動される。
【0021】画像形成部6の概ね中央には、折返しミラ
ー38を介して伝達された光により原稿の画像に対応す
る画像が形成される記録媒体すなわち感光体ドラム40
が配置されている。
【0022】感光体ドラム40の周囲には、ドラム40
に所定の電荷を帯電させる帯電装置(帯電手段) 42、
感光体ドラム40に形成された静電潜像にトナーを供給
することで現像する現像装置44、感光体ドラム40に
形成されたトナー像を用紙Pに転写させる転写装置4
6、及び、感光体ドラム40の表面に残ったトナーをか
き落とすクリーニング装置48aおよびドラム40の表
面に残った電荷を除去する除電ランプ48bとを含むク
リーニング除電装置48などが順に配置されている。
【0023】感光体ドラム40の周囲であって、帯電装
置42と現像装置44との間、より詳細には、帯電装置
42により帯電されたドラム40に、折返しミラー38
により原稿Dからの反射光が露光される露光位置と現像
装置44との間には、感光体ドラム40の表面電位を計
測する表面電位センサ (電位計測手段) 40aが配置さ
れている。
【0024】表面電位センサ40aは、原稿Dからの反
射光が案内されるまでの間すなわち画像情報が露光され
る以前および後述するテストモードにおいて露光ランプ
22が点灯されていないとき、感光体ドラム40に帯電
された表面電位Voを計測する。また、センサ40a
は、後述するテストモードにおいて露光ランプ22が所
定の電圧で点灯された際の支持部10bからの反射光に
より減衰された感光体40の表面電位 (残留電位) すな
わち感度Vsを計測する。
【0025】帯電装置42は、後述する帯電トランス
(画像形成条件制御手段) に接続され、感光体ドラム4
0に所定量の電荷すなわち帯電電位Voを提供するコロ
ナワイヤ (帯電手段) 42a、後述するグリッドバイア
ス調整回路に接続され、コロナワイヤ42aを介して放
射された電荷が感光体ドラム40に到達される量を制御
するためのグリッドバイアス電圧Vgを提供するグリッ
ドスクリーン (帯電手段) 42b、及び、コロナワイヤ
42aおよびグリッドスクリーン42bを包囲するとと
もに、コロナワイヤ42aから放射された電荷が感光体
ドラム40以外の方向に向かうことを阻止するシールド
ケース42cなどを含んでいる。
【0026】現像装置 (現像手段) 44は、図示しない
トナーとキャリアからなる図示しない二成分現像剤を搬
送するとともに、現像剤を保持しつつトナーのみを感光
体ドラム40に形成された静電潜像に付着させる現像ロ
ーラ44a、現像ローラ44aおよび現像剤を一体的に
収容する現像ハウジング44bなどを含んでいる。な
お、現像ローラ44aには、後述する現像バイアストラ
ンスを介して、所定の現像バイアス電圧Vdが印加され
る。
【0027】転写装置46は、図示しない転写トランス
に接続され、感光体ドラム40上のトナー像を用紙Pに
転写させるために利用される転写チャージャワイヤ46
a、及び、図示しない交流電圧供給回路に接続され、ト
ナー像が転写される際に感光体ドラム40に静電的に吸
着された用紙Pを感光体から分離させるための分離チャ
ージャワイヤ46bを有し、それぞれ、シールドケース
46cを介して感光体ドラム40に対向配置される。
【0028】クリーニング除電装置48のクリーニング
装置48aは、感光体ドラム40に圧接され、感光体ド
ラム40の表面のトナーを剥き落とすブレード48cお
よび剥き落とされたトナーを収容するタンク48dなど
から構成される。また、除電ランプ (電位減衰手段) 4
8bは、図示しない点灯回路により、感光体ドラム40
が回転されるあいだじゅう点灯される。
【0029】感光体ドラム40が回転される方向の上流
に対応する位置であって、この実施例では装置2の右方
には、感光体ドラム40に形成された画像すなわちトナ
ー像が転写されるための用紙Pを保持する第1および第
2の用紙カセット14aおよび14bが着脱されるスロ
ット50aおよび50bが配置されている。
【0030】感光体ドラム40とスロット50a (カセ
ット14a) との間には、用紙カセット14aから用紙
Pを1枚ずつ引出す給紙ローラ52a、及び、給紙ロー
ラ52aおよび給紙ローラ52bを介して引出された用
紙Pを感光体ドラム40へ送出するための搬送ローラ5
4aが配置されている。同様に、感光体ドラム40とス
ロット50b (カセット14b) との間には、用紙カセ
ット14bから用紙Pを1枚ずつ引出す給紙ローラ52
b、及び、給紙ローラ52bを介して引出された用紙P
を感光体ドラム40へ送出するための搬送ローラ54b
が配置されている。
【0031】感光体ドラム40と搬送ローラ54aおよ
び搬送ローラ54bとの間には、それぞれのカセットか
ら取出された用紙Pの傾きを補正するとともに、感光体
ドラム40上のトナー像の先端と用紙Pの先端とを整合
させ、感光体ドラム40における外周面の移動速度と同
じ速度で用紙Pを給送する一対のタイミングローラ56
が配置されている。
【0032】感光体ドラム40の回転方向下流に対応す
る位置には、感光体ドラム40上に形成されたトナー像
が転写され、トナーが静電的に付着している状態の用紙
Pを搬送する搬送装置58、用紙Pに転写されたトナー
を加熱することで溶融させ、用紙Pに定着させる定着装
置60、及び、トナー像が定着された用紙Pを装置2の
外部へ排出させる一対の排出ローラ62を有している。
排出ローラ62のさらに左方には、トナー像が定着され
た用紙Pがストックされる排出トレイ16が配置されて
いる。
【0033】図2には、装置2における制御部8と画像
形成部6並びに画像読取部4との間の電気的接続が概略
的に示されている。図2によれば、制御部8は、主制御
装置としてのCPU (判定手段および画像形成条件制御
手段) 70を有している。
【0034】CPU70には、装置2を動作させるため
に必要なデータ、後述する表面電位制御ルーチンに利用
される制御データおよび後述するテストモードの手順な
どが予め書き込まれているROM72a、及び、操作パ
ネル (報知手段) 90を介して入力される複写枚数およ
び複写倍率などの数値データが一時的に記憶されるRA
M72bが接続されている。
【0035】また、CPU70には、ROM72a内に
記憶される制御量に基づいて、露光ランプ22、帯電装
置42、現像装置44および転写装置46を付勢するた
めにCPU70から出力された数値データをディジタル
データからアナログ信号に変換するD/Aコンバータ7
4、表面電位センサ40aからのアナログ出力信号をC
PU70に入力可能なディジタルデータに変換するA/
Dコンバータ76、及び、CPU70を介して計数され
た累積複写枚数Nおよび後述するテストモードで参照さ
れる感度Vsの許容値などが記憶されている不揮発性メ
モリ (NVM=累計計数手段) 78なども接続されてい
る。
【0036】D/Aコンバータ74には、帯電装置42
のコロナワイヤ42aと接続され、コロナワイヤ42a
を介して感光体ドラム40に帯電電位Voを提供するた
めの帯電トランス (画像形成条件制御手段) 80a、及
び、帯電装置42のグリッドスクリーン42bと接続さ
れ、コロナワイヤ42aを介して放射された電荷が感光
体ドラム40に到達される量を制御するためのグリッド
バイアス電圧Vgを提供するためのグリッドバイアス調
整回路 (画像形成条件制御手段) 80bなどが接続され
ている。
【0037】D/Aコンバータ74には、また、現像装
置44の現像ローラ44aと接続され、感光体ドラム4
0に不所望なトナーが付着されることを阻止するための
現像バイアス電圧Vdを提供するための現像バイアスト
ランス (画像形成条件制御手段) 82、及び、露光ラン
プ22に接続され、CPU70からの指示値に対応して
入力電圧が変化されることで露光ランプ22を付勢する
電圧すなわち露光ランプ22の端子間電圧を変化させ
て、露光ランプ22から発生される光量を最適化させる
ためのランプレギュレータ (画像形成条件制御手段) 8
4などが接続されている。
【0038】不揮発性メモリ (累計計数手段) 78の累
計枚数カウンタは、CPU70により計数された累積複
写枚数Nを積算するとともに記憶する。なお、累積複写
枚数Nは、装置2の電源がオフされた場合であっても消
去されないことはいうまでもない。
【0039】以下に、感光体ドラム (像担持体) 40の
特性について詳細に説明する。電子写真方式の複写装置
あるいはレーザビームプリンタ装置の感光体ドラムに利
用される光導電性物質すなわち感光体は、セレン系 (S
e) およびアルモファスシリコン (a−Si) などに代
表される無機質感光体と有機感光体 (OPC)とに大別
される。各感光体には感光体に固有の長所および短所が
あることから、装置2が設計される際には、適合される
感光体の長所を生かし、かつ、短所を補うよう、多くの
パラメータが規定される。
【0040】たとえば、セレン系感光体でヒ素 (As)
が混入されたヒ素−セレン感光体には、 a) 感度が高い、 (すなわち、露光に対して表面電位が
所定値まで減衰される時間が短い) 、 b) 耐刷性が高い、 (すなわち、複写枚数が増大された
場合でも磨耗が少なく、かつ、帯電特性の変化が少な
い) 、および、 c) 耐熱性が高い、 (すなわち、周囲温度が上昇された
際に光導電性が損なわれる温度が他の種類の感光体より
も高い) ことが知られている。
【0041】その一方で、 d) 環境安定性 (すなわち、画像形成時の感光体温度に
対するカブリ画像濃度の変化が大きい) 、 e) 放置安定性 (すなわち、非使用時あるいは帯電開始
直後の表面電位Voの最大値の変化が大きい) 、あるい
は、 f) 外乱光安定性 (すなわち、露光光以外の光で比較的
強度の高い光に晒されたあとの復帰に時間がかかる) などの点で、表面電位Voと感度Vsを一定の範囲に収
めるために、帯電出力、露光量あるいは周囲温度を細か
く制御する必要がある。
【0042】従って、たとえば、外径および外観、及
び、ある瞬間における表面電位が偶然一致された感光体
ドラム (すなわち装置2が設計される際に利用可能とし
て規定された感光体特性を有する感光体ドラム=推奨ド
ラム以外のドラム) が利用された場合には、装置2にお
けるプロセス条件 (すなわち、画像形成のための帯電、
露光および除電の各工程の条件) および制御条件 (すな
わち、画像形成および休止のタイミング、周囲温度ある
いは累積複写および連続複写枚数) などが所定の範囲か
ら僅かに外れることにより、画像かすれあるいはカブリ
などに代表される不良画像が形成されることが知られて
いる。
【0043】その一方で、推奨ドラム以外のドラムが利
用された場合であっても、表面電位センサ40aにより
検知された表面電位に基づいて帯電装置の出力あるいは
露光量をフィードバックすることにより、推奨ドラムが
利用された場合に比較して不良画像が形成されにくくな
る。
【0044】しかしながら、推奨ドラム以外のドラムが
利用された場合には、継続して画像が形成されることに
より、たとえば、装置2で予定されているドラムライフ
(ドラム交換基準複写枚数) まで感光体ドラムが利用さ
れていないにも拘らず、画像かすれあるいはカブリなど
に代表される不良画像が形成される問題が生じる。
【0045】次に、複写装置2の動作について詳細に説
明する。図示しない電源スイッチが投入されることで複
写装置2がウォームアップされる。
【0046】第1に、定着装置60の図示しないヒータ
装置が付勢されることで、定着装置が所定の温度まで加
熱される。続いて、感光体ドラム40を回転させる図示
しない主モータが付勢され、感光体ドラム40が所定の
速度で回転される。また、帯電装置42および転写装置
46により感光体ドラム40の表面に所定の電圧 (表面
電位および転写電位) が印加される。同時に、現像装置
44の現像ローラ44aが所定のバイアス電圧を印加さ
れた状態で回転され、さらに、除電ランプ48bが点灯
されることにより、感光体ドラム40の表面電位が安定
化 (エージング) される。
【0047】こののち、図3に示されているフローチャ
ートに従って、ドラムテストモードが実行される。すな
わち、ランプギュレータ84の制御により露光ランプ2
2から所定の光量たとえば支持部10bの背面により反
射されたのち第1ないし第3のミラー26、32および
34で順に反射され、レンズ36を通過されたのち折返
しミラー38により感光体ドラム40に案内された際の
ドラム面での照度が、一定値、たとえば、10ルクスに
なるような光量が発生される (STP1) 。
【0048】感光体ドラム40には、エージングにより
所定の表面電位Voたとえば−700ボルトが与えられ
ているので、10ルクスの光が照射されることにより、
感度Vsボルトまで低下される。このとき、感度Vsが
所定の範囲内にあるか否かが判定される。なお、感度V
sは、累積複写枚数の少ない初期ドラム (累積複写枚数
が1000枚以内とする) においては、図4に示される
ように、たとえば、50 (感度下限) ないし30 (感度
上限) ボルトに規定される (STP2) 。
【0049】STP2において、10ルクスの光が照射
されたあとの感光体ドラム40の表面電位すなわち感度
Vsが50ないし30ボルトの範囲内である場合 (ST
P2−Yes) には、ドラム40は、推奨ドラムであると
判断され、以下に示す複写動作に従って、原稿Dの画像
が用紙上に形成される (STP3) 。
【0050】すなわち、操作パネル90を介して複写枚
数、複写倍率、拡大/縮小、用紙サイズ選択あるいはモ
ード選択などの複写条件データが入力されたのち、図示
しない複写開始キーがオンされることで、CPU70の
指示によりランプレギュレータ84が付勢されることで
露光ランプ22が点灯され、 (図示しない) 走査モータ
が付勢されて第一キャリッジ20および第二キャリッジ
30が原稿テーブル10に沿って移動されて、原稿テー
ブル10に載置された原稿Dからの反射光 (画像情報)
が、順次、感光体ドラム40に伝達される。なお、露光
ランプ22としては、ハロゲンランプなどのように、端
子間電圧に応じて発生光量が変化されるものを例に説明
したが、たとえば、蛍光灯などのように、端子間電圧が
変化されても発生光量が変化されないランプが利用され
る場合には、通電時間を切り換えることで発生光量を変
化できることはいうまでもない。
【0051】一方、画像形成部6では、原稿Dの画像情
報の読取りが開始された時点で、図示しないモータが付
勢され、感光体ドラム40が所望の速度で回転される。
同時に、帯電装置42のコロナワイヤ42aおよびグリ
ッドスクリーン42bのそれぞれが帯電トランス80a
およびグリッドバイアス電圧調整回路80bにより付勢
され、感光体ドラム40へ所望の電荷が供給される。
【0052】この状態で、感光体ドラム40の表面に、
第1キャリッジ20の第1ミラー26、第2キャリッジ
30の第2ミラー32および第3ミラー34、結像レン
ズ36、及び、折返しミラー38を介して伝達された原
稿Dの反射光が結像され、感光体ドラム40の表面に、
原稿Dの画像に対応する静電潜像が形成される。
【0053】このようにして形成された静電潜像は、現
像バイアストランス82を介して所定の現像バイアス電
圧Vdが印加されている現像装置44の現像ローラ44
aにより供給されるトナーによって現像され、転写装置
46を介して複写用紙Pにトナー像として転写される。
【0054】複写用紙Pに転写されたトナー像は、用紙
Pとともに感光体ドラム40の表面から分離されたの
ち、搬送装置58によって定着装置60へ搬送され、定
着装置60を介して用紙Pに固着される。
【0055】トナー像が固着された用紙Pは、排出ロー
ラ62を介して装置2の外部に配置されている排出トレ
イ16に、順次、排出される。用紙Pにトナー像が転写
された感光体ドラム40は、そのまま回転され、除電装
置48を介して残存トナーが取り除かれたのち除電され
て、次の画像形成に利用される。
【0056】なお、複写枚数が2以上の場合あるいは次
の原稿が存在する場合には、上記一連の複写動作が繰り
返されることはいうまでもない。一方、STP2におい
て、10ルクスの光が照射されたあとの感光体ドラム4
0の表面電位すなわち感度Vsが50ないし30ボルト
の範囲を越える場合 (STP2−No) には、ドラム4
0は、推奨ドラム以外であると判断される。
【0057】この場合、露光ランプ22の出力がCPU
70の制御により出力値が変更されたランプレギュレー
タ84からの出力に対応して変化たとえば減少され、ま
た、帯電装置42のコロナワイヤ42aからの帯電出力
およびグリッドスクリーン42bからのグリッドバイア
ス出力のそれぞれがCPU70の制御により出力値が変
更された帯電トランス80aおよびグリッドバイアス電
圧調整回路80bからの出力に対応して変化たとえば低
減され、さらに、現像装置44の現像ローラ44aに印
加される現像バイアス電圧VdがCPU70の制御によ
り出力値が変更された現像バイアストランス82からの
出力に対応して変化たとえば低減される(STP4) 。
【0058】STP4により、露光ランプ22の出力、
コロナワイヤ42aの帯電出力、グリッドスクリーン4
2bのバイアス出力、および、現像ローラ44aの現像
バイアス出力が変化されることにより、用紙には、たと
えば、白紙を複写したような状態の不良画像が形成され
る (STP5) 。なお、このSTP5は、省略され、以
下のSTP6およびSTP7が実行されてもよい。
【0059】続いて、操作パネル90の図示しないメッ
セージ表示部たとえばLCDパネルに、「感光体ドラム
が推奨ドラムではない疑いがあります。このまま複写作
業を続けると複写装置に悪影響を及ぼします。サービス
マンを呼んでドラムを交換してください。」などの使用
禁止メッセージが表示される (STP6) 。
【0060】また、操作パネル90の図示しない複写開
始キーがオンされ続けた場合であっても、複写開始キー
からの入力を受付けない状態がCPU70により規定さ
れる(STP7) 。
【0061】なお、STP1およびSTP2に示されて
いるチェック動作 (必要に応じて、STP3ないしST
P7) は、装置2の図示しない電源スイッチがオンされ
るたびに、および、感光体ドラム40が交換されること
により不揮発性メモリ (NVM) 78の累積複写枚数カ
ウンタがリセットされるたびに、実行される。
【0062】このドラムテストモードにより、推奨ドラ
ム以外のドラムが装着されて不適切なプロセス条件で無
理に画像を形成することにより引き起こされる装置2の
内部へのトナー飛散あるいは現像剤中のキャリアのドラ
ムへの付着などに代表される装置2への悪影響が除去さ
れる。
【0063】図5には、図3に示されているドラムテス
トモードの別の実施例が示されている。図5は、感光体
ドラム40における累積複写枚数に応じてドラムテスト
モードにおいてチェックする感度Vsを補正することの
できるフローチャートを示している。
【0064】一般には、感光体ドラム40の感度Vs
は、図6に示されるように、累積複写枚数が増大するに
従って、初期 (累積複写枚数が十分に少ないとき) より
も増大されることが知られている。すなわち、初期感度
Vsが50 (感度下限) ないし30 (感度上限) ボルト
である感光体ドラムの累積複写枚数が10万枚に達した
場合には、感度下限および感度上限は、それぞれ、たと
えば、60ボルトおよび40ボルトに増大される。ま
た、累積複写枚数が20万枚に達した場合には、感度下
限および感度上限は、それぞれ、たとえば、70ボルト
および50ボルトに増大される。なお、この実施例で
は、累積複写枚数が20万枚に達した場合、ドラムライ
フすなわちドラム交換基準複写枚数まで複写に利用され
たと判断して、新しいドラムへの交換を要求するものと
する。
【0065】以下、図示しない電源スイッチが投入され
ることで、複写装置2のウォームアップ動作が開始さ
れ、同時に、感光体ドラム40の表面電位が安定化 (エ
ージング) される。
【0066】続いて、不揮発性メモリ (NVM) 78に
記憶されている累積複写枚数NがCPU70に読み込ま
れる (STP11) 。STP11により読み込まれた累積複
写枚数Nが10万枚に達したか否かが判断され (STP
12) 、累積複写枚数Nが「N=10万枚」である場合に
は (STP12−Yes) 、感光体ドラム40に案内された
際のドラム面での照度が、一定値、たとえば、10ルク
スになるような光量が露光ランプ22により発生される
(STP13) 。これに対して、累積複写枚数Nが10万
枚未満あるいは10万枚を越えている場合には (STP
12−No) 、引き続いて、累積複写枚数Nが20万に達
したか否かが判断される (STP21) 。
【0067】STP13において、10ルクスの光が照射
されたあとの感光体ドラム40の表面電位すなわち感度
Vsが60ないし40ボルトの範囲内である場合 (ST
P14-Yes) には、ドラム40は、推奨ドラムであると判
断され、通常の複写動作に従って、原稿Dの画像が用紙
上に形成される (STP15) 。
【0068】一方、STP13において、10ルクスの光
が照射されたあとの感光体ドラム40の表面電位すなわ
ち感度Vsが60ないし40ボルトの範囲を越える場合
(STP14−No) には、ドラム40は、推奨ドラム以
外であると判断される。
【0069】この場合、露光ランプ22の出力がたとえ
ば減少され、また、帯電装置42のコロナワイヤ42a
からの帯電出力およびグリッドスクリーン42bからの
グリッドバイアス出力のそれぞれがたとえば低減され、
さらに、現像装置44の現像ローラ44aに印加される
現像バイアス電圧Vdがたとえば低減される (STP1
6) 。
【0070】STP16により、露光ランプ22の出力、
コロナワイヤ42aの帯電出力、グリッドスクリーン4
2bのバイアス出力、および、現像ローラ44aの現像
バイアス出力が変化されることにより、用紙には、たと
えば、白紙を複写したような状態の不良画像が形成され
る (STP17) 。
【0071】同時に、操作パネル90の図示しないメッ
セージ表示部たとえばLCDパネルに、「感光体ドラム
が推奨ドラムではない疑いがあります。このまま複写作
業を続けると複写装置に悪影響を及ぼします。サービス
マンを呼んでドラムを交換してください。」などの使用
禁止メッセージが表示される (STP18) 。
【0072】また、操作パネル90の図示しない複写開
始キーがオンされ続けた場合であっても、複写開始キー
からの入力を受付けない状態がCPU70により規定さ
れる(STP19) 。
【0073】一方、STP21において、累積複写枚数N
が「N=20万枚」である場合には(STP21−Yes)
、感光体ドラム40に案内された際のドラム面での照
度が、一定値、たとえば、10ルクスになるような光量
が露光ランプ22により発生される (STP22) 。
【0074】10ルクスの光が照射されたあとの感光体
ドラム40の表面電位すなわち感度Vsが60ないし4
0ボルトの範囲内である場合 (STP23−Yes) には、
ドラム40は、推奨ドラムであると判断されたのち、通
常の複写動作に従って、原稿Dの画像が用紙上に形成さ
れる (STP24) 。
【0075】同時に、 (引き続く複写動作は実行可能で
あるものの) 「感光体ドラムが使用限界を越えていま
す。サービスマンを呼んでドラムを交換してくださ
い。」などのドラム交換メッセージが表示される (ST
P25) 。
【0076】なお、STP23において、感光体ドラム4
0の表面電位すなわち感度Vsが60ないし40ボルト
の範囲から外れている場合には (STP23−No) 、
「感光体ドラムが使用限界を越えています。サービスマ
ンを呼んでドラムを交換してください。」などのドラム
交換メッセージが表示される (STP26) 。続いて、S
TP19と同様に、操作パネル90の図示しない複写開始
キーがオンされ続けた場合であっても、複写開始キーか
らの入力を受付けない状態がCPU70により規定され
る (STP27) 。
【0077】図7には、図3に示されているドラムテス
トモードのさらに別の実施例が示されている。図7は、
比較的低級の画像形成装置すなわちローエンドモデルの
複写装置あるいはプリンタ装置であって、累積複写枚数
カウンタを持たない装置に利用可能なドラムテストモー
ドにおいてチェックする感度Vsを補正することのでき
るフローチャートを示している。
【0078】一般には、感光体ドラム40の感度Vs
は、初期ドラム (累積複写枚数が1000枚以内とす
る) においては既に説明した図4に示されるように、た
とえば、50 (感度下限) ないし30 (感度上限) ボル
トに規定される。また、累積複写枚数が10万枚を越え
る場合には、既に図6で示したように、初期感度Vsが
50 (感度下限) ないし30 (感度上限) ボルトである
感光体ドラムであっても、感度下限および感度上限は、
それぞれ、70ボルトおよび50ボルトに増大される。
従って、図8に示されるように、感度下限を70ボルト
および感度上限を30ボルトとすることにより、多くの
ドラムの帯電特性を近似できる。
【0079】以下、図示しない電源スイッチが投入され
ることで、複写装置2のウォームアップ動作が開始さ
れ、同時に、感光体ドラム40の表面電位が安定化 (エ
ージング) される。
【0080】こののち、感光体ドラム40に案内された
際のドラム面での照度が、一定値、たとえば、10ルク
スになるような光量が露光ランプ22により発生される
(STP31) 。
【0081】STP31において、10ルクスの光が照射
されたあとの感光体ドラム40の表面電位すなわち感度
Vsが70ないし30ボルトの範囲内である場合 (ST
P32−Yes) には、ドラム40は、推奨ドラムであると
判断され、通常の複写動作に従って、原稿Dの画像が用
紙上に形成される (STP33) 。
【0082】一方、STP32において、10ルクスの光
が照射されたあとの感光体ドラム40の表面電位すなわ
ち感度Vsが70ないし30ボルトの範囲を越える場合
(STP32−No) には、ドラム40は、推奨ドラム以
外であると判断される。
【0083】この場合、露光ランプ22の出力がたとえ
ば減少され、また、帯電装置42のコロナワイヤ42a
からの帯電出力およびグリッドスクリーン42bからの
グリッドバイアス出力のそれぞれがたとえば低減され、
さらに、現像装置44の現像ローラ44aに印加される
現像バイアス電圧Vdがたとえば低減される (STP3
4) 。
【0084】STP34により、露光ランプ22の出力、
コロナワイヤ42aの帯電出力、グリッドスクリーン4
2bのバイアス出力、および、現像ローラ44aの現像
バイアス出力が変化されることにより、用紙には、たと
えば、白紙を複写したような状態の不良画像が形成され
る (STP35) 。なお、このSTP35は、省略され、以
下のSTP36およびSTP37が実行されてもよい。
【0085】続いて、操作パネル90の図示しないメッ
セージ表示部たとえばLCDパネルに、「サービスマン
を呼んでドラムを交換してください。」などのドラム交
換メッセージが表示される (STP36) 。なお、ローエ
ンドモデルであって、LCDパネルが装着されていない
場合には、図示しないドラム交換表示装置たとえばLE
Dが点灯されてもよい。また、ドラム交換表示装置も装
着されていない場合には、このSTP36が省略され、S
TP37が実行されてもよいことはいうまでもない。
【0086】一方、操作パネル90の図示しない複写開
始キーがオンされ続けた場合であっても、複写開始キー
からの入力を受付けない状態がCPU70により規定さ
れる(STP37) 。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の画像形
成装置によれば、感光体に提供された表面電位を減衰さ
せる露光ランプにより減衰させたのち表面電位センサに
より計測された表面電位に基づいて感光体の特性が判定
される。ここで、感光体の特性が非推奨感光体と判定さ
れた場合には、CPUおよび各電圧制御回路により画像
形成条件が変更される。従って、非推奨感光体が利用さ
れた場合には、画像形成された画像すなわち出力画像が
最適な画像条件とは異なる画像条件により形成された画
像となる。このことから、感光体が非推奨であることが
利用者に報知される。この場合、引き続く利用を実質的
に停止させることから、非推奨感光体が利用されること
により画像形成装置が悪影響を受けることが防止され
る。また、感光体の特性が非推奨感光体と判定されたこ
とを報知できる操作パネルを含むことから、最適な画像
条件とは異なる画像条件により形成された画像の出力と
操作パネルからの報知により、感光体が非推奨であるこ
とを、利用者に確実に、報知できる。従って、非推奨感
光体を誤って利用することが防止されるとともに、最適
条件による最適な画像が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例が組込まれる複写装置を示す
概略図。
【図2】図1に示されている複写装置に含まれる多くの
要素の電気的接続を概略的に示すブロック図。
【図3】この発明の実施例であるドラムチェックモード
の第1の実施例を示すフローチャート。
【図4】図1に示されている複写装置における感光体ド
ラムの感度を示すグラフ。
【図5】この発明の実施例であるドラムチェックモード
の第2の実施例を示すフローチャート。
【図6】図1に示されている複写装置における感光体ド
ラムの感度と累積複写枚数との関係を示すグラフ。
【図7】この発明の実施例であるドラムチェックモード
の第3の実施例を示すフローチャート。
【図8】図1に示されている複写装置における感光体ド
ラムの感度を示すグラフ。
【符号の説明】
2…複写装置 (画像形成装置) 、4…画像読取部、6…
画像形成部、8…制御部、10…原稿テーブル、10a
…指示板、10bおよび10c…支持部、12…原稿押
さえ、14aおよび14b…用紙カセット、16…トレ
イ、20…第一キャリッジ、22…露光ランプ (電位減
衰手段) 、24…反射板、26…第1ミラー、30…第
二キャリッジ、32…第2ミラー、34…第3ミラー、
36…結像レンズ、38…折返しミラー、40…感光体
(像担持体) 、40a…表面電位センサ (電位計測手
段) 、42…帯電装置 (帯電手段) 、42a…コロナワ
イヤ(帯電手段) 、42b…グリッドスクリーン (帯電
手段) 、42c…シールドケース、44…現像装置 (現
像手段) 、44a…現像ローラ、44b…現像ハウジン
グ、46…転写装置、46a…転写チャージャワイヤ、
46b…分離チャージャワイヤ、46c…シールドケー
ス、48…クリーニング除電装置、48a…クリーニン
グ装置、48b…除電ランプ (電位減衰手段) 、48c
…ブレード、48d…タンク、50aおよび50b…ス
ロット、52aおよび52b…給紙ローラ、54aおよ
び54b…搬送ローラ、56…タイミングローラ、58
…搬送装置、60…定着装置、62…排出ローラ、70
…CPU、72a…ROM、72b…RAM、74…D
/Aコンバータ、76…A/Dコンバータ、78…不揮
発性メモリ (累積複写枚数カウンタ=累計計数手段) 、
80a…帯電トランス、80b…グリッドバイアス調整
回路、82…現像バイアストランス、84…ランプレギ
ュレータ、90…操作パネル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/06 101

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体に所定の表面電位を与える帯電手
    段と、 この帯電手段により帯電された上記像担持体の上記表面
    電位を減衰させる電位減衰手段と、 この電位減衰手段により減衰された上記像担持体の表面
    電位を計測する電位計測手段と、 この電位計測手段により計測された上記像担持体の上記
    減衰後の表面電位に基づいて、上記像担持体の特性を判
    定する判定手段と、 この判定手段により上記像担持体の特性が非適合と判定
    された場合には、上記像担持体と上記帯電手段と上記現
    像手段との間の画像形成条件を変化させる画像形成条件
    制御手段と、を具備する画像形成装置。
  2. 【請求項2】像担持体に所定の表面電位を与える帯電手
    段と、 上記像担持体に形成された潜像に上記表面電位に対して
    所定の極性および電位に規定された電位を有する現像剤
    を提供することにより上記潜像を現像する現像手段と、 上記帯電手段により帯電された上記像担持体の上記表面
    電位を減衰させる電位減衰手段と、 この電位減衰手段により減衰された上記像担持体の表面
    電位を計測する電位計測手段と、 この電位計測手段により計測された上記像担持体の上記
    減衰後の表面電位に基づいて、上記像担持体の特性を判
    定する判定手段と、 この判定手段により上記像担持体の特性が非適合と判定
    された場合には、上記帯電手段の出力および上記現像手
    段により上記現像剤に提供される電位の少なくとも一方
    を変化させることで、画像形成条件を変化させる画像形
    成条件制御手段と、を具備する画像形成装置。
  3. 【請求項3】像担持体に所定の表面電位を与える帯電手
    段と、 上記像担持体に形成された潜像に上記表面電位に対して
    所定の極性および電位に規定された電位を有する現像剤
    を提供することにより上記潜像を現像して、上記像担持
    体に画像を形成する現像手段と、 上記像担持体を介して形成された画像の累計する計数す
    る累計計数手段と、 照明ランプを含み、複写すべき画像を照明することによ
    って得られる反射光の明暗情報を画像情報として上記像
    担持体に伝達するとともに、上記帯電手段により帯電さ
    れた上記像担持体の上記表面電位を減衰させる電位減衰
    画像露光手段と、 この電位減衰画像露光手段により減衰された上記像担持
    体の表面電位を計測する電位計測手段と、 この電位計測手段により計測された上記像担持体の上記
    減衰後の表面電位に基づいて、上記像担持体の特性を判
    定する判定手段と、 この判定手段により上記像担持体の特性が非適合と判定
    された場合には、上記電位減衰画像露光手段の照明ラン
    プの出力、上記帯電手段から出力される主帯電出力及び
    グリッドバイアス出力、及び、上記現像手段から出力さ
    れる現像バイアスの出力の少なくとも1つを変化させる
    ことで、画像形成条件を変化させる画像形成条件制御手
    段と、 上記判定手段により上記像担持体の特性が非適合と判定
    された場合には、上記像担持体が非適合であることを報
    知する報知手段と、を具備する画像形成装置。
  4. 【請求項4】像担持体に所定の表面電位を与える帯電手
    段と、 上記像担持体に形成された潜像に上記表面電位に対して
    所定の極性および電位に規定された電位を有する現像剤
    を提供することにより上記潜像を現像して、上記像担持
    体に画像を形成する現像手段と、 上記像担持体を介して形成された画像の累計する計数す
    る累計計数手段と、 照明ランプを含み、複写すべき画像を照明することによ
    って得られる反射光の明暗情報を画像情報として上記像
    担持体に伝達するとともに、上記帯電手段により帯電さ
    れた上記像担持体の上記表面電位を減衰させる電位減衰
    画像露光手段と、 この電位減衰画像露光手段により減衰された上記像担持
    体の表面電位を、上記累計計数手段により計測された累
    計数が所定数に達した際に、計測する電位計測手段と、 この電位計測手段により計測された上記像担持体の上記
    減衰後の表面電位に基づいて、上記像担持体の特性を判
    定する判定手段と、 この判定手段により上記像担持体の特性が非適合と判定
    された場合には、上記電位減衰画像露光手段の照明ラン
    プの出力、上記帯電手段から出力される主帯電出力及び
    グリッドバイアス出力、及び、上記現像手段から出力さ
    れる現像バイアスの出力の少なくとも1つを変化させる
    ことで、画像形成条件を変化させる画像形成条件制御手
    段と、 上記判定手段により上記像担持体の特性が非適合と判定
    された場合には、上記像担持体が非適合であることを報
    知する報知手段と、を具備する画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014066952A (ja) * 2012-09-27 2014-04-17 Murata Mach Ltd 画像形成装置

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JP2014066952A (ja) * 2012-09-27 2014-04-17 Murata Mach Ltd 画像形成装置

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