JPH08159152A - 軸受ユニット - Google Patents

軸受ユニット

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Publication number
JPH08159152A
JPH08159152A JP30499494A JP30499494A JPH08159152A JP H08159152 A JPH08159152 A JP H08159152A JP 30499494 A JP30499494 A JP 30499494A JP 30499494 A JP30499494 A JP 30499494A JP H08159152 A JPH08159152 A JP H08159152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
radial
shaft
sleeve
dynamic pressure
Prior art date
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Pending
Application number
JP30499494A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Tanaka
克彦 田中
Hiromitsu Asai
拡光 浅井
Ikunori Sakatani
郁紀 坂谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP30499494A priority Critical patent/JPH08159152A/ja
Publication of JPH08159152A publication Critical patent/JPH08159152A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】立置きでも横置きでも自在に使用でき、しかも
起動トルクが小さく、起動停止耐久性に優れ、且つ低コ
ストの軸受ユニットを提供することを目的とする。 【構成】軸26と スリーブ22との間に軸方向に間隔
をおいて、ラジアル動圧流体軸受Rと玉軸受25とを設
けた。玉軸受で軸のスリーブに対する軸方向移動を抑制
すると共に、起動トルクの小さい玉軸受でスラスト荷重
の全てと大きなラジアル荷重とを受け止め、起動・停止
耐久性の低いスラスト動圧流体軸受を不要とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置、V
TR、レーザプリンタ等に使用される軸受ユニットの改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の軸受ユニットとしては、
例えば図2に示すような磁気ディスク装置用スピンドル
装置に使用されているものがある。このものは、基台1
に円筒状のスリーブ2が固定され、そのスリーブ2の内
径面に軸方向に間隔をおいて設けられた上下二個のラジ
アル動圧流体軸受Rのラジアル軸受面3,3と、スリー
ブ2の固定端に固定したスラスト板4に設けられたスラ
スト動圧流体軸受Sのスラスト軸受面5とで軸6をラジ
アル方向とアキシアル方向とに支持している。軸6の軸
端にはハブ7が固着され、そのハブ7の内径面にロータ
磁石8が固定されている。そのロータ磁石8に径方向の
エアギャップGを隔てて周対向に配されたステータ9は
スリーブ2の外径面に固定され、ラジアルギャップ形の
ブラシレスDCモータMが構成されている。ハブ7には
図示しない磁気ディスクが搭載され、モータMによりハ
ブ7を回転させることにより、磁気ディスクを駆動する
構造になっている。
【0003】ハブ7の停止時には、ラジアル軸受面3及
びスラスト軸受面5と軸6とが接触しているが、定格回
転時は動圧が発生して潤滑流体膜を介して分離され、軸
6は各軸受面3,3,5と非接触で回転する。上記従来
例の軸6はステンレス鋼製である。スリーブ2は黄銅ま
たはアルミ合金製で、ラジアル軸受面3,3にそれぞれ
動圧発生用の溝10が塑性加工により形成されている。
スラスト板4はステンレス鋼からなり、スラスト軸受面
5には動圧発生用の溝11がエッチングにより形成され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記磁
気ディスク装置用スピンドルモータを、立置きではなく
そのまま横置きで使用すると、軸6がスリーブ2から抜
け落ちてしまうという問題がある。そこで、横置き時の
抜け落ち防止対策として、周面対向しているロータ磁石
8とステータ9との軸方向の相対位置を軸方向にずらせ
て配設することにより、両者間に軸方向の磁気吸引力を
働かせる方策が考えられる。しかし、その場合には、当
該磁気吸引力の作用で軸6の端面のスラスト受面12が
スラスト軸受面5に押しつけられて、スラスト動圧流体
軸受Sに大きなアキシアル荷重が負荷されることとな
り、起動トルクが大きくなると共に起動・停止時の接触
によるスラスト軸受面5の磨耗が大きくなって、耐久性
が損なわれるという問題が生じる。
【0005】また、上記従来例では、ラジアル動圧流体
軸受Rの動圧発生用の溝10はスリーブ内径面のラジア
ル軸受面3に塑性加工により形成し、スラスト動圧流体
軸受Sの動圧発生用の溝11はスラスト板4にエッチン
グにより形成しているため、スリーブ2やスラスト板4
の加工及び各動圧発生用の溝の加工に工数がかかり、コ
スト高にならざるを得ないという問題点がある。
【0006】そこで、本発明は、上記従来の軸受ユニッ
トの問題点に着目してなされたものであり、立置きでも
横置きでも自在に使用できてしかも起動トルクが小さ
く、起動停止耐久性に優れ、且つ低コストの軸受ユニッ
トを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸とスリーブ
との間に軸方向に間隔をおいて、ラジアル動圧流体軸受
と玉軸受とを設けたことを特徴とする軸受ユニットであ
る。
【0008】
【作用】玉軸受は、外輪がスリーブに、そして内輪が軸
にそれぞれ固定して装着されるから、横置きした場合の
軸の抜けが防止される。また、玉軸受が大きなアキシア
ル荷重及び回転部材の振れ回りに起因する大きなラジア
ル荷重を受け止め、ラジアル動圧流体軸受の方には小さ
なラジアル荷重しか掛からないので、軸の起動トルクが
小さい。且つスラスト動圧流体軸受が不要となるから、
従来のような起動・停止時の接触によるスラスト軸受面
の磨耗が発生する余地はなく、起動・停止耐久性が向上
する。
【0009】また、スラスト動圧流体軸受が省略できて
コストが低減されると共に、合成樹脂製スリーブにすれ
ばラジアル動圧流体軸受の動圧発生用の溝はスリーブの
成形の際に同時に形成可能で、更に低コストにできる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。なお、従来と同一または相当部分には同一符号を
付してある。図1は、本発明の一実施例を示すもので、
周対向のラジアルギャップ形のブラシレスDCモータM
を搭載した磁気ディスク装置用の軸受ユニットの断面図
である。
【0011】先ず構成を説明すると、基台21の中心部
に設けた孔21aに、合成樹脂製のスリーブ22を嵌合
して取付けてある。スリーブ22の円筒状の下部内径面
22aはヘリングボーン状の動圧発生用の溝10を有
し、ラジアル動圧流体軸受Rのラジアル軸受面24を構
成している。その動圧発生用の溝10は、スリーブ22
を射出成形する際に同時に形成される。
【0012】スリーブ22の上部内径面には下部内径面
22aより大径の円筒状の内径面22bが段状に形成さ
れており、その内径面22bに玉軸受25の外輪の外径
面が圧入または接着により固着されている。この玉軸受
25の内輪の内径面に軸26が嵌入装着され、一方の軸
端(図で下端)側の軸外径面はラジアル受面27とされ
てラジアル動圧流体軸受Rのラジアル軸受面24にラジ
アル軸受すき間Cを介して対向している。
【0013】軸26の他方の軸端(図で上端)にはカッ
プ状のハブ7が固着されている。そのハブ7の内周面
に、モータMを構成するロータ磁石8が固着されてい
る。モータMを構成するステータ9はスリーブ22の外
周面に固着され、ロータ磁石8の内周面とエアギャップ
Gを介して周面対向している。この場合、ロータ磁石8
とステータ9とは、両者間で軸方向に磁気吸引力が作用
するように軸方向にいくらか位置をずらせて配設されて
いる。
【0014】次に作用を説明する。玉軸受25とラジア
ル動圧流体軸受とを組み合わせて軸26を支持している
この軸受ユニットでは、玉軸受25により軸26のスリ
ーブ22に対する抜け止めがなされている。そのため、
軸受ユニットを横置きに設置して使用してもなんら差し
支えはない。
【0015】以下、図示した立置きの状態での作用を説
明するが、横置き設置でもほぼ同様に作用するものであ
る。モータMのステータ9に通電して軸受ユニットを駆
動する。ロータ磁石8の回転に伴いハブ7及び軸26が
回転を始める。この起動時にあっても、軸26は玉軸受
25に支持されているため、下部のラジアル動圧流体軸
受Rのラジアル受面27はこれに対向するスリーブ22
のラジアル軸受面24とは非接触で回転を開始する。し
かも、モータMの、軸方向にいくらか位置をずらせて配
設されているロータ磁石8とステータ9との間には、磁
気吸引力が軸方向に作用しており、その作用で玉軸受2
5の玉に予圧が負荷されている。その予圧による大きな
アキシアル荷重を含むアキシアル荷重及び軸26の振れ
回りに起因する大きなラジアル荷重を玉軸受25が全て
受け止め、ラジアル動圧流体軸受の方には小さなラジア
ル荷重しか掛からない。そのため、軸26の起動トルク
は小さい。
【0016】軸26の回転により、ラジアル軸受面24
に形成した動圧発生用の溝10のポンピング作用で軸受
すきまC内の潤滑剤に動圧が発生して、軸26の下部を
半径方向に非接触で支持し、軸26は安定した円滑な定
格回転が可能である。回転を停止する際にも、従来の動
圧流体軸受のみを用いたもののように、動圧の低下によ
りスラスト受面とスラスト軸受面とが接触してスラスト
軸受面に磨耗が発生するという現象は起こり得ない。そ
れゆえ、起動・停止を繰り返しても、大きな荷重は玉軸
受で受けるので、起動・停止耐久性が著しく向上する。
【0017】上記ラジアル軸受面24の動圧発生用の溝
10は、合成樹脂製のスリーブ22を成形する際に同時
に形成することができるため、加工コストが安い。ま
た、玉軸受25を用いたことによりスラスト動圧流体軸
受が省略できるため、更に低コストになる。なお、上記
実施例ではラジアル動圧流体軸受Rの動圧発生用の溝1
0をラジアル軸受面24に設けたが、ラジアル受面27
のほうに設けても良く、またラジアル軸受面24とラジ
アル受面27との双方に設けても良い。
【0018】また、使用中にラジアル動圧流体軸受Rの
ラジアル軸受すきまCへ異物が混入することを防ぐため
に、スリーブ22の基台21側の端面に軸26の端面を
覆うカバーを取り付けても良い。また、玉軸受の予圧を
大きくしたい場合は、モータMとは別に、静止部材であ
るスリーブ22と回転部材であるハブ7とのそれぞれに
永久磁石を配設して、その永久磁石同士の軸方向吸引力
を利用しても良い。あるいはどちらか一方の永久磁石の
代わりに磁性体を用いて、磁石と磁性体間に作用する軸
方向磁気吸引力を利用しても良い。
【0019】また、この実施例は、ステータ9とロータ
磁石8とのエアギャップGを径方向に有する周面対向の
ラジアルギャップ形のブラシレスDCモータMとした
が、エアギャップを軸方向に有する平面対向のアキシア
ルギャップ形ブラシレスDCモータが搭載された軸受ユ
ニットにも適用可能である。その場合には、平面対向し
ているロータ磁石とステータとの磁気吸引力で、軸のス
リーブに対する抜け止めがなされており、抜け止め用の
永久磁石を別途に配設しなくて済む利点がある。また、
平面対向モータとすると、磁気ディスク装置全体を薄く
できる利点もある。
【0020】また、実施例のように玉軸受25をハブ7
の側に近接させて設けると、磁気吸引力で作用する予圧
により負荷される玉軸受25の荷重の作用点(玉軸受の
転動体荷重の方向と玉軸受の中心軸が交わる点)が、ラ
ジアル動圧流体軸受Rに対して軸方向に遠ざかることに
なる。そのため軸26を支持する軸受スパンが大きくな
って、軸26を横振れさせるモーメントに対する抵抗力
が強くなると共に、ハブ7の振れ回りに起因する大きな
ラジアル荷重を玉軸受25で受け持つことになるので好
ましい。ただし、ハブ7の側にラジアル動圧流体軸受R
を配しその反対側に玉軸受25を配置することを妨げな
い。
【0021】また、上記実施例とは異なり、軸26回転
に代わりスリーブ22回転の構成としても良い。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
軸とスリーブとの間に設けた玉軸受が抜け止め機能を有
し、軸受ユニットの使用時の姿勢に制約がないという効
果を奏する。また、大きな荷重は起動摩擦の小さい玉軸
受で受け持つため、起動トルクが小さく出来ると共に優
れた起動・停止耐久性が得られるという効果がある。
【0023】更に、スラスト動圧流体軸受を省略できる
ので、低コストが達成できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】従来の軸受ユニットの断面図である。
【符号の説明】
8 ロータ磁石 9 ステータ M モータ 22 スリーブ 25 玉軸受 26 軸 R ラジアル動圧流体軸受

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸とスリーブとの間に軸方向に間隔をお
    いて、ラジアル動圧流体軸受と玉軸受とを設けたことを
    特徴とする軸受ユニット。
JP30499494A 1994-12-08 1994-12-08 軸受ユニット Pending JPH08159152A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30499494A JPH08159152A (ja) 1994-12-08 1994-12-08 軸受ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30499494A JPH08159152A (ja) 1994-12-08 1994-12-08 軸受ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08159152A true JPH08159152A (ja) 1996-06-18

Family

ID=17939803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30499494A Pending JPH08159152A (ja) 1994-12-08 1994-12-08 軸受ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08159152A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019077286A (ja) * 2017-10-23 2019-05-23 株式会社イケヤフォ−ミュラ 小型車両

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019077286A (ja) * 2017-10-23 2019-05-23 株式会社イケヤフォ−ミュラ 小型車両

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