JPH08159123A - ステープル並びに該ステープルの製造方法 - Google Patents
ステープル並びに該ステープルの製造方法Info
- Publication number
- JPH08159123A JPH08159123A JP30672094A JP30672094A JPH08159123A JP H08159123 A JPH08159123 A JP H08159123A JP 30672094 A JP30672094 A JP 30672094A JP 30672094 A JP30672094 A JP 30672094A JP H08159123 A JPH08159123 A JP H08159123A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- staple
- coating layer
- bonding agent
- adhesive
- bonded
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Wire Processing (AREA)
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 建築用ステープルの引抜耐力の向上を図る。
【構成】 ステープル１１の線材に合成樹脂系等の被覆
剤を塗布して硬化被覆層１２を形成する。そして、線材
に接着剤１３を塗布して並列に接着した後に、規定長に
切断して門形にプレス成形し、連結形ステープル１１が
製造される。打込みの際は、接着剤層１３及び硬化被覆
層１２が破断してステープル１１が打込まれる。線材の
表面に直接硬化被覆層１２を形成しているので硬化被覆
層１２がステープル１１から剥離することがなく、引抜
耐力性能が向上する。また、各ステープルは接着剤１３
によって連結されているため、輸送時等の振動や衝撃に
よってステープルが分裂することもない。
剤を塗布して硬化被覆層１２を形成する。そして、線材
に接着剤１３を塗布して並列に接着した後に、規定長に
切断して門形にプレス成形し、連結形ステープル１１が
製造される。打込みの際は、接着剤層１３及び硬化被覆
層１２が破断してステープル１１が打込まれる。線材の
表面に直接硬化被覆層１２を形成しているので硬化被覆
層１２がステープル１１から剥離することがなく、引抜
耐力性能が向上する。また、各ステープルは接着剤１３
によって連結されているため、輸送時等の振動や衝撃に
よってステープルが分裂することもない。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ステープル並びに該
ステープルの製造方法に関するものであり、特に、建築
用に防錆及び引抜耐力向上のための被覆を設けたステー
プル並びに該ステープルの製造方法に関するものであ
る。
ステープルの製造方法に関するものであり、特に、建築
用に防錆及び引抜耐力向上のための被覆を設けたステー
プル並びに該ステープルの製造方法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、ステープルの表面にポリエステル
やアクリル等の合成樹脂或いはニトロセルロース等を塗
布して防錆効果と打込み抵抗の削減及び引抜耐力の向上
を図った建築用ステープルが知られている。
やアクリル等の合成樹脂或いはニトロセルロース等を塗
布して防錆効果と打込み抵抗の削減及び引抜耐力の向上
を図った建築用ステープルが知られている。
【０００３】図５乃至図７は上記のステープル１を示
し、図７の断面図に示すように、ステープル１の内外両
面または一面に接着剤層２が形成されて各ステープル１
が接着され、更に、接着剤層２の上にポリエステルやニ
トロセルロース等の硬化被覆層３が設けられている。
し、図７の断面図に示すように、ステープル１の内外両
面または一面に接着剤層２が形成されて各ステープル１
が接着され、更に、接着剤層２の上にポリエステルやニ
トロセルロース等の硬化被覆層３が設けられている。
【０００４】被覆を施したステープル１は錆等に対する
耐腐食性が向上するとともに、硬化被覆層３が打込み抵
抗を軽減してステープル１の曲がりを防止する。また、
打込み後は硬化被覆層３が木材に密着して引抜耐力を向
上させる効果がある。
耐腐食性が向上するとともに、硬化被覆層３が打込み抵
抗を軽減してステープル１の曲がりを防止する。また、
打込み後は硬化被覆層３が木材に密着して引抜耐力を向
上させる効果がある。
【０００５】此種のステープルの製造にあたっては、ス
テープル素材である線材を門形にプレス成形し、接着剤
にて接着して連結形のステープルを成形した後に被覆剤
を塗布して硬化被覆層を設けるか、或いは、多数本の線
材を接着剤にて接着した並列線材を規定の長さに切断
し、門形にプレス成形した後に被覆剤を塗布して硬化被
覆層を形成している。
テープル素材である線材を門形にプレス成形し、接着剤
にて接着して連結形のステープルを成形した後に被覆剤
を塗布して硬化被覆層を設けるか、或いは、多数本の線
材を接着剤にて接着した並列線材を規定の長さに切断
し、門形にプレス成形した後に被覆剤を塗布して硬化被
覆層を形成している。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】被覆層を設けた従来の
連結形ステープルは、ステープルの表面が接着剤にて被
覆され、接着剤層の表面に被覆層が形成されている。従
って、ステープルに加える引抜応力を増加していくと、
被覆層よりも柔軟で強度が低い接着剤層が先に破壊され
てステープルから被覆層が剥離し、被覆を設けた効果が
十分に発揮されないという欠点がある。
連結形ステープルは、ステープルの表面が接着剤にて被
覆され、接着剤層の表面に被覆層が形成されている。従
って、ステープルに加える引抜応力を増加していくと、
被覆層よりも柔軟で強度が低い接着剤層が先に破壊され
てステープルから被覆層が剥離し、被覆を設けた効果が
十分に発揮されないという欠点がある。
【０００７】そこで、ステープルの引抜耐力をより向上
させるために解決すべき技術的課題が生じてくるのであ
り、本発明は上記課題を解決することを目的とする。
させるために解決すべき技術的課題が生じてくるのであ
り、本発明は上記課題を解決することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために提案するものであり、ステープルの表面
に合成樹脂またはニトロセルロース等の被覆剤を塗布し
て硬化被覆層を形成し、前記ステープルを接着剤にて並
列に接着して連結したステープル、及びステープルの素
材である線材の表面に合成樹脂またはニトロセルロース
等の被覆剤を塗布して硬化被覆層を形成し、前記硬化被
覆層を設けた線材を接着剤にて並列に接着し、接着され
た線材を任意の長さに切断し、門形にプレス成形してス
テープルを成形するステープルの製造方法を提供するも
のである。
達成するために提案するものであり、ステープルの表面
に合成樹脂またはニトロセルロース等の被覆剤を塗布し
て硬化被覆層を形成し、前記ステープルを接着剤にて並
列に接着して連結したステープル、及びステープルの素
材である線材の表面に合成樹脂またはニトロセルロース
等の被覆剤を塗布して硬化被覆層を形成し、前記硬化被
覆層を設けた線材を接着剤にて並列に接着し、接着され
た線材を任意の長さに切断し、門形にプレス成形してス
テープルを成形するステープルの製造方法を提供するも
のである。
【０００９】
【作用】本発明のステープルは、硬化被覆層を設けたス
テープルが接着剤にて接着されている。ステープル打ち
機によって打込む際は、硬化被覆層よりも強度が低い接
着剤層が破断し、硬化被覆層がステープルから剥離する
ことなく対象物に打込まれる。また、各ステープルは硬
化被覆層よりも柔軟な接着剤にて接着されているため、
輸送時等に衝撃や曲げ応力が加わっても分断することが
なく、連結形ステープルとしての形態が維持され、使用
に支障をきたしたり商品価値を低下させる虞れもない。
テープルが接着剤にて接着されている。ステープル打ち
機によって打込む際は、硬化被覆層よりも強度が低い接
着剤層が破断し、硬化被覆層がステープルから剥離する
ことなく対象物に打込まれる。また、各ステープルは硬
化被覆層よりも柔軟な接着剤にて接着されているため、
輸送時等に衝撃や曲げ応力が加わっても分断することが
なく、連結形ステープルとしての形態が維持され、使用
に支障をきたしたり商品価値を低下させる虞れもない。
【００１０】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図１乃至図４に
従って詳述する。図１はステープルの製造工程のフロー
チャートであり、先ず数十本乃至数百本の長巻き鉄線
（本数はステープルの設計仕様によって決定される）を
平行に繰出して収束機にて並列に収束し（ステップ
１）、並列状態で収束機を通過して線材圧延機へ送ら
れ、圧延される（ステップ２）。
従って詳述する。図１はステープルの製造工程のフロー
チャートであり、先ず数十本乃至数百本の長巻き鉄線
（本数はステープルの設計仕様によって決定される）を
平行に繰出して収束機にて並列に収束し（ステップ
１）、並列状態で収束機を通過して線材圧延機へ送ら
れ、圧延される（ステップ２）。
【００１１】線材圧延機を通過した線材は被覆剤塗布機
を通過して全面に被覆剤を塗布され（ステップ３）、続
いて、接着工程へ移動する間に乾燥工程（ステップ４）
が設けられており、必要に応じて乾燥機が使用される。
を通過して全面に被覆剤を塗布され（ステップ３）、続
いて、接着工程へ移動する間に乾燥工程（ステップ４）
が設けられており、必要に応じて乾燥機が使用される。
【００１２】被覆剤が乾燥して硬化被覆層が形成された
線材は、並列状態を維持したまま被覆剤塗布機から連続
的に接着剤塗布機へ導入され、並列線材の一面に接着剤
が塗布されて（ステップ５）接着剤塗布機を通過し、乾
燥工程（ステップ６）を経て切断機へ導入される。
線材は、並列状態を維持したまま被覆剤塗布機から連続
的に接着剤塗布機へ導入され、並列線材の一面に接着剤
が塗布されて（ステップ５）接着剤塗布機を通過し、乾
燥工程（ステップ６）を経て切断機へ導入される。
【００１３】そして、一定の送り長毎に切断され（ステ
ップ７）、切断されたシート状の線材はプレス機械にて
門形にプレス成形され（ステップ８）、図２に示すステ
ープル１１が完成する。
ップ７）、切断されたシート状の線材はプレス機械にて
門形にプレス成形され（ステップ８）、図２に示すステ
ープル１１が完成する。
【００１４】図２乃至図４に示すように、ステープル１
１は線材の表面に全面的に硬化被覆層１２が形成され、
門形に折曲された内側面の硬化被覆層１２の表面に接着
剤１３が塗布されて多数のステープル１１が連結されて
いる。
１は線材の表面に全面的に硬化被覆層１２が形成され、
門形に折曲された内側面の硬化被覆層１２の表面に接着
剤１３が塗布されて多数のステープル１１が連結されて
いる。
【００１５】ステープル１１をステープル打ち機に装填
して建築用木材等に打込む際は、ステープル打ち機のド
ライバによって先頭のステープル１１が打撃されて接着
剤層１３及び硬化被覆層１２が破断し、このステープル
１１が対象物に打込まれる。そして、ステープル１１が
対象物に進入していくときに、ステープル１１の硬化被
覆層１２に付着している接着剤１３は対象物との摩擦に
よってその殆どが剥離し、硬化被覆層１２が対象物に開
穿された孔壁に密着してステープル１１が強固に固定さ
れる。
して建築用木材等に打込む際は、ステープル打ち機のド
ライバによって先頭のステープル１１が打撃されて接着
剤層１３及び硬化被覆層１２が破断し、このステープル
１１が対象物に打込まれる。そして、ステープル１１が
対象物に進入していくときに、ステープル１１の硬化被
覆層１２に付着している接着剤１３は対象物との摩擦に
よってその殆どが剥離し、硬化被覆層１２が対象物に開
穿された孔壁に密着してステープル１１が強固に固定さ
れる。
【００１６】このステープル１１と従来のステープルの
引抜耐力を比較実験した結果、本発明のステープル１１
は従来のステープルよりも引抜耐力が１０〜２０パーセ
ント（硬化被覆層１２の厚さによって変動する）向上し
ている。尚、被覆剤は公知のポリエステル、アクリル等
の合成樹脂被覆剤またはニトロセルロース或いは之等の
混合物等であって、特に限定するものではない。
引抜耐力を比較実験した結果、本発明のステープル１１
は従来のステープルよりも引抜耐力が１０〜２０パーセ
ント（硬化被覆層１２の厚さによって変動する）向上し
ている。尚、被覆剤は公知のポリエステル、アクリル等
の合成樹脂被覆剤またはニトロセルロース或いは之等の
混合物等であって、特に限定するものではない。
【００１７】
【発明の効果】この発明は、上記一実施例において詳述
したように、ステープルの表面に直接被覆層を設け、各
ステープルを接着剤にて連結しているので、各ステープ
ルは十分な接合強度で連結され、不慮分裂することがな
く、且つ、ステープルから被覆が剥離することもなく、
被覆剤の性能を確実に発揮でき、ステープルの引抜耐力
の向上、打込み時の変形防止に効果を奏する発明であ
る。
したように、ステープルの表面に直接被覆層を設け、各
ステープルを接着剤にて連結しているので、各ステープ
ルは十分な接合強度で連結され、不慮分裂することがな
く、且つ、ステープルから被覆が剥離することもなく、
被覆剤の性能を確実に発揮でき、ステープルの引抜耐力
の向上、打込み時の変形防止に効果を奏する発明であ
る。
【図１】本発明のステープルの製造工程を示すフローチ
ャート。
ャート。
【図２】本発明のステープルの斜視図。
【図３】図２に示すステープルの端面図。
【図４】図３のＡ−Ａ線断面図。
【図５】従来のステープルの斜視図。
【図６】従来のステープルの端面図。
【図７】図６のＢ−Ｂ線断面図。
１１ ステープル １２ 硬化被覆層 １３ 接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 誠 東京都中央区日本橋箱崎町６番６号 マッ クス株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 ステープルの表面に合成樹脂またはニト
ロセルロース等の被覆剤を塗布して硬化被覆層を形成
し、前記ステープルを接着剤にて並列に接着して連結し
たことを特徴とするステープル。 - 【請求項２】 ステープルの素材である線材の表面に合
成樹脂またはニトロセルロース等の被覆剤を塗布して硬
化被覆層を形成し、前記硬化被覆層を設けた線材を接着
剤にて並列に接着し、接着された線材を任意の長さに切
断し、門形にプレス成形してステープルを成形する請求
項１記載のステープルの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30672094A JPH08159123A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | ステープル並びに該ステープルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30672094A JPH08159123A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | ステープル並びに該ステープルの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08159123A true JPH08159123A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=17960491
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30672094A Pending JPH08159123A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | ステープル並びに該ステープルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08159123A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR200447509Y1 (ko) * | 2007-11-09 | 2010-01-28 | 조남선 | 스테플 자동 제조 장치 |
| WO2012169734A3 (ko) * | 2011-06-10 | 2013-02-14 | Choi Sang Ho | 타카 사용을 위한 충전시점 표시부재를 구비한 타카못 및 타카핀 |
-
1994
- 1994-12-09 JP JP30672094A patent/JPH08159123A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR200447509Y1 (ko) * | 2007-11-09 | 2010-01-28 | 조남선 | 스테플 자동 제조 장치 |
| WO2012169734A3 (ko) * | 2011-06-10 | 2013-02-14 | Choi Sang Ho | 타카 사용을 위한 충전시점 표시부재를 구비한 타카못 및 타카핀 |
| CN103180620A (zh) * | 2011-06-10 | 2013-06-26 | 崔相浩 | 具有用于使用钉枪的充填时刻表示部件的直钉和码钉 |
| US9046119B2 (en) | 2011-06-10 | 2015-06-02 | Sang Ho Choi | Tacking nail or tacking pin including a charging time indicating member for tacker |
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