JP3382722B2 - チューブラリベット - Google Patents

チューブラリベット

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    • B21JFORGING; HAMMERING; PRESSING METAL; RIVETING; FORGE FURNACES
    • B21J15/00Riveting
    • B21J15/10Riveting machines
    • B21J15/36Rivet sets, i.e. tools for forming heads; Mandrels for expanding parts of hollow rivets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21JFORGING; HAMMERING; PRESSING METAL; RIVETING; FORGE FURNACES
    • B21J15/00Riveting
    • B21J15/02Riveting procedures
    • B21J15/025Setting self-piercing rivets
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B19/00Bolts without screw-thread; Pins, including deformable elements; Rivets
    • F16B19/04Rivets; Spigots or the like fastened by riveting
    • F16B19/08Hollow rivets; Multi-part rivets
    • F16B19/086Self-piercing rivets

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はチューブラリベット、即
ちリベット頭部と、その頭部下面から延びた中空軸部と
から成るリベットにおいて、特にその中空軸部の形状の
改良に関する。 【0002】 【従来の技術】飲料用缶詰等の薄板材(例えば、ブリ
キ、極薄スズメッキ鋼板、ティンフリースチール、ニッ
ケルメッキ鋼板、アルミニウムなど)の塗装において
は、昨今の自動化の要請によりそれら板材のコイルの連
続塗装方法が用いられているが、そのためには、それら
金属薄板のコイル接合が必要となる。 【0003】前記コイル連続塗装ラインの金属薄板の接
合には、一般的にステッチャー、或いはリベット接合が
用いられており、そのリベット接合に用いられるリベッ
トの一つとしてチューブラリベットがある。 【0004】図5は、従来のチューブラリベットの縦断
面図であり、該チューブラリベット10は、リベット頭
部12と、該リベット頭部12の下面から垂直に延びた
筒状の中空軸部14とから構成されており、該中空軸部
14の先端面は水平、つまり、中空軸部側面に対して直
角に形成されている。 【0005】また、、前記チューブラリベット10は、
その中空軸部14における首下長Lが、中空軸部内の軸
部穴深さHより長く形成されている(H<L)。これ
は、リベット頭部12の中央部を丈夫にしておくための
構成であり、図5に示した以外の従来チューブラリベッ
トにも見られる共通点の一である。 【0006】リベット頭部12の下面は、垂下する中空
軸部14の外側にある水平面部Pと、該軸部の内側にあ
って、該頭部側に凸である面部Qとに分かれるが、中空
軸部首下長(L)は、この水平面部Pと、中空軸部の外
周面との交点OBから該軸部先端までの長さをいい、中
空軸部内の軸部穴深さは(H)は、該頭部の面部Qと該
軸部内周面との交点IBから該軸部先端までの長さをい
う。 【0007】而して、前記金属薄板の接合は、図7に略
示したように、リベット頭部側に接するステム20と、
接合される薄板16、18を受け、該ステムによって押
されたリベットの軸部14が該薄板を切断、嵌入し、外
方に向け湾曲するように(図7)ガイドする凹み溝24
を有するロールセット22とを用い、これらステムとロ
ールセットとでリベットを挟みつぶすようにして行われ
る。このときチューブラリベットは、ステム20から受
けた加圧力を中空軸部14の先端に伝えて、接合する2
枚の金属薄板を打ち抜き、該先端をロールセットを用い
て外側に広げクリンチする。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】前記かしめ締結におい
て最も重要なのは接合強度である。前記コイル連続塗装
ラインの金属薄板の搬送速度は極めて速く、また金属薄
板に付加されるライン張力も極めて大きいため、該接合
強度は金属薄板自身の強度と比較して同程度以上の強さ
が要求される。 【0009】しかし、従来のチューブラリベット10に
おいては、前述したように中空軸部14の先端面が軸部
側面に対して直角に形成されている場合、図7を参照
し、接合しようとする2枚の金属薄板(例えばアルミニ
ウム薄板16とスチール薄板18)を打抜く際、薄板を
押圧する中空軸部14の先端が該薄板の面に対して平坦
に形成されているので、その中空軸部14先端による薄
板の打抜き性が悪く、例えば、中空軸部14先端を2枚
の薄板16、18に押圧してもどの薄板も切断されず打
抜けなかったり、上側の薄板は打ち抜けても下側の薄板
は打ち抜けなかったり(図6)、或いは両薄板ともに打
ち抜けたとしても打抜き部周囲の部分が延びて折れ曲が
ったりすることがある。これはアルミニウム薄板とスチ
ール薄板の組合せの場合に限られず、他の組合せ、例え
ばアルミニウム薄板同士の場合にも見られるところであ
る。又、この内抜きは、板厚が薄いほど(1mm以
下)、板が変形し易くなるために、困難になる。 【0010】この結果、かしめ締結した状態は、例えば
図6に示すようにクリンチ部におけるチューブラリベッ
ト10と薄板16との間に隙間が生じる疑似かしめとな
ってしまう。又打抜き部周囲の部分が伸びて折れ曲がっ
た場合にも、かしめ不充分となる。 【0011】従って、充分な接合強度が得られず、クリ
ンチ力が弱まりライン張力に耐えられずにチューブラリ
ベット10が薄板16、18から外れてしまう結果とな
る。 【0012】また、前記チューブラリベットによりかし
め締結した接合強度にとって、リベット頭部径Dと外側
に広げた中空軸部のクリンチ径Rとが同一であることが
最も好ましいが、このためのチューブラリベットの各部
寸法の関係が従来はあまり考慮されておらず、接合強度
に課題があった。 【0013】さらに、従来チューブラリベット10は、
前述したように中空軸部14における首下長Lより軸部
穴深さHの方が短く形成されているため、打ち抜かれ、
ロールセットの凹み溝24の中間にある中央凸頂面26
に乗るように取り残された薄板破片が該中空軸部14内
に一杯になってしまう。このため、その軸部内に一杯に
なった薄板破片が中空軸部14の変形を阻害し、クリン
チ径Rが頭部径Dよりもかなり短くなり、かしめ高さを
高くしてしまう。最悪の場合、リベット頭部12の外周
下面Pと薄板16との間に隙間が生じることがあり、接
合強度が低下してしまうこととなる。また、前記薄板破
片は中空軸部14の外側に広がり始めた部分で保持され
ることとなり、該薄板破片への保持力は極めて弱くライ
ン途中で欠落する危険性もあった。 【0014】本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされ
たものであり、その目的は金属薄板を確実かつ鋭利に切
断打抜き、接合強度の高いかしめを得させるチューブラ
リベットを提供することである。 【0015】さらに、接合強度の高いかしめを行うと共
に、中空軸部内に残った薄板破片を確実に保持可能なチ
ューブラリベットを提供することである。 【0016】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明チューブラリベットは、「リベット頭部と、該
リベット頭部の下面より延びた中空軸部とから成るチュ
ーブラリベットであって、前記中空軸部の先端が外周縁
部から内周縁部へと内側に鋭角的に傾斜を有し、該外周
縁部が鋭利状となる内向テーパ状に形成され、かつ、前
記外周縁部における傾斜角が50度乃至80度に形成さ
れたチューブラリベットにおいて、前記チューブラリベ
ットの各部寸法が下記式(I)における係数Aが1.5
〜1.8となる値に形成されたこと、 【数2】 L=(D−d)×1/2×A+δ (I) 但し、L:中空軸部首下長 D:リベット頭部径 d:中空軸部外径 δ:被かしめ部材の厚さ 及び中空軸部首下長が中空軸部内の軸部穴深さ以下であ
ることを特徴とするチューブラリベット。」を特徴とす
る。 【0017】 【0018】 【0019】 【0020】 【0021】 【作用】本発明にかかるチューブラリベットは、前述し
たように中空軸部先端を外周縁部から内周縁部へと内側
に鋭角的に傾斜させた内向テーパ状とし、該外周縁部鋭
利状に形成していて、かしめ締結する金属薄板などの部
材を確実かつ鋭利に切断打抜ことができると共に、打ち
抜かれる薄板の内、チューブラリベット中空軸部内径に
相当する部分をロールセットの中央凸頂部26に当接さ
せて打ち抜き性を高めていて、チューブラリベットの各
部寸法を前記式(I)における係数A(Aが中空軸部の
折り曲げ部に相当する)が1.5〜1.8となるように
形成したことで、リベット頭部径とクリンチ径とが略同
一の接合強度の高いかしめ締結を行うことが可能とな
る。 【0022】 【0023】 【0024】さらに、軸部首下長Lが軸部穴深さH以下
に形成されているため、打ち抜かれた薄板破片、即ち、
ロールセットの中央凸頂部26に乗るように取り残され
た薄板破片は中空軸部内の奥に完全に収納され、リベッ
ト頭部の外周下面Pは金属薄板にほヾ密着し、かしめ高
さも低くなり、接合強度を一層向上させることが可能と
なる。また、前記薄板破片は、かしめ加工最終段階でロ
ールセット中央凸頂部により、クリンチのため外側に広
げられた中空軸部のさらに奥内部へ押し込まれ、一層確
実に保持され、リベット頭部を補強する。 【0025】 【実施例】以下、図面に基づき本発明の好適な実施例を
説明する。 【0026】図1は、本発明の一実施例にかかるチュー
ブラリベットの縦断面を示し、このチューブラリベット
110は、リベット頭部112と、該リベット頭部11
2の下面から垂直に延びた中空軸部114とからなる。 【0027】本実施例において特徴的なことは、前記中
空軸部114の先端を外周縁部から内周縁部へと内側に
傾斜させ、該外周縁部における角度αが鋭角となる内向
テーパ状に形成したことにある。 【0028】本発明者らは、チューブラリベットの先端
形状を検討した結果、前記形状が金属薄板の打抜き性に
優れていることを見出したのであり、さらに、この傾斜
角αは、50度乃至80度が好適であることを確認し
た。すなわち、該傾斜角αを80度より大きくすると打
抜き性が低下し、一方50度より小さくすると打抜き時
にリベット先端が座屈するので、これも打抜き性が低下
する。 【0029】この、チューブラリベット110は、中空
軸部114先端を内向テーパ状に形成し(α=60
度)、鋭利な外周縁部を備えたことにより、金属薄板を
確実に打抜き、接合強度の高いかしめ締結を可能とし
た。 【0030】図2には、前記チューブラリベット110
を用いてアルミ薄板116(厚さ0.355mm)とス
チール薄板118(厚さ0.19mm)とをかしめ締結
した状態が示されている。同図に示すように、中空軸部
114の先端によって、両方の薄板116、118は何
れも鋭利に貫通、切断されており、チューブ頭部下面P
に殆ど密着するほどになっている。このため外側に広げ
られた中空軸部114によるクリンチ力が増し、接合強
度が向上するのである。 【0031】なお、図3に、比較例として中空軸部21
4の先端を内周縁部から外周縁部へと外側に傾斜させ
(β=30度)、該内周縁部が鋭角となる外向テーパ形
状にしたチューブラリベット210を示す。 【0032】このチューブラリベット210を用いてア
ルミ薄板216(厚さ0.355mm)とスチール薄板
218(厚さ0.19mm)とをかしめ締結した状態を
図4に示す。 【0033】同図から明らかなように、前記中空軸部2
14の先端を外向テーパ形状とした場合には、打抜き性
は、従来の傾斜のないチューブラリベット10とあまり
変わらず、アルミ薄板216も鋭利には貫通されず、折
れ曲がり、チューブラリベット210の頭部下面Pとの
間に隙間が生じている。このため、接合強度も従来のも
のと大差なく満足のいく強度が得られなかった。 【0034】なお、コイル連続塗装ラインにおけるアル
ミ薄板116とスチール薄板118との接合に、本発明
にかかるチューブラリベット110を30本用いて30
mm間隔でかしめ締結を行った結果、各チューブラリベ
ット110の引張亀裂強度は何れもアルミ母材の引張亀
裂強度以上であることが測定された。 【0035】 【0036】さらに、本発明のチューブラリベットは、
その中空軸部首下長、リベット頭部径、中空軸部外径の
各部寸法を適正な値とすることによりそのクリンチ径及
びかしめ高さにおいても良好なかしめ締結を行うことが
できる。 【0037】すなわち、前記図2に示すかしめ状態にお
いて、クリンチ径Rがリベット頭部径Dと略同一の大き
さである場合にクリンチ力が最も強く、締結強度はさら
に向上する。 【0038】一方、そのかしめ状態において、かしめ高
さMはより低いことが好ましい。すなわち、かしめ高さ
Mが高いということは、スチール薄板118からの出っ
張りが大きいということになり、ライン上における搬送
に支障を来す原因となってしまうのである。 【0039】従って、理想的なかしめ締結というのは、
クリンチ径Rがリベット頭部径Dと略同一の大きさで、
しかもかしめ高さMがより低いものということになる。 【0040】なお、クリンチ径Rはロールセットの凹み
溝24の最外径でその最大径が決められる。R>Dにな
るようなロールセットにすると、リベット頭部も含め、
ロールセット内部に沈み込むことになり、リベット頭部
外径部とロールセット凹み溝最外径で材料を挟み込み切
断しかねない。又、かしめ高さMは内向きテーパーにな
ることによりリベット自体つぶれ易くなるため、低くな
る。つまり、リベット先端テーパー部を見てみると、外
径側の方が直径の広がり量(伸びひずみ)が小さいので
変形が楽である。 【0041】本発明者らがチューブラリベットの各部寸
法を検討した結果、具体的一例を示すと、アルミ薄板1
16の厚さが0.355mm、スチール薄板118の厚
さが0.19mmの場合、チューブラリベット110を
リベット頭部径Dが5.4mm、中空軸部外径dが3.
0mm、中空軸部首下長Lが2.5mmとなるように形
成することが好適であることを見出した。但し、アルミ
薄板116やスチール薄板118の厚さが変われば、中
空軸部首下長の長さも異なってくる。 【0042】種々の実験から、前記各部寸法の関係とし
ては、前記式(I)において係数Aが1.5〜1.8と
なるように形成すればよいことが知られた。 【0043】Aが1.5未満であると、クリンチ径Rが
小さくなり、重ね合わせた薄板を打抜くことができて
も、リベット先端が広がり、十分なクリンチを維持でき
ず、結果として図6と同じく疑似かしめになり、充分な
接合強度が得られない。又、Aが1.8超であると、十
分なクリンチが完成されても打ち抜かれるリベットの中
空軸部が残っており、この部分が多いほどかしめ高さM
が高くなり、何れも好ましくない。 【0044】表1に、本発明例チューブラリベット11
0と、前記図5の従来のチューブラリベット10及び前
記図3の中空軸部214先端を外向きテーパ状に形成し
たチューブラリベット210とを前記各寸法に形成した
場合の各クリンチ径及びかしめ高さを示す。なお、D、
d、Lは何れも前記の通り、5.4mm、3.0mm、
2.5mmである。 【0045】 【表1】 【0046】上記表1からも明らかなように本発明にか
かるチューブラリベット110はそのクリンチ径がリベ
ット頭部径と略同一であるのに対して、従来のテーパな
しのチューブラリベット10及び外向テーパ状のチュー
ブラリベット210はそのクリンチ径がリベット頭部径
よりかなり小さくなっている。 【0047】また、従来のテーパなしのチューブラリベ
ット10及び外向きテーパ状のチューブラリベット21
0は本発明にかかるチューブラリベット110と比較
し、リンチ径が小さい分かしめ高さが高くなっているの
が理解される。 【0048】なお、前記テーパなしのチューブラリベッ
ト10及びチューブラリベット210においても、中空
軸部首下長を長くすればクリンチ径を大きくすることは
できるが、その分かしめ高さがさらに高くなってしまう
こととなる。 【0049】なお、かしめ高さMを低くするためには、
中空軸部の厚みを極力薄くすることが望ましいが、それ
は反面中空軸部の強度の低下による打抜きの変形、或い
はクリンチ力の低下を招く。この点、本例チューブラリ
ベット110は、前述したようにその先端を鋭利に形成
して打抜き性、及びクリンチ力を向上させているため、
薄肉であっても、軸部に無理な負荷がかからない押圧力
で打ち抜くことができ、充分なクリンチ力を得るととも
に、かしめ高さを低くすることができる。 【0050】例えば、前記寸法(D5.4mm、d3.
0mm、L2.5mm)のチューブラリベット110に
おいて、中空軸部114の厚みは0.5mmであった
が、このような薄肉厚であっても、充分満足の行く結果
が得られた。なお、此の0.5mmという厚さは、従来
の通常の厚さ(0.6mm)より明らかに小さい値であ
り、それだけかしめ高さMが低減されたことを意味す
る。又、この厚みが余り薄いと座屈し易いなどの不利が
ある。 【0051】このように、中空軸部の先端を一定角度で
内向きテーパ状に形成すると、接合され、かしめられる
2枚の金属薄板が確実に切断、打抜かれるので、所期の
第一目的が達成されるが、さらに図1を参照して、中空
軸部114の首下長Lと軸部穴深さHとを同一長(2.
5mm)に形成することで、中空軸部114により打ち
抜かれた金属薄板116、118の薄板破片が、該中空
軸部114の奥に収納され、中空軸部114の変形を阻
害することがなくなり、リベット頭部112の外周下面
Pがアルミ薄板116にほヾ密着させられ、接合強度の
高いかしめ締結を行うことが可能となった。 【0052】さらに、前記薄板破片は、クリンチのため
に外側に広げられた中空軸部114のさらに奥内部で確
実に保持されているため、ライン途中で該中空軸部11
4内から落ちてしまうようなこともなかった。 【0053】本発明では、LはH以下(L≦H)になっ
ている。LがHより短い(L<H)場合は、リベット頭
部を厚くしないとリベット穴加工時或いはかしめ時など
に頭部にかかる押圧力などで割れが発生する恐れがあ
る。しかし、その対策としてリベット頭部を厚くすると
結果的にかしめ高さMが高くなるので、LはHより長く
てはならず、最も良いのはHと同長である場合である。 【0054】 【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるチ
ューブラリベットによれば、中空軸部の鋭角的な先端外
周縁部により金属薄板の打抜き性を向上させたチューブ
ラリベットにおいて、中空軸部の首下長を軸部穴深さ以
下に形成すると共に、首下長を適正な長さにすることに
より、接合強度を高め、かつ薄板破片の欠落を防止する
ことができ、リベット頭部を補強するという効果が得ら
れる。 【0055】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明実施例にかかるチューブラリベットの縦
断面の説明図。 【図2】図1に示すチューブラリベットにより2枚の金
属薄板をかしめ締結した状態の説明図。 【図3】中空軸部先端を外向テーパ状に形成した比較例
チューブラリベットの縦断面の説明図。 【図4】図3に示すチューブラリベットにより2枚の金
属薄板をかしめ締結した状態の説明図。 【図5】従来のチューブラリベットの縦断面の説明図。 【図6】図5に示すチューブラリベットにより2枚の金
属薄板をかしめ締結した状態の説明図。 【図7】チューブラリベットによる薄板かしめ加工説明
図。 【符号の説明】 10、110、210・・・ チューブラリベット 12、112、212・・・ リベット頭部 14、114、214・・・ 中空軸部 16、116、216・・・ アルミ薄板 18、118、218・・・ スチール薄板 D・・・ リベットチューブ頭部径 d・・・ 中空軸部外径 L・・・ 中空軸部首下長 H・・・ 中空軸部穴深さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−88459(JP,A) 実開 昭60−21017(JP,U) 実開 昭60−21018(JP,U) 実公 昭52−52132(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 19/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 リベット頭部と、該リベット頭部の下面
    より延びた中空軸部とから成るチューブラリベットであ
    って、 前記中空軸部の先端が外周縁部から内周縁部へと内側に
    鋭角的に傾斜を有し、該外周縁部が鋭利状となる内向テ
    ーパ状に形成され、 かつ 前記外周縁部における傾斜角が50度乃至80度に形成
    されたチューブラリベットにおいて、 前記チューブラリベットの各部寸法が下記式(1)にお
    ける係数Aが1.5〜1.8となる値に形成されたこ
    と、 【数1】 L=(D−d)×1/2×A+δ (1) 但し、L:中空軸部首下長 D:リベット頭部径 d:中空軸部外径 δ:被かしめ部材の厚さ 及び中空軸部首下長が中空軸部内の軸部穴深さ以下であ
    ることを特徴とするチューブラリベット。
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