JPH0815826A - カートリッジ入り写真用ロールフィルムの巻取装置及び巻取方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 組み立てられているカートリッジ内にフィル
ムを巻き込んでカートリッジ入り写真用ロールフィルム
の製造巻取を行う場合の生産効率を大きく向上させる方
法及び装置。 【構成】 周期的に決められた複数の作業ステーション
に移動停止を繰り返す回動体１上に複数のカートリッジ
ホルダ４０と、各ホルダ４０に対応して所定長さのフィ
ルムを送り込みその先端係止孔をカートリッジ内の巻軸
１２の係止爪１４へ係止するように誘導する挿入ガイド
５０とをセットにして等間隔に設け、挿入ガイド５０
は、その退避位置から移動手段によってカートリッジの
フィルム出入口近傍のフィルム搬送面を挟むように移動
してフィルム出入口より巻軸１２の外径面近傍にまで挿
入ガイド５０の先端が挿入可能にされ、巻軸１２の係止
爪１４に係止孔をかけてフィルムを係止させると挿入ガ
イド５０を退避させる退避手段と、巻軸１２に回転駆動
を伝達する駆動伝達手段とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はカートリッジ入り写真用
ロールフィルムの製造巻取に関するものであり、更に詳
しくはカートリッジを組み立てた状態でフィルム端部を
カートリッジ内に挿入し巻軸に係止させて巻き取る方
法、及び装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】カートリッジ入り写真用ロールフィルム
の製造巻取方法及び装置としては特願平4-269602号があ
るが、これはかなり製造能力の高い機械ではあるが、フ
ィルムを裸で巻軸に巻いてそれを後からカートリッジと
してのパトローネに収納して蓋をする形をとっているも
のである。

【０００３】また、特開昭49-107732号公報や特開昭52-
77723号公報に示している巻取装置ではフィルムの送り
込み動作と、フィルム先端をカートリッジの出入口やス
プールのスリットへの挿入動作とをフィルムカートリッ
ジに対して巻取位置ですべて縦つなぎで行っているので
時間が長くかかりそれが律速となり能率が悪い。

【０００４】更に、特開平6-51443号公報では、カート
リッジが複数のホルダを持ったターレットの特定位置で
供給されて、かなり巻取工程が分割されて行われている
が、巻軸へのフィルム挿入ガイドが、ターレット外の位
置に１組設けられてあるだけなので挿入ガイドをセット
した後、フィルムを巻軸に係止して更に巻き取るといっ
た工程が縦つなぎになっており、生産能力をそれ程高く
できない。

【０００５】また、カートリッジは供給時に組み立てら
れているが一旦開いてフィルムの挿入係止巻取を行い再
び閉じて完成させる形式をとっておりかなり複雑な構成
であり、効率的でない。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は前述のような
従来技術の生産能率の低さや複雑な構成によるコスト高
を解消して、回動体に複数のホルダや挿入ガイドを組み
込んでおき事前にフィルムカートリッジにフィルム挿入
ガイドをセットして、挿入準備をし、各分割工程時間を
合理的に短縮し、律速になる要素を削除して効率を上げ
ることと、それとは別に、ロールフィルムの製造巻取の
構成の複雑さを排除し、ローコストで安全確実に製造巻
取ができる写真用ロールフィルムの巻軸への係止巻取方
法及び装置を提供することを課題目的にする。また、本
発明の装置及び方法は現像済フィルムをカートリッジに
収納する装置や方法としても活用することも目標として
いる。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的は次の技術手段
ａ，ｂ，ｃ，ｄ及びｅの何れか１項によって達成され
る。

【０００８】（ａ）フィルムの端部をカートリッジの巻
軸の係止爪に係止し該カートリッジ内に巻き込まれた該
フィルムをカメラに装填し、必要時に必要量引き出して
撮影できるようにしたカートリッジ入り写真用ロールフ
ィルムの製造装置において、周期的に決められた複数の
作業ステーションに移動停止を繰り返す回動体を設け、
該回動体上にクランプ手段を有する複数のカートリッジ
保持手段と、各該保持手段に対応して所定長さの前記フ
ィルムを送り込みその先端係止孔を前記カートリッジ内
の巻軸の係止爪へ係止するように誘導する挿入ガイド手
段とをセットにして設け、該挿入ガイド手段は、その退
避位置から移動手段によって前記カートリッジのフィル
ム出入口近傍のフィルム搬送面を挟むように移動して前
記フィルム出入口より前記巻軸の外径面近傍にまで該挿
入ガイド手段の先端が達するまで挿入可能にしてあり、
更に、該挿入ガイド手段に沿って前記フィルムを送り込
み、該巻軸の前記係止爪に前記係止孔をかけて前記フィ
ルムを係止させる送り込み係止手段と該挿入ガイド手段
を後退させてフィルム搬送面から退避させる退避手段
と、該巻軸に回転駆動を伝達する駆動伝達手段とが設け
られ、前記回動体上に配設されるカートリッジ保持手段
と挿入ガイド手段の各セットは該回動体の停止時に各作
業ステーションに合致するよう位置決め制御されること
を特徴とするカートリッジ入り写真用ロールフィルムの
巻取装置。

【０００９】（ｂ）フィルムの端部をカートリッジの巻
軸の係止爪に係止し該カートリッジ内に巻き込まれた該
フィルムをカメラに装填し、必要時に必要量引き出して
撮影できるようにしたカートリッジ入り写真用ロールフ
ィルムの製造装置において、周期的に決められた複数の
作業ステーションに移動停止を繰り返す回動体を設け、
該回動体上にクランプ手段を有する複数のカートリッジ
保持手段と、各該保持手段に対応して所定長さの前記フ
ィルムを送り込みその先端係止孔を前記カートリッジ内
の巻軸の係止爪へ係止するように誘導する挿入ガイド手
段とをセットにして等間隔に設け、該挿入ガイド手段
は、その退避位置から移動手段によって前記カートリッ
ジのフィルム出入口近傍のフィルム搬送面を挟むように
移動して前記フィルム出入口より前記巻軸の外径面近傍
にまで該挿入ガイド手段の先端が達するまで挿入可能に
してあり、更に、該挿入ガイド手段に沿って前記フィル
ムを送り込み、該巻軸の前記係止爪に前記係止孔をかけ
て前記フィルムを係止させる送り込み係止手段と該挿入
ガイド手段を後退させてフィルム搬送面から退避させる
退避手段と、該巻軸に回転駆動を伝達する駆動伝達手段
とが設けられ、前記回動体上に等間隔に配設されるカー
トリッジ保持手段と挿入ガイド手段の各セットは該回動
体の停止時の該各セットの位置する各作業ステーション
の内、所定の作業ステーション及び／又は次の作業ステ
ーションへの移動時に、少なくとも、前記カートリッジ
の受け取り装着、その位置決めクランプ、該挿入ガイド
手段の移動、挿入、退避、フィルムの送り込み、巻軸へ
のフィルム先端係止、１次巻取、２次巻取及び仕上がり
のカートリッジ入り写真用ロールフィルムのクランプ解
除、払出し回収の各動作の少なくとも１つを分業して受
けるようにしたことを特徴とするカートリッジ入り写真
用ロールフィルムの巻取装置。

【００１０】（ｃ）ｂ項において、前記送り込み係止手
段はフィルムの送り込みを行った後、僅かの送り戻しを
して１次巻取を開始して達成するようにしたことを特徴
とするカートリッジ入り写真用ロールフィルムの巻取装
置。

【００１１】（ｄ）フィルムの端部をカートリッジの巻
軸の係止爪に係止し該カートリッジ内に巻き込まれた該
フィルムをカメラに装填し、必要時に必要量引き出して
撮影できるようにしたカートリッジ入り写真用ロールフ
ィルムの製造方法において、周期的に決められた位置に
移動停止を繰り返す回動体上に複数のカートリッジ保持
手段と、各該保持手段に対応して所定長さの前記フィル
ムを送り込みその先端係止孔を前記カートリッジ内の巻
軸の係止爪へ係止するように誘導する挿入ガイド手段と
をセットにして等間隔に設け、かつ所定の作業ステーシ
ョンに位置決めして停止するように設け、該挿入ガイド
手段は、その退避位置から前記カートリッジのフィルム
出入口近傍のフィルム搬送面を挟むように低速で移動し
て前記フィルム出入口より前記巻軸の外径面近傍にまで
該挿入ガイドの先端が達するまで挿入可能にされ、該挿
入ガイド手段に沿って前記フィルムを送り込み、該巻軸
の前記係止爪に前記係止孔をかけて前記フィルムを係止
させると共に該挿入ガイド手段を後退させてフィルム搬
送面から高速で退避させた上で、該巻軸に回転駆動を伝
達し、カートリッジ入り写真用ロールフィルムが仕上が
るようにし、前記回動体上に等間隔に配設されるカート
リッジホルダと挿入ガイドの各セットは該回動体の停止
時の該各セットの位置する各作業ステーションの内、所
定の作業ステーション及び／又は次のステーションへの
移動時に、少なくとも前記カートリッジの装着、その位
置決め保持、挿入ガイドの移動，挿入，退避，フィルム
の送り込み、巻軸へのフィルム先端係止、１次巻取、２
次巻取及び仕上がりのカートリッジ入り写真用ロールフ
ィルムの回収の各動作の少なくとも１つを分業して受け
るようにしたことを特徴とするカートリッジ入り写真用
ロールフィルムの巻取方法。

【００１２】（ｅ）ｄ項において前記巻軸への係止はフ
ィルムの送り込みの後僅かの送り戻しをしてから１次巻
取を開始して達成するようにしたことを特徴とするカー
トリッジ入り写真用ロールフィルムの巻取方法。

【００１３】

【実施例】本発明の実施例を図１に示す製造装置の正面
図、図２（ａ），（ｂ），（ｃ）に示すカートリッジ保
持手段及び挿入ガイド手段の各正面図、側面図、平面
図、図３に示す挿入ガイド手段の斜視図、図４の各分業
の作動線図を用いてその作用と共に説明する。

【００１４】回動体として剛体の回動円板１が設けら
れ、該回動円板１上にカートリッジ保持手段40と挿入ガ
イド手段50がセットになって等間隔に同角度をもって６
個所に配設されている。そして該円板１は60°ずつ所定
時間回動してSt.１〜６の各作業ステーション（以下、
単にステーションという）に一定時間ずつ停止しながら
周期的動作を繰り返す間欠駆動がなされている。そして
St.１にはカートリッジ11がシュート19上に並べられて
供給されるカートリッジ供給部10が設けられ、該St.１
にあるカートリッジ保持手段40に１つずつ供給されてク
ランプホルダ41に受け取られクランプレバー42が支軸44
のまわりに回動することによって該レバー42上のクラン
プローラ43が該カートリッジ11を押えて位置決めホール
ドする。

【００１５】一方カートリッジ保持手段40と対になって
構成されている挿入ガイド手段50はSt.２において退避
位置から移動してそのフィルム走行面をガイドする位置
に上ガイドブロック51の上ガイド面51Ａと下ガイドブロ
ック52の下ガイド面52Ａがフィルム21を上下で挟み込ん
でガイドする位置まで移動する。但しこのSt.２と次のS
t.３には当然ながらまだフィルム21は来ていない。そし
てSt.２又はSt.３において図２（ａ）に示すように該上
ガイド面51Ａ及び下ガイド面52Ａの先端部はカートリッ
ジ保持手段40に係止されたカートリッジ11のフィルム出
入口16から挿入され、カートリッジ内に保持されている
巻軸12の外周面の近傍の位置にまで達する。そして図
５、図６の端面図に示すように該巻軸12，12Ａに設けた
係止爪14又は14Ａにはフィルム21の先端に設けた係止孔
21Ａが該フィルム21が送り込まれることにより係合でき
るようにする準備が完了する。

【００１６】St.４においては一定長さのフィルム21が
先端に係止孔21Ａを設けた状態で計尺手段23とカッタ22
の作動によって、上下のガイド手段25，26の間を通っ
て、更に、フィルム送り込みローラ28によって前記挿入
ガイド手段50に継続して案内され、前記回動円板１上に
保持されているカートリッジ11のフィルムの出入口16か
ら送り込まれて先端が巻軸12の位置に達する。そしてこ
のフィルム21が送り込まれることにより先端係止孔21Ａ
は前記カートリッジ11内の巻軸12又は12Ａの係止爪14又
は14Ａに係止されるようになる。

【００１７】巻軸12が図５の端面図に示すよう係止爪14
と押えリブ15を有する構造のものにおいて、その係止が
なされるときは、その巻軸12のスリット13の向きがフィ
ルムの走向面と整合するように予め公知の位置決め手段
により位置決めしておくようにすることが必要になる。
また、巻軸12Ａが図６の端面図に示すような係止爪14Ａ
を有する構造のものにおいても、その爪の位置が前記フ
ィルム出入口の方向と一定の関係になる方向に位置決め
しておくことが望ましい。

【００１８】尚、後者の場合は、フィルム先端係止孔21
Ａを係止爪14Ａに入れた状態で僅か戻すようにすると係
止が一層安定する。

【００１９】何れにしてもフィルムの係止が終わると前
記フィルムガイド手段の上ガイド手段25は固定したまま
にするが下ガイド手段26は図のように支軸27のまわりに
回動させて計尺されたフィルム21をガイドボックス29の
中にかなりフリーの状態で制約をなくした状態にしてし
まう。これによってフィルム21は、前記巻軸12に係止さ
れた状態でモータ等の回転駆動手段に巻軸12又は12Ａの
端部の接手部が直結され回転駆動が伝達されて巻き取ら
れる。その巻取の動力伝達はSt.４からSt.５への移動途
中に行うこともできるし、St.５に停止後に行うことも
できるし、両者で合わせて行うこともできる。

【００２０】別の手段として、図７のガイドボックスの
断面図に示すように下ガイド手段26を取り去り、上ガイ
ド手段25だけにし、そのフィルム21の走行面の斜め下側
より、前記ガイドボックス29の側壁に設けたエアノズル
29Ａで調湿した空気を吹き上げ、該フィルム21を前記上
ガイド手段25のフィルム走行面に沿って浮上させて搬送
する方法と手段をとることができる。この場合は、下ガ
イド手段26の回避や復帰の動作がなくなり構造的にも簡
単化されるので好ましい。

【００２１】また、これに先立つ一部の巻き取りである
１次巻取はSt.４における係止完了後に行うようにする
ことが可能である。この場合、前述の巻き取りはこの１
次巻取に続く２次巻取と称することができる。St.５で
フィルムの巻き取りを完了したカートリッジ入り写真用
ロールフィルムはSt.６に進みそこでカートリッジ保持
手段40のクランプローラ43がクランプ解除され払出し手
段46によって回収コンベア60上に支障なく回収される。

【００２２】以上の各工程の動作を表すと図４の作動線
図のようになる。

【００２３】即ち、St.１において、カートリッジ11が
装填され、カートリッジ保持手段40に位置決め保持さ
れ、St.２において、挿入ガイド手段50が移動手段によ
って比較的低速度で余裕をもってフィルム走行面に移動
し、St.３において、該挿入ガイド手段50の先端部が、
カートリッジ11のフィルム出入口16より比較的低速度で
前記移動手段により挿入セットされ、St.４において、
前記挿入ガイド手段50が僅か送り戻されてその後端部が
該移動手段により前記フィルム上下ガイド手段25，26の
先端部に係合した後、計尺切断されたフィルム21が送り
込みローラ28によって送り込まれて巻軸12への係止がな
される。そして挿入ガイド手段50の退避が退避手段によ
って前記移動手段の逆のコースを通ってなされる。尚、
挿入ガイド手段の退避動作はカートリッジやフィルムを
傷めることがなく、挿入移動動作よりもかなり高速でも
安定して作動できる。更に、１次巻取が少しなされる
が、１次巻取は係止が正しくなされているかどうかのテ
ストも兼ねて行われる。しかし、必ずしも必要とするも
のではない。

【００２４】また、St.５に移る途中及び／又はSt.５に
おいて２次巻取が行われて、製品が出来上がり、St.６
において、ピン状の該製品の払出し手段46が働いて該製
品を軸方向に押し出し回収コンベア60上に回収する。

【００２５】特に本発明の特色とするところは、カート
リッジの保持手段に対して挿入ガイド手段をペアでセッ
トにして回動円板上に配置し、フィルム挿入に対する挿
入ガイド手段50の位置決めや巻軸12，12Ａの位置決めを
別ステーションで時間をかけて正確にセッティングし、
予め準備された安定状態にしてしまうことにあり、フィ
ルム巻取時間も２つのステーションに亘って分業してし
まうことと合わせて能力の高いしかも安定したカートリ
ッジ入り写真フィルムの製造装置を提供することが可能
になる。

【００２６】また、これは、現像済みのフィルムをカー
トリッジに収納する装置や方法としても活用できること
は明らかである。

【００２７】このような挿入ガイド手段を従来のように
回動円板１の中でなく、St.４にある固定したフィルム
の送り込み部の先端近傍に設けて、フィルムを例えばパ
トローネの出入口から送り込む前に移動挿入セットの動
作をこのステーションで縦つなぎに行っていたので、こ
のSt.４における所要時間が非常に長くなりこれが律速
となって能力が極度に低かった。

【００２８】本発明では、このような挿入ガイド手段50
を回動円板１上にカートリッジ保持手段40とペアにして
設けて、別ステーションであるSt.２，St.３で分業して
先行準備を正確に済ませる方式をとったため、そのため
の時間がSt.４において全く省かれることになり短時間
で係止や１次巻取を終了することができることになり全
体能力を大きく向上させることが可能になった。

【００２９】尚、本実施例では回動円板１は６分割方式
をとり作動ステーションも６つのステーションを設けた
が、分割数やステーション数はこれに限定されるもので
はない。この数を多くとってチェック機構を作動させる
ようにすることもできるし、必要ならば少なくすること
も可能である。

【００３０】挿入ガイド手段50及びカートリッジ保持手
段40は回動円板１上に等間隔に配設されることは必ずし
も必要ではなく作業ステーションの所定位置を検出停止
させる手段によって達成することが可能である。

【００３１】

【発明の効果】本発明の方法及び装置により、予め完全
に組み立てられているカートリッジ内にフィルムを巻き
込んでカートリッジ入り写真用ロールフィルムの製造を
行う場合の生産効率を大きく向上させることが可能にな
った。また、現像済みフィルムを再びカートリッジの中
に収納する装置や方法として活用することができる。

【００３２】即ち、フィルムの挿入ガイド機構を回動円
板の外のフィルム送り込み係止位置だけに設けることな
く、各カートリッジの保持手段にペアでセットで設ける
方法及び手段の開発によりその目的を達成することがで
きた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の方法及び装置の概要を示す正面図。

【図２】（ａ）は本発明に用いるカートリッジ保持手段
及び挿入ガイド手段の正面図。（ｂ）はその側面図。
（ｃ）はその平面図。

【図３】本発明に用いる挿入ガイド手段の斜視図。

【図４】本発明における各工程の分業を表す作動線図。

【図５】巻軸12の係止部分を示す端面図。

【図６】巻軸12Ａの係止部分を示す端面図。

【図７】ガイドボックスの断面図。

【符号の説明】

１ 回動体（回動円板） 10 カートリッジ供給部 11 カートリッジ 12，12Ａ 巻軸 13 スリット 14，14Ａ係止爪 15 押えリブ 16 フィルム出入口 21 フィルム 22 カッタ 23 計尺手段 25 上ガイド手段 26 下ガイド手段 27 支軸 28 フィルム送り込みローラ 29 ガイドボックス 29Ａ エアノズル 40 カートリッジ保持手段 41 クランプホルダ 42 クランプレバー 43 クランプローラ 46 払出し手段 50 挿入ガイド手段 51 上ガイドブロック 51Ａ 上ガイド面 52 下ガイドブロック 52Ａ 下ガイド面 60 回収コンベア

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 フィルムの端部をカートリッジの巻軸の
   係止爪に係止し該カートリッジ内に巻き込まれた該フィ
   ルムをカメラに装填し、必要時に必要量引き出して撮影
   できるようにしたカートリッジ入り写真用ロールフィル
   ムの製造装置において、周期的に決められた複数の作業
   ステーションに移動停止を繰り返す回動体を設け、該回
   動体上にクランプ手段を有する複数のカートリッジ保持
   手段と、各該保持手段に対応して所定長さの前記フィル
   ムを送り込みその先端係止孔を前記カートリッジ内の巻
   軸の係止爪へ係止するように誘導する挿入ガイド手段と
   をセットにして設け、該挿入ガイド手段は、その退避位
   置から移動手段によって前記カートリッジのフィルム出
   入口近傍のフィルム搬送面を挟むように移動して前記フ
   ィルム出入口より前記巻軸の外径面近傍にまで該挿入ガ
   イド手段の先端が達するまで挿入可能にしてあり、更
   に、該挿入ガイド手段に沿って前記フィルムを送り込
   み、該巻軸の前記係止爪に前記係止孔をかけて前記フィ
   ルムを係止させる送り込み係止手段と該挿入ガイド手段
   を後退させてフィルム搬送面から退避させる退避手段
   と、該巻軸に回転駆動を伝達する駆動伝達手段とが設け
   られ、前記回動体上に配設されるカートリッジ保持手段
   と挿入ガイド手段の各セットは該回動体の停止時に各作
   業ステーションに合致するよう位置決め制御されること
   を特徴とするカートリッジ入り写真用ロールフィルムの
   巻取装置。
2. 【請求項２】 フィルムの端部をカートリッジの巻軸の
   係止爪に係止し該カートリッジ内に巻き込まれた該フィ
   ルムをカメラに装填し、必要時に必要量引き出して撮影
   できるようにしたカートリッジ入り写真用ロールフィル
   ムの製造装置において、周期的に決められた複数の作業
   ステーションに移動停止を繰り返す回動体を設け、該回
   動体上にクランプ手段を有する複数のカートリッジ保持
   手段と、各該保持手段に対応して所定長さの前記フィル
   ムを送り込みその先端係止孔を前記カートリッジ内の巻
   軸の係止爪へ係止するように誘導する挿入ガイド手段と
   をセットにして等間隔に設け、該挿入ガイド手段は、そ
   の退避位置から移動手段によって前記カートリッジのフ
   ィルム出入口近傍のフィルム搬送面を挟むように移動し
   て前記フィルム出入口より前記巻軸の外径面近傍にまで
   該挿入ガイド手段の先端が達するまで挿入可能にしてあ
   り、更に、該挿入ガイド手段に沿って前記フィルムを送
   り込み、該巻軸の前記係止爪に前記係止孔をかけて前記
   フィルムを係止させる送り込み係止手段と該挿入ガイド
   手段を後退させてフィルム搬送面から退避させる退避手
   段と、該巻軸に回転駆動を伝達する駆動伝達手段とが設
   けられ、前記回動体上に等間隔に配設されるカートリッ
   ジ保持手段と挿入ガイド手段の各セットは該回動体の停
   止時の該各セットの位置する各作業ステーションの内、
   所定の作業ステーション及び／又は次の作業ステーショ
   ンへの移動時に、少なくとも、前記カートリッジの受け
   取り装着、その位置決めクランプ、該挿入ガイド手段の
   移動、挿入、退避、フィルムの送り込み、巻軸へのフィ
   ルム先端係止、１次巻取、２次巻取及び仕上がりのカー
   トリッジ入り写真用ロールフィルムのクランプ解除、払
   出し回収の各動作の少なくとも１つを分業して受けるよ
   うにしたことを特徴とするカートリッジ入り写真用ロー
   ルフィルムの巻取装置。
3. 【請求項３】 請求項２において、前記送り込み係止手
   段はフィルムの送り込みを行った後、僅かの送り戻しを
   して１次巻取を開始して達成するようにしたことを特徴
   とするカートリッジ入り写真用ロールフィルムの巻取装
   置。
4. 【請求項４】 フィルムの端部をカートリッジの巻軸の
   係止爪に係止し該カートリッジ内に巻き込まれた該フィ
   ルムをカメラに装填し、必要時に必要量引き出して撮影
   できるようにしたカートリッジ入り写真用ロールフィル
   ムの製造方法において、周期的に決められた位置に移動
   停止を繰り返す回動体上に複数のカートリッジ保持手段
   と、各該保持手段に対応して所定長さの前記フィルムを
   送り込みその先端係止孔を前記カートリッジ内の巻軸の
   係止爪へ係止するように誘導する挿入ガイド手段とをセ
   ットにして等間隔に設け、かつ所定の作業ステーション
   に位置決めして停止するように設け、該挿入ガイド手段
   は、その退避位置から前記カートリッジのフィルム出入
   口近傍のフィルム搬送面を挟むように低速で移動して前
   記フィルム出入口より前記巻軸の外径面近傍にまで該挿
   入ガイドの先端が達するまで挿入可能にされ、該挿入ガ
   イド手段に沿って前記フィルムを送り込み、該巻軸の前
   記係止爪に前記係止孔をかけて前記フィルムを係止させ
   ると共に該挿入ガイド手段を後退させてフィルム搬送面
   から高速で退避させた上で、該巻軸に回転駆動を伝達
   し、カートリッジ入り写真用ロールフィルムが仕上がる
   ようにし、前記回動体上に等間隔に配設されるカートリ
   ッジホルダと挿入ガイドの各セットは該回動体の停止時
   の該各セットの位置する各作業ステーションの内、所定
   の作業ステーション及び／又は次のステーションへの移
   動時に、少なくとも前記カートリッジの装着、その位置
   決め保持、挿入ガイドの移動，挿入，退避，フィルムの
   送り込み、巻軸へのフィルム先端係止、１次巻取、２次
   巻取及び仕上がりのカートリッジ入り写真用ロールフィ
   ルムの回収の各動作の少なくとも１つを分業して受ける
   ようにしたことを特徴とするカートリッジ入り写真用ロ
   ールフィルムの巻取方法。
5. 【請求項５】 請求項４において前記巻軸への係止はフ
   ィルムの送り込みの後僅かの送り戻しをしてから１次巻
   取を開始して達成するようにしたことを特徴とするカー
   トリッジ入り写真用ロールフィルムの巻取方法。