JPH08158085A - アルカリイオン水製造用電解槽 - Google Patents

アルカリイオン水製造用電解槽

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JPH08158085A
JPH08158085A JP6330664A JP33066494A JPH08158085A JP H08158085 A JPH08158085 A JP H08158085A JP 6330664 A JP6330664 A JP 6330664A JP 33066494 A JP33066494 A JP 33066494A JP H08158085 A JPH08158085 A JP H08158085A
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JP
Japan
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alkaline ionized
ionized water
diaphragm
ion exchange
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP6330664A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Saito
義彦 斉藤
Tetsuji Shimodaira
哲司 下平
Haruhisa Miyake
晴久 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP6330664A priority Critical patent/JPH08158085A/ja
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  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】長時間安定してアルカリイオン水を生成できる
アルカリイオン水製造用電解槽を提供する。 【構成】電解槽で使用されるイオン交換膜4は、パ−フ
ルオロカ−ボン重合体からなり、かつ糸径が10〜10
0デニ−ルの炭化水素系重合体の繊維糸からなる縦横糸
密度が60〜160本/インチの補強布で支持されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルカリイオン水製造用
電解槽に関する。
【0002】
【従来の技術】アルカリイオン水製造用電解槽1は、図
1のように陽極室2と陰極室3とを隔膜4により仕切
り、両極室に原水5を給水し、陽極室の陽極2aと陰極
室の陰極3aに直流電圧を印加し、陰極室にアルカリイ
オン水を生成するもので、小型のものは家庭用のアルカ
リイオン水生成器或はアルカリ飲料水製造装置として知
られている(例えば特開昭59−92090号公報)。
【0003】アルカリイオン水製造用電解槽はその給水
方法によって貯留水を使用するバッチ式と、図1のよう
に連続的に給水する連続式とに分類され、そのいずれに
おいても水道水等の原水に一定の電気量を通電すること
で陰極室にアルカリイオン水、陽極室に酸性水を得るこ
とが可能である。
【0004】アルカリイオン水製造用電解槽では一定の
電気量を通電すると隔膜の陰極側に、給水した原水に含
まれるカルシウム塩類、マグネシウム塩類等の固形物
(スケ−ル)が析出する。この固形物は隔膜の内部及び
表面に付着析出し、電気的な抵抗となり所定の電流が流
れなくなり、所定のpH値のアルカリイオン水または酸
性水が得られなくなるという現象が発生する。この現象
を改善するために、時々電極の極性を変え逆電流を通電
して逆電解により洗浄することなどが広く行なわれてい
る。
【0005】
【発明が解決すべき課題】しかしながら逆電流を通電し
て洗浄する方法でも、完全には固形物(スケ−ル)を除
去することができない。また逆電流通電を何十回と繰り
返し行なっていくと隔膜が劣化し所定のアルカリイオン
水または酸性水を得られなくなり、隔膜の寿命を短くす
る原因となる。
【0006】本発明は上記課題を解消し、隔膜の強度特
性を向上させたイオン交換膜を用いることにより長時間
安定してアルカリイオン水を生成できるアルカリイオン
水製造用電解槽を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、陽極室と陰極室とをイオン交換膜からなる
隔膜で仕切ってなるアルカリイオン水製造用電解槽にお
いて、イオン交換膜がパ−フルオロカ−ボン重合体から
なり、かつ糸径が10〜100デニ−ルの炭化水素系重
合体の繊維糸からなる、縦横糸密度が60〜160本/
インチの補強布で支持されていることを特徴とする。
【0008】炭化水素系重合体の繊維としては、好まし
くはポリエチレン、ポリプロピレン等が使用される。こ
れら繊維は織成物又は編成物に加工して補強布として使
用されるが、強度、厚み、開孔部分等の安定性及び安価
であるという点から、平織、からみ織、特に平織の織布
が好ましい。
【0009】補強布の糸の糸径は10〜100デニ−
ル、特に20〜70デニ−ルが好ましい。糸径が10デ
ニ−ルより小さい場合には強度が小さくなり、また、1
00デニ−ルより大きいと厚さ及び強度が不均一となり
好ましくない。また補強布の厚みは好ましくは30〜1
00μmのものが使用される。
【0010】また糸密度は縦横共60〜160本/イン
チ、好ましくは70〜120本/インチが好ましい。糸
密度が60本/インチより小さいときは、糸と糸の間の
イオン交換樹脂が電解時の膨潤により凹凸状に座屈変形
し、隔膜であるイオン交換膜と電極とが接近して配置さ
れている場合、イオン交換膜が電極面と接触して削れ、
ピンホ−ルが発生して電解性能の低下といった不都合を
起こしやすくなる。また糸密度が160本/インチより
大きいと、糸による電気的遮蔽部分が大きすぎることに
より膜抵抗が高くなってしまう。
【0011】本発明で使用されるイオン交換膜は、イオ
ン交換基としてスルホン酸基を有する含フッ素重合体が
好ましい。スルホン酸基は吸水性が高く原水中に含有さ
れるカルキ成分による劣化が少ないことに加えて耐熱
性、耐薬品性に優れている。
【0012】スルホン酸基を有する含フッ素重合体とし
ては、好ましくは下記の単量体(A)と、単量体(B)
を含む共重合体を加水分解してSO2 F基をSO3 M基
(Mは水素又はアルカリ金属原子を示す)に転化したも
のが使用しうる。
【0013】
【化1】(A)CF2 =CFO(CF2 CFCF3m
O(CF2n SO2
【0014】ここでm=0、1または2、n=1〜5を
表す。
【0015】
【化2】(B)CF2 =CF2
【0016】また上記単量体(A)の好ましい例として
下記の化3、化4が挙げられる。
【0017】
【化3】CF2 =CFO(CF2 CFCF3 )O(CF
22 SO2
【0018】
【化4】CF2 =CFO(CF2q SO2
【0019】ここでq=2〜5を表す。
【0020】イオン交換膜は、イオン交換容量が0.5
〜2.0ミリ当量/g樹脂、膜厚(上記補強布を含む)
50〜300μmのものが好ましい。イオン交換容量が
0.5ミリ当量/g樹脂より低い場合には膜抵抗が大き
くなり、また2.0ミリ当量/g樹脂を越える場合には
膜強度が低下するので好ましくない。一方、膜厚が50
μmより小さいと膜にピンホ−ルなどの欠陥が発生しや
すくなり、300μmを越えると膜抵抗が増大する。
【0021】本発明で使用されるイオン交換膜は、例え
ばスルホン酸基を有する含フッ素重合体よりなるフィル
ム上に補強布を置き、その両面に、作業温度、圧力にお
いて流動性がない又は低い流動性しか有しない板又はフ
ィルムを置いて、加熱、加圧プレスして積層することに
より補強布で支持されたイオン交換膜が製造できる。
【0022】本発明のアルカリイオン水製造用電解槽
は、上述したイオン交換膜を隔膜として使用することを
特徴とし、それ以外の部分は、既知の構造を幅広く使用
することができる。
【0023】
【実施例】テトラフルオロエチレンと、CF2 =CFO
(CF2 CFCF3 )O(CF22SO2 Fとを共重合
せしめて、イオン交換容量1.10ミリ当量/g樹脂の
共重合体を得た。この共重合体を220℃で押し出し製
膜し、厚さ30μmの薄いフィルムを得た。
【0024】次に補強布として糸径30デニ−ルのポリ
エチレンのモノフィラメントを縦糸及び横糸とも100
本/インチの糸密度で平織した布を準備し、上記のフィ
ルムと220℃でロールプレスを用いて貼り合わせ積層
した後、苛性カリ15重量%の水溶液中で上記共重合体
のSO2 F基の加水分解を行ない、イオン交換膜(膜厚
100μm)とした。次にこの膜を隔膜として用いて以
下のごとく電解を行なった。
【0025】図1の連続式のアルカリイオン水製造用電
解槽を使用して原水5として水道水を陽極室2に1リッ
トル/分、陰極室3に2リットル/分の割合で給水しつ
つ通電し、アルカリイオン水を生成した。その際、陽極
室2に乳酸カルシウム水溶液(濃度12g/リットル)
6を40cc/分の割合で注入した。
【0026】なお、アルカリイオン水製造用電解槽1の
電極2a、3aは有効面積が120mm×220mmの
板状であり、その材質は陽極がチタンに白金をメッキし
たものであり、陰極がステンレス鋼である。電極間に
2.5Aの電流を供給し、連続的に電解を行なった。こ
のような運転条件下でアルカリイオン水のpH及び抵抗
を測定したところ、表1のような結果を得た。
【0027】<比較例>比較例として実施例と同様の装
置を使用し、陽極室と陰極室との隔膜を無機多孔体膜を
使用して実施例と同様に連続的に電解を行なった。この
運転条件下でのアルカリイオン水のpH及び抵抗を測定
した。結果を表2に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】表1及び表2から本発明のアルカリイオン
水製造用電解槽では、従来のアルカリイオン水製造用電
解槽に比べて、生成したアルカリイオン水のpHが安定
し、また抵抗(槽電圧)も小さく且つ安定していること
がわかる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば使用されるイオン交換膜
は、特定の材質からなり、特定の補強布で支持されてい
るので、イオン交換膜は大きな強度を有しかつピンホ−
ルなどが発生せず、かかるイオン交換膜を用いた電解槽
では安定したpHのアルカリイオン水を生成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アルカリイオン水製造用電解槽の一例を示す
図。
【符号の説明】
1 アルカリイオン水製造用電解槽 2 陽極室 2a 電極 3 陰極室 3a 電極 4 隔膜(イオン交換膜) 5 原水

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陽極室と陰極室とをイオン交換膜からなる
    隔膜で仕切ってなるアルカリイオン水製造用電解槽にお
    いて、イオン交換膜がパ−フルオロカ−ボン重合体から
    なり、かつ糸径が10〜100デニ−ルの炭化水素系重
    合体の繊維糸からなる縦横糸密度が60〜160本/イ
    ンチの補強布で支持されていることを特徴とするアルカ
    リイオン水製造用電解槽。
  2. 【請求項2】イオン交換膜のイオン交換基がスルホン酸
    基であり、イオン交換容量が0.5〜2.0ミリ当量/
    g樹脂、膜厚が50〜300μmである請求項1に記載
    のアルカリイオン水製造用電解槽。
JP6330664A 1994-12-07 1994-12-07 アルカリイオン水製造用電解槽 Pending JPH08158085A (ja)

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JP6330664A JPH08158085A (ja) 1994-12-07 1994-12-07 アルカリイオン水製造用電解槽

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017209625A (ja) * 2016-05-25 2017-11-30 株式会社日本トリム 機能水生成装置
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