JPH0815729A - アクティブマトリクス基板及びその製造方法 - Google Patents

アクティブマトリクス基板及びその製造方法

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JPH0815729A
JPH0815729A JP16604294A JP16604294A JPH0815729A JP H0815729 A JPH0815729 A JP H0815729A JP 16604294 A JP16604294 A JP 16604294A JP 16604294 A JP16604294 A JP 16604294A JP H0815729 A JPH0815729 A JP H0815729A
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Japan
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thin film
active matrix
matrix substrate
lower region
thickness
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JP16604294A
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Inventor
Kazuhiro Noda
和宏 野田
Hisashi Kadota
久志 門田
Shinji Nakamura
真治 中村
Hisao Hayashi
久雄 林
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アクティブマトリクス基板表面の平坦化及び
薄膜トランジスタの劣化防止を同時に達成する。 【構成】 アクティブマトリクス基板はマトリクス状に
配列した複数の画素電極を含む上側領域と、個々の画素
電極を駆動する複数の薄膜トランジスタ2を含む下側領
域と、両領域の中間に介在する平坦化層11とを備えた
積層構造を有する。平坦化層11は0.5μm〜5.0
μmの厚みを有しており、下側領域表面の凹凸を埋め平
坦化するとともに、薄膜トランジスタ2を被覆して損傷
から保護する。例えば、薄膜トランジスタ2に損傷を与
える事なくプラズマ雰囲気下で平坦化層11の平らな表
面に透明導電膜10を成膜する事ができる。この透明導
電膜10をパタニングして画素電極をマトリクス状に配
列した上側領域とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画素電極とスイッチング
用の薄膜トランジスタ(TFT)とが集積的に形成され
たアクティブマトリクス基板及びその製造方法に関す
る。より詳しくは、アクティブマトリクス基板表面の平
坦化技術及び薄膜トランジスタの損傷防止技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のアクティブマトリクス基板
の半完成品状態を示す模式的な部分断面図である。図示
する様に、絶縁基板101の表面には半導体薄膜102
が所定の形状にパタニングされている。半導体薄膜10
2の上には三層のゲート絶縁膜を介してゲート電極10
3がパタニング形成されている。ゲート電極103の直
下に位置する半導体薄膜102の部分にはチャネル領域
Chが設けられるとともに、その両側にはドレイン領域
Dとソース領域Sが設けられ、薄膜トランジスタ104
を構成する。薄膜トランジスタ104は第一層間絶縁膜
105により被覆されており、その上にはソース領域S
に電気接続する配線電極106がパタニング形成されて
いる。配線電極106の上には第二層間絶縁膜107が
成膜されている。第二層間絶縁膜107の上には透明導
電膜108が成膜され、所定の形状にパタニングする事
により画素電極を構成する。なお、第一層間絶縁膜10
5及び第二層間絶縁膜107には予めコンタクトホール
が開口しており、透明導電膜108は薄膜トランジスタ
104のドレイン領域Dと電気接続する様になってい
る。又、半導体薄膜102の上には保持容量109も形
成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】透明導電膜108は例
えばインジウムと錫の複合酸化物をスパッタリングによ
り成膜している。スパッタリングはプラズマ雰囲気下で
行なわれ、エネルギーの高いプラズマ粒子110を含ん
でいる。このプラズマ粒子110はアルゴンや水素等の
キャリアガス又は成膜材料に起因している。従ってスパ
ッタリングによる透明導電膜108の成膜時には、薄膜
トランジスタ104が層間絶縁膜105,107を介し
てプラズマ雰囲気に曝される事になる。層間絶縁膜10
5,107はPSG等からなり比較的小さな膜厚を有し
ており、エネルギーの高いプラズマ粒子110は容易に
層間絶縁膜105,107を突き抜け、薄膜トランジス
タ104に損傷を与えるという課題がある。この損傷あ
るいはダメージを防止する為には、層間絶縁膜105,
107の膜厚を大きくすれば良いが、実際には成膜時間
が長くなる為製造プロセス上不利となる。又、層間絶縁
膜を厚くすると内部ストレスが増加する為薄膜トランジ
スタ104に悪影響を及ぼす。
【0004】層間絶縁膜105,107を突き抜けたプ
ラズマ粒子110は薄膜トランジスタ104に到達し、
ゲート絶縁膜とチャネル領域Chの界面やゲート絶縁膜
中に進入し欠陥準位を生じる。この為薄膜トランジスタ
104の閾値電圧シフト等を引き起し動作不良が発生す
る。図5はチャネル領域Chの結晶格子状態を模式的に
表わしたものである。チャネル領域Chでは半導体薄膜
102を構成する原子111が規則的に配列され結晶格
子を構成している。層間絶縁膜を通過したプラズマ粒子
110が原子111に衝突し格子欠陥112が生じる。
これにより欠陥準位が発生し薄膜トランジスタの閾値電
圧シフトを引き起す。
【0005】さらに別の解決すべき課題を説明する。図
4に示した従来構造では、絶縁基板101に薄膜トラン
ジスタ104、配線電極106、保持容量109等が集
積形成されており、その表面は起伏が激しく無数の凹凸
や段差を含んでいる。この為、アクティブマトリクス基
板を液晶表示装置等に組み込んだ場合、液晶の配向制御
が困難であり均一な画像表示を得る事ができない。特
に、段差部分では液晶の配向が乱れプレチルト角が逆転
したリバースチルトドメインが発生し表示品位が著しく
損われる。又、アクティブマトリクス基板表面の凹凸が
激しい為配向膜の厚みむらが生じる。これと関連して、
配向膜の均一なラビング処理が困難である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した従来の技術の課
題に鑑み、本発明はプラズマダメージ等に対する薄膜ト
ランジスタの保護と基板表面の平坦化を同時に達成する
事を目的とする。かかる目的を達成する為に以下の手段
を講じた。即ち、本発明にかかるアクティブマトリクス
基板は基本的な構成として、マトリクス状に配列した複
数の画素電極を含む上側領域と、個々の画素電極を駆動
する複数の薄膜トランジスタを含む下側領域と、両領域
の中間に介在する平坦化層とを備えた積層構造を有す
る。前記平坦化層は0.5μm〜5.0μmの厚みを有
しており、下側領域表面の凹凸を埋め平坦化するととも
に、薄膜トランジタを被覆して損傷から保護する事を特
徴とする。好ましくは、前記平坦化層は1.0μm〜
2.0μmの厚みを有している。
【0007】本発明にかかるアクティブマトリクス基板
の製造方法は以下の工程からなる。最初に、基板上に複
数の薄膜トランジスタを含む下側領域を集積形成する工
程を行なう。次に、0.5μm〜5.0μmの厚みで平
坦化層を形成し該下側領域表面の凹凸を埋め平坦化する
とともに、該薄膜トランジスタを被覆して予めプラズマ
雰囲気から保護する工程を行なう。続いて、該薄膜トラ
ンジスタに損傷を与える事なくプラズマ雰囲気下で該平
坦化層の平らな表面に透明導電膜を成膜する工程を行な
う。最後に、該透明導電膜をパタニングして画素電極を
マトリクス状に配列した上側領域を形成する工程を行な
う。
【0008】かかる構成を有するアクティブマトリクス
基板は表示装置に組み込まれる。即ち、本発明にかかる
表示装置は基本的な構成として、所定の間隙を介して互
いに対面配置されたアクティブマトリクス基板及び対向
基板と、該間隙に保持された液晶とを備えている。前記
アクティブマトリクス基板は、複数の薄膜トランジスタ
を含む下側領域と、該下側領域表面の凹凸を埋めて平坦
化し且つ該薄膜トランジスタを被覆して損傷から保護す
る平坦化層からなり0.5μm〜5.0μmの厚みを有
する中間領域と、該平坦化層の平らな表面に形成された
マトリクス状の画素電極を含み該中間領域を介して該下
側領域に電気接続された上側領域とを有する。
【0009】
【作用】本発明によれば、薄膜トランジスタを含む下側
領域と画素電極を含む上側領域との間に平坦化層を介在
させている。この平坦化層は0.5μm〜5.0μmの
厚みを有する。薄膜トランジスタを被覆して損傷から保
護する為に十分な厚みであり、プラズマ粒子の進入を途
中でブロックする事ができる。これにより薄膜トランジ
スタの閾値電圧シフト等劣化を防ぐ事が可能になる。
又、平坦化層は下側領域の凹凸を埋め平坦化する為に十
分な厚みを有している。この平坦化層の平らな表面にマ
トリクス状の画素電極を含む上側領域を形成している。
従って画素電極の表面も平坦化されており、下側領域段
差部の影響を受けない為リバースチルトドメインを低減
させる事が可能になる。又、画素電極周囲には盛り上が
った部分が存在しない為、横方向の電界の影響を受ける
事がなく、安定した液晶のオン/オフ制御を行なう事が
できる。
【0010】
【実施例】以下図面を参照して本発明の好適な実施例を
詳細に説明する。図1は、本発明にかかるアクティブマ
トリクス基板の半完成品状態を示す模式的な部分断面図
である。図示する様に、石英ガラス等からなる絶縁基板
1の上には薄膜トランジスタ(TFT)2及び保持容量
3が集積的に形成されている。薄膜トランジスタ2は所
定の形状にパタニングされた半導体薄膜4を素子領域と
して利用している。この半導体薄膜4は例えば第一のポ
リシリコン(以下、1Polyと称する)からなる。な
お本発明はこれに限られるものではなく、ポリシリコン
に代え、単結晶シリコンや非晶質シリコンを用いる事も
可能である。半導体薄膜4の上には三層のゲート絶縁膜
を介してゲート電極Gがパタニング形成されている。こ
のゲート電極Gは、例えば第二のポリシリコン(以下、
2Polyと称する)からなる。TFT2のソース領域
Sには第一層間絶縁膜5に設けられた第一コンタクトホ
ール6を通じ配線電極7が電気接続している。第一層間
絶縁膜5は例えば燐がドーピングされたガラスからな
り、以下1PSGと称する。配線電極7は例えばアルミ
ニウムからなり画像信号ラインその他を構成する。配線
電極7は第二層間絶縁膜8により被覆されている。一
方、TFT2のドレイン領域Dには第一層間絶縁膜5及
び第二層間絶縁膜8を介して設けられた第二コンタクト
ホール9を通じ、透明導電膜10が電気接続している。
完成品状態ではこの透明導電膜10がマトリクス状にパ
タニングされ画素電極となる。第二層間絶縁膜8は配線
電極7を被覆する様に成膜されており、同じく燐をドー
ピングしたガラス等からなり、以下2PSGと称する。
【0011】本発明の特徴事項として、第二層間絶縁膜
8と透明導電膜10との間に平坦化層11が介在してい
る。この平坦化層11はTFT2、保持容量3、配線電
極7等の凹凸を埋め平坦化する為に十分な厚みを有して
いる。平坦化層11の表面は略完全な平面状態にあり、
その上に透明導電膜10がスパッタリング等により成膜
される。従って、透明導電膜10のレベルには何等凹凸
が存在しない。平坦化層11は一般に無色透明である事
が要求される。又、第二コンタクトホール9を設ける必
要がある為、微細加工が可能でなければならない。さら
に、透明導電膜10のエッチング等に薬品を用いる為、
所望の耐薬品性が要求される。加えて、後工程で高温に
曝される為、所定の耐熱性を要求される。かかる要求特
性を満たす為、所望の有機材料や無機材料が選択され
る。有機材料としては、例えばアクリル樹脂やポリイミ
ド樹脂が挙げられる。ポリイミドは耐熱性に優れている
が若干着色がある。これに対してアクリル樹脂は略完全
に無色透明である。これらの樹脂は、例えばスピンコー
ト法や転写法により塗布される。無機材料としては、例
えば二酸化珪素を主成分とする無機ガラスが挙げられ
る。本実施例では、所定の粘性を有し凹凸を埋めるのに
好適なアクリル樹脂を用いている。以上説明した様に、
本発明は基板上に集積形成されたTFT2、保持容量
3、配線電極7等を含む下側領域と、マトリクス状に配
列した画素電極を含む上側領域との間に、平坦化層11
からなる中間領域を介在させた事を特徴とする。個々の
画素電極は平坦化層11を介して設けられた第二コンタ
クトホール9を通じて対応するTFT2の半導体薄膜4
に電気接続する。
【0012】平坦化層11は下側領域表面の凹凸を埋め
平坦化するとともに、TFT2を完全に被覆して損傷か
ら保護する機能を有する。例えば、透明導電膜10はス
パッタリング等によりインジウムと錫の複合酸化物(I
TO)を成膜して形成する。スパッタリングの際には絶
縁基板1がプラズマ雰囲気下に曝露される為、高エネル
ギーを有するプラズマ粒子12の照射を受ける。このプ
ラズマ粒子12はスパッタリングの際に導入されるキャ
リアガス又はターゲットから放出される原子に起因して
いる。このプラズマ粒子12は平坦化層11によりブロ
ックされ薄膜トランジスタ2の素子領域を構成する半導
体薄膜4に到達する事がない。従って、薄膜トランジス
タ2を損傷する事がなく閾値電圧シフト等の動作不良を
引き起さない。仮に、ドレイン領域Dとソース領域Sと
の間に位置するチャネル領域Chにプラズマ粒子12が
進入すると、欠陥準位が生じ閾値電圧シフトの原因とな
る。これを防止する為には第一層間絶縁膜5及び第二層
間絶縁膜8の膜厚を厚くする事も考えられる。しかしな
がら、これでは成膜時間が増大しプロセス上不利にな
る。又、膜厚が大きくなると内部応力が増大し薄膜トラ
ンジスタ2の電気特性に悪影響を及ぼす。これに対し、
本発明では平坦化層11を介在させ且つその膜厚を適当
に設定する事によりプラズマ粒子12を効果的にブロッ
クしている。前述した様に平坦化層11はアクリル樹脂
等の有機材料をスピンコートして成膜できる為、膜厚が
大きくても短時間で成膜できる。又、内部応力も大きく
ならない。下側領域表面の凹凸を埋め平坦化するととも
に薄膜トランジスタを被覆してプラズマダメージ等から
保護する為、平坦化層11は少なくとも0.5μmの厚
みを必要とする。これより薄いと、下側領域表面の凹凸
を埋めきれない場合があり、又プラズマ粒子の進入を完
全にブロックする事ができない場合がある。一方、平坦
化層11の厚みを5.0μm以上に大きくする事は不要
であり、この厚み以下で十分な平坦化機能及び保護機能
を奏する。
【0013】次に、図2及び図3を参照して、本発明に
かかるアクティブマトリクス基板製造方法を詳細に説明
する。先ず最初に、図2の工程Aにおいて、石英等から
なる絶縁基板の表面に1PolyをLPCVD法により
成膜する。次にSiイオン注入を行ない一旦微細化した
後固相成長を行ない、1Polyの大粒径化を図る。そ
の後1Polyを島状にパタニングし素子領域を形成す
る。さらにその表面を熱酸化しSiO2 としてゲート酸
化膜を得る。さらにボロンイオンを所定濃度で注入し、
予め閾値電圧の調整を行なう。なお図示しないが同時に
1Polyをパタニングして保持容量を形成できる様に
する。次に工程Bにおいて、LPCVD法によりSiN
を成膜しゲート窒化膜とする。このSiNの表面を熱酸
化しSiO2 に転換する。この様にしてSiO2 /Si
N/SiO2 の三層構造からなる耐圧性に優れたゲート
絶縁膜が得られる。次にLPCVD法により2Poly
を堆積する。2Polyの低抵抗化を図った後、所定の
形状にパタニングしゲート電極Gを得る。次にゲート電
極GをマスクとしてセルフアライメントによりAsイオ
ンを注入し所謂LDD構造とする。続いてSiNを部分
的にエッチングで除去した後、Asイオンを高濃度で注
入し1Polyにソース領域S及びドレイン領域Dを設
ける。この様にしてNチャネル型のTFTが形成され
る。なお、Pチャネル型のTFTを形成する場合にはボ
ロンイオンを注入する。続いて工程CにおいてAPCV
D法により1PSGを堆積する。この1PSGに第一コ
ンタクトホール(1CON)をパタニング形成した後、
スパッタリングによりアルミニウム(Al)を全面的に
成膜する。これを所定の形状にパタニングしてTFTの
ソース領域Sに電気接続する配線電極に加工する。さら
に工程Dにおいて、APCVD法により、1PSGに重
ねて2PSGを堆積し、Alからなる配線電極を完全に
被覆する。
【0014】図3の工程Eにおいて、2PSG表面の凹
凸を平坦化層で埋める。この為、本実施例では所定の粘
性を有する液状のアクリル樹脂をスピンコーティングで
塗布した。その後加熱処理を施しアクリル樹脂を硬化さ
せて平坦化層とした。平坦化層は0.5μm〜5.0μ
mの厚みを有する。好ましくは、1.0μm〜2.0μ
mの厚みに設定される。この範囲で平坦化層は下側領域
表面の凹凸を完全に埋める事ができるとともに、TFT
を被覆して完全に損傷から保護する事ができる。本実施
例では平坦化層の厚みを1.4μmに設定した。硬化し
た平坦化層に対してフォトリソグラフィ及びエッチング
を施し第二コンタクトホール(2CON)を形成する。
この2CONの底部にはTFTのドレイン領域Dが露出
している。次に工程Fにおいてスパッタリングにより透
明導電膜を成膜する。本実施例では透明導電膜材料とし
てITOを用いる。スパッタリングはプラズマ雰囲気下
で行なわれる。プラズマ雰囲気に含まれる高エネルギー
のプラズマ粒子は平坦化層により遮断されTFTに到達
する事がない。従ってTFTのチャネル領域Chやゲー
ト絶縁膜が損傷を受けない為、予め調整された閾値電圧
の変動を抑制できる。ITOは2CONの内部にも充填
され、TFTのドレイン領域Dと電気的な導通がとられ
る。最後に工程GにおいてITOを所定の形状にパタニ
ングし画素電極とする。以上の工程により平坦化された
アクティブマトリクス基板が得られる。
【0015】かかる構成を有するアクティブマトリクス
基板を用いて液晶表示装置を組み立てる事ができ、その
工程を図3の(H)に示す。即ち、液晶表示装置は所定
の間隙を介して互いに対面配置された絶縁基板と対向基
板との間に液晶を保持した構成となっている。対向基板
の内表面には対向電極が成膜されている。絶縁基板及び
対向基板の内表面は配向処理されており、液晶は例えば
ツイストネマティックモードに配向される。従来の構造
と異なり絶縁基板の表面は極めて平坦化されており、段
差部がない為一様なラビング処理を行なえる。従って、
画面全体に渡って均一な配向制御が可能になる。又、I
TOからなる画素電極の周囲には何等盛り上がった部分
が存在しない。従って液晶は対向電極と画素電極との間
に作用する垂直方向の電界によって完全に駆動制御さ
れ、横方向の電界の影響を受ける事がない。従来問題と
なっていたリバースチルトドメインによる表示品位の劣
化を有効に防止できる。
【0016】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、マ
トリクス状に配列した複数の画素電極を含む上側領域
と、個々の画素電極を駆動する複数の薄膜トランジスタ
を含む下側領域との間に、平坦化層からなる中間領域を
介在させている。この平坦化層は0.5μm〜5.0μ
mの厚みを有しており、下側領域表面の凹凸を埋め平坦
化するとともに、薄膜トランジスタを被覆して損傷から
保護する。かかる構成により、アクティブマトリクス基
板を液晶表示装置に組み込んだ場合、液晶の均一な配向
制御が可能となり画像品位を著しく改善できるという効
果がある。又、製造プロセス中加わるプラズマダメージ
等から薄膜トランジスタを保護できる為、閾値電圧シフ
ト等を抑制する事が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるアクティブマトリクス基板の半
完成品状態を示す模式的な部分断面図である。
【図2】本発明にかかるアクティブマトリクス基板製造
方法を示す工程図である。
【図3】同じく本発明にかかるアクティブマトリクス基
板製造方法を示す工程図である。
【図4】従来のアクティブマトリクス基板の一例を示す
模式的な部分断面図である。
【図5】薄膜トランジスタのチャネル領域における格子
欠陥を表わす模式図である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 薄膜トランジスタ 3 保持容量 4 半導体薄膜 5 第一層間絶縁膜 6 第一コンタクトホール 7 配線電極 8 第二層間絶縁膜 9 第二コンタクトホール 10 透明導電膜 11 平坦化層 12 プラズマ粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 久雄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス状に配列した複数の画素電極
    を含む上側領域と、個々の画素電極を駆動する複数の薄
    膜トランジスタを含む下側領域と、両領域の中間に介在
    する平坦化層とを備えた積層構造を有するアクティブマ
    トリクス基板であって、 前記平坦化層は0.5μm〜5.0μmの厚みを有して
    おり、下側領域表面の凹凸を埋め平坦化するとともに、
    該薄膜トランジスタを被覆して損傷から保護する事を特
    徴とするアクティブマトリクス基板。
  2. 【請求項2】 前記平坦化層は1.0μm〜2.0μm
    の厚みを有する事を特徴とする請求項1記載のアクティ
    ブマトリクス基板。
  3. 【請求項3】 基板上に複数の薄膜トランジスタを含む
    下側領域を集積形成する工程と、0.5μm〜5.0μ
    mの厚みで平坦化層を形成し該下側領域表面の凹凸を埋
    め平坦化するとともに該薄膜トランジスタを被覆して予
    めプラズマ雰囲気から保護する工程と、該薄膜トランジ
    スタに損傷を与える事なくプラズマ雰囲気下で該平坦化
    層の平らな表面に透明導電膜を成膜する工程と、該透明
    導電膜をパタニングして画素電極をマトリクス状に配列
    した上側領域を形成する工程とを行なうアクティブマト
    リクス基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 所定の間隙を介して互いに対面配置され
    たアクティブマトリクス基板及び対向基板と、該間隙に
    保持された液晶とを備えた表示装置であって、 前記アクティブマトリクス基板は、複数の薄膜トランジ
    スタを含む下側領域と、該下側領域表面の凹凸を埋めて
    平坦化し且つ該薄膜トランジスタを被覆して損傷から保
    護する平坦化層からなり0.5μm〜5.0μmの厚み
    を有する中間領域と、該平坦化層の平らな表面に形成さ
    れたマトリクス状の画素電極を含み該中間領域を介して
    該下側領域に電気接続された上側領域とを有する事を特
    徴とする表示装置。
JP16604294A 1994-06-24 1994-06-24 アクティブマトリクス基板及びその製造方法 Pending JPH0815729A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000004412A (ko) * 1998-06-30 2000-01-25 김영환 액정 표시 장치의 제조방법
CN104264157A (zh) * 2014-10-13 2015-01-07 中国海洋石油总公司 一种用于有阴极保护钢结构飞溅区腐蚀防护的装置

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