JPH08157202A - オゾン発生器 - Google Patents

オゾン発生器

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JPH08157202A
JPH08157202A JP32392394A JP32392394A JPH08157202A JP H08157202 A JPH08157202 A JP H08157202A JP 32392394 A JP32392394 A JP 32392394A JP 32392394 A JP32392394 A JP 32392394A JP H08157202 A JPH08157202 A JP H08157202A
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ozone
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ozone generator
hole
metal electrode
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直年 森田
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  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属ダストを発生することなく、高い効率で
オゾンを発生し得ると共に、製品間のオゾン発生効率に
偏差の少ないオゾン発生器を提供する 【構成】 裏面に金属電極19、20が配設された一対
のファインセラミックからなる第1、第2放電板12、
16を対向させ、該第1、第2放電板12、16の表面
粗度をRaで0.2μm以下にした。金属電極19、2
0がファインセラミックからなる第1、第2放電板1
2、16を介在させて対向しているので、金属ダストを
発生することがなくなる。また、第1、第2放電板の表
面粗度を0.2μm以下に形成してあるため、オゾン発
生効率が高くなると共にオゾン発生器相互間の効率の偏
差が少なくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オゾン発生器に関し、
特に、食品加工、半導体のマクスク除去、液晶の表面有
機物除去等の産業用に用いる大容量のオゾン発生器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、産業用のオゾン発生器としては、
無声放電を発生させてオゾンを生成する図7に示すよう
な円筒形の物が多く用いられている。このオゾン発生器
は、円筒状に形成されたガラス管92の裏面にアルミ蒸
着からなる金属電極94を配置し、この金属電極94
と、ガラス管92と同心状に形成されたステンレス管9
6との間に電圧を印加することにより、該ガラス管92
とステンレス管96との間の空間ギャップに無声放電を
発生させてオゾンを生成するもので、該空間ギャップ間
の一方から酸素を導入し、他方からオゾンを取り出して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の円筒形のオゾン発生器では、ステンレス管96を用
いるため発生したオゾン中に金属ダストが含まれてい
た。このため、係る従来のオゾン発生器は、金属ダスト
等の不純物を嫌う用途、例えば半導体のマクスク除去等
には用いることができなかった。また、誘電体としてガ
ラスを用いるため、絶縁耐圧が低くオゾンの発生効率が
低かった。
【0004】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、金属ダ
ストを発生することなく高い効率でオゾンを発生し得る
オゾン発生器を提供することにある。
【0005】また本発明は、上述した課題を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、高
い効率でオゾンを発生し得ると共に、製品間のオゾン発
生効率に偏差の少ないオゾン発生器を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載された無声放電方式のオゾン発生器
においては、裏面に金属電極19、20が配設された一
対のファインセラミックからなる放電体12、16を対
向させて形成し、無声放電が発生する部分のファインセ
ラミックの表面粗度をRaで0.2μm以下に形成した
ことを特徴とする。
【0007】また、請求項2に記載の態様においては、
前記放電体12、16が板状部材から成り、スペーサ1
5を介在させ対向させていることを特徴とする。更に、
請求項3に記載の態様においては、前記放電体の裏面の
金属電極19、20に放熱フィン22、24を取り付け
たことを特徴とする。
【0008】また更に、請求項4に記載の態様において
は、板状部材から成る前記放電体12、16の一方に酸
素導入孔26とオゾン導出孔28とが穿設され、該オゾ
ン発生器10が、酸素導入孔56とオゾン導出孔58と
を有し耐オゾン性部材から成る取り付け装置50に、前
記オゾン発生器側の酸素導入孔26及びオゾン導出孔2
8と該取り付け装置50側の酸素導入孔56及びオゾン
導出孔58とが連通するように取り付けられていること
を特徴とする。更に、請求項5に記載の態様において
は、前記放電体12、16裏面の金属電極19、20の
少なくとも周縁部分19bが、ファインセラミックに埋
設されていることを特徴とする。
【0009】
【作用効果】上記のように構成されたオゾン発生器で
は、請求項1の態様において、金属電極19、20がフ
ァインセラミックからなる放電体12、16を介在させ
て対向しているので、金属ダストを発生することがなく
なる。また、放電体12、16にファインセラミックを
利用しているため、絶縁耐圧が高く効率良くオゾンを発
生することができる。また、ファインセラミックの表面
粗度をRaで0.2μm以下に形成してあるため、オゾ
ン発生効率が高くなると共にオゾン発生器相互間の効率
の偏差が少なくなる。
【0010】上記のように構成されたオゾン発生器で
は、請求項2の態様において、放電体12、16が板状
部材から成るため、ラッピング研磨により容易に表面粗
度を0.2μm以下に形成することができる。
【0011】上記のように構成されたオゾン発生器で
は、請求項3の態様において、放電体12、16の裏面
の金属電極19、20に放熱フィン22、24が取り付
けられ、該金属電極19、20が低温に保たれるため、
発生したオゾンが熱により酸素に還元されることがなく
なり、効率良くオゾンを発生することができる。
【0012】上記のように構成されたオゾン発生器で
は、請求項4の態様において、オゾン発生器10が、取
り付け装置50に該オゾン発生器側の酸素導入孔26及
びオゾン導出孔28と該取り付け装置50側の酸素導入
孔56及びオゾン導出孔58とが連通するように取り付
けられている。このため、該取り付け装置50の孔の径
を接続させる外部装置の径と適合するように設定するこ
とにより、どの様な径の外部装置とも容易に接続するこ
とができる。
【0013】上記のように構成されたオゾン発生器で
は、請求項5の態様において、オゾン発生器の外側に配
置される放電体12、16裏面の金属電極19、20の
周縁部分19bが、ファインセラミックに埋設されてい
るため、オゾン発生器外部において該金属電極19、2
0の端部と放電体12、16との間で放電が生じオゾン
が発生することを防ぐことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図を参照
して説明する。図1は、本発明の第1実施例に係るオゾ
ン発生器の組み立てを示している。オゾン発生器は、裏
面にタングステンの金属電極19が配置されたアルミナ
から成る板状の第1放電板12と、スペーサ15と、裏
面にタングステンの金属電極20が配置されたアルミナ
から成る板状の第2放電板16とから構成され、該金属
電極19の上面及び金属電極20の下面にはアルミニュ
ームから成る放熱フィン(ヒートシンク)22、24が
半田により取り付けられている。
【0015】この第1放電板12は、2枚のグリーンシ
ート13、14を焼成して成り、上方のグリーンシート
13には開口部13aが設けられている。第1放電板1
2には、外部電極との接続用の端子21が取り付けられ
ている。他方、第2放電板16は、2枚のグリーンシー
ト17、18を焼成して成り、下方のグリーンシート1
8には、開口部(図示せず)が設けられている。この第
2放電板16には、外部から酸素を取り入れるための酸
素導入孔26と、外部へオゾンを導き出すためのオゾン
導出孔28とが設けられている。この第1放電板12と
第2放電板16との間に介在するスペーサ15は、中心
に開口部15aが形成されて空間ギャップを作り出す。
スペーサ15は、可撓性を有すると共に耐オゾン性の高
いフッ素ゴムから成り、該第1放電板12と第2放電板
16とに密着して開口部15aによって形成される空間
ギャップからオゾンが漏出する事を防ぐ。
【0016】次に、第1実施例のオゾン発生器の製造方
法について述べる。先ず、第1放電板12の製造方法に
ついて説明する。アルミナ粉末にMgO2%(重量比、
以下同じ)、CaO2%、SiO2 4%を混合してボー
ルミルで50〜80時間、湿式粉砕した後に脱水乾燥す
る。この粉末にメタクリル酸イソブチルエステル3%、
ブチルエステル3%、ニトロセルロース1%、ジオクチ
ルフタレート0.5%を加え、更に、溶剤としてトリク
ロールエチレン、n−ブタノールを加えてボールミルで
混合して流動性のあるスラリーとする。これを減圧脱泡
後に平板状に流し出して徐冷し、溶剤を発散させ厚さ
0.8mmのアルミナグリーンシート13、14を形成す
る。そして、金属電極19を形成するためにタングステ
ン粉末をスラリー状にしてメタライズインクを形成す
る。このタングステンメタライズインクを下側のアルミ
ナグリーンシート14に面状にスクリーン印刷する。そ
して、図2に示すように、タングステンメタライズイン
ク19の周縁部19bを埋設させる大きさに、上側のア
ルミナグリーンシート13の中央部を打ち抜いて開口部
13aを形成し(即ち、開口部13aをタングステンメ
タライズインク19よりも小さく形成する)、上記アル
ミナグリーンシート14の上に該アルミナグリーンシー
ト13を熱圧着する。この熱圧着したアルミナグリーン
シート13、14の一方の端部に金属電極からの接続用
の端子21を形成するためのスルーホール30を穿設
し、該スルーホール30内に、端子用のメタライズイン
クを充填し、このように積層したアルミナグリーンシー
ト13、14を1400°C〜1600°Cの非酸素雰
囲気下で同時焼成する。この同時焼成により形成された
第1放電板12の放電面(下面側)は、表面粗度がRa
で0.4〜0.5μmになっている。
【0017】この同時焼成により形成された第1放電板
12の放電面(下面側)をラッピング研磨により表面粗
度をRaで0.2μm以下にする。ここでは、加工機械
として片面研磨機を用い、該片面研磨機のディスク側に
複数の第1放電板12を取り付ける。このディスクと対
向する側に、2〜3μmのダイヤモンドを研磨剤として
用いる研磨部材を配置し、該ディスク側に取り付けられ
た第1放電板12を該研磨部材に圧力1kg/cm2 で押し
当て、ディスクを1時間回転させることにより該第1放
電板12のラッピング研磨を行う。
【0018】この表面研磨の完了した第1放電板12の
タングステンメタライズインク19側にニッケルメッキ
を施し、半田にて放熱フィン22を直接取り付ける。な
お、同様にして第2放電板16を、2枚の積層されたア
ルミナグリーンシート17、18に酸素導入孔26を形
成するためのスルーホールと、また、オゾン導出孔28
を形成するためのスルーホールとを穿設した後に、同時
焼成により形成する。そして、放電面(上面側)をラッ
ピング研磨により表面粗度を0.2μm以下にし、放熱
フィン24を取り付ける。即ち、この実施例では、第
1、第2放電板12、16の裏面の金属電極19、20
に放熱フィン22、24が取り付けられ、該金属電極1
9、20が低温に保たれるため、発生したオゾンが熱に
より酸素に還元されることがなくなり、効率良くオゾン
を発生することができる。
【0019】このオゾン発生器10を取り付けための取
り付け装置50について、該取り付け装置50の断面を
示す図3を参照して説明する。取り付け装置50は、耐
オゾン性の高いテフロンから形成され、略矩形状から成
り中央部に開口部54aが形成された周縁部54と、こ
の周縁部54の上部に載置される蓋体52とから成り、
該周縁部54の開口部54aにオゾン発生器10を保持
するように構成されている。該周縁部54には、オゾン
発生器10の周縁部を嵌入するための段部54bが形成
されている。オゾン発生器10の酸素導入孔26の下方
位置には、凹部60が形成され、該凹部60の略中央位
置には上方を指向する凸部56bが形成され、この凸部
56bの中央には上記オゾン発生器10の酸素導入孔2
6と連通させるための酸素導入孔56が形成されてい
る。この酸素導入孔56の下方には、図示しない外部部
材からのテフロンパイプを嵌入するためのテーパ孔62
が形成されている。該凹部60と凸部56bとの間に
は、オゾン発生器10と接してオゾンの漏出を防ぐため
の0リング66が配置されている。他方、オゾン発生器
10のオゾン導出孔28の下方位置には、凹部61が形
成され、該凹部61の略中央位置には上方を指向する凸
部58bが形成され、この凸部58bの中央には上記オ
ゾン発生器10のオゾン導出孔28と連通させるための
オゾン導出孔58が形成されている。このオゾン導出孔
58の下方には、図示しない外部部材からのテフロンパ
イプを嵌入するためのテーパ孔64が形成されている。
【0020】この第1実施例では、テーパ孔62、64
の口径の異なる複数の取り付け装置50を用意すること
により、同一形状のオゾン発生器10を種々の外部装置
へ接続することができる。また、オゾン発生器10と取
り付け装置50との酸素導入孔26及び酸素導入孔56
の間、並びに、オゾン導出孔28及びオゾン導出孔58
との間に0リング66、66を介在させてあるため、こ
れらの接続部分から有害な高濃度オゾンが漏出すること
を防止できる。
【0021】次に、本発明のオゾン発生器10の動作試
験の結果について図4のグラフを参照して説明する。こ
のグラフにおいて、縦軸はオゾン濃度(ppm)を、横
軸は放電面の表面粗度(Ra μm)を示している。こ
こでは、オゾン発生の条件として、純酸素(99.9
%)を2L/min でオゾン発生器10へ導入し、35W
の電力を投入し、サンプルとして10個のオゾン発生器
を用いて実験を行った。上述した第1放電板12及び第
1放電板16に表面研磨を行わなかったオゾン発生器
(表面粗度Ra 0.5μm)は、平均オゾン濃度が
6,000ppmでサンプル間の偏差(ばらつき)が±
25%あった。また、表面粗度Ra 0.4μmのオゾ
ン発生器は、平均オゾン濃度が7,500ppmでサン
プル間の偏差が±12.5%あった。表面粗度Ra
0.3μmのオゾン発生器は、平均オゾン濃度が8,5
00ppmでサンプル間の偏差が±11%あった。そし
て、上述した手法で第1放電板12及び第2放電板16
とに表面研磨を行なったオゾン発生器10(表面粗度R
a 0.2μm)は、平均オゾン濃度が9,500pp
mでサンプル間の偏差が±5%あり、オゾン発生器(表
面粗度Ra 0.1μm)は、平均オゾン濃度が9,7
00ppmでサンプル間の偏差が±5%あった。即ち、
オゾンの発生効率及びサンプル間の偏差において、表面
粗度Ra 0.2μmのものは、0.3μmのものに対
して臨界的な効果を達成し得た。なお、前述した表面研
磨を行わないオゾン発生器(表面粗度Ra 0.5μ
m)では、オゾン発生効率が低いと共に偏差が大きく、
製品の一つ一つについて性能試験を行う必要があり、特
に、大量のオゾンを発生させるために上述したオゾン発
生器を複数並列に配置して使用する場合には、オゾン発
性効率の近似したものを集める必要があった。これに対
して上述した本実施例のオゾン発生器では、表面研磨を
行うことにより偏差が小さくなり性能試験を行うことが
不要になると共に、複数並列に配置して使用することが
容易になる。
【0022】なお、上記試験おいて、表面粗度Ra
0.1μmのオゾン発生器は、上述した表面粗度Ra
0.2μmを達成するためにラッピングを行った製品の
内の測定器で表面粗度を測定した結果、表面粗度が0.
1μmになった物を10個抽出して試験を行った。従っ
て、この表面粗度0.1μmの10個のサンプルの中に
は、表面粗度0.05μm〜0.15μmのものが含ま
れており、これらのオゾン発生器を表面粗度Ra 0.
1μmとして測定を行った結果、上述したように平均オ
ゾン濃度が9,700ppmでサンプル間の偏差が±5
%であった。この点から判断して、表面粗度を0.1μ
m以下にしても、上記0.1μm時の値で飽和している
ものと考えられる。
【0023】また、この実施例では、図2に示すよう
に、タングステンメタライズインク19の周縁部19b
を埋設させる大きさに、上側のアルミナグリーンシート
13の開口部13aを形成し、下側のアルミナグリーン
シート14に取り付け同時焼成を行っている。即ち、第
1放電体12の裏面の金属電極19の周縁部分19bを
ファインセラミックに埋設させている。このように構成
しているのは、図6に示すように、金属電極19の周縁
部分19bと開口部13aとが離れていると、特に金属
電極19の4つの隅部19c、19c、19c、19c
において開口部13aとの間で電界密度が高くなり沿面
放電が生じ、オゾンを発生することになるからである。
金属電極19は、オゾン発生器の外側に配置されている
ためオゾンを発生することは望ましくない。この理由か
ら、金属電極19の周縁部分19bをファインセラミッ
クに埋設することによりオゾンの発生を防いでいる。な
お、第2放電板16側も同様にして金属電極の周縁部分
を埋設してオゾンの発生を防いでいる。
【0024】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。上述した第1実施例においては、第1放電板12と
第2放電板16とがアルミナから形成されたが、この第
2実施例においてはムライトから形成される。ここで、
オゾン発生器の構成は、第1実施例と同様であるため、
図1を参照して第2実施例のオゾン発生器の製造方法を
説明する。
【0025】まず、平均粒径1.7μmのアルミナ11
5gと、平均粒径2.4μmのシリカ115gと、平均
粒径0.4μmの炭酸マグネシウム20gとを良く混合
し、1400°Cにて加熱溶融させる。加熱溶融して得
られたガラスフリットを、湿式粉砕してガラス粉を形成
する。次に、平均粒径2.4μmの電融ムライト750
gと該ガラス粉とを、分解媒体としてトルエンを用いて
24時間ボールミル中で混合し、続いてグリーンシート
成型用のバインダーとしてジブチルフタレートとポリビ
ニルブチラールとを加え更に24時間混合する。そし
て、得られた混合物を真空脱泡後、ドクターブレード方
により厚さ1.2mmのグリーンシート13、14を作
成する。
【0026】次に、下側のグリーンシート14の上面に
公知のスクリーン印刷法にて金属電極19をタングステ
ンペーストを用いて印刷し、その上に第1実施例と同様
に開口部13aを形成したグリーンシート13を載置す
る。そして、全体を熱圧着し、1400°C〜1600
°Cの非酸化雰囲気中で焼成し、第1放電板12を形成
する。その後、第1実施例と同様にして第1放電板12
の放電面(下面側)をラッピング研磨により表面粗度を
0.2μm以下にする。同様にして第2放電板16を形
成する。
【0027】このようにして製造されたオゾン発生器の
第1、第2放電板12、16を形成するムライトセラミ
ックは、好適な組成範囲において比誘電率が6.3〜
7.0程度の低誘電率となる。ちなみに第1実施例のア
ルミナAl2 3 からなるセラミックの比誘電率は9〜
10である。なお、ムライトセラミックは、アルミナセ
ラミックに対して機械的強度が低いため、第1、第2放
電板12、16を第1実施例と比較して厚く構成する必
要があり、また、大型のオゾン発生器は作り難いという
課題がある。
【0028】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。上述した第1実施例においては、第1放電板12と
第2放電板16とをアルミナから形成したが、この第2
実施例においては、シリコンナイトライドにより形成す
る。ここで、オゾン発生器の構成は、第1実施例と同様
であるため、図1を参照して第3実施例のオゾン発生器
の製造方法を説明する。
【0029】まず、公知の材料からシリコンナイトライ
ド用の厚さ0.8mmのグリーンシート13、14を作
成する。そして、グリーンシート13の中央に開口部1
3aを打ち抜き、グリーンシート13とグリーンシート
14とを熱圧着し、1400°C〜1600°Cの非酸
化雰囲気中で焼成する。その後、該開口部13aに、白
金からなる金属電極19を取り付け第1放電板12を形
成する。その後、第1実施例と同様にして第1放電板1
2の放電面(下面側)をラッピング研磨により表面粗度
を0.2μm以下にする。同様にして第2放電板16を
形成する。
【0030】この第3実施例は、第1、第2放電板1
2、16がシリコンナイトライドから形成されるため、
第1実施例のアルミナと同程度の強度を有するが、第1
実施例のようにタングステンペーストから金属電極19
を、グリーンシート13及びグリーンシート14を焼成
する際に同時焼成することができない。このため、第3
実施例では上述したように放電板を焼成により形成した
後に、金属電極を取り付ける必要がある。
【0031】次に、本発明の第4実施例について図5を
参照して説明する。上述した第1実施例においては、第
1放電板12と第2放電板16とが平板状に形成された
が、この第4実施例では、第1放電体70と第2放電体
72とがアルミナから成るファインセラミックにより円
筒状に形成されている。この第1放電体70の裏面(内
周側)にはアルミ蒸着により金属電極74が形成され、
同様に、第2放電体72の裏面(外周側)にはアルミ蒸
着により金属電極76が形成されている。そして、金属
電極76の外側には、3分割により構成された放熱フィ
ン78、78、78が取り付けられている。この第1放
電体70の放電面(外周側)と第2放電体72の放電面
(内周側)とは、表面粗度が0.2μmに研磨されてい
る。
【0032】この第4実施例の構成を用いれば、図7を
参照して前述した従来の構成よりも効率良くオゾンを発
生させ得るものと考えられる。この第4実施例は、第1
放電体70の放電面と第2放電体72の放電面との研磨
が第1実施例と比較して困難である反面、大型のオゾン
発生器を構成し易い利点がある。また、アルミナではな
く、ムライト、シリコンナイトライドでも容易に構成す
ることができる。なお、上述した第4実施例では、第1
放電体70の放電面(外周側)と第2放電体72の放電
面(内周側)とに研磨を加えたが、相対的に研磨の困難
な第2放電体72の放電面(内周側)には研磨を加える
ことなく用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るオゾン発生器の製造
工程を示す斜視図である。
【図2】図1に示すオゾン発生器の放電板の平面図であ
る。
【図3】第1実施例に係るオゾン発生器が取り付け装置
に保持された状態を示す断面図である。
【図4】表面粗度対オゾン発生効率のグラフである。
【図5】第4実施例のオゾン発生器の断面図である。
【図6】沿面放電の発生を示すための放電板の平面図で
ある。
【図7】従来技術に係るオゾン発生器の断面図である。
【符号の説明】
10 オゾン発生器 12 第1放電板 15 スペーサ 16 第2放電板 19 金属電極 20 金属電極 22 放熱フィン 24 放熱フィン 26 酸素導入孔 28 オゾン導出孔 50 取り付け装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面に金属電極が配設された一対のファ
    インセラミックからなる放電体を対向させて形成する無
    声放電方式のオゾン発生器において、ファインセラミッ
    クの放電面の表面粗度をRaで0.2μm以下に形成し
    たことを特徴とするオゾン発生器。
  2. 【請求項2】 前記放電体が板状部材から成り、スペー
    サを介在させ対向させていることを特徴とする請求項1
    のオゾン発生器。
  3. 【請求項3】 前記放電体の裏面の金属電極に放熱フィ
    ンを取り付けたことを特徴とする請求項1又は2のオゾ
    ン発生器。
  4. 【請求項4】 板状部材から成る前記放電体の一方に酸
    素導入孔とオゾン導出孔とが穿設され、該オゾン発生器
    が、酸素導入孔とオゾン導出孔とを有し耐オゾン性部材
    から成る取り付け装置に、前記オゾン発生器側の酸素導
    入孔及びオゾン導出孔と該取り付け装置側の酸素導入孔
    及びオゾン導出孔とが連通するように、取り付けられて
    いることを特徴とする請求項2又は3のオゾン発生器。
  5. 【請求項5】 前記放電体裏面の金属電極の少なくとも
    周縁部分が、ファインセラミックに埋設されていること
    を特徴とする請求項2乃至4のオゾン発生器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100278233B1 (ko) * 1998-01-22 2001-01-15 김영욱 피에죠 세라믹을 이용한 무음 방전 오존발생장치
KR100471566B1 (ko) * 2002-02-23 2005-03-08 주식회사 세아이엔씨 오존 발생용 방전관 및 이를 이용한 오존 발생기
JP2007015888A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Sumitomo Precision Prod Co Ltd 板型放電セル
JP2007176723A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Sumitomo Precision Prod Co Ltd オゾン発生装置用放電セル
JP2013189356A (ja) * 2012-03-15 2013-09-26 Sumitomo Precision Prod Co Ltd 放電セル及びオゾンガス発生装置

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