JPH08157201A - 燃料改質装置 - Google Patents

燃料改質装置

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JPH08157201A
JPH08157201A JP6330208A JP33020894A JPH08157201A JP H08157201 A JPH08157201 A JP H08157201A JP 6330208 A JP6330208 A JP 6330208A JP 33020894 A JP33020894 A JP 33020894A JP H08157201 A JPH08157201 A JP H08157201A
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carbon monoxide
catalyst
hydrogen
fuel
reformed gas
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JP6330208A
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Satoshi Aoyama
智 青山
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Toyota Motor Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一酸化炭素濃度が極めて低く水素リッチな燃
料ガスを生成する小型でコンパクトな燃料改質装置を提
供する。 【構成】 燃料改質装置20は、メタノールと水から水
素と一酸化炭素を含む改質ガスを得る改質器22、一酸
化炭素のみを酸化する触媒を有する選択酸化部24、酸
化力の強い触媒を有する部分酸化部26および制御装置
38を備える。制御装置38は、一酸化炭素濃度を検出
するCOセンサ32,34の検出値に基づいて全ての一
酸化炭素を酸化するのに必要な酸素量を計算し、この酸
素量となる空気を導入管33a,35aから導入するよ
うブロア33,35を駆動制御する。選択酸化部24で
一酸化炭素のみを酸化し、部分酸化部26で残存の一酸
化炭素を酸化するので、一酸化炭素濃度の極めて低い水
素リッチな燃料ガスとすることができ、反応速度の速い
触媒を充填すれば、装置を小型化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料改質装置に関し、
詳しくは、メタノールと水から水素リッチな燃料ガスを
生成する燃料改質装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の燃料改質装置としては、
改質部とシフト部とからなる装置が提案されている(例
えば、特公平3−54433号公報や特開昭62−28
3566号公報等)。これらの装置の改質部では、次式
(1)および式(2)の反応により、メタノールと水と
から水素と一酸化炭素とを含有する改質ガスを生成す
る。また、シフト部では、式(2)の反応により、改質
部で生成した改質ガス中の未反応の一酸化炭素を水と反
応させて水素と二酸化炭素とにし、水素濃度に比して一
酸化炭素濃度が極めて低い燃料ガスを生成する。こうし
た改質部とシフト部で行なわれる反応は、全体としては
式(3)のように表わされる。
【0003】 CH3OH→CO+2H2 −21.7kcal/mol …(1) CO+H2O→CO2+H2 +9.8kcal/mol …(2) CH3OH+H2O→CO2+3H2 −11.9kcal/mol …(3)
【0004】これら反応のうち、式(1)の分解反応は
比較的反応速度が速く、式(2)の反応は式(1)の分
解反応に比べて反応速度が非常に遅い。このため、燃料
ガスの供給を受ける燃料ガス消費機関(例えば、燃料電
池等)が一酸化炭素の存在によりその性能が低下するよ
うな場合には、その燃料ガス消費機関が許容する一酸化
炭素濃度とする必要があり、シフト部の容量を調節して
その滞留時間により一酸化炭素濃度を調整している。例
えば、白金触媒下で水素と酸素とを反応させて化学的エ
ネルギを直接電気エネルギに変換する燃料電池に燃料ガ
スを供給する場合、燃料ガス中の一酸化炭素が白金触媒
に吸着して水素と酸素との反応を阻害することから、燃
料ガス中の一酸化炭素濃度はでき得る限り低濃度の方が
好ましく、例えばリン酸型燃料電池での許容濃度として
は数%程度なため、シフト部の容量設計はこの許容濃度
以下となるよう設計されている。
【0005】上記の公報記載の装置も、こうした燃料電
池に燃料ガスを供給することを目的として燃料ガスの改
質を行なうものであるが、シフト部をコンパクト化する
ため、シフト部を、比較的高温下で大半の一酸化炭素を
水と反応させて水素と二酸化炭素とする高温シフト部
と、比較的低温下で残存の一酸化炭素を水と反応させて
水素と二酸化炭素とする低温シフト部との2段階の構成
としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の装置では、式(2)の反応速度が遅いため、シフト部
を高温シフト部と低温シフト部との2段階の構成として
も、燃料電池に供給する燃料ガス中の一酸化炭素濃度を
数%以下とするには、シフト部が大きくなってしまうと
いう問題があった。燃料電池と共に燃料改質装置を移動
車両に搭載する場合等、限られたスペースに設置するに
は、大きさは大きな問題である。
【0007】一方、固体高分子型燃料電池においては、
一酸化炭素許容濃度は数ppm程度である。シフト部で
は原理上せいぜい0.1%程度までしか下げられないた
め、シフト部の後段に部分酸化部を設け、一酸化炭素を
低減する必要があり、改質器により生成した改質ガスに
空気を導入し、ロジウムおよびルテニウムからなる触媒
を用いて、水素の存在下で一酸化炭素を選択的に酸化す
る方法(特開平5−201702)が提案されている
が、前記改質部とシフト部にこの触媒による選択酸化で
一酸化炭素を許容濃度(数ppm)以下とするには、シ
フト部を備える装置と同程度の選択酸化部を必要とし、
コンパクト化という問題は改善されず残されたままであ
った。さらに、選択酸化部を小さくするためには、一酸
化炭素酸化性能の強い触媒が必要となり、選択酸化性が
期待されず、改質で生成した水素を多く消費してしま
う。
【0008】本発明の燃料改質装置は、こうした問題を
解決し、一酸化炭素濃度が極めて低く、酸素による水素
消費量を極力抑えながら水素リッチな燃料ガスを生成す
る小型でコンパクトな燃料改質装置を提供することを目
的とし、次の構成を採った。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の燃料改質装置
は、メタノールと水とから水素と一酸化炭素とを含有す
る改質ガスを生成する改質部と、該改質ガスと酸素とを
導入し該改質ガス中の一酸化炭素を酸化する酸化部とを
備える燃料改質装置であって、前記酸化部は、少なくと
も2段からなり、前段ほど水素の酸化反応に対し一酸化
炭素の酸化反応を優先する触媒を備えてなることを要旨
とする。
【0010】ここで、前記酸化部は、前記少なくとも2
段の各段に各々前記酸素を導入する手段である構成とす
ることもできる。
【0011】
【作用】以上のように構成された本発明の燃料改質装置
は、少なくとも2段からなる酸化部が、改質部によりメ
タノールと水とから生成された水素と一酸化炭素とを含
有する改質ガス中の一酸化炭素を酸化する。前段ほど水
素の酸化反応に対し一酸化炭素の酸化反応を優先する触
媒を備えた酸化部とすることにより、一酸化炭素の酸化
反応に伴う水素の酸化反応を極力少なくする。ここで、
「水素の酸化反応に対し一酸化炭素の酸化反応を優先す
る触媒」には、一酸化炭素の酸化反応のみを媒介し、水
素の酸化反応については全く媒介しないものも含まれ
る。また、「前段ほど水素の酸化反応に対し一酸化炭素
の酸化反応を優先する触媒を備え」には、前段と同程度
の水素の酸化反応に対し一酸化炭素の酸化反応を優先す
る触媒を中段に備える場合も含まれる。
【0012】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は、本発明の好適な一実施例の燃料改質装
置20を備えた燃料電池システム10の構成の概略を例
示するブロック図である。図示するように、燃料電池シ
ステム10は、メタノールを貯蔵するメタノールタンク
12と、水を貯蔵する水タンク14と、メタノールタン
ク12から供給されるメタノールと水タンク14から供
給される水とから水素を含有し一酸化炭素濃度が極めて
低い燃料ガスを生成する燃料改質装置20と、燃料改質
装置20で生成される燃料ガスと外気との供給を受けて
水素と酸素とから水を生成する反応により化学エネルギ
を直接電気エネルギに変換する燃料電池40とから構成
される。
【0013】燃料改質装置20は、メタノール改質用の
触媒(例えば、Cu−Zn触媒等)を担持した担体が充
填された改質器22と、水素の存在下で一酸化炭素を選
択的に酸化する触媒(例えば、Au/Fe23触媒等)
を担持した担体が充填された選択酸化部24と、酸化力
の強い貴金属触媒(例えば、Ru触媒やPt触媒等)を
担持した担体が充填された部分酸化部26と、制御装置
38とを備える。
【0014】改質器22と選択酸化部24とは連絡管2
3により接続されている。この連絡管23には、連絡管
23内の一酸化炭素濃度を検出するCOセンサ32が設
置されており、その下流には、ブロア33からの酸素を
含有する酸化ガス(例えば、空気等)を連絡管23内に
導入する導入管33aが接続されている。また、選択酸
化部24と部分酸化部26とは連絡管25により接続さ
れている。この連絡管25にも、連絡管25内の一酸化
炭素濃度を検出するCOセンサ34が設置されており、
その下流には、ブロア35からの酸化ガスを連絡管25
内に導入する導入管35aが接続されている。なお、C
Oセンサ32,34およびブロア33,35は、制御装
置38に接続されている。
【0015】改質器22は、メタノールタンク12から
のメタノールと水タンク14からの水との供給を受け
て、上述した式(1)および式(2)に示された反応に
より、水素と一酸化炭素とを含有する改質ガスを生成す
る。改質器22は、充填された触媒による反応に適した
温度、例えば、触媒としてCu−Zn触媒を用いた場合
には250℃ないし300℃に保たれる。なお、改質器
22の容積は、充填される触媒の種類と、生成する改質
ガス中の一酸化炭素濃度と、改質ガスの時間当たり生成
量とによって定まるものである。実験では、触媒として
Cu−Zn触媒を用いて、1分間にメタノール100m
lと水100mlとを改質し、改質ガス中の一酸化炭素
濃度を1%とするのに、改質器22の容積は12リット
ルであった。
【0016】選択酸化部24は、改質器22で生成され
た改質ガスと酸素を含有する酸化ガス(例えば、空気
等)との供給を受けて、水素の存在下で改質ガス中の一
酸化炭素を選択的に酸化し、改質ガスを一酸化炭素濃度
の低い低CO濃度改質ガスとする。選択酸化部24は、
充填される触媒による反応に適した温度、例えば、触媒
としてAu/Fe23触媒を用いた場合には60℃ない
し120℃好ましくは80℃ないし100℃に保たれ
る。選択酸化部24の容積は、充填される触媒の種類
と、改質ガスの一酸化炭素濃度と、改質ガスの時間当た
りの導入量と、低CO濃度改質ガス中の一酸化炭素濃度
とによって定まるものである。実験では、触媒としてA
u/Fe2O3触媒を用いて、1分間にメタノール100
mlと水100mlとから生成される一酸化炭素濃度が
1%の改質ガスを導入し、低CO濃度改質ガス中の一酸
化炭素濃度を0.1%(1000ppm)とするのに、
選択酸化部24の容積は2リットルであった。
【0017】部分酸化部26は、選択酸化部24からの
低CO濃度改質ガスと酸化ガスとを導入し、低CO濃度
改質ガス中の一酸化炭素を酸化し、低CO濃度改質ガス
を一酸化炭素濃度の極めて低い燃料ガスとする。部分酸
化部26は、充填される触媒による反応に適した温度、
例えば、触媒としてRu触媒を用いた場合には60℃な
いし200℃好ましくは80℃ないし100℃に保たれ
る。部分酸化部26に充填される触媒は、選択酸化部2
4に充填される触媒に比して、水素の酸化反応に対し一
酸化炭素の酸化反応を優先する程度が低いので、部分酸
化部26では、若干の水素も酸化される。部分酸化部2
6の容積は、充填される触媒の種類と、導入される低C
O濃度改質ガス中の一酸化炭素濃度と、低CO濃度改質
ガスの時間当たりの導入量と、燃料ガスに許容される一
酸化炭素濃度とにより定まるが、部分酸化部26に充填
される触媒は、酸化力の強い触媒なので、容積を定める
ファクタに基づく変化は小さく、その容積も小さい。実
験では、触媒としてRu触媒を用いて、1分間にメタノ
ール100mlと水100mlとから生成される一酸化
炭素濃度が0.1%の低CO濃度改質ガスを導入し、燃
料ガスに許容される一酸化炭素濃度を5ppmとするの
に、部分酸化部26の容積は0.5リットルであった。
【0018】制御装置38は、図2に示すようにマイク
ロコンピュータを中心とする論理演算回路として構成さ
れ、詳しくは、予め設定された制御プログラムに従って
ブロア33およびブロア35の運転を制御するための各
種演算処理を実行するCPU38a、CPU38aで各
種演算処理を実行するのに必要な制御プログラムや制御
データ等が予め格納されたROM38b、同じくCPU
38aで各種演算処理を実行するのに必要な各種データ
が一時的に読み書きされるRAM38c、COセンサ3
2およびCOセンサ34からの検出信号を入力する入力
処理回路38d、CPU38aでの演算結果に応じてブ
ロア33およびブロア35に駆動信号を出力する出力処
理回路38e等を備えている。
【0019】燃料電池40は、電解質層42と燃料極4
4と酸素極46からなる図示しない単電池を複数積層し
て構成されている。燃料極44には、燃料改質装置20
からの燃料ガスの供給管27が接続されており、酸素極
46には、ブロア48からの酸化ガスの供給管48aが
接続されている。燃料電池40は、燃料極44に供給管
27から燃料ガスが供給され、酸素極46に供給管48
aから酸化ガスが供給されることにより、上述の反応に
より化学エネルギを直接電気エネルギに変換する。
【0020】こうして構成された燃料電池システム10
の運転が開始されると燃料改質装置20の制御装置38
では、所定時間毎(例えば、10msec毎)に図3に
例示するブロア33の運転制御ルーチンが実行される。
本ルーチンが実行されると、CPU38aは、まず、C
Oセンサ32により検出される連絡管23内の改質ガス
中の一酸化炭素濃度を入力処理回路38dを介して読み
込む処理を実行する(ステップS100)。読み込んだ
一酸化炭素濃度からブロア33から導入管33aを介し
て導入される酸化ガスの導入量を計算する(ステップS
110)。酸化ガスの導入量は、改質ガス中の一酸化炭
素濃度をすべて酸化するのに必要な酸素量以上の酸素を
含有する量として計算される。実施例では、モル比で
[O2 ]/[CO]が値0.5ないし値2好ましくは値
0.5ないし値1となる酸素量を含有する酸化ガスの導
入量とした。
【0021】次に、CPU38aは、計算した酸化ガス
の導入量となるよう出力処理回路38eを介してブロア
33に駆動信号を出力して(ステップS120)、本ル
ーチンを終了する。こうして連絡管23に改質ガス中の
一酸化炭素濃度に対応した酸化ガスが導入され、改質ガ
ス中の一酸化炭素は選択酸化部24で酸化される。
【0022】また、制御装置38では、所定時間毎(例
えば10msec毎)に図3に例示したブロア33の運
転制御ルーチンと同一のフローチャートで示されるブロ
ア35の運転制御ルーチンが実行される。即ち、ブロア
35の運転制御ルーチンが実行されると、CPU38a
により、COセンサ34が検出する連絡管25内の一酸
化炭素濃度を読み込み(ステップS100)、読み込ん
だ一酸化炭素濃度からブロア35から導入管35aを介
して導入される酸化ガスの導入量を計算する(ステップ
S110)。酸化ガスの導入量は、選択酸化部24から
の低CO濃度改質ガス中の一酸化炭素濃度をすべて酸化
するのに必要な酸素量以上の酸素を含有する量として計
算される。実施例では、モル比で[O2 ]/[CO]が
値0.5ないし値5好ましくは値1ないし値3となる酸
素量を含有する酸化ガスの導入量とした。連絡管25に
おける酸素の導入量が連絡管23における導入量より多
く設定しているのは、部分酸化部26では、一酸化炭素
を選択的に酸化するのではなく、一酸化炭素の酸化と共
に少量の水素をも酸化するので、確実に一酸化炭素濃度
を低下させるためである。
【0023】次に、CPU38aは、計算した酸化ガス
の導入量となるよう出力処理回路38eを介してブロア
35に駆動信号を出力して(ステップS120)、本ル
ーチンを終了する。こうして連絡管25に改質ガス中の
一酸化炭素濃度に対応した酸化ガスが導入され、低CO
濃度改質ガス中の一酸化炭素は部分酸化部26で酸化さ
れる。
【0024】なお、実施例の燃料改質装置20の一例で
ある上述の実験での全容積、即ち、1分間にメタノール
100mlと水100mlとを供給し、改質器22で一
酸化炭素濃度が1%の改質ガスを生成し、導入管33a
からモル比で[O2 ]/[CO]が値0.5となる量の
酸化ガスを導入し、選択酸化部24で一酸化炭素濃度が
1000ppmの低CO濃度改質ガスとし、導入管33
aからモル比で[O2]/[CO]が値3となる量の酸
化ガスを導入し、部分酸化部26で一酸化炭素濃度が5
ppm以下の燃料ガスとするのに必要な全容積は、1
4.5リットルであった。また、この条件では、部分酸
化部26で消費された水素量は、改質器22で生成した
水素量の0.4%であった。一方、従来の改質器とシフ
ト部とからなる燃料改質装置(以下「従来例の装置」と
いう。)では、1分間にメタノール100mlと水10
0mlとを改質して一酸化炭素濃度が1000ppm程
度の燃料ガスを得るのに必要な全容積は、25リットル
であった。
【0025】以上説明した実施例の燃料電池システム1
0に用いた燃料改質装置20によれば、従来例の装置に
おけるシフト部に代えて、水素の存在下で一酸化炭素を
選択的に酸化する触媒を担持した担体を充填した選択酸
化部24と、酸化力の強い貴金属触媒を担持した担体が
充填された部分酸化部26とを備えたことにより、装置
を小型化することができる。したがって、移動車両へ搭
載する場合等の限られたスペースに設置するのが容易に
なる。また、燃料改質装置20が小型化することによ
り、短時間で燃料ガスを生成することができるので、燃
料電池40の運転開始に要する時間を短くすることがで
きる。さらに、燃料改質装置20が小型化することによ
り、燃料電池40の運転停止時の燃料改質装置20内に
滞留する燃料ガスや改質ガスなどの処理も短時間で行な
うことができる。
【0026】また、改質ガスおよび低CO濃度改質ガス
中の一酸化炭素濃度を測定し、改質ガスおよび低CO濃
度改質ガス中の一酸化炭素の酸化に必要な酸素量に対応
した酸化ガスの導入量を演算し、この演算結果に応じて
酸化ガスを導入するブロア33およびブロア35を駆動
制御するので、部分酸化部26での水素の消費量を低減
することができ、運転効率を高くすることができる。
【0027】なお、実施例の燃料電池システム10に用
いた燃料改質装置20では、連絡管25にCOセンサ3
4を設置すると共に、その下流にブロア35からの酸化
ガスを導入する導入管35aを接続したが、図4に示す
燃料電池システム100に用いる燃料改質装置120よ
うに、連絡管25にCOセンサ34,ブロア35および
導入管35aを設けない構成も好適である。この場合、
制御装置138で実行されるブロア33の運転制御ルー
チンの酸化ガスの導入量の計算(ステップS110)で
は、部分酸化部26での酸化反応に必要な酸化ガスの導
入量をも含めて計算される。実験では、モル比で[O
2 ]/[CO]が値1ないし値3好ましくは値1.5な
いし値2.5となる酸素量を含有する酸化ガスの導入量
とすることができるのが確かめられた。この構成とすれ
ば、COセンサ34,ブロア35および35aを設けな
いので、構成をシンプルなものとすることができる。ま
た、ブロア33の運転制御のみでよいので、制御も容易
になる。なお、この構成とした場合、実施例の実験と同
じ条件とした装置で導入管33aからモル比で[O2
/[CO]が値2となる量の酸化ガスを導入した場合、
部分酸化部26で消費される水素量は、改質器22で生
成される水素量の4%であった。
【0028】実施例では、従来例の装置が備えるシフト
部は備えないが、シフト部を備え、その後段に選択酸化
部24および部分酸化部26を設置する構成でも差し支
えない。また、実施例では、一酸化炭素を酸化する部分
として選択酸化部24と部分酸化部26の2段とした
が、3段あるいはそれ以上としてもよい。
【0029】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、例えば、燃料電池以外の水素消費機関へ燃料ガスを
供給する燃料改質装置に適用する構成など、本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において、種々なる態様で実施し
得ることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の燃料改質装
置によれば、前段ほど水素の酸化反応に対し一酸化炭素
の酸化反応を優先する触媒を備えた酸化部としたので、
一酸化炭素の酸化反応に伴う水素の酸化反応を極力少な
くすることができ、一酸化炭素濃度の極めて低い水素リ
ッチな燃料ガスを生成することができる。しかも、各段
で備える触媒を一酸化炭素の酸化反応速度の速いものと
すれば、装置の小型化を図ることができ、移動車両へ搭
載する場合等の限られたスペースへの設置が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例の燃料改質装置20を
備えた燃料電池システム10の構成の概略を例示するブ
ロック図である。
【図2】制御装置38を中心とした電気的な接続関係を
示したブロック図である。
【図3】制御装置38で実行されるブロア33の運転制
御ルーチンを例示するフローチャートである。
【図4】実施例の燃料電池システム10の変形例である
燃料改質装置120を備えた燃料電池システム100の
構成の概略を例示するブロック図である。
【符号の説明】
10…燃料電池システム 12…メタノールタンク 14…水タンク 20…燃料改質装置 22…改質器 23…連絡管 24…選択酸化部 25…連絡管 26…部分酸化部 27…供給管 32,34…COセンサ 33,35…ブロア 33a,35a…導入管 38…制御装置 38a…CPU 38b…ROM 38c…RAM 38d…入力処理回路 38e…出力処理回路 40…燃料電池 42…電解質層 44…燃料極 46…酸素極 48…ブロア 48a…供給管 100…燃料電池システム 120…燃料改質装置 138…制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタノールと水とから水素と一酸化炭素
    とを含有する改質ガスを生成する改質部と、該改質ガス
    と酸素とを導入し該改質ガス中の一酸化炭素を酸化する
    酸化部とを備える燃料改質装置であって、 前記酸化部は、少なくとも2段からなり、前段ほど水素
    の酸化反応に対し一酸化炭素の酸化反応を優先する触媒
    を備えてなる燃料改質装置。
  2. 【請求項2】 前記酸化部は、前記少なくとも2段の各
    段に各々前記酸素を導入する手段である請求項1記載の
    燃料改質装置。
JP6330208A 1994-12-05 1994-12-05 燃料改質装置 Pending JPH08157201A (ja)

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JP6330208A JPH08157201A (ja) 1994-12-05 1994-12-05 燃料改質装置

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JP6330208A JPH08157201A (ja) 1994-12-05 1994-12-05 燃料改質装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6299853B1 (en) 1998-10-13 2001-10-09 Xcellsis Gmbh Method and apparatus for operating a reformer/co oxidation unit
US6977002B2 (en) 2001-07-27 2005-12-20 Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. Fuel reforming apparatus and the method of starting it

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