JPH08156897A - 舵面構造 - Google Patents
舵面構造Info
- Publication number
- JPH08156897A JPH08156897A JP30196394A JP30196394A JPH08156897A JP H08156897 A JPH08156897 A JP H08156897A JP 30196394 A JP30196394 A JP 30196394A JP 30196394 A JP30196394 A JP 30196394A JP H08156897 A JPH08156897 A JP H08156897A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- surface structure
- outer plate
- mounting
- carbon
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Connection Of Plates (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 強度低下を生じることなくカーボン/カーボ
ン複合材製部材に取付金具を取り付け得るようにして、
高温環境における耐荷能力の高い舵面構造を提供する。 【構成】 カーボン/カーボン複合材製の外板、リブ、
及び桁、並びにニッケル合金等の耐熱金属製の取付金具
からなり、前記取付金具が構造体の内部まで伸び、前記
リブに対してボルトによって結合され、前記外板と取付
金具との間には断熱材が介装されている。
ン複合材製部材に取付金具を取り付け得るようにして、
高温環境における耐荷能力の高い舵面構造を提供する。 【構成】 カーボン/カーボン複合材製の外板、リブ、
及び桁、並びにニッケル合金等の耐熱金属製の取付金具
からなり、前記取付金具が構造体の内部まで伸び、前記
リブに対してボルトによって結合され、前記外板と取付
金具との間には断熱材が介装されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は宇宙往還機に適用される
舵面構造に関するものである。高荷重、高温度に曝され
る場合の一般的な航空機の舵面構造に適用可能である。
舵面構造に関するものである。高荷重、高温度に曝され
る場合の一般的な航空機の舵面構造に適用可能である。
【0002】
【従来の技術】曝される環境が1000℃以上の超高温
となる場合、構造材料としては、カーボン/カーボン複
合材(略称C/C材、以下この略称を用いて説明する)
が適している。しかしC/C材を主要構造部材とした舵
面構造の従来技術は無い。したがって、図4には、従来
の金属材料を用いた航空機の舵面の主要部をC/C材で
置きかえた場合の舵面構造の分解斜視図を、従来技術の
例として示す。
となる場合、構造材料としては、カーボン/カーボン複
合材(略称C/C材、以下この略称を用いて説明する)
が適している。しかしC/C材を主要構造部材とした舵
面構造の従来技術は無い。したがって、図4には、従来
の金属材料を用いた航空機の舵面の主要部をC/C材で
置きかえた場合の舵面構造の分解斜視図を、従来技術の
例として示す。
【0003】図4において、11は外板、12はリブ、
13は桁であり、これらのものはC/C材で作られ、組
立てられる。14は取付金具であり、耐熱金属(Ni合
金等)で作られ、桁13にファスナを用いて結合され
る。
13は桁であり、これらのものはC/C材で作られ、組
立てられる。14は取付金具であり、耐熱金属(Ni合
金等)で作られ、桁13にファスナを用いて結合され
る。
【0004】C/C材は、耐熱温度が約1700℃と非
常に高く、超高温環境に曝される外板等に用いるには適
した材料である。しかし、強度特性は悪く、荷重レベル
の高い部位への適用は困難である。Ni合金等の耐熱金
属は、耐熱温度は800℃程度であるが、強度特性は良
く、比較的高温に曝され、荷重レベルの高い部位への適
用に適した材料である。
常に高く、超高温環境に曝される外板等に用いるには適
した材料である。しかし、強度特性は悪く、荷重レベル
の高い部位への適用は困難である。Ni合金等の耐熱金
属は、耐熱温度は800℃程度であるが、強度特性は良
く、比較的高温に曝され、荷重レベルの高い部位への適
用に適した材料である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4に示した従来の技
術においては、強度の低いC/C材からなり、荷重が集
中する取付部近傍の耐荷能力に限界がある。特に図4に
示すように、桁3に取付金具4がファスナで結合される
場合にはその取付部分が強度的に弱くなり、耐荷能力は
低くなる。
術においては、強度の低いC/C材からなり、荷重が集
中する取付部近傍の耐荷能力に限界がある。特に図4に
示すように、桁3に取付金具4がファスナで結合される
場合にはその取付部分が強度的に弱くなり、耐荷能力は
低くなる。
【0006】本発明は従来技術の欠点を解消し、強度低
下を生じることなく、C/C材製部材に取付金具を取り
付け得るようにした、耐荷能力の高い舵面構造を提供し
ようとするものである。
下を生じることなく、C/C材製部材に取付金具を取り
付け得るようにした、耐荷能力の高い舵面構造を提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
したものであって、カーボン/カーボン複合材製の外
板、リブ、及び桁、並びにニッケル合金等の耐熱金属製
の取付金具からなり、前記取付金具が構造体の内部まで
伸び、前記リブに対してボルトによって結合され、前記
外板と取付金具との間には断熱材が介装されていること
を特徴とする舵面構造に関するものである。
したものであって、カーボン/カーボン複合材製の外
板、リブ、及び桁、並びにニッケル合金等の耐熱金属製
の取付金具からなり、前記取付金具が構造体の内部まで
伸び、前記リブに対してボルトによって結合され、前記
外板と取付金具との間には断熱材が介装されていること
を特徴とする舵面構造に関するものである。
【0008】
【作用】本発明は上記構成となっているので、取付金具
の取付部において、構造上の強度が部分的に低くなるこ
とを避けることができ、即ち、荷重が部分的に集中する
ことが減り、舵面としての耐荷能力が向上する。また、
超高温に曝されるのはカーボン/カーボン複合材のみ
で、取付金具は断熱材で隔離されているため、耐熱温度
以下に保つことがてきる。
の取付部において、構造上の強度が部分的に低くなるこ
とを避けることができ、即ち、荷重が部分的に集中する
ことが減り、舵面としての耐荷能力が向上する。また、
超高温に曝されるのはカーボン/カーボン複合材のみ
で、取付金具は断熱材で隔離されているため、耐熱温度
以下に保つことがてきる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る舵面構造の分
解斜視図である。図において、1は外板、2はリブ、3
は桁、4は取付金具、6は取付金具4をリブ2に取付け
るためのボルトである。取付金具4は、外板1、リブ
2、桁3からなる構造体の内部まで延ばした形状となっ
ている。また図では2本のボルト6で結合される例を示
しているが、荷重の大きさによりボルト本数を増やすこ
とは可能である。外板1、リブ2、桁3は超高温(13
00℃以上)に耐えることができるC/C材を使用し、
取付金具4は耐熱合金としてNi合金を用いる。
解斜視図である。図において、1は外板、2はリブ、3
は桁、4は取付金具、6は取付金具4をリブ2に取付け
るためのボルトである。取付金具4は、外板1、リブ
2、桁3からなる構造体の内部まで延ばした形状となっ
ている。また図では2本のボルト6で結合される例を示
しているが、荷重の大きさによりボルト本数を増やすこ
とは可能である。外板1、リブ2、桁3は超高温(13
00℃以上)に耐えることができるC/C材を使用し、
取付金具4は耐熱合金としてNi合金を用いる。
【0010】図2に、桁3の側から見た断面図(図1の
A−A断面図)を示す。図において、5は断熱材であ
る。ここに示すように取付金具4と外板1は接触させな
いように配置し、その間に断熱材5を配置する。この理
由は、外板1は空力加熱により超高温に加熱されるのに
対し、取付金具4はその温度に耐えることができないた
めであり、断熱材5により取付金具4が耐熱温度以上に
なるよう保持する。
A−A断面図)を示す。図において、5は断熱材であ
る。ここに示すように取付金具4と外板1は接触させな
いように配置し、その間に断熱材5を配置する。この理
由は、外板1は空力加熱により超高温に加熱されるのに
対し、取付金具4はその温度に耐えることができないた
めであり、断熱材5により取付金具4が耐熱温度以上に
なるよう保持する。
【0011】図3は取付金具4の側面を見た断面図(図
1のB−B断面図)である。外板1に負荷された荷重は
リブ2に伝わりボルト6のせん断荷重により取付金具4
に伝達される。図3のボルト6の間隔からわかるよう、
比較的広い範囲に分散されて荷重が伝達されるため高い
荷重にも耐えることができる。図4の従来の場合には、
取付金具4の結合部の狭い範囲での荷重伝達となり、高
荷重に耐えることは難しかった。
1のB−B断面図)である。外板1に負荷された荷重は
リブ2に伝わりボルト6のせん断荷重により取付金具4
に伝達される。図3のボルト6の間隔からわかるよう、
比較的広い範囲に分散されて荷重が伝達されるため高い
荷重にも耐えることができる。図4の従来の場合には、
取付金具4の結合部の狭い範囲での荷重伝達となり、高
荷重に耐えることは難しかった。
【0012】本実施例の舵面構造は、強度特性は低いが
耐熱性のあるC/C材と強度特性が良く、耐熱性がC/
C材より劣る耐熱合金を組み合せ、従来以上の耐荷能力
を有する舵面構造となっている。舵面構造と取付金具4
は舵面内部の比較的広い範囲で結合されているため荷重
が分散されて取付金具4に伝わり荷重集中が低減でき
る。取付部近傍のボルト数が減少することにより構造的
に強くなり耐荷能力が向上する。超高温となる外板と取
付金具は接触せずその間には断熱材5が配置されている
為、取付金具4は耐熱温度以下に保つことができる。
耐熱性のあるC/C材と強度特性が良く、耐熱性がC/
C材より劣る耐熱合金を組み合せ、従来以上の耐荷能力
を有する舵面構造となっている。舵面構造と取付金具4
は舵面内部の比較的広い範囲で結合されているため荷重
が分散されて取付金具4に伝わり荷重集中が低減でき
る。取付部近傍のボルト数が減少することにより構造的
に強くなり耐荷能力が向上する。超高温となる外板と取
付金具は接触せずその間には断熱材5が配置されている
為、取付金具4は耐熱温度以下に保つことができる。
【0013】
【発明の効果】本発明の舵面構造は、カーボン/カーボ
ン複合材製の外板、リブ、及び桁、並びにニッケル合金
等の耐熱金属製の取付金具からなり、前記取付金具が構
造体の内部まで伸び、前記リブに対してボルトによって
結合され、前記外板と取付金具との間には断熱材が介装
されているので、強度低下を生じることなくカーボン/
カーボン複合材製部材に取付金具を取り付けることがで
き、高温環境における耐荷能力の高い舵面構造を提供す
ることができる。
ン複合材製の外板、リブ、及び桁、並びにニッケル合金
等の耐熱金属製の取付金具からなり、前記取付金具が構
造体の内部まで伸び、前記リブに対してボルトによって
結合され、前記外板と取付金具との間には断熱材が介装
されているので、強度低下を生じることなくカーボン/
カーボン複合材製部材に取付金具を取り付けることがで
き、高温環境における耐荷能力の高い舵面構造を提供す
ることができる。
【図1】本発明の一実施例に係る舵面構造の分解斜視
図。
図。
【図2】上記実施例の、桁の側から見た断面図(図1の
A−A断面図)。
A−A断面図)。
【図3】上記実施例の、取付金具の側面を見た断面図
(図1のB−B断面図)。
(図1のB−B断面図)。
【図4】従来技術による舵面構造の分解斜視図。
1 外板 2 リブ 3 桁 4 取付金具 5 断熱材 6 ボルト
Claims (1)
- 【請求項1】 カーボン/カーボン複合材製の外板、リ
ブ、及び桁、並びにニッケル合金等の耐熱金属製の取付
金具からなり、前記取付金具が構造体の内部まで伸び、
前記リブに対してボルトによって結合され、前記外板と
取付金具との間には断熱材が介装されていることを特徴
とする舵面構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30196394A JPH08156897A (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | 舵面構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30196394A JPH08156897A (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | 舵面構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08156897A true JPH08156897A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=17903238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30196394A Withdrawn JPH08156897A (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | 舵面構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08156897A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010524771A (ja) * | 2007-04-26 | 2010-07-22 | エアバス・オペレーションズ・ゲーエムベーハー | 航空機胴体の構造 |
CN104859869A (zh) * | 2015-02-12 | 2015-08-26 | 上海卫星装备研究所 | 航天器高温隔热屏的安装方法 |
-
1994
- 1994-12-06 JP JP30196394A patent/JPH08156897A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010524771A (ja) * | 2007-04-26 | 2010-07-22 | エアバス・オペレーションズ・ゲーエムベーハー | 航空機胴体の構造 |
CN104859869A (zh) * | 2015-02-12 | 2015-08-26 | 上海卫星装备研究所 | 航天器高温隔热屏的安装方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3008551A (en) | Structural panel construction | |
US10411365B2 (en) | Ground connection for an aluminium component | |
JPH08156897A (ja) | 舵面構造 | |
US3024300A (en) | Vacuum seal for electron tubes | |
JP6620020B2 (ja) | 複合部材 | |
US4650385A (en) | Daze fasteners | |
US2444276A (en) | Shear-resisting joint element | |
CA2409086A1 (en) | Metal matrix composite | |
US2384409A (en) | Airfoil structure for aircraft | |
JPH0138338Y2 (ja) | ||
JP3284498B2 (ja) | トラス部材 | |
JPH07156888A (ja) | 複合材フィッティング | |
JPS6134318Y2 (ja) | ||
JP2874335B2 (ja) | 自動車用シート装置 | |
JP2002504976A (ja) | 操縦可能ノズルを作動する部材のためのアンカー・デバイス | |
JORTNER | Thermostructural behavior of carbon-carbon composites; Proceedings of the Symposium, Anaheim, CA, Dec. 7-12, 1986 | |
Tsoi et al. | Cold Welding of Structural Members From Aluminum Alloys | |
JPH0624159U (ja) | 山形鋼を用いた十字形組立柱の継ぎ手構造 | |
JPS586964Y2 (ja) | サンドイツチパネルの継手部材 | |
JPH0720446Y2 (ja) | シリンダ | |
JPS6030538Y2 (ja) | 低温配管用アンカ−サポ−ト | |
JPS6334173Y2 (ja) | ||
SU1661488A1 (ru) | Многор дное срезное соединение деталей | |
Faircloth Jr et al. | Finite Element Analysis of the Thermally Induced Stresses in a 24 In. Diameter Graphite Electrode-Nipple Joint | |
Stein et al. | Proceedings of the Symposium on Welding, Bonding, and Fastening |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020305 |