JPH08156577A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH08156577A
JPH08156577A JP30247494A JP30247494A JPH08156577A JP H08156577 A JPH08156577 A JP H08156577A JP 30247494 A JP30247494 A JP 30247494A JP 30247494 A JP30247494 A JP 30247494A JP H08156577 A JPH08156577 A JP H08156577A
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inlet tank
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Toshiya Nagasawa
聡也 長沢
Etsuo Hasegawa
恵津夫 長谷川
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷凍サイクル内を循環する冷媒の流量が高流
量域に入っても、複数の冷媒流路管52の並列方向の入
口側より奥側に亘って風速分布を形成することにより、
複数の冷媒流路52を通過した空気の吹出温度分布の悪
化を抑える。 【構成】 ダクト2の通風路構造を改良し、遠心式送風
機4を奥側の冷媒流路管52寄りに設置することによ
り、エバポレータ5を構成する冷媒空気熱交換部34の
入口タンクの入口側に接続された冷媒流路管52の方
を、入口タンクの奥側に接続された冷媒流路管52より
も空気が流れ易くした。これにより、入口側の冷媒流路
管52を通過する風速が、奥側の冷媒流路管52を通過
する風速よりも速くなり、乾き度の低い冷媒が流れ込み
易い入口側の冷媒流路管52の方が、乾き度の低い冷媒
が流れ込み難い奥側の冷媒流路管52よりも空気との熱
交換が盛んになるようになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷凍サイクルの冷媒
蒸発器をダクト内に配した空気調和装置に関するもの
で、特に冷媒蒸発器の複数の冷媒流路管の列設方向の中
央より遠心式送風機の設置位置を入口側または出口側に
偏心させて配置したり、遠心式送風機より吐出された空
気を入口側に偏向させて冷媒蒸発器に与えたりする車両
用空気調和装置や建築構造物用空気調和装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】近年、冷媒蒸発器より吹き出す空気の吹
出温度分布の均一化の要望がある。これを達成する1つ
の方法として、各冷媒流路管へ均等に冷媒を分配する方
法があるが、冷媒蒸発器の入口タンク内に流入する冷媒
は膨張弁を通過後の冷媒のため、液成分とガス成分の気
液二相状態であり、乾き度が比較的に大きい。このた
め、入口タンク内から複数の冷媒蒸発流路へ均等に分配
することが困難であった。
【0003】そこで、複数の冷媒流路管の両端部に接続
される一対のタンク内に仕切り板等のセパレータを設け
て、複数の冷媒流路管を2以上の流路管群に分割すると
共に、セパレータで仕切られた流路管群の通路数を減ら
して冷媒を例えば2ターン(前後ターン)、あるいは3
ターン(前後左右ターン)させて、1つの流路管群の複
数の冷媒流路管に冷媒を均一に分配することによって空
気の吹出温度分布を改善するようにした冷媒蒸発器(第
1従来例)が知られている。
【0004】また、例えば特開平5−196321号公
報には、膨張弁より流出した冷媒を冷媒冷媒熱交換部を
通過させて一旦冷却して乾き度を低くした後に、この乾
き度の低い冷媒を、前後ターン方式の冷媒空気熱交換の
入口タンクの側方より内部に流入させて、この入口タン
ク内より複数の冷媒流路管へ冷媒を均等に分配すること
によって空気の吹出温度分布を改善するようにした冷媒
蒸発器(第2従来例)が開示されている。
【0005】なお、第1従来例や第2従来例のような、
入口タンクの入口側に冷媒を流入させ、入口側から奥側
まで順次接続された冷媒流路管の各々に冷媒を分配する
ようにした方式の冷媒蒸発器を備えた空気調和装置にお
いては、入口側の冷媒流路管から奥側の冷媒流路管に亘
って固有の風速分布を持たないように、ダクトの通風路
形状や送風機の回転速度を調整している。このように、
複数の冷媒蒸発流路の各々に均一な風速の空気を当てる
ことで、複数の冷媒流路管内を流れる冷媒と空気とを熱
交換させて冷媒を蒸発させ、空気を冷却することにより
室内を冷房していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、第1従来例
および第2従来例を備えた空気調和装置、特に車両用空
気調和装置においては、例えば冷媒圧縮機をエンジンに
より回転駆動する場合に、エンジンが2000rpm
(主に定常走行時のエンジン回転数)に達すると、冷凍
サイクル内を循環する冷媒が高流量域(例えば120k
g/h以上の流量域)に入る。そして、このような高流
量域に入ると、吹出温度分布を解消する構造を備えた冷
媒蒸発器であっても、冷媒蒸発器の入口タンク内の圧力
損失が増大することにより、入口タンクの入口側から奥
側へ遠くなる程、冷媒が届かなくなってしまう。
【0007】これにより、複数の冷媒流路管のうちの入
口側から奥側へ向かって遠くなる程、冷媒が流れ難くな
るので、入口側の冷媒流路管の周囲を通過する空気の冷
却性能と奥側の冷媒流路管の周囲を通過する空気の冷却
性能とに差が生じる。すなわち、入口側の冷媒流路管の
周囲を通過した空気の吹出温度と奥側の冷媒流路管の周
囲を通過した空気の吹出温度とに温度差が生じることに
より、吹出温度分布が悪化するという問題が生じてい
る。
【0008】この発明の目的は、冷媒の流量が高流量域
に入っても、複数の冷媒流路管の各々に風速分布を形成
することにより、複数の冷媒流路管を通過した空気の吹
出温度分布の悪化を抑えることが可能な空気調和装置を
提供することにある。また、入口タンクの入口側に接続
される冷媒流路管内の圧力損失の増加を抑えて冷媒を流
れ易くすることが可能な空気調和装置を提供することに
ある。そして、入口タンク内に流入する冷媒を液単相化
して冷媒の分配性能を向上することが可能な空気調和装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、乾き度の低い冷媒が流入する入口側から奥側に向か
って延長された入口タンク、およびこの入口タンクの入
口側から奥側に亘って並列して接続され、前記入口タン
クより流入した冷媒を空気と熱交換させて蒸発させる複
数の冷媒流路管を有する冷媒蒸発器と、内部に前記複数
の冷媒流路管を収納するダクトと、このダクト内におい
て、前記複数の冷媒流路管を経て室内へ向かう空気流を
発生させる送風手段と、前記入口タンクの入口側に接続
される冷媒流路管に当たる空気速度を、前記入口タンク
の奥側に接続される冷媒流路管に当たる空気速度よりも
速くする風速分布形成手段とを備えた技術手段を採用し
た。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の空気調和装置に加えて、前記入口タンクの入口側に接
続される冷媒流路管に当たる風速と前記入口タンクの奥
側に接続される冷媒流路管に当たる風速との風速比は、
入口側の風速をVmax 、奥側の風速をVmin としたと
き、 1.1≦(Vmax /Vmin )≦1.5 を満足する技術手段を採用した。請求項3に記載の発明
は、請求項1または請求項2に記載の空気調和装置に加
えて、前記冷媒蒸発器は、前記入口タンク、前記複数の
冷媒流路管、および前記複数の冷媒流路管より流出した
冷媒を集合させる出口タンクを有する冷媒空気熱交換部
と、内部を膨張弁より前記出口タンクへ向かう冷媒が流
れる入口側冷媒通路、および内部を前記出口タンクより
冷媒圧縮機へ向かう冷媒が流れる出口側冷媒通路を有
し、前記入口側冷媒通路内を流れる冷媒と前記出口側冷
媒通路内を流れる冷媒とを熱交換させる冷媒冷媒熱交換
部と、この冷媒冷媒熱交換部の入口側冷媒通路と前記冷
媒空気熱交換部の入口タンクとの間に設けられた絞り部
とを備えた技術手段を採用した。請求項4に記載の発明
は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の空気調
和装置に加えて、前記風速分布形成手段は、前記ダクト
に一体または別体で設けられ、前記送風手段の作動によ
り発生する風を、前記入口タンクの奥側に接続される冷
媒流路管よりも前記入口タンクの入口側に接続される冷
媒流路管側に偏向させる偏向手段である技術手段を採用
した。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の空気調和装置に加えて、前記風速分布形成手段は、前
記送風手段であって、前記複数の冷媒流路管の並列方向
の中央部よりも、前記入口タンクの入口側に接続される
冷媒流路管側に偏るように設置された送風機である技術
手段を採用した。請求項6に記載の発明は、請求項4に
記載の空気調和装置に加えて、前記風速分布形成手段
は、前記送風手段であって、前記複数の冷媒流路管の並
列方向の中央部よりも、前記入口タンクの奥側に接続さ
れる冷媒流路管側に偏るように設置された送風機である
技術手段を採用した。請求項7に記載の発明は、請求項
1ないし請求項3のいずれかに記載の空気調和装置に加
えて、前記風速分布形成手段は、前記送風手段であっ
て、前記入口タンクの奥側に接続される冷媒流路管を経
て室内へ向かう空気流を発生させる奥側用送風機、およ
び前記入口タンクの入口側に接続される冷媒流路管を経
て室内へ向かう空気流を発生させ、前記奥側用送風機よ
りも送風量の大きい入口側用送風機よりなる技術手段を
採用した。
【0012】請求項8に記載の発明は、冷媒が流入する
入口タンク、およびこの入口タンクに並列して接続さ
れ、前記入口タンクより流入した冷媒を空気と熱交換さ
せて蒸発させる複数の冷媒流路管を有する冷媒蒸発器
と、内部に前記複数の冷媒流路管を収納するダクトと、
前記複数の冷媒流路管を経て室内へ向かう空気流を発生
させる送風手段と、前記入口タンクより乾き度の低い冷
媒が主に流入する冷媒流路管に当たる空気速度を、前記
入口タンクより乾き度の高い冷媒が主に流入する冷媒流
路管に当たる空気速度よりも速くする風速分布形成手段
とを備えた技術手段を採用した。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、冷媒の流量が
高流量域に入り、入口タンク内の圧力損失が増加する
と、仮に吹出温度分布を解消する構造を施した冷媒蒸発
器であっても、乾き度の低い冷媒は、入口タンクの入口
側に接続された冷媒流路管に流れ込み易く、入口タンク
の奥側に接続された冷媒流路管に流れ込み難くなる。
【0014】このとき、送風手段の作動によってダクト
内に発生した風は、風速分布形成手段によって、入口タ
ンクの入口側に接続される冷媒流路管に当たる空気速度
が、入口タンクの奥側に接続される冷媒流路管に当たる
空気速度よりも速くなる。すなわち、入口側の冷媒流路
管に当たる空気量が奥側の冷媒流路管に当たる空気量よ
りも大きくなるので、冷媒が流れ込み易い入口側の冷媒
流路管にて空気との熱交換が盛んに行われ、冷媒が流れ
込み難い奥側の冷媒流路管にて空気との熱交換が抑えら
れる。これにより、入口側の冷媒流路管より吹き出す空
気の吹出温度と奥側の冷媒流路管より吹き出す空気の吹
出温度が近い値となる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、入口タン
クの入口側に接続される冷媒流路管に当たる風速と入口
タンクの奥側に接続される冷媒流路管に当たる風速との
風速比が1.1倍より小さくなると、吹出温度分布の抑
制効果が薄れるからである。また、その風速比が1.5
倍より大きくなると、入口側の冷媒流路管にて冷媒と空
気との熱交換がより盛んに行われ、冷媒の蒸発気化によ
る冷媒流路管内の圧力損失の増加により流れ難くなるか
らである。
【0016】請求項8に記載の発明によれば、冷媒の流
量が高流量域に入り、入口タンク内の圧力損失が増加す
ると、仮に吹出温度分布を解消する構造を施した冷媒蒸
発器であっても、乾き度の低い冷媒は、入口タンクの一
方側に接続された冷媒流路管に流れ込み易く、入口タン
クの他方側に接続された冷媒流路管に流れ込み難くな
る。一般に、乾き度の低い冷媒が入口タンク内に流入し
た場合、乾き度の低い冷媒は、入口タンクの入口側に接
続される冷媒流路管に流れ込み易く、入口タンクの奥側
に接続される冷媒流路管に流れ込み難い。また、乾き度
の高い冷媒が入口タンク内に流入した場合、乾き度の低
い冷媒は、入口タンクの奥側に接続される冷媒流路管に
流れ込み易く、入口タンクの入口側に接続される冷媒流
路管に流れ込み難い。
【0017】このとき、送風手段の作動によってダクト
内に発生した風は、風速分布形成手段によって、入口タ
ンクの一方側に接続される冷媒流路管に当たる空気速度
が、入口タンクの他方側に接続される冷媒流路管に当た
る空気速度よりも速くなる。すなわち、一方側の冷媒流
路管に当たる空気量が他方側の冷媒流路管に当たる空気
量よりも大きくなるので、冷媒が流れ込み易い一方側の
冷媒流路管にて空気との熱交換が盛んに行われ、冷媒が
流れ込み難い他方側の冷媒流路管にて空気との熱交換が
抑えられる。これにより、一方側の冷媒流路管より吹き
出す空気の吹出温度と他方側の冷媒流路管より吹き出す
空気の吹出温度が近い値となる。
【0018】
【実施例】次に、この発明の空気調和装置を、自動車用
空気調和装置に適用した実施例に基づいて説明する。
【0019】〔第1実施例の構成〕図1ないし図10は
この発明の第1実施例を示したもので、図1は自動車用
空気調和装置の主要部構造を示した図で、図2は自動車
用空気調和装置の冷凍サイクルを示した図である。
【0020】自動車用空気調和装置1は、車室内前方側
に装備したダクト2を有しており、このダクト2内に
は、その風上から風下にかけて、内外気切替ダンパ3、
遠心式送風機4、エバポレータ5、エアミックスダンパ
6、ヒータコア7、デフダンパ8、フェイスダンパ9お
よびフットダンパ10が配設されている。
【0021】内外気切替ダンパ3は、サーボモータ等の
駆動手段により駆動され、ダクト2の外気吸込口11か
ら室外空気(外気)を導入する外気導入モード、内気吸
込口12から室内空気を導入する内気循環モード等の吸
込口切替モードを切り替える内外気切替手段である。
【0022】エバポレータ5は、本発明の冷媒蒸発器で
あって、図1に示したように、所謂冷凍サイクル13の
積層型冷媒蒸発器である。このエバポレータ5は、その
冷凍サイクル13の作動に応じ、遠心式送風機4により
送られてきた空気を冷却する。なお、冷凍サイクル13
は、図2に示したように、エバポレータ5の他に、コン
プレッサ14、コンデンサ15、レシーバ16、温度自
動式膨張弁(以下膨張弁と略す)17および定圧弁18
等を備えている。
【0023】冷凍サイクル13の起動は、コンプレッサ
14の電磁クラッチ(図示せず)への通電(オン)によ
りエンジン(図示せず)の回転力がコンプレッサ14に
伝達されることによって開始される。ここで、コンプレ
ッサ14の駆動手段としては、エンジンの他に電動モー
タを用いても良い。
【0024】コンプレッサ14は、吸入した冷媒を圧縮
して高温、高圧のガス冷媒を吐出する冷媒圧縮機であ
る。コンデンサ15は、冷却ファン19により吹き付け
られる室外空気と高温、高圧のガス冷媒とを熱交換させ
て冷媒を凝縮液化させる冷媒凝縮器である。レシーバ1
6は、ガス冷媒と液冷媒とを気液分離して液冷媒のみ膨
張弁17へ供給する気液分離器、受液器である。
【0025】膨張弁17は、エバポレータ5の冷却能力
を十分に発揮させるためにエバポレータ5の出口で冷媒
の蒸発気化が完了するように、例えばエバポレータ5の
出口での過熱量が一定となるように減圧量および冷媒循
環量を自動的に調節するエキスパンションバルブであ
る。
【0026】この膨張弁17は、図2および図3に示し
たように、金属製のハウジング20内に設けられてい
る。ハウジング20内には、レシーバ16からエバポレ
ータ5内へ冷媒を導く入口側冷媒流路21、およびエバ
ポレータ5からコンプレッサ14へ冷媒を導く出口側冷
媒流路22が形成されている。
【0027】そして、入口側冷媒流路21には膨張弁1
7が内蔵され、出口側冷媒流路22には感温筒23が内
蔵されている。なお、膨張弁17は、ニードル弁(図示
せず)およびダイヤフラム(図示せず)等から構成され
ている。また、ダイヤフラムの一端側に形成されるダイ
ヤフラム室と感温筒23の内部とはキャピラリチューブ
24により連通している。そして、感温筒23は、出口
側冷媒流路22を形成する冷媒配管の外周面に接するよ
うに取り付けられていても良い。また、ハウジング20
の隣には、内部にバイパス流路25を形成するバイパス
配管26が設けられている。
【0028】定圧弁18は、バイパス流路25に取り付
けられている。定圧弁18は、図2および図3に示した
ように、冬期などで冷媒凝縮器の凝縮圧力(高圧圧力)
が所定の圧力(例えば6kg/cm2 G)以下に低下し
た時に開弁して、エバポレータ5内の冷媒冷媒熱交換部
32(入口側冷媒通路41)、固定絞り33を迂回させ
て冷媒空気熱交換部34へ直接冷媒を導く。これは、高
圧圧力が6kg/cm 2 G以下であれば、定圧弁18を
通過する際に減圧した冷媒の乾き度が、冷媒冷媒熱交換
部32で熱交換させた冷媒の乾き度と等しくなるからで
ある。
【0029】エアミックスダンパ6は、ヒータコア7の
風上側に回動自在に取り付けられている。このエアミッ
クスダンパ6は、サーボモータ等の駆動手段により駆動
されて、その開度に応じて、ヒータコア7を通過する空
気量とヒータコア7を迂回する空気量とを調節する。
【0030】ヒータコア7は、エアミックスダンパ6、
ユニットケース74と共にヒータユニットを構成するも
ので、自動車のエンジン冷却水回路からの冷却水の温度
に応じ、エバポレータ5を通ってきた空気を加熱してデ
フダンパ8、フェイスダンパ9およびフットダンパ10
に向け流動させる。
【0031】デフダンパ8、フェイスダンパ9およびフ
ットダンパ10は、吹出口切替箱74内に回動自在に取
り付けられており、それぞれサーボモータ等の駆動手段
により駆動される。これらのデフダンパ8、フェイスダ
ンパ9およびフットダンパ10は、ダクト2の最下流部
に形成されたデフロスタ吹出口27、フェイス吹出口2
8およびフット吹出口29を開閉する吹出口モード切替
手段である。
【0032】デフダンパ8、フェイスダンパ9およびフ
ットダンパ10は、選択的に開閉されることによって、
フェイス吹出口28から乗員の頭胸部に向けて主に冷風
を吹き出させることにより室内冷房を行うフェイスモー
ド、頭寒足熱の心地良い暖房を行うバイレベルモード、
フット吹出口29から乗員の足元に向けて主に温風を吹
き出させることにより室内暖房を行うフットモード、室
内暖房とフロントガラスのくもりの除去を行うフットデ
フモード、フロントガラスのくもりの除去や解氷を行う
デフロスタモード等のように吹出口モードを切り替え
る。
【0033】次にエバポレータ5の詳細を図3ないし図
4に基づいて説明する。なお、図3の図中において、エ
バポレータ5内の液冷媒の部分にハッチングを施した。
このエバポレータ5は、図3および図4に示したよう
に、ジョイントブロック31、冷媒冷媒熱交換部32、
固定絞り33および冷媒空気熱交換部34等から構成さ
れ、後述するダクト2のユニットケース74と共にクー
リングユニットを構成する。
【0034】ジョイントブロック31は、膨張弁17
(入口側冷媒流路21)との接続、コンプレッサ14の
吸入口(出口側冷媒流路22)との接続、およびバイパ
ス配管26(バイパス流路25)との接続を行う接続継
手である。ジョイントブロック31には、膨張弁17よ
り気液二相状態の冷媒をエバポレータ5内に流入させる
ための入口ポート35、過熱蒸気をコンプレッサ14の
吸入口へ向けて流出させるための出口ポート36、バイ
パス配管26より冷媒を冷媒空気熱交換部34へ向けて
流入させるためのバイパスポート37(図4参照)が形
成されている。
【0035】冷媒冷媒熱交換部32は、上流側(入口
側、中間圧側)冷媒と下流側(出口側、低圧側)冷媒と
を熱交換させることにより上流側冷媒を凝縮液化させ、
下流側冷媒を蒸発気化させる積層型冷媒冷媒熱交換器で
ある。この冷媒冷媒熱交換部32は、図4に示したよう
に、ろう付け等の溶接手段により接合され、エンドプレ
ート40の裏面に、同一形状の薄い板状の冷媒冷媒熱交
換プレート(以下第1成形プレートと呼ぶ)38、39
を水平方向に複数積層することによって設けられてい
る。
【0036】第1成形プレート38の表面と第1成形プ
レート39の裏面との間には、入口ポート35より固定
絞り33へ冷媒を送る入口側冷媒液化通路としての入口
側冷媒通路41が形成されている。また、第1成形プレ
ート38の裏面と第1成形プレート39の表面との間に
は、冷媒空気熱交換部34より出口ポート36へ冷媒を
送る出口側冷媒気化通路としての出口側冷媒通路42が
形成されている。
【0037】入口側冷媒通路41は、第1成形プレート
38、39の両端部(図示上下端部)に形成された円形
の入口孔43を通じて連通し、且つジョイントブロック
31の入口ポート35にも連通している。また、出口側
冷媒通路42は、第1成形プレート38、39の両端部
(図示上下端部)に形成された円形の出口孔44を通じ
て連通し、且つジョイントブロック31の出口ポート3
6にも連通している。
【0038】そして、第1成形プレート38、39の両
端部(図示上下端部)には、ジョイントブロック31の
バイパスポート37に連通するバイパス孔45が形成さ
れている。なお、入口側冷媒通路41と出口側冷媒通路
42とは、入口側冷媒通路41内を通過する上流側冷媒
と出口側冷媒通路42内を通過する下流側冷媒との間で
熱交換が行えるように所定距離にわたって近接して配置
しても良い。
【0039】固定絞り33は、本発明の絞り部であっ
て、図4に示したように、冷媒冷媒熱交換部32と冷媒
空気熱交換部34との間に介在されるエンドプレート4
6とキャピラリプレート47により形成されている。こ
の固定絞り33は、入口側冷媒通路41から冷媒空気熱
交換部34へ冷媒を送る通路断面積を絞ることにより、
内部を通過する冷媒を減圧する減圧手段である。
【0040】エンドプレート46には、第1成形プレー
ト39の入口孔43、出口孔44およびバイパス孔45
にそれぞれ連通する入口孔、出口孔およびバイパス孔
(いずれも図示せず)が形成されている。キャピラリプ
レート47には、長円形状の入口側連通孔48および長
円形状の出口側連通孔49が形成されている。50はノ
ズルである。入口側冷媒通路41と冷媒空気熱交換部3
4の入口タンク60とを連通する。
【0041】冷媒空気熱交換部34は、固定絞り33を
通過して流入する冷媒と空気とを熱交換させることによ
り冷媒を蒸発気化させ、空気を冷却する積層型冷媒空気
熱交換器、空気冷却器である。この冷媒空気熱交換部3
4は、図3および図4に示したように、ダクト2内を通
過する空気と冷媒との熱交換効率を向上させるためのコ
ルゲートフィン51と薄い冷媒流路管(チューブ)52
とを水平方向に交互に複数積層することによって設けら
れている。
【0042】冷媒流路管52は、図4に示したように、
一対の薄い板状の冷媒空気熱交換プレート(以下第2成
形プレートと呼ぶ)53、54とをろう付け等の溶接手
段により接合して設けられている。一対の第2成形プレ
ート53、54は、薄い板状のアルミニウム合金をプレ
ス加工することによって形成されている。一対の第2成
形プレート53、54の接合側面(対向面)には、冷媒
と空気とを熱交換させて冷媒を蒸発気化させ、空気を冷
却する略U字状の冷媒蒸発通路55が浅い皿状に形成さ
れている。
【0043】なお、一対の第2成形プレート53、54
を接合した薄い冷媒流路管を水平方向に複数積層するこ
とによって、冷媒空気熱交換部34の水平方向に冷媒蒸
発通路55が複数形成される。そして、一対の第2成形
プレート53、54の下端部には、冷媒蒸発通路55の
入口端部に連通する椀状の入口タンク部56、および冷
媒蒸発通路55の出口端部に連通する椀状の出口タンク
部57が一体形成されている。
【0044】入口タンク部56には、隣接する一対の第
2成形プレート53、54に連通させるための長円形状
の入口側連通孔58がそれぞれ形成されている。この入
口側連通孔58は、キャピラリプレート47の入口側連
通孔48にも連通している。また、出口タンク部57に
は、隣接する一対の第2成形プレート53、54に連通
させるための長円形状の出口側連通孔59がそれぞれ形
成されている。この出口側連通孔59は、キャピラリプ
レート47の出口側連通孔49にも連通している。
【0045】なお、入口タンク部56を一対の第2成形
プレート53、54の積層方向(水平方向)に複数個重
ね合わされることによって、複数の冷媒蒸発通路55の
下端部に、固定絞り33より冷媒が流入する1つの入口
タンク60が形成される。同様にして、出口タンク部5
7を複数個重ね合わされることによって、複数の冷媒蒸
発通路55の上端部に、複数の冷媒蒸発通路55より流
入した冷媒を冷媒冷媒熱交換部32の出口側冷媒通路4
2へ送る1つの出口タンク61が形成される。また、最
外側の第2成形プレート53、54には、補強プレート
62およびエンドプレート63がそれぞれろう付け等の
溶接手段により接合されている。
【0046】次に、この実施例の風速分布形成手段を構
成する遠心式送風機4およびダクト2の通風路構造につ
いて図1および図5に基づいて説明する。遠心式送風機
4は、本発明の送風手段であって、図1に示したよう
に、ブロワ71、このブロワ71を回転駆動する駆動手
段としてのブロワモータ72、および内部においてブロ
ワ71を回転自在に支持するスクロールケーシング73
等から構成されている。
【0047】ブロワ71は、ダクト2内においてエバポ
レータ5、ヒータコア7を経て車室内に向かう空気流を
発生するもので、エバポレータ5の複数の冷媒流路管5
2の並列方向よりも、入口タンク60の奥側に接続され
る冷媒流路管52側に偏るように設置されている。とく
に、この実施例では、エバポレータ5の外形線を延長し
た範囲より外側にブロワ71が設置されている。なお、
遠心式送風機4の代わりに軸流式送風機等その他の送風
機を用いても良い。
【0048】ダクト2は、図1に示したように、スクロ
ールケーシング73を伴って構成されるもので、内部に
エバポレータ5を収納するユニットケース74、および
内部にエアミックスダンパ6、ヒータコア7等を収納す
るユニットケース(吹出口切替箱)75等を直列に接続
して構成されている。
【0049】ユニットケース74は、本発明の風速形成
手段、偏向手段であって、内部に、遠心式送風機4の吐
出口76よりエバポレータ5の空気吸込口77へ空気を
導く通風路78を形成している。この通風路78は、ブ
ロワ71の回転により発生する空気流(風)を、入口タ
ンク60の奥側に接続される冷媒流路管(以下奥側の冷
媒流路管と略す)52よりも、入口タンク60の入口側
に接続される冷媒流路管(以下入口側の冷媒流路管と略
す)52側に偏向させる。
【0050】なお、この実施例では、図5に示したよう
に、入口側(配管側)の冷媒流路管52の周囲を通過す
る空気速度(風速)と奥側(反配管側)の冷媒流路管の
周囲を通過する空気速度(風速)との風速比を数1の式
のように決定している。
【数1】1.1≦(Vmax /Vmin )≦1.5
【0051】ここで、入口側の冷媒流路管52に当たる
風速をVmax 、奥側の冷媒流路管に当たる風速をVmin
とする。例えばVmax が450m/hの時に、Vmin は
300m/h以上、409m/h以下となる。
【0052】〔第1実施例の作用〕次に、この実施例の
自動車用空気調和装置1の冷凍サイクル13の作用を図
1ないし図6に基づいて簡単に説明する。コンプレッサ
14の電磁クラッチが通電され、エンジンが始動される
と、エンジンの回転力が電磁クラッチを介してコンプレ
ッサ14に伝達される。これにより、コンプレッサ14
は吸入口より冷媒を吸入して圧縮を開始する。
【0053】そして、コンプレッサ14で圧縮され、吐
出口より吐出された高温、高圧のガス冷媒は、コンデン
サ15内に流入する。コンデンサ15内に流入したガス
冷媒は、コンデンサ15を通過する際に室外空気に熱を
奪われて冷却され、凝縮液化される。その後に、コンデ
ンサ15より流出した高温の液冷媒は、レシーバ16内
に流入して、気液分離されて、液冷媒のみ膨張弁17に
供給される。
【0054】膨張弁17に到達した液冷媒は、膨張弁1
7を通過する際に減圧されてガス冷媒と液冷媒との気液
二相状態の冷媒となり、その後にジョイントブロック3
1の入口ポート35を通ってエバポレータ5の冷媒冷媒
熱交換部32の入口側冷媒通路41内に流入する。
【0055】そして、入口側冷媒通路41内に流入した
気液二相状態の冷媒は、出口側冷媒通路42内を流れる
出口側冷媒と熱交換して冷却され、気液二相状態から液
相側へ移行し、ほぼ液単相状態となる。その後に、ほぼ
液単相状態の冷媒は、固定絞り33内に流入し、固定絞
り33を通過する際に減圧される。このように、液相成
分が多く、さらに低温化された気液二相状態の冷媒は、
冷媒空気熱交換部34の入口タンク60内部に流入し
て、各冷媒蒸発通路55に均等(均一)に分配される。
そして、均等に分配された冷媒は、入口タンク60から
出口タンク61へ向かってU字状に流れる。そして、冷
媒が各冷媒蒸発通路55を通過する際に、コルゲートフ
ィン51を介してダクト2内の空気と熱交換され蒸発気
化される。
【0056】このとき、仮に冷凍サイクル13内を循環
する冷媒の流量、すなわち、エバポレータ5内を流れる
冷媒の流量が高流量域に入ると、入口タンク60内の圧
力損失が増加する。すると、この実施例のような均一分
配方式の構造を有するエバポレータ5であっても、乾き
度の低い冷媒が入口側の冷媒流路管52に流れ込み易く
なり、逆に奥側の冷媒流路管52に流れ込み難くなる。
【0057】ここで、冷媒空気熱交換部34の冷媒流路
管52の並列方向の一端側(入口側)から他端側(奥
側)に亘ってブロワ71の作用により均一風速を当てた
場合には、冷媒が流れ込み易い入口側の冷媒流路管52
にて空気との熱交換が盛んに行われ、冷媒が流れ込み難
い奥側の冷媒流路管52にて空気との熱交換が抑えられ
る。これにより、入口側の冷媒流路管52より吹き出す
空気の吹出温度と奥側の冷媒流路管52より吹き出す空
気の吹出温度との間に大きな温度差が生ずる。
【0058】そこで、この実施例では、ブロワ71の作
用によってダクト2のユニットケース74内に発生した
風は、ユニットケース74の偏向した形状によって、奥
側の冷媒流路管52よりも、入口側の冷媒流路管52側
に偏向して流れる。すなわち、奥側の冷媒流路管52よ
りも入口側の冷媒流路管52側に空気が流れ易くなる。
このため、入口側の冷媒流路管52に当たる風速が、奥
側の冷媒流路管52に当たる風速よりも速くなる。
【0059】すなわち、入口側の冷媒流路管52の周囲
を通過する送風量が、奥側の冷媒流路管52の周囲を通
過する送風量よりも大きくなる。このため、冷媒が流れ
込み易い入口側の冷媒流路管52にて空気との熱交換が
盛んに行われ、冷媒が流れ込み難い奥側の冷媒流路管5
2にて空気との熱交換が抑えられる。これにより、入口
側の冷媒流路管52より吹き出す空気の吹出温度と奥側
の冷媒流路管52より吹き出す空気の吹出温度との温度
差がほとんどなくなる。
【0060】なお、この実施例では、後述するように、
出口側冷媒通路42にてスーパーヒート(過熱度、冷媒
の乾き度)を得るようにしているので、各冷媒蒸発通路
55を通過する冷媒を過熱蒸気(過熱ガス)になるまで
蒸発気化させないようにしている。すなわち、各冷媒蒸
発通路55の出口部において冷媒の成分が全てガス成分
である過熱蒸気域(過熱ガス域)が形成されることはな
い。
【0061】各冷媒蒸発通路55より流出した冷媒は、
出口タンク61内で合流して冷媒冷媒熱交換部32の出
口側冷媒通路42内に流入する。出口側冷媒通路42内
に流入した冷媒は、入口側冷媒通路41内を流れる入口
側冷媒と熱交換して加熱され、冷媒の乾き度が1以上の
過熱蒸気となる。そして、過熱蒸気となったガス冷媒
は、出口ポート36、感温筒23を取り付けた出口側冷
媒流路22を通ってコンプレッサ14の吸入口に吸入さ
れる。
【0062】一方、ブロワ71の作用によりダクト2内
を通過する暖かい空気は、冷媒空気熱交換部34の複数
の冷媒蒸発通路55の周囲を通過する際に冷媒に熱を奪
われて冷却された後に例えばフェイス吹出口28より車
室内に吹き出され冷房がなされる。
【0063】〔第1実施例の効果〕以上のように、自動
車用空気調和装置1は、エバポレータ5内を流れる冷媒
の流量が低流量域の場合には、エバポレータ5が複数の
冷媒蒸発通路55の上流側に冷媒冷媒熱交換部32の入
口側冷媒通路41および固定絞り33を設けているの
で、入口タンク60内に流入する冷媒が液相成分の多い
気液二相状態の冷媒となる。これにより、入口タンク6
0から全ての冷媒蒸発通路55へ分配しても、各冷媒蒸
発通路55への冷媒分配量を均等にすることができる。
【0064】しかも、複数の冷媒蒸発通路55の出口部
の冷媒を過熱蒸気にするのではなく、冷媒冷媒熱交換部
32の出口側冷媒通路42の出口の冷媒を乾き度が1以
上の過熱蒸気にしている。よって、複数の冷媒蒸発通路
55の出口部においても冷媒を効率良く空気と熱交換さ
せることができるので、図6のグラフに実線で示したよ
うに、空気と冷媒とを熱交換させる全ての冷媒蒸発通路
55の入口部より出口部に亘ってて冷媒温度の変化はな
い。とくに冷媒蒸発通路55の出口部における冷媒蒸発
温度の上昇はなく、エバポレータ5の熱交換性能、つま
り空気の冷却性能(冷房性能)をほぼ均一にすることが
できる。
【0065】したがって、複数の冷媒蒸発通路55の周
囲を通過した空気の吹出温度分布を冷媒空気熱交換部3
4の幅方向(複数の冷媒蒸発通路55の並列方向、ダク
ト2内の空気の流れ方向に直交する方向)、および冷媒
空気熱交換部34の高さ方向(上下方向)の両方に亘っ
てほぼ均一にすることができ、エバポレータ5より吹き
出す空気の吹出温度分布の悪化を防止することができ
る。
【0066】また、複数の冷媒蒸発通路55内を冷媒が
重力に逆らって下から上へ向かって流れるため、冷媒蒸
発通路55の比較的に中心部を通過する冷媒の液成分が
冷媒蒸発通路55の周囲部を通過するガス成分に比較的
に良く混合され、すなわち、液成分が比較的に温度の高
い冷媒流路管の壁面側に移動することにより冷媒流路管
の周囲を通過する空気と効率良く熱交換する。このた
め、複数の冷媒蒸発通路55内を冷媒が上から下へ向か
って流れるようにしたタイプのエバポレータ5と比較し
て冷媒と空気との熱伝達率が向上するので、エバポレー
タ5の熱交換性能、つまり空気の冷却性能(冷房性能)
がさらに向上する。
【0067】そして、入口側冷媒通路41内の冷媒の流
れ方向と出口側冷媒通路42内の冷媒の流れ方向とが逆
方向とされているので、冷媒冷媒熱交換部32内におい
て入口側冷媒と出口側冷媒との熱交換性能に優れてお
り、入口側冷媒通路41内での冷媒の凝縮性能(冷却性
能)および出口側冷媒通路42内での冷媒の蒸発性能
(加熱性能)に優れている。
【0068】したがって、エバポレータ5の出口では冷
媒の乾き度が1以上の過熱蒸気となるため、コンプレッ
サ14に蒸発し得なかった液冷媒が吸入されることがな
くなるので、コンプレッサ14内で液圧縮が行われるこ
とはなく、コンプレッサ14を保護することができる。
【0069】そして、この実施例の自動車用空気調和装
置1は、ダクト2のユニットケース74の通風路構造や
遠心式送風機4の設置位置を、奥側の冷媒流路管52よ
りも入口側の冷媒流路管52側に空気が流れ易くなるよ
うに設定している。これによって、入口側の冷媒流路管
52に当てる風速、および奥側の冷媒流路管52に当て
る風速とを、入口側の冷媒流路管52、奥側の冷媒流路
管52を流れる乾き度の低い冷媒の流量に応じた風速と
なるように調整している。
【0070】具体的には、図5のグラフに示したよう
に、入口側の冷媒流路管52の周囲を通過する風速と奥
側の冷媒流路管の周囲を通過する風速との風速比(Vma
x /Vmin )が、1.1以上で且つ1.5以下とするこ
とにより、入口側の冷媒流路管52より吹き出す空気の
吹出温度と奥側の冷媒流路管52より吹き出す空気の吹
出温度との温度差をほとんどなくすことができる。
【0071】以上のように、この実施例のエバポレータ
5は、冷媒空気熱交換部34の複数の冷媒流路管52よ
り吹き出す空気の吹出温度分布の悪化を防止することが
できると共に、図6のグラフに示したように、第1従来
例(均一風速の冷媒蒸発器)と比較して、熱交換性能、
つまり空気の冷却性能(冷房性能)を向上させることが
できる。
【0072】〔第2実施例〕図7はこの発明の第2実施
例を示したもので、自動車用空気調和装置の主要部構造
を示した図である。この実施例では、エバポレータ5の
主要部を構成する冷媒空気熱交換部34の奥側の冷媒流
路管52よりも入口側の冷媒流路管52側に空気が流れ
易くなるように、遠心式送風機4を入口側の冷媒流路管
52寄りに設置している。すなわち、遠心式送風機4の
吐出口76を入口側の冷媒流路管52に対向するよう
に、遠心式送風機4を設置している。
【0073】その上、ダクト2のユニットケース74に
は、冷媒空気熱交換部34の入口側の冷媒流路管52を
除く複数の冷媒流路管52に対向するように設けられた
対向壁79が形成されている。この対向壁79は、本発
明の偏向手段であって、複数の冷媒流路管52の並列方
向と平行となるように、ユニットケース74に一体成形
されている。この実施例の場合も、第1実施例と同様な
作用および効果を備える。
【0074】〔第3実施例〕図8はこの発明の第3実施
例を示したもので、自動車用空気調和装置の主要部構造
を示した図である。この実施例では、風速分布形成手段
として、2つの遠心式送風機4を利用している。
【0075】2つの遠心式送風機4のうちの一方の第1
遠心式送風機4は、本発明の奥側用送風機であって、奥
側の冷媒流路管52を経て車室内へ向かう風を発生させ
る第1送風手段である。また、残りの第2遠心式送風機
4は、入口側の冷媒流路管52を経て車室内へ向かう風
を発生させる第2送風手段で、第1遠心式送風機4より
も送風量が大きくなるように設定されている。
【0076】以上により、この実施例においても、入口
側の冷媒流路管52に当たる風速の方を、奥側の冷媒流
路管52に当たる風速よりも高速化を図ることができる
ので、第1実施例と同様な効果を備える。なお、2つの
遠心式送風機4を通電制御する制御回路(図示せず)を
設けることにより、冷凍サイクル13内を循環する冷媒
の流量が高流量域に入った時のみ、第1、第2遠心式送
風機4間で風速差を付けるようにし、冷媒の流量が低流
量域に低下した時は、2つの遠心式送風機4の風速を均
一風速にしても良い。
【0077】〔第4実施例〕図9はこの発明の第4実施
例を示したもので、自動車用空気調和装置の主要部構造
を示した図である。この実施例では、ダクト2のユニッ
トケース74の内壁に、風速分布形成手段としての偏向
板(邪魔板)80を一体成形している。
【0078】偏向板80は、遠心式送風機4の回転によ
り発生する風を、奥側の冷媒流路管52よりも入口側の
冷媒流路管52側に偏向させることにより、入口側の冷
媒流路管52に当たる風速の方を、奥側の冷媒流路管5
2に当たる風速よりも速くすることが可能な偏向手段で
ある。
【0079】〔第5実施例〕図10はこの発明の第5実
施例を示したもので、自動車用空気調和装置の主要部構
造を示した図である。この実施例では、ダクト2の通風
路78内に、つまりエバポレータ5の冷媒空気熱交換部
34の風上側に、風速分布形成手段、偏向手段としての
偏向板(邪魔板)81を一体成形または別体により設け
ている。
【0080】なお、第4、第5実施例の偏向板80、8
1を、ダンパのように支軸を中心にして回動自在にダク
ト2のユニットケース74内に設け、さらにその偏向板
80、81を駆動するアクチュエータ(図示せず)を通
電制御する制御回路(図示せず)を設けることにより、
冷凍サイクル13内を循環する冷媒の流量が高流量域に
入った時のみ、入口側、奥側の冷媒流路管52間で風速
差が付くように偏向板80、81を図示の位置に駆動
し、冷媒の流量が低流量域に低下した時は、偏向板8
0、81を入口側、奥側の冷媒流路管52が共に均一風
速となるように偏向板80、81を移動させるようにし
ても良い。
【0081】〔第6実施例〕図11はこの発明の第6実
施例を示したもので、自動車用空気調和装置の主要部構
造を示した図である。この実施例では、ダクト2の通風
路78内に、つまりエバポレータ5の冷媒空気熱交換部
34の風上側に、風速分布形成手段、偏向手段としての
偏向板(邪魔板)82を一体成形または別体により設け
ている。この偏向板82は、湾曲しており、入口側の冷
媒流路管52に当たる風速の方を、奥側の冷媒流路管5
2に当たる風速よりも速くするように、遠心式送風機4
の回転により発生する風を、奥側の冷媒流路管52より
も入口側の冷媒流路管52側に偏向させる。
【0082】〔変形例〕この実施例では、本発明を自動
車用空気調和装置1の冷凍サイクル13を構成するエバ
ポレータ5に適用したが、本発明を自動車以外の車両用
空気調和装置、建築構造物用空気調和装置の冷凍サイク
ルを構成する冷媒蒸発器に適用しても良い。すなわち、
コンプレッサ14はエンジンにより駆動しても、直流モ
ータや交流モータ等の電動モータにより駆動しても良
い。また、この実施例では、冷媒蒸発器としてエバポレ
ータ5を用いたが、冷媒蒸発器として丸形チューブ・プ
レートフィンタイプや・異形チューブ・コルゲートフィ
ンタイプ等のその他の形状のものを用いても良い。
【0083】この実施例では、冷媒蒸発器として、冷媒
空気熱交換部34のサイド(側方)より入口タンク60
内に冷媒が流入するエバポレータ5を用いたが、冷媒蒸
発器として、冷媒空気熱交換部34のセンター(中央
部)よりサイド方向に向かって入口タンク内に冷媒が流
入する冷媒蒸発器に用いても良い。
【0084】この実施例では、入口タンク60と出口タ
ンク61を冷媒空気熱交換部34の下端部に設けたが、
入口タンク60と出口タンク61を冷媒空気熱交換部3
4の上端部に設けても良い。また、入口タンク60を冷
媒空気熱交換部34の上端部に設け、出口タンク61を
冷媒空気熱交換部34の下端部に設けても良い。逆に、
入口タンク60を冷媒空気熱交換部34の下端部に設
け、出口タンク61を冷媒空気熱交換部34の上端部に
設けても良い。
【0085】この実施例では、複数の冷媒蒸発通路55
と入口側冷媒通路41との間に1つの固定絞り33を設
けたが、複数の冷媒蒸発通路55と入口側冷媒通路41
との間に複数の固定絞りを設けても良い。また、絞り部
として固定絞り(オリフィス)を設けたが、キャピラリ
チューブ等の固定絞りや、可変絞り等を用いても良い。
【0086】この実施例では、冷凍サイクルとしてレシ
ーバサイクル式の冷凍サイクル13を利用したが、冷凍
サイクルとしてアキュームレータサイクル式の冷凍サイ
クルを利用しても良い。なお、膨張弁17の代わりにキ
ャピラリチューブやオリフィス等の固定絞りを用いても
良い。
【0087】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、風速分布形成
手段を設けることによって、入口タンクの入口側に接続
された冷媒流路管に当てる空気速度、および入口タンク
の奥側に接続された冷媒流路管に当てる空気速度を、入
口側の冷媒流路管、奥側の冷媒流路管を流れる乾き度の
低い冷媒の流量に応じた空気速度に調整することによ
り、入口側の冷媒流路管より吹き出す空気の吹出温度と
奥側の冷媒流路管より吹き出す空気の吹出温度とを近づ
けることができるので、複数の冷媒流路管より吹き出す
空気の吹出温度分布の悪化を抑えることができる。請求
項2に記載の発明は、入口タンクの入口側に接続される
冷媒流路管に当たる風速と入口タンクの奥側に接続され
る冷媒流路管に当たる風速との風速比が1.1倍以上
1.5倍以下のため、吹出温度分布の抑制効果が顕著に
現れ、入口タンクの入口側の冷媒流路管内の圧力損失の
増加を抑えることにより冷媒の流量の低下を抑制でき
る。
【0088】請求項8に記載の発明は、風速分布形成手
段を設けることによって、乾き度の低い冷媒が主に流れ
る冷媒流路管に当てる空気速度、および乾き度の高い冷
媒が主に流れる冷媒流路管に当てる空気速度を、入口側
の冷媒流路管、奥側の冷媒流路管を流れる乾き度の低い
冷媒の流量に応じた空気速度に調整することにより、入
口側の冷媒流路管より吹き出す空気の吹出温度と奥側の
冷媒流路管より吹き出す空気の吹出温度とを近づけるこ
とができるので、複数の冷媒流路管より吹き出す空気の
吹出温度分布の悪化を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)はこの発明の第1実施例の主要
部構造を示した概略図である。
【図2】図1の自動車用空気調和装置の冷凍サイクルを
示した構成図である。
【図3】図2の冷凍サイクルのエバポレータを示した模
式図である。
【図4】図2の冷凍サイクルのエバポレータを示した分
解図である。
【図5】図1のエバポレータの風速分布、温度分布を示
したグラフである。
【図6】この発明の第1実施例と従来例との性能測定結
果を示したグラフである。
【図7】この発明の第2実施例の主要部構造を示した概
略図である。
【図8】この発明の第3実施例の主要部構造を示した概
略図である。
【図9】この発明の第4実施例の主要部構造を示した概
略図である。
【図10】この発明の第5実施例の主要部構造を示した
概略図である。
【図11】この発明の第6実施例の主要部構造を示した
概略図である。
【符号の説明】
1 自動車用空気調和装置 2 ダクト(風速分布形成手段) 4 遠心式送風機(風速分布形成手段、送風手段) 5 エバポレータ(冷媒蒸発器) 13 冷凍サイクル 14 コンプレッサ(冷媒圧縮機) 32 冷媒冷媒熱交換部 33 固定絞り(絞り部) 34 冷媒空気熱交換部 41 入口側冷媒通路(入口側冷媒液化通路) 42 出口側冷媒通路(出口側冷媒気化通路) 52 冷媒流路管 60 入口タンク 61 出口タンク 74 ユニットケース(偏向手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)乾き度の低い冷媒が流入する入口側
    から奥側に向かって延長された入口タンク、およびこの
    入口タンクの入口側から奥側に亘って並列して接続さ
    れ、前記入口タンクより流入した冷媒を空気と熱交換さ
    せて蒸発させる複数の冷媒流路管を有する冷媒蒸発器
    と、 (b)内部に前記複数の冷媒流路管を収納するダクト
    と、 (c)このダクト内において、前記複数の冷媒流路管を
    経て室内へ向かう空気流を発生させる送風手段と、 (d)前記入口タンクの入口側に接続される冷媒流路管
    に当たる空気速度を、前記入口タンクの奥側に接続され
    る冷媒流路管に当たる空気速度よりも速くする風速分布
    形成手段とを備えた空気調和装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の空気調和装置において、 前記入口タンクの入口側に接続される冷媒流路管に当た
    る風速と前記入口タンクの奥側に接続される冷媒流路管
    に当たる風速との風速比は、 入口側の風速をVmax 、 奥側の風速をVmin としたとき、 1.1≦(Vmax /Vmin )≦1.5 を満足することを特徴とする空気調和装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の空気調和
    装置において、 前記冷媒蒸発器は、前記入口タンク、前記複数の冷媒流
    路管、および前記複数の冷媒流路管より流出した冷媒を
    集合させる出口タンクを有する冷媒空気熱交換部と、 内部を膨張弁より前記入口タンクへ向かう冷媒が流れる
    入口側冷媒通路、および内部を前記出口タンクより冷媒
    圧縮機へ向かう冷媒が流れる出口側冷媒通路を有し、前
    記入口側冷媒通路内を流れる冷媒と前記出口側冷媒通路
    内を流れる冷媒とを熱交換させる冷媒冷媒熱交換部と、 この冷媒冷媒熱交換部の入口側冷媒通路と前記冷媒空気
    熱交換部の入口タンクとの間に設けられた絞り部とを備
    えたことを特徴とする空気調和装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の空気調和装置において、 前記風速分布形成手段は、前記ダクトに一体または別体
    で設けられ、前記送風手段の作動により発生する風を、
    前記入口タンクの奥側に接続される冷媒流路管よりも前
    記入口タンクの入口側に接続される冷媒流路管側に偏向
    させる偏向手段であることを特徴とする空気調和装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の空気調和装置において、 前記風速分布形成手段は、前記送風手段であって、前記
    複数の冷媒流路管の並列方向の中央部よりも、前記入口
    タンクの入口側に接続される冷媒流路管側に偏るように
    設置された送風機であることを特徴とする空気調和装
    置。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の空気調和装置において、 前記風速分布形成手段は、前記送風手段であって、前記
    複数の冷媒流路管の並列方向の中央部よりも、前記入口
    タンクの奥側に接続される冷媒流路管側に偏るように設
    置された送風機であることを特徴とする空気調和装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の空気調和装置において、 前記風速分布形成手段は、前記送風手段であって、前記
    入口タンクの奥側に接続される冷媒流路管を経て室内へ
    向かう空気流を発生させる奥側用送風機、および前記入
    口タンクの入口側に接続される冷媒流路管を経て室内へ
    向かう空気流を発生させ、前記奥側用送風機よりも送風
    量の大きい入口側用送風機よりなることを特徴とする空
    気調和装置。
  8. 【請求項8】(a)冷媒が流入する入口タンク、および
    この入口タンクに並列して接続され、前記入口タンクよ
    り流入した冷媒を空気と熱交換させて蒸発させる複数の
    冷媒流路管を有する冷媒蒸発器と、 (b)内部に前記複数の冷媒流路管を収納するダクト
    と、 (c)前記複数の冷媒流路管を経て室内へ向かう空気流
    を発生させる送風手段と、 (d)前記入口タンクより乾き度の低い冷媒が主に流入
    する冷媒流路管に当たる空気速度を、前記入口タンクよ
    り乾き度の高い冷媒が主に流入する冷媒流路管に当たる
    空気速度よりも速くする風速分布形成手段とを備えた空
    気調和装置。
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